能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

この度の能登半島地震で 被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。 一日も早い復興をお祈りいたします。 ★NHK による様々な支援情報 能登半島地震 義援金・支援金の受け付け始まる 窓口まとめ 【随時更新】 https://www.nhk.or.jp/shutoken/ne...

2020年10月31日土曜日

2020年米大統領選ウォッチ-その6: CBS『60 Minutes』 バイデン+ハリス・インタビュー和訳



さて、先週10月25日放送のCBS『60 Minutes』の後半です。バイデン候補+ハリス候補のインタビュー。

オトナですね。普通の政治家のインタビュー。落ち着いた会話。お二人とも質問にできるだけ真面目に答えようとしてます。まぁ国の大統領候補へのインタビューなら、こういう冷静なものを期待しますね。

トランプ大統領へのインタビューでは、トランプ氏が「バイデンには優しい質問しかしないんだろ?」などといいがかりをつけてましたが、そんなことはない。インタビューアーのノラさんは結構厳しい(タフな)質問をしていると思います。

左翼政権になるのか?増税するのか?最大の外敵は?コート・パッキングは?ハンター・バイデン問題(確証がとれないので踏み込んでいないが)、年齢と健康状態、なぜカマラなの?人種問題とBLMと警察…などなど、結構踏み込んで聞いてます。そしてそれに真摯に答えている(ように見える)。

すぐに追いつめられて怒り出すトランプさんとは違って、バイデン氏が全て落ち着いて答えているのは彼の長い政治家としての経験からくるものか?印象はずっといい。

カマラさんがよく笑ってますね。メディアでも揶揄されてましたが、うーん…確かに…彼女は最初緊張したんですかね。途中から持ち直して真面目に答えてますけど、あの笑い癖はいかんなぁ…少し感情的なのかな。ちょっと弱く見えました。彼女はどうなるのかな。ちょっと大統領には早すぎるかもしれませんね。討論会の時はいいと思ったんですけどね。うーん…どうなるかなぁ…。 

前回も書きましたが…というわけで選挙日3日前でここにきてトランプ氏が頑張っているのだそうだ。なんと2週間前までバイデン氏が優勢だったのに。すごいことになったもんだ。


番組の記事+映像 
https://www.cbsnews.com/news/joe-biden-democratic-presidential-candidate-kamala-harris-60-mintues-interview-norah-odonnell-2020-10-25/


---------------------------------------------------- 

Joe Biden makes the case for why he should be president

The former vice president talks with Norah O'Donnell about the pandemic, taxes, the Supreme Court, and the "stark" differences between himself and President Trump. O'Donnell also speaks with Mr. Biden's running mate, California Senator Kamala Harris.

2020
Oct 25
CORRESPONDENT
Norah O'Donnell


私達が先週デラウェア州ウィルミントンでジョー・バイデンと話したとき、この元副大統領は、トランプ大統領からの容赦ない最終攻撃に直面しながらも世論調査では先行していた。大統領選のキャンペーンも最後の週に入り、我々はまた彼の共同候補者…カリフォルニアの上院議員カマラ・ハリス氏にも質問を投げかけた。我々との会話でジョー・バイデン氏は、彼がいかに同じ党内の急進派に影響されたかについて、彼の提案した増税が経済を痛めつけるのか、また彼が現在の大統領選をどう見ているのかについて語った


Norah O'Donnell:  選挙日まで2週間を切りましたが、あなたは国と州での世論調査で着実にリードしていますね。しかし4年前にはヒラリー・クリントン氏もそうでした。ドナルド・トランプ氏はまだ勝てると思いますか?
Former Vice President Joe Biden:  ありうるね。私はね、最後のベルが鳴るまで終わりじゃないという男で競争者だ。それから激しい戦いになる以外のことを予測するときは迷信を感じやすくなるね。我々は今の位置に手ごたえを感じているよ。しかし…ほら、彼が何をやるのかを過小評価はしない。
O'Donnell:  彼のプレイを過小評価しないとは、どういう意味ですか?
Biden:  うーん…あなたも知っているでしょう、たくさんのそういう話があること…選挙を非合法化しようとしていて…投票するべきか投票するべきでないのかどうなのか、投票する価値があるのかどうか、人々を惑わせようとしているよね。怖がらせようとしているんだよ。しかし私が本当に嬉しいのは、期日前投票を行っている州の圧倒的な投票率だ。
O'Donnell:  あなたは、多くの人々が、あなたがドナルド・トランプ氏ではないからというだけで、あなたに投票しようとしていると思いますか?
Biden:  あぁ…私が誰であるかで私に投票してくれる人が多いことを願うね。しかしドナルド・トランプ氏と私とでは、価値観でも、我々が世界をどう見ているかに関してでも、全く対照的だと思う。
O'Donnell:  あなたのポッド・キャストを聞いていたら、あなたは(この国が)革新的な制度の改革を必要としていると言っていました。どのようなものですか?
Biden:  例えば制度的人種差別は根本的に変えなければならない…例えば警察の問題を超えて、最も難しいことの一つは富の蓄積の問題だ。地位と経済的機会の点で白人と同等の資格がある黒人のアメリカ人は大勢いる。しかし彼らにチャンスはない。そんなわけで例えば、全ての企業に最低15%の税金を支払わせた場合、91は税金をはらわなくていい(←意味不明)。それで4000億ドル以上を調達できる。それで条件を満たした全ての人をそれぞれの州内の4年制大学へ1,500億ドルで送る事が出来る。コミュニティ・カレッジの資格を持つ人の全てが行けることを私は保証できる上、まだお金は残るんですよ。それが私が言う重要な制度的変化なのです。

●無党派の税務政策センターと他は、ジョー・バイデン氏の企業の最低税制プランが、彼が見積もるほど多くの資金を集めるのか疑問に思っている。このインタビューの後、バイデン氏のスタッフは彼が間違って話したと告げた…無料の公立大学の費用は彼が言ったものの2倍になるかもしれないと。

O'Donnell:  大統領は共和党の全国大会で、あなたの政権はリベラル派のトロイの木馬になるだろうと主張しました。アレクサンドリア・オカシオ=コルテスやバーニー・サンダース、エリザベス・ウォーレンなどが政策を支配し、あなたの政権が米国史上最もリベラルな政権になるだろうと。
Biden:  大統領は彼らと戦いたいんだろうね。大統領、あなたはジョー・バイデンと戦っているのですよ。ジョー・バイデンは長い長い間、奥深く、険しく、成功した記録を持っていますよ。

---------------------------------------------------- 

●しかしジョー・バイデンの共同候補者の記録はそれほど知られていない。カマラ・ハリスはカリフォルニア州の上院議員としてほぼ4年間州を代表してきた。

O'Donnell:  あなたは過去に支持した政策がずいぶん違いますね。あなたは最もリベラルな米国上院議員と見なされています。
Senator Kamala Harris:  誰かが言いましたね…そう討論会のステージでマイク・ペンス氏が言ったわ(笑)しかし…
O'Donnell:  そうですね、実際に無党派のGovTrack(オンライン議員記録サイト)はあなたを最もリベラルな上院議員だと評価しました。グリーン・ニュー・ディールを支持し、国民皆保険「メディケア・フォー・オール」を支持、マリワナの合法化も支持しました。ジョー・バイデン氏はそれらを支持していません。あなたは上院議員として支持していたそれらの急進的なポリシーをバイデン政権にも持ち込むのですか?
Harris:  私がやることは、そしてあなたにも約束することは、ジョーが私にやって欲しいことで、それが私達の契約なのです。私は私のやってきた経験を彼と共有します…あらゆる問題に対してね。私はジョーに約束したのですよ…私からの視点を提供するし常に率直であると。
O'Donnell:  それは社会主義的、進歩的な視点ですか?
Harris:  (笑)違いますよ違います。アメリカの黒人の子供として育った女性の視点、また検察官としての視点、また19歳でインドからこの国に来た母を持つ者としての視点です。それにヒップホップも好きだし(笑)他に知りたいことある?(笑)
O'Donnell:  そうですね、私はあなたにこの件について対処する機会をあげたかったのです。というのもトランプ大統領が共和党全国大会で、ジョー・バイデンは…民主党内での左翼による…社会主義政策のトロイの木馬にすぎないと主張したのです。あなたがアメリカの副大統領になったらそれらの政策を推し進めますか?
Harris:  私は、ドナルド・トランプが決める…私が誰であるのかの定義には収まるつもりはありません。アメリカはそれが間違いであると学んだと思います。
O'Donnell:  はっきりさせましょうか…あなたは国民皆保険「メディケア・フォー・オール」を通そうと戦いましたよね。それはジョー・バイデンは支持していません。もしあなたが副大統領になったら、あなたはバイデン大統領に「どうかしら、メディケア・フォー・オールを推し進めるべきだと思うわ。公的選択肢ではなくて。それではだめ。それは私のやりたいことじゃない」 と言うのですか?
Harris:  ジョーが提案していることに同意しなかったら、私はこの話には乗っていませんでした。私達の計画には、ジョーがオバマ大統領と作ったアフォーダブルケア法(オバマケア)を全てにおいて発展させることを含んでいるのです。対照的にドナルド・トランプは、現在法廷にて、2,000万人以上の人々に医療ケアをもたらし…既存の病気や障害を持った人々を守ってきた政策を取り除こうとしているのです。そして彼はそれを、215,000人以上のアメリカ人を殺したパンデミックの真っ只中でやろうとしているのです。

---------------------------------------------------- 

O'Donnell:  アメリカが直面している国内最大の問題は何だと思いますか?
Biden:  現在、国内最大の問題は私たちの健康問題です。今はCOVID、新型コロナです。彼(トランプ)のCOVID/新型コロナに対する対処は実に全く無責任なものです。彼は最近の彼の集会で人々に峠は越えたと言っているんです。彼は…私の祖父ならこう言うでしょう…奴は狂っていると…我々は深刻な問題に直面しているのです。

●バイデン氏は、学校が安全に再開されるために必要な設備とスタッフを確保するため、最大2,000億ドルを費やすと言う。彼はまた国防生産法をより活用し、COVID-19用の何百万ものテストキットを製造および配布すると述べている。

Biden:  我々はもっと検査と追跡調査への資金を調査するべきだ。女性はドラッグストアに行って妊娠検査薬を購入し、自宅で妊娠しているかどうかを調べられますね。人々が知るための検査キットがあるかどうかを見るため、同じような種類の投資を我々はするべきなのです。COVIDに感染したのかどうかを3日や5日や7日で知るだけでは十分ではないのです。
O'Donnell:  しかし議会はNIH(National Institutes of Health/国立衛生研究所)への資金を承認しましたね。
Biden:  いや、つまり、しかしそれがないんだよ。まだやっていない。彼らはまだやっていないんだよ。
O'Donnell:  人々は国の封鎖を心配し、仕事を心配しています。現在大統領のアドバイザーはスコット・アトラス博士です。彼は、若い人たちはやるべきことをやって、年配の人たちは隔離することを提唱しています。
Biden:  誰も彼が正しいとは思っていない。誰も。世界中のどんなシリアスな医者も(彼が理にかなうとは思っていない)
O'Donnell:  しかし、どうやって経済を封鎖しないようにするのですか?
Biden:  経済を封鎖する必要はありません。それはコミュニティーによる。その場所で大きな問題かどうか次第。まず理にかなっていることをやらなければ…人々が(ウィルスに)晒されるのを防ぐ事を簡単にしなければ。自由とは、あなたの周りにいる人々を気にかけ、それで彼らも自由であることを確かめることなのです。マスクを着けることは愛国心なのです。
O'Donnell:  経済のことを話しましょう。
Biden:  Yes
O'Donnell:  あなたは次の10年間で数兆ドルの新規支出を提案していますね…経済的救済、教育、ヘルスケアに。それらをどうやって支払うのですか?
Biden:  税法を正すことによってです。この国の億万長者はこの危機の間に7000億ドルを稼いでいるのです。 7,000億ドルですよ。

●元副大統領は、企業や裕福なアメリカ人のためのトランプの減税を取り消すことを約束しました。彼は法人税率を21%から28%に引き上げ、また年間40万ドル以上を稼ぐ人々に税金を課し、その最高率は39.6%になるでしょう。

Biden:  私の提案では、(年収)40万ドル未満の人は誰も(今の税金の)1ペニー以上も払うことはありません。(40万ドル=だいたい4100万円ぐらい)
O'Donnell:  確約ですか?
Biden:  保証するよ。約束だ。バイデンが約束する。絶対に保証する。
O'Donnell:  経済が厳しい状況にあるときに増税するのは良い考えだと思いますか?
Biden:  増税される人によるね。考えてみてくれ、もし年間10億ドルを稼いでいる誰かを増税しても、彼らが39.6%を支払うことは問題ではない。それらの(富裕層の)全員が支払うべきでそれで900億ドルの税収をあげるのです。
O'Donnell:  大統領はそれが海外に仕事を送ることになるだろうと言います。(←企業の移転などにより)
Biden:  彼はすでに仕事を海外に送っているんですよ。何が起こったか見てみるといい。中国との貿易赤字は中国にいたときよりも大きくなっている。

●事実は、それはどのように計算するかによる。2019年の中国との全体的な貿易赤字は、オバマ政権の最後の3年間よりもわずかに少なかった。バイデンとトランプのキャンペーンは、どちらがより中国に厳しいのか…をめぐって争ってきた。

O'Donnell:  外交政策に目を向けましょう。アメリカが直面している最大の外国の脅威は何だと思いますか?
Biden:  我々が世界での地位を失ったことだ。彼(トランプ氏)がやっていることを見てみるといい。彼は目に入るすべての独裁者を受け入れ、友好国には意地悪をしている。それで今どうなっているのか…(北)Koreaは非常に危険なミサイルをもっと手に入れ、その能力は以前より大きくなっている。 
O'Donnell:  North Korea北朝鮮ですね?
Biden:  北朝鮮だ。ペルシャ湾では…イランが核兵器をつくるために十分な核分裂性物質を以前より持ちつつある状況。NATO加盟国は「アメリカは頼りにならない」とわが国から離れつつある。彼(トランプ氏)は、我々が世界を一つに出来ていた事情から離れようとしているんだ。
O'Donnell:  アメリカにとって最大の脅威はどの国ですか?
Biden:  私は…私たちの安全と私たちの同盟を壊すという意味で、今のアメリカの最大の脅威はロシアだ。第二に、最大の競争相手は中国だと思う。我々と競争相手になるのか、それとも武力を使ったもっと深刻な競争に終わるのかは、我々がそれをどう扱うか次第で決定するだろう。

●国内では、民主党は合衆国最高裁判所を支配する競争に負けている。 

バイデン氏が選出された場合、彼は(最高裁の)裁判官の数を増やすことを検討する圧力を自身の政党から受けることになる。それは「コート(法廷)パッキング」と呼ばれる…彼はそのアイデアに同意はしないと言っているが、完全に拒否もしていない。 

O'Donnell:  (保守派の)エイミー・コニー・バレット裁判官は、9番目の合衆国最高裁判所の裁判官になる予定ですね。それは保守派に(9人中)6-3の過半数を与えるでしょう。もしあなたが大統領に選出された場合、最高裁判所に裁判官を追加する方向に動きますか?
Biden:  私が選出された場合に行うことは、学者の超党派委員会、憲法学者、民主党員、共和党員、リベラル、保守主義者…の全国委員会をまとめることです。まず彼らに、法廷制度を改革する方法について180日以内に推奨事項を持ってきてくれと頼む…なぜならそれが扱われている状況のため、正常に機能しなくなっているからだ。「コート(法廷)パッキング」ではない。私たちの憲法学者は他にも様々な事柄を議論してきていて、委員会がどのような推奨事項を持ち出してくるか期待している。
O'Donnell:  具体的なんですね。(←生きたボールの意味どう訳すればいいかわからない)
Biden:  ああそうだ具体的だだ。いや事実なんだよ。やらなきゃいけない。多くの保守的な憲法学者もそれを言っているんだ。避けなければならないのは最高裁判所を単なる政治的フットボールに変えることだ…一番多く投票された者が何をやってもいいなどとならないように。大統領はやって来ていずれ去っていく。最高裁判所の裁判官は何世代にもわたって留まるのだから。

●キャンペーンの終わりが近づく日々、ジョー・バイデンは新しい未確認のクレームに対処しなければならなくなった…それは彼が息子ハンターの対外商取引に関与したというものだ。大統領の個人弁護士であるルディ・ジュリアーニは、ハンター・バイデンが所有していたとされるEメールを手に入れたと言い、彼はそれをタブロイド紙のニューヨーク・ポストに引き渡した。 

●トランプ氏と彼の関係者は調査を求めている。しかしFBIは『60 Minutes』に、それが行われているのかどうかを認めることも否定もしなかった。


O'Donnell:  ハンターのコンピューターから最近漏れたとされる資料は、ロシアの偽情報キャンペーンの一部であると思いますか?
Biden:  私が読んで知っていることは、諜報機関が「ジュリアーニがロシア人から偽情報を与えられている」と大統領に警告したことです。また我々はプーチンがジョー・バイデンについての偽情報を広めるため一生懸命やっているいることも知っている。要は、ロシアとジュリアーニ、大統領を組み合わせれば…そういうものだということだね。中傷キャンペーンは大統領が何も話したくないからだよ。彼はなにを実行している?何をやっているんだ?

---------- 

●キャンペーンの遊説中、ドナルド・トランプ大統領は、ジョー・バイデン前副大統領を高齢のキャリア政治家と表現し、バイデン氏の知力の鋭さを疑問視している。先週の月曜日の会話でバイデン氏は、彼の年齢、健康状態、そしてカマラ・ハリスが必要に応じて大統領になる準備ができていると彼がなぜ信じているかについて率直に話した。

O'Donnell:  選出された場合、あなたはアメリカ史上最年長の大統領になりますね。
Biden:  体調はいいよ。
O'Donnell:  78歳で 4年後は82歳ですね。ドナルド・トランプはあなたが認知症を患っていて、それが悪化していると言っています。
Biden:  ヘイ、その男は9.11攻撃はセブンイレブン攻撃だと思ったんだよ。彼が認知症について話してるって? 私がアメリカの人々に言えることは、私がやったことを見て、私がやろうとしている事を見て…私を見てください…ということだね。私を見て欲しい。私達両者の肉体的および知力の鋭敏さを比較してください。喜んで比較を受けますよ。
O'Donnell:  あなたの年齢はあなたの副大統領の選択をますます重要にします。もし何かが起きた場合に、あなたはなぜハリス上院議員が代役として最高司令官になる準備ができていると思うのですか?
Biden:  第一に:彼女の価値観。第二に:彼女は悪魔のように頭がいい。第三に:彼女は強い信条を持っている。第四に:彼女は道徳観念がしっかりしている。第五に:彼女はこの国で最大の州で重要な経験を積んでおり、米国司法省に次ぐ規模の司法省を運営していた。それに…わかっているよねもちろん…そういう問題にならないことを希望するよ。 

---------------------------------------------------- 

● カマラ・ハリス氏は、サンフランシスコの地方検事、そしてカリフォルニアの司法長官になった最初の女性であり最初の黒人だった。そして彼女は米国上院に務める史上二番目の黒人の女性だ。

O'Donnell:  あなたが有色人種の最初の女性として、また最初の女性として、副大統領になることは物事を変えるかもしれないと思いますか?
Harris:  思いますね。誰が何をできるかという認識を変えますね。なぜならそれは今でも戦いの一部だからです。若い人達が「ああ、物事は今までとは違うかもしれない。やるべき事や、やるように追いやられたことにもう従わなくてもいい。(女性が)何者かになれると想像できて過去にあった縛りからも開放されている」というようにね。
O'Donnell:  バイデン政権でどのような役割を演じると思いますか?
Harris:  ジョーバイデンのパートナーです。彼が最初に言ったのは「あなたに部屋に最初に来て、部屋を最後に去る人になってほしい」でした。
O'Donnell:  あなたとジョー・バイデンはどのくらいの頻度で話しますか?
Harris:  ほぼ毎日です。

●ジョー・バイデンが彼女を共同候補者に選んだ瞬間から、ハリス上院議員はトランプ大統領のお気に入りの(中傷の)標的の1人になった。

O'Donnell:  キャンペーンの遊説中、トランプ大統領は頻繁にあなたを攻撃しましたね。彼はあなたをモンスターだと呼び、あなたが低俗だと言った。そしてもしあなたが最初の女性の大統領になったら、それは私たちの国への侮辱だと言いました。あなたはこれを単なる政治の荒々しい混乱だとして見ますか、それともあなたに対するこれらの攻撃を人種差別だと見なしますか?
Harris:  ああ、私が誹謗中傷を受けることはこれが初めてではありませんから。それは…悲しいことですが予想はできました。
O'Donnell:  大統領は人種差別主義者だと思いますか?
Harris:  思いますね(笑)ええ。思いますよ。彼が…アメリカの最初の黒人大統領の身元を疑問視したところに戻りますよね。同じパターンです。シャーロッツビルを見てみれば…一方に平和的な抗議者がいて、その反対側にネオナチがいた。それを彼はどちらの側にも立派な人々がいると言ったのです。メキシコ人を強姦犯や犯罪者だと呼び、彼の最初の仕事はイスラム教徒の入国禁止を制定することでした。それら全てが物語っていますよね。

---------------------------------------------------- 

●トランプ大統領は、人種差別と白人至上主義を非難すると述べた。今年の夏に始まったブラック・ライヴズ・マターのプロテストの後、大統領はこの選挙を、法と秩序かVSバイデンとハリスかの選択として印象付けようとした。

O'Donnell:  印象の認識に分断があるのですね。制度的人種差別を取り上げるのは警察に反対している…それはつまり法と秩序の大統領ではないというように。
Biden:  こういう風に説明しようか。第一:私はこれまで警察の資金援助を止めることに賛同したことはない。実際には様々な理由で警察にはもっと資金を提供する必要がある。第二:暴力の使用、店の焼き尽くすことや窓の破壊、それは犯罪だ。人々は逮捕されるべきだ。それを正当化するものはない。私の中では、法と秩序そして尊厳の間に衝突は一度もない。それはひとつ…同じものだ。
O'Donnell:  大統領は演説台で「私は郊外を救った。キミたちは私に感謝するべきだ」と言いました。
Biden:  彼は郊外など知らないんだよ。道を間違って曲がらない限りね。現代の郊外に行ってみてください。1950年代ではないのです。黒人と白人の家族が隣同士に住んでいて、お互いの子供たちをサッカーの練習に車で送っている。それは彼が住んでいる世界とは違うところです。人々が動揺する理由は沢山あります。多くの正当な理由で。彼がやりたいのは意識下の恐怖心に働きかけ「それはその男のせい、またはその女のせいだ」と言うこと。それは私達の国としてのあり方ではないのです。そんなのは私達ではない。私たちの価値観ではない。ほらあの「われわれは、以下の事実を自明のことと信じる(アメリカ独立宣言より)」…私達はそこには届いていない。私達がその理想に届いたことはまだない。しかし私たちは常にその「多様性の受け入れ」に向けてより遠くさらに遠くもっと遠く進んでいるのです。彼はそれを止めようとしている最初の大統領なのです。民主主義をそのように維持することはできないのです。私たちはそんなものよりもはるかに優れているのです。

---------------------------------------------------- 

Produced by Andy Court and Keith Sharman. Associate producers, Evie Salomon and Sheena Samu. Broadcast associates, Mabel Kabani and Margaret Hynds. Edited by Michael Mongulla.


アメリカの独立宣言の一部

We hold these truths to be self-evident, that all men are created equal, that they are endowed by their Creator with certain unalienable Rights, that among these are Life, Liberty and the pursuit of Happiness."
われわれは、以下の事実を自明のことと信じる。 すなわち、すべての人間は生まれながらにして平等で あり、その創造主によって、生命、自由、および幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられているという こと。



2020年米大統領選ウォッチ-その5: CBS『60 Minutes』 トランプ+ペンス・インタビュー和訳



先週の日曜のCBS『60 Minutes』を訳してみた。先週10月25日放送のCBS『60 Minutes』の前半です。トランプ大統領+ペンス副大統領のインタビュー。

面白かった。和訳をしてみると、それぞれの人物の人となりが見えますね。面白い。2週間前のインタビューなので情報としては古いのだけれど、生の言葉はその人の人となりをよく表す。面白いのでここにあげる。 

大統領選も残るところあと3日。どうやらここ1週間ほどトランプ氏が追い上げてきているのだそうだ。中傷キャンペーンが効いたのか。すごいことになった。もうどちらが勝つのか全然わからなくなりました。全く予想がつかない。


しかしトランプさんの口調を聞いていると、彼が人を惹き付けるのもなんだかわかる。子供みたい。駄々っ子。裸の王様。「俺はすごいよ、グレートだよ。よくやってる」と自画自賛。しかし実際には何を聞いてもリアクションばかりで言葉に中身はない。口先だけのハッタリ。そしてそのハッタリ(嘘でも真でも)を御本人は本気で信じているらしい。裏表はない。 

しかしこのインタビューで彼は怒って途中で席を立った。

ペンスさんは綺麗ごとしか言わない田舎紳士。「国民の皆さんを信じています。だから自分で考えてね」と責任のがれをしている。暖簾に腕押し。彼も暴君トランプさんをフォローするのに苦労しているのだろう。

もちろん私は個人的には、トランプさんは大統領として最低だと思う。国のリーダーの器ではない。たぶんアメリカは壊れる。もう壊れているのかも。このお方を大勢の人が持ち上げているアメリカという国がますますわからない。理解できない。 

素晴らしいのはCBSのインタビューアー、レスリーさん。結局トランプさんを怒らせたみたいですけど、大きな駄々っ子を相手にお疲れ様です。彼女は何もおかしなことは聞いていない。口調が厳しいわけでもない。落ち着いて平和的に質問をしていたのにトランプさんの機嫌が悪くなっていく。

政治家はジャーナリストのキツイ質問にも真摯に向き合うべきなのですよ。インタビューの途中で中断するのなんて最低でしょう。


番組の記事+映像


---------------------------------------------------- 

The 60 Minutes interview that President Trump cut short

In an interview that's made headlines this week, Lesley Stahl presses President Trump on once-again rising coronavirus cases and what his priorities would be if re-elected. Stahl also speaks with Mr. Trump's running mate, Vice President Mike Pence.

2020
Oct 26
CORRESPONDENT
Lesley Stahl


今夜は、選挙の年の60 Minutesの恒例となった…メジャーな党からの合衆国の大統領と副大統領の候補者との会話です。

まずトランプ大統領とペンス副大統領から始めましょう。火曜日(20日)に私はホワイトハウスのルーズベルト・ルームで大統領とお話ししました。

私達は大統領が直面している沢山の問題と質問を準備して望みました。しかし結果はあまりにもさらけ出されすぎた口論となり、会話は中断されました。最初は礼儀正しく始まりましたが、残念なことに最後はけんか腰で終わってしまったのです。


Lesley Stahl:  厳しい質問に準備は出来てますか?
President Donald Trump:  フェアにやってくれよ
Stahl:  あなたは…
Trump:  とにかく
Stahl:  フェアでいきますよ
Trump:  フェアにやってくれ
Stahl:  しかしタフな質問はOKですか?
Trump:  いや、つまり…
Stahl:  (笑)タフな質問はダメですか?
Trump:  公正にやってほしい。バイデンには厳しい質問はしないだろ
Trump:  わかった やろうか
Stahl:  いいですか?皆いい?  今パンデミックが起こっています。あなたの元で(今)人種間の争いが起こって略奪が起こっていますね。なぜこの仕事をしたいのですか?なぜ再度また大統領になりたいのですか?
Trump:  なぜなら我々は素晴らしい仕事をしていて、まだ終わってないからだ。私がこの仕事をやりきった時、この国は今までになかったような位置にいるだろう。経済は既に回復している。他の奴らは(経済を回復)させない。間違いなく今かかわってる人は(経済を回復)させない。奴らは税金をひき上げる。
Stahl:  質問させてください。今現在あなたにとって国内の最大の優先事項は何でしょう。
Trump:  ああ
Stahl:   来年にも
Trump:  最終的に、待って…言うから…実現しつつあるんだ。我々はわが国の歴史上、最も素晴らしい経済をもたらした。そしてあちらのサイドは…
Stahl:  それは…わかっているでしょう…それは本当ではありませんね
Trump:  やってきて…絶対本当だよ
Stahl:  違いますよ

●事実は違っている。しかしトランプ大統領は確かに見事な経済的成果をあげた。 



Trump:  我々は最高の株式市場の価格を記録したし、またその価格に近づきそうだ。失業に関しては、アフリカ系やアジア系、ヒスパニック系アメリカ人のほぼ全て、素晴らしい数字が出ている。それに全ての事がそれぞれが実現しそうで…
Stahl:  私は最大優先事項を質問したのです。それらはいい事柄ですよね
Trump:  優先事項は…
Stahl:  何の問題解決をするべきですか?
Trump:  (優先事項は)…通常に戻るということだ。昔の状態だ。経済を爆発させ、仕事も素晴らしく、そして皆幸せな状態。それが我々の目指すところで…我々が向かっているところだ
Stahl: それでは私達の最大の海外の敵は誰ですか?
Trump:  中国だね。彼らは敵だ。彼等は
Stahl:  彼らが最大ですね
Trump:   競争相手だ。彼らは多くの意味で障害だし敵対国だね。何が起こったかは恥ずべきことだし、それは決して起こってなならなかった。彼等はこの疫病を中国から出すべきではなかった。全世界に広げて…188カ国。決して起こるべきではなかったね。
Stahl:  4年前、あなたは世論調査で今回と同様負けてましたね、そしてあなたは勝った。しかし今回あなたは一種の二重片頭痛を患ってますね。失業手当の申請件数は増加している。そして新型コロナのケースは増えている。まるで神々があなたに対して突然陰謀を企てようと決めたかのように、
Trump:  全くそうは思わない。我々はCOVID/新型コロナに対してはうまくやった 
Stahl:  それなら…大統領、失礼ですが、感染者数は40州で上がっているのですよ
Trump:  オーケイ、じゃあなぜ感染者数が上がったと思う?それは我々がもっと検査をやっているからだ。フェイクニュースのメディアは感染者数が上がったと言う。事実は我々は大変よくやっている…
Stahl:  感染者数は増えているんですよ
Trump:  我々は…そのとおり、なぜなら検査を沢山やっているからだ

●確かに検査数は上がっている。しかし新型コロナ追跡プロジェクトによると、国中に広がる新しい感染者数の増加…また先月の入院患者40%増加の全ての説明にはならないという。

Stahl:  あなたが出かけていって、峠を越したと言う時、これは消えつつ…
Trump:  そうだ。我々は…峠を越した。峠を越した
Stahl:  人々は見ていますよ…人々は感染者数のケースが、中西部や西部の山沿いの地方中で記録的に上がっているのを見ているのです。 
Trump:  峠は越えた 
Stahl:  とある州では…
Trump:  我々は新型コロナを理解している。我々は理解している…高齢者を今まで誰もやったことないほどケアしている。だから我々は国民をケアしているんだ
Stahl:  わかりました。それでは…、郊外の女性達について質問します
Trump:  うん

★トランプ大統領の集会の映像(観衆に呼びかけている) 
「郊外の女性達、俺を好きになってくれるかい?たのむよ。たのんだぜ。俺はキミたちの近所を救っただろ。そうだろ?」

Stahl:  先日、郊外の女性達に「俺を好きになってくれるかい?お願い、お願い…」と言いましたね
Trump:  え、言ってないよ。それは誤解させるだろ…私は冗談で「郊外の女性達よ、キミたちは俺を愛してくれなきゃ、俺は安全を与えてやるから」そして私は最悪の規制をやめさせたんだよ。みろよ、あなたの口調は…
Stahl:  はい?
Trump:  …人々が、君とみんな(メディア)をフェイクニュースと呼ぶ理由だ。私は冗談で「郊外の女性達よ、俺を愛してくれよ」と言ったんだ。そして規制を取り除いた…
Stahl:  あなたはこう言いましたね、
Trump:  その低所得者の住宅を郊外に移す規制…それが郊外を破壊するんだ。それを冗談っぽく言ったんだよ。君が言ったのは「おぉ」私が懇願してるように…私は冗談を言ったんだ。冗談なんだよ。いかにも誤解しそうな質問だよね、レスリー、
Stahl:  しかしあなたは、郊外の女性達の世論調査では負けてますよね。
Trump:  疑わしいね。疑わしい。全く疑わしいよ。
Stahl:  その理由のひとつは、彼女達が、あなたがパンデミックに対して率直ではないと感じるからなんですよ。意図的に軽視しているのですか?
Trump:  峠は越したんだ。我々はよくやってる。よくやってる。病気をよく理解してるんだ。我々はいい仕事をした。たぶん最高の仕事をした。我々が上手くやってないのは、君みたいな人を説得することだね。だって君を説得するのはほぼ無理だから。しかし構わないけどね。それに経済は復活しているし、非常に強く復活している。人々はわかっているよ、レスリー。
Stahl:  失業手当の申請件数はもっと増えてますね。つまり経済も…
Trump:  レスリー、我々は今良くなりつつ
Stahl:  …(経済も)失速してますよね
Trump:  1140万の仕事だ。この国の歴史上で最大の数なんだ

★確かに2200万の仕事が2月から失われ、1140万の仕事が再開された。しかし、失業手当の申請件数は歴史的に見ても高い数値を示している。しかし大統領は経済が彼の最大の強みだと見ているようだ。

Trump:  ギャラップ(世論)調査は、56%の人々は今の方がいいと言っている。このパンデミックの中、オバマとバイデンの頃よりいいと言う。56%は記録的な数字だ。
Stahl:  パンデミックについて戻ってもいいですか?あなたはファウチ医師(米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)所長)や他の保険当局員を「馬鹿だ」と言いましたね。
Trump:  俺がどこで彼を馬鹿と呼んだんだ?
Stahl:  あなたは彼らを馬鹿だと言いましたよ。あなたはもしかしたら…
Trump:  ああ、彼はいろいろと間違っていたんだ。彼のことは好きだけど、しかし彼はずいぶん間違っていたんだよ。
Stahl:  …もしかしたらマスクは効かないと思っていますか?
Trump:  マスクはたぶん効きそうだね。しかししっかり距離をとらなきゃだめだね。ソーシャルディスタンスとかなんとか。しかしマスクは効くと思うよ。マスクに反対はしないよ。それに皆にもマスクを着けるように私は言う。なんの問題もないな…
Stahl:  それなら…あなたがやっている集会について教えてください
Trump:  沢山の人々はマスクをしているよ。戸外だしね。
Stahl:  …人々…沢山の人々は着けてませんよね。私は大勢の人々がぎっしりと密集していて、ほとんどの人がマスクをしていないのを見たのですけど。私は、あなたがテレビを通して送っているそういった写真によるメッセージを考えると…
Trump:  見てみなよ、我々は昨日アリゾナにいた。記録的な集会だ。その数は今まで誰もみたことがないような。
Stahl:  あなたは以前はもっと大きな集会をやっていましたね
Trump:  いや、あれは以前のよりずっと大きいね
Stahl:  わかりました、そのことで言い争いたくはないですね
Trump:  ほら、君は…君はね、
Stahl:  マスクを着けることについて話してください
Trump:  (君は)否定的だよ。君はネガティブだ。あれは我々がやった集会で最大だ。君はここに否定的な姿勢でやってきたんだろ。あれは我々がやった集会で最大だよ。
Stahl:  しかし私には信じられないのですよ。(ホワイトハウスの)ローズガーデンで起こったことの後に…、たくさんの人々が感染したと公表したあとに…、
Trump:  うん
Stahl:  あなたはそれでもマスクを着ける事を強く奨励していませんよね。
Trump:  したよ。
Stahl:  あなたの集会で、
Trump:  私は皆にマスクをしろと言ったよ
Stahl:  言ってないですよね。
Trump:  レスリー、我々は何千ものマスクを全ての集会で配ってるんだ
Stahl:  しかし見回せば、彼等はマスクをしていないでしょ。あなたは言ってませんよね「ほらみんなわかってるだろ、私はキミたちに……病気になってほしくない」と
Trump:  なに、次の質問はなに?レスリー。我々は外にいたんだ。集会は今まで見たどんなものよりも大きなものだった。どんなものよりも熱狂的だった。君が目撃しているようなものはなにもないし…そしてそれはすぐ明らかになるよ…
Stahl:  わかりました。他の健康についての質問をしましょう。いいですか?お伝えしましたよね。さて、あなたは新しい健康保険のパッケージについて約束しましたね。医療ケアのプランについて。
Trump:  うん
Stahl:  あなたは「それは素晴らしいものになる」と言い「もう準備が出来た」「もうすぐ出来る」と言いましたね
Trump:  出来るね。
Stahl:  また「それは2週間後だ」「それは今まで見たことのないようなものだ」と言い…その通り…だって私達はそれを見ていませんから。なぜ医療制度のプランを開発していないのですか?
Trump:  もう出来ている。もう完全に仕上がっている。もうすぐ公表されるだろう。
Stahl:  いつですか?
Trump:  オバマケアに何があったかを見るとき、
Stahl:  もし最高裁判所がオバマケアを終わらせたら…、
Trump:  ああ、どうなるか見なくちゃね。あれが終わるのを希望するよ。あれがなくなったら幸いだね。
Stahl:  もしオバマケアがなくなったら、既存の病気や障害を持った人々は取り残されてしまいます。それは事実なんです。
Trump:  ちがう。違うよ。間違ってる。
Stahl:  違いますか
Trump:  間違ってる。新しいプランは始まるよ。
Stahl:  しかし…、
Trump:  既存の病気や障害を持った人々が補償されるまで我々は何もしないしするつもりもない。プランもやらない。

★選挙日まであと1週間と少し。大統領はスウィング州の中、意識調査で厳しいところ…フロリダ、ウィスコンシン、ペンシルバニア、そしてここミシガン州などを地方遊説して回っている

Stahl:  あなたの支持者達の特徴を言えますか?
Trump:  ああ、言えると思うよ。この国を愛する人々だね。何よりも国を愛していて、この国に繁栄してほしいと思っている人々だ。
Stahl:  しかし、あなたが集会をした時「彼女を閉じ込めろ」と人々が口にするのを奨励するのは…
Trump:  私は奨励はしていないよ。彼らが言うんだ。
Stahl:  あなたは楽しんでいたでしょう…あなたは「やめろ」とは言わなかった
Trump:  ヒラリー・クリントン。これを言わせてくれ。ヒラリー・クリントンは33000件のEメールを消したんだぜ。米国議会から召喚状を受け取った後に。
Stahl:  なぜそれが今も問題なのですか?人々は、もうそのことで投票はしませんよ…
Trump:  私は問題だと思うね。私にはね。問題だ。
Stahl:  彼女は前回出馬したのですよ。
Trump:  ちょっと待ってくれよ。彼らが「彼女を閉じ込めろ」と言ったんだ。俺じゃない。彼らが言うんだよ。それが始まって、それで…
Stahl:  あなたは奨励しましたよね
Trump:  奨励してないよ
Stahl:  しましたよ
Trump:  違うよ。もし私が何かで彼女の名前を言ったら、聴衆はクレイジーになったんだよ
Stahl:  それなら、ミシガン州の州知事については?

★(ミシガン州の)グレッチャン・ホウィットマー知事は武装民兵グループの誘拐プランの対象だった

Trump:  私たちの司法省が彼女を救っている。私の司法省、もしそう言えるなら…
Stahl:  そうです。そうですね FBI(連邦捜査局)。
Trump:  我々の司法省が彼女を救っている。それに、わかっているだろ、人々は彼女があまり好きじゃないんだよ。彼女はみんなをロックダウンさせるから。

★集会でのトランプ大統領「キミたちの知事に州を開けさせるようにしなきゃな…」
聴衆「彼女を閉じ込めろ!閉じ込めろ!閉じ込めろ!」
集会でのトランプ大統領「奴らを全員閉じこめろ」


Stahl:  あなたは…パワフルな方です。そしてあなたを愛する人々は情熱的にあなたを愛しています。もしあなたがホウィットマー知事を狙ったように、もし誰かを追いつめたとしたら…あなたの支持者達はそれを重く受け止めますよ
Trump:  彼女を狙ってはいないよ
Stahl:   …そして彼等は…陰謀や脅威があって…同じように医師の
Trump:  私は彼女を狙ってはいない
Stahl:  狙ったでしょ
Trump:  私は彼女を助けたんだ。我々の司法省で
Stahl:  彼女を追いかけたでしょ、あなたは、彼女を批判した…
Trump:  それは彼女を助けようとしたんだ。…おぅ批判したよ。うん
Stahl:  それは彼女を狙ったということでしょ
Trump:  私は彼女がミシガン州をロックダウンしたのは、恥ずべきことだと思うよ
Stahl:  しかしあなたは…
Trump:  彼女がミシガン州の教会を閉じたのは恥ずべきことだね、そうだよ、彼女がしたことは恥さらしだね。そう思う
Stahl:  あなたは彼女を閉じ込めたいのですか?
Trump:  そして、ところで、別のことで…、もちろん彼女を閉じ込めたいなんて思わないよ。なぜ私が彼女を閉じ込めるんだ?
Stahl:  なぜならあなたは集会で人々が言ってることを奨励したのですよ。
Trump:  レスリー、なんてひどい事を言うんだ君は。私は一度も「ミシガン州の知事を閉じ込めろ」なんて言っていない。決して言わないよ。
Stahl:  あなたは国が内部で分断されていることの責任を感じますか?心に感じますか?
Trump:  感じたくないね。しかし、きっと全員が皆少しずつ責任を感じたほうがいいよね。しかし人々が偽の魔女狩りをするとき、ほら、選挙のキャンペーンでもスパイを送り込んだり、その時は戦わなけれはならない。戦わなければあまりこの位置には長くいられないよね。うちに帰るんだ。ママのところに帰るんだよ。 

---------- 

★私達が話題から話題へ移動するに連れ、私達の会話は緊張をはらんできた。トランプ大統領は、彼が言うところのフェイクメディアの不公正さを持ち出してきた。最も顕著だったのは、…元副大統領ジョー・バイデン氏と彼の息子ハンター氏に対しての、証明されていない未確認の告発について、メディアが取り上げないことについてだった…バイデン氏とハンター氏がロシアの新興財閥や中国の億万長者から数百万ドルの不正な支払いを受け取ったとされる件だ。

Trump:  私は君がジョー・バイデンを、私にしたのと同じようにインタビューすることを望むね。面白いはずだ。知ってる?
Stahl:  私はあなたがこのインタビューを楽しんでいらっしゃると思ってました…議論をすることがお好きなのだろうと…
Trump:  構わないよ。構わない。しかし私は見たんだよ、ジョーがアイスクリームを持ってお店から出てきたとき、メディアは彼に「どのアイスクリームですか?どのフレーバーのアイスクリームですか?」と聞いたんだ。その時彼はスキャンダルの真ん中にいたんだよ。
Stahl:  (笑)いませんよ。
Trump:  それに彼は…
Stahl:  彼は、違います…
Trump:  もちろん彼はそうだよ、レスリー
Stahl:  たのみますよ
Trump:  彼はもちろんクロなんだよ。
Trump:  あれは最大級の、2番目に大きなスキャンダルだ。最大のやつは、私のキャンペーンをスパイしたことだった。彼らは私のキャンペーンをスパイしたんだよ、レスリー
Stahl:  その…実際に証拠はないですよ
Trump:  あるに決まっているじゃないか、明らかだよ…
Stahl:  ありませんよ。大統領…
Trump:  レスリー、彼らは私のキャンペーンをスパイしたんだよ。そして捕まったんだ…
Stahl:  ちょっとお話ししてもいいですか?この番組は「60 minutes」なんです。私達は確認ができるもの以外は放送できないのです。
Trump:  違うだろ。キミたちが放送しないのはバイデンが困るからだろ。言ってやろうか…
Stahl:  確認できないものは放送できないのです。
Trump:  レスリー、私のキャンペーンをスパイしたんだ。
Stahl:  あの…、確認ができないのですよ。
Trump:  完全に確認済みじゃないか。
Stahl:  違います。
Trump:  新聞を取ってきて見てみてよ、彼らは私のキャンペーンをスパイして捕まったんだよ。
Stahl:  違いますよ。
Trump:  それ以上のことやったんだ。それで捕まった。君も見ることになるよ、レスリー。知ってるんだろ。しかし君はそれを放送したくないんだろ…。
Stahl:  いいえ…実際私は知りません。
Trump:  オーケイ。
Stahl:  それであなたはそこで…
Trump:  だったら、インタビューに戻ろうか。ほら
Stahl:  あなたのツイートや中傷は人々をうんざりさせていると思いますか?
Trump:  いいや。私はソーシャル・メディアがなかったらここにはいなかったと思うね。
Trump:  しかしメディアはフェイク(嘘)だ。率直に言って、もしソーシャルメディアがなかったら私の声を広める方法はないよね。
Stahl:  私がずいぶん前に、あなたがなぜメディアをフェイクだと言うのかあなたに聞いたとき、あなたがなんと答えたか覚えていますか?
Trump:   え?なに?
Stahl:  あなたは「君の信用を落とさせるようにしなければならないから私は言ったんだ、そうすれば君が僕に関するネガティブな事を言っても、誰も君を信用しないだろうから」と言ったのですよ。 
Trump:  私が君の評判を落とす必要はないよ。
Stahl:  でもあなたはそう言いましたよ。
Trump:  君は自分で評判を落としたんだね。
Stahl:  あの、このようになるつもりはなかった…怒りの …
Trump:  もちろん君はこうしたかったんだろ。
Stahl:  いいえ、違いますよ
Trump:  そうに決まっているじゃないか
Stahl:  いいえ違います
Trump:  ああ、君が沢山の問題を不適切に持ち出して、
Stahl:  私はタフな質問をすると言いましたよね。しかし…
Trump:  あれを持ち出すのは不適切だった。最初っからそうだ。違うよ、君の最初の質問は「これはタフな質問になります」。君はジョー・バイデンには聞かないんだろ。君のジョーのインタビュー、ジョー・バイデンとのインタビューを見たよ。
Stahl:  私はジョー・バイデンのインタビューはしていませんよ。
Trump:  冗談だよ。60 Minutesのインタビューでジョー・バイデンを見たよ…柔らかいボールに次ぐ柔らかいボールを投げられて。俺は彼のインタビューは全部見た。彼は難しい質問なんか一度も受けていなかった。
Stahl:  わかりました。ただ彼のことは忘れてください。あなたは大統領なのです。
Trump:  違うだろ。君が始めたんだろ。
Stahl:  あなたは大統領なのですよ。そして
Trump:  ちょっと待ってくれよレスリー。君が始めたんだろ。君の最初の宣言は「あなたはタフな質問に準備はできてますか?」
Stahl:  どうですか?
Trump:  そんな風に話すものじゃない。そんなやり方じゃないだろ(←正しい会話のやりかたじゃない、失礼だとレスリーさんを戒めている) 

★「レスリー、ちょっと待ってください」 この時点で、プロデューサーの一人が割り込んで、インタビューの残りの時間を告げた。

Trump:  私はインタビューは十分にやったと思う。だといいね。オーケイ? もう十分だ。行こう。行こう。行って 2秒ほど会おうか。オーケイ?ありがとう。後で会おう。サンクス。
Stahl:   気をつけて。

★私達は、ホワイトハウスのグラウンドを大統領と散歩する予定だった。

Stahl:  たくさんの質問が出来なかったわ。

★私達が大統領が戻ってくるかどうか待っていたら、彼の報道官Kayleigh McEnanyが物を持って現れた。

Kayleigh McEnany: レスリーさん、大統領は彼のヘルスケアプランを届けるように言いました。少し重いですよ。
Stahl:  まぁ、これがヘルスケアプラン?
McEnany:  そうです。
Stahl:  オーケイ、Kayleigh、ありがとう。
McEnany:  どういたしまして。副大統領がすぐに参ります。
Stahl:  オーケイ、大統領は帰ってこないのですか?
McEnany:  大統領はあなたに沢山の時間を提供しました。

★ それは重かった:沢山の大統領命令と議会での首唱、しかし包括的な医療制度プランはなかった。


----------------------------------------------------


Vice President Mike Pence:  ハロー、レスリー
Stahl:  副大統領、こんにちは

★大統領とのインタビューは進まなかったものの、副大統領とのインタビューは行われた。

Stahl:  大統領には何が起こったのですか?
Pence:  レスリー、トランプ大統領は自分の心を話す人なのです。それが彼の素晴らしい強さでもあります。
Stahl:  しかし歩き去りましたよ。
Pence:  合衆国の大統領として…アメリカの人々は常に何を信じるかわかっているのです。
Stahl:  そうですね
Pence:  彼は常に準備できているのです。アメリカの人々はわかっているのです…この時も、それはメディアとのやり取りをすることではなく、我々がどのようにこの国を元に戻すか…ということなのです。

★我々は副大統領に、ホワイトハウスの新型コロナウィルス・タスクフォースとして尽力するのかと聞いた。

Stahl:  ファウチ医師のことを、大統領は災難だと呼び、また彼と他の公衆衛生当局員を馬鹿だと言いましたね。何かおっしゃりたいことは?
Pence:  ホワイトハウスの新型コロナウィルス・タスクフォースとして働いた科学者たちは、彼らには今日もホワイトハウスで会うのですけど、彼らは素晴らしい仕事をしてくれました。彼らは…
Stahl:  馬鹿ではないと。
Pence:  彼らは…常に科学者からの視点をもたらしましてくれました。私はファウチ医師と. Birx医師と強い連携をとっているのですが、しかし忘れないで下さい、合衆国の大統領はアメリカ全体を考えなくてはいけないのです。大統領は広大な事柄のバランスをとり、アメリカの人々の健康を考え、我々はそれを日々継続して行っているのです。
Stahl:  それなら、例えばどこかの母親のことを考えてみましょう。たとえばウィスコンシン州のホットスポットの。彼女は子供達を学校に送り出すべきかどうか悩んでいる。今、アドバイスはありますか?
Pence:  レスリー、子供達を学校に戻さなければなりません。私ならそのお母さんに、またどの母親にも言いたい。我々は継続して最善を尽くしましょう…学校では検査があるように、個人防護具があるように、子供達が彼らの属する場所へ戻れるための供給が十分であるように。クラスルームが安全で健全であるように。
Stahl:  ということは彼女は子供達を学校に送るべきだということですね。子供達はマスクを着けるべきですか?
Pence:  私は、彼らは学校の管理者や地方の保険当局が適切であると判断した基準に沿うべきだと思います。しかし実際、再度私は言いたい、米国小児科学会は、長距離からの学習、このオンラインでの学習は、クラスルームの中にいることの代わりにはならないと早くから言っているのです。
Stahl:  感謝祭はどうですか?人々は家族が集まる事を安全だと感じてもいいでしょうか?彼らの祖父母とも?おじさんやおばさんとも?
Pence:  感謝祭は私の大好きなホリデイです。
Stahl:  私もです。
Pence:  私は家族と共に楽しみにしています。
Stahl:  多くの家族ともですか?
Pence:  私は、それはアメリカの家族がそれぞれのコミュニティーの状況に基づいて、また特定の家族のメンバーの弱さなどをベースにそれぞれが考えるものだと思います。さて、私たちが早い段階で理解したことの1つは、高齢者…特に深刻な持病を持つ高齢者が一番リスクが高い、彼らが新型コロナに感染すると深刻な結果になることです。家族は決定をすることができますね。特定の高齢者の家族は(祝日のお祝いを)見送るとか、しかし去年からのこの事柄についてのトランプ大統領と私といくつかの公的な声の意見の違いは、我々はアメリカの国民を信じているということなのです。

---------------------------------------------------- 

Produced by Richard Bonin and L. Franklin Devine. Associate producers, Mirella Brussani, Natalie Jimenez Peel and Jack Weingart. Broadcast associate, Wren Woodson. Edited by Peter M. Berman.

2020年10月29日木曜日

Sonny Fodera & Ella Eyre - Wired (2020)



ソウルフルな声


Sonny Fodera & Ella Eyre - Wired (2020)
Wired – Single 
Rerealsed:  OCTOBER 9, 2020 
℗ 2020 SONNY FODERA UNDER EXCLUSIVE LICENSE TO
 PARLOPHONE RECORDS LIMITED / FFRR. 



佳作。気持ちのいいメロディ。歌詞がよく韻を踏んでいて上手いものだ。それにしても最近はピアノを打ちつけるようなアレンジが本当に多い。バックにゴスペルを入れればもっとイイキモチ。

歌詞はどうやら運命の人に出会ってとても幸せで興奮している女の子の歌みたいですね。euphoria(多幸感)などと言ってますが、幸せでふわふわしてる感じかな。 

You got me wired.と歌ってますが、Wiredってスラングらしい。ネット上でWhat does you got me wired mean ?(You got me wiredってどういう意味?)という質問を見つけた。


答えは
Usually it's meant in a drug sense, ie you got me high. However, in this sense i think it means that you've made this persn so happy, excited, hyper etc that they are at their highest point of emotion. Is it your 不boyfriend? If so they're at their highest point of love. or horniness...
(一般的な意味は、薬をやった時みたいにハイになること。ただし…You got me wiredの意味なら…Youがこの人を超ハッピーにしてワクワクさせて興奮させて…などなど感情が高ぶった状態にしていることかな。ボーイフレンド?だったら最高に盛り上がった愛の状態とか超ムラムラするとか… )

ほぉ…なるほどねぇ。


★Ella Eyreさん
英国のシンガーソングライター。1994年生まれの26歳。2014年のヒット曲「Waiting All Night」BRIT AwardsのSingle of the Yearを受賞。売れてる方なのかな?ソウルフルな声。お父様がジャマイカの方だそう。この歌もちょっとリズムの取り方がレゲエっぽいかも。

★Sonny Foderaさん
英国在住。オーストラリア出身のDJ/Producer。今かなり売れている方らしいです。北米や英国で完売ツアーをやるお方だそうだ。



NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第25回「羽運ぶ蟻」9月27日放送



むむむゆっくり…


あらすじ
1566年.覚慶(滝藤賢一)は還俗し足利義昭に…その後越前に向かうが朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)に止められ敦賀で待機。信長は(染谷将太)は美濃を平定。光秀の母・牧(石川さゆり)が美濃に帰る。光秀は信長に会って義昭をおすすめ。越前に帰ったら義昭が訪ねてきていた。義昭少しやる気に。朝倉も乗り気。その頃足利義栄が14代将軍になる。京の薬工場は順調。


今回もあまり進まなかったぞ。光秀は美濃に母を送ったついでに信長に会って越前に帰ってきた。…信長の美濃平定をやらなかったのは、おそらくコロナで撮影が難しいと判断されたからではないのか? 内部事情は稲葉良通(村田雄浩)に語らせて終わり。そんな風に様々な事柄が屋内の会話劇ばかりになってる感じ。


歴史が進まないかわりに、母・牧さんの美濃への移住をしっかりやる。そして光秀と信長は夢を語り合う。義昭もやる気を語り、朝倉も「いいね」と言う。駒ちゃんは薬をまた売りをする子供を見て人生哲学する。

物事が進まないのでちょっと退屈なのは致し方なし。

しかし個々の台詞はいいんですよね。
義昭が「蟻は私。迷ってる。でも将軍になれば出来なかったことが出来る。人を救える」
朝倉義景は「将軍は美しい神輿で周りの大名が盛り立てる。神輿は軽い方がいい」
信長は「戦が嫌いではない。皆が喜んでくれた。堺が欲しい。南蛮や明と貿易がしたい…」。それにしても信長の仕事のモチベーションが「皆に褒めてもらうから」なのは多少心配ですね。幸せの理由を外に求めると不安定ですよ。

お牧の方
それにしても、母・牧さんの言葉がとても感動的なのですけど…「思い残すことはありません」…牧さんはもしかしてもう出てこないのでは…と思ってしまった。これから牧さんはお一人で美濃に住むのだろうか?孫とは住まないないの?光秀はどうする?

2020年10月28日水曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第24回「将軍の器」9月20日放送



みんなで悩む。


あらすじ
1565年5月 京にて足利義輝(向井 理)が討たれる。三淵(谷原章介)+細川(眞島秀和)の幕府奉行衆は義輝の弟・覚慶(滝藤賢一)推し。三好一派は義輝のいとこ・義栄推し。三好一派は覚慶を幽閉。その後覚慶は脱出して甲賀へ。光秀(長谷川博己)は、松永久秀(吉田鋼太郎)を大和に訪ねて怒り、甲賀に覚慶を訪ねる。その後越前に戻り、朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)に「覚慶はどう?」と聞かれて「だめかな」と答える。その頃、京では関白近衛前久(本郷秦多)が帝に足利義栄を推す。


なかなか進みませんね。将軍義輝が討たれてから、みんなで悩んで1回分が終わってしまった。松永さんも唸っているし三淵+細川兄弟も微妙な顔。というのも、覚慶さんが「死にたくない。嫌だ嫌だ」と言っている。朝倉義景も「覚慶に将来性があるのなら越前に迎えてもいい」と言うのだけれど、その判断をなぜか光秀に任せる。…で光秀は「ダメですかねぇ」などと言う。なんとも話が進まないですな。

京の街では駒ちゃん達がミラクル丸薬の製造業を開始。伊呂波太夫をセールスマンに繁盛しているらしい。そこへ関白近衛さんがふらふら派手な衣装で徒歩でやってきて「次の将軍をどうしようかなぁ」と相談すれば、伊呂波太夫は「勝手にすればいいわ。武士なんかいなくなればいい」などと言う。え~…そんな話いる?この人もあんまり考えてないですね。それを聞いて近衛関白は「だれでもいいかな」と三好のアイデアに沿って四国の義栄を帝に推薦。



仏ドラマ France 2/Netflix『エージェント物語/Dix pour cent/Call My Agent!』(2015) シーズン1





----------------------------------------------------------------------------- 
『Dix pour cent』(2015-) TV Series – Season1/仏 
/カラー/約52分 ・全6話 
Creators: Fanny Herrero 
Original Release Date: 14 October 2015 (Fr) 
----------------------------------------------------------------------------- 



Netflixで8月頃からだらだら見始めたドラマ。 シーズン1を見終わった。

すごく面白い。 

お洒落。オトナね。

日本に住んでいた時は西洋に憧れ、英国に住めば欧州大陸+アジアに憧れ、そして太平洋上に住めば欧州に憧れる。そんなわけでいいヨーロッパのドラマがないかな~とフランス発のドラマを見始めたらとても面白かった。これは大発見。


フランスのパリの芸能プロダクション(エージェント)の話。人と人がすぐ仲良くなるから面白い。さすがフランスは愛の国。

オトナのコメディ。中年オジサンはモテるし、レズビアンのかっこいい女性は男のように女漁り。若い娘も、エージェントのおっさんも、俳優同士もみーんなくっついたり離れたり。ひゃー面白い面白い。これぐらい毎回色々あるとすごく楽しい。


しかしながら、このドラマの中の人物達の恋愛事情はストーリの主題ではないのですね。誰がくっ付いて誰が誰を好きになって…というのはサイド・ストーリー。スパイスのようなもの。

ドラマの軸はあくまでも芸能エージェントが、いかに気難しい俳優、女優達に仕事を見つけて監督に斡旋し、プロジェクトを成り立たせ、そして会社をやっていくのか…なのです。

人の恋愛はスパイス

だから会社の話をメインコースとしてシーズンが続けられる。俳優や社員がドタバタやりながら会社がどのように進んでいくのか…のドラマなので、これならドラマとして延々とストーリーを続けられますね。フランスではすでにシーズン4まで続いているのだそう。ちょっと目から鱗。 


というのも近年、日本の若者向けのドラマの多くは「誰かの恋愛」がストーリーの要なので早く決着がついてしまうものが多い。ドラマの主題が主人公の恋愛ならだいたい5~10話くらいで終わってしまう。日本のドラマはそういうのが多いのだなとあらためて思った。


このドラマの構成は、毎回何らかの映画や舞台、ドラマなどの ①プロジェクトが一話完結であって、同時に ②会社の社員達のストーリーが連続ドラマとして続いている。…2つの内容で構成されていて、その両方が面白いので飽きない。 

個々のエピソードでの ①プロジェクト話の内容は…老いと戦う女優、2大女優の戦い、仲の悪い母娘の共演、犬猿の仲の男女…などなど様々。それぞれ に出てくる俳優さん達は、ドラマ内で皆御本人を演じているのだそうだ。それもまた贅沢。

②社員達もそれぞれ魅力的。一人一人全員がいい。それぞれのキャラクターが面白いので、それぞれの話の続きが見たくなる。よく出来たドラマです。


レズビアンのアンドレアが中性的な魅力で素敵。いつも思うのだけれど、フランスの女優さんは綺麗な人が多い。いや…カメラが女性を綺麗に撮るのだろう。フランス映画を見るといつも思う。女性の撮り方が英国や米国とは違いますね。女性同士がチューしても綺麗。撮影する光が明るいせいなのか、女性の目の色がとても綺麗。混血の大きな髪の受付嬢ソフィアもゴージャス。個別のエピソードの女優さん達もみんな驚くほど綺麗。

フランスの男性の俳優さん達は皆個性的ルックスの人が多いのにね。それも面白い。


とりあえず全6話のシーズン1を見終わった。会社は紆余曲折あってもなんとか継続している。第6話の最後、社員達がパリの街を歩きながら一人一人抜けていくのがとてもお洒落。いいシーン。 

シーズン1で答えが出なかった事柄もあるので、またシーズン2が楽しみ。ゆっくり見る。





2020年10月26日月曜日

映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー/Manchester by the Sea』(2016):芸術映画気取りがやたら鼻につく






----------------------------------------------------------------------------- 
『Manchester by the Sea(2016年)/米/カラー 
/137分/監督:Kenneth Lonergan』 
----------------------------------------------------------------------------- 



昨日ドラマの感想を書いていて思い出した映画。随分前の2017年1月頃に見た。俳優が主演男優賞を取ったので劇場で見たのだけれど、今まで感想を書かずにいた。いや…書こう書こうと思いながらそのままになっていた。丁度いい機会なので書いておこう。随分前に見たので記憶が間違っているかもしれないけれど。



★ネタバレ注意

昨日ドラマの感想を書いていてこの映画を思い出した理由は、この映画も事故で子供を失った男の話だったから。事故というよりもかなり酷い状況で子供を失った夫婦の話なのだけれど。子供を亡くしてそれで夫婦が別れてしまう。 

事故の数年後、離婚して土地を離れた男が、父親(主人公の兄)を亡くした甥の世話をするために帰ってくるところからストーリーは始まる。それで離婚した元妻にも町でばったり出会うのだけれど…元妻が夫に向かって泣きながら「I still love you.」と言う。そんなわけないだろ…と思った。ああいう状況で子供を亡くした女性が夫を許すはずがない。


この映画は、業界内のプロ、批評家にも大変高評価で、主演のCasey Affleckはアカデミー賞主演男優賞を受賞。だから映画を見たのだけれど…

ぇえええ…そんな…これ
脚本が最低じゃないか
えっ…これ脚本賞もとったの???
今知った。驚愕。酷すぎ。


変な映画なのですよ。自分の犯した罪で土地を離れた男が帰ってきた。それで彼がずーっと落ち込んでいて行動もいちいち変なのだけれど…、俳優さんがどうとか言うよりも脚本が変だと思った。いや…Casey Affleckは大根だな。全然よくない。アカデミーは彼に何を見ているのだろう?お兄ちゃんのコネ?

甥っ子をガールフレンドの家に連れて行って、上の階で若者がラブラブしてる声をそのガールフレンドの母親とキッチンで聞く? ユーモアですか?

そういえば何処かの場面ではわざとらしく物にあたっていたし…あれが主演男優賞の演技か?陳腐。なんというか…このCasey Affleck演じる主人公にさっぱり心を寄せられなかった。ただのいやなやつ。そんな男に「I still love you.」と言うMichelle Williamsの妻も妙。上手いはずの彼女も大根に見えた。


そういうわけでこの映画は感動どころか…賞取りシーズンを意識してつくりずぎた憂鬱な雰囲気が鼻につき、時々見える小さなユーモアもわざとらしく不自然、苦しくなるほど芸術映画気取り…いやですねぇわざとらしすぎ。冗長で何が言いたいのかさっぱりわからない。見終わって映画館を出た時に私はやたらと怒っていた。

単に合わなかったということだろう。合わないのはしょうがないけれど…なんだかやたらと不自然なくらい過大評価されていると思った。なにがいいんだろうこの映画。悲劇をただ陰鬱に描いてもいい映画にはならないと思う。ただの暗い映画として存在するのは別にかまわないけれど、90%以上の業界のプロが大絶賛しているのを見ると文句の一つも言いたくなる。

そういう映画でした。最後に春がくるシーンはよかったかも。