ひゃ~昨日は吼えた吼えた。ちと反省。大河ドラマのブランドはやっぱり思い入れが大きいんですな。思い入れが強い分腹も立つ。
今日は褒めます。
ちょっと遅くなったけどフジテレビのドラマ『ようこそ、わが家へ』の感想。日本での放送は2015年4月13日から6月15日まで。原作は小説だそうです。
面白かったです。気になるところが無いわけではないけれど、話の内容が面白いのでどんどん惹きつけられた。最後まで中だるみすることなく見れた。
このドラマにも最近の若い人向けのドラマにありがちな「軽い感じ」というのはあって、例えば…個々の人物像を深く掘り下げているわけでもなく、倉田パパの会社の真瀬がらみのトラブルや、倉田ママの明るすぎるキャラ、立て続けに起こる倉田家の事件の数の多さにも、あまりリアリティは感じない。色んな事がコミカルで漫画っぽい。
それでも登場人物達に嫌な感じはしないのね。倉田さんちは可愛い家族で応援したくなるし、円タウン出版社もユーモラスで楽しい。普通に軽いドラマとして見れる。
ただこのドラマ、何が特別って…扱ってる「事件」が
ものすごくリアルに怖い。
原作の力なんでしょう。この得体の知れない「名無しさん」に狙われる状況というのは本当に怖い。考えれば考えるほど怖い。都会なら現実にありそうだもの。このドラマのリアルじゃない部分は、一つの家族に短期間にあまりにも多くの問題が起こることで、一つや二つだけなら現実にもこういう被害はあるのかも。リアルに怖い。
他人の悪意の対象になるなんて、現実に起こったらたった一つの事件でもかなり怖い。きっと家族全員がパニック。この家族には明日香さんという優秀な協力者がいたからこそ数々の問題も解決出来たけど、普通の家族ならたぶん泣き寝入り。パニック。ノイローゼ…。いや盗聴なんてたぶん気付くことも無い。普通の人はあんな風に防犯カメラや盗聴器発見器を使いこなせないと思う。
この家族が度重なる事件に苦しみながらも、一つ一つ謎解きをしていく経過は面白かった。毎回最後に次はどうなる?と思わせる終わり方もよかった。
トーンがよく変わるため、多少ギクシャクした印象もあったが、コミカルな場面から突然恐怖に突き落とされる流れもドキドキした。突然「ザッ」と音がして画面が歪むのも怖い。
一見軽くて漫画っぽいと書いたけれど、この家族がユーモラスで微笑ましいからこそ、こんなリアルに起こりそうな恐怖を扱ってもテレビドラマとして重くなりすぎず、それがよかったのかも。
それにしても大変な災難でしたね。最後は解決してよかったです。