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2024年8月29日木曜日

バスルーム改装3:TOO MUCHな人間が全て自分でやればストレスになる・全ての娯楽は現実逃避



ここ2カ月程、いつものようにオリンピックや音楽のことを書いたりしてきてますが、それは現実逃避。音楽のことを書いたり、ipadでゲームをしたりして日々の問題から私は逃げている。逃げなければ心がもたない。

毎日、例のバスルーム改装のための部品、パーツの諸々集めを2カ月ほどず~っとやってます。このバスルーム改装についてをシリーズ化するつもりはないのだけれど、とりあえず今週、ほぼ全てのモノの注文が終わりそうなので、途中経過と今までの状況、自分の気持ちをメモしておこうと思った。自分の馬鹿さ加減を記録し晒す。

 
毎日毎日ず~っとパーツ集めをしてきた。パーツと言えばいいのか…とにかく今の古いバスルームの全てを何から何まで入れ替えて作りなおすので、全てのモノを新しく選ばなければならない。

前回7月19日にこのバスルーム改装のことを書いた時は「デザイナーとのミーティングで、これからのことはお願いすることになったから楽になる」などと書いていたのだけれど、いやいやいやいや…全く楽ではなかった。


問題は全部私にある。

バスルームのデザインをするにあたって何から何まで自分で決めたい、自分で選びたい、スタイルも色も形も雰囲気もパーツも…何から何まで自分でやりたいやりたいやりたい…と自分のこだわりが強すぎて、結局なにからなにまで自分で選ぶことになってしまった。全部自分が悪い。全て私が悪い。

デザイナーさんが前回の打ち合わせの後、豪華でビューティフルな3Dのイメージを出してくれたのだけれど、実際にモノを選ぶとなると私が「質感が違う、自分で選びたい、週末にショップを見に行こう」等々と、ことごとくプロのデザイナーさんの提案を全てひっくりかえし、「いや、これがいいのです。これでいきたいのです」とどんどん別案、別部品を出してしまう。

なぜなら、ハワイは全てのモノを本土に注文することになるのだけれど、ネット上でのモノの検索+選択を自分で始めれば、ネット上には本当に想像もできないほどの選択肢が溢れているから。そして結局自分の好きなデザイン、パーツ、色…等々となにからなにまで私は自分の好みを押し通したくなる。デザイナーさんはそれを受け入れてサポートしてくださっているけれど、大変申し訳なく思ってます。大変感謝してます。


パーツ選びを始めたのは、まずバスルームのフィクスチャーから。近所のショールームにモノの色を見に行き確認して、自宅で(ショールームの会社の)オンライン・ショップでシャワーヘッドや風呂の蛇口、シンクの蛇口、排水穴の蓋、タオルのバーやWCペーパー・ホルダーを選択し注文スタート。

それからタイル・ショップに出かけて数種類のタイルを選び、また(デザイナーさんと共に)キャビネットと石のカウンター(トップ)を構築し注文。そしてトイレとバスタブを注文。シャワールームのライトをネットで探し注文、シンク上のミラーの大きさを計算してこれから注文する。また家中のドアを全て取り換えるので(プロジェクト・マネージャーにドアの注文を任せて完了)、そのドアのハンドルも今週ネット上で選んで注文した。これからシンク下キャビネットのドアの取っ手も選ぶ。

文章に書けば簡単そうだけれど、実は頭がおかしくなりそうだった。


*** ハワイは店で購入しても全て本土に注文することになる。ショールームでモノを注文すればモノは店の物流のシステムで配送されるので輸送費は無料。しかし店に届くのは2か月後。それでは遅い。それで同会社のオンライン・ショップでモノを注文し自宅に直接配送してもらう。モノは5日程で自宅に届く。しかし輸送費は払うことになる

…モノをネットで選び注文する…おそらくそれが一番の問題。本土のように各社ショールームが あって、モノを見て「あれとこれ、あれ」と店頭で注文できるのであれば、選択肢の多さに苦しむこともない。以前ロンドンでバスルームの改装をした時には、全て店で現物を指さして注文した。楽だった ***


なぜならネット上でブツを探すと、選択肢は軽く1000点や800点を超える。フィルターをかけて選択をしていっても、結局50点の中から選ぶことになったりする。その50点をいちいち全部ページを開けてみてレビューを読み「これこそがいい」と思ったら、また別のアイデアが出てきて、別の選択項目を打ち込んでまた700点からやり直し…などなどと、結局何がやりたいのか自分でもよくわからなくなったりする。


例えばの話…シャワールームの照明
現在の古いシャワー室のウェット・ルームの壁の上には屋外用のライトが取り付けてある。
 「新しくライトを決めるのならシャワー・ヘッドのゴールドの色に合わせてライトも真鍮のかっこいい奴がいいかな」とまず数百のライトから絞り込んで50点くらい見る。その中からこのあたりでいいかと10点まで絞り込む。
 ところでシャワー・ルームはウェット(濡れ)ルームでスチーム/蒸気がこもる。選んだそれらの真鍮のライトは、Damp(湿気)の場所にはいいけれどWet(濡れ)の場所用ではない。
…さて、毎日シャワーを浴びれば毎日蒸気が部屋にこもる…確かにDamp(湿気)の状態なわけだが大丈夫だろうか。真鍮が傷んだり色が変わったりしないだろうか。そもそもDamp用のライトはそのような環境で十分安全なのか…どうだろう??? 
 それならやっぱり屋外用のライトでWetの場所用のライトを調べようか。それでまた50点以上の屋外用ライトを調べる
 そして最終的に「真鍮ライトはかっこいいけど蒸気が不安なので実用的な屋外用ライト(Wet仕様)にしよう」と考え直す。そして出来れば質のいいものがいいからと、またいちいちレビューを読んだりして…どれがいいかどれがいいかどれがいいか…と気が狂いそうになる。

そのような様子で…シャワーヘッドもハンドルも、バスタブ用の蛇口もレバーも、排水溝のカバーも、シンクの蛇口も、トイレも、シンクも、タオル掛けのバーも、WCペーパーホルダーも、壁床のタイルも全部選んだ。2か月間、ほぼ毎日何らかのモノをネット上で深く掘りさげ調べてどれかを選択し購入を決定していた。選ぶ作業を延々と延々と毎日やり続けた。

そして、さて実際にネットで注文したものが届いても、「ちょっと違う」「選択を間違った」などとと思えば、届いたものを返品してまた新しいモノの情報を再度調べなおし、別のモノを購入したりもした(している)。


全てを自分で選びたいから
自分で選ぶ 我を通す
ネット上には選択肢が多すぎて
頭がおかしくなりそうだけれど
なぜそうするのか?
なぜなら自分のアイデア100%でバスルームを作れば
もし失敗しても
しょうがないね と諦めることが出来るから
もし人に任せたら
なぜこれはこのデザインなんだと文句を言いたくなるだろう
デザインに関して 私はそういう人間だ 
だから自分でやる
後悔したくないから


何度も何度も「遠くへ行きたい」と思った。まさに「Some days I wanna sail away」である。全部投げ出して逃げ出したくなる。私はどうしようもないほどの怠け者だからだ。普段はだらだらと「めんどくさいからなにもやらない」のが私の本質。それなのに隅から隅まで完璧なものが欲しい。矛盾している。だから苦しくなる。


そして一番難しい時間はまだ始まってさえいない。これから全てのパーツが揃って、1か月後ぐらいにいよいよ工事が始まったら…またそれが苦難。私と旦那Aは腹をくくるからなんとかなるけれど、神経質な猫が心配。ああ…どうしよう。またまた取り越し苦労をしている。


今年大変貴重なYear of the Dragonは、バスルームのことでキリキリ・イライラ毎日泣きそうになるだけで1年が終わってしまいそうだ。ぁあ…

だから現実逃避をしてまた音楽のことを書きたくなる。ブログに時間を費やして、またそれで追い詰められて胃が痛くなっている。

パーツが家に届くのを見るのは嬉しいのですけどね

届いてます