薦められたが選択しなかったもの
掃除のしやすさが一番の優先順位。
その基本の考えを元に…
薦められたが選択しなかったもの
いきなりネガティブな言葉だがこれがデザイン上の重要な作業。数えきれないほどのデザインの素材の中から自分に合うものを見つける作業…そのために多くのモノを却下する作業が必要になってくる。実はこれがデザイン・プロセスの要でもあった。
コントラクター/デザイナーに薦められたが却下したもののリスト
コントラクターにとってのプロジェクトは、新しいデザインやスタイルを試みる場でもある。綺麗に出来上がったプロジェクトは彼らにとって新しいポートフォリオとなり会社の宣伝にもなる。また市場にはありとあらゆる「魅力的なもの」「かっこいいもの」が溢れている。そのためデザイナーは最新のデザインのものを薦めてくる事も多い。しかしそれらの最新のデザインは必ずしも使いやすい物ではないかもしれない。ライフスタイルに合わないかもしれない。そこでこちらが意志をもって却下しなければならない場合もある。
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● シャワー+バス室/ウェットルーム
①床に据え置き型の丸いバスタブ
②頭上のレインシャワー
③切り替えの多いシャワーシステムや他の機能
④バスタブ専用のシャワー・システム
⑤シャワー室の床の長い排水
⑥シャワー室内のLEDライトの追加
⑦同レベルのウェット・ルームの床とドライな洗面エリアの床
● ドライな洗面エリア
①シンク上…流行りの額入りの小さなミラー二つ
②洗面所のヴァニティの下に空間をつくらない
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● シャワー+バス室/ウェットルーム
① 床に据え置き型の丸いバスタブ Freestanding Tub
広い部屋ならかっこいい据え置き型の丸いバスタブ。しかしうちのバスタブのスペースは小さい。シャワー・エリアの部屋の横幅は62インチしかない。置けないことはないが、タブを置いたら後ろのスペースの掃除が難しい。だから却下。
② 頭上のレインシャワー Rain Shower
かっこいい頭上の大きなレインシャワー。しかしこれもいずれ掃除が必要になる。英国で住んだ家のバスルームに付いていたが頭上のレインシャワーに石灰質がゴワゴワについて詰まっていたのでクルクルと回して取り外して酢に漬けて溶かす…などなど掃除が大変だった。だから却下。
③ 切り替えの多いシャワーシステムや他の機能
それ以外にも(今の時代は)壁から噴き出すスプレーやデザインの凝ったシャワーヘッドなどなど…お洒落な凝ったデザインものはいくらでもあるが、少しでも掃除が大変そうなモノは全て却下。また水の切り替えが多いということは、壁の後ろの仕組みが複雑で不具合が出るケースも増えるということだ。同じ理由で、タブから直接飛び出すハンドシャワーも、タブの下、または壁の向こうで水漏れしたら大変なので却下。
④バスタブ専用のハンド・シャワー
Tub Faucet with Handheld Shower
バスタブ専用のシャワーが最初は欲しかった。しかし狭い空間に複雑なデザインのシャワーヘッドがあると掃除が大変。それで却下。バスタブの中で髪を染める時や、バスタブの掃除にはハンド・シャワーがあった方がいいので、タブの隣のメインのシャワーのホースを長いものにした。バスタブの中でもメインのシャワーを伸ばせば使えるようにしたので、タブにはシャワーがなくてもOKとした。デザイン上もシンプルでいい。
⑤ シャワー室の床の長い排水…Linear Drains
今どきの流行りだそうだ…床のタイルを大きなサイズにして敷き詰め、床を一方向に傾斜させ、床の端の一番低い場所に長い雨どいのようなものを床に埋めて水を受ける。それにメッシュの蓋をする。その雨どいの中央に排水口があって水が流れる仕組み。一旦水を雨どいに集めて流すような仕組みだが、この蓋の下を掃除するのが大変だろうと思い却下。このリネア・ドレインのメッシュ蓋の下はおそらくカビが生えやすい。毎日蓋を開けて蓋の裏と水受けの雨どいを掃除するのも大変だと思った。排水口は水が直接排水口に流れる丸か四角の蓋の簡単なものがいい。
⑥ シャワー室内のモダンな埋め込み型LEDライトの追加
ケーブルを新しく天井に入れる話も出たが却下。今あるライトを二つに増やせば十分明るいはず。
⑦同レベルのウェット・ルームの床とドライな洗面エリアの床
A Barrier-free wet room/Curbless shower
今どきの流行りなのだろうか。ウェットとドライなエリアを同レベルにすることを薦められたが却下。シャワー室の床は掃除のため端から水を流せるようにしておきたいのでドライなエリアからはしっかりと区別したい。そこでシャワー室の床とドライな洗面エリアの間にはシャワー室の床から3インチほどのバリア(少し高くなった敷居)を作った。
● ドライな洗面エリア
① 洗面所のシンクの上の額入りの小さなミラー
今のトレンドなのだろうと思う。どのインテリアの情報を見ても今どきのシンク上のミラーは、絵画のようにフレームで囲ったミラーをシンクの上にひとつひとつ置くデザインが多い。しかしデザイン上いいものが見つからなかった。そのことは後で詳しく書く。
② 洗面所のヴァニティ(洗面台家具)の下に空間をつくらない
床掃除が大変なのでヴァニティは床に隙間を作らず直接設置。
★2024年 Primary Bathroom 改装
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2025/3/12, 13
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