能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2021年3月23日火曜日

映画『ヴェルサイユの宮廷庭師/A Little Chaos』(2014):ヴェルサイユに大根を生やす







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『A Little Chaos(2014年)/英/カラー
/112分/監督:Alan Rickman』
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週末にNetflixをつついていたら出て来た。前知識はゼロ。英国の俳優のアラン・リックマン監督作品。好き。舞台はルイ14世時代の建設中の仏ヴェルサイユ宮殿。好物。それなら拝見。主演はケイト・ウィンスレット。いいですねぇ。おまけにアラン様がルイ14世をやっている。それは見なければ。


あらすじ
フランス。ルイ14世(1638 - 1715・在位1643 - 1715)(Alan Rickman)の時代。ヴェルサイユに宮殿とその庭園を建設中。国王の庭園建築家アンドレ・ル・ノートル(Matthias Schoenaerts)のもと、庭に野外の「舞踏の間」の建設を任されたのは、無名の庭師サビーヌ(Kate Winslet)だった。


感想
これはこれは…大根豊作物語。いや~驚くほど退屈な映画。あまりに退屈過ぎるので、途中で映像を止めて共に鑑賞していた旦那Aを振り返り、亀「ねぇ…これってどうなの?役者も大根だけど、脚本もずいぶん間延びしてる?」A「うん…台詞がね…。でも景色は綺麗じゃん」薄ら笑いをするA。亀「この俳優さんアクセントある?英語を喋る人じゃないでしょ」A「北かな。ビヨン・ボルグに似てる。まぁいいじゃん映像は綺麗だし」亀「そうね…」

…と見続けるものの…すぐに睡魔が襲ってきた。いや見ましたよ。見ましたとも。一応目は開いていた。わからなくなったら旦那Aに「ね、今どうなった?」などと確認しながら最後まで鑑賞。

しかしなぁ…これは…退屈だ。この主役の俳優さんは一体誰?ものすごい大根。表情がずーっと同じ。そしてルイ14世のリックマンさんは御本人のパロディみたい。いや彼のことは好きだからいいのですけど。

結局、景色や衣装は綺麗だったのだけれどお話は何も残らないボーっとした映画でした。そもそもボルグとスティーブ・ペリーを足して2で割ったような庭園建築家ノートルと、ケイト・ウィンスレットが恋に落ちるのはお約束だからそれはいい。話はそれが要なのだけれど…しかし二人の化学反応は薄い。それはいけない。こういうのは湯気を出して熱くなってもらわないと。お二人も盛り上がらず、話も何の盛り上がりも驚きもないままゆるゆると終わってしまった。

脚本が退屈。芝居の間もおかしい。すごくゆっくりでリズムが悪い。普段は上手いケイト・ウィンスレットさんも魅力がないし、いつもはキャラの立つStanley Tucciさんも全く輝かない。これはいかがなものか。

気になったので庭園建築家ノートルの俳優さんを見てみたら、このMatthias Schoenaertsさんはベルギーの俳優さん。英語に慣れてないのかと思ったのだけれど、インタビューの動画を見たら普段は英語ぺらぺらです。それならこの映画ではなぜこんなに大根なのだろう。そもそも彼は様々な映画の賞も取っている上手い俳優さんらしい。う~ん…首をひねる。やっぱ…脚本なんだろうな。ケイトさんもあまり上手く見えなかったですもんね。

映像は綺麗でした。アランさんがルイ14世の格好で拝見できたのもとても嬉しい。
とりあえず感想らしい感想とも言えぬが、記録しておこう。


アラン・リックマンさんは、大昔ブルース・ウィリスの『ダイ・ハード/Die Hard』(1988)のドイツ人のテロリスト役でファンになった。ゆるいファンですけど。あの長いお顔と声が好き。彼はロンドンにいた時に一度舞台を見るチャンスがあったのに見れなかった。残念。ウェスト・エンドで彼の出ている芝居の看板を見て「見に行こう」と思っていたのに、いつの間にか終わっていた。独特の雰囲気…カリスマのある俳優さんでした