能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

この度の能登半島地震で 被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。 一日も早い復興をお祈りいたします。 ★NHK による様々な支援情報 能登半島地震 義援金・支援金の受け付け始まる 窓口まとめ 【随時更新】 https://www.nhk.or.jp/shutoken/ne...

2013年4月9日火曜日

NHK大河ドラマ「八重の桜」第14回「新しい日々へ」


今回も見所がたくさん。会津では八重ちゃんの新婚生活。京の方ではザワザワと第二次長州征伐に向けて物事が静かに進んでいきます。この時代の歴史というのは、よく知らない私には非常に複雑で、細かな事が積み重なりながら話がどんどん進んでいくので目が離せません。ずーっと見ていれば、このドラマは非常に丁寧に話を進めてくれていて大変面白いのですが、もしこの時代の歴史に興味の無い人が急に思いついて見始めても、話を理解するのは難しいかもしれません。そこが幕末大河の難しいところかも。

長期に渡って話を紡ぐ大河ドラマを見続けるのには、視聴者の側も事を急がずゆっくりと構えて話を楽しむことが必要。毎週毎週何かの大事件を期待するのは無理というもの。そのようなものを無理に演出すればドラマとして話が不自然になってしまう。だからこそ人物達が魅力的で、彼らの日常のドラマが豊かで楽しめるものであることが大切。このドラマは、そんな大河ドラマの基本を本当によく踏襲していると思う。一見地味ながらも間違いなくいい大河ドラマ。毎週楽しみ。今週は視聴率が落ちたそうなので大変心配。どうかこのまま方向を変えることなく、じっくりと話を進めていって欲しい。
 
 
さてそんなわけで八重ちゃん(綾瀬はるか)の新婚生活。まずは結婚式。並んだ新婚さんの前に酔っ払いのオジサンが二人やってくる。 「おいやえー、今日はえー嫁様ぶりだぁ…」そこを気配りの権八パパ(松重豊)が救う。花婿さんも一緒になってみんなで酔いつぶれ…(笑)。その後八重ちゃんは花婿さんを自ら寝室に担いでいった模様。

八重ちゃんがお兄さんからのお祝いの手紙を見ていると、酔いつぶれた花婿さん(長谷川博己)が起きてくる。問題の「紅ぬりぬりシーン」では、思わずニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤ…ははははははは…。八重ちゃん可愛い。あ、そこでチューをしないのか…最近のNHKさんはお堅いのぉ…。

その後、権八パパの「(余計なお世話)旦那様と呼べ事件」勃発。不満のたまった八重ちゃんは薙刀の稽古で鬱憤を晴らそうとするが気もそぞろ。友人の雪さん(芦名星)に相談すると「八重ちゃんは旦那様と一緒にいられて羨ましいわ。私も旦那様が帰ってきたらもっと仲良くしたい(涙)」と言われる。うちに帰るといきなり尚之助君にぐわっしと手首をつかまれ「こっちにきなさい!」とガミガミ叱られてしまう。おおぉ男尚之助、いきなり亭主関白っぽいじゃないか…そんな急に。八重ちゃんももちろん怒って口答え。そしたら尚之助君「ボクはそのままの八重ちゃんがスキ❤」…なーんだよぉアテラレタナ…まったく。八重ちゃんも嬉しそうだ。権八パパも二人の仲のよさに納得したらしい。めでたしめでたし。
 
 
さて京では、覚馬君(西島秀俊)が失明の宣告を受けて落ち込んでます。困っているのは会津も同じ。幕府から京都守護職のお役料差し止めが決定されたそう。家臣達も「もう会津に帰りましょう」と言うのだけど、超真面目な殿様容保公(綾野剛)は「帝をお守りしなくちゃ。第二次長州征伐もあるし。」とまだ帰れない。家臣達も容保公も朝廷と幕府との板ばさみで苦しいところ。

その夜、神保親子と覚馬君が月を見ながら「会津に帰りたいね」と話をします。このドラマはこういう場面が本当にいい。これで今までわからなかった修理(斉藤工)の父、内蔵助(津嘉山正種)の人柄も少し見えた気がする。人物の心が見えるからこそ話に深みが出ます。

同じ頃、他藩の人物達も思いをめぐらせています。西郷どん(吉川晃司)と松平春嶽(村上弘明)が対談。第二次長州征伐に薩摩は出兵しないそう。この二人は近い将来の日本での共和制の話などをしてます。

1865年、将軍家茂上洛。幕府は長州征伐イケイケです。

一方、(初登場の)薩摩の大久保利通/一蔵(徳重聡)は、蟄居中(初登場)の岩倉具視(小堺一機)からの意見書を見て彼に会いに行きます。金を積んで岩倉さんの今後の構想を聞きだします。彼によると、長州は桂小五郎(及川光博)に率いられて鉄砲隊を新編成しているらしく、長州征伐と言っても幕府は勝てないかもしれないとのこと。「幕府が勝っても長州が勝ってもいかん。薩摩はん頼むわ…」だそう。なんだかモヤモヤと煙が立ち始めていますね。それにしても大久保さんの徳重聡さんは、ずいぶん古典的な男前顔ですね。お、石原軍団か。

そのころ会津では瀕死の横山主税(国広富之)が西郷頼母(西田敏行)に「長州征伐には深入りするな。」と伝え今後の会津の事を心配します。「幕府と朝廷の為、誠を尽くせば尽くすほど泥沼に足をとられていく」とズバリ会津の苦悩を語ります。

この場面は…国広さん、うわーお懐かしい。このお方は70年代後半にはアイドル枠の俳優さんだったんです。(このドラマでは)今まで殆ど顔のアップが無かったのですが、なんとまぁ今も昔のまんまの優色男じゃないですか…。今週はこの最後の国広さんのお顔が全てを持っていってしまいました(涙)。MVP決定。もう死んじゃうの…?