能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2013年1月2日水曜日

2012年 紅白のPerfume


よかったです! 

 
演出が最高! コレですよコレ。そうそうこういうのが見たかった! 12Perfume最高! これこれこれ…こういうのをドームやJPNツアーで見たかった。…12年の技術の進歩も大きいんでしょう。今年なら無理なく出来る。
 
以前、JPNツアーDVDの感想のエントリーで「なんだかステージが地味になった…」とぼやいていたのですが…。これこれこういうのがいいんですよPerfumeは。そうそう…こういうね、映像でクラクラ頭が痛くなるくらい眩惑させてくれるのがいい。素晴らしいです。
 
このセットはかなり興奮した。最高。それに今回の衣装が暗いバックに美しく映えること映えること。長い脚も綺麗。色を抑えたステージに立つ白い衣装の3人は輝くように美しい。
 
 
あ~ちゃんの側の足元から撮ったワンコーラス目の「思い出は空白のままで…」の11歩ポジションを変えるステップを見て「ま~~~この娘達はなんとロボットみたいで綺麗なのかしら…」と感嘆いたしました。素晴らしい素晴らしい。バックのスクリーンには歯車みたいな映像が映っててね…3人がカクカク動いてる映像が妙に目に焼きついてしまった。おもしろい。
 
バックの映像も意味不明だけどやたらとカッコイイ。無機質で機械的な感じがいい。Perfumeは機械と相性がいい。やっぱロボットだ…。
 
ワンコーラスで間奏部に入ってしまったけど、9人のPerfumeがわっといきなり現れてまた大興奮! ちょーかっこいいっす。もうね…全部の動きが完璧にあってるから気持ち悪いくらいすごい。おもしろい。やっぱりこの娘達は素晴らしい。先端の舞台芸術として最高。

 
そうなの、いつもこの間奏部分の演出で「衣装に電飾を付けたら周りを暗くするため、彼女達の動きか見えない…」と、「衣装を普通にして照明を当てればよく見えるけど普通のダンスになってしまう…」というジレンマを今回見事に解消。これなら本人達の電飾も見えるし、頭上の9体の分身は、真っ白に輝きながら踊ってるし…どっちを見てもいい。
 
グロバサイトから持ってきたようなキラキラの分身のイメージもいい。全ていい。
 
とにかく下にも上にもPerfume12人もいるのでクラクラする。間奏の後で6体の巨大Perfumeが両側の柱に突っ立ってるのもいい。階段でも分身が踊ってるし、もう訳が分からん。最高。Perfumeはこういうのがいい。これができるのはPerfumeだけ!
 
今回の紅白では、他にも100人ぐらいでガヤガヤ映像と踊る人達が何組かいたけど、あれはワイワイやってるだけ。人海戦術のパワー。だけどPerfumeは違う。全ての動きと映像が一つ一つ完璧に計算されつくされた映像とのコラボ。こんな高度なことは、世界中探しても出来る人は他にいません。間違いないって。無茶苦茶かっこいい。ほんとに今のPerfumeは最高。これで海外に行ってください。
 
 
 

…と興奮した後で、ちょっと落ち着いて別の視点から分析を…。さてこの演出のPerfumeが、じゃあ紅白で一番目立っていたかといったら…それはないです。全体から見ると、正直Perfumeは目立ってません。というのも他の人達とやってることの枠が全く違う。全然違う。

例えば演歌歌手や、ロックバンド、いきものがかりさん達のような、歌声のパワーで押していく方々に比べたら印象が薄い。どうしてか…。それはいい意味でも悪い意味でも、Perfumeにはフォーカルポイント(焦点)が無いからです。歌の上手さで集中的に客の目と耳を1点に集める歌手の方々とは、まるで正反対のことをやっているからです(ここでは48人いる大所帯のグループは論外)。

(歌ものを聴きなれた人には馴染みの無い)ドカドカしたダンスミュージックで踊る白い3人娘。見所は後ろのスクリーンといっても過言ではない演出。顔の大写しも少ない。Perfumeをよく知らない人なら「なんだか舞台は派手だけどなんなんだこれは…」と思うかもしれない。どこを見ていいか分からなくて戸惑うかも。そんなふうに戸惑っている間にいつの間にか曲が終わってしまう。

他の参加者達ほぼ全員が(それぞれ歌い手の)1点集中的な見せ方をしているのに、彼女達だけ全然違う事をやってる。見せ方が違う。しかしそれこそがまさにPerfumeの最大の魅力1点集中タイプのパフォーマーじゃないからこそ、Perfumeには他の人達がやれないことが出来るんです。


ファンの方ならご存知のとおり、ライブでのPerfumeは曲によってパフォーマーとしてのあり方をコロコロ変えてるんです。「Edge」や「Night Flight」「GAME」ではバリバリのダンスユニットだけど、「ジェニー」や「Puppy Love」では3点集中の普通のアイドル風にやってる。最近の「My Color」もアイドルソングでしょう。親しみやすくて一緒に歌えるタイプ。

そんな中で「Spring of Life」は、キャッチーに聴こえて実は「Edge」系の曲(だと思う)。演出も踊ってびっくりさせるドカドカ系。観客を優しく誘い込まないタイプの曲。そんな曲を(お客様を喜ばせてナンボの)演歌歌手と同じ舞台でやるというのがそもそも異常(笑)。

だからPerfumeは面白いんです。

売り上げからいったらPerfumeは堂々と出場できる実績の持ち主でしょう。ドームも20万人動員のツアーも売り切れにしてしまう人気。ダンスを中心にしたパフォーマンスで若い人達に絶大な人気のPerfumeは、間違いなく日本の音楽シーンの中でも重要な存在。だからこそあの舞台にいる意味もある。とはいっても(もっとあそこにすんなりとはまるアイドルっぽい曲をやることも可能だったろうに)あんな攻め曲を持ってきたことはやはり面白い。演歌の方とあの曲のPerfumeじゃ100年ぐらい存在する時代、次元が違うと言ってもいいと思う。


昨日も書いたけど、そんなPerfumeみたいな新しい人、AKBみたいなこれまた別の新しい価値観で生まれた人達、ロックバンド、歌謡曲、J-POP、ボーイバンド、歌い上げ系、ヒップホップ系、ジャズ系、大演歌歌手の方々…。そんな多種多様な出演者の集まった、混沌として訳の分からないケオスなお祭りだからこそ紅白は面白い。そんな中でもPerfumeの存在は特殊。

Perfumeがいつまで紅白に出続けるか(受け入れてもらえるのか)分からないけど、彼女達の(実はとんでもなく特殊な)存在は面白いと思う。来年もぶっ飛んだ曲と演出でみんなを困惑させてくれるのか、それとも演歌を歌うか…。


追記:Perfumeのビビデバビデブーは可愛かったです。もうただただ綺麗なお姉さん達としてああいうのはよく似合う。本人達も楽しそうだ。ところでPerfumeというのは、小学生には人気があるんだろうか…。ああいうドカドカ音楽の綺麗なお姉さん達は小学生にウケルのか全然分からない…。あ、どらえもん…。