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2013年10月10日木曜日

Perfume:「Level 3」 Review - 感想とあれやこれや 3/3



Perfumeはアーティストになった

ネット上に出ているインタビューやファンの方のブログを見て知ったのですが、今回のアルバムの方向はPerfume側からのアイデアだったらしい。もちろん曲は中田さんが書いているわけだけど、まずアルバムの企画はPerfumeの側から出た

「ライブに向けてのアルバムを作ってもらいたいです」「ライブでこういうことができたらいいなと思ってるんですよ」そんな風に中田さんに相談したんだそうです。

その企画に沿って仕上がってきたのがこのアルバム。既存のシングル曲もリミックスされてライブ用に変更。「Enter Sphere」からの3曲はよく踊れるノリノリのミックスになってるし、「Party Maker」は歌詞もあきらかにライブ用。CDそのものが、(観客が)年末のライブに向けて予習するためのアルバムみたいになってる。こんなこと昔のPerfumeでは考えられなかったことだと思う。

なによりもPerfumeご本人達がアルバムの企画を自分達で出している。これは大きな変化。


もともと「テクノポップをやるアイドルPerfume」というのは大人の考えた企画物。「GAME」「Triangle」で企画を成功させて売れたけれど、Perfumeご本人達にはどうもしっくりこなかったらしい。大人から言われるままに背伸びしていたような感じだったんでしょう。

そこで出されたのが「JPN」。このアルバムは22歳の女の子の等身大の作品。たまたま「可愛いアイドル枠」でCMキャラクターにもなり、この頃の曲のJ-POP路線がCMのイメージに合っていたのも幸いした。

JPN」はJ-POPのアルバムとして非常に質の高い完成された作品。当時のPerfumeにもピッタリの音楽でした。いかにも等身大の若い女の子=Perfumeのイメージに沿った健全で明るい音楽。だけどあのアルバムには、アイドルがやる音楽としての「実験」や「挑戦」「意外性」は無かったんですね。内容もあまりにも似合い過ぎて綺麗に収まり過ぎた感じはあった。アルバムとしての質は高いけれど「GAME」や「Triangle」にあったようなドキっとするような面白味もあまりない。そんな印象は確かにあったんです。

その後本格的な海外進出を開始。あらためてPerfumeが世界を視野に入れて活動するには、アーティストとしてそれなりの方向性はどうしても必要になってくる。アイドル音楽からの脱皮はやはりさけられないのではないか…それとも可愛いJ-POP路線を極めるのか。ほんとにどうするのかなと思ってました「JPN」の後のPerfume…。


さてあれから2年、「LEVEL 3」でPerfumeはどうなったのか…。

前述したように、今回のアルバムの音楽はまさに「実験」と「挑戦」。決して可愛いばかりではない歌詞、曲によって声の質感まで変えた様々な曲調、(ライブ用とはいえ)歌よりも間奏部の長いリミックス。歌が隅に追いやられてる曲が3曲もある。7分にも及ぶほとんど歌のないライブ用ダンス用の楽曲…。

LEVEL 3」は、日本の女性ダンスボーカルグループが世界に勝負を打って出た作品だと思う。まずPerfumeの一番の売りはライブ。そしてアルバムはライブショーを効果的に演出するための音楽。そんな企画をPerfumeご本人たちが主導で推し進めている。自らの意志で作品を作るアイドル…いやむしろこういう作品の出し方をするのなら、もう彼女達をアーティストと呼ぶべきでしょう。


Perfumeさん達は今でももちろんアイドルなんです。TVに出てにこにこして12曲歌って、タイアップで商品の顔になる…。そんなあたりはちっとも変わってない。だけど今回のアルバムは、企画もアイデアも音楽的にも、もうアイドルのやる音楽じゃない。

LEVEL 3」はバリバリに「アーティストのアルバム」です。

それが本当になによりも大きな変化。あの「大人の音楽」を歌わされて戸惑っていた女の子達が、満を持してやっとやっとやっとこういうものを前向きにやろうとしている、もう企画の段階からPerfume3人が関わって自分達の作品、ライブを作り始めている。なんと素晴らしい。

何から何まで成長しているんです彼女達は。自分達がステージ上でアーティストとして何が出来るのかを分かった上で、そのための実験的な音も受け入れて自分達の作品として堂々と胸を張っている。ほんとに面白いことになってきたと思います。だんだん本格的に世界仕様のPerfumeが出来上がりつつあるんだろうと思う。


2年前、「JPN」が出た直後にここで「海外にいけいけ論」を書いたときは、まさかこんな方向に成長するとは思わなかったです。2年を経て(架空の)海外仕様は、Perfume=アーティストの意志に沿ったホームグラウンド仕様に変化しました。

ほんとにこの2年で彼女達は大きくなりました。斜め上どころかもう手の届くところにはいないんですね。遠く高いところにのぼっていくのを憧れて見上げる…そんなかっこいいアーティストになりつつある。ほんとに素晴らしい。ほんとに嬉しい。

それにしても今現在のPerfumeは、ご本人達にとって10段階のうちまだまだ「LEVEL 3」だそうで…ほぉー…  (*´ェ`*)  すごいですね。


Perfume:「Level 3」 Review - 感想とあれやこれや 2/3



●歌詞が大人

しばらく曲を聴いてからこれを書くために歌詞カードを見たんだけど、曲の内容もずいぶん変わったみたいですね。「JPN」と比べてみるとよくわかる。


JPN
「虹色のラブビーム」「キラキラの夢の中」「このまま手をつないで」「キミからのメール待つ」「幸せなこの瞬間」「今日はどこに行こうかな」「ケイタイ握り締めて寝る」「ヒミツの恋」「でも好きな人」「一瞬の恋」「星がきらめいて」「キミに渡すプレゼント」「もう遅いのかな」

…可愛いですね。22歳の女の子が日頃考えてるようなことなんでしょう。当時のPerfumeの等身大の言葉なんですね。曲の雰囲気もそう。とても明るい。ところがその2年後の今回、

LEVEL 3
「思い出は空白のままで」「こぼれる涙」「結局は自分次第」「震えるほどに心躍らせたい」「淡々と生きたくてもそうはいかない」「現実はずっと想像の上を行く」「覚悟がまだまだ足りない」「このまま遠くへ行きたくて」「希望を胸に扉開けて」「やなことは早く忘れたい」「ここに戻ろう」「わくわくが行方不明」「気持ちのない優しい言葉の毒」「失うのこわいから」
 
…などなどちょっと重めのいい言葉が結構出てくるんですよこのアルバム。決して後ろ向きじゃないけれど、ただただ若さに任せてキャピキャピ言ってる時代はもう終わりました。人生逃げたくなることもあるし、なかなか上手くいかないこともある。でも結局は自分次第…そんなずいぶん大人な心情がうっすらと見えてくる。
 
 
もともと中田さんの曲は、音が面白いんであまり歌詞を気にしないんだけど、あらためて見てみると前回の「JPN」に比べて内容もずいぶん成長したなと思う。彼女達ももう25歳。可愛いかったアイドルも、もう男の子の話をするだけじゃなく、人生を考えたり悩んだりする大人になった。そんな感じがすごくいい。
 
音も重低音が多用されてますが、内容も落ち着いて大人。「1mm」の歌詞「最終電車に揺られてこのまま遠くへ行きたい」なんてほんとにいい。年齢を超えていろんな人の心に染みる歌詞だと思う。そんないい歌をダンスの曲調にのせて綺麗な女の子達が囁くように歌うのがたまらなくいい。そういうタイプの曲が今回多いです。「フワフワの布団」なんて最高。
 
 
こういう成長は本当に素晴らしい。同じメンバーが10年間も一緒にやっているからこそ、こういう変化も感慨深い。「JPN」が、可愛いアイドルの女の子の恋物語を遠くから眺めて愛でるものであったとしたら、「LEVEL 3」では、ファンも彼女達も同じ大人として、共に心情を共感できるような内容になってきてると思う。
 
こういう曲の内容について、Perfumeさん達は中田さんとは直接には話してないと思うんですよね。中田さんが勝手にその時期のPerfumeの周りの空気を読んで書いてるんだと想像しますが、ほんとにすごいことだと思う。シングルでバラバラに出した曲が一定のトーンを保っているなんて、そういうことが自然にさらっと出来ちゃうところが彼の天才たる所以でしょう。

 

2013年10月9日水曜日

Perfume:「Level 3」 Review - 感想とあれやこれや 1/3



第一印象・思い切ったな…(笑)。いいと思いますいいと思います。大変カメ好み❤ 楽曲もずいぶん大人になりました。ほんとにいい具合に可愛げが無くなってきた  (*´ェ`*)。いや、いいことだと思いますよ。ほんとにこれは嬉しい変化。いい方向になってきた。

今回のアルバムの一番の特徴は「Perfumeご本人達のアイドル音楽からの脱皮」だと思います。ネット上に出てるインタビューを読んでも、彼女達の意識の変化が感じられるし、彼女達がPerfumeをどんなグループにしたいのかが変わってきてますよね。海外に行ったことでアーティストとしての自負や欲が変わってきたんだろうと思う。

まあそんな辺りを3回に分けて分析


●実験的な音

低音がすごいですほんとに。いいです。1曲目からノリノリ。彼女達の声はいつものように綺麗(追記→)いつもよりずっと綺麗なんだけど、アルバム全体の音はものすごくヘビー。ボーカルと個々のバックの音に強弱があって奥行きも感じる(気のせいか?)…全体がすごく気持ちのいい音。

曲の構成も、3分の定番型アイドルソングはほとんどない。いかにも定番J-POP歌謡っぽいのは「未来のミュージアム」だけ。シングル曲もリミックスされてるし、リミックスされてない曲も「だいじょばない」とか「Handyman」なんてどちらかといえば妙な曲。オープニングの「Enter Sphere」はダンスかと思えば途中でリズムが変わるし、「Party Maker」はただただ盛り上げるだけのお祭り音楽。歌もほとんど無い。「Sleeping Beauty」は「あー」しか言ってないし、「ふりかえるといるよ」なんて金縛りの歌なの?(笑)

いろんな面白い音も沢山はいってます。チャルメラ、ピアニカ、中近東、民族楽器、水のポコポコいう音、スポーツカーの偽エンジン音、ガムラン、偽Funky ベース音、それにこれでもかこれでもかと使用されたブンブンいうシンセベース。なぜか80年代シンセポップ風の音も多い。それにドンツク騒がしいドラム。リズムパターンも多様。音もドカドカ強調されてうるさいうるさい もうノリノリ。

なんと素晴らしい…。もうこんな音の実験はPerfumeの音楽には求められないんだろうとばかり思ってました。ほんとに嬉しい。音だけでも楽しめる。


それに今回声をよくいじってますね。ほとんどPerfumeに聴こえない声も多い。「Clockwork」は一瞬あれっと思うぐらい硬い声だし、最後の「Dream Land」は空に抜けそうな質感。途中で3人の声もボーカロイドになってる。すごく面白いですよ。Perfumeという3人それぞれの声の素材を使って、まあよくこんないろんな質感が作り出せるもんだと思う。

今さらだけど、彼女達はほんとに「歌い上げ系」にいかなくてよかった。生なボーカルは別の言い方をすれば単なる同じ声だとも言えるんだもの。本当に上手くて感情を表現する演歌みたいなプロの伝統芸でなければ、今の時代のボーカルはいろいろといじったほうが音楽的には面白い。Perfumeの声は音として聴けるからこその魅力だと今回つくづく思う。

今回特にかしゆかさんの声が大人になった。まるで別人のお姉さん声。たぶんエフェクトでも変えてるんでしょう。どこに誰の声が出てくるのかもパズルのように面白い。あ~様のリードが多いですね。もう可愛いだけの女の子の声じゃないんですよね3人とも。そんな成長した声もすごく気持ちいい音として聴ける。本当に綺麗です。


今回のアルバムの音楽はまさに「実験」と「挑戦」。それなのに十分キャッチー。そこが中田さんのすごいところ。それにしても甘い女の子J-POPの「JPN」の後で、よくぞここまで「Perfume=アイドル音楽」のフォーマットをズタズタに引き裂いてくれました(笑)。やっちまったな。上等上等。大変素晴らしい。断固支持します。

このアルバムは決してアイドル歌謡じゃないです。J-POP枠であることさえ危うい。Perfumeさんご本人達は、今でももちろん現役のアイドルなんだけど、このアルバムの音は全く違いますよね。まぁーあきれるほどありとあらゆる新旧Electro関連のいろんな音をごった煮にして、曲のスタイルも雰囲気もバラバラ。とにかくいろいろと詰め込んでみました…という音楽。中田さんの実験室のようなアルバムです。ほんとに驚き。ああ良かったと思う、心から。

個人的にこういうタイプの音が好きなのでこれはよく聴くアルバムになると思う。毎回聞くたびになにか新しい音を発見しそう。

ところでCDで聴くとやっぱり音がいいですね。最近大変ぐうたらなので、ネット上の音でそのままになってる曲も多いのですが、あらためてCDで聴くとまあ低音がブンブンいってすごいですわ。やっぱりCDを侮ってはいけないなと思った。




2013年10月8日火曜日

NHK ドラマ10『ガラスの家』第6回「抱擁」



今日はドラマもそんなに盛り上がらなかったので、書くつもりはなかったんですよ。そしたら最後…


「レイさん…ヒトシデス…」 
あ~!!
 
すげー! もう机をバシバシ叩いて大喜び。ヤター!!!!拍手喝采。

ははははははははハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハヒヒヒヒヒヒモリアガル…。

途中もね、小さいツボは一杯あったんだけど我慢してたの。音楽もすごいんだこのドラマ。もう最後はダメ我慢できん…(泣笑)スゲードラマ。こりゃーもう止められんな。そして来週のタイトルは…

「許して…」 
 
ハハハハハハハヒヒヒヒ…(泣)

俳優の皆さん笑ってゴメンネ…。




2013年10月7日月曜日

Perfume:思いつくまま「Level 3」の曲別寸評



えーその前に、雑誌やネット上のインタビューもほとんど読んでないし「Perfumeのただただラジオが…」もまだ聴いてません。ワタクシの聴いたまんまの曲の印象。歌詞もまだあまり見てません。

1. Enter the Sphere

…!!ドッカーン!これ入れてくれたんだ!初っ端から飛ばしてくれる。最初からヘドバンギャーーーーでござる。うひゃー!かっこいいかっこいいかこいいかこいい。待ってました!おっとこれはプログレ枠でいいでしょう(笑)やってくれるよなぁ。上等上等!この曲もダンスと曲ががっつり組んで1作品。グロバサイト以外の部分はライブではどうなるんでしょう。まあ最初から低音がすごいんだわ。ブンブン言ってる。
 
2. Spring of Life

…ドンテンツクツクポクポク…よしっ!ここで手が上がる!うしっ!いいぞっ!あがるっ!腕を振り回して座ったまま踊る。頭に血がのぼる。思わずサビは腕フリコピ。これはね、Perfumeちゃん一番の攻め曲である。ベタだけど一番好きかも…。陽気さと可憐さと甘さに一粒の悲しみを閉じ込めたメロディー。イノセントなロボット少女が踊るSFマニア涙のMVの傑作。あの頃の僕達の夢…ロボットPerfumeのテーマソング。この曲はやっぱり泣ける。世界感が素晴らしいのよ。ユニバに移籍後第1弾シングルで中田クンも頑張っちゃた的な勢いが感じられる。何から何まで素晴らしい。リミックスは長いんで盛り上がります!最後も魅惑のドンテンツクで終わる。

3. Magic of Love

おおお…いきなり綺麗じゃないか…ほおお。あまいこぉ~い~とぉ~…いきなり一緒に歌い始める。これも踊る。人差し指を空に突き上げてぐるぐる回す。のっちサン… あまいこぉ~い~とぉ~…とまた歌う。この跳ねリズムはやっぱいいね。カメ好みのトランス系。この曲はただただワタクシが気持ちよ~く踊る曲。曲がいい。シングルに比べると楽曲としてまとまりました。バックにピアニカも聴こえる。ありゃ…なんで最後はものがなしピアノ?

4. Clockwork

声の響きがいいです。Perfumeの魅力は声もあるんだなぁ。この曲の声はすごくいい。カチカチしたリズムは「Handyman」にも似ている。ライブでのダンスがちょっと楽しみな曲。面白くなるんじゃないかな。わぁ~わぁ~わっ…。おっいきなり偽Funkyベースがブイブイ踊ってますよ。どうした…中田クン、珍しいじゃないか偽Funkyベース音なんて。あまりキレイじゃないけど…。こういう音を入れるのなら生ベースを入れるといいと思います。マーカス・ミラーぐらい雇いなさい…(笑)。

5. 1mm

これはね、カメ好み。ツボ曲。ほんとに好き。ええ。ただただ堪能する。ステキな大人Perfume。チャルメラが主張してますね。大人っぽいあ~様とゆか様のリードも素晴らしいですが、「そんなわけな~いた~だ」からの、のち様の低音部コーラスがとてもいい。あらためてとてもいい。ちょっとのちサンが物悲しい声なのよ。やっぱりワタシは彼女の低い声が好きだ。ベースはUltravoxを思い出す。この曲はとにかくダンスがかっこいいからな…。最終電車で思わずステップを踏む…そのうちこのことも書かなくちゃ。

6. 未来のミュージアム

いきなりJ-POPなのね。いい曲です。この曲の癒し効果は過去にこのブログでも書いた。いい曲であることは間違いないんだけど、アルバムとしてはここでちとノリが止まる。ま、息抜きですな…。どうも1mmに比べると3人の声が子供っぽいんですね。それだな…。

7. Party Maker

最初のリズムはすごく投げやり(笑)。これEDMバリバリじゃん。スポーツカーの偽エンジン音で盛り上げるなんて…オイ(笑)。このPerfumeさんの声はいつもと違います。ずいぶんいじってますね。さてドンツク始まる。よしっ待ってました!また踊る。ひゃっほー!…Capsuleにこういう曲あったよな。スペイン語で女性がラップするやつ…まぁいいや。このサビの声はPerfumeじゃないみたいだけどいいぞ。また踊る。とりあえずドンタクいってる間は踊る。ベタやね。この曲はドームを巨大ダンスフロアにする曲でしょう。5万人全員にダンスの神が降臨して皆で馬鹿になって踊り狂う曲。いいぞPerfume、やっちまってくれぃ。

8.ふりかえるといるよ

ほぉ…なんだっけこのどっかで聞いたような音。だれだっけ? YMOは絶対はいってますな…。実はワタクシこの曲もかなりツボ。まったりといい。フワフワとか夜な夜なの音の響きもいい。このブーンというベースは、ワタクシ勝手に「未知との遭遇ベース音」と呼んでいるのですが…70年代からある音。これなんだっけ…Prophet 5とかいうやつ? 誰か教えて。他のひゃらひゃらした音も昔のYMO好きには懐かしい音じゃないかな…。アメリカだったらラッパーがむにゃむにゃ言葉を被せそう。イヤ…ヤンナイ ホウガ イイデス ケド。

9.ポイント

これも昔シングルのレビューで書いたんですけど、どこかYMOの匂いがする。いやドラムン的なリズムなんだけど、上のメロディの楽器が80年代っぽい。綺麗なメロディーですよね。こういう曲のPerfumeの声はほんとに清らかでいい。ほんっとに「汗と涙の歌い上げ系」にいかなくて良かったと思います。このサラっと清らかなボーカルだからいいのよ。

10.だいじょばない

Perfumeというのは踊りで歌を表現するという独特の表現方法をとった世界でも珍しいグループなんですが、この曲はまさにその代表曲。最初はシングルで曲だけ聴いて「デデデデ」が面白い…などとレビューを書いたのですが、今はあの英Shepherd’s Bush Empireや韓国のダンスフェスでのファン動画を思い浮かべずには聴けない。曲を聴くとあの動きがすぐ目に浮かぶ。ダンスの印象が強すぎてもう曲単体で聴けなくなってる。これはすごいことよ。世界でもこういう曲の見せ方が出来る人達はめったにいない。音楽の新しい聴き方です。ま…マイケル・ジャクソンが30年前からそうなんですけど。Perfumeのこういう曲って時々ありますね。「Voice」のサビの振りもそんな感じ。MIKIKO先生は天才。ワタクシこの曲もゴンゴン踊るよ。

11.Handyman

…ん…これはなんともならないな…ワタクシハ…。何度聴いても無理。まぁそれもよろし…好みは人それぞれ…。アルバムの変わり曲としては面白いと思う。

12.Sleeping Beauty

Butterfly」です。リズムもほぼ同じ。このリズムは踊れない。着替え曲かな。この曲の声もPerfumeっぽくないですね。なんか中近東系の飾りが入ってるぞ。しかしこの手のあっさりした曲も今回はライブで大化けしそうな気もする。まだまだ油断は出来ない(笑)

13.Spending All My Time

Sleeping Beauty」の細かいリズムの後にこういう大きな括りのリズムがくるのがいい。すごく印象が強くてあっと思う。この曲もダンスがまず思い浮かぶ曲になりました。特にインスト間奏部では、あのカンヌで披露されたプロジェクションマッピングの演出が目に浮かぶ。あれ何度も見たら音とセットで癖になった。最初に聞いたときはあまり好きなリミックスじゃなかったのに、あらためていい音響で聴くとすごくいい。ただ曲としての構成はバラバラ。この曲もライブ用。

14.Dream Land

おいガムランか…南国風ね。Dream Landだもんな。お…ジブリっぽい? イノセントやね。この声もちょっといつもと違うぞ。途中で声が初音ミクさんになる。これがまた別世界っぽくっていいんですよ。もともとPerfume人間とバーチャルが半々のポップスター(←ミステリアスで得体が知れないけど魅力的)というコンセプトがあると思うのでそんなあいまいな感じの声もいい。なぜかのち様の声もかわいい。ちょっとPerfumeっぽくないのもまたよろし。これすごくいいビジュアルのイメージが想像出来そう。


総評はまた今度…。すぐには出ません。


NHK大河ドラマ「八重の桜」第40回「妻のはったり」







今週はこれにておしまい候…。