能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2024年7月14日日曜日

TV Mini Series BBC『Disco: Soundtrack of a Revolution』(2023) 全3話:ディスコ・これもまたアメリカの現代史






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『 Disco: Soundtrack of a Revolution (2023)/英/カラー
BBC Two Documentary/3 episodes/1hr x 3
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少し前に米国の公共放送PBSで放送していたものを録画して視聴。英国BBCのミニ・シリーズ・ドキュメンタリー 全3話…オリジナルのリリースは英国で2023年12月16日。米国のリリースは2024年6月18日。



米国のディスコ・ミュージックは1975年頃から若者…当時20代だったベビー・ブーマーを中心に大きな流行となった。元々は都市のゲイクラブで流れていたダンス・ミュージックが、当時の社会の変革と共に一般の若者達にも受け入れられて大きな流れになる。ディスコ・ミュージックはそれ以前から続いていたアフリカ系アメリカ人公民権運動や女性解放運動、1970年代に盛んになっていった性の解放、LGBTプライド運動など、社会の変革期のバックグラウンド・ミュージックであった…という話。


おもしろかったです。ディスコの音楽が巷で流行っていた頃のことはよく覚えてます。私は中学生。洋楽に初めて興味を持ち始めた時期が丁度ディスコの流行っていた時代で、それ以前に聴いていたピンクレディの(踊れる)アイドル曲から移行して、私は当時のディスコ曲を何の抵抗も無く受け入れた。

私がおこずかいで人生最初に買った洋楽・日本盤のシングル(ドーナツ盤)は、

ABBA - Dancing Queen (1977)
 アバ - ダンシング・クイーン
Rod Stewart - Do ya think I’m sexy? (1978)
 ロッド・スチュワート - アイム・セクシー
Leif Garrett - I Was Made For Dancin' (1978)
 レイフギャレット - ダンスに夢中


最初に買ったのはABBAだと思う。当時のラジオ番組「ALL JAPAN POP 20」を聴いて「 Dancing Queen」が大好きでシングルを買ったと記憶している。ついでにロッド・スチュアートとレイフ・ギャレットも買ったのかなと思う。

なんと私が人生最初に買った洋楽はディスコだった。これが私の原点なのだろう。私のダンスミュージック好きのルーツはここにある。特にABBAはユーロポップ・ディスコ。私が今も英国や欧州発のEDMやハウス、トランス、ユーロポップを聴いている理由はこのあたりにありそうだ。

余談だがその後、ラジオで聴いたQUEENの「Don't Stop Me Now」とアルバム『QUEEN LIVE KILLERS』を買って、私はどっぷりとQUEENの沼にハマった。もうディスコは振り返らなかった。その後1990年代までずーっとロックを聴き続けたので私は自分のことをディープなロック・ファンだとばかり思っていた。

しかし原点はたぶんディスコです。
そんなわけで今も毎日EDMを聴いている。



この作品TVミニ・シリーズはダンス・カルチャーの盛んな英国が製作したドキュメンタリー。英国が外から米国のディスコの繁栄と衰退を見て論じた内容なのだけれど、初めて知ることも多く興味深かった。


ディスコは1975年から1980年頃に世界中で流行った。
その発祥の地・米国でディスコが流行った理由はいくつかある。

1975年頃にベトナム戦争が終わり社会の空気が変わった。
 重苦しい戦争の時代が終わり人々は反動で明るいエンタメを求めた
 進歩的なベビー・ブーマーの世代が当時20代半ばに達していた
 当時米国の社会は大きな変革期を迎えていた
 …公民権運動や女性解放、性の解放、LGBTプライド運動などがますます盛んになっていた。

世の中が変化を求めていた。大勢のベビー・ブーマー達が新しい価値観を推し進める。人々は自由を求め、古い考えを捨て、新しい価値観に飛びついた。

ディスコはそのような時代に大きな流行となった。



★ネタバレ注意



番組の感想ではなく、自分用のメモとしてこのドキュメンタリーに描かれた(それから自分でも少し調べた)「ディスコの繁栄と衰退」を記録しておこう。

ディスコが、フィラデルフィア・ソウルから発達してニューヨークのゲイ・クラブに持ち込まれ、巧みなDJの元で1975年頃から進化し発展。いつしかシングル曲がチャートを登り始め、その後映画『サタデー・ナイト・フィーバー』でディスコが大流行。メインストリームにディスコが溢れるようになる。しかし中西部の白人保守層から反ディスコ運動が始まり、たった5年間ほどでディスコの時代は終焉を迎える。


それにしてもイリノイ州シカゴの「ディスコ・デモリッション・ナイト」とは…本当に本当に最悪だ。この話を扱った別のドキュメンタリー『"American Experience" The War on Disco (2023)』は去年の秋に見た。このBBCのドキュメンタリーでもこの事件のことを取り上げているが、ここではネット上で調べた事件についての情報も追加して書き加えた。

白人保守層によるディスコ排斥運動は、そのまま米国の人種問題と関わっている。ディスコの流行によって「社会の弱者達」、白人達が思うところの「持つべきでない者」が富や力を持つことに対する白人たちの不満が「反ディスコ運動」のエネルギーとなった。米国の闇がここにある。米国はこのような歴史を何度も繰り返してきたし、そしてそれは今も続いている。

私は今はロックはほとんど聴かないのだけれど、その理由の一つは…アメリカの白人層と関るようになってから度々「人種に関する米国白人特有のいびつなもの」を感じるようになって、彼らが誇りとする音楽にも興味を失ったから…とも言えるのかもしれないとも思う。私はロックで怒りのこぶしを振り上げるより、ディスコやEDMでヘラヘラ笑顔で踊りたい。アメリカの白人の保守層とは(この話を見ても)つくづく関わり合いになりたくないものだと思う。ダサすぎ。



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ディスコの歴史
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最初はペンシルバニア州フィラデルフィアで起こった1960年代後期頃のフィラデルフィア・ソウルが、いつしかニューヨークのアンダーグラウンドのゲイ・クラブに飛び火。クラブの客層はゲイの黒人やヒスパニック系などのマイノリティが多かった。

ダンス・ミュージックがニューヨークのナイトクラブで大きくなっていくにつれ腕の立つDJも現れる。その頃、メディアがそれらのナイト・クラブを「ディスコテーク/Discothèque」と命名。

その後ダンスミュージックにインスパイアされたR&Bの曲がシングル・チャートにも上がり長い期間留まるようになる。ラジオがディスコを流し始める。ディスコがメイン・ストリームになだれ込む。

1977年には映画『サタデー・ナイト・フィーバー/Saturday Night Fever』」が空前の大ヒット。ディスコでお金が回り始める。誰も彼もディスコのフォーマットに飛びつくようになる。

…当時、ロックのアーティストまでディスコの曲を出すようになった。上記のロッド・スチュアートもそう。ポール・マッカートニーのWingsもディスコ調の「Goodnight Tonight」をリリースしてヒットしたのはよく覚えている。そうだ…そもそも英国/豪州のビージーズは元々ソフト・ロックのグループだった。

ディスコのジャンルからスーパー・スターも現れる…ドナ・サマー、グロリア・ゲイナー、アニタ・ワードは…女性でアフリカ系のアーティスト。それ以前には社会の弱者だったアフリカ系の彼女達はディスコの流行の中で大スターとなった。新しい時代の象徴だった。


ディスコはますます流行りのものとして大きく発展する。元々はアンダーグラウンドのマイノリティが集うナイトクラブ…人種や性別、性的な選択を問わない…自由な若者の集うオープンな社交場だったディスコが、いつしか「Studio 54」を頂点とする大都会のエリート達が集う社交場…「選ばれた者」だけが入店を許されるエリート達のエクスクルーシヴなディスコへと変わっていくにつれ、ディスコの趣旨は次第に変わっていく。

巷ではディスコが売れに売れ…売れすぎて、次第に人々はディスコに飽き始める。子供のテレビ番組にまでディスコ調の曲が流れるようになる頃には、次第にディスコが「かっこわるいもの」にも変わっていった。人々はうんざりし始める。

ニューヨークのエクスクルーシヴなクラブは裕福な美しいエリート達がアルコールとドラッグに溺れる場所でもあった。超排他的なクラブで自由の名のもとに乱れ踊る人々。


1978年頃からディスコへの反動が起こり始める。

ディスコはSinful/罪深いもの、邪悪なものだと考える保守層が現れ始める。ディスコは速いスピードで大きく流行したからこそ陰りが見え始めれば反発の動きも大きかった。特に中西部の白人の保守層がディスコに噛みついた。

反動の理由はディスコ・ミュージックがあまりにも流行り過ぎて人々がうんざりしたのが一番。そしてディスコが元々はゲイ・カルチャーとの関係が深かったこと…特に白人の保守層がここに食いつく。また彼らにとってはアフリカ系の女性がディスコでスーパー・スターになることも我慢ができなかった。それからディスコが流行り過ぎたために、ロックファンの間では「ディスコが、それまで白人が楽しんできたロックを消滅させるのではないか」との危惧もあったそうだ。


中西部イリノイ州シカゴのラジオのDJ・Steve Dahl 氏が、そのような反ディスコ運動の旗手となる。「Disco DAI (die)」や「Disco Sucks」などのスローガンが出始める。1979年には白人の保守的なロックファンに支えられた反ディスコ運動が始まる。反ディスコ運動はシカゴを中心とする中西部から、ワシントン州シアトル、オレゴン州ポートランドなどに飛び火。白人保守層のロックファンによる反ディスコを唱える暴力行為が行われるようになった。

1979年7月、シカゴのWhite Soxの球場でスペシャル・イベント「ディスコ・デモリッション・ナイト/Disco Demolition Night」が開催された。観客は破棄したいディスコのレコードを持ち寄ればWhite Soxのゲームに98セントで入場できた。球場が反ディスコの人々で一杯になった。皆が持ち寄ったディスコ・レコードは球場の巨大な木箱に投げ入れられ、 反ディスコ運動の旗手 Steve Dahl の指揮の元、木箱に爆弾が仕掛けられ爆破された。その後、球場には荒れ狂った人々がなだれ込みケオスとなる。結局騒ぎはシカゴ市警察の機動隊によって鎮圧された。 ディスコは終焉を迎える。

ディスコの時代の終焉の後、ディスコは地味ながらもゆっくりと…電子音楽や、ハウスを中心としたクラブ音楽…テクノやアシッド・ハウス等を含む… EDM に形を変え今も脈々と続き今に至っている。

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近年このブログで取り上げる現代のダンス・チャートにも、あきらかに1970年代のディスコ調を再現した曲…Nu-Discoなどと呼ばれる曲がよく入ってくる。英国は特に70年代のディスコ風の音を忘れることなく温め続けているようだ。2000年頃のロンドンのアシッド・ジャズ/ハウスにも明らかに70年代のディスコ調の曲があった。英国では今もディスコが生き続けている。


私が1980年代に東京に進学してから出かけたいくつかのディスコ(当時の学生は皆ディスコに行っていた)は、名前だけはディスコだったものの(私が中学の頃に憧れた)1970年代のディスコとは様子が違っていた。米国のディスコ・ブームはもちろん既に終わっていたし、流れる曲も1980年代の普通の洋楽ポップスだった。流れていたのはCHICやSister Sledgeやドナ・サマーではなく、ヒューマン・リーグやホール&オーツやデュラン・デュランだった。外タレがよく来ていたと聞いた Lexington Queen にも行ってみたがロックスターは誰も見かけなかった。

余談だが、1990年代後半~2000年頃のロンドン。今アラカンの私の世代が当時まだ30代半ばだった頃、ロンドンのパーティーに行くとよくABBAが流れていた。当時ロンドンではABBAがリバイバルでベストアルバムが大ヒットしていた。会社の大掛かりなクリスマス・パーティーなどに出かけるとABBAが流れて、同世代の30代の男女が大勢でわらわらABBAや70年代のディスコ曲で踊っていた。私も旦那Aと彼の同僚達とフロアの真ん中で狂ったように踊り続けた。中学の頃に聴いていた曲でガンガン踊るのは最高に楽しかった。




2024年7月11日木曜日

Bru-C – Ten Toes (2024)



ジャマイカ英語
 


Bru-C – Ten Toes (2024)
Lyrics
Ten Toes (feat. MC Spyda, General Levy & Eksman) – Single
Bru-C
Released: May 16, 2024
An 0207 Def Jam release; ℗ 2024 Universal Music Operations Limited
* * *
Album:  Family Only
Released:  June 14, 2024
An 0207 Def Jam release; ℗ 2024 Universal Music Operations Limited


ちょっと前に SHAZAM UK DANCE CHART に入っていた曲。コーラスが気持ちよくて、ずいぶん早口なラップもDnBのリズムもトランペットの音も気持ちいい。何を歌っているんだろうと訳しようと思った。スラング満載。

よくある歌詞のテーマなのだけど、ラッパーが「いかに俺のラップがすごいか」というのを歌ってます。4人のラッパーがジャマイカ系英語で早口のラップをやってる。色々と調べたらなんとか意味が通じる内容になった(たぶんいくつか日本語の選択が間違ってると思うけど)。

英国のジャマイカ系のストリートの言葉は独特。アクセントも独特。今回調べて面白いと思った。妙な言葉で綴りを見ると意味不明だけれど、口に出して発音するとなるほどと思う笑。それからスカを踊るのをスカンキングと言うらしい。ホ~

大昔にロンドンで最初に英語のクラスを取った時に、先生が面白い人で、生徒にコックニー(下町の)アクセントのコツを教えてくれた…T を発音しないそうだ。だからWaterはウォアッ、Betterはベッアと発音するそうだ笑。そしてインド系は文の最後に...isn't it?をイニッ(でしょ)と言う。面白いネ。


この曲のラッパーの方々は英国の Drum n Bass-MCとして有名な方々らしいです。

★Bru-C
Josh Bruceさん。英国のラッパー。1991年生まれ。2011年から活動開始。2019年にデビューアルバム『Original Sounds』をリリース。

★MC Spyda
英国ノッティンガム出身の伝説のラッパー/Drum n Bass-MC。BLACK TARANTULAはニックネーム。1980年代にレゲエ・ダンスホールのDJからキャリアをスタート。11歳から活動を始め1990年代のJungle musicの出現で頭角を現す。Drum and Bassの流行と共に名をあげた。

★General Levy
Paul Scott Levyさん。英国のレゲエDJ、 drum and bass DJ。1971年生まれ。 1994年M-Beat とのコラボ「Incredible」のリミックスが英国のシングルチャートで8位を記録

★Eksman
Kevin Forresterさん。英国のDrum and Bass MC。1980年生まれ。1996年から曲を書き始めDrum and Bassの流行でシーンに登場。2003年にBest Newcomerと呼ばれる。



訳注
タイトルの「Ten toes」の意味が今一つよくわからない
…まじめにやる?
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Ten toes:
To be seriously committed to a person or something so much that all ten toes are staying on
両足の指10本がしっかりと踏みしめるように物事に真剣に取り組む様子
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Wheel it up:  Another word for rewind in DJing terms 巻き戻し
● Riddim:  Rhytm リズム
● affi:  have to しなければ

● Ca’r:  ‘cause, because なぜなら
● Dem:  them 彼ら
● de:  the
● pon de riddim:  
 the dancehall patrons/ massive are taken by a rhythm 
 リズムにノリノリ
● mek dem:  make them 彼らを~させる
● de ragamuffin:  
 a ragged often disreputable person ラガマフィン/ヨレヨレの人
● off a de street:  Off of the street ストリート出身
● fe:  to
● seh me know how fe dwett:
 say I know how to get it done 俺にはやり方がわかってる

● We nah waste nuh time:  
 we are not waste no time 時間を無駄にしない
● We nu in a…:   we are not into… 俺は…に乗り気じゃない
● wid:  with 共に

● P's:  Pounds (UK currency) 英国のお金パウンド

● Under my L’Y Under my NO:  (不明)
● gelato:  マリワナの種類

● Ramping:  To play or joke, a swindle, 遊びや冗談 お金の詐欺
● DNB:  Drum and bass
● Chase & Status:  
 英国のDJ デュオ Electronicdrum and bassbig beathip hop
● Making papers:  making money 紙はお金

● getting the badge in:  
 ファッションブランド「Stone Island」ののロゴを見せる 
 フーリガンがよく着て強がっている
● sending them packs:  マリワナのパッケージを送る
● sending them packing:  make them go away 彼らを逃げ出させる
● cappin':  lying 嘘をつく

● I'm deh pon:  
 one has gone out (usually somewhere nice) アゲ 上にあがる
● get-go:  start, beginning 最初 始まり
● we rep for the masses:  
 for representing or supporting something ~のためにやる
● skanking:  スカを踊る ジャマイカのレゲエやスカを踊る



Ten Toes
Bru-C
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[Chorus]
しっかり真面目に また仕事中
ステージのショーは また満杯
また巻き戻しリピート中
また勝って人生をエンジョイ中
リズムをミックスしてブレンドしなきゃ
( x 2 )


[Verse 1: MC Spyda]
なぜなら奴らにはスタイルがないし, no, スキルもないから
座ってリズムに乗って 奴らを戸惑わせろ
奴らは俺をストリート出身のボロボロな奴(ラガマフィン)だと呼ぶ 
なぜならリズムに関しては、俺ならどうやるかわかってるから

Bru-C と Spyda (Yeah)
俺たちは時間を無駄にしない (For real)
俺達はパンクにも 男にも興味がない
もうマジにやらないなら 走って逃げることになる
俺達は Generalと一緒に 空を明るくする時間だ 
Hey


[Verse 2: General Levy]
(Ah) General Levyと
(Ah) マジにやる
(Ah) 俺が行くとこ どこでもマッシュしてる
分野のトップで フロー(流れ)も最高
最高の報酬に トップのショー
俺は世界中で活躍して
お金を稼いで 俺のフローをラップしてる

俺のL’Y と俺のNOの元で
俺のジェラート(マリワナ)に火を点けて
これが俺の選んだ人生
たぶん俺はそれがスキ
俺達はただ熱気をもたらして
皆をストリートで踊り続けさせる
お前のつま先をビートに乗せて打ち付けろ


[Chorus]
しっかり真面目に また仕事中
ステージのショーはまた満杯
また巻き戻しリピート中
また勝って人生をエンジョイ中
リズムをミックスしてブレンドしなきゃ
(Repeat)


[Verse 3: Bru-C]
遊びでやってるんじゃないぜ 最高をやろうとしてる
Drum and bassラップのトップで
奴らは追いつけない 奴らのレベルはゆるくて
頑張りと熱が多すぎる
あいつらは注目とファッションが欲しくてここにいる
俺達はChase & Statusの金儲けとは違う
Bru-Cは現金を受け取ってる

Bru-Cが金の入った袋を受け取って
あいつらは 強気でイキるのに忙しいだけ
昔は俺も奴らに草のパックを送っていた
今俺はMCに火を点け あいつらを追い出してる
楽しんで最高をやってる
奴らが恥じ入ってるのがわかる
奴らを追い出せ 
俺達は奴らには絶対真似できないレベルでやってる
まだお前の方が上手いって思ってる? 
お前それ絶対に嘘だろ


[Verse 4: Eksman]
あいつらは嘘つき 奴らがラップすれば 俺は攻撃する
大きな曲に関わったら
ただただ邪悪とバッドネスに俺はノリノリで
俺はライブのセッションに生きる
皆をマジでテンポに乗せて
俺がリズムに夢中になれば, my bro
俺はキャリアの最初から 全力疾走
いくつかのフローで 魔法を紡ぎ出す

クレッシェンド 辛いピメントのように
アブラカダブラ プレスト(速く)
直撃のブローを奴らにかまして
お前の頭蓋骨の後ろを責める 俺は最高に野蛮
UKからパリへ 世界中へ 大衆に向かってやってやる
皆スカンキングにダンシングで爆発して
伝統的なやりかたでマジになってる


[Chorus]
Ten toes, missioning again
Stage show filling up again
Wheel it up again
Win and live it up again
Riddim affi mix it and blend
( x 4 )

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Writers:  Eksman, General Levy, Bru-C, Luiz Florano, Spyda, Maria Helena de Toledo, Saul Milton & Will Kennard

2024年7月10日水曜日

Shygirl - mr useless (ft. SG Lewis)(2024)



複雑やね



Shygirl - mr useless (ft. SG Lewis)(2024)
Album: Club Shy – EP
Released: February 9, 2024
℗ 2024 Because Music Ltd.



暫く前に英国の upfront club chartかcommercial pop club chart、チャートに入っていて、今は同じ曲のリミックスがまたチャートに入っている。リピートが多い印象ですが耳に残りやすいのでしょうか。

女の子が「あなたが必要だったことは一度もない」と言ってますが、これはどうやらボーイフレンドにふられたか冷たくされたかで文句をいっているようです。最後であれっと思うけど。


★Shygirl
Blane Muiseさん。英国のsinger、DJ、rapper、songwriter、そしてレコード・レーベルの創設者・collective Nuxxe。1993年生まれの現在30歳。ダンス・ミュージックにindustrial hip-hop、 experimental pop、 grime、deconstructed clubをミックスすることで知られ、実験的作風のプロデューサーとのコラボでも知られる。2022年にアルバム『Nymph』をリリース。高い評価を得る。

★SG Lewis
Samuel George Lewisさん。英国人のシンガーソングライター+DJ+プロデューサー。1994年生まれ。2014年に活動開始。2015年にデビューEP「Shivers」をリリース。2017年にVirgin EMI Recordsと契約。何曲か曲を提供して2019年に1stシングル「Blue」。いくつかのEPを出した後に2021年にアルバム『Times』をリリース。その他にも様々なアーティストに曲を提供しリミックスも多数。2023年1月23日にアルバム『AudioLust & HigherLove』をリリース。


mr useless
Shygirl
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あなたなんかいらなかった
私の心模様もいらなかった
あなたなんか一度も必要じゃなかった
最初からミスター役立たずは必要じゃなかった


だからあなたの時間もエネルギーも無駄にしないで
私は今最高だから これからも最高だから
私のことを思いついたら 私のことを考えるのはやめてね
必要なものは何でもケアしているの (lovin' insane)

だからあなたの時間もエネルギーも無駄にしないで
私は今最高だから これからも最高だから (lovin' insane)
私のことを思いついたら 私のことを考えるのはやめて (lovin' insane)
必要なものは何でもケアしているの (lovin', feel it now)


あなたなんかいらなかった
私の心模様もいらなかった
あなたなんか一度も必要じゃなかった
最初からミスター役立たずは必要じゃなかった

あなたは一度も必要じゃなかった
必要じゃない 自分の愛から回復してる
あなたは必要なかった
必要なかった あなたが遠くに行くって約束してよ


だからあなたの時間もエネルギーも無駄にしないで
私は今最高だから これからも最高だから
私のことを思いついたら 私のことを考えるのもやめて
必要なものは何でもケアしているの, baby

あなたは必要なかった
私の心模様もいらなかった
あなたなんか一度も必要じゃなかった
一度も必要じゃなかった  約束して 私に電話するって

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Songwriters: Doyelle Mitchell / Samuel George Lewis






Justin Timberlake - No Angels (2024)



スリラー?



Justin Timberlake - No Angels (2024)
Album: Everything I Thought It Was
Released: March 14, 2024
℗ 2024 RCA Records, a division of Sony Music Entertainment



アメリカのダンスチャートだったかシングル・チャートかに入っていたと思う。リリースは3月なのですね。3月にリリースされたアルバム『Everything I Thought It Was』からの1曲。なんと日本ではJapan Hot Overseas (Billboard Japan)で3月27日に2位だったそうだ。洋楽健在?

ティンバーレイクさんはコンスタントにマイケル・ジャクソン風のダンス曲を出し続けてますね。これもイントロがマイケルの「ビリー・ジーン」に似ている。私は彼を追ったことはないのだけれど、このお方は元々米国のアイドルNSYNCのメンバーの後ソロになったそうだ。たぶん2003年頃に英国で曲が売れて「お、いい曲を歌うねぇ」と思ったと思う。まだ43歳なのですね。意外に若かった。ず~っといいポップなダンス曲を出し続けてますね。ティンバーレイクさんの曲ならがっかりしない。

男性がダンスフロアでナンパする曲。曲中の「Go ahead and tuck all your wings away 」は「君の天使の翼は畳んで…天使のようにいい子じゃなくて…ワイルドに遊ぼうよ、このフロアに天使はいないから」と誘っている。作曲にCalvin Harrisさんの名前がある。

ビデオは「スリラー」風…ホラー仕立て…ちょいグロなので注意。歌詞に天使の翼とあるけれど、この翼は悪魔の翼でしょう。このMVとは別にDirectors CutがYouTubeに出てますが、MJの「スリラー」のようなストーリー仕立て。もっとグロです。


No Angels
Song by Justin Timberlake
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僕らに必要なのは ほんのひとつ 二つの瞬間
もう少しの時間 ちょっとリラックスして
僕には考えがあって そして選んだ 君を
だって君はごきげんだし、僕は楽しめる子を探してる, ooh-uh

君には新しい何かがある そのセクシーなアティチュード
今まで見たことないよ 君にぴったりだ, ooh
すぐにわかったよ 君を一目見ただけで 
それがなにか解明するつもりだよ 夜が終わる前に 


グッド・ガールズ みんな
皆で遊べる場所を知ってるんだ
こういうのは最高だね
止めないで 君の思い通りに
ほら 君の天使の翼は全て畳んで 
君がそんな風に その気になるのが好き

フルスロットル 勝手気ままにに自動運転
このダンスフロアに 天使はいない
明日のことは忘れて 好きなように動いて, babe
このダンスフロアに 天使はいない


僕らに必要なのは ひとつ 二つの瞬間
僕は暫くのんびりしていたけれど 全てはタイミング次第
だってそのヒップが 赴くままに動く時…
僕は夢中になってしまう もう隠さない 隠せない, no

君には新しい何かがある そのセクシーなアティチュード
今まで見たことないよ 君にぴったりだ, ooh
すぐにわかったよ 君を一目見ただけで 
それがなにか解明するつもりだよ 夜が終わる前に


僕らに必要なのは ほんの少しの瞬間
僕には考えがあって そして選んだ 君を


グッド・ガールズ みんな
皆で遊べる場所を知ってるんだ
こういうのは最高だね
止めないで 君の思い通りに
ほら 君の天使の翼は全て畳んで
君がそんな風に押し付けるのが好き

フルスロットル 勝手気ままにに自動運転で
このダンスフロアに 天使はいない
明日のことは忘れて 好きなように動いて, babe
このダンスフロアに 天使はいない

僕らに必要なのは ほんの少しの瞬間
ここに天使はいない
僕には考えがあって そして選んだ 君を
このダンスフロアに 天使はいない

このダンスフロアに 天使はいない

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Songwriters: Justin R. Timberlake / Calvin Harris / Angel Lopez / Luis Federico Vindver Arosa




2024年7月8日月曜日

亀のフルーツ話:大変貴重な美味しい平たい桃の話



フルーツをあまり好きでない者がまたフルーツの話をする。

なぜわざわざフルーツのことを書こうと思うのか?それは美味しいフルーツにはめったに出会えないものだからだ(個人的意見)。だから珍しく美味しいフルーツに出会えば記録しておきたくなる。

この地によくあるトロピカル・フルーツは攻撃性が強くて身体に負担が大きい。味と匂いが強いから最初は美味しくても飽きる。マンゴーもパイナップルも飽きた。いつでも食べられる。いつでも食べられるならブログに書くこともない。

一方オレンジやリンゴは1年中手に入る。リンゴもオレンジもバナナも美味しいが、わざわざブログに書くほどのものでもない。


私は日本の職人技で育てられたフルーツが食べたいのだ。温帯で育った人間…日本で育った人間は日本の職人技的フルーツが恋しい。前回ロンガンのことを書いた時にも「日本の白桃は世界最高である」と書いた。また美味しい桃が食べたい。


ハワイに来てから桃の類は色々と試した。アメリカの桃は固い。甘くない。特にハワイで手に入る桃は本土からの輸送に時間がかかるから若いうちに収穫したものかもしれない。アメリカの桃は固いものばかり。だから砂糖で煮てコンポートを作る。生の桃はほとんど美味しいものに出会ったことがない。

この地で食べる桃と言えばもう一つ…妙なことがある。時々季節外れの桃がスーパーに並ぶことがあった。秋だろうか。おそらく南米からやってきた桃ではないかと思うが、その季節外れの桃は奇妙に乾燥していた。種と果実の周りに隙間があって果実も乾燥している。ジューシーじゃない。美味しくない。もしかしたら北米の桃をなんらかの温度で長期保管したものだろうか(そのようなことが可能だろうか)、それとも南米からの輸送に時間がかかって乾燥してしまったのか?

ともかくハワイでは桃は期待しない方がいいと学んだ。ハワイでは美味しい桃を食べることはない。


ところが週末、ス―パーに行ったら珍しく平たい桃が売っていた。(今調べたら)蟠桃とか座禅桃と呼ばれるものらしい。

そういえばこの平たい桃、以前にもこの地で買ったことがあった。初めて買ったときは少しおいしかった。しかしその後またスーパーで見かけたときに買ってみたら、甘くなく、香りもなく、味がなく…美味しくなかった。やっぱりハワイは桃は駄目なのだろうと思った。

しかし今回の桃、どうやら香りもいい。ちょっと柔らかい。もしかして…新鮮かな?

触って柔らかそうな桃を4つ購入。早速家で2つ剥いてみた。

欧州では皮を剥かずに食べるそうだ
今度は剥かずに食べてみよう


美味しい。あれ? 珍しい。

桃の種を取り(種が外れるのは熟れている)4つ割りにして、旦那Aとそれぞれ桃ひとつ分づつ食べた。すごく美味しい。旦那A「お~…これは桃の味がする」亀「でしょ。香りがすごくいい。瑞々しい。美味しいね。すごいラッキー」A「うん、こんなに美味しい桃を…最後に食べたのたぶん10年前ぐらい?」亀「うん、前もこの平たい桃が1度だけ美味しかったよね、貴重~💕」

たまにはこういうこともある。


2024年7月5日金曜日

お猫様H:初夏から夏へ



光の中の猫さん

 これは5月26日
うちの子は鼻が高い
6月11日 人が階段を登ればコロンとひっくり返る
6月27日 夏至も過ぎた
お日様が階段に射してます



2024年7月2日火曜日

仏ローヌ地方のワイン La Vieille Ferme Red 2020とCoq au Vin/チキンの赤ワイン煮



そもそもお酒はあまり量を飲めない。旦那Aは今まで仕事がらみでいいワインを飲む機会も多くあったのにあまり興味がないらしい。二人ともお酒よりケーキの方がいいとなれば食卓にもあまりアルコールが出ない。

しかしなんだか少しぐらいはワインの基本を知りたいよねぇ。大人だしさ。少しは知っておいた方がいいと思う。料理用にただ安いワインを買うだけ、カリフォルニアの安いブレンド(Ménage à Trois おいしいけど)を買うだけなのも面白味がない。なにかもっとワインに興味を持つきっかけはないかねぇと思っていたところで去年11月に出会ったいただきものの仏産白ワインSancerre、そして年末の仏ブルゴーニュ・赤ワイン。

そのワインの味に特に感動したわけでもなかったのだけれど(よくわかっていない)、そのワインの由来を調べてワインの産地や土地やブドウの種類を知るのは面白いと思った。そうか…ワインは土地や気候によってそんなに違うのか。

その後今年4月にシチューに使ったボルドー・赤ワイン。確かに産地もブドウも違えば味も違う。重さも違う。なるほど面白い。じゃあこれからフランスのワインに集中してお手頃ワインを飲み比べてみようか。ワインを通してフランス探訪の旅はどうよ。

そんなわけでここのところいくつか仏ワインを買っているのだけれどいかんせん飲む機会がない。日常的にアルコールを飲まないものだから(旦那Aが夜も仕事をする)なかなかボトルを開けられない。しかし買ったワインを積ワインばかりにするわけにもいかない。


というわけで前々から買っていた安いワインを平日に開けようと思い立つ。チキンのワイン煮を作る。

今回使ったワインはLa Vieille Ferme Red2020。La Vieille Fermeとは古い農家の意味。安いです。スーパーのWhole Foodsで12ドルぐらいだと思うが、ネット上で調べたら9ドルくらいで売られている。これを買った理由はラベルが可愛かったから。2羽の鶏がかわいい。もちろん値段が高くないのも理由。シチューには丁度いい。さてこのフランスワイン、なにか面白いストーリーが出てくるかな?



生産者はFamille Perrin(ペラン・ファミリー)。南仏Rhone Valley/ローヌ地方のワイン・メーカー。Châteauneuf du Pape(シャトーヌフ・デュ・パプ)のワイナリー、Château de Beaucastel、Miraval、Domaine du Clos des Tourellesなど、オーガニックワインでも知られている。

南仏のRhone Valley/ローヌ地方は、ワイン生産で有名な南フランスの土地。地中海に近いエリアでプロヴァンスの北西側に位置する。その地方の最良の土地で育ったブドウは人の手で収穫され良質のワインが造られる。


そのFamille Perrin社のこのワイン「La Vieille Ferme Red/古い農家」は同社の安いワイン・シリーズだろうか。日常的に飲むのに気負わないワインなのだろう。様々な評価サイトでこのワインは5点満点の3.1~3.5点。

解説によると…味は、スパイシーでフルーティ。バランス良くフレッシュで、チェリーと軽いタンニンのバランスで飲みやすい。


ローヌ地方のワインはグルナッシュ、シラー、サンソーなどの南フランス特有の個性的なブドウをブレンドして造られる。このワインで使用されたブドウは4種類

🍇Carignanカリニャン15%:スペインのアラゴン原産の黒ブドウ。乾燥した温暖な気候を好む晩熟のブドウ品種。強靭な渋みと酸味でブレンド用…ワインに骨格を与える役割。スペインやイタリアでも栽培される。

🍇Cinsaultサンソ―15%:南フランス原産の黒ブドウ。高温と乾燥に強くフランスでは主に南部で栽培される。タンニンが少なくスパイシーでフルーティーなのが特徴。味に複雑味を出すためにブレンドされる。イタリアや北アフリカなど地中海沿岸で栽培される。

🍇Grenacheグルナッシュ50%:スペインのアラゴン原産の黒ブドウ。温かい気候を好み、高温や乾燥に強い。タンニンが控えめで酸味も穏やか。明るい色。ロゼやポルトにも使われる。

🍇Syrahシラー20%:仏ローヌ地方原産の黒ブドウ。北ローヌは花崗岩質の石灰質が多い土壌のため黒味の強い小さめの果粒。濃い色あいでタンニンが多くスパイシーでフルボディ。フランスとオーストラリアで栽培される

そして2020年のLa Vieille Ferme Redの特徴は…
いい気候の年。質もよく大量に生産された。少しの雨でよく風が吹いた。マイルドな冬、明るい春、暑い夏。強い風が木の周りの空気を新鮮に保ったとのこと。


料理の前に一口。ん…悪くない?フルーティー、軽いかな。ともかく2/3ほど鍋に入れる。煮込む途中で仕事中の旦那Aが様子を見に来た「いい匂いがする」。海亀「ね、ワイン、これちょっと飲んでみてよ、10ドルワイン、どう?」A「…ん~…深みがないね、なんか浅い…」亀「そう?そこそこかと思ったけど」A「ん~…」亀「でもシチューには十分ね」A「だね」…まぁ安いワインですからね。


さてこのチキンの赤ワイン煮のレシピは手持ちの(失敗しない)フランス料理の本にも載っているのだけれど、もっと身近になったのはNHKで見たタサン志麻さんのレシピと彼女の料理へのアプローチ。レシピは料理本とほぼ同じ。しかし志麻さんのカジュアルな料理へのアプローチに私は感銘を受けた。気負わない作り方の平日シチュー。チキンに塩を振って小麦粉をまぶし、その後ボールについた塩や小麦粉を水で洗って鍋に入れる荒っぽさ。いいね。そうか。そうだよね、おフランスのワイン煮も元々お気楽な家庭料理なんだよね。いちいち計量カップや大さじ小さじで計ることもない。ただ様子を見ながら材料を鍋に投げ込む料理方法。いいと思う。彼女のやり方を見てずいぶん気持ちが楽になった。十分煮込めばビストロ風チキン・シチュー。

ワインを入れる
セロリはレシピにないけれど勝手に入れた

そして出来上がった。おいしい。やっぱり美味しい。失敗しないワイン煮。

残り物のサイド、マッシュポテトと共に


それにしてもこの料理、大昔まだロンドンにいたころ、使うワインを間違えて青紫色のチキンが出来たことがある。問題はワインの選択。あれはおそらくいただきものの濃いイタリアワインを知らずに使ったからだと思う。見事に青紫のチキンシチューが出来た。あまり美味しそうではなかった。

そういうこともあるし、ワインのことは少し知っておいた方がいいのだろう。手頃な安ワインで平日のシチュー。材料を入れればあとは放っておけば鍋が料理してくれる。ビーフに比べて煮込み時間も短い(40分ほど)。そして結果は最高。美味しい美味しい美味しい。

ワインもほんの少し飲む。あ、料理と合わせればそれほど悪いわけでもない。OKOK。この値段ですもの。これでよしよし。

本日2日目のシチュー ますます美味しい
ワインも今日の方が少しおいしい気がする

というわけで今回は南フランス・ローヌ地方のワインを記録。ブルゴーニュやボルドーとは全く違うブドウを使っているのが面白いなと思った。新しい学び。去年からフランスのワインを4本飲んだら全部違う地方のものだった。

それにしても赤ワインを開ける時はいつもシチューなのだけれど、他にも赤ワインを開けるための料理をしなければ。たまにはステーキも焼こうか。それに30ドルぐらいのワインはシチューにはもったいない…でも全部飲むのは多いのですよ。


※追記
ワインメモ
🍷La Vieille Ferme, Rouge 2020
Vivino.com Score:  3.5
Winery:  La Vieille Ferme
Grapes:  Shiraz/Syrah, Grenache, Carignan, Cinsault
Region:  France / Vin de France
Alcohol content:  13%
Wine description
Pretty red color, with purple reflections.A wine that gives pleasure: authentic, sincere and tasty. It has notes of red and black fruit , rich and spicy. The mouth is fruity and full-bodied boosting the taste buds. Balanced, crisp, with silky tannins, the final has a beautiful aromatic persistence.