能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2016年2月1日月曜日

お猫様H:思い出



我泣きぬれて猫とたはむる
そうかキミはそれがいいかね。
 
 
 
 

2016年1月31日日曜日

David Bowie – Right (1974)



踊れます。



David Bowie – Right (1974)
 
Album:  Young Americans
Released: Mar 07, 1975
℗ 2007 Parlophone Records Ltd,
a Warner Music Group Company



 またまたBowie先生。このお方はこんな曲もやってました。アルバムはYoung Americans1975年のリリース。散々キャラものをやった後、今度はアメリカでソウルに挑戦。ジャケット写真の色合いが70年代の米Playboy誌みたいですね。(^_^)

このアルバムはタイトル曲の「Young Americans」や「Fame」が有名なので、他の曲は目立たなかったりするのですが、実はアルバムとして全体がいい感じなんですよ。

Bowieさんの作品は、ハンキー・ドリーとか、ジギー~ダイアモンドの犬のキャラもの、ベルリン三部作の方が有名で、このアルバムを彼の代表作にあげる人は少ないんじゃないかと思う。なんだか地味な印象。しかし私はこのアルバムが単体で結構好き。Bowieさんの作品かどうかはあまり関係なく好き。

白人のやる偽ソウル? それがいいんですよ。ディープにならないのがいい。

Bowieさんは元々黒人音楽が大好きで憧れていたらしいです。アメリカで大好きなソウル・ミュージックと薬にドップリ漬かって出したアルバムがこれ。これがなかなかいい。『Diamond Dogs』からずいぶん変わりました。Bowieさんは器用ですね。


最初に10代でアルバムを聴いた時には、キャッチーな「Young Americans」や「Fame」だけがいいと思っていたけれど、その後20代後半あたりに、これがアルバム全体を通していかに気持ちのいい作品かと気付いた。

あまり集中せずアルバムを通してのんびり聴いていると「おおいいねぇ」と思う。Bowieさんのアルバムは曲に好き嫌いがある事が多いんだけど、このアルバムは全体を通して気持ちよく聴ける。バンドの音がいいからです(あ…「Across the Universe」はいらないかも)。


この曲は同じ横ノリのリズムが延々と続きます。殆どBowieさんが30%ぐらいで、後はファンキーなバックバンドとコーラスの女性達が70%かな…という印象。(追記:1:08あたりからの複雑なコーラスはバックシンガー達の即行ではなく、ほとんどBowieさんが指示を出してます。コーラスで参加したLuther Vandross さんと共同でまとめ上げたものらしい)サックスはデビッド・サンボーン氏だそう。

このアルバムは、ミュージシャン達がスタジオに全員入って(ほぼ)ライブ録りをしたんだそうです。プロデューサーによると85%はライブ録りらしい。この曲はいかにもそうですね。曲として主張はしないけれどまったり踊れる曲。最初はのんびりしてますが後半にかけて盛り上がっていくのがとてもいい。最後3:30あたりからが特にいい。


Bowieさんの曲で個人的にうだうだ書けるのはこのくらい。『Young Americans』以前のアルバムはそれぞれのキャラ色が強くて、楽曲も周辺の色んなものを含めての曲という印象が強く、曲単体の魅力だけでアルバムから1曲ずつ選ぶのはとても難しい。

Hunky Dory』は好き。あのアルバムは曲がいい。Bowieさんがいい曲を書くことはあのアルバムでよくわかる。その後の様々なキャラ付けギミックも、彼に作曲の力があったからこそ成功したというのがわかります。キャラ付けやスタイルだけで売れた人ではないんですよね。歌がいいから成功した人。


ところで私はまだ『Blackstar』が聴けない。たぶん暫く聴かない。ずっと聴かないかもしれない。もう少し元気がいい頃のBowieさんを聴いていようと思います。

今頃になってじわじわと悲しい。



David Bowie – Jump They Say (1993)
David Bowie – Wedding Song (1993)
David Bowie - Look Back In Anger (1979)
David Bowie – Stay (1976) ライブ盤話

David Bowie – Right (1974)


2016年1月28日木曜日

David Bowie – Stay (1976) ライブ盤話



マニアックな話を。



David Bowie – Stay (1976)
Live Nassau Coliseum '76


Album:  Station To Station (Deluxe Edition)
Released: 1976 ℗ 2010 The copyright in this sound recording
 is owned by Jones/Tintoretto Entertainment Company LLC
under exclusive licence to Parlophone Records Ltd




さていつまでBowieさんネタで引っ張るか…。世の中色々と忙しいんで、もうBowieさん関連のニュースも薄くなってきたように思うけれど、もう少し引っ張ろう。海亀は一時期彼の薄いファンだっただけなので、たぶんBowieさんのアルバムレビューは書けません。それほど詳しくはない。世の中、コアなBowie先生のファンはごまんといらっしゃる…。じゃあ好きな曲のことを書こう。

さて「STAY」です。アルバムは『Station to Station』。リリースは1976年。キャラは「Thin white duke」だそうで、ルックスもスタイリッシュな時期に入るんですが、まーそんなことはどうでもいい。

このアルバムが出た頃は、Bowieさんがアメリカで薬に溺れていた状態から「そろそろヨーロッパに帰ろうかな」と思っていた時期だそうです。アルバムの曲はたった6曲。その中で一番いい曲。傑作です。

元曲もいいんですけど、この曲はライブが一番。それも元々ブート盤で出回っていたLive Nassau Coliseum ‘76 。これは色々と思い出があるのでそのことを書く。


最初にこのライブ盤に出会ったのは1983年。友人がこのブートのLPレコード盤を持っていた。2枚組み。音はたぶんモノラル。このライブがそれ以前に聴いたどの公式ライブアルバムよりも良くて本当によく聴いた。

その後15年後ぐらいに、これと全く同じブートのCDを新宿で発見。イタリア製。セットリストはLP盤と同じ。これも残念ながらモノラルでした。しかしCDの現物が手に入ったので大喜び。このCDと前述のレコードは12曲収録。特にPanic In Detroit」のドラムソロは絶品。

さてその後2010年。このライブが公式にリリースされることになる。アルバム『Station to Station』のデラックス・エディションとして、元アルバムのリマスター盤にこのライブのフルセットがおまけでついてくることになった。もちろんステレオ。なんとライブの音源は15です。うひゃあ~これは買わねばならぬ。

2010年に出たときには全く知らなかったので、2014年にこのことを知った時にはCDは売り切れていて、アマゾンのマーケットプレイスで買うしかなかった。それでも手に入れましたよ。このライブは最高のセットリスト。Bowie先生絶好調。


難点が一つ。この公式で出たライブはPanic In Detroit」のドラムソロがカットされてました!うわあああなんでや一番盛り上がるところなのに…。レコード会社の奴等は解かっとらんなー…まったく。

…と思っていたら、ドラムソロのの入った
Panic In Detroit [Unedited Alternate Mix]  13:08
というものがあることを今発見。なんとPanic In Detroit のフルVer.iTunesで売られていますぜ。

iTunesではCDと同じセットの最後に、このPanic In Detroit のフルVer.が売られてます。個別に売らずにAlbum Onlyということなので、このドラムソロが欲しければ、iTunesでアルバムの全曲買えということらしい。チクショー!金儲けしやがって…。まあいいや。たった今知った情報なのでこれから買うかどうしようか考えよう。


それはともかく、もし最高のBowieさんのライブを聴きたいならこのLive Nassau Coliseum ‘76です。私的にはこれ以上のものはありえない。セットが最高。音は決して美しくはないです。綺麗に音がわかれていなくて全体にベタっとしている。それぞれの楽器が大きな音でぎゅうぎゅうに詰まってます。曲の間の観客の歓声も大きい。

でも実際のライブってそんな感じですよね。なんだかやたら音が大きくてうるさくて騒がしい。洗練されていなくて暴力的にうるさい。でもその場の興奮はよく伝わってくると思います。普段は自意識過剰気味なのがちょっと気になるBowie先生も、このライブはノリノリ絶好調。楽しそうです。ミュージシャン達もキレそうになりながらギャンギャンに弾きまくってます。このバンド最高・最強です。

同じ「STAY」を、別のライブアルバムSTAGE (1978)のものと今聴き比べてみたら、ベースの音が大きくてアレンジが違いますね。Youtubeに出ている1990年(エイドリアン・ブリューがうるさい)の「STAY」や、それ以降のものは別物、論外。私は76年のこの「STAY」が一番いいと思う。Bowieさんも29歳で若いしバックのファンクバンドが最高。バンドとしてもこの頃が旬でしょう。

Bowieさん絶好調・最高のライブアルバムとしてお勧めです。


メンバーは------------
David Bowie - Vocal
Carlos Alomar - Guitar
Stacy Heydon - Guitar
George Murray - Bass
Tony Kaye - Keyboard
Dennis Davis - Drums
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セットリスト
Live Nassau Coliseum ‘76 Uniondale, NY
ISOLAR TOUR
1 Station to Station
2 Suffragette City
3 Fame
4 Word On a Wing
5 Stay
6 I'm Waiting for the Man
7 Queen Bitch
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1 Life On Mars?  
2 Five Years
3 Panic In Detroit
4 Changes
5 TVC 15
6 Diamond Dogs
7 Rebel Rebel  
8 The Jean Genie  
9 Panic In Detroit [Unedited Alternate Mix] 13:08  ←これフルiTunes
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