能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2012年12月18日火曜日

The Sunburst Band - 'Free Bass' (Joey Negro's Extended Mix) (2008)



ベースで踊る。



The Sunburst Band - 'Free Bass' (Joey Negro's Extended Mix) (2009)

 Album:  The Remixes
by Joey Negro & The Sunburst Band,
Released: Jul 10, 2009
℗ 2009 Z Records
 
 
 
さてThe Sunburst Band。ロンドンのプロデューサーのプロジェクト。リーダー/作曲家/DJDave Leeさん=またの名をJoey Negroさん(こちらの方がよく知られているらしい)。
 
このバンドのことは最近まで知りませんでした。10年ほど前に、ロンドンのアシッド・ジャズのプロジェクト、Down To The Boneのファンで、その事をちょっと前のエントリーにも書いたのだけど、その関連で見つかった。
 
 
Down To The Boneのファンというより、実はDown To The Boneの当時のライブバンドのファンで、そのバンドメンバーの名前で動画サイトを検索していたらこのThe Sunburst Band出てきた。
 
 
なんとこのThe Sunbutst Band、メンバーが10年前のDown To The Boneのバンドメンバーとほぼ同じなの。仰天。ギターTony Remyさん。ベースJulian Cramptonさん。ドラムFrank Tontohさん。これだけいれば同じバンドよっ同じ!  知らなかった。これは不覚。見たい見たい見たい踊りに行きたい…。そんなわけで検索すると、懐かしいJazz Café でのライブ映像があがってました。トニーさん…(涙)。



The Sunburst Band - Feel The Real (LIVE)

  (あまり音が良くないし途中で切れますが)
 
 
画面左のギターがトニー・レミーさん。右端にちょっとだけベースのジュリアン・クランプトンさん、後ろにドラムのフランク・トントさんの手が映ってる。Down To The Boneはこのバンドのボーカルがホーンセクションと交代しただけの違い。うわーこれ見たい!なつかしいよ~。
 
さてこのThe Sunbust Band。基本的にコンセプトはDown To The Boneとほぼ同じでしょう。DJJoey Negroさんは1964生まれ。バンドのメンバーも上記の3人はほぼ同じ世代。

要は今40代後半の、子供時代にDISCOやフュージョンを聴いて育った世代が、30年以上経った今、そんな70年代っぽいダンスミュージックをバンドとして楽しんで再現しているというもの。時には80年代の音も混ぜたりする。作曲をやるのは今まで90年代からダンスミュージックを作ってきたDJの方。それで同世代のジャズやフュージョン系のミュージシャンと一緒にバンドとしてライブをやる温故知新。色々と聴くとCHICなんかにそっくりの曲がわらわら出てくる。これ私の世代の懐メロ音楽なんだもの。好きにならないわけがない。

そんなわけで、最近The Sunburst Bandを発見中。Jazz Caféではよくライブをやってるみたいなのでロンドン在住の方には超おすすめです。ぐわー行きたいな…いつか絶対見に行こう。

 

映画『アンナ・カレーニナ/Anna Karenina』:キーラさんのカリスマ



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Anna Karenina2012年)/英/カラー
129分/監督; Joe Wright
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トルストイの名作「アンナ・カレーニナ」。私は読んでいない。日本でどれほど読まれているのか知らないが、あらすじぐらいは知られているのだろうと思う。
 
簡単に言えばまた不倫もの。今回の舞台は19世紀のロシア。またまた18歳で恋を知らずに結婚し退屈な日々を送る上流階級の箱入り奥様が、若い男と恋に落ちるお話。普遍のテーマですな。今年、女性の不倫の話は3度目だぞ(「はつ恋」「Deep Blue Sea」)。不倫して嬉しいのも後で辛くなるのも全部一緒。普遍です。
 
演出は舞台劇風とリアルを取り混ぜた多少実験的なもの。部分的に舞台風だったり紙芝居風だったりして慣れるまで時間がかかった。正統派の自然でリアルな普通の演出ではない。ただ一旦慣れればよく考えられた演出なんだとも思えてくる。好き嫌いはあると思う。
 
さて不朽の名作ならネタバレも何もないし、内容を語っても意味が無いので、また俳優論でも書こうかなと思う。
 
 
ほんの少しネタバレかも(勝手な意見を書いているので、映画を見る前に余計な情報がないほうがいいと思われる方は読まないで下さい)
 
 
●キーラ・ナイトレイ(Keira Knightley)=アンナ(主人公)
この人は面白い女優さんだと思う。決して正統派の美人ではない。鼻から上は整っているのに口から下は変。ガタガタの歯並びで受け口っぽい。背は高いが曲線を描く身体でもなく、健康的にスリムというよりどちらかといえばギクシャクして見えるほど痩せている。TVのトークショーで話してるのも見たけど(人前で照れているのか)なんだか妙。顔をしかめたり自虐的に笑ったり「黙ってれば綺麗なのにどうしてそんな妙な顔をするのよ」と言いたくなる様な変な感じ。ほんとにおかしな子。
 
そんな彼女が映画に出るとなぜか強烈な印象の女優さんに変身するから面白い。『Never Let Me Go (2010)』では怖いくらいやつれていたし、『The Duchess (2008)』では貴族の女性。『Pride & Prejudice (2005)』『King Arthur (2004)』『Love Actually (2003)』『Pirates of the Caribbean (2003)』『Bend It Like Beckham (2002)』。…なんだか順調に成長してますよね。あまり好きな顔ではないのに、なぜか心に残る女優さん。そういうのをカリスマ、スター性と言うんだろうと思う。彼女には確かにそれがある。
 
今回のアンナ役も、あの完璧でない顔が妙に気になる。背が高くてキリッと気が強い30代前半(?)の上流階級の奥様。決して完璧な美人ではないのに華やかな気品がある。お金も地位もあるこの女性が現れると場面がぱっと明るくなる。佇まいが綺麗。それなのに歯はガタガタ。綺麗だけど完璧じゃない顔。だからこそ妙にリアル。
 
そんなルックスの女性は19世紀の上流階級にも実際にいそうなのだ。スラリとした立ち姿も、くっきりとした目鼻立ちも、19世紀の画家John Singer Sargentの絵の中の、ハイソな女性達そのまんま。そんな肖像画の女性達は綺麗だけど現実にはこの女優さんみたいに「ちょっとだけ難あり」だったんじゃないかと思う。こういう感じは、グレース・ケリーのような美人には出せないだろうと思う。あの癖のある顔がいい。
 
しかしキーラさんが19世紀の女性としてリアルかどうかとは別問題。現代風すぎてあまり古風な感じはしない。それに彼女本人にまだ若い女の子の硬い雰囲気があって、子供のいる既婚の女性というには説得力に欠ける気もした。色気が足りない。若い頃のシャーロットランプリングさんのような落ち着きのある女優さんとは別のタイプだろう。ただこの映画の演出は嘘っぽいので現代風な演技にも違和感はない。
 
 
●アーロン・ジョンソン(Aaron Taylor-Johnson)=ヴロンスキー(恋人)
ご本人は22歳だそうだ。げげっ若いな。原作でもこんなに若い人の設定なんだろうか。青い目が綺麗だけどどこか妙な感じ。可愛い天使みたい。実はこの人が問題。キーラさんとはあまりいい化学反応(相性)を感じなかった。危険で魅力的な男というより可愛すぎて漫画っぽい。やっぱり若すぎるんだろうと思う。この人は今でこそ可愛い男の子だけど、もうちょっと年をとるとガッチリマッチョなオヤジになると思う。


●ジュード・ロウ(Jude Law)=カレーニン(旦那)
この人も老けましたね。15年前ならこの人がヴロンスキー側だったかも。青い目の可愛い顔。スリムで線が細いので、若い頃(英国では)アイドル風に人気があった。そんな彼が今回、禿で皺の多い気難しい堅物の旦那を演じている。俳優さんとしていい歳のとり方をしてます。俳優にとって老いることは決して問題ではない。歳をとればそれなりの役がある。そういうことを恐れてはいかんのだ。立派。…と思ったら最近の写真では髪がフサフサしていた。なんとこの役のために抜いたんだろうか…。


★総評:
楽しめた。しかし凝った演出は好き嫌いがあると思う。キーラさんが熱演しているのに、演出のほうが気になって泣くまでにはいたらなかった。ああいう内容なのに心を掴まれるような深刻さも不道徳さも感じられない。(よく考えられているとはいっても)結局奇をてらった演出のために、しっとりとした大人の心理劇として見れなかったのが正直なところ。そう思えばとても軽い映画。こういう話はもっとドロドロしていたほうがいい(笑)。配役の問題も大きいと思う。普通の映画で見たかった。

ところで、エロいシーンがあっても最近の映画では一切脱ぎませんね。70年代はみんな惜しげもなく脱いでたんだけどな。キーラさんを脱がしたいとは思わないけど、ああいう設定なら脱いでもいい気がしたのは本音。


2012年12月16日日曜日

The Brothers Johnson - Stomp! (1980)

 
 
今日はエレガントに…。

 

 
The Brothers Johnson - Stomp! (1980)

Album:  Light Up the Night
Released: 1980
℗ 1980 A&M Records
 
 
昨日のGet The Funk Out Ma Faceは衝撃的にファンキーな曲だけど、これは優雅です。まったり踊る。みんな楽しそうだな。あまりオフィシャルのPVも無いみたいなのでこれは貴重なのかも。
 
この時代のソウルの方々というのは優雅です。本気を出せばGet The Funk Out Ma Faceみたいにパワフルなんだけど、ここでは全員優しいお兄さん風。細い身体でしなやかに踊る彼らは優雅でエレガントでお洒落。ダンスも音楽もゆったりとして余裕。すごく洗練されてる。左利きギターでボーカル、大きなサングラスに縞シャツの背の高いジョージさんはタイプ。ステキね。女の子達も楽しそう。一緒に踊りたい。この時代のソウルミュージックの方々には憧れる。好き。この後主流になったヒップホップはマッチョでパワフル過ぎなのが多くて、女の私にはあまりステキに見えなかった。
 
 
 
 

2012年12月15日土曜日

The Brothers Johnson - Get The Funk Out Ma Face (1976)

 
 
もうちょっと土着なリズムを…。
 
 
 
The Brothers Johnson - Get The Funk Out Ma Face (1976)音量注意

 Album:  Look Out for #1
Released: Jan 01, 1976
℗ 1976 UMG Recordings, Inc.
 
 
現代ヨーロッパの若い人達の聞いてるカチッとしたダンスミュージックもいいけれど、やっぱり70年代のこういう曲もいい。超かっこよすぎ。背骨とお尻が勝手に動き出すような曲はやっぱりいい。問答無用。
 
この曲もBrothers Johnsonも名前ぐらいしか知らなくて、最近また動画めぐりをしていて見つけた。こりゃすごいや。こういう70年代のソウルは必ずしもエッジのきいた曲ばかりではないのだけど、たまにこういう曲がでてくるとやっぱりすごいなと思う。大御所クインシー・ジョーンズとJohnson兄弟との共作だそうです。
 
この頃のアフロ頭が大好きなんだけど、どうしてみんなやめちゃったんだろう…。
 
 
 

2012年12月13日木曜日

Perfumeの"Global Site Project"が昨日…


 
16回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門大賞を受賞されたそうです!!

おめでとうございます!目出度い。
 
 
先日このグローバルサイトの事を「Perfumeの公式の海外への情報窓口としてはダメダメであーる…」とエラソーにうだうだ書いたのですが……、いやいやそれとは別にPerfumeがこのように何であれ毎年最先端の芸術と繋がっているのは大変素晴らしい素晴らしい素晴らしい。プロジェクトも面白かったもんね。
 
彼女達がアイドルであり続けながら、こういうトップランナーの芸術家の方々のMUSEでもあるのは本当にすごいこと。MUSEになれるのも彼女達の実力。それだけ彼女達が魅力的だということ。夏のキリンのホログラムも面白かったな…。Perfumeはこういうのがあるから目が離せない。
 
受賞者の方々の生年が70年代半ばから80年頃というのも感慨深い。DISCOが流行ってた頃よ。みんな若いな…。24歳のPerfumeを囲んで30代の方々が作品を作っていらっしゃる。このような今の日本の面白いものは(日本が豊かな時代になってから生まれた)若い世代の方々から発信されているんですね。日本からはこれからもますます面白いものが出てくるんでしょう…。
 
サイトも受賞を受けてか、新しいページがあがってました。相変わらずかっこいいな。それは間違いない。しかしPerfumeの海外への実務的な窓口として、このサイトはやっぱりこのまんまなんだろうかという疑問は残る…。



2012年12月12日水曜日

Dinka - Green Leaf (Original Mix) (2009)

 
もう1DINKAさん。
 
 
 Dinka - Green Leaf (Original Mix) (2009)
 

 

ちょっとご本人の紹介を。本名はTamara Maria Hunkelerさん。スイス人の若い女の子。凄く綺麗。スイスのデジタルレコードレーベル「Unreleased Disital」のChris ReeceChristian HirtRoberto Pagliaroの男性DJ二人組)の全面プロデュースにより2007年にプロジェクトを開始。2011年に3枚目のアルバム『Tales of the Sun』をリリース。前述の「Toes in the Sand」もこのアルバムから。この人はEDXさんとともにThe Helvetic NerdsというスイスDJ仲間のメンバーらしい。
 
女の子なのにたいしたもんです。音も硬派でゴツゴツしてて男かと思った。ぐいぐい前に押していく感じがかっこいい。この人の曲は踊るためだけでなく映画のサントラなんかでも使えそう。ただのダンスミュージックには聴こえない。ぼんやりとだけど感覚的にちょっと前のヴァンゲリス(Vangelis)とか喜多郎さんあたりとも繋がる感じ(←イイカゲンなことを言っている)。あまり知られて無いのかと思ったら今年の初頭に来日してました。
 
ヨーロッパのこういう音楽関係の人達というのは、大きなレコードレーベルなんかあまり考えずに勝手に好きな事をやってる風で面白い。自由な環境の中で雨後の筍のように、ぼこぼこいろんな才能が出てきてるんだろうと思う。

Dinka - GreenLeaf (Original Mix) (2009)
Dinka - Violet(Original Mix) (2010)
Dinka - ToesIn The Sand [Original Mix] (2012)

2012年12月11日火曜日

Dinka - Violet (Original Mix) (2010)


 
またDINKAさん。
 
 
Dinka - Violet (Original Mix) (2010)

Violet - EP
Released: Dec 23, 2010
℗ 2010 GNKP Goodnight Kiss Productions GmbH
 
 
 
ちょっとごつごつした曲を…。実は音的にはこっちのほうが好き。いろいろと聴いてみたけれど、この人はトランスにいろんな音を組み合わせたりして、ちょっと凝った事をやってる。殆どインストの曲ばっかりなんだけど、メロディーもあって他のプログレッシブトランスほど飽きずに聴ける。唐突にケルトの民謡やアフリカだかアジアだか…民族音楽っぽいボーカルが入ったりする。
 
どちらかといえば、ノリだけでわいわい踊るだけのダンス曲というより、すごくよく考えて作られた音楽に聴こえる。音がカチっとしてて頭を使って作られたような音。いろいろと他の曲を聴いていると(極論だろうけど)どこか70年あたりまでのロックのプログレとかフュージョンあたりの雰囲気を感じるときがある。妙な感じ。感覚で言っているので自分でもなんだかよくわからんけど。
 
あまり踊りやすいタイプの曲ではないと思う。こういうリズムで長時間は踊れない。でもこれはこれで素晴らしい。やはり身体は揺れる。しかし硬派な音。踊って気持ちいいより頭で聴いて元気が出る曲。走るのにいい。こういう曲は感覚だけで聴くので曲によって好き嫌いが出やすい。