能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2019年3月14日木曜日

映画『Fighting with My Family (2019)』:全てがいいFeel Good Movie笑わせにこないヴィンス・ボーンに泣く

 
 




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Fighting with My Family2019年)/英・米/カラー
108分/監督:Stephen Merchant
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これはいい映画ですよ。

気持ちのいい映画。見た後で「あ~いい話やったねぇ」とニコニコ。そんないい話ほぼ実話だそうです。すごいねぇ。見てよかった。プロレスのお題でこんなにいい映画だとは全く予想してなかったです。びっくり。

 
★あらすじ
WWE (World Wrestling Entertainment)の女子プロレスリングのスーパースター・ペイジ/Paigeさんのサクセスストーリー。
ペイジさん(本名・サラヤ・ジェイド・ベヴィス)の家族は全員がレスラー。両親は共に元プロレスラー。英国東部ノリッチ/Norwichの町に住み、日々プロレスでの興行で生計を立てている。ドタバタと多少荒っぽいが温かい家族。子供達は皆将来プロレスラーになることを夢見る。兄ザックと妹サラヤ/ペイジがWWEのトライアウトに挑戦。さて結果は…?


ネタバレ注意

 英国出身の女子プロレスラーのサクセスストーリーなんですが、非常にストレートな

いい話。

この映画は「いいサクセスストーリー」に必要な項目に全てチェックマークが入っているよう。型どおりとも言える。

□楽しくて騒がしく温かい家族
□大きくて陽気なお父さんに美人なお母さん
□男勝りの女の子(ペイジ)
□真面目な兄(ザック)
□二人ともにプロレスラーになることを夢見る
□兄がトライアルに落ちて妹が合格
□妹・単身アメリカへ
□喜ぶ両親
□妹・米での厳しいトレーニングと競争
□妹・新しい世界に馴染めない苦悩
□妹・くじけそうになる
□厳しいが暖かく見守るコーチ
□地元に残る兄の苦悩
□嫉妬で荒れる兄
□地元の仲間
□心を入れ替える兄
□コーチがいい先生であり父であり
□妹・這い上がる
□妹・世界の舞台へ

このリストだけでもいい話だな。文句を言うのが難しいです。プロレスでまさかこんなに感動するとはなぁ。ペイジさんのファンになりますね。

それにしても、英国産のFeel Good Movie(気持ちのいい映画)というのは本当にいい。こういう人々はいますもんね英国。ああ懐かしや英国。以前、映画『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜/About Timeの感想でも書いたのですが、英国人は「いい話」が好きなんですよねきっと。誰かのいいエピソードを拾ってきて「気持ちのいい映画」を作るのが上手い。この話も本当に綺麗にまとまってます。

もちろんペイジさんの実話そのものが素晴らしいんですけど、映画としての脚色や演出もかなり上手いと思う。本当にいい。映画の魔法もありますぞ。


綺麗に日焼けしてキラキラカリフォルニアガールズがうようよいるアメリカへ、たった一人で挑戦するもっさりむっちり生白い英国田舎のゴス娘…笑。この子を応援せずにいられるかっ?もう愛してしまうよ可愛いよペイジちゃん頑張れペイジちゃんっ。

いやペイジちゃんも実は綺麗なんだぞ。お顔はほぼケイト・ブッシュと同じよ。ケルト系色白美人ですね。しかしアメリカの小麦色おっぱいガールズは手ごわいよなぁ。しかし実は米の彼女達にもそれぞれのストーリーがある。上手い脚本。

むっちり色白のお兄ちゃんの苦悩もよくわかる。辛いよねぇ。くーまけるなザック君。ザック君と一緒に泣く。だから最後は本当に良かった良かった。ザック君は地元の若者を救っているんですよね。。


そしてこの映画の(実は)一番のびっくり目玉は、

コーチ役のヴィンス・ヴォーン

…おいいいいいいいっどうしたんだよっヴィンス・ボーン。ヴィンス・ボーンてこんなにいい役者だったっけ? うわーっこのコーチが最高。いい。こんないい役はなかなかない。まーこのヴィンス・ボーンはいい。びっくりしたわ。惚れた。彼は万年B級映画の冴えないコメディアンで終わっちまうのかと思っていた。あーびっくりした。いい男だ。このヴィンス・ボーンになんか賞をあげてくれっ!

 
ストレートにいい話の映画がこんなに気持ちがいいとは。目から鱗。そうなのよ。こういう普通にストレートにいい話の映画はもっとあってもいいじゃないか。
 
昔はね、若者が目標を持って何かに挑戦して、苦労しながらなんとか立ち上がって頑張っって成功を摑む感動映画…が結構あったものなんですよ。『愛と青春の旅立ち』とかね。『コーラスライン』もそうかな。『フェイム』とか『フラッシュダンス』もそうだな。
 
若者の挑戦と苦悩と成功の話はストレートに「いい話」でいいと思う。ストレートでいいじゃないか。

いい話は脇役もいいんですよね。昔は『愛と青春の旅立ち』のフォーリー軍曹に感動させられたものだ。この映画もヴィンス・ボーンがいいぞ。泣けるよ。
 
いい気持ちの映画。お勧めです。劇場では観客も少なかったんですけど、最後に何人か拍手してましたよ。私もパチパチ拍手した。いい映画やねぇ。
 
 

2019年3月7日木曜日

Larry Carlton - Deep Into It (2001)



Smooth Jazz.



Deep Into It-Larry Carlton (2001)

Album:  Deep Into It
Released: Nov 13, 2001
℗ 2001 Warner Bros. Records, Inc.


気持ちいいですねぇ。これは本当に2000年頃のSmooth jazzそのまんま。とても聴きやすい。いい音です。なんの抵抗もなく心臓の音のように気持ちよく馴染む音楽。



LIVE★Larry Carlton/ラリー・カールトン LIVE!!!– 2 March 2019



今年の最初のライブはギターの大御所です。
ラリー・カールトン様よっ!
  実は海亀はラリーさんのことをよく知らない。
 
10年ぐらい前に東京でちょっとだけフュージョン系にハマった時も、結局J-Fusion界隈の日本の音楽家の方々のライブに日々通うばかりで、めったに来ない海外の有名な方々までは探求を深める事ができなかった(ほんのちょっと有名どころを数名数曲齧っただけ)。
 
それでもラリー・カールトン様もパット・メセニー様もリー・リトナー様もワタクシが中学生ぐらいの頃からのギターの大スター。お名前はよくお聞きするのだけれど…音楽を聴いていない…聴かねば…いや聴きたい…。
 
というわけで、御本人が近所にいらっしゃるならぜひぜひ拝見拝聴したい。ライブを経験してもっとラリーさんのことが知れればいいな…と出かけることにした。
 
今回は予習も無し。フュージョンやジャズは演者を見てなんぼライブを見てなんぼ聴いてなんぼ。そもそもジャズやフュージョンはライブが要。スタジオver.よりもライブver. のほうがいいのがあたりまえ。楽しめることは確実。だから曲を知らなくても全く心配はしていない。それに大御所を拝見できるだけでも大変有り難や。感謝感謝とても嬉しい。
 
 
 

ラリー様かっこよかったです。

この日32日はなんとラリーさんのお誕生日でした。71歳キャー。ラリーさんすごくかっこいいお方なのね。実は70年代の頃のお姿はよく覚えていて…、眉毛の太い面長のロン毛のお顔の濃いお兄さんでしたよね。現在のラリーさんはほぼスキンヘッドです。でもすご~~~~く

かっこいい。

若い頃より今のほうがいいかも

曲もいい。ギターの音も綺麗。うわーこんな大御所が目の前にいらっしゃる…すごいなぁ…なんという贅沢。宙を舞うようなギターの音が綺麗です。


ラリーさんの曲はほとんど知らないのですが、すごく聴きやすい曲が多くてびっくりしました。もっと…いかにも70年代の古いタイプのフュージョンフュージョンした曲が多いのか、それとも(ギタリストにありがちな)難しいジャズ寄りに変わってしまったのではないかと…思っていたら結構キャッチーな曲が多い。昔70年代にフュージョンと呼ばれた方々というのは、その後Smooth Jazzに形を変えていたのかもしれない。とても聴きやすい。Smooth Jazzなら海亀得意分野だ。
 
途中でカバー曲も…The Doobie Brothersの「Minute by Minute」に、Michael Jacksonの「She's Out of My Life」。後でセットリストを調べていて知ったのだけれど「Josie」はSteely Danのカバーだそうだ。近年のベテランのミュージシャンの方々はカバーもよくなさるのかな。先日トッド・ラングレンさんもカバー曲ばかりやってましたね。いろんな曲をやったほうが楽しめるのかもしれませんね。
 
1曲目の「Deep Into It」や(たぶん)2曲目の「Oui Oui Si」からノリノリ。それにアンコールのへヴィーな「Burnable」はメンバーそれぞれソロがあってかっこよかった。もっとラリーさんの曲が知りたい。
 
バンドメンバーは長年一緒にやっているドラマーのGene Coyeさん以外は、いろんな所からスケジュールの合う方々がいらしていたらしく、今回一緒にやるのが初めてとか、2回目とかおっしゃっていました。みなさん楽譜を見ながら演奏しているんだけれど、それにしてもあまり共演していないということは、ショーによってグルーヴが出たり出なかったりするんだろうか。ドラマーが一緒なら大丈夫なのかな。
 
フュージョン、スムースジャズ系はとにかく気持ちが良くていい。これからももっと知らないアーティストのショーにも飛び込んで見に行くべきだと思いました。ほぼ確実に楽しめるし世界も広がっていい。ラリーさんのことももっと知りたいと思った。
 
楽しかったです。
またいらしたら見に行きたい。
ラリーさんHappy Birthday!!! ❤❤
ありがとうございまーすまた来てね

 
↓セットリストはだいたいこんな感じ。私は曲を知らないので、動画サイトにあった当日の映像や、ちょっと前の他のライブのセットリストを参考に記憶を探った。4曲目まではこの順番だったと思うけれど、その後の順番はよくわからない。抜けている曲もあると思います。ところでラリーさんと言えば「Room 335」が有名なのだけれど、このライブでは演らなかった気がする。どうだったろう…。

Setlist  March 2 2019
 Deep Into It
 Oui Oui Si
 10 PM
 Minute by Minute (The Doobie Brothers cover)
 Smiles and Smiles to Go
 Hill Street Blues  (Mike Post cover)
 She's Out of My Life (Michael Jackson cover) 
 Josie  (Steely Dan cover)  
Encore:
 Burnable

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The band:
 Larry Carlton - Guitar
 Andy Hess - Bass
 Mark Stephens – Keyboard
 Don Aliquo - saxophone
 Gene Coye - Drums

2019年3月4日月曜日

お猫様H :冬の情景




この時期は毎日こういう感じです。





2019年3月2日土曜日

お雛様

 



今年はお雛様を出した。

数年前に母が亡くなった時、色んなものを段ボール箱につめてこの地に送ってきた。実家にあったお雛様も持ってきたのだけれど、今まで箱を開けられずにいた。数年間箱に入ったままになっていた。みんな梱包材にぐるぐる巻きにされて箱につめられていた。毎年3月「あぁ今年もまた箱を開けなかった。また来年」と数年が過ぎた。

思いついて今年初めて飾ることにした。このお雛様は私が赤ちゃんの時に母が選んで買ってくれたもの。この人形達ももう50歳以上ということになる。18歳で家を離れたので今までず~っと30年以上も会っていなかった。

母は私が家を出てからも毎年お雛様を飾ってくれていた。毎年33日には親戚や近所のおばちゃんたちを招いてお雛様と共にお茶会をやっていたらしい。その話をよく電話で聞いていた。何十年間も母が人形達を大切にしてくれていた。

そういえば今までお雛様を自分一人で飾ったことはなかった。子供の頃も母が飾ってくれていたのを側で見ていた。自分で箱から出して飾るのは初めてだ。ぐるぐる巻きの梱包を解いてひとつひとつ人形を並べる。みんな綺麗。子供のころに見たままの姿。ずっと綺麗でいてくれた。しみじみと嬉しい。長い間ぐるぐる巻きにされて苦しかったね。みんなごめんね。



飾り棚は持ってこなかったので家具の上にお雛様を並べた。ひなあられを買ってきてお供えする。毎日みんなの顔を覗き込んで話しかける。最初はちょっと不機嫌そうに見えたお雛様の表情も次第に嬉しそうに見えるようになってきた。そんなふうにここ半月ほどお雛様と一緒に過ごしている。しみじみと嬉しい。

これからは毎年お雛様を飾ろう。
お母さんどうもありがとう。大切にします。

2019年2月27日水曜日

Betty Who - I Remember (2019)



これからのEDM/シンセポップはどうなるのか?




Betty Who - I Remember (2019)
Album:  Betty
Released: Feb 15, 2019
℗ 2019 Betty Who under exclusive license to
 AWAL Recordings America, Inc.



またまたBetty Whoさん。彼女はこの曲を深夜番組『The Late Late Show with James Corden』に出て歌ってました。214日の出演。それが彼女を知ったきっかけ。

Betty WhoJessica Anne Newhamさんはオーストラリア出身・米国在住のシンガー/ソングライター。27歳だそうです。彼女のプロフィールでのジャンルを見るとSynth-pop · nu-disco ·  dance-pop ·  electronic ·  power pop ·  electro house ·  indie popなどとあるので、今どきのダンスミュージックをやるアーティストなのだろうと思います。

ところでこのTV出演では彼女がやたら大きく見えたのですが、なんと彼女の身長は188cmだそうです。おおぉすごいねぇ。ちょっと中性的なのは彼女の魅力ですね。かっこいいわ。コーラスに被せ気味ですが、よく踊りながらよく歌ってますね。パワフル。


一般的にEDMというのは…、2005年ぐらいからですかね…じわじわと大きくなって201120122013年あたりでピークだったのではないかと思うのですが、あれからダンスミュージックはいったいどうなったのだろう?

今は個人的にEDMへの興味も薄れてしまったので、その後のダンスミュージック界隈がどうなっているのか、私にはよくわからないのですが、今でも踊ることは好きなのでリズムの踊りやすい曲が嫌いなわけではない。

だからこのBetty Whoさんや、(前回書いた )SUPERFRUITみたいな音は今聴いても気持ちがいいです。こういうのは、今ならEDMとは言わずにSynth-pop と言うのだろうな。いずれにしても機械で作りこんだ音ですが、どこか80年代のシンセポップに似ている音が多くて、私のような年寄りにはとても気持ちがいい。とてもいい。

Betty Whoさん。いいアーティスト発見かも。