能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2018年9月9日日曜日

NHK大河ドラマ「西郷どん」残念無念脱落します

 
 
いやーとうとう脱落することになってしまった。
前回似顔絵を書いた第27回「禁門の変」でこの似顔絵道場はおしまいにします。大変申し訳なく候。

この大河ドラマはいい俳優さん達が沢山出ていて、なんとか似顔絵だけでも続けようと思っていたのですが、TVでのドラマは現在第34回まで放送されていて、もうどうにも追いつけそうにないです。

脱落の一番の理由は面白くないから。歴史のドラマと思って見ると全く面白くない。そもそも大河ドラマとは歴史ドラマの前提で見ているわけで、歴史が描かれなければ面白くなくなってしまうのはしょうがない。

それに人物の描き方も上手くない。人物の心に踏み込んで描かないからどの人物にも心を寄せられない。そもそも政治が描かれなければ、人物達がなぜそんなに激昂しているのかもわからない。人物が描かれなければドラマとして面白くない。

また当時の身分制度の常識を無視して品川宿の女郎が将軍の妾になるのも我慢できない。ふきちゃんの女優さんは本当に綺麗で見るのは楽しいのだけれど、脚本家、制作のスタッフが「これとこれをくっつければいいや」とイイカゲンな気持ちでやっているのではないかと思えてしまうのは大きな問題。なぜふきちゃんを史実どおり江戸の町火消・新門辰五郎の娘にしなかったのだろうかと思う。


(追記)--------------------------------------- 

その後28話以降の録画を一応見直しているんですけど、やっぱり演出も気になる。特に薩摩の侍達が刀を脅しのためだけに抜くのが我慢できない。西郷と大久保が刀を抜いて構えて戦う気満々なのに、他から止められればすんなりと刀を鞘にもどす。おいおいおいおいおい刀とはそんなものじゃないと思うぞ。以前も書きましたが、当時の武士が刀を抜く時は相手を殺す時それ以外の使い方はしなかったと思います。刀は相手を殺すための武器で訓練を積んだ人々が斬り合えば殺傷能力も高い。だからこそ簡単に抜いたりはしなかったはずNHKの若い演出家の方々は日本の武士をゲームのキャラクターみたいなものだと思っているんでしょうか。困りますね。

それから西郷が、水戸徳川家出身次期将軍候補の一橋慶喜を、刀を目の前の畳につき立てて脅すのも…


本当に馬鹿じゃないの?

としか言えない。なにやってるんだよ。誰がこんな演出をやってるんだろう。本当に馬鹿すぎる。

そういえば以前にも、島津の斉彬公とその父斉興公がロシアンルーレットなんてやってましたね。あのね、藩主の親子がああいうことをやってどちらかが死んだりしたら、お家のお取り潰しだけではすまないと思う。鎌倉時代から続く大大名の親子があんなことをするわけがない。あんなに命を軽々しく扱うわけが無い。ずいぶん昔の回だけれどあれもかなり呆れました。

…思い出せば、このドラマがだんだん嫌になった理由も結構出てきますね。やっぱりもう時代劇はダメダメだな。脚本もだめ。演出もだめ。お話にならない。大河ドラマの枠で1年間も使って実在の人物についての時代劇を作るのならもう少し歴史を勉強して欲しい。

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以前直虎と平清盛、花燃ゆの感想を断念したときには決定的な理由があったと思うのですが、今回は特に決定打はないものの、だんだんドラマとして面白くなくなってきたのが理由だろうかと思います。大変残念。それではまた。来年はどうなるかな~。
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(追記)…と元のエントリーでは書いたんですけど、やっぱりこのドラマ全体に散りばめられたおかしな描写を不快に感じたというのも脱落の大きな理由ですね。不快に感じたのは直虎、平清盛、花燃ゆも同じ。脚本や演出が時代劇をやりながら、その時代のリアリティが出せないのは本当に困ったもの。演出を不快に感じればドラマを見たくなくなるのもしょうがない。さて今後大河ドラマはどうなるのか。


2018年9月8日土曜日

US Open 優勝!大坂なおみさんおめでとうございます!



おめでとうおめでとうおめでとう!

すごいわー。本当に大変な試合でしたね。なおみさんが勝ったのは彼女の実力。いろいろとあったけれど、彼女は本当に強かった。素晴らしかった。かっこよかった。
 
対戦相手のセリーナさんが審判と揉めて、セリーナさんは審判に怒るし会場の観客も騒ぐ。会場はセリーナさんサイドだし、なおみさんには本当に大変な試合だったと思います。それでも彼女はそれに影響されることなくしっかりと点を取り続けた。すごい。まだ20歳だそうです。鋼の精神力。本当にすごい。
 
最後までしっかりとプレイして、そして優勝が決まった後、なおみさんは椅子に座って泣いてましたね。私も泣く。もう大泣き。彼女がこのマッチでどんなにに辛い思いをしたかを思うと涙がとまらない。本当によく頑張った。なおみさんすごいわ。
 
 
表彰台に上って表彰式になっても会場が騒いでいて、なおみさんは泣いてるのね。セリーナさんはなおみさんの肩を抱き…。そしてセリーナさんはマイクを向けられると騒ぐ観客に向って「…She played well, and this is her first grand slam. 彼女(なおみさん)はとてもいいプレイをしたわ。これは彼女の初めてのグランドスラムなのよ」観客から大きな歓声。いつまでも歓声が止まない。「…(いろいろとあったけれど)Let’s make this the best moment we can, and we’ll get through it.…Congratulations Naomi!この瞬間を最高のものにしましょう。乗り越えるわ。なおみ、おめでとう!」いやーさすがお姉様。いいですねぇ。また泣く。
 
 
たまたまテレビをつけたら日本語チャンネルのニュースで「速報、大坂なおみがUS OEN決勝」と出ていたので、急いでUS OPENのチャンネルに合わせて試合を見たんですけど、ライブで見ることができて本当によかったです。見始めた時は、1セットを既になおみさんがとっていて、2セット目の途中から見たんですけど、すぐに
 
ああ、これは歴史的な試合になるかも

と思った。なりますね。これは皆の記憶に残る試合になりましたね。そして何よりも強いなおみさんを見ていて思ったのは

新しい世代のプレーヤーが出てきた
ということ。

セリーナさんが審判ともめていて会場も試合全体もガタガタしていたのに、なおみさんはそれに影響されること無く堂々とプレイしていて、すごいなと思いました。彼女はこれから大きくなる。このUS OPENの優勝はその始まりでしょう。彼女はこれからスーパースターになるのかも。楽しみな選手が出てきた。

なおみさんおめでとうございます!

 

2018年9月7日金曜日

TBS 日曜劇場『この世界の片隅に』第7話



録画を2回見た。急にやってきた戦争。日常に入り込んできた戦争を描く。

小さな命が消えた。その現場にいたすずと娘を亡くした径子。この二人の苦しみは私には想像することも出来ない。単純に悲しいとか辛いなどの言葉で表現できるものでもない。

終戦から70年以上が過ぎて、現代のほとんどの日本人は(視聴者も俳優も制作スタッフも)このドラマの登場人物達が見ているものを実際に知ることはない。経験することもない。ドラマ化するのなら当時を想像するしかないのだけれど、すずの苦しみは想像することさえ難しい。ドラマとしても表現がとても難しいのではないかと思う。


そんな難しい役をすずの松本穂香さんは本当によく演じていらっしゃる。彼女がぼーっとしているのは本当にどうしていいかわからないからだろう。下を向いて「すみません」「ごめんなさい」を繰り返す…それ以外彼女に何が言えるだろうか。

友人二人に外に連れ出されて「なんか…困った」「なんもできんけ」「居場所がない」と打ち明けて下を向く「消えてしまいたい」。幸子さんのスパルタ式慰めのあとの大粒の涙。三人娘と共に泣く。

夜の空襲で家に落ちた焼夷弾を見つめるすずの大きな目。日中の爆撃に仁王立ちで対峙する場面の表情。言葉は少なくても松本さんは目で演技をなさっています。


径子の尾野さんは時に上手すぎるのかもしれない。突然こぼれ落ちる涙はすごいけれど娘を亡くしたばかりの母親があれほど強く感情を外に出せるものだろうかとも思った。トマトをもらい空を見上げて泣き崩れる姿には違和感を感じた。もちろん上手いのだけれど。


アニメ映画を見た時に感じたのは「日常を飲み込んでいく戦争」のリアルな恐ろしさ。昨日まで普通の生活が続いていたのに、急に空襲や爆撃が始まって近所が戦場になってしまう。それが本当に怖い。

このドラマも同じ。六話まで比較的穏やかな日々が続いていたのに急に戦争が始まった。苦しみや哀しみが日常になる。非現実が日常になる。戦争とは実際にこういう感じだったのだろうと思う。

日常が突然非日常になる…空から爆撃があっても、庭では虫の声が聞こえたり雀がチュンチュンと鳴いている。はっとさせられた…そうだ戦争が始まってもやっぱり雀は鳴いているのだ。

また空襲が始まる。家に焼夷弾が落ちてくる。夜の呉への空襲で山の向こうの空が赤く染まる描写も怖い。そして街が焼けている様子に胸が苦しくなる。


その日、広島ではお祭りの準備をしていた。すずのお母さんも街に出かけた。呉のすずは広島に帰ろうかと荷造りをしている。そして閃光と地鳴り。義父に呼ばれて外に出ると屋根の上に大きな雲。 翌日になっても広島に何が起こっているのかはわからない。ラジオの放送もない。軍の実験なのか、それとも敵の新型爆弾なのか?


実はアニメの映画版を見て一番印象に残っているのはすずが鷺を追う場面です。この回にも出てきた。CGで少し描写が変わってましたね。アニメ版では追いかけるすずの前方を鷺が飛んでいるような場面だったと思うのだけれど、私はあの場面で泣いた。

空襲警報の鳴った朝、すずが庭に鷺を見る「ここは危ないからいてはいけん」と鷺を追う。広島なら安全だから広島に飛んでいけと言って鷺を追う。あの場面ではっとさせられたんですよ「戦争で傷つくのは人間だけではない」。戦争になれば野生動物も鳥も虫も近所の犬も猫もみんな巻き込まれてしまう。穢れることなく無垢な白い鷺を、人の作り出した暴力=戦争からなんとか逃がしたいと思ったのはすずの優しさ。しかし「安全なはず」の広島に次に何が起こるのかは現代の私達にはわかっている。それがあまりにも悲しくて悲しくて涙が出た。

来週は戦争が終わる。


2018年9月4日火曜日

お猫様H:寝顔



下から覗けば
光の中
お昼寝ですか…と肩に手を置く
顎を見せてくれるので優しく撫でて
顔からお尻までゆっくりと撫でましょう
おやすみ




2018年8月30日木曜日

TBS 日曜劇場『この世界の片隅に』第6話



最後の不発弾のシーンは怖かった。晴美ちゃんの後ろに見える爆弾…急に焦点が合って。そのシーンが本当に怖い。ぞっとした。映画で結果は知っているのだけれどあの描写は怖い。


今回の名場面。お花見のシーンのりんさん/二階堂ふみさん。彼女は本当に年齢不詳。二階堂さんがまだ23歳だというのに驚く。「綺麗な死体から順に片付けてくれる」とさらっと言う。りんさんは今までに何を聞いて何を見てきたのか。今までに何人の友人を亡くしたのだろうか。寂しそうな一瞬の表情の後の彼女の大きな笑顔。満開の桜の木に座る彼女は美しく。

橋でりんさんとすれちがった周作君が魂の抜けたような顔をする。
彼女に会うのもこれが最後だろうか。


りんさんの言葉で聞くテルさんの死。悲しい。あんなに可愛らしい若い女性が命を落とす。前回のテルさんもよかったんですよね。儚げな感じが本当によかった。亡くなってしまっていたなんて。

…これ、これなんですよ。遊女の命は儚い。仕事が仕事なのだし感染症を患いやすいのはもちろん、見知らぬ人の相手をするのであれば何があるかもわからない。どんな女性にとっても死ぬほど辛い仕事なはず。それでも一生懸命に彼女達が生きているからこそドラマや映画になれば心動かされるわけで…。
  余談だけれど大河ドラマの『西郷どん』で、遊女のおふきちゃんがいつもニコニコしていて次期将軍の側室になるなどという描写に私があきれかえったというのは、そういうことです。江戸時代の遊女をあんなに簡単にハッピーな話にしてしまってはいけないと思う。


すずちゃんと周作君はあいかわらずほのぼのとしてかわいい。朝すずちゃんのスケッチでいちゃいちゃしてるのが自然でかわいかった。

晴美ちゃんがかわいい。あどけない声がいい。切りそろえた髪もかわいい。どんな仕草もたまらなくかわいい。すずさんが小さな晴美ちゃんに敬語で優しく話しかける場面もいい。晴美ちゃんは本当にかわいい。

来週から辛くなる。


2018年8月29日水曜日

NHK大河ドラマ「西郷どん」第27回「禁門の変」7月22日放送



★あらすじ
西郷は軍賦役兼諸藩応接係。長州の過激派は御所攻撃準備中(なぜ?)。ヨレヨレの桂小五郎がやってきて西郷に「慶喜に会わせろ」と言う。芸者ハウスで密談。桂、慶喜に天子様宛て「戦を避けるため」の手紙を渡す…手紙は届かず(無駄)。桂は長州の過激派を説得へ。その後慶喜の意向で新撰組が池田屋の長州過激派を9名殺害。長州が立つ。西郷、中村半次郎に再会。前回の慶喜暗殺(未遂)犯は水戸の者。長州が御所を囲む。薩摩出陣…長州を追い払うだけのつもり。蛤御門。長州発砲。ほぼ戦闘休止のところで会津参入。西郷負傷。京燃える。長州敗走。
 
 
なんじゃこら…ごちゃごちゃして全然わからん。とりあえず真面目に見ようと思ってメモを取りながら見ているのだけれどだめだわこれは。そもそも桂小五郎と慶喜が会うかね…でも結果は無駄。なんだか話が右に言ったり左にいったり…よくわからん。色んな話がぐるぐる回ってつかみどころがない。そもそも慶喜の暗殺未遂話って必要?なぜ水戸藩が慶喜を暗殺する?
 
中村半次郎が出てきましたが、前回の慶喜暗殺未遂の平岡を斬った斬らないで話をひっぱる。これも必要? それにしても大野拓郎さんは超正統派の濃い男前。まーびっくりするほどよくここまで整いました。照れるほど男前。身体も大きい。後ろ姿の腰の位置が高いということは脚も長いのだろうネ。迫力の正統派。華がすごいねぇ。
 
 
あっ桂さんはバカボンのパパや。

蛤御門といえば…『八重の桜』の西郷さんはかっこよかった。あの時は会津の兄様が大砲を指揮していてピンチの時に馬に乗った西郷さんが来てくれたのよね。あのドラマは面白かった。ワタクシは『八重の桜』が好きでとうとうドラマの前半のBlu-rayを買って取り寄せましたもん。あれ見直そうかな…。


2018年8月28日火曜日

NHK大河ドラマ「西郷どん」第26回「西郷、京へ」7月15日放送



★あらすじ
西郷薩摩へ戻る。京では久光と慶喜が喧嘩。長州は薩摩を嫌っている。西郷京へ。なぜか西郷どんの評判はすごいらしい。大久保に「薩摩を救ってくれ」とお願いされ、西郷は「民を守れるのはあなただけ」と慶喜を持ち上げる。慶喜、久光に会うと承諾。久光が薩摩に帰ったので慶喜+久光の会談ならず。慶喜暗殺未遂。慶喜「久光にあやまりたい。仲良くしようね」


こうやって書いてもなんのことやら全然わからん!

前回まで島編でのんびりと何事もなくて、それはそれでどうしたものかとも思っていたけれど、舞台が京都に移った途端に全然話がわからない。だって歴史の流れがほとんど描かれていないんだもの。

それに品川宿の場末の飯盛女が将軍候補から身請けされるなど笑止千万。おふきちゃんは売られて遊女になったのに全然苦労をしてなさそうだ。

この似顔絵道場も風前の灯だな。人物達は大声を上げるだけで、どういう人となりなのか全然わからないから親しみも湧かないし似顔絵も描けない。周りの政治状況も見えないのでドラマとしても面白くない。それにしても慶喜が酷い。芋芋と品のかけらもない。

とりあえずもう少し見てみようとは思うけれどどうなるか。
とりあえず今週は久光さん。顔芸が激しい。
余興