能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2018年8月16日木曜日

Aretha Franklin - Freeway Of Love (1985)



かっこいい



Aretha Franklin - Freeway Of Love (1985)

Album:  Who's Zoomin' Who?
Released: Jul 9, 1985
 ℗ 1985 RCA Records, a division of Sony Music Entertainment



そしてアレサ・フランクリンさんの御本人を歌と共に覚えたのがこの曲(だと思う)。80年代真っ只中の音が気持ちいいな。こういう音は私の世代の青春の音です。世の中の曲がみんなこういう音をしていた。懐かしいな。

アレサさんかっこいいな。当時20歳そこそこの小娘には、アレサさんは大御所のお姉様に見えていたけれど、今の私はこの頃の彼女よりず~~~~っと年上だ。お若くて当たり前なんですよね。アレサさんはこの頃まだ43歳だもの。

…悲しい。悲しいけれど彼女のお元気な頃の音楽を聴いて彼女の人生をリスペクトしよう。




Scritti Politti - Wood Beez (Pray Like Aretha Franklin)(1984)



Each time I go to bed I pray like Aretha Franklin


 
 Scritti Politti - Wood Beez (Pray Like Aretha Franklin)(1984)
 Album:  Cupid & Psyche 85
Released: Jun 10, 1985
 ℗ 1985 Rough Trade
 
 
彼女の名前を最初に知ったのはこの曲だったのではないかと思う。84年…ならアレサフランクリンさんのことはまだ知らなかったかも。たぶんTVで映画『The Blues Brothers』は見ていたと思うけれど、まだ名前を知らなかったのかな。この曲を聴いて当時誰だろうと思ったと思う。

Scritti Polittiも懐かしいな。このアルバムは捨て曲無しの傑作。80年代当時にレコードを持ってたけど売ってしまったし、あれから一度も聴いてないな。ダウンロードで買おう。いいアルバムですよ。
 

 

 

NHK 香川照之の昆虫すごいぜ!「特別編 実録!完全変態」



この番組はたぶん今見られる日本のテレビの中で一番面白いかもしれないネ。香川さん最高。毎回感動してます。ほんと。何事も情熱をもって好きなことをやっているお方は幸せのエネルギーがすごい。いい番組だ。
カブトムシ懐かしいな。私も小学生の夏休みに飼ってました。オオムラサキも綺麗。とにかく香川さんの情熱がすごい。こんなに嬉しそうな大人いる?
この番組はレギュラーじゃなくて、不定期にたま~に放送されるのがいいんですよねきっと。そして長さも密度の濃い30分。これがちょうどいい。
しかし芋虫はやっぱり怖い。オオムラサキの幼虫ものけぞるとひゃ~~こわいわー。
さて次の虫を予測しよう。五文字だそうだぞ。
次はね…
 くつわむし 
      かねたたき…という意見もある。 コガネムシ…
 
 


2018年8月15日水曜日

お猫様H:猫の心




いい写真が撮れたぞ
上を見ています
お姫様、何を見ているの?
かわe
その後横に伸びる
後ろから撮ると大きなお尻だ
こういう角度も可愛い
形が面白い


 
先日の映画『おまえうまそうだな』の感想で、動物には心があるのではないか…と書いたのだけれど、猫さんにも人並みの心があります。犬に感情があるというのは有名ですが、猫にこれほどの感情があるとは思っていなかった。以前は、猫というのは「飼う動物/ペット」だと認識していたのだけれど、今は「一緒に暮らす同居人」だとしか思えない。
 
うちの猫さんは神経質で警戒心が強くて超臆病。しかし気を許した人間2人には様々な表情を見せてくれます。驚くほど人間臭い。甘えん坊で一日中愛情を要求。ご飯もトイレも家の中の散歩(パトロール)も、いちいち人に一緒に来てくれと訴えかけてくる。トコトコと目の前にやってきて人間の顔を覗き込み「アーン」と訴える。彼女があまりにも可愛いので無視はできない。人間はいちいち立ち上がって彼女のトイレやご飯についていく。
 
お昼には毎日ブラッシングを要求。人が階段を上り始めると猫さんは人を追い越して走って上って、いつもの場所にごろりと寝転び、ゴロゴロアーアーキュルキュルアンアンと呻いて喜ぶ。
 
人間が外出することを察すると不安な顔をする。猫さんは一人ぼっちになるのが嫌い。人間が「すぐ帰ってくるからね」と優しく話しかけても、床をじっと見つめたまま悲しそうな声で呟くように鳴く。文句を言っている。
 
人が外出から帰ってきたら、家中を走り回って一緒に遊ぶ事を要求。つい構わずにいると隣の部屋に行き、ア~ウアウアと大声で文句を喚き始める。人間2人は「ハイハイごめんねなになに」と彼女の元に駆けつける「お姫様なんですか?何でも言ってくださいね」
 
そしてついまたTVなどを見てしまうと、いつの間にか彼女はいなくなる。「あ、また拗ねてるわ」と人間が探せば、彼女は2階の小部屋の暗闇にうずくまっている。人が現れたとたんに部屋から飛び出して階下まで駆け下りる。そしてまた運動会。猫は人の愛情を試すのではないかと思う「…ここに隠れてみよう。私がいなくなったら人間は私を探しにくるかしら?それくらい愛してくれているのかしら?」…明らかに人間は猫に操られている。
 
一緒に暮らすまでは、猫にそんな複雑な心があるとは思わなかった。ワガママな子供…いや気位の高いお姫様と一緒に暮らしているのとほぼ変わらないと思う。そして人間はそのお姫様のために、いろんな事をやめたりキャンセルしたりすることも平気になる。人間はそのワガママなお姫様と一緒に暮らすのがとても幸せなのです。

 

2018年8月14日火曜日

Mac Miller - Ladders (2018)



よく喋りますね



Mac Miller - Ladders (2018)

album:  Swimming
Released: Aug 3, 2018
 ℗ 2018 Warner Bros. Records Inc.

Lyrics



昨日の「The Late Show with Stephen Colbert」に出てきたお方。ラッパーらしいのですが、音楽がかなりかっこいいSmooth Jazz風。これはいい。よく踊れる。特に番組では、同番組のハウスバンドのJon Batiste & Stay Human  がバックを演奏していて、それがまた最高にかっこいい。ホーンセクションがいい。早速記録。

この番組のハウスバンドのJon Batiste & Stay Humanのリーダー、ピアノのJon Batisteさんがかっこいいんですよ。ひょろっと背が高くてエレガントで素敵。フロ頭もいいな。好き。

…しかしこのバンドはかっこいいな。ニューヨークの若いジャズ・ミュージシャン達の底力を見せ付けられる感じですな。グルーヴが…まーっかっこいいわいつか生で見たい。😍
コルベアの番組そのものは…コルベアは実はダサいおっちゃんだし、冒頭のモノローグもトランプ大統領に対する「メディアのくどいいじめシリーズ」みたいで、もうイイカゲンにすればいいのにと思うのだけれど、このバンドが素敵なのでついつい見てしまう。


さて、海亀は普段はラップはほとんど聴かないのだけれど、この曲があまりにもかっこいいのでMac Millerさんの情報を調べたら、なんとこのお方はアリアナ・グランデちゃんの元彼だそうだ。それで近頃アリアナちゃんがサタデーナイトライブのコメディアンと婚約したこともあって、彼もゴシップ記事で話題にもなっているんだそうだ。なんと…。

そんなアリアナちゃんとの話を聞いたものだから、いったい何を歌っているのか知りたくなった。歌詞を探して見てみたら…うーん…それらしいのかな?ちょっと別れ話が出ていそうなところを、なんとか元に戻そうとしているのか?それともその反対か?別れる前に書いたのかな。

というわけで趣味のいいかげんな意訳。ラップの訳は初めて。よく喋るのね。言葉が多い。訳は間違ってるかも。まあだいたいこんなものだろう。旦那Aにも聞いたけど奴も完全にはわからないらしい。

それにしてもかっこいいリズムに言葉を乗せるのが巧いものですね。歌詞を乗せることで曲のリズムが際立ちますね。


Millerさんの新しいアルバム『Swimming』は83日に発売。全米で3位だそうです。人気なのね。

ところで、この番組の後の番組「The Late Late Show with James Corden」には、なんとアリアナ・グランデちゃんが出て、映画『タイタニック』のミュージカル仕立てを歌っていたぞ。偶然? やっぱりアリアナちゃんはすごいわ。歌がとんでもなく上手い。



★英語の歌詞は
「Mac Miller - Ladders Lyrics」で検索すれば出てきます


Ladders
Mac Miller
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[Chorus]

なんとか方法を見つけなきゃ
どんなに長い道のりでも
今はいい気持ちでも
全ては落ちていく
夜に光が見えて
日が昇るとき

止められない、そう、君は止まらない
僕には それがどういう感じなのかもわかってる
トップにいて、落ちるまで
現実に起こっているとは思えなくて
今はとてもいい気持ち
でも 全ては落ちていく
夜から光が見えて
日が始まるとき


[Verse 1] 
ちょっと感じて、沢山感じて
僕はちょっと泳ぎながら、深く考えてもいて
かろうじて頭を肩の上に乗せている
問題が起こって 普通じゃなく居心地が悪くて
これが僕のいるレベル
永遠が失われた時、今色んなものが必要で
ベイビー、天気は大丈夫
暑くても寒くても
僕は君のドアを叩きにくるよ

僕は僕はなんとか…ハイでいようとしてる
空に触るまで 二人でライターを掲げて
君は本当に間違ってるよ、嘘をつきながら恋をしてる
とにかく僕がやりたいのは、君の心を自由にすること
区分線も無い、中に色もつけない
小さな世界さ、サイズでどういうものでもない
そう、それが役に立つのなら 全体も見渡せる
もう時間が無い時に 君の告発を見るのはなんて素敵なんだい

そう、起きて僕が目をひらく時
びっくりさせてもいい?
もっと近づいて  baby、恥ずかしがらないで
どうして心配するの、大丈夫だよ
たぶんそんな日
僕が本当に言いたいのは
僕達はあまり時間を無駄にできない
なんとか方法を見つけなきゃ


[Chorus]
なんとか方法を見つけなきゃ
どんなに長い道のりでも
今はいい気持ちでも
全ては落ちていく
夜に光が見えて
日が昇るとき

[Refrain]
僕は永遠には待たないよ
君が決断して
もういらない、余計なものもいらない
僕らには僕らしかない
 


[Verse 2] 
Yeah, yeah
光が瞬いて 正しいスイッチをヒットして
僕は人生を違うやり方で生きてて、ごたごたして飛行機も逃して
変わるつもりなんだよ、君はもう雨にも耐えられないし
ちょっと遅れたけど、僕はやってきて 君は大丈夫で
僕はトリップしたり急に怒ったりわからなくなったりしないし、
全てがわかるわけじゃないけど、でもこれだけはわかる
君は僕を解かろうとする前に、自分の事を知ったほうがいい
僕はこの問題の中に長く居過ぎて、もう何も感じられないんだ

ホテルをお城に変えて
千ドルで王様のように生きて
面倒も起こさないし
その上 仮にその城が砂の城でも
ただ海にすべりこんで
オレじゃなかったら もう知らねえよ
たぶん僕達は迷路の中
なんとか方法を見つけなきゃ okay


[Chorus]
なんとか方法を見つけなきゃ
どんなに長い道のりでも
今はいい気持ちでも
全ては落ちていく
夜に光が見えて
日が昇るとき

[Refrain]
僕は永遠には待たないよ
君が決断して
もういらない、余計なものもいらない
僕らには僕らしかない


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Source: LyricFind
Songwriters: David Brian Pimentel / Jeffrey Gitelman / Jon Brion / Kenneth Whalum / Malcolm James Mccormick / Peter Mudge
Ladders lyrics © Ultra Tunes, Kobalt Music Publishing Ltd., Spirit Music Group, Universal Music Publishing Group, SC Publishing Dba Secretly Canadian Pub.

 

映画『おまえうまそうだな』(2010):可愛い獲物・肉食のジレンマ







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『おまえうまそうだな(2010年)/日/カラー・アニメーション
89分/監督:藤森雅也』
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ちょっと前のTV  Japanでの放送の録画を鑑賞。
 
思いがけずシュールな映画。子供向けの映画だと思うのだけれど、印象はとてもシュール。変な話と言えば変な話。変な設定だから次の展開が予想できない…だから飽きずに最後まで見れてしまう。最後は無難にまとめたような感じもありますが、十分面白かった。
 
背景が絵画のように極彩色で綺麗なのに、肝心の恐竜キャラが子供の落書きのように簡単なデザインなのは何故だろう? そのアンバランスさもこの映画がシュールに見える理由のひとつ。絵のバランスが妙でちょっと変。
 
…と最初は思ったのだけれど、キャラをこういう単純なデザインにしたのは意図的なのかもしれない。肉食獣の描写を詳しく描きたくなかったからだろうかとも思った。子供向けの映画ですもんね。主人公のハートが結構獲物を殺して食べてますからね。子供向けの映画では恐竜同士が血みどろで戦ってはいけないのだろうな。
 
タイトルが「おまえうまそうだな」というぐらいなので、実はもっとショッキングなシーンが出てくるのかと思っていた。食べる食べないの話だけではなく…誰かが火山で死んでしまうとか…もっとキツイ場面があるのかと思っていたら、ほぼ皆無事だったのでちょっと拍子抜け。これも子供向けだからなのかな。
 
 
この映画の全体にシュールな感じは、食べる側と食べられる側が会話が出来ることからくるものだろうかとも思う。
 
肉食獣がいて食べられる側の草食獣がいる。そしてそれぞれが同じ言葉を喋ってお互いに会話ができるわけですよこの映画では。だから妙ですよね。さっきまで喋ってた相手を食べるって…それはとても変でしょう。ハートが肉食に目覚めたのも、意地悪な青い肉食恐竜の尻尾を食べちゃった場面。あれをリアルな描写でやったら絵的に困るのか。
 
…そんな風に話がとてもシュール。恐竜が喋ってキャラが完全に擬人化されているのに、お互いに食べる食べないをやっていて…妙。
 
人間に置き換えるならば、喋る=イコール心がわかるということで…。例えば人が牛や豚をペットとして飼って、彼らの心がわかるようになったら人間は彼らを食べられるだろう…か? たぶん食べたくないですよね。
 
私も猫さんと暮らすようになってつくづく思うのは…、四足の(人間以外の)哺乳類というのはみんなそれぞれそれなりに知恵があって感情もあって…驚くほど人間と同じような心を持っていて…どんな動物でもペットとして(家族として)一緒に暮らせば、人は彼らの心がわかるようになるのではないか。牛でも豚でも喜んだり寂しがったりする…人がそんな彼らの心の動きを実際に感じたとしたら、もしかしたら人間は彼らのこと食べられなくなるのではないか。そんなこともちょっと考えさせられた。豚は頭がいいらしいですもんね。懐いて可愛くなったらとんかつを見るのは辛いのかもしれない。
 
お母さんの声が妙に色っぽいと思ったら原田知世さんだそうだ。ちょっとかっこいい声のバクーは別所哲也さん。それにアンキロサウルスのウマソウ君は加藤清史郎君だそうだ。ウマソウ君の声がとても可愛い。

 

2018年8月9日木曜日

TBS 日曜劇場『この世界の片隅に』第4話



またまた感想を書こう。


★久夫君と晴美ちゃん
二人の子役さんが素晴らしかった。久夫君と晴美ちゃんが上手い。お二人ともたまらなく可愛い。お二人の演技を引き出す脚本も演出も素晴らしい。

久夫君は昭和の子供…いや戦前の子供。子供なのに大人。まだ小学生なのに母親と妹と別れて、亡くなった父の家の跡取りとして生きていくと決心した。それを母親に告げるために一人広島から電車に乗って呉の北條家にやってきた。自らの立場をしっかりと理解しているのね。大人びた顔で戸惑う母親を諭すように「お母ちゃん聞いてくれ…離縁はどうしようもない。(父方の祖母と母は)一緒には生きられん。黒村の家を継ぐ」と宣言。

そして翌朝、久夫君はきちんと真っ直ぐ立って家族に別れを告げる。
「では失礼します」祖母とすずに向って「母と晴美をよろしゅうお願いいたします」そして一礼をして一人で坂を降りていく。もう振り返らない。

久夫の後ろ姿を目で追う径子。蝉の声が一瞬止まる。そのまま久夫を追って坂を駆け下りる。いい場面。

径子が追いつく。振り返った久夫は泣いている。それでも径子が久夫に駆け寄って抱き締めることはない。駅まで一緒に行こうと手を繋ぐ。久夫が静かに泣く。

…これはいいドラマです。あの時代の日本人はたとえ自分の子供でも簡単に抱き締めたりはしなかったのだろうと思います。そして久夫君も久しぶりに会ったお母さんに子供らしく甘える事はない。母親との別れがどんなに悲しくても久夫君は必死に涙をこらえてきちんと挨拶をして立ち去ろうとする。あの時代の男の子はあのようにしつけられていたのだろうと思います。

男だから泣かない。人前では涙を見せない。お世話になった人々には親戚でも感謝を忘れない。子供でも大人のように振舞う。久夫君だけではないのだろう。あの時代の子供達は早く大人になるように育てられた。

家に帰ってきた径子が働きに出ると言い、すずに「晴美のことたのむね」と告げると、晴海ちゃんが問う「うちはええん?お兄ちゃんの取り合いしとるけど、うちはええん?」声を詰まらせる。彼女もお兄ちゃんが去ったことが悲しいんですね。径子も泣く。思わずもらい泣き。

今回の久夫君、晴美ちゃんとお母さんの径子さんの話は丁寧に描かれてましたね。久夫君が尋ねてきた夜、径子さんがすずに替わって台所に立とうとするのは、久しぶりに訪ねてきた息子に手料理を食べさせてあげたいから。取っておきの缶詰を出してくれたのはお婆ちゃんの思いやり。久夫君が晴美ちゃんに料理を取り分けてあげるのをみて、径子さんが泣きそうな顔をする。台詞での説明がなくても母の思いはしっかりと描かれています。


★周作の過去
すずちゃんはよく気がつきましたね。りんどうか…よくわかったなぁ。りんどうよりも周作君の書いた文字でわかるかと思った。すずちゃんはまだ周作のくせ字を覚えていないのかな。

周作君はすずちゃんの4つ年上だそうです。ということはすずちゃんが18歳なら彼は22歳。なるほど…それなら彼のりんさんとの恋は若者の熱病のようなものだったのかも。しかしながら俳優の松坂さんの年齢は29歳。だからこのドラマの周作もどうしても20代後半に見えてしまう。そのせいなのか、このドラマの周作とりんさんの過去の恋は妙に色っぽいものに思えてきますね。20歳前後の若者なら遊女との火遊びにわけもわからず夢中になって…というのもわからないではないけれど、27歳ぐらいの男と遊女の関係なら禁断の大人の恋ですよね。ちょっとそういう風に見えてしまうのも面白い。(すずちゃんの想像の中で)周作君と一緒に微笑むりんさんは幸せそうでしたね。

しかしりんさんが北條家のお嫁さんになることはなかったでしょう。あの時代、普通の家が遊女を嫁に迎えることはありえなかっただろうと思います。悲恋ですね。りんさんは辛いな。それでもすずちゃんの事を知って騒いだりしないのは、彼女が自分の立場をわかっているから。りんさんと一緒になりたかったのは周作君の方なんだろうな。彼も優しい人ですからね。それを家族や世間がとめたのだろうと思います。


それでもすずちゃんと周作君の夫婦はやっぱり仲がいいです。すずちゃんは本当に可愛いし、周作君の優しい目もいい。このお二人も最初の遠慮がちな様子に比べると、ずいぶん打ち解けてきたように見えますね。お風呂の窓から周作君が顔を出してすずちゃんに話しかける場面では、夫婦として馴染んできたなと思う。そういう演出も脚本も上手い。


近所の友人、志野さんの話もよかった。彼女の夫は戦地にいる。夫が戦地に行く前に子供を持てなかった事を彼女は悔やんでいる。彼女には彼女の…皆それぞれのストーリーがある。


ところであの時代にトマトを生で食べたのだろうか?