能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2017年11月26日日曜日

映画『Don't Think Twice』(2016):劇団あるある物語




 
 
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Don't Think Twice2016年)/米/カラー
92分/監督:Mike Birbiglia
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去年の秋に映画館で見た映画。1年前です。完全に忘れる前に書いておかなければ。そんな映画があと5本ほど残っているぞ。なんとかせねば。
 
感想は…割と普通の話かなと思ったんですけど、世間では大変評判がいい。批評家の間ではRotten Tomatoes98点。ええええこれも評価高いなー。
 
内容は…即興パフォーマンス劇団の群像劇というものか。NYの小さな劇場で即行のパフォーマンスをする6人の仲間。それぞれなんとか成功しようと頑張っている。
 
ある日、新人コメディアンの登竜門TV番組Weekend Live(実際の番組はSNLSaturday Night Live)に、劇団からたった一人・ジャック(キーガン-マイケル・キー)だけがチャンスを与えられる。もちろん残りの5人とギクシャクする…。そのあたりが業界リアルな話なんだろうと思います。
 
劇団に限らないですよね。数人の仲間で一緒に頑張ってきたのに一人だけポーンと高みに上がる。皆で選ばれた一人を心から応援するし、応援したい…しかし心のどこかに「どうして俺じゃないんだ」と感じるジレンマ。そんなわけでちょっと揉める。
 
しかし最後はまたみんなで一緒になって仲良く円満。そんなお話。割と普通の話だと思うんだけどな。
 
この6人の俳優さんたちも、おそらくエンタメの世界で同じような状況を経験なさっている(いた)んだろうと思います。それぞれが成功を夢見て頑張ってきて…その中で現時点ではGillian Jacobs/ジリアン・ジェイコブスさんとKeegan-Michael Key/キーガン-マイケル・キーさんが一番今売れているのかな。このお二人はよくメディアでも見かけますね。彼等はもうスターの領域に上ったんだろうと思う。
 
私は即興パフォーマンスの面白さがわからなくて、また仲間と一緒に何かを作り上げる面白さもよくわからなくて、あまり心に響かなかった。
 
 
 

NHK ドラマ10『この声をきみに』全8回・感想



ほのぼの可愛い癒し系ドラマ。

大掛かりで深刻で真面目で重苦しくて本格的なドラマ…とは正反対の軽いほのぼの系ドラマ。大傑作とか人生を考えさせられるとか大きく心を動かされる…というわけではないけれど、こういうドラマもいい。癒し系。

軽いコメディですよね。偏屈すぎて奥さんに愛想をつかされ離婚する教育者…なんて深刻な話にもできるだろうけれど、このドラマは軽い。ふわふわしてる。『もののけ姫』の「こだま」みたいなのがふわふわ空中を飛んでいるので、まぁそれほど真面目な話でもないのでしょう。

でもかわいい。

このドラマの人物達というのは、全員がどこか弱い部分を持っているんですよね。傷ついたり自信がなかったり、どこかで失敗していて後悔している人々。そんなちょっと強くない人々が集って静かにうちとけて和んでお互いの味方になって励まし合って前に進む…そんな話。

ほのぼのと優しいのがいい。

近年は、登場人物がいつもいがみ合っていたり、どんな難問も解決してしまうスーパーマン(ウーマン)系のドラマもあるけれど、このドラマのように登場人物全員があまり強くなくて優しい雰囲気のドラマというのもまたいいと思う。見ていると穏やかな気持ちになれるのがいい。
 
いや最初は京子先生の穂波先生に対する当りがきつくてどうしたものかと思ったんですけど、いつの間にかいい感じに仲良くなってました。なんだか全体におとぎ話のようなほのぼの系。
 
京子先生の麻生久美子さんは本当に綺麗な方ですね。ときどきドキッとするぐらい綺麗。
 
目玉は竹野内豊さんでしょう。このお方はクールなイケメンの俳優さんだと思っていたのに、いつのまにかダメオヤジが似合う俳優さんになっていた。いいじゃないですか…。こういう普通の人のキャラだから面白いんですよ。ダメだからいい。髭のそりあとが青く残るおちょぼ口を尖らせてぶつぶつ文句を言う様子を見て、ああこの俳優さん面白いわ…と思った。
 
竹野内さんはすごくいい声なのね。今まで気がつかなかった。この役も声がいいから合ってましたね。
 
しかしこの偏屈ダメオヤジも、竹野内さんのような優男だから可愛く見えるというのはありますね。誰でもダメダメだからかわいい…というものではない😊
 
 
 

映画『レディ・バード/Lady Bird』(2017):ペースが速すぎ





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Lady Bird2017年)/米/カラー
94分/監督:Greta Gerwig
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これは…合わなかった…としか言いようがない。それともこういうティーンの話に共感するには年を取りすぎたのかもしれん。
 
時々見るティーン映画。嫌いじゃないんですよ。思春期の若者の悩みや戸惑いや弱さ、イノセンスというのはいつの時代にも普遍。なんだろう…子供を持たなかったからこそ思春期の子供の気持ちは今でも自分の中にある…たぶん今でも理解できる…と勝手に思うところがあって…。
 
いやーでもちょっと違うのかもしれないなぁ。もう年を取りすぎたのかも。
 
この映画、プロの批評家の間(Rotten Tomatoes)では現時点で最高得点100点満点!!!え~??? Rotten Tomatoes何かがおかしい…。
 
 
というのもこの映画、主人公の女の子に全く共感できなかったのだ。ぶっちゃけなんだか寒い子供だなと思ってしまった。なんだろう…自己中ぶりが目に付いて、彼女の事をあまり優しい目で見ることが出来なかった。主人公の女の子LADY BIRDさんを見て「そうだよねうんうんわかるわ…」と全く思えなかった。
 
もうすぐ高校を卒業する女の子の話。反抗期です。いろんなところにぶつかってる。すぐにキレるお母さんともよくぶつかって喧嘩するけれど決して負けていない。前向きに「こうしたいああしたい」と様々な意欲もある。「わたしわたしわたし…」な、元気がありあまっている女の子。
 
反抗期の子供なんて、誰でも色んなところにぶつかって不満も多くて文句ばっかり言っているもの。それが普通。それは決して悪いことではないんですよ。反抗、反発、不満ぶーぶー上等上等。
 
それなのにこの映画のキャラには何かが欠けている。どうもこの女の子は魅力的じゃない。このキャラには、私が共感できるための大切な何かが欠けている…なんだろう。

たぶんイノセンス

 彼女は単純に可愛げがない
 
ティーンの子供なんて、どんなに自信満々で大口を叩いていても、みーんな内面に不安で不確かな部分を隠し持っているもの。それが時々見え隠れするのがかわいい…その不確かな部分=イノセンスこそが彼らを魅力的に見せているものだと思う。ところがこの映画の女の子にはそれが見えない。
 
 
問題はこのキャラクターの人となりというよりも、この映画の脚本や編集、演出、構成の問題なんだろうと思います。
 
ペースがとても速い。場面場面が一瞬一瞬で過ぎていく。一つの出来事に時間を割いて踏み込んで描かず、表面だけをなぞるようにどんどん時間が飛ぶように過ぎていくから、女の子の行動の意図が摑めない。
 
…どの行動も思いついたように…これがあって、これをやって、この人に出会って、仲良くなって、でも事件があって、気持ちを変えて、友達も変えて、この人と知り合って、好きになって、でも問題があって、無理したけれどやっぱりだめで、だから元に戻った。その間にあれもしたいし、これもしたいし、ここに行きたい、こんなところから出たい、変えたい…。
 
なんだかバタバタバタバタしていて全く落ち着かない編集と構成で、ストーリーが全く心に沁みてこない。主人公の女の子があっちにぶつかり、こっちにぶつかりしているのを見て「もう勝手にやってね…」と思ってしまった。全く共感できなかった。
 
本当は女の子に共感して「うんうんそうだよねぇ」と思うべきところを、ガミガミ怒鳴る厳しいお母さんの方に共感して「そう、そのとおり。お母さんが正しいですね」と思ってしまったのよ。私は普段は子供の味方なんだけどな。お母さんの側になるのは珍しい。
 
なんだかジタバタめんどくせぇ自分勝手な子供。

…その印象が消えないまま、ほぼ共感できないまま、映画を見終わってしまった。


なんかだね…全体に散りばめられた冗談にも笑えなかったんですよね。これはもうこの映画の監督さんと相性が悪いということだろうと思います。全体にノリが合わなかった。なんだかすごく寒い映画。女優さんのニキビ跡の残る頬を見ながら「もうちっと可愛げがあればなぁ」と思いながら途方に暮れた。

ティーンの話は(いやこの映画も)傑作になる可能性のある素材だと思うんですけどね。



2017年11月24日金曜日

感謝祭/サンクスギビングデーで七面鳥を焼く



毎年アメリカでは11月第4木曜日にサンクスギビングデーをお祝いする。祝日です。起源は1621年。1620年にイギリスから新大陸・今の米マサチューセッツ州に移住してきた人々が、近隣に住むインディアンから助けてもらいながら厳しい冬を生き延び、翌年1621の秋の作物の豊作を祝って、神の恵みに感謝し、助けてくれたインディアン達も招いて共にご馳走をいただいたことが始まり。アメリカとカナダの祝日だそうです。

現代は家族が集まる家族の日。グレービーソースとクランベリーソースを添えた七面鳥の丸焼きを中心に、七面鳥の詰め物のスタッフィング、マッシュポテトやオレンジ色のサツマイモの料理、サヤインゲンのキャセロール、アップルパイやパンプキンパイが定番の晩餐のメニュー。

今年も友人の夫婦とお祝い。うちは久しぶりに七面鳥の担当。10年ぶりぐらいに丸焼きをやる。


これが生の七面鳥。4人なので8ポンド(3.6kg)の鳥。七面鳥としてはかなり小さい。ヒナかも。以前招かれた友人宅では25ポンド(11kg)の巨大な鳥を焼いていた。しかし小さくても生々しく鳥なのよ。おおぉ。
お腹を上にするとなんだかエイリアンとか異次元の生き物のような…。お腹にハーブとレモンを詰めて全体にバターを塗る。
足を縛ってまとめてオーブンへ。温度計を刺して焼く。
 途中で焼き具合をチェック。
 なんとか完成。やっぱり小さめ。
その他、七面鳥からのドリッピングス/肉汁で作るグレービーソース。クランベリーソースは買ったもの。それからポテトにサヤインゲンをゆでる。スタッフィングは鳥のお腹に詰めずにベイキング用の皿に入れて焼く。それ以外の野菜料理とデザートは友人が持って来てくれた。

経験豊富なお姉様に鳥をバラバラにしていただく。
並べたお皿からめいめい取り分け。
それぞれお皿に盛ってテーブルに運ぶ。全部を一皿に盛る。こんな感じ。食べたらまた2回目を取りに行く。苦しくなるくらいお腹いっぱいになってくる。ワインで完全にデキアガル ヒョ~😄😊😳
デザートはお姉様の作ったクラスト無しのパンプキンパイ(中身)をとりわけでクリームを飾る。ムースみたい。おいしかった😋 まじで苦しいくらい食べた。
 
 
 

2017年11月21日火曜日

米ドラマ Netflix 『ストレンジャー・シングス 未知の世界/Stranger Things』シーズン1(2016), シーズン2(2017):止められない止まらない面白いぞ



Season1 Trailer

Season2 Trailer


 
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Stranger ThingsTV Series (2016–)/米/カラー
51分/製作:Matt Duffer,  Ross Duffer
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このNetflix配信のドラマが去年から世間で評判になっているのをちょっと前まで知らなかった。今年の9月頃から視聴開始して、2週間前の週末にシーズン2を見終わった。すっかりはまって止められなくて最後は一晩で一気に4話分見た。見終わったらすっかりストレンジャー・シングス・ロス? ああーもっと見たい…。子供達がもっと見たい。これから出演者のコメンタリーをまとめた『Beyond Stranger Things』などと言うものも見ていく予定。

このドラマは今50歳ぐらいの人間にはたまらないです。だって今50歳ぐらいの中年は、このドラマの登場人物達の実際の年齢の世代だもの。正確に言えば主人公のマイクやエルちゃんはいくつか年下なんですけどね。あの高校生ぐらいのナンシーとかスティーブのあたりがほぼ同世代なのかな。面白いわ。

最初はあまり前知識もなく見始めて「あ~これはまた最近流行の80年代ものね…あ~少年が自転車にのって友人を匿うのは『E.T.』そのまんまやね」などと思いながら視聴。タイトルの赤いロゴもテーマのシンセ音も80年代のオマージュ。巧いものです。そして大人のキャラにウィノナ・ライダーとマシュー・モディーンの80年代アイドルが出てきて納得。やっぱりこれは私達の世代へのウケを狙ったドラマなんだろうな…というわけでますますハマる。

怖いんですよ全体に。ちょっと血生臭い。そういうのはあまり得意ではないはずなのに、やっぱり80年代オマージュだったらハマる。音楽も服装も…(80年代当時)実際には私は日本からアメリカ映画を見ていたわけだけれど、旦那Aはそのまんまリアルなノスタルジーだそうです。そうやろうそうやろうねぇ。

というわけで、面白かったところを書いておこう。感想とか解説とかではなくて、ただ思いついた事をうだうだ書く。


 80年代の映画へのオマージュ
 
80年代の映画で印象的だったシーンの再現を織り込むのが上手い
…子供が自転車に乗る。夜中に森をうろうろする。得体の知れない研究機関。よく見えないもの。よくわからない怖いもの。ベタベタ不快な質感の有機的な物質。悪い大人。政府に狙われる弱い者。それを庇う男の子達。自転車で逃げる。盛り上がって飛び出してくる壁、超能力を持った子供、パワーが渦巻いて見える、凶暴なモンスター…。

映像や内容が似ている昔の映画で思いつくだけでも…
E.T.、グーニーズ、スタンド・バイ・ミー、未知との遭遇、グレムリン、エイリアン、エイリアン2、エルム街の悪夢、炎の少女チャーリー、ポルターガイスト、SF/ボディ・スナッチャー …そんなところか…まだまだありそう。なんだか懐かしいな。夜のシーンが特に雰囲気がいい。こういうオマージュ系は、ただただ懐かしくて嬉しい。それだけでハマる。

80年代の役者達
 
80年代に若くてアイドルだった俳優さんたちが、大人を演じるのがまたいい。…ウィノナ・ライダー(お母さん)マシュー・モディーン(悪い博士)エイリアン2の悪い人(シーズン2の博士)グーニーズの子供(ウィノナ・ライダー母の恋人)。…エイリアン2の悪い人の登場はうなりましたねぇうーん…。

★以下マイルドにネタバレ注意

●名子役達
 
子供達が全員いい。全員可愛いし全員すごくいい役者さん達。主役のエル(イレブン)のミリー・ボビー・ブラウンさんがあまりにもすごいので、他の子供達の良さに気付きにくいけれど、他の男の子たちも相当上手い人達なんですよね。どこから集めてきたんだろうと思うくらい皆上手い。

☆エル(イレブン)/ミリー・ボビー・ブラウン
この女優さんはもう見事としか言いようがない。本当に上手い。傷ついた小動物のように常に怯えている初期から、少しずつ男の子達と打ち解け、シーズン2では一人旅までやってのけて、最後には大仕事に立ち向かう(←涙もの)。
研究所での実験に悲しい顔で「Yes, Papa」と博士に従う様子が痛々しい。ところが恐怖と怒りで一旦キレると、首をちょっと動かしただけで23人の大人の首をへし折る。すごいですよー…ドキドキ。傷ついた少女が少しずつ真の強さを見につけていくのが見もの。最初は凍ったような無表情が次第に溶けて柔らかくなっていくのはマイク君への恋…なのかなぁ…。このエルちゃんと優しい男の子達…特にマイク君との関係はとても可愛い。彼女には幸せになってほしいですね…全てはミリー・ボビー・ブラウンさんの役者の力なんだろうと思います。すでに大女優。

☆マイク/フィン・ヴォルフハルト
優しい男の子。エルちゃんとの淡い恋が見所。エルちゃんを思いやる小さな紳士ぶりが本当に可愛い。きゅーんとしますね。彼は本当にミリーちゃんのことを好きになるんじゃないかなぁ。

☆ダスティン/ゲイテン・マタラッツォ
かわいい。いかにも80年代の子供。笑顔が最高にかわいい。モンスターの子供との関わりがドキドキさせられる。

ルーカス/ケイレブ・マクラフリン
この子も可愛い。このドラマでは今のところ地味だけれど、彼は実はブロードウェイで『ライオン・キング』に出演したミュージカル・スターだそうです。彼の口数の多い妹がまたおかしい。

ウィル/ノア・シュナップ
70年代の少女マンガに出てきそうな文字通り美少年。綺麗ですよ。目が大きい。まだ小さいので女の子みたいですが、大きくなったらどんなおっさんになるんだろう。想像できない。シーズン1では失踪していてあまり出てこなかったけれど、シーズン2では身体を乗っ取られた時の演技がなかなか真に迫っていて上手い。この小さな俳優さんは顔だけじゃないんですね。実は実力派。すごいわねぇ。

80年代アイドル
 
☆母ジョイス/ウィノナ・ライダー
久しぶりに見ましたね。外見はあまり変わってないかも。あまり上手い女優さんじゃなかったと記憶しているけれど、今もあまり上手い感じではないな。彼女は声が変なんですよね。どうも落ち着かない声。でもいいんですよ。あのウィノナちゃんだから。懐かしい顔だから出てくれるだけでも意味がある。

☆マーティン・ブレナー博士パパ/マシュー・モディーン
うわー…彼も久しぶりに見た。ウィノナちゃんも盛り上がるけれど私はマシューさんに大変盛り上がった。ファンではなかったんですけどね。なんだかすごく懐かしい。しわしわになっちゃったな。昔『バーディ』とか『フルメタル・ジャケット』を見た。微妙にセンターから外れたイケメン…ちょっとかっこいいんだけれどちょっと外れてる…けど気になる俳優さんでしたね。この博士は生きているのかな。

●優しいおっさんたち
 
一見どうかなと思うおじさん達が実はいい人達でエルちゃんに優しい。シーズン1ダイナーのおじさん最初にエルちゃんにご飯をあげた優しい人でした。それから準主役の警察署の署長ホッパーさん彼も一見怖いんだけれどこのドラマでは一番のヒーローです。大活躍。とくにシーズン2では彼が物事を進めてましたね。エルちゃんに亡くなった娘さんを重ねて可愛がる優しく強いお父さん。さてこれからウィノナ母とどうなるか。そしてウィノナ母のボーイフレンド(元グーニーズの)ボブさん。彼は最初から最後までずーっといい人。ユーモアに溢れた優しいおじさん。最後はひどいですね。しかしああいうのがあるからこういうドラマでは心揺さぶられるんだよな。とても悲しい。

●ナンシー、スティーブ、ジョナサン
 
☆ナンシー
ワタクシはたぶんこの3人の年齢に近いんですよね。シーズン1ではナンシーちゃんが(髪型のせいか)綺麗なのか綺麗じゃないのかわからない感じだったのに、シーズン2ではずいぶん綺麗なお姉さんになってました。ところでシーズン1では…木の幹に入り口が現れたからって一人であっちの世界に行ってみるのかね。ずいぶん勇気があるな。強い女の子ですよね。そういえばシーズン2で最後にモンスターを家の中で迎え撃つ時に銃を使えたのは彼女でした。やっぱり強いわ。
最後にパーティでダスティン君をダンスに誘う場面がいい。優しい。ダスティン君の笑顔が最高に可愛い。きっと彼はこの時のナンシーさんの優しさを一生覚えていると思います。人は優しくされたことは忘れないものです。本当にいい場面。涙。

☆スティーブ
最初は困りものキャラかと思ったら、途中からいい人になってました。特にシーズン2からはもっといい人になった。ビリーを殴り飛ばして欲しかったですね。しかし彼は殴られてばっかりで喧嘩が弱いのね。

☆ジョナサン
影がありますね。この影がいい。男の子の魅力というのは単純じゃないという見本。女の子は彼のようなちょっと癖のある暗い感じの男の子に惹かれることも多い。彼もいい役者さん。

●シーズン1は『エイリアン』/シーズン2は『エイリアン2

シーズンそれぞれの雰囲気がそんな感じがした。
 
☆シーズン1はミステリー
何が出てくるかわからない。何を相手にしているのかもわからない。だから怖い。得体の知れない恐ろしい敵が何なのか、何処にいるのか、いつやってくるのか…回が進むうちに少しずつ敵の正体がわかってくる流れ。シーズンの後半になってやっと敵の全身が現れる。敵の正体がわからないが故の恐怖…の設定が『エイリアン』に少し似ている。

☆シーズン2は戦争
敵の正体はわかった。敵の存在する場所もわかった。親分もいる。いろんな事がわかった上で、今度は敵が力を拡大しているのが明らかになる。敵の数も増える。うじゃうじゃいる。ゴキブリのように湧いてきて襲ってくる。数の多い凶暴な敵に立ち向かう設定が『エイリアン2』の設定に似ている。

●シーズン2の兄妹必要?

ビリーとマックスの二人の必要性を全く感じないんですけど。あの二人はこのドラマに必要なの?よくわからん。いてもいいんですけど、あの二人は性格が酷すぎて不快感しか湧かない。マックスは最後は可愛かったですけどね。あの兄ちゃんはなんなの?馬鹿野郎ですね。あまりに不愉快なのでスティーブとの喧嘩の場面ではTVに向って「そうだぶっとばせ!そんなやつ叩きのめしてやれ!」と何度も叫んでしまいましたとさ。

●シーズン3への課題
 
・エルの子供時代の友人・超能力者少女カリはどこにいった?。彼女8番とエル11番以外のほかの子供達はどこかに存在しているのだろうか?
・マシュー・モディーン博士はまた出てくるのか?
・ビリーの存在には何か意味があるのか?
・あちらの世界はまた襲ってくるのだろうか。
・地下通路で粉(?)をかけられたホッパーとダスティンは今後無事なのか?また口から何か出てこないのか?

さぁーどうなるか?シーズン3はあるのか?シーズン2の終わりも綺麗にまとまっていたので、万が一あれで終わりになっても心残りはないかもしれない。ともかくシーズン3が無事完成するのを祈りましょう。しかし今度のシーズンは男の子たちの声がきっと変わってますね。ミリーちゃんも女らしくなるかも。全体の雰囲気が変わるだろうな。