能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2016年10月5日水曜日

2016年米大統領選ウォッチ-その3: ケインvsペンスTV討論バトル



昨日104日に行われた副大統領候補のテレビ討論。

今回の討論の両候補は、

クリントン候補側=ティム・ケイン/Tim Kaine
(民主党/The Democratic Party
トランプ候補側 =マイク・ペンス/Mike Pence
(共和党/The Republican Party


海亀の点数

ケイン候補5.6
ペンス候補4.4

 
いや~どちらがいいのか悩みました。今回はガチの喧嘩。もう大変よ。そもそもテレビ討論ってこんな風でいいんですかね。お二人とも国民の前で喧々囂々ガチの大喧嘩。決してお上品とは言えない。

 討論の印象は、

頭も舌も良く回るが
少し黙って相手の話も聞きましょう熱血漢
軍拡が最大目標の礼儀正しい紳士

 
特にヒラリーさん側のケイン候補は噛み付かんばかりに吼えてました。相手のペンス候補が話している上から被さるようにガミガミ吼え立てる。決して印象がいいとは言えない。まーうるさいうるさい。

途中で司会者が怒った…
People at home cannot understand either one of you when you speak over each other. I would please ask you to wait until it is that the other is finished.
(家で見ている視聴者は、お二人が同時に話すとどちらの言う事もわからないんです。どうか一人が話し終わるまで待ってください!)
…思わず「そうだそうだ!」と叫んでしまったぞ。そんな調子でお二人とも最後までガミガミやりあってました。


まずとにかくケイン氏があきれるほど攻撃的。下準備もよくなさってたのでしょう…多くの具体的な政策を明確に提示。話す情報の量がものすごく多い。司会者の問いかける質問に対し、マシンガンのように情報をまくし立て、その上でトランプ氏への非難を付け加える。頭も回るし舌も回るし…本当によく喋る。話に澱みがない。攻撃攻撃攻撃。相手が話し終わるまで待てずに、被さるように話し始めるのは気が短いんでしょうか。非常に有能だけれど直情的な熱血漢。マッチョで攻撃的。あまりいい印象ではないけれど、たぶん正直な人だろうとは思う。

一方ペンス氏は紳士的。丁寧。慇懃。いかにも古き良きアメリカの形式的な紳士風なんだけれど、実際モタモタしていてもったいぶっているようにさえ見えてしまう。さっさと本題に行けばいいのに。ケイン氏の攻撃、それから司会者からのトランプ氏へのツッコミ質問にも明確に答えることはなく他の話を始めてはぐらかしてしまうのももどかしい。紳士的な態度は政治家の技。紳士的でも正しい事を言っているとは限らない。個人的に一見紳士的でありながら本質は失礼なアメリカ人を知っているので、こういう人には警戒してしまう。


まとめと感想の前に討論の内容を記録。討論を見ながらメモを取ったものなので抜けている事柄もあると思う…おおまかな内容。ネット上にある討論を書き起こしたものも全ては読んでいない。▲印は相手に対する攻撃。

●討論の内容
---------------------------------------------------------------
ティム・ケイン氏(民主党/The Democratic Party58
 
具体的な政策の案を話してました。そのリスト。

自己紹介とクリントン氏の援護スピーチ。
トランプ氏を非難…差別主義者だ★喧嘩
クリントン氏の外交政策の実績を賞賛★喧嘩

経済を立て直すには?
 ①工業、設備への投資+クリーンエネルギーをリサーチ ②労働者の教育、幼児教育、教師の育成、低所得家庭の子供には無料の教育を ③最低賃金を上げる。女性への報酬を平等に ④中小企業を応援 起業を奨励 ⑤中小企業をターゲットに減税、大企業には増税。▲トランプは最低賃金を無くし、大企業への税を下げると言っている。★喧嘩
社会保障は?
 民営化しない。▲トランプは民営化すると言う。
人種問題/警察は仕事が多すぎ?
 警察と地域コミュニティーの繋がりを強化し犯罪の低下に繋げる。警察側にも偏見があるので改善。銃規制は購入者のバックグラウンド・チェックを。▲トランプは警察を強くするだけ。トランプは差別主義者で偏見の塊。ペンスさんが彼の味方をするのが信じられない。★喧嘩
移民問題
 ①移民政策の改善 ②危険人物へ法の執行 ③国境のコントロールを強化 ④勤勉な移民には市民権を。▲トランプは1600万人を国外追放。
テロリズムは(現行の政府の元で)増えたか減ったか?
 何とか/ともかく/ある意味(Somehow)減ったと言える…その例。 ▲トランプはダメダメダメ
国内でのテロは
▲トランプの移民政策は差別を助長する。ペンスさんが彼の味方をするのが信じられない。
Intelligence Surge(テロリストに対し内外の様々な情報戦・ハイテク分野からの協力)←よくわからない
 ①ベストな人材と機材の確保 ②他国との協力。▲トランプはNATOさえ否定した。★喧嘩
シリアの市民がロシアからの爆撃に晒されているのをどうするか?
 ①救済の安全地帯を確保 ②アメリカのパワーを行使 ▲トランプはプーチンを認めている。トランプは世界中が核を持つと言う。(トランプのような)狂った人間が(核の)ボタンを押すかもしれない。ペンスさんが彼の味方をするのが信じられない。
米国とロシア
 プーチンは独裁者。
北朝鮮
 (脱線して)▲クリントン財団は慈善団体。トランプ財団は私欲のため。
北朝鮮が核を保有したら先制措置をとる?
 回答無し。経済制裁を加える。中国との関係。
信仰について
 カトリック信者だがそれで政策を曲げることは無い。中絶は女性が自分で決めることだ。▲トランプはマッケイン氏を侮辱し、メキシコ人を侮辱し、アフリカ系を侮辱し、女性の中絶は犯罪だと言う。なぜそんなトランプ氏を信頼出来るのか。
国を団結させる為に
 党派を超えて協力し合う。

---------------------------------------------------------------
マイク・ペンス氏(共和党/The Republican Party57

一方ペンス氏の内容は。

自己紹介とトランプ氏の援護。
現行の政府をこき下ろす…クリントン財団を非難★喧嘩
クリントン氏の外交政策の実績を非難★喧嘩

経済を立て直すには?
 減税。今の状態は現行の政府のせい。オバマケアなど現行の政策は無効に。経済を発展させ負債を減らす。トランプ氏の税金問題への質問には答えない。★喧嘩
社会保障は?
 高齢者の権利を守る。減税。
人種問題/警察は仕事が多すぎ?
 ケインさんに同意。刑事司法制度の見直し。 ▲ヒラリーは警察側に偏見があると言う。★喧嘩
移民問題
 不法滞在者を取り締まる。国境をコントロール。犯罪者は送り返す。▲ヒラリー氏のトランプ氏への侮辱キャンペーンは酷い。
テロリズムは(現行の政府の元で)増えたか減ったか?
 悪化した。 ▲ヒラリー氏のせい。彼女ではリーダーシップが取れない。
国内でのテロは
 移民政策を改善。怪しい人物は国内に入れない。
Intelligence Surge(テロリストに対し内外の様々な情報戦・ハイテク分野からの協力)
 ▲ヒラリーは個人のサーバーを悪用している。★喧嘩
シリアの市民がロシアからの爆撃に晒されているのをどうするか?
 ①救済ための安全地帯を確保 ②アメリカを強くする。軍事予算を増やす。軍備拡張。現在の軍隊は小さすぎる。アメリカがもっと出て行って世界のリーダーシップをとらなければ。力でコントロールする。
米国とロシア
 ロシアが強く大きくなった。アメリカももっと大きく強くあらねばならない。アメリカを強く。
北朝鮮
 アメリカは軍備拡張。軍のパワーアップ。それが外交に影響する。強ければ強いほどいい。▲トランプの税を非難するのなら、ヒラリーの外国政府からの献金はどうなんだ。クリントン財団は外国の政府から金を受け取っている。
北朝鮮が核を保有したら先制措置をとる?
 回答無し。
信仰について
 キリスト教徒。▲ヒラリー+ケインは中絶を許している。中絶はいけない。生んで子供は養子に出せばいい。命は大切に。
国を団結させる為に
 現行の政府の政策は明らかに失敗。税制を変える。様々な事を変えていく。この国はもっと元気に堂々と立てるように強い国になるべき。軍を強くする。そして世界に尊敬(畏怖)されるアメリカになる、強いアメリカ、アメリカはもう一度力強く素晴らしい国にならなければ。
---------------------------------------------------------------

 
●まとめ
 
一番大きな印象は、ケイン氏がトランプ氏を非難しながらも、質問に答え政策にも踏み込んだ具体的な話をしているのに対し、ペンス氏減税と軍拡、強いアメリカばかりを強調していたこと。ペンス氏はトランプ氏の様々な疑惑を弁明することもない。非難されれば、反対にヒラリーさんと現行の政府を攻撃する。そうやってケイン氏とペンス氏が両サイドから攻撃を始め、司会者にたしなめられる場面が何度もあった。

喧嘩ばかりしている。

…大統領選の討論てこんな感じなのかと疑問に思ったのも、お二人の口論の印象があまりにも強かったから。話した内容よりも喧嘩ばかりしていた印象が残った。

米国のメディアCNNは今回の討論の勝敗を、

ケイン候補42
ペンス候補48

と出した。数字にそれほどの差は無いのだけれど、落ち着いて紳士的だったペンス氏の方が好印象だったんですね。討論の内容を見ればケイン氏が具体的な政策の話をしていたのは明白なのに、お行儀の良かったペンス氏が印象で勝った。これがテレビ討論の面白いところであり怖いところでもある。結局内容よりも印象の方が大きいんですね。

一方、また彼らが副大統領候補であることから、彼らが今回の討論で大統領候補のクリントンさん、トランプさんをどれだけ援護したか?…と言う質問(CNN)には、

ケイン候補58
ペンス候補35

 ほお…なるほど。ペンス氏がトランプ候補を援護できなかったのは視聴者にも見えていたんですね。いやー私もペンスさんのような古き良きアメリカの代表みたいな方が、なぜトランプ氏をサポートするのかわからない。なぜなのだろう?
 
 
この大統領選は、個人的に共和党のトランプ候補があまりにも規格外すぎてありえない候補なので、完全にフェアには語れないんですよ。なぜペンスさんみたいな人が立候補しなかったんだろう。共和党はなぜもっと普通の人を選べなかったのだろう…?
 
冒頭に海亀の出した点数は、2人の候補の話の内容を聞いてケイン氏の方が具体的な政策に踏み込んでいたことによるもの。内容的にはケインさんが7点、ペンスさんが3点ぐらいなんだけど、ケインさんのあまりにも攻撃的で失礼な態度で1.5点程減点。結局あまり変わらない点数になってしまった。
 
ペンス氏に関しては、紳士的ながらもアメリカの軍備拡張しか言ってなかったことが大変気になる。トランプさんと共に軍拡をするんでしょうかね。怖いですね。本当に必要なのかな。
 
 
世界の軍事費のデータを見ると、近年のデータ(List by the Stockholm International Peace Research Institute, 2016 Fact Sheet (for 2015))では、アメリカの軍事費は世界第1位で、そのサイズは世界のトップ15カ国の軍事費の合計の35%を占めるらしい。(Wikipedia
↑ちなみに日本の軍事費は世界で8位だそうだ。

アメリカの軍事費は他に比べられないほど大きい。しかしペンス氏によるとまだまだ足りないらしい。軍事費を拡大すれば、国内の政策の予算は減ることになる。ペンス氏は経済、教育、医療など様々な国内の問題よりも、軍備拡張が大切だと言っているのだろうか。本当にそうなら数字にして見せて欲しい。

アメリカの外交政策に関しては正しい答えが全くわからない。軍拡が絶対にダメだと言えるほどの知識も私にはない。世界の軍事費の35%も有るのなら十分じゃないかとも思える。一方米国国内の問題は山積み。…軍拡ばかりを主張したペンスさんに同意出来ない理由はその辺りにあるのだけれど、絶対にダメだとの確信も持てない。

アメリカはこれからどうなるのか…?


2016年10月2日日曜日

U.K. – Night After Night (1979)



マイブーム。



U.K. – Night After Night (1979)

Album:  Night After Night
Released: September 1979



最近このライブアルバムをよく聴いてる。

イントロのキーボードとドラムがね…すごいな。1981年頃、放課後に高校の先輩が部室のラジカセでこの曲を鳴らしてびっくりした。さっそくアルバム(LP)を購入。

そのプログレ好きの先輩には、キング・クリムゾンやジェネシスなど…プログレの有名どころのレコードをいくつか貸してもらって聴いたんだけど、このUKのライブアルバムが一番好きだったかもバンドが元気いっぱいですごくかっこいい ジョン・ウェットンさんの声がいい。キレるバイオリンもいい。ドラムもすごいぞ。エネルギーはライブならでは。音が完璧なのがすごいです。
名盤。何度も聴いた。あまりに良すぎて切なくなる。


(以前も書いたんだど)プログレは海亀よりもちょっと上の世代の音楽で、結局はまることはなかったんだけど、もしかしたらこれから馴染んでくるかもしれない。UKはスタジオ盤も好きです…2枚しかないけど。

このライブは1979530日・中野サンプラザ、64日・日本青年館だそうです。日本には1979年のこのライブを見た方々がたくさんいらっしゃる。とても羨ましいです。残っているのなら映像が見たい。キミタチサイコダヨ…いいなぁ。

これもライブ盤として残っているからこそ今存在している音なんですよね。ライブは生モノ。だからこそ旬のライブはできるだけ見たほうがいい。

…このLPレコードも中古屋に売ってしまった。今の時代は昔のアルバムもたいてい動画サイトで聴けるんですよ。だけど必ずしも落ち着いて聴けるわけではなくて音もいい筈がない。ダウンロード音源の音質も、いいのかどうか実際にはよく解からない。プログレはいい音で聴いた方がいいと思うのでCDを買いなおそうと思う。

…今UKのアルバム3枚まとめて注文してきたっ!ヤッホー


U.K. – Nevermore (1978)
U.K. - Night After Night (1979)
U.K. - The Only Thing She Needs (1979)

2016年9月29日木曜日

BABYMETAL:米国でアニメになるそうです



もういろんなところで記事になっているみたいですが、BABYMETALさんがアニメのシリーズになるそうです。ほぉ~…。

 
以下

Indie Wire.comより
元記事
http://www.indiewire.com/2016/09/babymetal-warner-bros-digital-blue-ribbon-content-1201731599/

 
Japanese Pop-Metal Stars Babymetal to Star in Warner Bros. Digital Series
日本のポップ・メタルスターBabymetalがワーナーのデジタル・シリーズで主演)
The animated/live-action hybrid follows Babymetal as they look to save "the magical world of heavy metal music."
(アニメとライブ・アクション混成でBabymetalが「ヘビーメタルのマジカルワールドを救う」)


★どういう内容なのでしょう?

“The action-adventure will take viewers inside the magical world of heavy metal music as it comes under attack, and one lonely god, Kitsune, forms the warrior band BABYMETAL to save the day. In the series, SU-METAL, YUIMETAL and MOAMETAL join together to ultimately redefine the genre. The series will also feature new live-action performances from the group, who will enter the animated world through a secret portal.”

(アクション・アドベンチャーが視聴者をヘビーメタルのマジカル・ワールド内部へ誘う。メタル・ワールドは攻撃されている。孤独な神・キツネ様が危機を乗り越えるために、戦士のバンドBABYMETALを結成する。同シリーズではSU-METALYUIMETALMOAMETAL3人が共にメタルのジャンルを究極的に再定義する。また同シリーズは、BABYMETALの新しいライブ・アクション・パフォーマンスを取り上げる…彼女達はシークレット・ポータルを通ってアニメの世界へ入ッて行くのだ)


…だそうです。ほおお、へぇ…BABYMETALちゃんアニメになっちゃうの?お話は紙芝居と同じかな。話がますます広がるのぉ…。(*^^*) これってアメリカのテレビで放送されるのかしら? 
 
 
 

NHK大河ドラマ「真田丸」第34回「挙兵」 8月28日放送



関ヶ原ももうすぐです。今回は加藤清正達による七将襲撃事件と、三成の佐和山への蟄居。上杉から徳川への直江状。頭にきた家康決起。さて真田はどうする?…というお話。

この辺りの話って、個人的には一番盛り上がる時期なんですよ。加藤さん達がガミガミ怒ったのを家康がとりなし、三成は権力を奪われて謹慎蟄居。そして上杉からの直江状が家康を煽るだけ煽って火をつけ、とうとう徳川が決起。ドキドキ歴史の大転換期

…他のドラマでは、それが起こる事前に上杉(直江)と石田三成がお友達だったとか(打ち合わせをしていたとか)、加藤さん達は大陸攻めが終わった頃から優等生の三成に激怒していたとか、家康は大戦を起こすタイミングを虎視眈々と狙っているとか…。いろんな所でいろんな人の熱い思いが交差して煙を立てて燻っているんですけど…(ワタクシの浅知恵は全部司馬さんの『関ヶ原』ですが)。

ところがこのドラマ、面白くないんだ。あんなに楽しみにしていた直江状も、なんだかサラッと終わっちゃった…。

だって直江さんと三成がお友達だった話が一切なかったですもん。上杉が家康を怒らせ、三成と結託して東と西でサンドイッチ…そんな作戦話も一切なかった。上杉さんに関しては、前回三成の決起を止めたときに、「あきらめろ。わしが徳川を倒す。我らで徳川に大戦をしかけるのだ」と言って三成を抱きしめた場面だけ。それ以降は具体的なやりとりも全くなされていない

上杉が徳川に逆らって上洛せず、家康をイライラさせる描写も無し。だから直江状も唐突で、あの手紙がいかに家康を愚弄し侮辱していて挑戦的なのかも実感できない。あの手紙は痛快なんですよ
「直江よくやった!\(^o^)/」
という大きな見せ場なのに、なんだかサラサラッと終わってしまった。

加藤さんも三成を殺しそうには思えない(いい人過ぎる)。三成も上杉さんを頼りにしているようには見えない。なんだか個々がバラバラで、目的もなく立ちあがっただけ。必然性もない。個々のエピソードが繋がらないから話が盛り上がらない。なんだか薄い。もっと盛り上がってもいい場面なんだけどなぁ。

…三成君は、前回の人望の無さを見てももう既に家康に負けてますよね

やっぱ1981TBS『関ヶ原』にはかなわないわ。DVDを取り出して見ちゃったもの。あれはみんなガミガミ怒ってて無茶苦茶面白いぞ。

真田家の話なのでしょうがないのかな。しかし春ちゃんのコントはいらない。きりちゃんのキリスト教への興味も細川玉ちゃんの悲劇を見せるためだけ。桃の木なんてどうでもいい。全体に真田家が蚊帳の外だからなのか、無駄な話が多くて全く盛り上がらない。

信繁が家康に「部下になれ」と誘われるのもなぜだかわからない。だって信繁って今まで何もやってないもの。活躍していない。家康さん、何を見て信繁君をいいと思ったんだろう? なんだかね…信繁がほんとに何を考えているのかわからないのよ。彼は何をやっても煮え切らない。だからほんとに魅力に欠ける。盛り上がんないわ。


★あらすじ
前田氏死去。加藤清正らが立ち上がって三成を襲撃。徳川におさえられる。徳川の天下。上洛しなかった上杉から直江状が届く。家康激怒、挙兵。

●流れと感想
・春ちゃんコントはいらない。この夫婦はよそよそしい。化学反応ゼロ。
・三成謹慎中。
・七将襲撃事件。これも唐突だよなぁ。前回は加藤さんが三成を助けようとしているのに、今回は急に三成を殺す…と言っているのも変だ。みんな急に三成に怒ってますよね。
・それを信繁が迎える。えええ?あなたに彼等は説得できないでしょう。
・信繁、三成のために、寧さん、茶々さん、大谷さんに相談。何も起こらず←無駄。
・信繁、家康に直談判。え?家康はとぼける。
・武将達が徳川邸へ。家康「石田治部討伐、ご苦労でござった」家康はうれしい。
・三成は蟄居謹慎。
・三成、泣く、泣く、泣く…大粒の涙。

こらっ、泣くなっ!
泣いてる暇があったら、
作戦を考えろっ!

そんなんじゃ最初から誰もついてこないぞ。戦う前から泣く大将の下で自分を犠牲にしたい者なんて誰もいないんだよっ。泣くな泣くな泣くな泣くなっ負けてから泣けっ!


・三成「加藤に会いたい」おいっ自分を殺そうとした奴に会うのかっ?
・家康、信繁に「おれの部下になれ。」信繁「いやです」←徳川さん、信繁を欲しい理由を5つ述べよ。
・茶々「三成は嫌い」あららららら…。桃の木なんてどうでもいい話。
1600年、家康は大阪城へ。上杉が上洛しないのはナレーションで済まされる。
・唐突に直江状。盛り上がらない。直江君のお手紙を見て上杉の殿が薄ら笑いをしているのはよかった。
・家康激怒。
・真田はどうする?上杉からお手紙。パパは乗り気で家康を倒したら信濃の領土を真田が取り返すと言っている。信繁も信幸も同意。
・徳川は「豊臣×上杉」の戦にしたい。片桐さんは断るものの、茶々さんが秀吉の馬印を家康に貸し出してしまう。…Orz
・三成+宇喜多+小早川+毛利+その他…で反徳川が立ち上がる。なんだか唐突に立ち上がったみたいであまり強そうに見えませんね。
・福島正則君。この俳優さんは正統派イケメン枠。文句無しの正統派。大柄でね。こういう正統派なイケメンの方は時代劇にもっと出てもいいと思う。時代劇のメイクもお似合い。現代劇とはまたお顔が違う。いや深水さんの画像検索をしたら写真ごと役柄ごとに全部お顔が違う。大坂編の最初に秀吉と遊郭で嬉しそうにお酒を飲んでいたのが面白かった。


2016年9月27日火曜日

2016年米大統領選ウォッチ-その2: クリントンvsトランプTV討論バトル第1回



というわけで昨日926日に行われた、テレビ討論会の結果…


海亀の点数

クリントン候補6.5
トランプ候補3.5


んー…印象はヒラリーさんの方がず~っと上。優等生的。まーワタクシは最初からトランプさんをいいとは思っていないので、お二人を完全にフェアに見るのは難しいのですが、話を聞いてもやっぱりトランプさんはダメでした。ヒラリーさんにもいろいろとあるので最高だとは思わないけれど。


討論の印象は、

気の強いプロの政治家
喧嘩っ早い素人


ヒラリーさんプロの政治家というのは決して褒め言葉ではない。優等生らしく正しい話をしても表面だけで中身が無い場合もある。…とは言っても、ヒラリーさんに関しては今までの彼女の経験を考えれば、彼女が理想ばかりの夢物語を語っているとも思えない。政界での経験は豊富。彼女のプランが正しいのかどうかは不明だけれど、今の彼女の立場で、彼女が今主張することがそれほど間違っているとも思えない。経験こそが宝。

それに比べてトランプさんはずぶの素人。経済問題には確かに強い。しかしそれ以外は全くの素人。元々人種差別主義者なんていう噂もあるし、経済以外の国内の問題にも明るいようには思えない。外交も全く素人。お話にならない。何よりも直ぐに苛立ってガミガミ吼える短気な性格はいけない。実業化としては決断力があって物事の本質を見極める目も持っているのだろうと思うけれど、どうも近視眼的で、長期の問題に取り組まなければならない政治家向きじゃないと思う。気が短すぎる。政界での経験はゼロ。失言も多い。あまりにもアウトサイダー過ぎて議会との関係も皆無。もうこれだけでトランプ氏はダメだなという感じ。



★ドナルド・トランプ候補(共和党/The Republican Party

討論が始まって、最初の30分ぐらいのお題は「経済」。さすがに経済問題には強いらしい。すらすらと言葉が出ていました。まず中国等へのアウト・ソーシング(海外発注・委託)を止めて国内に仕事を取り返せ。企業が自由に予算を使えるよう税金はカット…。実現可能かどうかはわからないが具体的な話。
 
お、意外にいけるやん…。
 
…と思ったのはつかの間、ヒラリーさんに過去の言動を攻撃されると落ち着きをなくし、次第に腹を立て、ヒラリーさんと現行の民主党の政権を攻撃し始める。後は喧嘩。ヒラリーさんの言葉にいちいち噛み付き横槍を入れてガミガミ吼えてましたね。感情をコントロール出来ないのは政治家として致命傷。
 
司会から提示された質問…人種問題、犯罪、サイバーテロ、外交、防衛、核兵器…等等、具体的な問題にも全く答えられない。質問から話をそらして他の事を話し始める。質問に答えていない。だいたい予想はしていたとはいえ、大統領候補がこれではダメでしょう。
 
とにかくよく吼えてました…中国、ロシア、中近東…、中国、中国、中国。日本は軍事費を自分で払え。ヒラリーが悪い、あれもこれもヒラリーが悪い、オバマがダメだった、現行の政権が悪い、あいつも悪い、こいつも悪い。あれはダメだ。アイツがダメなんだ、…ばかり言っていた印象。
 
こういう人は敵を作りやすい。失言が多すぎる。このような人が、保守派も多い国内の議会の賛同を得られるとも思えない。
 
一番の問題は、こういう短気で闘犬のような性格の人は、国際問題の火種になりかねないということ。大統領がこんな性格では困る。なぜなら大統領は軍の最高司令官だからです。ロシアを怒らせ、中国を怒らせ、もちろんメキシコとも問題を起こし、中近東は激怒…。世界中がきな臭くなってしまう。危ない危ない。トランプ氏は論外。終了。元々何の期待もしていない。
 
 
★ヒラリー・クリントン候補(民主党/The Democratic Party
 
最初から最後まで笑顔で落ち着いている。プロの政治家。落ち着いているとは言ってもトランプ氏に対して言葉での攻撃はかなりやってました。口喧嘩が強い。さすが元弁護士。トランプ氏の過去の黒い噂を引っ張り出してきていちいち攻撃する。全国民が見守る中、短気なトランプ氏を苛立たせるのも彼女の作戦でしょう。ヒラリーさん御本人はあのトランプ氏を前にしても声を荒げることなく、この討論を酷い口喧嘩にさせなかったところは上手いものだと思った。プロですね。もちろんそういうことも十分にわかっていて「落ち着いた大統領候補」を演じているわけです。流石です。
 
彼女が経済のことに詳しいのかは不明。トランプ氏の案の方が具体的に聞こえる。しかし人種問題、銃規制に関しては詳しい。そしてホワイトハウスで国務長官だった経験による外交、防衛、国際問題に関しては、トランプさんのような素人とは比べるのも馬鹿馬鹿しい。彼女は経験豊富なプロです。トランプさんは素人。これで勝敗ははっきりする。
 
 
こういう討論会というのは、いかに正しい内容を話せるかどうかということ以上に、どういう顔色でどんな風に自己のプレゼンをするのか…の方が重要だったりするんですね。落ち着いているか、カリスマがあるのか、話がわかりやすく理路整然としているのか、知的で魅力的であるのか…。
 
今回の討論は、最後までペースを乱されなかったヒラリーさんに軍配が上がりました。それが上記の点数。
 
 
外交問題に関して大きなポイント。

トランプ氏の一番の問題は、トランプ氏が何事も世界 アメリカ」「世界  vs アメリカという視点から話を進めていること。彼にとって世界は敵なんでしょうかね。それに比べて、ヒラリーさんは世界を敵だとは言っていない。彼女は外国と問題が起こったらまず会話をして、外の味方とも協力し合うと言っている。国務長官時代の経験からの現実的な案で、大統領候補としてこれを名言しているのは心強い。なぜなら…繰り返しますが大統領は軍の最高司令官だからです。
 
経済界との深い結びつきなどなど、ヒラリーさんにも黒い噂が無いわけではない。…とはいっても、ヒラリーさんがそれほど酷い大統領になることはまさかないだろうとも思う。政界での経験こそが宝。彼女の今回の討論も自己のプレゼンとして十分成功していたと思う。まさにプロの政治家。
 
 
それぞれの候補が選ばれたら…
 
★ヒラリーさん
選んでもあまり大きな変化は期待できない。
しかし大きな間違いを起こすことも無い。

★トランプさん
選べば大惨事。素人。

 
なんというか…あまり盛り上がる大統領選ではないのですが…。

とにかくこの国を、政治の素人に治めさせてはいけない。本当にとんでもないことよ。アメリカよどうしたのだ。トランプ氏の政治の経験はゼロ。気が短くて、失言が多く、外国ともすぐに喧嘩を始めるような人を大統領には選ばないで欲しい。お願いします。