能登半島地震 ─ 寄付・支援情報
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2025年1月29日水曜日
Maceo & The Macks - Soul Power 74 (Pt. 2)(1974)
全てはここから始まった
Maceo & The Macks - Soul Power 74 (Pt. 2)(1974)
Album: Us
Maceo & The Macks
Released: February 19, 1974
℗ 1974 UMG Recordings, Inc.
勝手にHip Hop談義をやっておりますが…。現在のダンスミュージックにも絡んでくる…R&Bやヒップホップが1970年代からどのように進化したのかを考える。海亀が個人的に感じた音楽の進化を少し書き留めておこうと思う。
きっかけになったのは数日前に取り上げたDynamicduo – PITAPA (2024)。ともかくかっこいいアーバン系のダンスミュージックとして英国のクラブチャートに入ってきたのを見て驚いた。なんとセンスのいい。そして最後に入ってくる優しいメロディがとてもK-pop風で、それも曲に新しさを加えている(進歩した形なのだろう)と思い感心した。
さてその曲から思い出したのは2000年頃の英国のアシッド・ジャズで聴いた音。例えば Down To The Bone の曲…一番雰囲気が似ているのが To The Bone (1999)(アルバムは『The Urban Grooves: Album II』…YouTubeには公式であがっているのだけれどなぜか日本からは聴けないらしい)。1970年代のR&Bと、1990年頃のサンプリング多様のヒップホップを足して洗練させてお洒落な2000年風にした音。
じゃあそのDown To The Boneがインスパイアされた1990年頃のサウンドは? それで思い出したのが昨日のSchoolly D - Am I Black Enough For You? (1989)。過去のR&Bのサンプリングが多様された1990年頃のヒップホップ曲。
それでは最後に、1989年のSchoolly Dさんがサンプリングとして使った元ネタに遡ろう。これが今回のMaceo & The Macks - Soul Power 74 (Part. 2)(1974)。
これなぜ 「Part. 2」となっているのか?それは、このインスト曲の元曲が「Soul Power Pt. 1」…あのJames Brown氏の1971年にリリースされたシングルだから。
今回とりあげるこのインスト曲「Soul Power 74 - Part 2」もジェームス・ブラウンがプロデュースしたもので…元曲「Soul Power Pt. 1」のボーカルを抜いてオリジナルのリズム・パートに、新たに Maceo Parker(トランペット}とFred Wesley(トロンボーン)のホーンを重ねて録音したもの。
この新しいバージョンは1973年10月、Maceo and the Macksの作品として2パートのシングルとしてリリースされた。それが当時のR&Bチャートで20位を記録し、翌年1974年には Maceo and the Macksのアルバム『Us』にも納められた。
なんと元々はジェームス・ブラウンの曲だったのですね。このインスト ver. がもう最高。サックスが最高にかっこいい。ダンス・ミュージックとして最高最高。無茶苦茶かっこいい。これ1974年の曲なんて思えないくらい今でもイケる。かっこよすぎ。
それにしてもやっぱりジェームス・ブラウンなのだな。やっぱりこのお方がファンク系の元祖ですね。踊れるリズムの元祖。私は彼の曲は1曲(ゲロッパ)ぐらいしか知らないと思うけれど、やっぱりすごいんだなと思った。かっこよすぎ。
というわけでまとめ
● 1974年のジェームス・ブラウンのプロデュースのインスト曲が
● 1990年頃のラップ曲にサンプルで使われ、
● その音の質感が2000年頃のアシッド・ジャズに受け継がれ、
● そして2024年には韓国のグループが温故知新してリリース
進歩してますね。面白いな~と思った。
実は今どきの英国アーバンだとか米国のヒップホップは全然違う雰囲気の曲が多いです。ラップはともかく、バックのリズムや質感がまったりゆっくりの曲が多い。あまり踊れない曲も多い。
それにしてもダンス系の音楽はこれからどのようになっていくのか。実はここのところ英国のクラブ・チャートを聴いていてもあまり面白い曲がなくてつまらないのですよ。もしかしてEDMもそろそろネタ切れなのではないかと思ったりしている。
チャートに上がってくる多くの曲がリズムもメロディーも単調。リピートが多すぎ。尺も短い。それを言うのなら今どきのヒップホップ系の曲も単調なものが多いのですけどね。
ここで取り上げたような昔のヒップホップやR&Bの曲を聴くと、昔の曲がいかに音楽的に豊かであったのかを思わずにはいられない。
EDMやヒップホップ系界隈、これから大丈夫かなと少し心配になりますね。
2025年1月28日火曜日
Schoolly D - Am I Black Enough For You? (1989)
ヒップホップを掘り下げる
D - Am I Black Enough For You? (1989)
Album: Am I Black Enough for You?
Schoolly D
Released: July 27, 1989
℗ 1989 Sony Music Entertainment
これはね…秘蔵です。ギャングスタ・ラップを聞くわけではないけれどこの曲は特別。この曲は以前から取り上げようと思っていた。大好きな曲。もう35年ぐらいずっと聞いてる。音が好き。
この曲は映画で知った曲。とにかくかっこよくてかっこよくて曲を知りたくて、映画を最後のクレジットまで見て曲名とアーティスト名を記録した。そしてCD屋で輸入盤を買った。
アーティストはSchoolly Dさん。映画はChristopher Walken主演、Abel Ferrara監督の『キング・オブ・ニューヨーク/King of New York』。ニューヨークのマフィアの映画でかなり暴力的な映画なのだけれどお洒落。とにかくクリストファー・ウォーケンがかっこいい💕 彼がニューヨークのギャングの親分をやっている。その映画のパーティーのシーンでこの曲の速度を速めたver.が流れた。
昨日のDynamicduoさんの曲「PITAPA 」を聴いて、その音の質感ですぐに浮かんだのが、2000年頃に私が英国で聴いていたアシッド・ジャズのプロジェクト Down to the Bone 。そのプロジェクトのことは以前ここに書いたのでここでは割愛するけれど、このプロジェクトの曲の元ネタの多くは1970年後期R&Bから1990年代のアメリカのヒップホップ。特に1980年代後期から1990年頃のサンプリングを多用した音にインスパイアされた曲が多い。1990年頃のヒップホップの音を2000年当時らしくもっと洗練させて新規にリリースした曲がとてもかっこよかった。
昨日の「PITAPA 」はその Down to the Bone の曲「To The Bone」にとても似ている。レコード盤の雑音を曲にも取り込んでレトロな雰囲気を出す。それがかっこいい。センスがよくてお洒落な音。
じゃあその 2000年頃のアシッドジャズの作曲家がインスパイアされた1990年頃ヒップホップの音とはどのようなものか?それで頭に浮かんだのがこの曲。Schoolly D「Am I Black Enough For You?」
全部の音がサンプリング。昔のレコードのプチプチ言う雑音も入っている。サンプリングの元曲は3曲。
● Mandrill - Fat City Strut (1973) …冒頭のみ
● Billy Paul - Am I Black Enough for You? (1972)…サビのボーカル
● Maceo & The Macks - Soul Power 74 (Pt. 2)(1974)…サックス全て
他にもあったのかな?今調べて出てくるのはこの3曲。この曲はほぼこれら3曲のサンプリングで出来ている。そしてその上に Schoolly Dさんのラップが乗っている。
じゃあその 2000年頃のアシッドジャズの作曲家がインスパイアされた1990年頃ヒップホップの音とはどのようなものか?それで頭に浮かんだのがこの曲。Schoolly D「Am I Black Enough For You?」
全部の音がサンプリング。昔のレコードのプチプチ言う雑音も入っている。サンプリングの元曲は3曲。
● Mandrill - Fat City Strut (1973) …冒頭のみ
● Billy Paul - Am I Black Enough for You? (1972)…サビのボーカル
● Maceo & The Macks - Soul Power 74 (Pt. 2)(1974)…サックス全て
他にもあったのかな?今調べて出てくるのはこの3曲。この曲はほぼこれら3曲のサンプリングで出来ている。そしてその上に Schoolly Dさんのラップが乗っている。
いや~…もうこの曲のこの構成は天才の技だと思う。本当にすごい。かっこよすぎ。この曲はいつ聴いてもすごいと思う。とにかくかっこいい。この曲を教えてくれた映画『King of New York』にも感謝感謝。
当時映画を見て六本木のWAVEだったかに行ってアルバムの輸入盤CDを見つけて買ったのだけれど、この曲以外の曲は全くわからなかった…英語がわからなかったからどうにもならん笑。しかしこの曲はよく聴いた。そのCDは今も手元にある。
当時は英語がわからなかったので、この曲の意味もわからなかったのだけれど今回訳して見たら、なんだか「青年の主張」みたいな歌詞だった。もっと怖いことを歌っているかと思っていた。
それにしてもこの曲はかっこいい。ヒップホップはよく知らないのだけど、巷ではオールドスクールなどと呼ばれているらしい。Schoolly Dさんのジャンルは、East Coast Rap、Gangsta Rap、Golden Age、 Hardcore Rapだそうだ。
★Schoolly D
Jesse Bonds Weaver Jr. さん。米国ペンシルバニア州フィラデルフィア出身のラッパー。1962年生まれ。1980年代半ば頃からDJ Code Moneyと共に大都会のリアリズムを歌い始める。彼の曲は映画監督Abel Ferrara氏の映画に何度も使われていて、特に『King of New York』のこの曲は有名。Gangsta rapを生み出した人物として尊敬されている大御所。
訳注…違ってるかも
● I don't need no isis esoterica
esoterica/エソテリカはシミ取り美白クリームの名前かな
isis はわからない esotericaは秘儀や奥義 isisの秘儀?
(旦那Aはリズムを合わせているだけだろうと言う)
ここでは前のアメリカとエソテリカで韻を踏んでいる
● I'm just, rough and tough, and takin' no stuff(←修正しました)
俺は「何も受け取らない」
● I'm just, rough and tough, and takin' no stuff(←修正しました)
俺は「何も受け取らない」
俺は強くてタフで、周りのネガティブな影響は決して受けない
強気で譲らない…=言葉は悪いが take no sh*t と同じ意味
● Pullin my cape, is a very bad habit
「ケープ/マントをひっぱる」のは「英雄的なペルソナを取る」
「ケープ/マントをひっぱる」のは「英雄的なペルソナを取る」
=引き摺り下ろす
● My fat chain I am chokin'
首の金のチェーンが太過ぎて重くて首が締まりそう
● All through the school, you should be votin'
名前がSchoollyなので学校が出てくるのだろうけどvotingは俺をサポートしろかな
Am I Black Enough For You?
Schoolly D
---------------------------------------------------------------------
お前は n......
Yeah
言ってみろ n.....と
N..., Good
[Verse 1]
俺は十分にブラックか お前には アメリカよ?
● All through the school, you should be votin'
名前がSchoollyなので学校が出てくるのだろうけどvotingは俺をサポートしろかな
Am I Black Enough For You?
Schoolly D
---------------------------------------------------------------------
お前は n......
Yeah
言ってみろ n.....と
N..., Good
[Verse 1]
俺は十分にブラックか お前には アメリカよ?
俺にはエソテリカ美白クリームは必要なし ●
俺に必要なのは 俺のブラックネス
それが足りない奴らもいる
ブラックの喜び、俺のブラックなvibe
俺は死ぬその日までブラックの男だ
俺はただ 荒くタフで 強気で批判は聞かない ●
俺がただ一番知りたいのは お前ら
俺は十分ブラックか?
私は十分ブラックだろうか あなたにとって…
それが足りない奴らもいる
ブラックの喜び、俺のブラックなvibe
俺は死ぬその日までブラックの男だ
俺はただ 荒くタフで 強気で批判は聞かない ●
俺がただ一番知りたいのは お前ら
俺は十分ブラックか?
私は十分ブラックだろうか あなたにとって…
俺は十分ブラックか? お前ら
私達は登っていく
一歩一歩
私達は止まらない
私達のワークが終わるまで
私は十分にブラックだろうか
あなたにとって 十分ブラックだろうか?
[Verse 2]
俺はブラックだ!パワフル過ぎる
おれは今もバッドボーイ、1時間フルでいける
もし他のMCに厭きてうんざりしたなら
こちらに来て 俺を聴けよ
韻の踏み方は 14カラットだから(←そう聞こえない)
おまえら 掴みたいだろ(対抗したいだろ)
でもお前らはちっちゃいウサギさんみたいに逃げるだろ
俺のマントを引っ張るのは とても悪い癖だ ●
コカイン おまえまだ吸ってるのか
おいおい友よ 冗談だろ
おれの太い金チェーン 首が締まる ●
スクールの間は 俺に投票しろよ ●
マイクを持たせたら 俺はピットブル
俺の脳、俺の脳みそは一杯だぜ
言葉、動詞、形容詞に代名詞で
こっちに来て まぁ座れよ
聞けよ、今までお前に無かったものを
フロアでは お前の瞳は輝くだろう
お前がウィッシュボーンに願うのが俺には見える
俺の名前はスクーリースクール おれは決して一人じゃない
俺はただ ラフでタフで 強気で譲らない
俺が知りたいのは おまえら
俺は十分にブラックか?
私は十分ブラックだろうか あなたにとって
俺は十分ブラックか? お前ら
私達は登っていく
一歩一歩
私達は止まらない
私達のワークが終わるまで
私は十分にブラックか
あなたにとって 十分ブラックだろうか
あなたに痛みはわからない
---------------------------------------------------------------------
Songwriter: Schoolly D
2025年1月27日月曜日
Dynamicduo - PITAPA (Feat. pH-1, JUNNY)(2024)
これは本当にかっこいい音
Dynamicduo - PITAPA (Feat. pH-1, JUNNY)(2024)
Album: 2 Kids On The Block, Pt. 3 – EP
Dynamicduo
Released: March 28,2024
℗ 2024 Amoeba Culture
アジアンパワーをもうひとつ。この曲は去年の11月頃だったかな?私がいつもよく見ている英国のダンスチャートcommercial pop club chartに入っていた曲。韓国のヒップホップです。
うまい。とにかく上手い。巧み。洗練されている。この音のかっこよさに驚いた。このタイプの音のオリジナルを私はよく知らないのだけれど、元々は1980年~90年代の米国のニューヨークやシカゴ辺りでしょうか? その後私がこのスタイルの音を聴いたのは2000年頃の英国のアシッド・ジャズです。すごくかっこいいお洒落な音。途中で入るサックスの音が最高にかっこいい。
調べたらこの曲の作曲は韓国のソングライターの方々。(英国で馴染みのあるレトロなヒップホップのスタイルにインスパイアされた)韓国の曲が、現在の英国のダンス/クラブチャートに上がってきたという。英国のアーバン(ヒップホップ、R&B)のジャンルのシーンに互角で受け入れられているということでしょう。すごいね。
最初は英語の歌で始まり、とても自然に韓国語と英語が行ったり来たりするのも上手い。歌詞に英語をはさむのも慣れてますね。まったく違和感がない。本当に巧み。そして最後に優しい声のボーカルが入るのもいい。
というわけでアジアのパワーということで取り上げておこう。少し前にK-popのアイドル82MAJORの「Choke 」という曲も英国のcommercial pop club chartに入ってましたが、あの曲もいい音だった。K-pop界には力のある作曲とプロデュースの方々がいますね。リスペクト。
★Dynamicduo
韓国の男性ヒップホップデュオ。メンバーはChoiza(Choi Jae-ho)さんとGaeko(Kim Yoon-sung)さん。2004年のデビュー・アルバム『Taxi Driver』が大ヒット。韓国でのヒップホップのアルバムで最高の売り上げを記録。2006年には自らのレーベルAmoeba Cultureを起こした。
★pH-1 (rapper)
Park Jun-won/Harry Parkさん。韓国系アメリカ人のラッパー。1989年生まれ。韓国で生まれ12歳で米国ニューヨーク州に移住。2016年にデビュー。2019年にデビュー・アルバム『HALO』をリリース。歌うようなメロディックなラップで知られ、そのスタイルはjazz、pop、R&B、gospel musicなどから影響を受けている。
★Junny
Kim Hyung-junさん。韓国系カナダ人のシンガー&ソングライター。1996年生まれ。カナダで育つ。高校の頃からギターで作曲を始め曲をYouTubeに上げ始める。Douglas Collegeで音楽プロダクションを学ぶ傍らSoundCloudでも曲をリリースし注目を集めるようになる。22歳で韓国に移住。SM Entertainmentに作曲で関わるようになる。有名アイドル達にも曲を提供。2017年にEP『Monochrome』でデビュー。2022年にソロでのデビュー・アルバム『blanc』をリリース。
なるほど…pH-1 さんとJunnyさんが英語のネイティブなのですね。それで英語が自然なのですね。
2025年1月26日日曜日
LIVE★Jimmy O. Yang Big & Tall Tour/ジミー・O・ヤン LIVE!!! – 25 January 2025
なんとなんと…昨日、コメディアンのジミー・O・ヤン君のライブに行ってきました。面白かった!なんと私がコメディのステージを見て楽しめるなんて…ワタシもずいぶん進歩したものだわ。とても面白かった。
ジミーちゃんのことは…
コメディーショー
●『ジミー・O・ヤン 人生はお買い得/Jimmy O. Yang: Good Deal』(2020)
●『Jimmy O. Yang: Guess How Much?』(2023)、
映画/ドラマ
●『クレイジー・リッチ/Crazy Rich Asian』(2018)、
●『ラブ・ハード/Love Hard』(2021)、
●『Space Force』(2020, 2022)
…で馴染みがあるので(私はファンと言ってもいいと思う)、先々週たまたまネットを見ていて彼がこの地でショーをやることを知って「おぅ」と思い旦那Aに伝えたら「見たい」と言うので先週の火曜日あたりにチケットを購入。結構いい席が取れた。昨日土曜日にブライズデル・アリーナに見に行った。
ブライズデル・アリーナのキャパは7000ぐらい。会場はみっちりと埋まっていた。ジミーちゃん御本人も5000人が入ったと言っていた。ステージの後ろの席は閉じているので、ほぼ満杯と言ってもいい。ジミーちゃんすごい人気。客席は90%ぐらいアジア系+ミックス、それに白人がちらほら。やっぱりアジア人のファンが多い。
映画/ドラマ
●『クレイジー・リッチ/Crazy Rich Asian』(2018)、
●『ラブ・ハード/Love Hard』(2021)、
●『Space Force』(2020, 2022)
…で馴染みがあるので(私はファンと言ってもいいと思う)、先々週たまたまネットを見ていて彼がこの地でショーをやることを知って「おぅ」と思い旦那Aに伝えたら「見たい」と言うので先週の火曜日あたりにチケットを購入。結構いい席が取れた。昨日土曜日にブライズデル・アリーナに見に行った。
ブライズデル・アリーナのキャパは7000ぐらい。会場はみっちりと埋まっていた。ジミーちゃん御本人も5000人が入ったと言っていた。ステージの後ろの席は閉じているので、ほぼ満杯と言ってもいい。ジミーちゃんすごい人気。客席は90%ぐらいアジア系+ミックス、それに白人がちらほら。やっぱりアジア人のファンが多い。
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ショーの前 |
それにしてもコメディを大きなアリーナで見るなんて「私わかるかな、ちゃんと聞き取れるかな」と心配したのだけれど大丈夫だった。内容はお馴染みの「アジア人あるある」だし「お父さんジョーク」とか「カラオケ話」とか「ハワイのローカル話」とか、わかりやすい話が多くて全く問題なし。すごく楽しめた。行ってよかった。楽しかった。
ジミーちゃんは大スターなのですよね。カワイイ愛嬌のあるルックスなのに、声とカリスマと気概がおっさんでそのギャップ面白い。私、彼の映画の『ラブ・ハード/Love Hard』のキャラクターがすごく好きで今でもジミーちゃんにあのキャラを少し被せて見ている。「真面目ないい人」のアジア人の男の子。ちょっと素敵だな思ったのよね…私の息子だと言ってもいいくらいの年だけれど。
このハワイのショーは、去年の11月にニューヨークから始まった彼の全米ツアー『Big & Tall Tour』。今までに4つのショーを終えハワイは5つ目のショー。もうネタにも馴染んでいるのだろう、ジミーちゃんは堂々としていてプロ。まったく淀みがなく自信に溢れていて話も面白い。彼はやっぱりスターだなと実感。身長5′ 6″ (1.68 m)で小柄なのに本当に堂々としていて、このツアーのタイトルの『Big & Tall Tour』のとおり大きなスターに見えた。そうだ、彼はすごく若く見えるのになんと37歳だというのにも驚いた。「10歳年下の白人の女の子と付き合ったらちょうど同じ年齢くらいに見える」と自虐気味ジョーク笑笑笑。
彼のショーのネタは、それぞれの土地でカスタムメイドなのだろうと思った。だからハワイではハワイネタを沢山話してくれる。ここハワイの観客は様々なアジア系に様々なミックス、そして少しの白人がいる客構成なので、ほとんどのジョークはアジア系の民族別の「あるある」。中国系も多いが、一番多かったのは日系と日本人へのジョークが多かっただろうか。そしてハワイの人々がよく日本に旅行に行くことも知っているのだろう、彼の日本旅行でのネタもあった。日本の中年のおじさんグループと打ち解けた話。日本人の女の子ともつき合ったことがあると言っていた。冗談を言うと彼女は口を手で隠して「キュフフフフフ」と笑ったそうだ笑。
そういえば大谷翔平さんのジョークもありましたね。おそらく大谷さんの話はカリフォルニアでよくウケるのだろう(ジミーちゃんの地元はカリフォルニア)。内容はここでは言わないけれど「おいジミャ、それは違うやろ笑」という危ないジョークもあったぞ。…しかし大谷さんのジョークは思ったよりウケなかったと思ったがどうだろうね。野球よりもアメフトの方が人気なのだろうな。
今回はジミーちゃんのご家族もハワイにいらしていたらしく、(ここにやって来るスターではよくあることなのだけれど)今回のハワイショーはどうやらオーヤン家のご家族のホリデーでもあったらしい。そして(ローカルネタで)先日気温が下がった日に「ハワイの人は75°F (23°C)で寒い寒いと震えてるんだぜ」と笑うと会場も笑ってうんうんと頷く。そうですよ~ 20度は寒いわ笑。
さて、ジミーちゃんの次のショーの地はミネソタ州のミネアポリスだそうだ爆笑。ミネアポリスなんて全米で一番寒いところよ(ダコタとかモンタナの方が寒いかな)。このハワイの話、絶対ミネアポリスでネタにすると思う。ジミーちゃん、ミネアポリスで凍るかも笑。
そういえばリベラルで青い州のカリフォルニアで準備されただろうネタ…トランプ政権になって国が移民の追い出しに動くであろうこともネタとして少しだけ触れていた。「ホセは英語は喋らないけどどんな種類のサンドイッチも上手に作ってくれる。でも彼がいなくなったらどうなるんだろうね」…などと話したら、会場はほぼ皆うなずいていたけれど、スタンドの上のどこかから一人か二人のブーイングが聞こえた(おそらくメインランドからのビジターだろう)。そのせいか、その件はあまり深入りせずに終わらせていたと思った。
こういう政治ネタの話は、土地によって反応が全く違うと思うのでそれぞれの土地でどのような話をするのかなとも思った。ハワイとアリゾナとテキサスとミネアポリスでは同じ話でも人々の反応が全く違うだろう。今回多かった日本人のネタも大谷さんのネタも全く使わない土地もあるだろうと思う。コメディアンのネタ作りはアメリカほど広い国になると内容の調整が大変だなとも思った。
やっぱり「お父さんネタ」が結構あって皆で爆笑して、そしてなんと最後にはお父さんリチャードさんが会場からステージに上がってくださって大ウケ。事前のジミーちゃんのローカルTVでのインタビューでは、リチャードさんがステージに上がりたがってると言っていたのに、リチャードさんはステージ上でスポットライトを浴びながらニコニコ顔で「ジミャ」「I’m nervous」と仰っていた。かわいい。大きな拍手。
ライブのショーなのにスクリーンに映される映像は巧みなカメラワークで、そのまま映像としてリリースしてもよさそう。最後のお父さんとの様子も映像を撮っていたのを見て、もしかしたらこの『Big & Tall Tour』も全てが終わったあとで映像がNetflixあたりでまとめられてリリースされるのではないかとも思った。だとしたら5000人も入ったハワイのショーの映像もきっと使われるだろう。
昨日のライブも終わってホッとして、今日のジミーちゃんはご家族とハワイで暖かいホリデーを過ごしているのかなと思ったら、今日は午後から土砂降りの雨が続いている笑。寒いぞ。明日もまだハワイにいらっしゃるのならいいお天気になるといいな。
Jimmy O. Yang ‘Big & Tall Tour’
Neal S. Blaisdell Arena
January 25, 2025
8:00 pm
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前座 それぞれ20分ぐらい
Cathy Tanaka:
ハワイの女性コメディアン 日本&ベトナム系
Tumua:
Tumua:
ハワイ出身の男性コメディアン サモア&ポルトガル系
メイン
Jimmy O. Yang :ほぼ1時間のショー
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メイン
Jimmy O. Yang :ほぼ1時間のショー
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2025年1月23日木曜日
独ドラマ Netflix/Sommerhaus Serien『皇妃エリザベート/Die Kaiserin/The Empress』(2022) シーズン1:歴史もの…これはとても期待できると思う
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『Die Kaiserin』 (2022) TV Series-Season 1/独/カラー
/約50分・全6話/制作:Katharina Eyssen』
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去年の年末から見始めたドラマ。すでにシーズン2の途中まで進んでいるのだけれど、まずシーズン1の感想を書き留めておこう。
南ドイツの Königreich Bayern/ Kingdom of Bavaria/バイエルン王国 ヴィッテルスバッハ家から、オーストリア帝国ハプスブルグ家の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世に見染められて嫁入りした美女エリザベート。悲劇のオーストリア皇后として有名なお方ですが、彼女の伝記は私も20代に一度読んだ。それでおおよその彼女のストーリーはわかっている。
嫁ぎ先の姑と上手くいかなかったことから始まって彼女の人生は悲しい話が多い。しかし本を読んだとはいえ随分昔の話なので細かいことは覚えていない。Netflixに彼女のドラマを見つけたので、単純に歴史もののドラマとして楽しめるかと思い見始めた。
シーズン1は6話。主人公のエリザベートが姉のお見合いについていったら、姉のお見合い相手だった皇帝に見染められて結婚することになってしまう。シーズン1はこれから始まる彼女の人生の大河ドラマのイントロ的なシーズン。前半はフランツとの出会い、そして後半は当時のオーストリアの政治情勢や、サブ・プロットとして皇帝の弟マキシミリアンの問題などが少し描かれている。
まだストーリーは始まったばかりなので踏み込んだ感想は書けないけれど、全体の印象はドイツが本気を出した大河ドラマ…本格的、豪華で重厚、真面目な歴史大河ドラマ。印象はかなりいい。
2022年だったか…フランスが関わったマリー・アントワネットのドラマはあまりにも若者向けのふざけた茶番劇で、歴史ドラマとしてはあまりにも酷く閉口したのだが(フランスは未だにマリーアントワネットのまともなドラマが作れないらしい。ギロチン送りにしてバツが悪いのだろう)、このドイツ制作のドイツのお姫様の話はかなりまっとうな歴史ドラマの印象。本格時代劇…「時代に翻弄された女性」のドラマに見えたのでとても期待している。これはかなりいい歴史ドラマになるのではないか。
悲劇のお姫様の話が主題であるとはいえ、当時の欧州の政治情勢が描かれているのも見逃せない。オスマン帝国にロマノフ王朝のロシア、フランスや英国、ドイツとの関係も会話の中に出てくるので、当時の状況を確認しながら見ている。歴史ドラマは歴史を調べるきっかけになるのが楽しい。
皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の弟・マキシミリアンがかなりの曲者に描かれていて(彼の人柄が史実なのかどうかはわからない)、彼がドラマの中のサブ・プロットとして大きな話になるのだろう。この人物の人生もこれからいろいろとある…のは知識として知っている。
それからApafi 伯爵夫人として宮殿に潜り込んだ革命家の女性(フィクションのキャラクター)も重要なサブ・プロット。彼女はエリザベートの親しい友人になる。このキャラクターは『ベルサイユの薔薇』の(フィクションのキャラ)ジャンヌを思い出す(ちなみに史実の「首飾り事件」のジャンヌ・ド・ラ・モットは実在の人物)。
俳優さん達もとてもいい。エリザベートはあまり似ていないが演技は上手い。長身で優男のハンサムな俳優さんが演じるフランツ・ヨーゼフは本人の若い頃の写真を見ると似ていると言ってもいい。エリザベートの義弟マキシミリアンも結構似ている。ロシアの皇太子アレクサンドル2世の俳優さんの危険なカリスマが素敵。ドラマは歴史の再現なので、人物達が似ているともっと盛り上がる。かなりよく考えられた配役なのではないか。
シーズン1は6話。主人公のエリザベートが姉のお見合いについていったら、姉のお見合い相手だった皇帝に見染められて結婚することになってしまう。シーズン1はこれから始まる彼女の人生の大河ドラマのイントロ的なシーズン。前半はフランツとの出会い、そして後半は当時のオーストリアの政治情勢や、サブ・プロットとして皇帝の弟マキシミリアンの問題などが少し描かれている。
まだストーリーは始まったばかりなので踏み込んだ感想は書けないけれど、全体の印象はドイツが本気を出した大河ドラマ…本格的、豪華で重厚、真面目な歴史大河ドラマ。印象はかなりいい。
2022年だったか…フランスが関わったマリー・アントワネットのドラマはあまりにも若者向けのふざけた茶番劇で、歴史ドラマとしてはあまりにも酷く閉口したのだが(フランスは未だにマリーアントワネットのまともなドラマが作れないらしい。ギロチン送りにしてバツが悪いのだろう)、このドイツ制作のドイツのお姫様の話はかなりまっとうな歴史ドラマの印象。本格時代劇…「時代に翻弄された女性」のドラマに見えたのでとても期待している。これはかなりいい歴史ドラマになるのではないか。
悲劇のお姫様の話が主題であるとはいえ、当時の欧州の政治情勢が描かれているのも見逃せない。オスマン帝国にロマノフ王朝のロシア、フランスや英国、ドイツとの関係も会話の中に出てくるので、当時の状況を確認しながら見ている。歴史ドラマは歴史を調べるきっかけになるのが楽しい。
皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の弟・マキシミリアンがかなりの曲者に描かれていて(彼の人柄が史実なのかどうかはわからない)、彼がドラマの中のサブ・プロットとして大きな話になるのだろう。この人物の人生もこれからいろいろとある…のは知識として知っている。
それからApafi 伯爵夫人として宮殿に潜り込んだ革命家の女性(フィクションのキャラクター)も重要なサブ・プロット。彼女はエリザベートの親しい友人になる。このキャラクターは『ベルサイユの薔薇』の(フィクションのキャラ)ジャンヌを思い出す(ちなみに史実の「首飾り事件」のジャンヌ・ド・ラ・モットは実在の人物)。
俳優さん達もとてもいい。エリザベートはあまり似ていないが演技は上手い。長身で優男のハンサムな俳優さんが演じるフランツ・ヨーゼフは本人の若い頃の写真を見ると似ていると言ってもいい。エリザベートの義弟マキシミリアンも結構似ている。ロシアの皇太子アレクサンドル2世の俳優さんの危険なカリスマが素敵。ドラマは歴史の再現なので、人物達が似ているともっと盛り上がる。かなりよく考えられた配役なのではないか。
もう一つの見どころは豪華なセットと衣装。もう素晴らしい素晴らしい素晴らしい…。これも歴史の再現。豪華で綺麗で楽しくて楽しくて…それだけでも見る価値がある。…あ、そうだ、リストがアイドルとして出ていた!笑
全編ドイツ語。その響きもとてもいい。時々耳に聞こえてくるドイツ語の単語を確認しながら見るのも楽しい。
さてシーズン2も見始めていますが、これからもエリザベートの姑との不仲、フランツのエリザベートへの変わらぬ愛、問題児の義弟マキシミリアン、革命家のApafi 伯爵夫人はどうなるか、土台が揺らぐハプスブルグ家…などなどこれからどれほどのドラマチックな歴史ドラマを見せてくれるのか。期待しましょう。
2025年1月22日水曜日
Nihil Young, Jamie Scott – Remnants (2024)
Chill
Nihil Young, Jamie Scott – Remnants (2024)
Remnants – Single
Nihil Young, Jamie Scott
Released: November 29, 2024
℗ 2024 Limbo
これは先週UK upfront club chart と commercial pop club chartに入っていたかな。最初はなかなか歌が始まらないので単調過ぎるかと思ったら、歌が始まったらとてもいい。どうやら別れ話が出ている恋人同士で男の子の方が「前世でも一緒だったから別れられない」と言っているような歌かな?まったりトランスでいい気持ち。
★Nihil Young
Mattia Marottaさん。イタリア人のDJ、 producer、electronic music artist。心に響くメロディーのテクノとプログレッシブ・ハウスで知られる。様々な大手のレーベルから曲をリリースしており、Beatport Top 10 の常連、 SpotifyやApple Musicのプレイリストに上がっている。
★Jamie Scott
James Christopher Needleさん。英国人のシンガー&ソングライター、プロデューサー。1984年生まれ。作曲家とプロデューサーとしてアルバムを一億枚以上売り、5000万のシングル、英国のチャートで17曲が1位、米国でも11曲が1位。60枚以上のアルバムが米英でトップテン入りしている。大物アイドルからシンガー、有名DJまで様々なアーティストに曲を提供し続けている。
● Remnants of our past lives are too strong to be undone
このundoneは二人の関係性がほどけてしまうにはの意味だそう(旦那Aの意見)ほどける=別れると訳した
● Let the sky fall down and knock us off our feet(人)をひどく驚かす(人)をびっくり仰天させる、熱狂させる意味も
Remnants
Nihil Young, Jamie Scott
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もし僕が落ちそうになったら 君は受け止めてくれる?
君は 僕が眠れない時に夢見ることの全て
あのリアクションの遅れの全ては
僕らが以前生きていた別の人生からくるものなの?
立ち去らないで…
Don’t walk away…
別れてしまうには 僕らの前世の名残りが強すぎる ●
僕を残して時間が過ぎていくようだ
空が落ちてきて 僕らをびっくりさせればいい ●
僕は君の魂を何世紀も知っている
そして僕は千年生きている 今君を抱きしめるために
立ち去らないで…
Don’t walk away
別れてしまうには 僕らの前世の名残りが強すぎる
あのリアクションの遅れの全ては
僕らが以前生きていた別の人生からくるものなの?
Don’t walk away…
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Songwriters: Jamie Scott and Nihil Young
2025年1月21日火曜日
飲んだワインの記録…年明けにYalumba Museum Reserve Muscat、ビーフシチューにFamille Perrin Vinsobres Les CornudsそしてE. Guigal Côtes-du-Rhône Rouge
年始に飲んだワインを一応記録しておこう。
「一応」と書いたのは、これらのワインはワタクシが去年から始めた「ワインで巡るフランスの旅」プロジェクトで予定していたワインではないから。
年末年始にインロー様がやってきて…すでにクリスマスも終わっていたのだけれど、年明けまでいらしたのでまぁなにか美味しいものでも食べようかと、結局失敗しないビーフシチューを作ることになった。それで適当にスーパーで選んだワインなので思い入れも期待もしていなかったから。シチューに半分ずつ入れてついでにちょっと飲む…そのような扱いだった赤ワイン2本。
そしてなりゆきで元旦に開けてしまったオーストラリア産のデザートワイン1本。
デザートワイン中 なりゆきなので全く正月っぽくないテーブル |
まずは元旦のデザート・ワイン。これは旦那Aが(もう何年も前に)コスコで買ってきたもの。旦那Aはあまり飲む人ではないし、彼本人がなぜこれを買ったのかも覚えていないそうだ。
開けることになったのは元旦の朝。インロー様が気難しい人なので私は「今年は日本式は一切やらないから」と事前に旦那Aに言っていたのに、当日の朝皆でコーヒーを飲んでいたら、旦那Aがキチンでこそこそ「なんちゃってお屠蘇」らしいものを準備し始めた…日本酒に丁子だのシナモンスティックだの入れて「元旦だからこれを飲もう」などと言う。味はもちろん珍妙。それで私が思いついて「それを飲むのなら、あのデザートワインを開けようよ」と棚から忘れられたデザートワインを取り出した。それで一応乾杯し「Happy New Year」などと言いながら3人で飲んだ。まったくLow keyの新年である。やる気も無くいいかげんで全くかしこまっていない。
ところがこれがおいしかった。ちょっとびっくり。
甘い。デザートワインなのでそのようなものだろうが、「これは…ポートワインじゃん。マルサラワインとかあんな感じ?飲みやすいしおいしいわ。複雑な味のワインだからと言うよりも、ただ単純に味が美味しいね」という感じ。なんだ開けてみてよかったじゃん。意外にいい。
早速VIVINO.comでチェックしたら、5点満点の 4.0点と出てきた。なんだ結構評価もいいのですね。まぁ美味しいよね。確かに。これは開けてみてよかった。
🍷Yalumba Museum Reserve Muscat
Vivino.com Score: 4.0
Winery: Yalumba
Grapes: Muscat
Region: Australia / Victoria / North East Victoria / Rutherglen
Wine style: Australian Dessert
Alcohol content: 18% シエ~!アルコール分が高い! オイシイケド
* * * * *
最初はボギニョンがプロヴァンス風か決めていなかったのだけれど、なんとなく手に取ったワインが仏南部ローヌ地方のワインだったので南部の「プロヴァンス風」に決定。別のスーパーで同じくローヌ地方のワインをもう1本買って3人分2食分のシチューを作ることにした。
やる気の感じられないテーブル 演出でキャンドルを灯そうと思ったらライターのガスが切れていた |
さてさて…この2つのワイン。料理には何の問題もない。シチューはいつものように美味しくできた。しかし飲むワインとしてはどうよ?
🍷E. Guigal Côtes-du-Rhône Rouge 2020
最初はやっぱり硬い。もちろんしばらく空気を入れなければ。料理をする間に2、3時間過ぎたのでディナーの時は十分な時間が経っていたはず。…う~ん…なんか浅い?フルーツの味がするのは当り前だろう。しかし問題はアルコール。アルコールが前面に出てきてキツイ。なんかピリピリするような感じ。いかにもアルコールが強いですねと感じた。あまりよくない。
2日目と3日目も飲んだけれど、あまり印象が変わらない。アルコール分は少しひっこんだかと思ったが、その代わりにフルーツ風味も単調になったような。これは…あまりおいしくないと思った。まぁ料理には十分な程度。アルコール度15%。これは強いワインだ。
🍷Famille Perrin Vinsobres Les Cornuds 2019
そういえばこのワイナリーのファミーユ・ペラン社と言えば、前に飲んだローヌ地方のワインもこの会社だった。チキンの絵が書いてあったあのワインはLa Vieille Ferme Red 。安いせいなのかあのワインの評価はVIVINOで3.5点。今回のVinsobres Les CornudsはVIVINOで3.8点。すこし格が上がったか?しかしこのワインの米国本土での平均価格はチキン絵のワインと1ドルほどしか違わない。さてどうでしょう?
これは最初からフルーツ風味がある。しかしやっぱりアルコールが前面に出てきてキツイ。アルコール分は14.5%。これも上のE. Guigal社のワインと似た印象。味や香りの豊かさが足りない代わりに、ピリピリとするアルコールが前面に出ていてあまり楽しめない(これがスパイシーというものか)。
2日目以降、口先にワインが入った時にはまろやかで美味しいと一瞬期待するのに、口の奥まで飲むと期待したほど味が広がらない。味わいが浅くキツイアルコール分が前面に出てきてあまりいいと思わなかった
体調も気分もあまりよくなかったせいか飲んでいたらすぐに酔っぱらった。お酒は体調によって味も酔い方も全く違うので、今回の印象だけでこれらのワインを評価するのは問題かもしれない。しかしどちらのワインも丸みや味が浅い代わりにアルコール分の強さだけが印象に残ってよくなかった。
さぁ…どうだろう?これら2本のワインは共にローヌ地方のワイン。
★E. Guigal Côtes-du-Rhône Rouge 2020
米国平均価格は$16~$19ぐらい
🍇Syrahシラー50%、
🍇Grenacheグルナッシュ45%、
🍇Mourvèdreムールヴェードル5%
アルコール度:15%
★Famille Perrin Vinsobres AOC Les Cornuds 2019
🍇Syrahシラー50%、
🍇Grenacheグルナッシュ45%、
🍇Mourvèdreムールヴェードル5%
アルコール度:15%
★Famille Perrin Vinsobres AOC Les Cornuds 2019
米国平均価格は$16~$19
🍇Syrahシラー50%、
🍇Grenacheグルナッシュ50%
アルコール度:14.5%
どちらも辛口の感想になってしまったけれど、この辛口感想の理由が、ただ値段とワインの質の程度の問題(比較的安い価格だから?)なのか、それともブドウの種類によるものか、単純にローヌ地方のブレンドが私の好みに合わないのか…今はわからない。アルコールの度数が高いのも私には問題なのだろうと思う。以前飲んだファミーユ・ペラン社のニワトリの絵のワインも味わいが浅い印象だったし、これらローヌ地方のワインが全てこのようなものなのかどうかは、今度少し値段の高いワインを買って飲んで比べてみるしかないのだろう。
(以前のように)ワインを考えずに飲んでいた頃なら、おそらくこれら2本のワインも「ふ~ん赤ワインか…」ぐらいの印象でスルーできるものだったと思う。しかし情報を調べて評価を照らし合わせながら、そして今まで飲んだワインと比べながら飲むと、初心者ながらもそれなりに好き嫌いが出てくるのは面白いと思った。
特に今回のワインが辛口の批評になったのは、前回飲んだ仏ラングドック・ルーション地方の赤ワインDomaine de Fontsainte, Corbiere Rougeがかなり美味しかったから。そのワインのブドウはCarignanと GrenacheとSyrah種。アルコール分は14.5%だったが、あのワインは今回の2本のワインほどアルコール味を感じずにまろやかだったと思う。あれはただカリニャンのブドウがおいしかっただけだろうか?(もしかしたら私はシラーが苦手なのか?) そのワインはVIVINOの評価も4.0点。…味の印象が3.8点と4.0点だとこれほど違うのか…それも今度から注意してみようと思った。
🍇Syrahシラー50%、
🍇Grenacheグルナッシュ50%
アルコール度:14.5%
どちらも辛口の感想になってしまったけれど、この辛口感想の理由が、ただ値段とワインの質の程度の問題(比較的安い価格だから?)なのか、それともブドウの種類によるものか、単純にローヌ地方のブレンドが私の好みに合わないのか…今はわからない。アルコールの度数が高いのも私には問題なのだろうと思う。以前飲んだファミーユ・ペラン社のニワトリの絵のワインも味わいが浅い印象だったし、これらローヌ地方のワインが全てこのようなものなのかどうかは、今度少し値段の高いワインを買って飲んで比べてみるしかないのだろう。
(以前のように)ワインを考えずに飲んでいた頃なら、おそらくこれら2本のワインも「ふ~ん赤ワインか…」ぐらいの印象でスルーできるものだったと思う。しかし情報を調べて評価を照らし合わせながら、そして今まで飲んだワインと比べながら飲むと、初心者ながらもそれなりに好き嫌いが出てくるのは面白いと思った。
特に今回のワインが辛口の批評になったのは、前回飲んだ仏ラングドック・ルーション地方の赤ワインDomaine de Fontsainte, Corbiere Rougeがかなり美味しかったから。そのワインのブドウはCarignanと GrenacheとSyrah種。アルコール分は14.5%だったが、あのワインは今回の2本のワインほどアルコール味を感じずにまろやかだったと思う。あれはただカリニャンのブドウがおいしかっただけだろうか?(もしかしたら私はシラーが苦手なのか?) そのワインはVIVINOの評価も4.0点。…味の印象が3.8点と4.0点だとこれほど違うのか…それも今度から注意してみようと思った。
これからもワインで巡るフランスの旅は続く。
🍷E. Guigal Côtes-du-Rhône Rouge 2020
Vivino.com Score: 3.8
Winery: E. Guigal
Grapes: Syrah, Grenache, Mourvèdre
Region: France / Rhone Valley / Southern Rhône / Côtes-du-Rhône
Wine style: Southern Rhône Red
Alcohol content: 15%
Wine description
Deep and dark red. Shiny. Fresh fruits with red berries and spices. Full, round and racy. Rounded and smooth tannins. A full-bodied, rich and intensly aromatic wine. Full with a long finish and plenty of elegance and finesse due to the well balanced tannins and fruit.
🍷Famille Perrin Vinsobres Les Cornuds 2019
Vivino.com Score: 3.8
Winery: Famille Perrin
Grapes: Grenache, Syrah
Region: France / Rhone Valley / Southern Rhône / Vinsobres
Wine style: Southern Rhône Red
Alcohol content: 14.5%
Wine description
Purple, very deep with purple highlights. Intense aromas of violet, black fruit and spice, black pepper and licorice. Round mouth and full of finesse, with elegant tannins.
2025年1月16日木曜日
Frank Sinatra - Just In Time (1959)
これが一番
Frank Sinatra - Just In Time (1959)
Album: Come Dance With Me!
Frank Sinatra
Released: January 1, 1959
℗ 2015 Capitol Records, LLC
この曲はこのお方が一番。ジャズのスタンダードはクラシックと同じで、皆が同じ歌をそれぞれのアレンジで歌うのを聴き比べ、どれが一番好きかを比べる。私はこの曲はこのシナトラ ver. が一番好き。もうリズムもテンポもアレンジも声も一番しっくりと気持ちよくおさまる。そしてこれが好きになり過ぎると、今度は他のどのシンガーの別バージョンを聴いても違うやろという気持ちになる。
いい歌。この曲はバブルの頃に、当時ミュージカルの女優を目指していたバイト先の同僚が教えてくれた。その頃私が1950年代の古いミュージカル映画を見て「こういうジャズの曲がもっと知りたいんだけど教えてよ」と聞いたら、ジャズ・ボーカルに詳しかった彼女がこれを教えてくれた。そして一緒に歌った。バブルの時代なのに二人とも小さなデザイン事務所勤務の安い給料で貧乏だった。それでもそれぞれに夢はあった。楽しかった。
その時に彼女が聴かせてくれたのは多分エラおばさん ver. ではなかったかと思うが、今聴くならこのシナトラが最高。いいですねぇ。一緒に歌いたくなる。
今週はこの大好きな曲をとりあげよう。
● The losing dice were tossed
負ける賭けのサイコロも投げられ
…人生で様々な事を試したが上手くいかなかった
● My bridges all were crossed
渡れる橋は全て渡った
…人生で様々な事にチャレンジした…後には戻れない
Just in Time
(Tony Bennett)
Frank Sinatra
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ちょうどいい時に
僕は君を見つけた
最高のタイミングで
君がやってくる前
僕の日々はうまくいってなかった
僕は自分を見失い
負ける賭けのサイコロも投げられ ●
全ての橋も渡って ●
どこにも行き場所がなかった
今 ここに君がいる
そして今は僕がどこに向かっているかもわかってる
もう迷いや恐れはない
僕の道を見つけたんだ
愛がちょうどいい時にやってきた
君が僕を見つけた
ちょうどいい時に
僕は君を見つけた
最高のタイミングで
君がやってくる前
僕の日々はうまくいってなかった
僕は自分を見失い
負ける賭けのサイコロも投げられ ●
全ての橋も渡って ●
どこにも行き場所がなかった
今 ここに君がいる
そして今は僕がどこに向かっているかもわかってる
もう迷いや恐れはない
僕の道を見つけたんだ
愛がちょうどいい時にやってきた
君が僕を見つけた
最高のタイミングで
そして君が僕の寂しい人生を変えてくれたんだ
そして君が僕の寂しい人生を変えてくれたんだ
あのラブリーな日に
今 ここに君がいる
そして今は僕がどこに向かっているかもわかってる
もう迷いや恐れはない
僕の道を見つけたから
愛がちょうどいい時にやってきた
君が僕を見つけた
今 ここに君がいる
そして今は僕がどこに向かっているかもわかってる
もう迷いや恐れはない
僕の道を見つけたから
愛がちょうどいい時にやってきた
君が僕を見つけた
最高のタイミングで
そして君が僕の寂しい人生を変えてくれたんだ
僕の寂しい人生を 僕の寂しい人生を
そして君が僕の寂しい人生を変えてくれたんだ
僕の寂しい人生を 僕の寂しい人生を
あの素敵な日に…
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Songwriters: Jule Styne / Adolph Green / Betty Comden
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Songwriters: Jule Styne / Adolph Green / Betty Comden
映画『ビヨンド the シー 夢見るように歌えば/Beyond the Sea』(2004):Kスペイシーの大カラオケ大会…まぁ上手いもんだね
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『Beyond the Sea (2004)/英・独・米/カラー
/1h 58m/監督Kevin Spacey』
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先週の週末に家で見た映画。
先週、このブログの音楽コーナーで取り上げた米国の若い女性ジャズ・シンガーのSamara Joyさん。彼女の歌を聴いて「あ~ジャズっていいよねぇ」などと旦那Aと話していて、まぁ色々とYouTubeを漁って聴いていたわけです。「やっぱシナトラはいいよね。「Just In Time」はシナトラが一番いいね。おっと「Mack the Knife」はどうよ…これ20年ぐらい前に英国に住んでた時に、当時なぜか60年代のイージー・リスニングが流行って…アメリカや英国の「歌謡曲」的なものがロンドンですごく流行っていて、この Bobby Darin の「Mack the Knife」も(元Take Thatのアイドル)ロビー・ウィリアムスが歌ったりしてたよねぇ」…等々と話していた。「あのロビー・ウィリアムスはまぁまぁだったね、やっぱオリジナルがいいな。あ、そうだ、そういえば当時ケビン・スペイシーが Bobby Darin の映画を撮ってたよね。なんかちょこっとどこかで歌ってるの見たけど彼すごく上手いよね。その映画 見たいねぇ」などと話した。
「ちょっとアマゾン・プライムをチェックしてみようか…どれどれ、あ、あったよ。あ、これフリーじゃん。これフリーで見れるよ。見ようこれ。見よう見よう」…ということで先週の週末に見ることにした。その日は昼間、私は黒猫のアニメを見て酔ってしばらく寝ていたので、夜はいい音楽でも聴こうか…ということになった。
いや~…これは…。ケビン・スペイシーの大カラオケ大会やった。まぁ~上手いもんだ。それでOKOK。十分楽しんだ。この映画の評価はもうそれだけでいいのではないか。ケビン・スペイシーは歌が上手い。それです。
早速Rotten Tomatoesに評価を見に行ったら、なんとなんと100点満点中43点だそうだ。ぉお厳しいねぇ。なんで?
その理由はどうやら…まずこの主人公のボビー・ダリンさんが亡くなったのが37歳だそうなのですよ。それで批判の一番の理由は「当時45歳のケビン・スペイシーがジジイ過ぎる」ということらしい。それからボビー・ダリンさんの伝記映画としては…彼の影の部分が描かれていないから…表面をなぞっただけの薄っぺらい話だという意見もあったし、なによりもこの映画はケビン・スペイシーの「俺がボビー・ダリンを歌う姿を見ろ見ろ」という彼の「俺が俺が」のエゴの押しつけで恥ずかしい企画だとかなんとか…そのような厳しい感想/批判が出てきた。
なるほどね。元々ボビー・ダリンさんのことをよく知っている業界の人々には、ただケビン・スペイシーが得意顔で歌を歌うばかりの映画は問題なのかもしれない。
しかし私はボビー・ダリンさんに関する前知識が一切ない。この映画を見る前に彼の曲で知っていた曲は2曲のみ。なんの期待もなかったから、この映画がただケビン・スペイシーの大カラオケ大会でもなんの問題もなかった。すごく楽しかった。「やっぱケビン・スペイシーは歌がうまいよねぇ」と彼の歌に聴き惚れてそれだけで十分満足してしまった。(後半にかかる頃に少しだらけた感じはあったけど)。
確かにボビー・ダリンさんがどういうお方だったのかが解ったかと問われれば…どうだろう?あまり記憶にないかも笑。ただただ「やっぱケビン・スペイシーは歌がうまいよねぇ」だけだった。確かに。
まぁ個人的にはそれでもいいのかな…と思った。旦那Aも楽しんだらしい。
この映画でケビンさんはなんと18曲も歌ったらしい(サントラに18曲入っている)。それにケビン・スペイシーが結構踊る。驚いた。それに奥さん役のケイト・ボズワースはかわいい。歌を聴くためにもう1回見ようかな。
この映画、元々の企画は1994年頃に立ち上がったらしいのだけれど、実際にプロダクションが始まって撮影が行われたのは2003年の11月から。撮影は英国とドイツ。丁度その頃、当時の英国では前述の50年代後期~60年代初期のイージー・リスニング/歌謡曲がとても流行っていた。そして2004年からケビン・スペイシーはロンドンの劇場 Old Vic の芸術監督を始めていてロンドンを拠点にしていた。…なんだか様々なものが重なって出来上がった映画という感じがしますね。丁度いいタイミングだったのだろう。
丁度いいタイミングと言えば…
現在ニューヨークのブロードウェイで、このボビー・ダリンさんの新しいミュージカル『Just In Time』の公演の準備が進められているらしいです。初演は今年の3月28 日。劇場はCircle In The Square Theatre。もうチケットが発売されている。いいなぁ。楽しいだろうな。これヒットしたらツアーで来てくれないかなぁ。
Jonathan Groff as Bobby Darin on Broadway -
First Teaser for Just in Time
2025年1月15日水曜日
Eden Prince - Temptation (2024)
佳作
Eden Prince – Temptation (2024)
Temptation – Single
Eden Prince
Released: November 1. 2024
℗ 2024 D4 D4NCE
ここ数週間UK upfront club chart か commercial pop club chart に入っている曲。いい曲だけれど印象は地味なのですぐチャートから落ちるかと思っていたけれど、結構長い間留まっている。歌としていい曲はやっぱり残りますね。アーティストはまだお若い方らしいです。
★Eden Prince
Eden Andersonさん。英国のStoke-On-TrentのDJ/音楽プロデューサー。伝統的なハウスにモダンな味付けが特徴。ロンドン育ち。友人のパソコンのソフトでビートに興味を持ち、高校では学校のスタジオに忍び込んでヒップホップの曲作りをしていた彼の様子を見た先生の勧めでLeeds College of Musicに進学。ハウス・ミュージックにはまる。今までにSpotifyでリリースした数々の曲は2臆回ヒットをカウント。欧州各地のクラブでライブを行っている。オリジナル曲も多く、様々なレーベルから曲をリリースも予定されている。彼のキャリアはまだ始まったばかり。
● You're my temptation
直訳すれば「あなたは私の誘惑」だけれど日本語としておかしい。temptation とは…誘惑物、誘惑の魔手、心を引きつけるもの…の意。日本語は訳しにくい。
Temptation
Eden Prince
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あなたの全ては私のものだった
一生涯
私は有頂天だった
言ってよ
どうして嘘をついたの?
思ってもみなかったわ
私がさよならを言うなんて
[Pre-Chorus]
私は今でもあなたのシルエットを追っている
頭の中をぐるぐる回ってる
破られた約束
忘れられない
Oh, とりつかれたように
[Chorus]
あなたの何かが
私を一晩中眠らせない
どうすればいい?
あなたが私の心から離れないから
You're my temptation ●
You're my temptation
You're my temptation
You're my temptation
[Verse 2]
私達はとても親密だった
手離さなければならなかった
今の私 とても寒い
息をするのも苦しい
だって打ちのめされて
コントロールを失っているから
[Pre-Chorus]
私は今でもあなたのシルエットを追っている
頭の中をぐるぐる回ってる
破られた約束
忘れられない
Oh, とりつかれたように
[Chorus]
あなたの何かが
私を一晩中眠らせない
どうすればいい?
あなたが私の心から離れないから
You're my temptation
You're my temptation
You're my temptation
You're my temptation
[Bridge]
Oh, oh-oh
Temptation
Temptation
[Chorus]
あなたの何かが
私を一晩中眠らせない
どうすればいい?
あなたが私の心から離れないから
You're my temptation
You're my temptation
You're my temptation
You're my
私がさよならを言うなんて
[Pre-Chorus]
私は今でもあなたのシルエットを追っている
頭の中をぐるぐる回ってる
破られた約束
忘れられない
Oh, とりつかれたように
[Chorus]
あなたの何かが
私を一晩中眠らせない
どうすればいい?
あなたが私の心から離れないから
You're my temptation ●
You're my temptation
You're my temptation
You're my temptation
[Verse 2]
私達はとても親密だった
手離さなければならなかった
今の私 とても寒い
息をするのも苦しい
だって打ちのめされて
コントロールを失っているから
[Pre-Chorus]
私は今でもあなたのシルエットを追っている
頭の中をぐるぐる回ってる
破られた約束
忘れられない
Oh, とりつかれたように
[Chorus]
あなたの何かが
私を一晩中眠らせない
どうすればいい?
あなたが私の心から離れないから
You're my temptation
You're my temptation
You're my temptation
You're my temptation
[Bridge]
Oh, oh-oh
Temptation
Temptation
[Chorus]
あなたの何かが
私を一晩中眠らせない
どうすればいい?
あなたが私の心から離れないから
You're my temptation
You're my temptation
You're my temptation
You're my
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Songwriters: Eden Anderson, Iman Orths
2025年1月14日火曜日
Tile Match 3D, 3000面クリア!
記録します。去年の年末、以前からiPadでプレイしているTile Match 3D: Triple Matchの3000面をクリアした。11月のバスルーム改装工事の時には2999面まで終わっていたのだけれど、忙しいせいか3000面をプレイする気になれず暫くそのままにしていた。工事が終わって暫く経った12月9日、思い立って3000面をクリア! フフフフフ 😄 ワタクシハ ウレシイ。
2999 面
そして3000 面到達!ヨクヤッタ
3000 面台プレイ開始です
今日は 3077 面をプレイ中。
お猫様H:おじさんと戯れる猫
2025年1月13日月曜日
映画『Flow/Flow/Straume』(2024):黒猫の冒険…しかし酔う
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『Flow (2024)/Latvia・Belgium・France/カラー・アニメーション
/1h 25m/監督:Gints Zilbalodis』
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久しぶりに映画館に映画を見に行った。そういえば去年2024年は結局一度も映画館にいかなかった。前回映画館に行ったのは『ゴジラ-1.0』で2023年の年末だ。
見ようと思ったのはもちろん黒猫が出てくるから。ラトビア製のアニメーション。言葉がなくて動物は動物の鳴き声を出す。トレイラーで見たら画面がとても綺麗だし、私は動物が好きだし、黒猫が主人公なら見に行こうと思い立った。
面白かったです。綺麗。なかなか映像はダイナミックで動きもすごいし、世界観もいい。セッティングや地理が不思議で、これはいったい何処の話だろう…とか、人間はどうしたのだろう…?とか、柴犬もずいぶんインターナショナルになったものだ…とか、様々な疑問を抱きながらも十分に楽しめた。
それにしてもあの設定はどうなっているのだろうね。不思議。言葉が全く出てこないので何の説明もなし。水が増える様子はまず自然界ではありえないレベルだと思うし、最後に急に水が引く意味もわからない。土地も…ワオキツネザルならマダガスカルか。ヘビクイワシならアフリカか? カピバラは南米だろう…それともこれはただおとぎ話として見ればいいのか。
そういえばジブリの『ポニョ』を思い出した。それ以外にもクジラのような魚のような巨大生物は…あれはジブリ風の怪物にも見える。山の様子や水の様子も…何度もジブリを思った。
アニメーションはそれほど精密ではないのかとも思った。少し粗い。日本のアニメならもう少し細かいところを詰めそうな気もする。しかし猫の動きはうまい。この監督さんは猫を飼っているのだろう。とてもかわいい。猫の声もかわいい。
内容は不思議だが、とにかくスクリーンの中の世界の展開を楽しめばいいと思う。特にメッセージがあるようにも思えないし(不思議な場面はいくつかあるが)、ただ不思議でダイナミックな世界感を楽しめばいいと思う。ストーリー的になにか驚かされるわけでもなかった。ただ黒猫と仲間の冒険を眺める映画。
擬人化の場面が少しあるのは少し疑問かな。動物たちは言葉を喋らないから頭の中身も動物かと思ったのだが、明らかに「船」や「物のコレクション」などの「人間的な知識」があって行動している場面もあるので、中途半端な擬人化にも見えた。特に気になるわけではないけれど。
そんなわけでただ不思議な世界の映像を楽しんだ映画。よかったです。ネット上では映画を見た人々が様々な解釈に思いを巡らせているようで、それを読むのも面白い。
ただ最後に言っておきたいことがある。この映画は
乗り物酔いします
ほぼ1時間半の長さ。映画館の前の席に座ってがっつり画面の近くで見た。最初は全く大丈夫だったのに、画面の動きの激しさを見ているうち、気付かない間に少しずつ酔ったらしく、最後の15分ほどは見ているのが辛い…はやく席を立ちたいと思うほど乗り物酔いをして気持ち悪くなった。映画でこうなることはめったになかったので驚いた。映画館を出た後も暫く気持ち悪かったので酔い止めの薬を飲んだ。
そんなわけでスクリーンに近い席で見る時は、酔いやすい人は注意です。最初から酔い止めの薬を飲んだ方がいいかも。
しかし思った。もしかしたらこの「酔い」は、私の年齢によるものではないかと。年を取ってこういうものも上手く処理できなくなってきたのではないかとも思った。もう画面の動きの激しいアクション映画は見れないのではないかと少し心配になった。ますます映画館から足が遠のく。
2025年1月9日木曜日
Samara Joy - Can't Get Out Of This Mood (2022)
天才の歌うポップなジャズ
Samara Joy - Can't Get Out Of This Mood (2022)
Album: Linger Awhile
Released: September 16, 2022
A Verve Records release.;
℗ 2022 Dear Beverly Music, LLC,
under exclusive license to Verve Label Group,
a division of UMG Recordings, Inc.
今年の音楽始めはジャズです。サマラ・ジョイさんは、年末に撮り溜めていた番組・CBS「60 Minutes」でインタビューをされていたのを見て初めて知った。彼女は才能あふれる若い女性ジャズ・シンガーで、既にグラミー賞の受賞者。すごいです。
テレビで見て興味を持ったので早速YouTubeに映像を見にいった。それで見つけたのがこの曲。一番聴きやすくポップ。彼女の本当の凄さを見るなら他の映像のほうがいいのだけれど、ここでは私の好きな曲を取り上げよう。
昔ながらのジャズのポップスです。シナトラとかエラ・フィッツジェラルドとか、リズムが軽快でステップを踏みながら鼻歌で歌えるような曲。すごく気持ちいい。
この映像はライブですが、このバンドの音も綺麗ですね。クリアで本当にいい気持ち。 このピアノはたまらんな。
彼女は声がとにかくスムースで心地よい。他の映像でもっと複雑なリズムの曲を即興で歌っているのを聴くと、彼女の声はまさに楽器。複雑なニュアンスをさらさらっと歌ってます。本当にすごい。
彼女は1999年生まれの現在25歳。米国NYブロンクス生まれで、祖父はフィラデルフィアのゴスペル・グループの創設者。父親はプロのゴスペル・シンガー。家族が皆ミュージシャンの音楽一家で育った。サラブレッドですね。そして元々才能に溢れた彼女は更にニューヨーク州立大学のPurchase Collegeで歌を学んだそう。
大学に在学中から、2019年にはSarah Vaughan International Jazz Vocal Competitionで優勝、2021年にはアルバムのレコーディングを行う。大学を優秀な成績で卒業(Magna Cum Laude)し、2021年7月にはデビューアルバム『Samara Joy』をリリース。
それからの彼女の活躍はとどまるところを知らず…。2022年には『Linger Awhile』、2024年には『Portrait』をリリース。
日本でもすでに話題になっているみたいですね。今年の2月には来日ですね。いいなぁ。
● But I'm saying it, and I'm playing it dumb
この言い回しplaying it dumbは普通は「知らないふり/とぼける」などの意味ですが、ここでは単純に「私バカみたいなのよ」のような意味。
Can’t Get Out of This Mood
Samara Joy
このムードから抜けられない
このフィーリングが忘れられない
このムードからどうしても抜け出せないのよ
昨日の夜 あなたの唇は魅惑的すぎたわ
彼女は声がとにかくスムースで心地よい。他の映像でもっと複雑なリズムの曲を即興で歌っているのを聴くと、彼女の声はまさに楽器。複雑なニュアンスをさらさらっと歌ってます。本当にすごい。
彼女は1999年生まれの現在25歳。米国NYブロンクス生まれで、祖父はフィラデルフィアのゴスペル・グループの創設者。父親はプロのゴスペル・シンガー。家族が皆ミュージシャンの音楽一家で育った。サラブレッドですね。そして元々才能に溢れた彼女は更にニューヨーク州立大学のPurchase Collegeで歌を学んだそう。
大学に在学中から、2019年にはSarah Vaughan International Jazz Vocal Competitionで優勝、2021年にはアルバムのレコーディングを行う。大学を優秀な成績で卒業(Magna Cum Laude)し、2021年7月にはデビューアルバム『Samara Joy』をリリース。
それからの彼女の活躍はとどまるところを知らず…。2022年には『Linger Awhile』、2024年には『Portrait』をリリース。
日本でもすでに話題になっているみたいですね。今年の2月には来日ですね。いいなぁ。
● But I'm saying it, and I'm playing it dumb
この言い回しplaying it dumbは普通は「知らないふり/とぼける」などの意味ですが、ここでは単純に「私バカみたいなのよ」のような意味。
Can’t Get Out of This Mood
Samara Joy
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このムードから抜けられない
このフィーリングが忘れられない
このムードからどうしても抜け出せないのよ
昨日の夜 あなたの唇は魅惑的すぎたわ
そのスリルは今日までには消えてるはずなのに
いつものように
でもあなたの腕だけよ 私が抜け出せたのは
このドリームから抜けられない
なんて馬鹿なんだろう あなたを夢見るなんて
計画してなかったわ
でもあなたの腕だけよ 私が抜け出せたのは
このドリームから抜けられない
なんて馬鹿なんだろう あなたを夢見るなんて
計画してなかったわ
溜息と共にあなたに「愛してる」と伝えることなんて
でも私そう言ってる お馬鹿やってるのよ ●
このムードから抜け出せない
ハートブレイクね ほらまた私…
このムードから抜けられない
このフィーリングが忘れられない
このムードからどうしても抜け出せないのよ
昨日の夜 あなたの唇は魅惑的すぎたわ
ハートブレイクね ほらまた私…
このムードから抜けられない
このフィーリングが忘れられない
このムードからどうしても抜け出せないのよ
昨日の夜 あなたの唇は魅惑的すぎたわ
そのスリルは今日までには消えてるはずなのに
いつものように
でもあなたの腕だけよ 私が抜け出せたのは
このドリームから抜けられない
なんて馬鹿なんだろう あなたを夢見るなんて
でも私言ってる 馬鹿みたいなのよ
このムードから抜け出せない
ハートブレイクね ほらまた私…
でもあなたの腕だけよ 私が抜け出せたのは
このドリームから抜けられない
なんて馬鹿なんだろう あなたを夢見るなんて
計画してなかったわ
溜息と共にあなたに「愛してる」と伝えるなんて
このムードから抜け出せない
ハートブレイクね ほらまた私…
このドリームから抜けられない
なんて馬鹿なんだろう あなたを夢見るなんて
でも私言ってる 馬鹿やってるのよ
このムードから抜け出せない
Can't get out of this mood
Can't get out of this mood
ハートブレイクね ほらまた私…
なんて馬鹿なんだろう あなたを夢見るなんて
計画してなかったわ
溜息と共にあなたに「愛してる」と伝えるなんて
このムードから抜け出せない
Can't get out of this mood
Can't get out of this mood
ハートブレイクね ほらまた私…
このムードから抜け出せない, ooh
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Songwriters: Frank Loesser / Jimmy Mchugh
2025年1月7日火曜日
仕事に徹する最悪の年末年始
最悪の…ってどういうタイトルよ。もちろん年明けから使う言葉ではない。わかってる。だから明るい話ではないので読みたくない方はここでストップしていただきたい。
去年の12月25日まで毎日掃除掃除掃除掃除の日々。壁と天井に掃除機をかけ、家中の窓を水で洗い、絵の額縁の上にも溜まった埃をいちいち拭き取り…とにかく25日クリスマス当日まで家中の掃除をしていたうちの夫婦。
なぜなら26日にインロー様がやってくるから。
インローSは口うるさい人。取り扱い注意の女。ビゴティッド。アロガント。いつも自分本位。本音は白人至上主義者。極端で病的な程の自己中。自分の周りが全く見えない人。傲慢なプリンセス。子供じみた自分勝手さ。まるで7歳の子供がそのまま75歳になったような人間的に未熟な人。常に自分の不満を隠さない。いつも文句の種を探して周り中を嗅ぎまわるような人。
彼女は やってくれば家中を見まわし、つつきまわし、なにか問題がないかと探し回り、家でも人でも…なにかが気に障れば口に出して文句を言う人。直ぐに機嫌が悪くなりそれがすぐに顔に出る。少しでも嫌な思いをすればそれをスルーすることが出来ない人。嫌な思いをしたことを忘れないように心に刻み、その後、親戚中のみならず、友人、仲間、会う人会う人全てに「自分がいかに辛い思いをしたのか」を大げさに触れまわる人。
彼女はモンスター。たぶんなにかの病気なのだろうと思う。でなきゃ説明がつかない。あのような人には今まで他に会ったことがない。不運なことにそんな彼女との親戚関係はもう30年も続いている。
彼女はギフの置き土産。ステップの関係なので旦那Aとの血の繋がりはない。赤の他人。ただ今でも私達も皆も彼女と親戚のフリをし続けなければならない。
米国・東海岸から中西部の中流の白人ばかりの旦那Aの親戚の中で存在そのものがブラック・シープの私は、これ以上自分の評判を下げないためにも彼女を喜ばせ続けなければならない。彼女が機嫌を損ねれば、親戚中に私への批判がばらまかれる。気を抜く訳にはいかない
旦那Aがクリスマスの前に「彼女は26日に着いて1月3日に帰るから」と言ったとき私は怒った。「ええ9日?なんで?どういうことかわかってんの?あの人がどういう人かわかってんの?今年のあなたの冬休み全部潰れるじゃん。今年の冬休み無いじゃん。私達今までどれだけ働きづめだったのよ?私どれだけこの家の掃除をし続けてんのよ?あの人がくるからよ。あの人がへそを曲げたらもっとめんどうじゃないの。だからせっかく改装工事も終わったのに落ち着く暇もない。クリスマスの日も掃除して…そして年明けのあの人が帰る日まで私達働き続けなきゃならないわけ? 9日間?うわああああっ」
旦那A「だっていまさら変えられないじゃん」
私「わかった。今年は仕事だと思って頑張るわ。ぅわ~…」
最初からこんな調子。私最低の女に聞こえると思う。わかってる。
そんなわけで12月26日から1月3日まで働いて働いて働き尽くした。私は彼女を喜ばせるために従順で便利な召使いをやりとおした。やってやってやりつくした。本当に大変で大変で不愉快な年末年始。まるで最悪の苦行のようだった。「大丈夫、私は大人なのだから」とポーカーファイスで自分を抑えこんだ。不幸なことにその間、私の節目の誕生日もあったのだけれど、あらかじめ旦那Aに「私の今回の誕生日のことは絶対に喋るな」と口止めをした。自分の誕生日さえも犠牲にした。なぜなら彼女は自分以外の人間にスポットライトが当たれば必ず機嫌が悪くなるから。そんなあの人の不機嫌な顔を見るぐらいなら自分の誕生日のことを忘れてもいいと思ったから。
あの人は病気なのだと思う。モンスター。あの人と一緒にいるとこちらが病む。しかしなんで9日間も許したのよ…。
彼女は心もモンスターなら肉体もそうなのだろう。75歳でもとにかく健康。エネルギーのレベルが尋常ではない。 その人は26日にやってきて「風邪気味だ」と言いながら直ぐに就寝し、2、3日後には回復した。
最初からこんな調子。私最低の女に聞こえると思う。わかってる。
そんなわけで12月26日から1月3日まで働いて働いて働き尽くした。私は彼女を喜ばせるために従順で便利な召使いをやりとおした。やってやってやりつくした。本当に大変で大変で不愉快な年末年始。まるで最悪の苦行のようだった。「大丈夫、私は大人なのだから」とポーカーファイスで自分を抑えこんだ。不幸なことにその間、私の節目の誕生日もあったのだけれど、あらかじめ旦那Aに「私の今回の誕生日のことは絶対に喋るな」と口止めをした。自分の誕生日さえも犠牲にした。なぜなら彼女は自分以外の人間にスポットライトが当たれば必ず機嫌が悪くなるから。そんなあの人の不機嫌な顔を見るぐらいなら自分の誕生日のことを忘れてもいいと思ったから。
あの人は病気なのだと思う。モンスター。あの人と一緒にいるとこちらが病む。しかしなんで9日間も許したのよ…。
彼女は心もモンスターなら肉体もそうなのだろう。75歳でもとにかく健康。エネルギーのレベルが尋常ではない。 その人は26日にやってきて「風邪気味だ」と言いながら直ぐに就寝し、2、3日後には回復した。
ウィルスを持ってきてまき散らしてるのは彼女に間違いないのだから(混雑したクリスマスに移動しているのだからこうなる予想はしていた)喋ってる間はマスクをしてくれればいいのに、彼女という人はコロナ禍の間でさえ「私はあんなスチューピッドなマスクなんて着けないわ。馬鹿みたい」とマスク拒否派なのでマスクをお願いすることも叶わず。
まず4日目に旦那Aが微熱を出した。私も3日目に風邪っぽいと思ったが、ここで倒れたら最悪だからとなんとか抑え込んだ。旦那Aはその後今に至るまですーっと風邪をひきっぱなし。
その人は、到着した翌日の27日から元気一杯。ギフを亡くして長い間寂しかったのだろうと思う。早速待ってましたとばかりに喋り始めた。その喋りが止まらない、止まらない、止まらない。朝9時に階下に降りていった旦那Aを捉まえて語り始める。
その内容は、自分がいかにこの旅行で辛い思いをしたのか。どれほど苦労をしてここにやってきたのか。どんなに大変だったのか。…そしてその後は(もうわからなくなっているし思い出したくもないけれど)なにからなにまで人々のゴシップ…気に入らない近所の人々。変な友人。愚かな知り合い。おかしな人々(旦那Aの親戚の人々も)。不愉快な人々。面白くないこと。気に入らない人。あの人が、この人が、こんなことがあったあったあったあった…とその話題の人物をこき下ろし、嘲笑い、(こちらの反応などおかまいなく)ただ一方的に留まることなく話し続ける。溜まっていたものをただただリリースし続ける…吐き出し続けるバケモノのようだ。
初日、朝の9時から昼食中も継続して喋り続け、5時間後の午後2時くらいに「疲れたから休憩するわ」とベッドルームにひっこみ、1時間後の午後3時には起き出してまた喋り始め、それから夜8時までの5時間、また延々と留まることなく喋り続けた。どうやら5時間喋るとエネルギーが切れるらしい笑。初日から10時間も喋り続けていた。
そのような調子で、彼女は毎日壊れたおもちゃのように最低9時間は喋り続ける。それが8日間続いた。あの人は本当にモンスターだと思う。今回心底あの人は怪物だと思った。
まず4日目に旦那Aが微熱を出した。私も3日目に風邪っぽいと思ったが、ここで倒れたら最悪だからとなんとか抑え込んだ。旦那Aはその後今に至るまですーっと風邪をひきっぱなし。
その人は、到着した翌日の27日から元気一杯。ギフを亡くして長い間寂しかったのだろうと思う。早速待ってましたとばかりに喋り始めた。その喋りが止まらない、止まらない、止まらない。朝9時に階下に降りていった旦那Aを捉まえて語り始める。
その内容は、自分がいかにこの旅行で辛い思いをしたのか。どれほど苦労をしてここにやってきたのか。どんなに大変だったのか。…そしてその後は(もうわからなくなっているし思い出したくもないけれど)なにからなにまで人々のゴシップ…気に入らない近所の人々。変な友人。愚かな知り合い。おかしな人々(旦那Aの親戚の人々も)。不愉快な人々。面白くないこと。気に入らない人。あの人が、この人が、こんなことがあったあったあったあった…とその話題の人物をこき下ろし、嘲笑い、(こちらの反応などおかまいなく)ただ一方的に留まることなく話し続ける。溜まっていたものをただただリリースし続ける…吐き出し続けるバケモノのようだ。
初日、朝の9時から昼食中も継続して喋り続け、5時間後の午後2時くらいに「疲れたから休憩するわ」とベッドルームにひっこみ、1時間後の午後3時には起き出してまた喋り始め、それから夜8時までの5時間、また延々と留まることなく喋り続けた。どうやら5時間喋るとエネルギーが切れるらしい笑。初日から10時間も喋り続けていた。
そのような調子で、彼女は毎日壊れたおもちゃのように最低9時間は喋り続ける。それが8日間続いた。あの人は本当にモンスターだと思う。今回心底あの人は怪物だと思った。
彼女との会話がなによりも変なのは、普通の人と人の会話のような情報のキャッチボールがほぼ不可能なこと。 彼女は自分の言葉を一方的に相手に投げつけるだけ。それがあまりにも異常。今回も彼女は長時間自分のことばかりをマシンガンのように喋り続けても、私達に「今年(2024年)はどうだった?」とか「先日の改装工事はどうだったの?」などとこちらのことをたずねることは一切ない。自分の話を吐き出すだけが彼女の「会話」。もちろんそのようなものは会話ではない。彼女はただ自分の中にあるゴミを吐き出せる「ゴミ箱」が欲しいだけ。
最終日、彼女は8日間も喋り続けてさすがにネタが切れたらしく「喋ることがなくなったわ…他になにかなかったかしら…」とつぶやいた笑。
そして彼女はとにかく声が大きすぎる。いつも大声で怒鳴るように喋る。そして彼女にユーモアのセンスはゼロ。これが一番きつい。
彼女の口から出る言葉は常に侮辱的。彼女は傲慢。偏屈。異常なほどに失礼で無神経な言葉の数々。驚くほど凝り固まった考え。…自分は上級国民。いつも上から目線。言葉にはしないけれど有色人種は皆格が下。マイノリティの優遇政策も全て反対。白人こそが優遇されるべきだと大きな声を出す。もちろんLGBTQの権利も拒否。その偏見はほとんどは無知からくるもの。驚くほど心が狭い。
青色の州と呼ばれるほどリベラルな(民主党支持者が多い)ハワイ州に住む私達に向かって「LGBTQなんて認めないわ。虹色のパターンにアジェンダがくっついたから私もう趣味のソーイングに虹色のパターンが使えなくなったわ」と文句を言う。
ひとりで主張を繰り返す彼女をなんとかなだめながら、様々な分野でのマイノリティを擁護する意見を私は彼女に話した。でも彼女がそのことを覚えているなどとはみじんも思わない。無駄な会話である。
彼女は中流階級出身のお嬢さん。元々は優秀な学生だった人。フランスに留学し、その後世界中を旅して各地に長期滞在し、若い頃は(彼女の同世代の人らしく)新しい世界にも目を向けていた人だったと聞いている。何が彼女をこれほどまで偏見に満ちた心の狭い人物に変えたのだろう。
彼女はbigoted:
obstinately or unreasonably attached to a belief, opinion, or faction, in particular prejudiced against or antagonistic toward a person or people on the basis of their membership of a particular group.
ある信念、意見、派閥に頑固に、あるいは不合理に執着する人。特に、特定の集団に属していることを理由に、ある人や人々に対して偏見を持ったり、敵対したりする人。
彼女にとっては白人こそが優遇されるべきで、アメリカの白人が立場をなくすことは決して許されないこと。その頑固な考え方に「全ての民にチャンスを与えよう」などという「平等」の言葉はほぼ存在していない。75歳でそういう人は、もう何を言っても人の意見を聞かない。何を言っても無駄。
そんな彼女はここハワイにいる間、このアジア人の作った欧州レシピのご飯を食べて、アジア人の用意したベッドに寝て、アジア人が整えたバスルームを使い、そしてこのアジア人が穏やかな口調で「人の平等」の話や「LGBTQ運動」の始まりの理由などを説明するのを聞いて時には頷き、そしてこのアジア人から「ほめ殺し」に近い温かな称賛を浴びて、滞在の最終日には満面の笑顔で楽しかったわと言い、空港ではまるで泣きそうになりながら別れを惜しみ私達に二度のハグを求めた。この人はただ寂しかっただけなのだろうか。
これからも彼女とのつきあいは続いていく。時間の無駄。なにも得るものはない。
彼女が去ったその日、私が旦那Aに「正直に感想を言いなさいよ」と問えば、Aは「まるでシェルショックのようだ。言葉も出ない。すごかった。こんなにすごいとは思わなかった。9日間は長過ぎた。悪かった」と酷い咳をしながら謝った。
今回あらためて彼女と私達の今までの関係には、ギフの存在が大きかったのだとも思い知らされた。穏やかで優しかったギフは彼女の夫として日々彼女の棘を受け止めるクッションになっていたのだろうと思う。
私は彼女が帰っていった翌日、1月4日から熱を出した。張りつめていた糸が切れた。やっぱり風邪をひいた。5日に37.8度まで熱が上がった。昨日も熱が続いていたが、あらためてこの数日間の理不尽さに抑えていた怒りが爆発した。
今日は37度を前後しているので文章は書ける。はやく治ればいい。
そして彼女はとにかく声が大きすぎる。いつも大声で怒鳴るように喋る。そして彼女にユーモアのセンスはゼロ。これが一番きつい。
彼女の口から出る言葉は常に侮辱的。彼女は傲慢。偏屈。異常なほどに失礼で無神経な言葉の数々。驚くほど凝り固まった考え。…自分は上級国民。いつも上から目線。言葉にはしないけれど有色人種は皆格が下。マイノリティの優遇政策も全て反対。白人こそが優遇されるべきだと大きな声を出す。もちろんLGBTQの権利も拒否。その偏見はほとんどは無知からくるもの。驚くほど心が狭い。
青色の州と呼ばれるほどリベラルな(民主党支持者が多い)ハワイ州に住む私達に向かって「LGBTQなんて認めないわ。虹色のパターンにアジェンダがくっついたから私もう趣味のソーイングに虹色のパターンが使えなくなったわ」と文句を言う。
ひとりで主張を繰り返す彼女をなんとかなだめながら、様々な分野でのマイノリティを擁護する意見を私は彼女に話した。でも彼女がそのことを覚えているなどとはみじんも思わない。無駄な会話である。
彼女は中流階級出身のお嬢さん。元々は優秀な学生だった人。フランスに留学し、その後世界中を旅して各地に長期滞在し、若い頃は(彼女の同世代の人らしく)新しい世界にも目を向けていた人だったと聞いている。何が彼女をこれほどまで偏見に満ちた心の狭い人物に変えたのだろう。
彼女はbigoted:
obstinately or unreasonably attached to a belief, opinion, or faction, in particular prejudiced against or antagonistic toward a person or people on the basis of their membership of a particular group.
ある信念、意見、派閥に頑固に、あるいは不合理に執着する人。特に、特定の集団に属していることを理由に、ある人や人々に対して偏見を持ったり、敵対したりする人。
彼女にとっては白人こそが優遇されるべきで、アメリカの白人が立場をなくすことは決して許されないこと。その頑固な考え方に「全ての民にチャンスを与えよう」などという「平等」の言葉はほぼ存在していない。75歳でそういう人は、もう何を言っても人の意見を聞かない。何を言っても無駄。
そんな彼女はここハワイにいる間、このアジア人の作った欧州レシピのご飯を食べて、アジア人の用意したベッドに寝て、アジア人が整えたバスルームを使い、そしてこのアジア人が穏やかな口調で「人の平等」の話や「LGBTQ運動」の始まりの理由などを説明するのを聞いて時には頷き、そしてこのアジア人から「ほめ殺し」に近い温かな称賛を浴びて、滞在の最終日には満面の笑顔で楽しかったわと言い、空港ではまるで泣きそうになりながら別れを惜しみ私達に二度のハグを求めた。この人はただ寂しかっただけなのだろうか。
これからも彼女とのつきあいは続いていく。時間の無駄。なにも得るものはない。
彼女が去ったその日、私が旦那Aに「正直に感想を言いなさいよ」と問えば、Aは「まるでシェルショックのようだ。言葉も出ない。すごかった。こんなにすごいとは思わなかった。9日間は長過ぎた。悪かった」と酷い咳をしながら謝った。
今回あらためて彼女と私達の今までの関係には、ギフの存在が大きかったのだとも思い知らされた。穏やかで優しかったギフは彼女の夫として日々彼女の棘を受け止めるクッションになっていたのだろうと思う。
私は彼女が帰っていった翌日、1月4日から熱を出した。張りつめていた糸が切れた。やっぱり風邪をひいた。5日に37.8度まで熱が上がった。昨日も熱が続いていたが、あらためてこの数日間の理不尽さに抑えていた怒りが爆発した。
今日は37度を前後しているので文章は書ける。はやく治ればいい。
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