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2023年6月11日日曜日

映画『Jimmy O. Yang: Guess How Much?』(2023):アジア系あるある漫談第2弾





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『Jimmy O. Yang: Guess How Much? (2023)/米/カラー
/54 minutes/監督:Jimmy O. Yang』
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Amazon の Prime Video 。

去年の年末に、ジミー・オーヤンさんの2020年のスタンドアップ・コメディ『ジミー・O・ヤン 人生はお買い得/Jimmy O. Yang: Good Deal』を見て笑い、今年新作が出たと聞いたので見てきた。

相変わらずアジアネタのジョークが面白かった。このお方のスタンドアップは荒っぽくなくて嫌な気持ちになることがないからいい。頭のいい人。


彼の視点のポイントは、アメリカの中流の白人家庭のスタンダード(過去何十年間もドラマなどで提示されてきた一般的アメリカ人のスタンダード)から見て、アジア人やアジア系の家族がいかに彼らと違うのか、いかに異質なのか…をアジア人の彼が提示して、アジア人の観客がうんうんと頷きながら「アジア人あるある」を一緒に笑うというもので、その目の付け所はユニーク。その笑いが保守的な白人の(マイノリティーを全く受け付けない)人々にどう受け止められるのかは私にはわからない。しかし少なくともアジアをよく知る白人には面白いらしい。うちの家は、私がバカ受けしてゲラゲラ笑うのを旦那Aがうふふと一緒に笑う。圧倒的に私の方がよく笑う。でも旦那Aにもおもしろいそうだ。

2020年の前作から3年。彼も36歳。しかしそう見えないほど今もお若いルックス。小柄で一見かわいらしいのに、堂々としていてカリスマと自信に溢れている。そのせいなのか、アジア人あるあるの自虐気味のジョークも、この人のショーなら視聴者や観客が居心地悪くなることもない。安心して一緒にゲラゲラ笑える。自分とアジア系を自ら笑っても「それが俺だ。俺たちだ。それがアジア人というものだ。どうだ面白いだろう」と彼が揺らぐことのない自信に溢れているからだろうと思う。アメリカでマイノリティや弱者の自虐ジョークは実はなかなか難しいと思うのだけれど彼は巧み。すごいと思う。


ジミーさんのスタンドアップの映像を見るのはこれで2回目。実は正直に言えば私は1回目の『Good Deal (2020)』の方が笑った。たぶん1回目はそんな「アジアン自虐ジョーク」に私が慣れていなかったからだろうと思う。『Good Deal (2020)』を見た私は自分でも驚くほどの大爆笑。今回もまた同じようなネタがいくつか出てきて笑ったけれど、前回のように大爆笑にはならずうふふはははと笑った。

今年ジミーさんは36歳。考えてみれば彼も以前とは立場も生活もずいぶん変わったはず。もう今の彼は実際には自虐ネタが使えないほど大成功したハリウッド・スターなのではないかとも思った。
以前は、アメリカへやってきた移民家族の子供としての苦労、米国のアジア人としてのアイデンティティ、異文化アジア系の家族の面白さ…などなど、それらを取り上げて面白おかしく話していたけれど、今現在の彼は、コメディアンとして、キャラクター・アクターとして、コメディのライターとして、監督として、様々な分野で成功を収めた有名人の立場にいる。ガールフレンドもキャリア・ウーマンの白人女性だそうだ。今の彼は実際にはスタイリッシュでお洒落な家で、中流の白人家庭も羨むような洗練された暮らしをしているのではないか。

その辺りの彼の立場の変化が、これから彼のコメディにどう影響してくるのだろう。もうそろそろ「アジア人あるある」の自虐ネタが難しくなっているのではないか。もしかしたら、『Good Deal (2020)』の時のシャープさを今回はそれほど感じなかった理由はその辺にもあるのかもしれない。


それにしてもアジア人あるあるはおかしい。なぜアジア人というものはどこかで似通ってしまうのだろう?それが本当に不思議。
私は今までの人生で、買い物に行って「まけてよ」と言ったことは一度もないのだけれど(勇気がない)、それでも近年アメリカのデパートのNordstromやNeiman Marcusに行って定価で服を買うことはほとんどない。夏、冬のセールや(売れ残ったものが安くなって降りてくる)Nоrdstroⅿ Rаckで半額になったものしか買わない。靴も服もNоrdstroⅿ RаckやSaks OFF 5THで宝探しをするのが好き。そして掘り出し物を見つけては嬉々としてそれらをレジに持っていく。 そして人に「それいいわね~」と言われれば「Guess how much?」と思わず言ってしまう。 それ、ジミーさんのお母さんと一緒だ笑。

映画『ジミー・O・ヤン 人生はお買い得/Jimmy O. Yang: Good Deal』(2020):おもしろいヤンさん