年始に飲んだワインを一応記録しておこう。
「一応」と書いたのは、これらのワインはワタクシが去年から始めた「ワインで巡るフランスの旅」プロジェクトで予定していたワインではないから。
年末年始にインロー様がやってきて…すでにクリスマスも終わっていたのだけれど、年明けまでいらしたのでまぁなにか美味しいものでも食べようかと、結局失敗しないビーフシチューを作ることになった。それで適当にスーパーで選んだワインなので思い入れも期待もしていなかったから。シチューに半分ずつ入れてついでにちょっと飲む…そのような扱いだった赤ワイン2本。
そしてなりゆきで元旦に開けてしまったオーストラリア産のデザートワイン1本。
デザートワイン中 なりゆきなので全く正月っぽくないテーブル |
まずは元旦のデザート・ワイン。これは旦那Aが(もう何年も前に)コスコで買ってきたもの。旦那Aはあまり飲む人ではないし、彼本人がなぜこれを買ったのかも覚えていないそうだ。
開けることになったのは元旦の朝。インロー様が気難しい人なので私は「今年は日本式は一切やらないから」と事前に旦那Aに言っていたのに、当日の朝皆でコーヒーを飲んでいたら、旦那Aがキチンでこそこそ「なんちゃってお屠蘇」らしいものを準備し始めた…日本酒に丁子だのシナモンスティックだの入れて「元旦だからこれを飲もう」などと言う。味はもちろん珍妙。それで私が思いついて「それを飲むのなら、あのデザートワインを開けようよ」と棚から忘れられたデザートワインを取り出した。それで一応乾杯し「Happy New Year」などと言いながら3人で飲んだ。まったくLow keyの新年である。やる気も無くいいかげんで全くかしこまっていない。
ところがこれがおいしかった。ちょっとびっくり。
甘い。デザートワインなのでそのようなものだろうが、「これは…ポートワインじゃん。マルサラワインとかあんな感じ?飲みやすいしおいしいわ。複雑な味のワインだからと言うよりも、ただ単純に味が美味しいね」という感じ。なんだ開けてみてよかったじゃん。意外にいい。
早速VIVINO.comでチェックしたら、5点満点の 4.0点と出てきた。なんだ結構評価もいいのですね。まぁ美味しいよね。確かに。これは開けてみてよかった。
🍷Yalumba Museum Reserve Muscat
Vivino.com Score: 4.0
Winery: Yalumba
Grapes: Muscat
Region: Australia / Victoria / North East Victoria / Rutherglen
Wine style: Australian Dessert
Alcohol content: 18% シエ~!アルコール分が高い! オイシイケド
* * * * *
最初はボギニョンがプロヴァンス風か決めていなかったのだけれど、なんとなく手に取ったワインが仏南部ローヌ地方のワインだったので南部の「プロヴァンス風」に決定。別のスーパーで同じくローヌ地方のワインをもう1本買って3人分2食分のシチューを作ることにした。
やる気の感じられないテーブル 演出でキャンドルを灯そうと思ったらライターのガスが切れていた |
さてさて…この2つのワイン。料理には何の問題もない。シチューはいつものように美味しくできた。しかし飲むワインとしてはどうよ?
🍷E. Guigal Côtes-du-Rhône Rouge 2020
最初はやっぱり硬い。もちろんしばらく空気を入れなければ。料理をする間に2、3時間過ぎたのでディナーの時は十分な時間が経っていたはず。…う~ん…なんか浅い?フルーツの味がするのは当り前だろう。しかし問題はアルコール。アルコールが前面に出てきてキツイ。なんかピリピリするような感じ。いかにもアルコールが強いですねと感じた。あまりよくない。
2日目と3日目も飲んだけれど、あまり印象が変わらない。アルコール分は少しひっこんだかと思ったが、その代わりにフルーツ風味も単調になったような。これは…あまりおいしくないと思った。まぁ料理には十分な程度。アルコール度15%。これは強いワインだ。
🍷Famille Perrin Vinsobres Les Cornuds 2019
そういえばこのワイナリーのファミーユ・ペラン社と言えば、前に飲んだローヌ地方のワインもこの会社だった。チキンの絵が書いてあったあのワインはLa Vieille Ferme Red 。安いせいなのかあのワインの評価はVIVINOで3.5点。今回のVinsobres Les CornudsはVIVINOで3.8点。すこし格が上がったか?しかしこのワインの米国本土での平均価格はチキン絵のワインと1ドルほどしか違わない。さてどうでしょう?
これは最初からフルーツ風味がある。しかしやっぱりアルコールが前面に出てきてキツイ。アルコール分は14.5%。これも上のE. Guigal社のワインと似た印象。味や香りの豊かさが足りない代わりに、ピリピリとするアルコールが前面に出ていてあまり楽しめない(これがスパイシーというものか)。
2日目以降、口先にワインが入った時にはまろやかで美味しいと一瞬期待するのに、口の奥まで飲むと期待したほど味が広がらない。味わいが浅くキツイアルコール分が前面に出てきてあまりいいと思わなかった
体調も気分もあまりよくなかったせいか飲んでいたらすぐに酔っぱらった。お酒は体調によって味も酔い方も全く違うので、今回の印象だけでこれらのワインを評価するのは問題かもしれない。しかしどちらのワインも丸みや味が浅い代わりにアルコール分の強さだけが印象に残ってよくなかった。
さぁ…どうだろう?これら2本のワインは共にローヌ地方のワイン。
★E. Guigal Côtes-du-Rhône Rouge 2020
米国平均価格は$16~$19ぐらい
🍇Syrahシラー50%、
🍇Grenacheグルナッシュ45%、
🍇Mourvèdreムールヴェードル5%
アルコール度:15%
★Famille Perrin Vinsobres AOC Les Cornuds 2019
🍇Syrahシラー50%、
🍇Grenacheグルナッシュ45%、
🍇Mourvèdreムールヴェードル5%
アルコール度:15%
★Famille Perrin Vinsobres AOC Les Cornuds 2019
米国平均価格は$16~$19
🍇Syrahシラー50%、
🍇Grenacheグルナッシュ50%
アルコール度:14.5%
どちらも辛口の感想になってしまったけれど、この辛口感想の理由が、ただ値段とワインの質の程度の問題(比較的安い価格だから?)なのか、それともブドウの種類によるものか、単純にローヌ地方のブレンドが私の好みに合わないのか…今はわからない。アルコールの度数が高いのも私には問題なのだろうと思う。以前飲んだファミーユ・ペラン社のニワトリの絵のワインも味わいが浅い印象だったし、これらローヌ地方のワインが全てこのようなものなのかどうかは、今度少し値段の高いワインを買って飲んで比べてみるしかないのだろう。
(以前のように)ワインを考えずに飲んでいた頃なら、おそらくこれら2本のワインも「ふ~ん赤ワインか…」ぐらいの印象でスルーできるものだったと思う。しかし情報を調べて評価を照らし合わせながら、そして今まで飲んだワインと比べながら飲むと、初心者ながらもそれなりに好き嫌いが出てくるのは面白いと思った。
特に今回のワインが辛口の批評になったのは、前回飲んだ仏ラングドック・ルーション地方の赤ワインDomaine de Fontsainte, Corbiere Rougeがかなり美味しかったから。そのワインのブドウはCarignanと GrenacheとSyrah種。アルコール分は14.5%だったが、あのワインは今回の2本のワインほどアルコール味を感じずにまろやかだったと思う。あれはただカリニャンのブドウがおいしかっただけだろうか?(もしかしたら私はシラーが苦手なのか?) そのワインはVIVINOの評価も4.0点。…味の印象が3.8点と4.0点だとこれほど違うのか…それも今度から注意してみようと思った。
🍇Syrahシラー50%、
🍇Grenacheグルナッシュ50%
アルコール度:14.5%
どちらも辛口の感想になってしまったけれど、この辛口感想の理由が、ただ値段とワインの質の程度の問題(比較的安い価格だから?)なのか、それともブドウの種類によるものか、単純にローヌ地方のブレンドが私の好みに合わないのか…今はわからない。アルコールの度数が高いのも私には問題なのだろうと思う。以前飲んだファミーユ・ペラン社のニワトリの絵のワインも味わいが浅い印象だったし、これらローヌ地方のワインが全てこのようなものなのかどうかは、今度少し値段の高いワインを買って飲んで比べてみるしかないのだろう。
(以前のように)ワインを考えずに飲んでいた頃なら、おそらくこれら2本のワインも「ふ~ん赤ワインか…」ぐらいの印象でスルーできるものだったと思う。しかし情報を調べて評価を照らし合わせながら、そして今まで飲んだワインと比べながら飲むと、初心者ながらもそれなりに好き嫌いが出てくるのは面白いと思った。
特に今回のワインが辛口の批評になったのは、前回飲んだ仏ラングドック・ルーション地方の赤ワインDomaine de Fontsainte, Corbiere Rougeがかなり美味しかったから。そのワインのブドウはCarignanと GrenacheとSyrah種。アルコール分は14.5%だったが、あのワインは今回の2本のワインほどアルコール味を感じずにまろやかだったと思う。あれはただカリニャンのブドウがおいしかっただけだろうか?(もしかしたら私はシラーが苦手なのか?) そのワインはVIVINOの評価も4.0点。…味の印象が3.8点と4.0点だとこれほど違うのか…それも今度から注意してみようと思った。
これからもワインで巡るフランスの旅は続く。
🍷E. Guigal Côtes-du-Rhône Rouge 2020
Vivino.com Score: 3.8
Winery: E. Guigal
Grapes: Syrah, Grenache, Mourvèdre
Region: France / Rhone Valley / Southern Rhône / Côtes-du-Rhône
Wine style: Southern Rhône Red
Alcohol content: 15%
Wine description
Deep and dark red. Shiny. Fresh fruits with red berries and spices. Full, round and racy. Rounded and smooth tannins. A full-bodied, rich and intensly aromatic wine. Full with a long finish and plenty of elegance and finesse due to the well balanced tannins and fruit.
🍷Famille Perrin Vinsobres Les Cornuds 2019
Vivino.com Score: 3.8
Winery: Famille Perrin
Grapes: Grenache, Syrah
Region: France / Rhone Valley / Southern Rhône / Vinsobres
Wine style: Southern Rhône Red
Alcohol content: 14.5%
Wine description
Purple, very deep with purple highlights. Intense aromas of violet, black fruit and spice, black pepper and licorice. Round mouth and full of finesse, with elegant tannins.