能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2013年7月15日月曜日

Perfume:初の欧州公演・現地での反応は?-その5



ふえ~もう昨日が最後だと思ったんだけど、もう一つ面白いのが出てきたので翻訳することにしました。ロンドンのPerfumeファンがライブの直後に喋ってる音源です。興奮してる生の様子が伝わってくるので面白いです。

取材はあの日本在住の音楽ジャーナリスト、ダニエル・ロブソンさん。このお方はもうPerfumeファンの間では有名みたいですね。この音源は「It Came From Japan」の彼のポッドキャスト放送からです。

It Came From Japan
(英国にJ-POPのアーティストを招聘するエージェントらしいです)
http://www.itcamefromjapan.co.uk/026/#
・このポッドキャストのPerfumeのロンドン公演については23:40あたりから。まず彼の感想を話してます。ここで訳をしたファンのインタビューは29:25からです。

当日のPerfume公演の後、Shepherd’s Bush Empireの外でPerfumeの出待ちをしているファンにダニエルさんがインタビューしてます。(聞き取れないところもあるので、かなり荒い意訳です)

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★マット、アヤ、アンディ、エリー(現地のにわかファンでしょう)

どうだった?素晴らしかったPerfumeがイギリスで見れると思わなかったし、見れて良かった。凄く良かった。」「2月にきゃりーちゃんを見たんで次はPerfumeだと言ったんだ。もっと(聞き取り不可能)オネガイ(笑)」

ハイライトは?Glitterやってくれてすごく嬉しかった…みんな手を振ってね…私もやったわ…ファンみたいに。」

今までPerfumeを見たことある?NO、最初に知ったのは67年前に日本のACCM?ゴミ収集の会社?で見て…いいなと思って、でもしばらく忘れてたんだ。…で、このショーのことを知ってここ何週間かアルバムの曲を聴いてね…、こういうJ-POPを知るのもいいな。」

最初(Spending All My Time)のビデオ投影ドレスは?「あー素晴らしかったね。ただ3階だったからあまり見えなかったけど良かった、あれってカンヌでやったんだっけ?フリも完璧だったしね、よかったよ。」

歯磨き(その他いろいろ)は?「あーあれ(笑)よくみんな合ってたわね(笑)」「俺はわかんなかった。B’zのウルトラソウル?もわかんなかった。一緒にわーわー言って騒いだだけ。ちょっと呑んで酔ってればなんでもいいしさ(笑)B’z はゲーム音楽をやってたけどわかんなかった。残念だけど。」

(ロンドンでは珍しい)長いトークは?「僕もどうするかと思ってた。多くの人が理解してたからよかったね、ボクはわかんなかったけど。でも上手くいったと思うよ。Fish & Chipsはわかったね」「全員一緒にね…」「僕達はFishだった」「俺はやんなかったぜ、no, no…..Fish & Chipsはやんない…もっとカレーとか美味しくないとな…(笑)」

観客は?「ほんとにいろんな人がいた。60歳からティーンまで、ほんとにいろんな人がいた。日本はどうなの?みんなバラバラですごく妙な組み合わせの人達が集合した感じ。皆それぞれ違う方法でPerfumeを見つけたんだと思う。インターネットとかバラバラにね。有名なバンドみたいなのとは違うよね。日本人も多くいたね。たぶんロンドンの日本人全員が来たんじゃないかな。(笑)」

どれが良かった?「あーなんか(今頭の中で)全部混ざっててどれがいいか選ぶのが難しい…いくつかやんない曲もあったけど全体的に素晴らしかった。あ、Capsuleが見たい…まだここには来てないよね、うんCapsuleが見たい。うんでもすごくいいショーだった。」


★ギャビー、ジャレット、アダム(現地のJ-POPファン)

どうだった?「凄かった。過去5年ほどでJ-POP3つしか見てないけど(Boys School、宇多田ヒカル)、このPerfumeが一番楽しかった。楽しくて一番日本的だった。客いじりが面白かった、あんまりないよね。客とワイワイやるのが凄く面白かった。Boys Schoolはもっとヨーロッパ風だったし、宇多田さんはアメリカンでね。だからこれは違ってた、すごく元気一杯。」「このコンサートはファンのために…パフュームファンはコアな日本のファンで…あー今まで見たのに比べて全然違う。すごくHAPPYなの他のコンサートが暗いとか変とか悲しいわけではないけど…いろんな刺激的なアドレナリンハイのコンサートにも行ったけど必ずしもHAPPYではなかった…(笑)、宇多田さんは素晴らしいけど、Perfumeは元気一杯ハイエナジーで、宇多田さんはバラードとか…すごくいいんだけど…でも気分が変わるわけではなくて、だけどPerfumeはね、その日どんなに嫌なことがあってもコンサートはやっぱり最高にHAPPYなの。」「俺笑顔が止まんない…ショーが終わってからも。ライブでも最初から最後まで笑ってたし、ライブの後も笑顔が止まんない…(笑)これがね…PerfumeHAPPYなミュージック。」

Perfumeをなんで知ったの?Youtube5年前にJ-POPにはまって宇多田さん、浜崎あゆみ、Dragon AshGlobeL'Arc-en-Ciel とか90年代のJ-POPを聴いて…で、Perfumeを見つけて…他と違うなと…エレクトロポップで…Perfumeがまだ有名になる前でね…コンピューターシティとエレクトロワールドを聴いてビックリした、他のJ-POPと全然違うからとても驚いた。」

ショーが終わって1時間だけど外で出待ちしてるの?「うん、もう1回見て写真が撮れるといいなと思って、中では禁止だったから。うん見れるといいな。思い出づくり…」

もし(メンバーに)何か言えるとしたらなんて言う?ハァー…また来てねオネガイ。素晴らしかったです。最高です。客の全員が100%…110%楽しみました…いやもっと…。また来て下さいオネガイ…ありがとう、アリガザイマス。」「アリガトゴザイマースーホントニアリガトードウモアリガトゴザイマース(笑)。全部の言い方でありがとうと言いたい…たぶん…ハムニダ…ハ…(笑)」「ははははそれカムサンミダーよ(笑)」「ははは俺の韓国語はダメだな…日本語は…(笑)…あーほんとにありがとう、それにこれからの音楽、シングルや新しいのを楽しみにしてます。また来て下さい。たぶんもっと大きなところで、でも小さい箱も好きだな。」「それぞれいいよね。」「O2アリーナみたいに大きな箱だと全然違うと思う、こんなに親密じゃないわ、これはもっと繋がってる感じ。」「また来て下さい。」


★ブライアン、アダム、アラン(マレーシア、ロンドン、中国の西安から参加)

PTAJPNTシャツを着て…「そうそうそうPTAのメンバー。」

マレーシアから来たの?うん、ドイツにも行ったよ。明日はパリに行く。」

なんで?Perfumeのため。大好きなんだ。」「シンガポールで去年も見たよ。」

どうだった?「凄く圧倒された。エネルギーを吸い取られたよ。素晴らしかった。ライティングもすごくてね、会場は飛び跳ねてたし…すごかった。あんなの見たこと無い。いろんなJ-POPのコンサートに行ったけど一番ドキドキしてクレイジーだった。みんな一緒に騒いで踊ってね」

どれがよかった?Chocolate Disco」「手を振り上げてね、すっごく楽しかった。最高。HAPPYだった。」

箱のサイズはどう思った?元々はもっと小さかったんだよね「良かったと思う。もしもっと小さかったらこんなに楽しめなかったかも。皆も楽しんでたしね、でも次回はもっと大きくてもいいかも、だってもっと多くの人に見れるチャンスがあったほうがいいもんね。」「それほど大きな会場じゃなかったから、彼女達が近くてよく見えた。」

Spending All My Timeのビデオドレスは?「あースゴスギ…すごいよね一番好きなとこかな…映像をドレスに映してね、ただただ驚き…すごいよ。」

アンコールは?Glitterを選んだ」「僕も」「僕はLove the World」「ライブでGlitterを長い間見てなかったから…DVDにも入るといいな。」「Glitterが好き」

会場にいろんな人がいたけど誰かと知り合った?「いろんな人に会ったよ。世界中に友達も出来た。僕らも今日会ったんだ。またロンドンに来たら会う人もいる。沢山の友達ができた。」

もしここにPerfumeが出てきたら何て言う?「ありがとう。このままステキな曲を出し続けてね。それにこんなツアーをもっとやってね愛してます。」「オツカレサマデシターアリガトゴザイマシター。」

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ダニエルさんは、バックステージにも行ってPerfumeメンバーにも会ったらしい。写真も撮ったけどFacebookには載せられないそうで、秘密だそうです。やっぱり彼はPerfumeのファンなんだって(笑)。

ほぼ2時間近くのショーであのハイヒールを履いて踊り続けているんで、一緒に行ったダニエルさんの友人の奥さんがPerfumeに「足は大丈夫なの?」と聞いたそう。そしたらバックステージでは直ぐにハイヒールを脱いで氷水に足を浸すんだそうです。(←ふあーすごいね)

それから、スタッフさんは今度ロンドンに帰ってくるときはもっと大きい箱でやりたいと言ったそう。Perfumeは、オフの時間にはFish & Chipsを食べたそう。(ロンドンで)誰も来ると思わなかったのに、とにかくあんな大きな箱でショーが出来て驚いている。今回はライブ・ビューイングもあったけど目の前の観客がまず一番だったそう。小さめの箱でやれたのも楽しかったらしい。
 
 
ところで以前このブログで冗談で、ダニエルさんには「海外でのPerfume宣伝部長をやって欲しい」と言ったんだけど、そのとおりになってますね(笑)。ご本人もPerfumeファンらしいですし、たのもしいですね。
 
…ところで、つい最近までダニエルさんの苗字のロブソンをロビンソンさんだと思い違いしてました。このブログにも過去に2度ほどロビンソンさんと書いてたんだけど修正しました。ゴメンナサイ…
 

2013年7月14日日曜日

Perfume:初の欧州公演・現地での反応は?-その4



Perfumeはもう日本では次のフェスを終わらせたそうですが…、

さてさてまたネット上の記事です。どうもここ数日書いている「現地での反応シリーズ」は、(既に大成功だったことが分かっている)Perfumeのライブの結果を見るというよりも、「(英国の)どんな人達がPerfumeに興味を持ってくれているのかを知るシリーズ」になりつつありますね。まあそれもよし。Perfumeを通して知る海外。どんな人達が(英国で)Perfumeを聴いてくれてるのか…は大変興味深い。ではいきましょう…。

まずは「J-POP GO」。名前のとおり英国のJ-POP専門のネット上の雑誌です。…とは言っても日本でTVに出たりよく名前を聞くようなグループというより、アチラの人が面白いと思うJ-POPの類が多いらしい。…私にJ-POPの知識が皆無なので、どういう人達が採り上げられているのかも分からないですが…。

インタビューやレビューの記事には、今年ロンドンでライブをやったきゃりーさんや、ロンドン在住の布袋さん、(なんとあの)少年ナイフ、L'Arc-en-Cielや宇多田さん、Perfumeの名前が見えます。あとはよく分かりません。

ともかくこの「J-POP GO」は、英国内でのJ-POPの宣伝に大変な貢献をしてくれているらしくて、なんと2004年ごろからロンドンで、J-POPナイトのクラブイベントを企画して成功を収めているとのこと。コスプレをした英国の若者達がJ-POPだけの流れるフロアで一晩中踊り狂う姿を想像するのも面白いですね。ほんとに西洋と東洋の位置は変わりつつある…。

ところでこの「J-POP GO」のライター陣には、昨日のThe Electricity Club」でPerfume公演のレビューを書いたAmy Bernheit(エイミー・バーンハイト)さんもいます。このあたり、若い人の好きなJ-POPやらエレクトロやらの区別が曖昧になってきているのかもしれません。

さて記事は…

http://www.jpopgo.co.uk/jpg/perfume-live-in-london/
by Paul Browne
 
この記事はですね…、ほとんどを淡々と、その日何があったのか…を書いているだけです。いかに観客が興奮しているのか、いかにPerfumeがダンスもステージセットも素晴らしいのか、Fish & ChipsWe Will Rock Youの掛け合いやPTAコーナーも上手くいったのか、を淡々と書いてます。
 
会場でのグッズの販売状況にも言及し、いくつかのシングルや「Love The World」のCDPTATシャツはすぐに売り切れ。DVDも売ってたらしい。
 
全体的な感想は…とにかく素晴らしかったとのこと。
 
最後の最後にちょっと個人的な意見を書いてます。「Perfumeは今までに多くの曲をリリースしているので、(曲がありすぎて)どの曲をセットリストに加えるかの選択が難しくなってきている。個人的にはトライアングルの頃の曲=One Room DiscoNight Flightが聴きたい。だけどともかく今は、彼女達がまた英国にやってきてくれるのかどうかを考え中…。今夜のファンのアノ興奮した反応を考えると、たぶん間違いなく帰ってきてくれるはず…)
 
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さて次は「MCM BUZZ」。このネット上の雑誌で扱うのは、映画とテレビ番組、エンタメニュース、ゲーム、コミックス、コスプレ、アニメ、漫画…だそう。コスプレやアニメなどの日本関連の記事も見えますが、基本的には今の英国の若い人達の好きなもの=ゲーム、アニメ、SF映画、ホラー映画など…の「若い子文化」の情報を集めた雑誌のようです。日本発のアニメや、TVBBC発の「Dr. Who」、ピクサーのアニメ、ホラー映画に、SF映画、モンスター映画、怪獣物、近未来物、スターウォーズ、K-POPにプロレス、ゲーム…などなど内容は多種多様ですが、全ては「若い子の好きなもん」関連らしいです。記事を書いているライターの人達も、まだ学生さんだったりしてかなり若いです。読者は高校生ぐらいでしょうか。そんな若い人向けの雑誌が採り上げたPerfumeライブのレビューは…。
 
http://www.mcmbuzz.com/2013/07/07/perfume-at-shepherds-bush-empire-5th-july-2013/
by Jacob Milnestein
 
これも長いのでざっと意訳します。この人の英語は分かりずらいんですが絶賛してます。かなり感情的な文章です。そもそもこのお方はあ~ちゃんのファンなんじゃないかな…。
 
まずはFish & Chipsの掛け合いから。「客が熱狂して掛け合いを楽しむと、on stage Perfume‘s A-chan smiles gleefully and giddily(ステージ上ではあ~ちゃんが大喜びしてきゃあきゃあ笑った。)」
 
The atmosphere is amazing, a genuinely broad mix of people representative of the quality of music that Perfume‘s back catalogue attests to. There is none of the weirdness, none of the awkwardness often present at concerts with such an overlapping audience – especially an audience raised on a limited diet of poorly handled imports and inconsistencies – there is only a love, a genuine love for the three women standing on stage and the music they perform.(雰囲気がすばらしい…Perfumeの過去の曲の質がそれを証明するように(会場には)様々なタイプの観客がいる。それでも全く変じゃない。こういう様々なタイプの観客のいるコンサート特有の(特に数少ない曲や情報に我慢してきた観客にしては)ぎこちなさが全く感じられない―そこにあるのはただのみ。ステージに立つ3人の女性達と、彼女達の音楽に対しての(観客の)本物の愛だけ)」(←おお酔ってますな…)
 
このお方は、まずSpending All My Timeに完全にヤラレタらしいです。まず衣装に映し出されたイメージが増殖したり壊れたりするのを見て、「昔、子供の頃に見た映画、オリジナルの『TRON』の衣装を思い出した。
a feeling that tells us this is the future, this is the dream that we expected to inherit from films that we watched as children. In fact, if you are looking for a group that take full advantage of modern multimedia in their performance, then surely there can be no better example than the way Perfume appear on stage.(気持ちが僕達に伝える…これが未来だ、これが僕達が子供の頃に見た様々なSF映画から受け継ぐはずだっただ…。事実、もし現在最高のマルチメディアを使ったパフォーマンスを見たいのなら、このステージ上でのPerfume以上のものは存在しないだろう。」(←絶賛ですね。このお方はPerfumeに(昔あれほど憧れた)未来の姿を現実に見るようだ…と言っている。まさに「未来からきたポップスター」という感じなんでしょう。Perfumeを見ながら、子供の頃に夢見た憧れの未来を思い出してウルウルしてるんですね。わかるわかる…この気持ちは私も良く分かります。)
 
MCに関しては、今年2月にロンドン公演を成功させたきゃりーぱみゅぱみゅさんと比べてます。きゃりーさんのMCPerfumeに比べるとずっと情報提供・説明的だったと言ってます。
 
大きな2000人の箱に会場が代わったことから、このライブが「隙間市場=(コアなファンだけ)」の観客だけではないことに言及し、それでもこの(「いいね!」などの)可愛い言葉遊びが、there is no artifice, no sense of playing the audience, only the idea that the group are enjoying themselves as much as the crowd before them.(ごまかしだとか、客を弄ぶなどということは微塵もなく、ただただ彼女達が観客と一緒になって楽しむだけのために行われる)(←楽しさに感嘆している)
 
さいごにあ~ちゃんが“I feel the same music, I feel the same passion.”(私も(みんなと)同じ音楽と情熱を感じるの)と言うと、
この記者さん、My heart swells.(胸がいっぱいになった…)(←涙ですな)
The group leave the stage, waving and smiling and crying, and then at the very last, A-chan pauses and shouts:Perfumeはステージを去る、手を振り微笑み、そして泣きながら…そして最後の最後にあ~ちゃんが立ち止まって観客に叫ぶ…)
“FISH AND CHIPS!”(フィッシュ&チップス!)


なんだかPerfumeライブ・愛と涙の感動の記録…という感じですが、このお方もかなりヤラレタらしいですね。会場の熱気がすごくて飲み込まれたんだろうと思います。とにかくPerfumeは観客に愛されてるみたいな事を感動を込めて書いてます。みんなノリノリで雰囲気がすごくよかったんでしょう。日本のPerfumeのライブと同じように(普段は冷静な英国人でさえ)飲み込まれて我を忘れてしまうしまうほどの多幸感…を感じたのかもしれません。動画を見てそうだろう…とは思ってましたが、実際にこういう記事を見るとますますPerfumeのライブの特殊性を感じずにはいられない。ほんとにPerfume凄いことをやってのけたんだなと思う。すごいですね。

これで海外のレビューは一段落でしょうか…。