能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2025年1月29日水曜日

Maceo & The Macks - Soul Power 74 (Pt. 2)(1974)



全てはここから始まった



Maceo & The Macks - Soul Power 74 (Pt. 2)(1974)
Album: Us
Maceo & The Macks
Released: February 19, 1974
℗ 1974 UMG Recordings, Inc.


勝手にHip Hop談義をやっておりますが…。現在のダンスミュージックにも絡んでくる…R&Bやヒップホップが1970年代からどのように進化したのかを考える。海亀が個人的に感じた音楽の進化を少し書き留めておこうと思う。
 

きっかけになったのは数日前に取り上げたDynamicduo – PITAPA (2024)。ともかくかっこいいアーバン系のダンスミュージックとして英国のクラブチャートに入ってきたのを見て驚いた。なんとセンスのいい。そして最後に入ってくる優しいメロディがとてもK-pop風で、それも曲に新しさを加えている(進歩した形なのだろう)と思い感心した。


さてその曲から思い出したのは2000年頃の英国のアシッド・ジャズで聴いた音。例えば Down To The Bone の曲…一番雰囲気が似ているのが To The Bone (1999)(アルバムは『The Urban Grooves: Album II』…YouTubeには公式であがっているのだけれどなぜか日本からは聴けないらしい)。1970年代のR&Bと、1990年頃のサンプリング多様のヒップホップを足して洗練させてお洒落な2000年風にした音。


じゃあそのDown To The Boneがインスパイアされた1990年頃のサウンドは? それで思い出したのが昨日のSchoolly D - Am I Black Enough For You? (1989)。過去のR&Bのサンプリングが多様された1990年頃のヒップホップ曲。


それでは最後に、1989年のSchoolly Dさんがサンプリングとして使った元ネタに遡ろう。これが今回のMaceo & The Macks - Soul Power 74 (Part. 2)(1974)

これなぜ 「Part. 2」となっているのか?それは、このインスト曲の元曲が「Soul Power Pt. 1」…あのJames Brown氏の1971年にリリースされたシングルだから。

今回とりあげるこのインスト曲「Soul Power 74 - Part 2」ジェームス・ブラウンがプロデュースしたもので…元曲「Soul Power Pt. 1」のボーカルを抜いてオリジナルのリズム・パートに、新たに Maceo Parker(トランペット}とFred Wesley(トロンボーン)のホーンを重ねて録音したもの。

この新しいバージョンは1973年10月、Maceo and the Macksの作品として2パートのシングルとしてリリースされた。それが当時のR&Bチャートで20位を記録し、翌年1974年には Maceo and the Macksのアルバム『Us』にも納められた。


なんと元々はジェームス・ブラウンの曲だったのですね。このインスト ver. がもう最高。サックスが最高にかっこいい。ダンス・ミュージックとして最高最高。無茶苦茶かっこいい。これ1974年の曲なんて思えないくらい今でもイケる。かっこよすぎ。

それにしてもやっぱりジェームス・ブラウンなのだな。やっぱりこのお方がファンク系の元祖ですね。踊れるリズムの元祖。私は彼の曲は1曲(ゲロッパ)ぐらいしか知らないと思うけれど、やっぱりすごいんだなと思った。かっこよすぎ。


というわけでまとめ
1974年のジェームス・ブラウンのプロデュースのインスト曲が
● 1990年頃のラップ曲にサンプルで使われ、
● その音の質感が2000年頃のアシッド・ジャズに受け継がれ、
● そして2024年には韓国のグループが温故知新してリリース

進歩してますね。面白いな~と思った。


実は今どきの英国アーバンだとか米国のヒップホップは全然違う雰囲気の曲が多いです。ラップはともかく、バックのリズムや質感がまったりゆっくりの曲が多い。あまり踊れない曲も多い。

それにしてもダンス系の音楽はこれからどのようになっていくのか。実はここのところ英国のクラブ・チャートを聴いていてもあまり面白い曲がなくてつまらないのですよ。もしかしてEDMもそろそろネタ切れなのではないかと思ったりしている。

チャートに上がってくる多くの曲がリズムもメロディーも単調。リピートが多すぎ。尺も短い。それを言うのなら今どきのヒップホップ系の曲も単調なものが多いのですけどね。

ここで取り上げたような昔のヒップホップやR&Bの曲を聴くと、昔の曲がいかに音楽的に豊かであったのかを思わずにはいられない。

EDMやヒップホップ系界隈、これから大丈夫かなと少し心配になりますね。


2025年1月28日火曜日

Schoolly D - Am I Black Enough For You? (1989)



ヒップホップを掘り下げる



D - Am I Black Enough For You? (1989)
Album: Am I Black Enough for You?
Schoolly D
Released: July 27, 1989
℗ 1989 Sony Music Entertainment


これはね…秘蔵です。ギャングスタ・ラップを聞くわけではないけれどこの曲は特別。この曲は以前から取り上げようと思っていた。大好きな曲。もう35年ぐらいずっと聞いてる。音が好き。

この曲は映画で知った曲。とにかくかっこよくてかっこよくて曲を知りたくて、映画を最後のクレジットまで見て曲名とアーティスト名を記録した。そしてCD屋で輸入盤を買った。

アーティストはSchoolly Dさん。映画はChristopher Walken主演、Abel Ferrara監督の『キング・オブ・ニューヨーク/King of New York』。ニューヨークのマフィアの映画でかなり暴力的な映画なのだけれどお洒落。とにかくクリストファー・ウォーケンがかっこいい💕 彼がニューヨークのギャングの親分をやっている。その映画のパーティーのシーンでこの曲の速度を速めたver.が流れた。


昨日のDynamicduoさんの曲「PITAPA 」を聴いて、その音の質感ですぐに浮かんだのが、2000年頃に私が英国で聴いていたアシッド・ジャズのプロジェクト Down to the Bone 。そのプロジェクトのことは以前ここに書いたのでここでは割愛するけれど、このプロジェクトの曲の元ネタの多くは1970年後期R&Bから1990年代のアメリカのヒップホップ。特に1980年代後期から1990年頃のサンプリングを多用した音にインスパイアされた曲が多い。1990年頃のヒップホップの音を2000年当時らしくもっと洗練させて新規にリリースした曲がとてもかっこよかった。

昨日の「PITAPA 」はその Down to the Bone の曲「To The Bone」にとても似ている。レコード盤の雑音を曲にも取り込んでレトロな雰囲気を出す。それがかっこいい。センスがよくてお洒落な音。


じゃあその 2000年頃のアシッドジャズの作曲家がインスパイアされた1990年頃ヒップホップの音とはどのようなものか?それで頭に浮かんだのがこの曲。Schoolly D「Am I Black Enough For You?」

全部の音がサンプリング。昔のレコードのプチプチ言う雑音も入っている。サンプリングの元曲は3曲。

Mandrill - Fat City Strut (1973) …冒頭のみ
 Billy Paul - Am I Black Enough for You? (1972)…サビのボーカル
 Maceo & The Macks - Soul Power 74 (Pt. 2)(1974)…サックス全て

他にもあったのかな?今調べて出てくるのはこの3曲。この曲はほぼこれら3曲のサンプリングで出来ている。そしてその上に Schoolly Dさんのラップが乗っている。

いや~…もうこの曲のこの構成は天才の技だと思う。本当にすごい。かっこよすぎ。この曲はいつ聴いてもすごいと思う。とにかくかっこいい。この曲を教えてくれた映画『King of New York』にも感謝感謝。


当時映画を見て六本木のWAVEだったかに行ってアルバムの輸入盤CDを見つけて買ったのだけれど、この曲以外の曲は全くわからなかった…英語がわからなかったからどうにもならん笑。しかしこの曲はよく聴いた。そのCDは今も手元にある。

当時は英語がわからなかったので、この曲の意味もわからなかったのだけれど今回訳して見たら、なんだか「青年の主張」みたいな歌詞だった。もっと怖いことを歌っているかと思っていた。

それにしてもこの曲はかっこいい。ヒップホップはよく知らないのだけど、巷ではオールドスクールなどと呼ばれているらしい。Schoolly Dさんのジャンルは、East Coast Rap、Gangsta Rap、Golden Age、 Hardcore Rapだそうだ。


★Schoolly D
Jesse Bonds Weaver Jr. さん。米国ペンシルバニア州フィラデルフィア出身のラッパー。1962年生まれ。1980年代半ば頃からDJ Code Moneyと共に大都会のリアリズムを歌い始める。彼の曲は映画監督Abel Ferrara氏の映画に何度も使われていて、特に『King of New York』のこの曲は有名。Gangsta rapを生み出した人物として尊敬されている大御所。


訳注…違ってるかも
I don't need no isis esoterica
esoterica/エソテリカはシミ取り美白クリームの名前かな
isis はわからない esotericaは秘儀や奥義  isisの秘儀?
(旦那Aはリズムを合わせているだけだろうと言う)
ここでは前のアメリカとエソテリカで韻を踏んでいる
I'm just, rough and tough, and takin' no stuff(←修正しました)
俺は「何も受け取らない」
俺は強くてタフで、周りのネガティブな影響は決して受けない
強気で譲らない…=言葉は悪いが take no sh*t と同じ意味
● Pullin my cape, is a very bad habit
「ケープ/マントをひっぱる」のは「英雄的なペルソナを取る」
=引き摺り下ろす
● My fat chain I am chokin'
首の金のチェーンが太過ぎて重くて首が締まりそう
All through the school, you should be votin'
名前がSchoollyなので学校が出てくるのだろうけどvotingは俺をサポートしろかな



Am I Black Enough For You?
Schoolly D
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お前は n......
Yeah

言ってみろ n.....と
N..., Good


[Verse 1]

俺は十分にブラックか お前には アメリカよ?
俺にはエソテリカ美白クリームは必要なし ●
俺に必要なのは 俺のブラックネス
それが足りない奴らもいる

ブラックの喜び、俺のブラックなvibe
俺は死ぬその日までブラックの男だ
俺はただ 荒くタフで 強気で批判は聞かない ●
俺がただ一番知りたいのは お前ら 
俺は十分ブラックか?

  私は十分ブラックだろうか あなたにとって…

俺は十分ブラックか? お前ら 

  私達は登っていく
  一歩一歩
  私達は止まらない
  私達のワークが終わるまで
  私は十分にブラックだろうか
  あなたにとって 十分ブラックだろうか?



[Verse 2]
俺はブラックだ!パワフル過ぎる
おれは今もバッドボーイ、1時間フルでいける
もし他のMCに厭きてうんざりしたなら
こちらに来て 俺を聴けよ

韻の踏み方は 14カラットだから(←そう聞こえない)
おまえら 掴みたいだろ(対抗したいだろ)
でもお前らはちっちゃいウサギさんみたいに逃げるだろ
俺のマントを引っ張るのは とても悪い癖だ ●

コカイン おまえまだ吸ってるのか
おいおい友よ 冗談だろ
おれの太い金チェーン 首が締まる ●
スクールの間は 俺に投票しろよ ●

マイクを持たせたら 俺はピットブル
俺の脳、俺の脳みそは一杯だぜ
言葉、動詞、形容詞に代名詞で
こっちに来て まぁ座れよ

聞けよ、今までお前に無かったものを
フロアでは お前の瞳は輝くだろう
お前がウィッシュボーンに願うのが俺には見える
俺の名前はスクーリースクール おれは決して一人じゃない
俺はただ ラフでタフで 強気で譲らない
俺が知りたいのは おまえら 
俺は十分にブラックか?

  私は十分ブラックだろうか あなたにとって

俺は十分ブラックか? お前ら 

  私達は登っていく
  一歩一歩
  私達は止まらない
  私達のワークが終わるまで
  私は十分にブラックか
  あなたにとって 十分ブラックだろうか


        あなたに痛みはわからない


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Songwriter:  Schoolly D


2025年1月27日月曜日

Dynamicduo - PITAPA (Feat. pH-1, JUNNY)(2024)



これは本当にかっこいい音



Dynamicduo - PITAPA (Feat. pH-1, JUNNY)(2024)
Album: 2 Kids On The Block, Pt. 3 – EP
Dynamicduo
Released: March 28,2024
℗ 2024 Amoeba Culture



アジアンパワーをもうひとつ。この曲は去年の11月頃だったかな?私がいつもよく見ている英国のダンスチャートcommercial pop club chartに入っていた曲。韓国のヒップホップです。

うまい。とにかく上手い。巧み。洗練されている。この音のかっこよさに驚いた。このタイプの音のオリジナルを私はよく知らないのだけれど、元々は1980年~90年代の米国のニューヨークやシカゴ辺りでしょうか? その後私がこのスタイルの音を聴いたのは2000年頃の英国のアシッド・ジャズです。すごくかっこいいお洒落な音。途中で入るサックスの音が最高にかっこいい。

調べたらこの曲の作曲は韓国のソングライターの方々。(英国で馴染みのあるレトロなヒップホップのスタイルにインスパイアされた)韓国の曲が、現在の英国のダンス/クラブチャートに上がってきたという。英国のアーバン(ヒップホップ、R&B)のジャンルのシーンに互角で受け入れられているということでしょう。すごいね。

最初は英語の歌で始まり、とても自然に韓国語と英語が行ったり来たりするのも上手い。歌詞に英語をはさむのも慣れてますね。まったく違和感がない。本当に巧み。そして最後に優しい声のボーカルが入るのもいい。

というわけでアジアのパワーということで取り上げておこう。少し前にK-popのアイドル82MAJORの「Choke 」という曲も英国のcommercial pop club chartに入ってましたが、あの曲もいい音だった。K-pop界には力のある作曲とプロデュースの方々がいますね。リスペクト。

★Dynamicduo
韓国の男性ヒップホップデュオ。メンバーはChoiza(Choi Jae-ho)さんとGaeko(Kim Yoon-sung)さん。2004年のデビュー・アルバム『Taxi Driver』が大ヒット。韓国でのヒップホップのアルバムで最高の売り上げを記録。2006年には自らのレーベルAmoeba Cultureを起こした。

★pH-1 (rapper)
Park Jun-won/Harry Parkさん。韓国系アメリカ人のラッパー。1989年生まれ。韓国で生まれ12歳で米国ニューヨーク州に移住。2016年にデビュー。2019年にデビュー・アルバム『HALO』をリリース。歌うようなメロディックなラップで知られ、そのスタイルはjazz、pop、R&B、gospel musicなどから影響を受けている。

★Junny
Kim Hyung-junさん。韓国系カナダ人のシンガー&ソングライター。1996年生まれ。カナダで育つ。高校の頃からギターで作曲を始め曲をYouTubeに上げ始める。Douglas Collegeで音楽プロダクションを学ぶ傍らSoundCloudでも曲をリリースし注目を集めるようになる。22歳で韓国に移住。SM Entertainmentに作曲で関わるようになる。有名アイドル達にも曲を提供。2017年にEP『Monochrome』でデビュー。2022年にソロでのデビュー・アルバム『blanc』をリリース。


なるほど…pH-1 さんとJunnyさんが英語のネイティブなのですね。それで英語が自然なのですね。



2025年1月26日日曜日

LIVE★Jimmy O. Yang Big & Tall Tour/ジミー・O・ヤン LIVE!!! – 25 January 2025






なんとなんと…昨日、コメディアンのジミー・O・ヤン君のライブに行ってきました。面白かった!なんと私がコメディのステージを見て楽しめるなんて…ワタシもずいぶん進歩したものだわ。とても面白かった。


ジミーちゃんのことは…

コメディーショー
『ジミー・O・ヤン 人生はお買い得/Jimmy O. Yang: Good Deal』(2020)
『Jimmy O. Yang: Guess How Much?』(2023)、

映画/ドラマ
『クレイジー・リッチ/Crazy Rich Asian』(2018)、
『ラブ・ハード/Love Hard』(2021)、
『Space Force』(2020, 2022)

…で馴染みがあるので(私はファンと言ってもいいと思う)、先々週たまたまネットを見ていて彼がこの地でショーをやることを知って「おぅ」と思い旦那Aに伝えたら「見たい」と言うので先週の火曜日あたりにチケットを購入。結構いい席が取れた。昨日土曜日にブライズデル・アリーナに見に行った。

ブライズデル・アリーナのキャパは7000ぐらい。会場はみっちりと埋まっていた。ジミーちゃん御本人も5000人が入ったと言っていた。ステージの後ろの席は閉じているので、ほぼ満杯と言ってもいい。ジミーちゃんすごい人気。客席は90%ぐらいアジア系+ミックス、それに白人がちらほら。やっぱりアジア人のファンが多い。

ショーの前

それにしてもコメディを大きなアリーナで見るなんて「私わかるかな、ちゃんと聞き取れるかな」と心配したのだけれど大丈夫だった。内容はお馴染みの「アジア人あるある」だし「お父さんジョーク」とか「カラオケ話」とか「ハワイのローカル話」とか、わかりやすい話が多くて全く問題なし。すごく楽しめた。行ってよかった。楽しかった。

ジミーちゃんは大スターなのですよね。カワイイ愛嬌のあるルックスなのに、声とカリスマと気概がおっさんでそのギャップ面白い。私、彼の映画の『ラブ・ハード/Love Hard』のキャラクターがすごく好きで今でもジミーちゃんにあのキャラを少し被せて見ている。「真面目ないい人」のアジア人の男の子。ちょっと素敵だな思ったのよね…私の息子だと言ってもいいくらいの年だけれど。


このハワイのショーは、去年の11月にニューヨークから始まった彼の全米ツアー『Big & Tall Tour』。今までに4つのショーを終えハワイは5つ目のショー。もうネタにも馴染んでいるのだろう、ジミーちゃんは堂々としていてプロ。まったく淀みがなく自信に溢れていて話も面白い。彼はやっぱりスターだなと実感。身長5′ 6″ (1.68 m)で小柄なのに本当に堂々としていて、このツアーのタイトルの『Big & Tall Tour』のとおり大きなスターに見えた。そうだ、彼はすごく若く見えるのになんと37歳だというのにも驚いた。「10歳年下の白人の女の子と付き合ったらちょうど同じ年齢くらいに見える」と自虐気味ジョーク笑笑笑。

彼のショーのネタは、それぞれの土地でカスタムメイドなのだろうと思った。だからハワイではハワイネタを沢山話してくれる。ここハワイの観客は様々なアジア系に様々なミックス、そして少しの白人がいる客構成なので、ほとんどのジョークはアジア系の民族別の「あるある」。中国系も多いが、一番多かったのは日系と日本人へのジョークが多かっただろうか。そしてハワイの人々がよく日本に旅行に行くことも知っているのだろう、彼の日本旅行でのネタもあった。日本の中年のおじさんグループと打ち解けた話。日本人の女の子ともつき合ったことがあると言っていた。冗談を言うと彼女は口を手で隠して「キュフフフフフ」と笑ったそうだ笑。

そういえば大谷翔平さんのジョークもありましたね。おそらく大谷さんの話はカリフォルニアでよくウケるのだろう(ジミーちゃんの地元はカリフォルニア)。内容はここでは言わないけれど「おいジミャ、それは違うやろ笑」という危ないジョークもあったぞ。…しかし大谷さんのジョークは思ったよりウケなかったと思ったがどうだろうね。野球よりもアメフトの方が人気なのだろうな。


今回はジミーちゃんのご家族もハワイにいらしていたらしく、(ここにやって来るスターではよくあることなのだけれど)今回のハワイショーはどうやらオーヤン家のご家族のホリデーでもあったらしい。そして(ローカルネタで)先日気温が下がった日に「ハワイの人は75°F (23°C)で寒い寒いと震えてるんだぜ」と笑うと会場も笑ってうんうんと頷く。そうですよ~ 20度は寒いわ笑。

さて、ジミーちゃんの次のショーの地はミネソタ州のミネアポリスだそうだ爆笑。ミネアポリスなんて全米で一番寒いところよ(ダコタとかモンタナの方が寒いかな)。このハワイの話、絶対ミネアポリスでネタにすると思う。ジミーちゃん、ミネアポリスで凍るかも笑。


そういえばリベラルで青い州のカリフォルニアで準備されただろうネタ…トランプ政権になって国が移民の追い出しに動くであろうこともネタとして少しだけ触れていた。「ホセは英語は喋らないけどどんな種類のサンドイッチも上手に作ってくれる。でも彼がいなくなったらどうなるんだろうね」…などと話したら、会場はほぼ皆うなずいていたけれど、スタンドの上のどこかから一人か二人のブーイングが聞こえた(おそらくメインランドからのビジターだろう)。そのせいか、その件はあまり深入りせずに終わらせていたと思った。

こういう政治ネタの話は、土地によって反応が全く違うと思うのでそれぞれの土地でどのような話をするのかなとも思った。ハワイとアリゾナとテキサスとミネアポリスでは同じ話でも人々の反応が全く違うだろう。今回多かった日本人のネタも大谷さんのネタも全く使わない土地もあるだろうと思う。コメディアンのネタ作りはアメリカほど広い国になると内容の調整が大変だなとも思った。


やっぱり「お父さんネタ」が結構あって皆で爆笑して、そしてなんと最後にはお父さんリチャードさんが会場からステージに上がってくださって大ウケ。事前のジミーちゃんのローカルTVでのインタビューでは、リチャードさんがステージに上がりたがってると言っていたのに、リチャードさんはステージ上でスポットライトを浴びながらニコニコ顔で「ジミャ」「I’m nervous」と仰っていた。かわいい。大きな拍手。

ライブのショーなのにスクリーンに映される映像は巧みなカメラワークで、そのまま映像としてリリースしてもよさそう。最後のお父さんとの様子も映像を撮っていたのを見て、もしかしたらこの『Big & Tall Tour』も全てが終わったあとで映像がNetflixあたりでまとめられてリリースされるのではないかとも思った。だとしたら5000人も入ったハワイのショーの映像もきっと使われるだろう。


昨日のライブも終わってホッとして、今日のジミーちゃんはご家族とハワイで暖かいホリデーを過ごしているのかなと思ったら、今日は午後から土砂降りの雨が続いている笑。寒いぞ。明日もまだハワイにいらっしゃるのならいいお天気になるといいな。


Jimmy O. Yang ‘Big & Tall Tour’
Neal S. Blaisdell Arena
January 25, 2025
8:00 pm
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前座 それぞれ20分ぐらい
 Cathy Tanaka:
 ハワイの女性コメディアン 日本&ベトナム系
 Tumua:
 ハワイ出身の男性コメディアン サモア&ポルトガル系
メイン
 Jimmy O. Yang :ほぼ1時間のショー
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2025年1月23日木曜日

独ドラマ Netflix/Sommerhaus Serien『皇妃エリザベート/Die Kaiserin/The Empress』(2022) シーズン1:歴史もの…これはとても期待できると思う





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『Die Kaiserin』 (2022) TV Series-Season 1/独/カラー
/約50分・全6話/制作:Katharina Eyssen』
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去年の年末から見始めたドラマ。すでにシーズン2の途中まで進んでいるのだけれど、まずシーズン1の感想を書き留めておこう。


南ドイツの Königreich Bayern/ Kingdom of Bavaria/バイエルン王国 ヴィッテルスバッハ家から、オーストリア帝国ハプスブルグ家の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世に見染められて嫁入りした美女エリザベート。悲劇のオーストリア皇后として有名なお方ですが、彼女の伝記は私も20代に一度読んだ。それでおおよその彼女のストーリーはわかっている。


嫁ぎ先の姑と上手くいかなかったことから始まって彼女の人生は悲しい話が多い。しかし本を読んだとはいえ随分昔の話なので細かいことは覚えていない。Netflixに彼女のドラマを見つけたので、単純に歴史もののドラマとして楽しめるかと思い見始めた。


シーズン1は6話。主人公のエリザベートが姉のお見合いについていったら、姉のお見合い相手だった皇帝に見染められて結婚することになってしまう。シーズン1はこれから始まる彼女の人生の大河ドラマのイントロ的なシーズン。前半はフランツとの出会い、そして後半は当時のオーストリアの政治情勢や、サブ・プロットとして皇帝の弟マキシミリアンの問題などが少し描かれている。

まだストーリーは始まったばかりなので踏み込んだ感想は書けないけれど、全体の印象はドイツが本気を出した大河ドラマ…本格的、豪華で重厚、真面目な歴史大河ドラマ。印象はかなりいい。


2022年だったか…フランスが関わったマリー・アントワネットのドラマはあまりにも若者向けのふざけた茶番劇で、歴史ドラマとしてはあまりにも酷く閉口したのだが(フランスは未だにマリーアントワネットのまともなドラマが作れないらしい。ギロチン送りにしてバツが悪いのだろう)、このドイツ制作のドイツのお姫様の話はかなりまっとうな歴史ドラマの印象。本格時代劇…「時代に翻弄された女性」のドラマに見えたのでとても期待している。これはかなりいい歴史ドラマになるのではないか。

悲劇のお姫様の話が主題であるとはいえ、当時の欧州の政治情勢が描かれているのも見逃せない。オスマン帝国にロマノフ王朝のロシア、フランスや英国、ドイツとの関係も会話の中に出てくるので、当時の状況を確認しながら見ている。歴史ドラマは歴史を調べるきっかけになるのが楽しい。


皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の弟・マキシミリアンがかなりの曲者に描かれていて(彼の人柄が史実なのかどうかはわからない)、彼がドラマの中のサブ・プロットとして大きな話になるのだろう。この人物の人生もこれからいろいろとある…のは知識として知っている。

それからApafi 伯爵夫人として宮殿に潜り込んだ革命家の女性(フィクションのキャラクター)も重要なサブ・プロット。彼女はエリザベートの親しい友人になる。このキャラクターは『ベルサイユの薔薇』の(フィクションのキャラ)ジャンヌを思い出す(ちなみに史実の「首飾り事件」のジャンヌ・ド・ラ・モットは実在の人物)。


俳優さん達もとてもいい。エリザベートはあまり似ていないが演技は上手い。長身で優男のハンサムな俳優さんが演じるフランツ・ヨーゼフは本人の若い頃の写真を見ると似ていると言ってもいい。エリザベートの義弟マキシミリアンも結構似ている。ロシアの皇太子アレクサンドル2世の俳優さんの危険なカリスマが素敵。ドラマは歴史の再現なので、人物達が似ているともっと盛り上がる。かなりよく考えられた配役なのではないか。

もう一つの見どころは豪華なセットと衣装。もう素晴らしい素晴らしい素晴らしい…。これも歴史の再現。豪華で綺麗で楽しくて楽しくて…それだけでも見る価値がある。…あ、そうだ、リストがアイドルとして出ていた!笑

全編ドイツ語。その響きもとてもいい。時々耳に聞こえてくるドイツ語の単語を確認しながら見るのも楽しい。


さてシーズン2も見始めていますが、これからもエリザベートの姑との不仲、フランツのエリザベートへの変わらぬ愛、問題児の義弟マキシミリアン、革命家のApafi 伯爵夫人はどうなるか、土台が揺らぐハプスブルグ家…などなどこれからどれほどのドラマチックな歴史ドラマを見せてくれるのか。期待しましょう。


2025年1月22日水曜日

Nihil Young, Jamie Scott – Remnants (2024)



Chill



Nihil Young, Jamie Scott – Remnants (2024)
Remnants – Single
Nihil Young, Jamie Scott
Released: November 29, 2024
℗ 2024 Limbo



これは先週UK upfront club chart と commercial pop club chartに入っていたかな。最初はなかなか歌が始まらないので単調過ぎるかと思ったら、歌が始まったらとてもいい。どうやら別れ話が出ている恋人同士で男の子の方が「前世でも一緒だったから別れられない」と言っているような歌かな?まったりトランスでいい気持ち。

★Nihil Young
Mattia Marottaさん。イタリア人のDJ、 producer、electronic music artist。心に響くメロディーのテクノとプログレッシブ・ハウスで知られる。様々な大手のレーベルから曲をリリースしており、Beatport Top 10 の常連、 SpotifyやApple Musicのプレイリストに上がっている。

★Jamie Scott
James Christopher Needleさん。英国人のシンガー&ソングライター、プロデューサー。1984年生まれ。作曲家とプロデューサーとしてアルバムを一億枚以上売り、5000万のシングル、英国のチャートで17曲が1位、米国でも11曲が1位。60枚以上のアルバムが米英でトップテン入りしている。大物アイドルからシンガー、有名DJまで様々なアーティストに曲を提供し続けている。


 Remnants of our past lives are too strong to be undone
このundoneは二人の関係性がほどけてしまうにはの意味だそう(旦那Aの意見)ほどける=別れると訳した
 Let the sky fall down and knock us off our feet
(人)をひどく驚かす(人)をびっくり仰天させる、熱狂させる意味も



Remnants
Nihil Young, Jamie Scott
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もし僕が落ちそうになったら 君は受け止めてくれる?
君は 僕が眠れない時に夢見ることの全て
あのリアクションの遅れの全ては
僕らが以前生きていた別の人生からくるものなの?

立ち去らないで…

Don’t walk away…
別れてしまうには 僕らの前世の名残りが強すぎる 


僕を残して時間が過ぎていくようだ
空が落ちてきて 僕らをびっくりさせればいい 
僕は君の魂を何世紀も知っている
そして僕は千年生きている 今君を抱きしめるために 

立ち去らないで…

Don’t walk away
別れてしまうには 僕らの前世の名残りが強すぎる


あのリアクションの遅れの全ては
僕らが以前生きていた別の人生からくるものなの?

Don’t walk away…

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Songwriters: Jamie Scott and Nihil Young



2025年1月21日火曜日

飲んだワインの記録…年明けにYalumba Museum Reserve Muscat、ビーフシチューにFamille Perrin Vinsobres Les CornudsそしてE. Guigal Côtes-du-Rhône Rouge



年始に飲んだワインを一応記録しておこう。

「一応」と書いたのは、これらのワインはワタクシが去年から始めた「ワインで巡るフランスの旅」プロジェクトで予定していたワインではないから。

年末年始にインロー様がやってきて…すでにクリスマスも終わっていたのだけれど、年明けまでいらしたのでまぁなにか美味しいものでも食べようかと、結局失敗しないビーフシチューを作ることになった。それで適当にスーパーで選んだワインなので思い入れも期待もしていなかったから。シチューに半分ずつ入れてついでにちょっと飲む…そのような扱いだった赤ワイン2本。
 
そしてなりゆきで元旦に開けてしまったオーストラリア産のデザートワイン1本。
 

デザートワイン中 なりゆきなので全く正月っぽくないテーブル


まずは元旦のデザート・ワイン。これは旦那Aが(もう何年も前に)コスコで買ってきたもの。旦那Aはあまり飲む人ではないし、彼本人がなぜこれを買ったのかも覚えていないそうだ。

開けることになったのは元旦の朝。インロー様が気難しい人なので私は「今年は日本式は一切やらないから」と事前に旦那Aに言っていたのに、当日の朝皆でコーヒーを飲んでいたら、旦那Aがキチンでこそこそ「なんちゃってお屠蘇」らしいものを準備し始めた…日本酒に丁子だのシナモンスティックだの入れて「元旦だからこれを飲もう」などと言う。味はもちろん珍妙。それで私が思いついて「それを飲むのなら、あのデザートワインを開けようよ」と棚から忘れられたデザートワインを取り出した。それで一応乾杯し「Happy New Year」などと言いながら3人で飲んだ。まったくLow keyの新年である。やる気も無くいいかげんで全くかしこまっていない。

ところがこれがおいしかった。ちょっとびっくり。

甘い。デザートワインなのでそのようなものだろうが、「これは…ポートワインじゃん。マルサラワインとかあんな感じ?飲みやすいしおいしいわ。複雑な味のワインだからと言うよりも、ただ単純に味が美味しいね」という感じ。なんだ開けてみてよかったじゃん。意外にいい。

早速VIVINO.comでチェックしたら、5点満点の 4.0点と出てきた。なんだ結構評価もいいのですね。まぁ美味しいよね。確かに。これは開けてみてよかった。


🍷Yalumba Museum Reserve Muscat
Vivino.com Score: 4.0
Winery: Yalumba
Grapes: Muscat
Region: Australia / Victoria / North East Victoria / Rutherglen
Wine style: Australian Dessert
Alcohol content: 18% シエ~!アルコール分が高い! オイシイケド


* * * * *

そしてただただLow keyな新年。インロー様と話して、本来なら12月31日にディナーを食べるものだけれど、今回は元旦にディナーを食べようという話になった(インロー様は時差ぼけで早く寝てしまうのでカウントダウンもできない)。それで元旦にシチューを作った。食材は前日に買った。シチュー用にピックアップしたのがお手頃価格の仏ワイン2本。

最初はボギニョンがプロヴァンス風か決めていなかったのだけれど、なんとなく手に取ったワインが仏南部ローヌ地方のワインだったので南部の「プロヴァンス風」に決定。別のスーパーで同じくローヌ地方のワインをもう1本買って3人分2食分のシチューを作ることにした。

やる気の感じられないテーブル
演出でキャンドルを灯そうと思ったらライターのガスが切れていた


さてさて…この2つのワイン。料理には何の問題もない。シチューはいつものように美味しくできた。しかし飲むワインとしてはどうよ?



🍷E. Guigal Côtes-du-Rhône Rouge 2020

最初はやっぱり硬い。もちろんしばらく空気を入れなければ。料理をする間に2、3時間過ぎたのでディナーの時は十分な時間が経っていたはず。…う~ん…なんか浅い?フルーツの味がするのは当り前だろう。しかし問題はアルコール。アルコールが前面に出てきてキツイ。なんかピリピリするような感じ。いかにもアルコールが強いですねと感じた。あまりよくない。

2日目と3日目も飲んだけれど、あまり印象が変わらない。アルコール分は少しひっこんだかと思ったが、その代わりにフルーツ風味も単調になったような。これは…あまりおいしくないと思った。まぁ料理には十分な程度。アルコール度15%。これは強いワインだ。
 


🍷Famille Perrin Vinsobres Les Cornuds 2019
そういえばこのワイナリーのファミーユ・ペラン社と言えば、前に飲んだローヌ地方のワインもこの会社だった。チキンの絵が書いてあったあのワインはLa Vieille Ferme Red 。安いせいなのかあのワインの評価はVIVINOで3.5点。今回のVinsobres Les CornudsはVIVINOで3.8点。すこし格が上がったか?しかしこのワインの米国本土での平均価格はチキン絵のワインと1ドルほどしか違わない。さてどうでしょう?

これは最初からフルーツ風味がある。しかしやっぱりアルコールが前面に出てきてキツイ。アルコール分は14.5%。これも上のE. Guigal社のワインと似た印象。味や香りの豊かさが足りない代わりに、ピリピリとするアルコールが前面に出ていてあまり楽しめない(これがスパイシーというものか)。

2日目以降、口先にワインが入った時にはまろやかで美味しいと一瞬期待するのに、口の奥まで飲むと期待したほど味が広がらない。味わいが浅くキツイアルコール分が前面に出てきてあまりいいと思わなかった


体調も気分もあまりよくなかったせいか飲んでいたらすぐに酔っぱらった。お酒は体調によって味も酔い方も全く違うので、今回の印象だけでこれらのワインを評価するのは問題かもしれない。しかしどちらのワインも丸みや味が浅い代わりにアルコール分の強さだけが印象に残ってよくなかった。


さぁ…どうだろう?これら2本のワインは共にローヌ地方のワイン。

E. Guigal Côtes-du-Rhône Rouge 2020
米国平均価格は$16~$19ぐらい
🍇Syrahシラー50%、
🍇Grenacheグルナッシュ45%、
🍇Mourvèdreムールヴェードル5%
アルコール度:15%

Famille Perrin Vinsobres AOC Les Cornuds 2019
米国平均価格は$16~$19
🍇Syrahシラー50%、
🍇Grenacheグルナッシュ50%
アルコール度:14.5%

どちらも辛口の感想になってしまったけれど、この辛口感想の理由が、ただ値段とワインの質の程度の問題(比較的安い価格だから?)なのか、それともブドウの種類によるものか、単純にローヌ地方のブレンドが私の好みに合わないのか…今はわからない。アルコールの度数が高いのも私には問題なのだろうと思う。以前飲んだファミーユ・ペラン社のニワトリの絵のワインも味わいが浅い印象だったし、これらローヌ地方のワインが全てこのようなものなのかどうかは、今度少し値段の高いワインを買って飲んで比べてみるしかないのだろう。

(以前のように)ワインを考えずに飲んでいた頃なら、おそらくこれら2本のワインも「ふ~ん赤ワインか…」ぐらいの印象でスルーできるものだったと思う。しかし情報を調べて評価を照らし合わせながら、そして今まで飲んだワインと比べながら飲むと、初心者ながらもそれなりに好き嫌いが出てくるのは面白いと思った。

特に今回のワインが辛口の批評になったのは、前回飲んだ仏ラングドック・ルーション地方の赤ワインDomaine de Fontsainte, Corbiere Rougeがかなり美味しかったから。そのワインのブドウはCarignanと GrenacheとSyrah種。アルコール分は14.5%だったが、あのワインは今回の2本のワインほどアルコール味を感じずにまろやかだったと思う。あれはただカリニャンのブドウがおいしかっただけだろうか?(もしかしたら私はシラーが苦手なのか?) そのワインはVIVINOの評価も4.0点。…味の印象が3.8点と4.0点だとこれほど違うのか…それも今度から注意してみようと思った。

これからもワインで巡るフランスの旅は続く。


🍷E. Guigal Côtes-du-Rhône Rouge 2020
Vivino.com Score: 3.8
Winery: E. Guigal
Grapes: Syrah, Grenache, Mourvèdre
Region: France / Rhone Valley / Southern Rhône / Côtes-du-Rhône
Wine style: Southern Rhône Red
Alcohol content: 15%
Wine description
Deep and dark red. Shiny. Fresh fruits with red berries and spices. Full, round and racy. Rounded and smooth tannins. A full-bodied, rich and intensly aromatic wine. Full with a long finish and plenty of elegance and finesse due to the well balanced tannins and fruit.


🍷Famille Perrin Vinsobres Les Cornuds 2019
Vivino.com Score: 3.8

Winery: Famille Perrin
Grapes: Grenache, Syrah
Region: France / Rhone Valley / Southern Rhône / Vinsobres
Wine style: Southern Rhône Red
Alcohol content: 14.5%
Wine description
Purple, very deep with purple highlights. Intense aromas of violet, black fruit and spice, black pepper and licorice. Round mouth and full of finesse, with elegant tannins.