能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2016年2月24日水曜日

米・PBS 『David Bowie – Five Years』 ドキュメンタリー



珍しくアメリカのテレビ番組の話。

アメリカの公共放送チャンネルPBSにて、212日に放送された番組。録画していたものを昨日視聴。もともとは英BBC2013年に制作された1時間30分の番組を1時間に編集し直したものらしい。素晴らしかったので書き留めておく。アメリカでは3月に再放送予定。(日本では今年1月に追悼番組として放送されたらしい)



David Bowie – five Years
David Bowie - Five Years explores five key years in David Bowie's music career.
David Bowieの音楽キャリアでの5つの重要な時期を読み解く)




ボウイさんのキャリアの初期から中期にかけて…1971年から1983年まで…を5段階に分け、その軌跡を振り返る。こういうスターのドキュメンタリーの多くは、ゴシップやプライベートの逸話など個人の人となりを追う番組が多いのだが、この番組は内容をほぼ彼の音楽のみに絞って構成。

アルバムに関わったミュージシャン達、プロデューサー等のインタビューを中心にボウイさん本人の言葉も織り込んで、5つの(音楽的)変容の時代を振り返る。

曲と出てくる人々は以下のとおり。◎印の曲は特に詳しく採り上げられたもの。


Year 1 – 1971-1972
Changes
Life On Mars
Moonage Daydream
Suffragette City
Ziggy Stardust
---------------------------------
Rick Wakeman:  Piano “Hunky Dory”
Ken Scott:  co-Producer “Hunky Dory”
Mick Ronson:  Guitar “Ziggy Stardust”
Trevor Bolder:  Bass “Ziggy Stardust”

Year 2 – 1974-1975
Right(リハーサル風景 with Luther Vandross
Young Americans
Fame
Golden Years
Station To Station
---------------------------------
Ava Cherry:  Back Singer “Young Americans”
Carlos Alomar: Guitar
Robin Clark:  Back Singer “Young Americans”
Geoff MacCormack:  Back Singer
Earl Slick: Guitar “Station To Station”
Dennis Davis: Drums

Year 3 – 1976-1977
Speed Of Life
Breaking Glass
Warszawa
Heroes
---------------------------------
Brian Eno:  Synthesisers
Dennis Davis:  Drums
Carlos Alomar:  Guitar
Tony Visconti:  co-Producer
Robert Fripp:  Guitar

Year 4 – 1979-1980
Ashes To Ashes
Fashion
---------------------------------
David Mallet:  MV Director “Ashes To Ashes”
Tony Visconti:  co-Producer
Carlos Alomar:  Guitar
Robert Fripp:  Guitar

Year 5 – 1982-1983
Let’s Dance
China Girl
---------------------------------
Nile Rogers:  co-Producer
Carmine Rojas:  Bass
Carlos Alomar:  Guitar
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Serious Moonlight Tour
Let’s Dance
Fame
Carmine Rojas:  Bass


音楽的な逸話はゴシップ関連の話よりよほど面白い。彼がいかに才能に溢れ、変化を恐れぬソングライターであったかがよくわかる。先日ここで採り上げた『Young Americans』の「Right」のリハーサル風景が一番良かった。私はあの曲の複雑なコーラスはバックのソウルシンガー達の即興だとばかり思っていたのだけれど、実はボウイさんがほとんど指示を出していたことに驚きます。ルーサー・ヴァンドロスさんと半々で作り上げた感じですね。

ロバート・フリップ爺は相変わらず。あのお方は何を考えているのかわからない(笑)。『Young Americans』からドラムを叩いているデニス・デイビスさんが、ブライアン・イーノ氏と仕事をするにあたり首をかしげていたのも面白い。シンセとアンビエント・ミュージックのイーノさんと、NYのバリバリのソウル・ミュージシャン達が一緒になって面白い化学反応を起こしたというのがよくわかる。

番組は83年のSerious Moonlight Tourでの逸話でおしまい。その後にボウイさんは11枚のアルバムを出したらしい(←え、そんなに出してたの?知りませんでした)。

David Bowie – Right (1974)
 

2016年2月23日火曜日

BABYMETAL:『Metal Resistance』収録内容




お姉さんになったニャー
 
219日に発表された内容を

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★BABYMETALMETAL RESISTANCE」収録内容
CD(初回限定盤・通常盤共通)
01. Road of Resistance
02. KARATE
03. あわだまフィーバー
04. ヤバッ!
05. Amore - 蒼星 -
06. META!メタ太郎
07. シンコペーション
08. GJ
09. Sis. Anger
10. NO RAIN, NO RAINBOW
11. Tales of The Destinies
12. THE ONE
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★初回限定盤付属DVD
TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2015 (2015.5.24)
01. メギツネ
02. いいね!
03. Catch me if you can
04. ヘドバンギャー!!
05. Road of Resistance
06. ギミチョコ!!
07. イジメ、ダメ、ゼッタイ
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★海外盤CD
01. Road of Resistance
02. KARATE
03. Awadama Fever
04. YAVA!
05. Amore
06. Meta Taro
07. From Dusk Till Dawn
08. GJ!
09. Sis. Anger
10. No Rain, No Rainbow
11. Tales of The Destinies
12. THE ONE - English ver. –
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多くの海外のメディアも、この新しいアルバムの情報を採り上げています。アルバムの名前「Metal Resistance」が出てニュース、アルバムの内容が出てまたニュース、日本の公式にはまだ出ていないのですが、シングルの情報やアメリカでのTV出演が決まったらしいなど、ウソかマコトか様々な情報が海外のメディアでも出回っています。

以前は海外メディアの記事が珍しかったので採り上げて訳していたんですが、BABYMETALの情報が出るたびにメディアが書き立てる状況になっているので、もう海外ディアをリストアップすることはしません。海外メディアにBABYMETALの最新の情報が出る事があたりまえになった

Metal Hammerではまた表紙らしいです。とにかく海外での盛り上がりに驚きますね。メタル界隈に限っているとはいえ、BABYMETALちゃんは本当にスターです。2年前にアルバム『BABYMETAL』の海外反応を訳していたのですが、当時はいくつかの物好きしか興味を示してなかったんですね。それが今は、もうどれほどの数のメディアがこの新しいアルバムの情報を書きたてているのかわからないです。多すぎて追いつけない。

Wembley Arenaですからね。すごいよなぁ。

 

2016年2月22日月曜日

NHK大河ドラマ「真田丸」第7回「奪回」 2月21日放送



うへーっ…。

サナダマル7回。今回、とうとうこの三谷脚本大河の越えなきゃいけないハードルを見た気がしましたね。

きりちゃん、

うっぜえええ。

うざすぎ。なんだかもーちょっとさー…なんとかならんのですかねこのキャラ。去年みたいに最初から出しゃばりの主人公じゃないだけまし…というだけですね。いなくていいキャラ。ほんとうに困ったねぇ。
 
ドラマが進んで面白くなるかと思うとこの子が出てきて流れを止める。今後『真田丸』が大丈夫かどうかなんて、このうざキャラに耐えられるかどうかという感じもしますね。大丈夫なのか?
 
(草笛)お婆ちゃんはかっこいいし、高畑さんのママもいいの…高畑さんは御本人がユーモラスなので、ああいうキャラはコメディ要員としていてもいい。梅ちゃんもかわいい。(木村)お姉ちゃんも悪くはないです。あのキャピキャピさえなくなれば明るいキャラは悪くない。
 
しかしきりちゃんは今のところ救いようが無い。あのキャラ設定のどこに興味を持てというのかがわからん。可愛げも無し、超自己中でわがまま、礼儀知らずで育ちが悪い。口が悪いだけじゃないくて、性格も曲がってるよなぁ。なんでああなった?13歳の設定でもおかしいですよねぇ。
 
男性に受けるのかどうかは知らないけど、女性の大河ファンであの子を見ていいと思う人っているのか? 誰もああいう風になりたいとは思わんだろう。信繁にもあそこまでうざがられて今後大夫なのか?
 
なんだか全体に(草笛)お婆ちゃん以外の女性は、あまり頭が良さそうに見えないのも困る。わがままを言って足手まといになったり、男達が必死でやるべき事をしているのにガタガタ言って邪魔をする馬鹿な女性が目立つ。どうしたもんじゃろー。『真田太平記』のお江さんほど超有能じゃなくてもいいから、せめて普通に利口で常識的な女性が見たいです。…おっと梅ちゃんが有能なのか…。
 
と最初にぶちまけてもう今回の感想はおしまいにしようかな。
 
 
★あらすじ
上野に北条が攻め込む。滝川敗走。真田パパは岩櫃城と沼田城を取り返す。滝川は人質を伴って伊勢を目指す。途中で木曽義昌が滝川をブロック。滝川の人質=真田のお婆ちゃんを木曽に渡して通してもらう。小県の国衆は北条に寝返りつつある。昌幸パパは上杉につく…と言いながら実は北条につくつもりでいる。

今回の信繁は、色々頑張ったけど人質のお婆ちゃんは救い出せず、うざいきりちゃんだけをつれて帰ってきて落ち込んでいる。パパも右に左にうろうろして考え中というところ。

滝川さんが一番良かったです。ちょっと前に段田さんの、NHKスタジオパークへのご出演を見たんですけど、普段は穏やかでふわふわと優しい印象のお方なのに、ドラマで武将をなさるとキリっとして男臭いのが素敵。俳優さんは役で顔が変わるのがすごいなぁと思う。

草笛さんのお婆ちゃんもすごいな。草笛さんご本人がすごいですね。きりっとして本当にかっこいい。素敵。



2016年2月18日木曜日

BABYMETAL:あ、そうだNew Albumのタイトルは『Metal Resistance』



おっとうっかり大変なニュースを忘れていた。114日に新しいアルバムのタイトルが発表になったんでした。

Metal Resistance

だそうです。
 
よくresistanceが続きますね。よほど反抗期らしいな。だって「Road of Resistance(抵抗の道)」に、今度はメタルでも反抗しちゃうって。反抗抵抗反抗。誰に向かって反抗・抵抗しているのかな。  (*^^*)
 
 
さて今度はどんなアルバムになるのか。前作はあまりにも突飛な突然変異の傑作でしたから、フォローアップはなかなか大変です。またびっくりさせてくれるかな。どうなるか。
 
以前、ほんの少しもれ聴こえてきた新曲を聴いたんですけど、プログレ調があったりプロディジー風があったり期待できますね。
 
薄い音楽ファンの海亀としては、BABYMETALちゃんにはユーモアに溢れた妙な曲をどんどんやってほしい。ファーストアルバムの延長みたいな「なんじゃこら」路線。「この子達はなにをやっとるんじゃ」路線がまた聴きたい。びっくりさせてほしい。
 
 
ファーストアルバムの曲は1曲も捨て曲無し。轟音に子供の声、ジャンルをまたいで何でもありの曲の数々。1曲の中に色んな要素が入ってる曲があって音楽的にとても面白かったです。
 
特に楽曲として凄かったのが

●ド・キ・ド・キ☆モーニング
Bubblegum PopHR Riff~メロ無しボーカル~ J-POP HR Riff~メロ無しボーカル~J-POPHR RiffEDM treatment
●ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト
J-POPMetalDeath VoiceJ-POPゲソ~MetalDeath VoiceJ-POPDubstepJ-POPMetalDeath VoiceJ-POPささやき声)

こんなケオスな曲は他の人には出来ませんよ。個々のパーツに色んな要素があってバラバラなのに、全体では曲として十分にキャッチーでノリがよくて聴きやすい。この2曲は「メギツネ」や「ギミチョコ」ほどわかりやすくないのかもしれないけど、BABYMETALのファーストアルバムの中では音楽的に特に面白い曲だと思う。傑作です。BABYMETAL印。彼女達にしかできません。ボーカルのすぅさんは本当にすごいです。

上の2曲ほどではないけれど

●いいね!
DDR J-popHip Hop+子供声~Heavy Metal Riff ~コガネムシ~DDRJ-pop
●おねだり大作戦
(和+J-POPMetal+子供声+カッテェカッテェカッテエカッテエ)
4の歌
speed metal+子供声+アホな歌詞~Heavy Riff~レゲエヨッコラショレゲエ~speed metal
㊟スタイルの名称は間違っているかも。年寄りなのでよく知らない。

この辺りも面白い。何が出てくるかわからない面白さ。子供がやってるっていっても、こんな変な曲、他の大人には歌えないでしょう?いい曲です。それぞれケオスなのに曲としてキャッチーさを失わないのが本当にすごい。


去年から色々と海外のレビューを翻訳してきているのですが、海外のジャーナリスト達も皆BABYMETALの楽曲の面白さに言及しているんですね。2年前にはThe Guardian紙でドム・ローソンさんが「アクアとスリップノットにスクリレックスが参加したようなもの」と書いているし、去年はThe Huffington Postの記者が「サッカーの声援にデスメタルの唸り声、Undertones風コーラスにレゲエ…レゲエだぜ…そしてデスメタル」(←4の歌)と書いてる。楽曲を面白がっているんですね。

もう2月の半ばで、アルバム発売ももうすぐなんだけど、今度のアルバムにもBABYMETAL印の変で妙でわけのわかんない曲を期待してます。ほんと。へんなやつ。面白いやつ。ふざけたやつ。バカな歌詞のやつ、

そして音だけはやたらとうるさい(笑)。
 
そんな曲を私は聴きたい…。