能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2012年10月1日月曜日

Down To The Bone - Muesli Brown (1997)



Down to the Bone話その2

 
Down To The Bone - Muesli Brown (1997)

Album: From Manhattan to Staten
Released: Oct 28, 1997 ℗ 2007 Down To The Bone Ltd.
under exclusive license to The Blue Note Label Group. All rights reserved. Unauthorized reproduction is a violation of applicable laws. Manufactured by Narada Productions, Inc,
 

 
さてDown To The Bone。まずこのプロジェクトの成り立ちから簡単に。
 
元々はイギリスのプロデューサーStuart WadeさんがChris Morgansさんといっしょに1996年に結成したアシッドジャズ(スムースジャズ)の作曲プロジェクト。楽曲は「ジャズとソウルのフュージョン」「歌無しのバリーホワイト」「ジャズ、フュージョン、ファンク、トリップホップの混ぜ合わせ」(米All Music Guideによる)だそうで、ともかく70年代までのオーガニックな黒人音楽の美味しいところを全部取り入れて、それを90年代半ばの英ダンスミュージックの部品で味付けしたような音。作曲でかなりの割合(殆どのドラムとベース、パーカッション)を打ち込みに頼っているので、DJ打ち込みのダンスミュージックに近いのかも。

理論にあまり詳しくないんで、アシッドジャズの定義もよく分からないんだけど、とりあえず極度に黒っぽいクラブミュージックみたいな感じでよく踊れます。サンプリングが多くてフレーズのリピートが多いのもそれっぽい。



Down To The Bone - Staten Island Groove (1997)---DTTB-1
Down To The Bone - Muesli Brown (1997)---DTTB-2

Down To The Bone - Long Way From Brooklyn (1999) ---DTTB-4
Down To The Bone - Mighty Mighty Fine (2000)---DTTB-5
Down To The Bone - The Zodiac (1999)---DTTB-6
Down To The Bone - Bump 'N' Hustle (1999)---DTTB-7
Down To The Bone - On The Corner Of Darcy Street (1997) ---DTTB-8
Down To The Bone - The Lowdown (2000)



2012年9月30日日曜日

Down To The Bone - Staten Island Groove (1997)



Down to the Bone話-その1

1996年結成のイギリスのアシッドジャズ・プロジェクト「Down To The Bone」。このプロジェクトの初期3枚のアルバムで、私の音楽の趣味が全く変わってしまったのでそのことを書こうと思う。まずはファーストアルバムのの1曲目「Staten Island Groove」から。



Down To The Bone - Staten Island Groove (1997)

Album: From Manhattan to Staten
Released: Oct 28, 1997 ℗ 2007 Down To The Bone Ltd.
under exclusive license to The Blue Note Label Group. All rights reserved. Unauthorized reproduction is a violation of applicable laws. Manufactured by Narada Productions, Inc,


 
最初に出会ったのは2001年のロンドン。ライブの当日、情報誌の記事をたまたま見て見に行ったら「わっ、かっこいい」とそのままはまる。場所はカムデンのライブハウスJazz Café。たまたま1日目に見て、そのまま連日4日間ライブに通った。4夜見てそのままドップリ漬かってすっかり大ファン。連続4日毎晩3時間踊りっぱなし。それから年12回、同じJazz Caféで行われる彼らの4日連続ライブに毎回通った。たぶんロンドンでの一番の収穫。この手の音楽に出会うきっかけになってくれたこのバンド/プロジェクトに本当に感謝してます。

前々からこのバンドの事を書きたくてうずうずしていたのだけど、大好きなだけになかなか上手く言葉に出来ない。ファンがあげたCD音源が動画サイトにもいくつかあるのだけど、オフィシャルじゃないのでいつ消えるかも分からない。消える前になんとか書かなくては…。やっと重い腰を上げてみようかなと思い立った。

Down To The Bone - Muesli Brown (1997)---DTTB-2
Down To The Bone - Long Way From Brooklyn (1999) ---DTTB-4
Down To The Bone - Mighty Mighty Fine (2000)---DTTB-5
Down To The Bone - The Zodiac (1999)---DTTB-6
Down To The Bone - Bump 'N' Hustle (1999)---DTTB-7
Down To The Bone - On The Corner Of Darcy Street (1997) ---DTTB-8
Down To The Bone - The Lowdown (2000)

2012年9月29日土曜日

Cerf, Mitiska & Jaren and Chris Jones - Starting Right Now (2012)



音楽はひさしぶり。
 
 Cerf, Mitiska & Jaren and Chris Jones - Starting Right Now (2012)

Starting Right Now - EP
Cerf
Released: Jun 11, 2012
℗ 2012 Armada Music B.V.

えー、ずいぶん前に紹介したCerf, Mitiska & Jaren のトリオ。前の曲「Man On The Run」はDash Berlinのリミックス。今回はオリジナルMixだそうです。英国の男性シンガーChris Jonesさんが参加。
ArmadaレーベルのYoutube動画での情報によると、Cerf, Mitiska & Jarenというのはアメリカ人のグループらしい。メンバーはプロデューサーのMatt Cerf さん、Shawn Mitiskaさんとボーカルの女性Jaren Cerfさんの3人。このグループは今年の5月に「Give Me A Sound」というアルバムを出したんだそうだ。ふーん…。後で調べよう。


この曲はとても気持ちいい。ボーカルのJaren Cerfさんは顔も好き。



 

2012年9月27日木曜日

Perfume: 「Spending All My Time」のダンス


 
ちょっと遅くなったけど、これも記録しておこう。

 
Perfumeの「Spending All My Time」のダンスのお披露目が夏にあったらしい。私も見た。とにかく素晴らしいですね。もうダンスでは他の追随を許さない。ほんとに高レベルになってきた。見て芸術として楽しめるレベル。

 
この「Spending All My Time」のダンスを見てまず思ったのは「こりゃ真似できないな…」ということ。ちょっと前までは、振りを見てすぐに踊ってみたいと思うようなものだったけど、このダンスは「プロだけが出来るプロのダンス」として真似するのを躊躇してしまうようなレベル。 まぁー複雑です。

 
そもそも曲が単調で、歌詞も同じ言葉ばかり繰り返すようなものなのに、どうしてあんな複雑な動きを考え出せるのかが不思議。MIKIKO先生はもう別世界レベルの天才なんだろうと思う。あんな振りを他に誰が思いつけるだろう。そんな天才のアイデアを、パフォーマンスとしての形にするのはPerfume本人達の努力と実力。素晴らしい。揃っているのがとても綺麗。

 
プロのダンサーならアクロバティックなものはいくらでも出来るだろうけど、Perfumeはあくまでも彼女達本人がアイドル/スター。だから超絶技巧だけにいきすぎるのは考えたほうがいい。客が置いてかれるようになったら、つまらなくなる可能性もあるかも。Perfumeはあくまでもスターとして、適度に客とパフォーマンスでコミュニケーションをとる必要がある。アイドルとして、ある意味客に媚びを売るのも必要なんですね。口パクでも客に歌いかけるふりをするというのはそんな理由でも大切なのかもしれない。

 この「Spending All My Time」の振りは、そう考えれば、ギリギリでプロのダンサーとアイドル/スターの振りの境界線上にあると思う。それぐらい複雑さがハイレベル。尚且つ観客の方をしっかりと向いた非常に魅力的なパフォーマンスにもなってる。超絶に難しくてもでもどこか親しみやすいスターのパフォーマンス。この曲のダンスはそのあたりのバランスが本当に絶妙だと思う。

ネット界隈での評判も、この曲の振りにはみんな驚いたというのが多い。みんなもう分かってきてるんだと思う。Perfumeがただの可愛いだけの女の子達じゃないこと。もう誰が真似をしても出来ないような特別な存在になりつつあること。去年のSpice」あたりからほんとに振りが難しくなってきた。


ステージ上での凛とした姿もいい。あんな跳ねるようなリズムの流行の音なのに、カチッとした硬質なダンスを合わせることで、同じような曲をやる欧米の人たちとは全然違うものになってる。ちょっと静かだけど独特です。かっこいい。ほんとにかっこいい。徹底的にプロで大人。最近ますます凄くなってきたなと思う。素晴らしいです。

 


 

2012年9月26日水曜日

NHK BS時代劇『薄桜記』最終回 雪の墓

 
最後まで本当にいい小作品にまとまりましたね。
 
 
忠臣蔵の結末は誰でも分かっているし、原作は知らなくても典膳が亡くなるというのはネット界隈で分かっていたけれど、オチが分かっていても料理が上手ければいい作品になりますね。
 
 
あ~泣いたわ。
 
 
最後はただただ悲しい。千春さんが倒れた典膳を見つけて傘をぼとっと落とし、駆け寄って、状況を分かりながらも「目を開けてくださいませ」と言った後は声にならない。ただ寄り添って顔を寄せる様子で泣けました。悲しい悲しい…。
 
そこに被さるように吉良家の門を写し、1215日未明…の文字。中からは騒ぎが聞こえてくる。とうとう始まった…。一瞬安兵衛が暴れている様子が写る。これも悲しい。
 
暫く時間がたったのだろう、もう一度カメラが雪の上に横たわる2人を捉える。そこは二人が出会った谷中の七面社。静かな場面。おそらく討ち入りも成功して、吉良の殿様も亡くなった頃。
 
この話は悲しい。今まで慣れ親しんだ登場人物のほぼ全員が亡くなっているんですね。吉良の殿様も小林平八郎さんも、多くの家臣も、助けに来ていた上杉家の家臣もそうなのかな。みんなあの日あの時に亡くなってる。典膳さんも千春さんも雪の中。それに後日、浅野の四十七士も切腹。これまで楽しんで会話を聞いていた方々がほぼ全員亡くなることになる。そんな事を考えたらまた涙。
 
 
 
最終回の吉良様がよかった。典膳との会話での言葉はそれだけで哲学。ちょっと長いけどまた記録したい。
 
 
茶会は遊びではない。心と心を通い合わせる場じゃ。思いやりの場じゃ。月を見たい見せたいと思う心が尊いのじゃ…。
 
(もし討ち入りがあったらという典膳の問いに)…飛び入りの座興とでも思えばよかろう。やるかやられるかで怯えて暮らすのは愚の骨頂じゃ。そこもとはどうじゃ、敵と味方の探りあい、我慢比べだけで生涯を終えるつもりか…。
 
一つぐらいは優雅な嗜みを持ったらどうじゃ。嗜みは楽しみにすぎず。心の中に楽しみの種を植えるのじゃ。水をやって育てれば、やがて花も咲こう。楽しみさえあれば、人はあくせくすることもなく、ゆとりを持って生きていける。
 
 
こういうのは脚本家ジェームス三木さんの人生観なんだろうなと思う。いい言葉です。長塚さんも素晴らしい。ステキです。
 
 
大きなドラマではない。忠臣蔵という歴史的にも有名な事件をめぐって、その時代に生きた人々の話。あくまでもその時代にたまたま居合わせた人物達の話。だから大石内蔵助も出てこなかった。吉良の殿様も歴史の事件の駒ではなく、あくまでも一個人。典膳と千春、安兵衛のパーソナルな話がメインで、有名な事件は後ろに流れる川(その川が最後に氾濫して全員飲み込まれてしまった)。だからこそ人物達に寄り添ってあの時代を見てきたような気持ちになれた。時代がうねるような話ではないけれど、心にいつまでも残るようないいドラマだった。
 
たった11回の中で、夫婦愛、理不尽な状況にも義を見て生きる男達、捨てきれない友情、静かに状況を受け入れて達観する殿様…など、それぞれの人物達が非常に魅力的で心に染みるドラマだった。吉良の殿様の言葉はしばらく心に残りそうだ。
 
 
1日過ぎて追記:男が男らしい時代劇。男が不器用に真面目に生きた時代の時代劇。典膳さんは優美な剣豪でステキだけど実はすごい頑固者。安兵衛の無骨な男っぽい感じもとても良かった。皆心が男らしいの。虫一匹殺せないような草食現代男子が、右に左にヨロヨロしてメソメソ泣くような時代劇はもうたくさん!そんなのは現代劇でやればよい。嘘でもいいから時代劇では強い男を見せて欲しい。それにそんな男性に従う控えめな女性が見たい。女がピーピー出しゃばる時代劇ももうたくさん!私は女だけど時代劇の女性達には一歩下がった古風な美、出しゃばらない芯の強さを見せて欲しい。千春さんもお三さんもステキだった。もう強い男や一歩下がった女なんて現実には存在しないんだから、せめてドラマの映像の中だけでも残して欲しい。本気でお願いしたい。
 
 
 
 

2012年9月25日火曜日

NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」第192回 高倉健スペシャル

 
 
2週にわたったNHKの番組「プロフェッショナル」での高倉健さんを見た。1週目は新作映画『あなたへ』のロケ地での様子を追ったもの。2週目は時間をかけてご本人へのインタビュー。それに彼を知る方々へのインタビューをまとめたもの。
 
高倉健さんといえば70年代半ばまでの任侠物だとばかり思っていた。とにかく私が子供の時代から大大大スターでいらっしゃって、印象はなによりも怖いおじさん。手の届かない(馴染みの無い)怖い大スター。70年代後半からの映画はいくつか拝見している。『八甲田山』『動乱』『南極物語』、『ブラック・レイン』も見た。80年代のCMも有名。「不器用」という言葉が使われていたっけ。そんな私にとってはあまり馴染みの無い大きすぎる大スター。そんな健さんの特集。
 
 
清廉。清らかな人という印象。
 
81歳とは全く思えないほどお若い。常に背筋がピシッと伸びて、身体に無駄が一切見当たらない。真っ直ぐに伸びた足。常に短く綺麗に整えられた髪。染めているのではないのだろううっすらと白髪の混ざった柔らかな髪の色。お顔も艶やかでしみ一つ見当たらない。常に思い詰めたような深い表情をされているのかと思うと、口を開くたびにいつも冗談をおっしゃる。大きな手を出会う人々の肩に置く様子も温かい。本当に温かい。
 
本当に魅力的な人。綺麗な人。
 
きっと出会う人出会う人が男女とも皆、高倉健さんに恋をするんだろうと思う。ここで言う「恋」とは好きだったり、尊敬だったり、畏怖の念だったり…様々。皆、高倉さんともっと一緒にいたい、もっと話していたい…と思うんだろうなと思う。TVの画面を通してさえ「あ~この人のそばに行ってみたいな~」と思わずにはいられない。あんなに有名で大大大スター、昭和の強い男、暴力的な男の代表みたいな人だと思っていたのに正反対。怖いよりも温かい。あたたか過ぎるぐらい温かい。きっと会えば皆恋に落ちる。ほんとにステキな人なんだな。知らなかった…。
 
 
あれだけの大スターであれだけ有名、200本以上の映画に出演して伝説とまで言われる人なのに、81歳になった今でも映画作りに真剣に向き合う。『あなたへ』の撮影現場で87歳の大滝秀治さんの演技に接して涙を流し、翌日「あんな演技が出来るなんて…」と子供のように目を輝かせる。81歳の方が87歳の方から学ぼうとしている姿に言葉を無くす。なんだか申し訳ないような気がしてくる。
 
あまりにも繊細。信じられないぐらい繊細。だからこそ現場で急に感情が高ぶったりもされるのだろう。人は80歳を超えてなお、あれほど純粋に物事に感動できるものだろうかと思う。もしかしたらあまりに繊細すぎてお辛いかもしれない。だから普段は人前に出たりされないのかもしれない。それでも映画がお好きで、物を作る現場がお好きで、撮影の現場は本当に楽しんでいらっしゃるんだろうと思う。楽しいからこそ真剣。何よりも映画の力を信じていらっしゃるからなのだろう。
 
そんな御自分には厳しすぎるほど真面目な方が、周りの人々には信じられないほど優しい。ロケ地で出会う街のおばちゃんにも漁師のおじさんにも、メイクのアシスタントにも、子供達にも皆、昔からの友人のように肩に手を置いて親しく話しかける。驕ったところなど一切見えない。
 
 
これほどまでに思っていた印象と違う方だとは知らなかった。昭和の怖いおじさんだとばかり思っていた。80年代の古風な役柄も当時子供だった私にはよく解らなかった。そもそも高倉健さんは、あまりにもミステリアス過ぎて全く知らない存在だった。
 
番組中に一瞬流れる任侠ものの若い頃の映像。「死んでもらうぜ…」と凄む健さんは怖い。鋭すぎて近寄れない。同時にとてつもない色気。たぶんあんな男が現実にいたら虜になるか逃げ出すかのどちらかしかない。たぶん怖くて近寄れない。そんな激しい役柄の時代からずいぶん時間が過ぎた。
 
 
「感じられる心を大事にする」…感性を磨くために「いい映画を見て、いい小説を読んで、絵を、色んな美術品を見る」…本物の芸術の力を信じきっている方。信じているものに真摯に向き合う日々。常に静かに前を見続けている方。常に学ぼうとされている方。常に周りを気遣う温かなお人柄。出会う人出会う人皆に優しい方。ご自分にはストイックだけど、それを決して周りに押し付けることはない。清らかな人。孤高の人。穏やかな日々。
 
 
「僕の中に法律があるとしたらおふくろ。はずかしいことはするな…いつもそればかり。朝晩どこに行っても手を合わせるのは両親…」
 
なんだか番組の健さんを見ている間に泣きそうになった。
 
 

 

2012年9月24日月曜日

映画『スイミング・プール/Swimming Pool』:してやられました

 
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Swimming Pool2003年)/仏英/カラー
102分/監督;François Ozon
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週末にオンラインの映画サービスNetflixにて鑑賞。
 
★超ネタバレ注意:こういう映画は前情報が全く無いほうが楽しめると思う。昔の映画だけどオチがあるのでまだ映画を見ていない人は読まないで下さい

 
あはははは…これはやられましたね…やれやれ。さすがフランスはエロの国。
 
もうあの若い女優さんのおっぱいに圧倒されてしまって最後まで気付かなかった。最後まで分かんなかったよー。いや途中で「あれ?」とか「どうして?」などという場面もあったの。だけど、なんとなくおしゃれな雰囲気とエロな勢いに押されてしまって、冷静な判断が出来なくなっていたような感じ(苦笑)。
前情報全く無しで見たので、もっと真面目な中年女性の心理劇だとばかり思ってた。そう思って途中まで見ていたのでビックリした。人を食ったような話。でも楽しい。

 
殺人が起こったところから創作だろうと思っていたけれど、最後の最後で別荘での話はぜ~んぶぜ~んぶそうだったというオチ。な~んだ…おっぱいに惑わされていただけじゃないの…(苦笑)これはしたり。アガサ・クリスティか。イギリス人だしな。
こういうミステリーものをおっぱい映像で惑わせるとは新しい手法なのか…(と言っても10年前の映画だけど)上手いな。これは見破れない。頭いいな。参りました(笑)。
シャーロット・ランプリングさんは相変わらずステキです。いつもかっこいい。
オゾン監督が、おっぱいにほぉーと見とれる観客の間抜けな顔を想像しながら脚本を書いたような映画。上手い。おしゃれです。騙されましたね。大いに結構。大きな拍手。

 
追記:ネットで感想を読んでたら色んな解釈があるみたい。そういう映画なんでしょうか。上でちょっとあやふやな書き方をしたのではっきりさせましょう。私はあれはぜーんぶ作家の作り話だと思う。版元社長の娘の名前がジュリアというだけで別荘にも来ていない。もちろんジュリーも存在しない。作家の女性は別荘でひと夏をたった一人、著作「スイミング・プール」を書いて過ごしたんだと思った。色んな解釈があることでそれぞれに楽しめる映画なのかも。面白いですね。