能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2015年5月20日水曜日

お猫様H:嵐が過ぎて



2日前にお客様が帰っていった。ほぉ…早かったような長かったような。人間達は何事もなく無事に、それなりに平和に過ごすことが出来たのだけど、お猫様には辛かった模様。

まーうちの子があんなに人見知りだったとは知らなかった。まず初日、玄関に見知らぬ人の声が聞こえただけでひゅーっと逃げて何処かにいなくなってしまう。どこにいったかと思ったら家具の下で固まっていた。話しかけながら近づくとゲストの気配を感じてまたピューッと階段を駆け上がり、寝室に駆け込んだまま出てこなくなった。

ある程度は予想していたので、カリカリと水、トイレは寝室の階に上げていた。ゲストにはゆっくりと慣れてもらうしかない。寝室内では落ち着いているのだけど、階下に人の声や物音がしただけでびくびくして家具の後ろに隠れてしまう。何とかなだめすかして機嫌をとりながら、そのまま3日ほど過ぎた。

お客がいれば人間は毎日外出をする。そのためお猫様は日中お留守番なのだけどそれも寂しいらしい。帰ってくると寝室でふてくされている。翌日も外出のため人間が着替えをする様子を見ただけで「キューン」と悲しそうに鳴いてうつむいた。がっかりしているのがわかる。かわいそうに。

4日、5日辺りから少しずつ慣れてきたらしい。夕食時に全員が階下にいると、階段の上から様子を見ながらゆっくりと下りてきて、途中の踊り場にすわってこちらの様子をうかがっている。毎日少しずつ下に歩を進め1週間後には同じフロアまで下りてきた。声にびっくりするので、ゲストには静かにしてもらう。全員でニヤニヤしながらお猫様の様子をうかがう。

1週間を過ぎた頃にはどうにかテーブルの下をうろうろし、ゲストの脚や指先を舐めてみるまでに進歩。それでもゲストが椅子をひいたとたんに、またぴゅーっと階段を駆け上がっていってしまう。ゲストの予測できない動き、声にいつまでも反応して常にびくびくしていた。

「危機の認識が出来るということは頭のいい猫だと思うんですよ」などと親馬鹿を晒してゲストに話すと、「私達はそんなに危険なのね」と大笑い。全員でゲラゲラ笑う人間の様子をお猫様は遠くから眺めている。

結局最後まで微妙なよそよそしさでゲストに対応していた。それにしても想像以上に強度の人見知りでびっくりした。この神経質な性格はきっと直らないんだろうなぁ。

今日は久しぶりにお日様の下でくつろいでいる。おつかれさま。