能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2012年6月26日火曜日

日本人はスーパースターになれるのか-11

--西洋におけるアジア人の芸能活動への考察


西洋での有名人とは…アジア人の可能性は? -2-------------------------

11-●米国国内のアジア系ポップスターの可能性

現在、アメリカの国内でアジア系アメリカ人のスーパースターは可能か? いや今は無理だろうと思う。(ここにテクニカルなタイプのミュージシャンは含まれない)


前述した、アメリカの70%以上の白人、それに12%の黒人人口。その他の人種を含む85%以上を占める人口が、アジア人を憧れの目で見ることはほとんどないからだ。理由は前述したとおり。たった5%に満たないアジア人のアメリカ国内での人口、それにアジアそのものに対する興味や期待感の欠如、マイノリティはマイノリティ、憧れの存在にはなりにくいということだ。


言い換えれば、アジア人をカッコイイと思う人がほとんどいないということ。残念なことだが、これがスタービジネス=人気商売では致命傷となる。ルックスだけなら、まだ可能性はある。アジア系のモデルは多くいる。彼らのエキゾチックな外見はファッション関係なら特殊なカッコイイモデルとして存在可能だ。 また、役柄(付加価値)次第で大変魅力的になれる映画スターにもチャンスは多いだろう。しかし問題はアジア人(系)のポップスターが、一個人として、自分の意見をしっかりと持ち、話術も巧みで面白く、人として魅力的で、アメリカの排他的で保守的な白人一般人のライフスタイルのお手本になり、彼らの心の琴線に触れる歌を歌い、彼らにとっての崇拝の的、あこがれの的=アイドルになれるかということだ。現実には非常に難しいだろうと思う。


それでは、5%とはいってもアメリカ国内に1400万人いるアジア系アメリカ人全てが、アジア系のポップスターを応援するのか。それも難しいだろう。なぜならアメリカ在住のアジア人は、いままでの白人主流の文化にどっぷりとつかっていて考え方も嗜好もほぼ平均的なアメリカ人と全く同じだからだ。いやアメリカ人そのものだと言うべきだろう。だからアジア人だからといって、ただそれだけのシンガーに飛びつくことはありえない。


唯一可能性があるとすれば、黒人との混血によって(いや混血でなくてもいいのかもしれない)黒人枠のR&B系やヒップホップ系のスターとして、または白人との混血によるルックスのいい白人枠でのスターとしての売り方だろうか。前述のCassieや俳優のキアヌー・リーブスのようなタイプなら可能性もあるのかもしれない。


極論を言っているようだが、アジア系アメリカ人のポップスターとしての現状と可能性はこのようなものではないかと思う。現実は非常に厳しいと言えるだろう。