2015年11月12日木曜日

Extreme – Midnight Express (1995)



傑作。この方向でもっといけたのでは?



Extreme – Midnight Express (1995)


Album:  Waiting for the Punchline
Released: 1995 ℗ 2008 A&M Records



もう少しExtreme/ヌーノ君のことを喋る。

Extremeは先人のコピーが上手い。今回全部のアルバム(5枚目を除く)を通して聴いて改めて思ったのは、もしかしたらこのバンドは以前誰かが過去にやった曲を料理するのが上手くて器用過ぎて問題だったのかもしれないということ。

アルバムの
1枚目Van Halen
2枚目でそれを進歩させてQueen風味を取り入れ
3枚目Queenからビートルズとプログレ
4枚目で先祖返りしてグランジ/オルタナとLed Zeppelin等々…。

一度誰かの作品を取り込んで独自に解釈し、結果いい曲を産み出す。時には元ネタよりいい曲を作ってしまったりする。そうだとするとじゃあオリジナリティはどうなのよ?…という問題が浮かび上がる。

どうなんでしょうね。2枚目の派手派手なギターや「More Than Words」、4枚目のこの曲「Midnight Express」は十分に独自のものだと思うけれど、3枚目のアルバムはちょっと無理しているように聴こえて苦しかった。Queenのコーラスのスタイルをそのまんまパクったりしてましたもんね。いろんな曲で元曲のネタが見えてしまったのが残念。先輩がやったことを、いろいろと手当たり次第にやってしまったところにこのバンドの弱さがあったのかも。手を広げすぎてバンドの焦点が見えなくなった。器用過ぎたのかも。


ギターに関しては間違いなくオリジナル。元々綺麗なメロディーを書く人だし、南欧+中近東ニュアンスの音の響きも、超絶技巧+ファンク寄りなリズム感も、他の人が出来ないことを色々とやってる。どれを聴いてもかっこいい。

この曲Midnight Expressも、おそらくポルトガル出身のルーツやスパニッシュ・ギター、中近東(ペルシャ)のギター、Michael Hedgesあたりのアコギの質感にメタルの速弾き。どんなに速く弾いても絶対にもたつかない。気合と勢いでガッと弾いてしまう。全身で踊るように弾く。間違いなくオリジナル。本当に魂を抜かれる。傑作。こういう曲はありそうで探しても他に無いんですよ。曲もそれを弾くヌーノ君も好き過ぎて苦しい。

ソロになってからも、こういうことをもっとやっていたら…。


とりとめのないことをうだうだ言ってますが、このExtremeというバンド、どうして解散しちゃったんだろう…というのがずーっと疑問だったんですよ。若い時にあんなにいい曲を書いていたのに、バンドを解散した後は結局ぱっとしなかったんですよね。それが未だに疑問。もっといけるかと思っていた。バンド解散のあとヌーノ君は何をやりたかったんだろう。

1997年のヌーノ君のソロ『Schizophonic』も出て直ぐに聴いたけど、バンドの化学反応が消えたせいか、メロディーは良くても曲として心に残るものがなかった。魔法が消えていた。どんなバンドもメンバーのソロワークにはそういうものが多い。それ以降のソロは聴いていない。

その後Extreme2008年に再結成。2008年に出た『Saudades de Rock』を今回ちょっと動画サイトで聴いてみたけど、たぶんバンドの旬は過ぎた。…まーそれでいいんですよ再結成アルバムなんて皆そんなもんだ。オリジナルメンバーでツアーをする口実になればそれでいい。


ともかくExtremeはいいバンドだった。短命で終わってしまったのは本当に惜しい。1995年以降にもExtremeを続けていたら、バンドとして化学反応を保ちながらもっと円熟する可能性もあっただろうと思う。それが見てみたかった。

それにしても1995年からもう20年。ヌーノ君も年をとりましたね。昔は本当に綺麗で可愛かったのに、最近は中近東の馬面のオヤジという感じ。
うひゃ~ZZYになった。嫌いじゃないケド…(^_^;)\ ワイルド


Extreme - Midnight Express (1995) 
Extreme - No Respect (1995)
Extreme - Cupid Is Dead (1992)
Extreme - He-Man Woman Hater (1990)
Extreme - Get The Funk Out (1990)