2012年6月15日金曜日

ドラマ『私が恋愛できない理由』第9話



初回の感想を書いた後、その後もずーっと見てます。こちらでは来週最終回だそうだ。


このドラマは面白かった。主人公の3人の女の子達がほんとによくて何度も泣かされた。あんまりいいので思わず旦那Aにも簡単に通訳して見せたらはまったらしい。ほんとによく出来たドラマだと思う。

かなり等身大にリアル。彼女達3人は私の世代より20歳も年下の今の日本の若い女性達なのに、恋愛にぎこちないのはいつの時代もいっしょ。あの頃からもうずいぶんたってるのに、このドラマに出てくる女の子達は私達の頃とちっとも変わってない。恋にぎこちなくて、純粋だったり、簡単に傷ついたりほんとにリアル。昔を思い出しながら「そうそう」「あー辛い」「いいぞ頑張れ」などとTVに釘付け。

いずれにしてもこの3人、ドラマの前半では全員が全員とも全くどうしようもないほど出口のない恋をしていて身につまされた。皆色々と上手くいかなくて辛くて…、そんなドラマの最後にパソコンの画面に打ち込まれるメッセージ、彼女達に向けられる優しい言葉にも毎回ほろりとさせられた。



3人のキャラクターがいい。主人公の3人は、男っぽい藤井恵美、勝気でプライドが高い小倉咲、奥手な半沢真子。みんな不器用。だからこそ応援したくなる。この3人の誰かには、たぶんどの女性もどこかに自分を見つけることが出来るはず。だから自分のことのようにはまる。私も3人全員のそれぞれどこかに過去の自分を見ることが出来た。

AKB48の大島優子さんの真子ちゃんはもう大変。純粋すぎるとはいってもあそこまで辛い思いをするのもありえないだろうと思う。何?あの嫌な野郎達。妹まで。もうこの子が可哀想でたまらない。それでも立ち直って、好きな料理が活かせるようにレストランでのバイトを見つけ、調理師免許を取るために勉強を始めた。強いです。前向きに歩いてます。大きな拍手。この子はほんとうに応援したくなる。

藤井さん(香里奈さん)はかっこいい。男性に混じって同格で責任のある仕事を任される女性を見るのはとても嬉しい。そんな強い彼女が実は繊細で、過去の恋愛にうじうじしてるのが意外だけどそんな弱さがいい。

咲ちゃん(吉高由里子さん)はもうね…どうしよう。恋をしても友達の会社の既婚の上司なんて…出口が無い。それも初めての純粋な恋。でもこの情けない社長・白石拓海さんとの(卓球したり朝日を見たりの)2人の癒しあいの場面はほんとに暖かい。だから頭ごなしにダメだとは言いづらい。肩肘を張って生きてきたから、ダメ社長にだけ素直に心を開けたんだろう。だけど社長の奥さん・美鈴さんの気持ちはどうする。この人も元々は自己中でやってきたんだろうけど、そんなに酷い人だとも思えない。あー苦しい。

そんなこんなではまりました。


それに私達の若い頃に比べて、20数年で変わった時代の描写も大変興味深い。藤井さんは男を差し置いて責任ある立場を任されているし、美鈴さんは会社経営。そんなバリバリに仕事をする女性達も今の日本の社会ではもう珍しくないんだろうと思う。咲ちゃんも真子ちゃんも、今は仕事を見つけるのに苦しんでいるけど、心はしっかりと仕事をすると心を決めている。もう私達の頃とはずいぶん違うのだろうと思う。たのもしいです。

それに比べて男性陣のなんと情けないこと。いい人もあからさまにダメな奴もみんなガッツが足りない。真子ちゃんにとってはとんだ災難の木崎君も責任逃れのダメ男、山本君なんて論外。女の子が自分の思い通りにならないと「つまんないや」とおもちゃを捨てるように女の子を捨てるなんて信じがたい。おこちゃまか。最低。それに拓海社長もしっかりしてください。今回「僕なんて咲ちゃんも美鈴も幸せに出来ないから」って後ろに下がるのを咲ちゃんに無責任だと怒鳴られてました。そのとおり。咲ちゃんが正しい。ひかりちゃんと結婚したかった長谷川優君も、結局ひかりちゃんのお父さんに拒絶されるのが怖くてなかなか言い出せない。唯一男らしかった武井警察官はあまりにもいい人過ぎる…。

なんだか武井さん以外の男達は、みんなどこか自分が可愛くて問題を直視できないような輩ばかり。今の日本の男性はこうなのだろうか。女性がダメな人に惹かれるのは解らないでもないけど、そればかりになったら困る。彼らがそんなふうに弱い理由も、おそらく彼らだけのせいではない。(表面的に穏やかな)優しい男性ばかりを求めつづけた日本の女性達や社会にも責任があるのではないか…などとちょっと考えさせられる。私は武井警察官がいいわ。

ともかくこのドラマはよかった。安室奈美恵さんの曲も絶妙。また泣く。こんなに毎週楽しみにしたドラマも珍しい。


ドラマ『私が恋愛できない理由』初回