Duran Duranの「White Line」のカバーを聴いて思いついたのがStevie Salas。まず思いついた曲は「Start Again」あたりなんだけど、アルバム『Back
From The Living』からならこの「Born To Mack」の方がノリがいい。…歌詞は女性にブーブー文句を言ってるみたいなんですけど。
こういう機会でもなければこの人をとりあげることもなさそうなのでとりあげておこう。
以前にも書いたんだけれど、Stevie Salas君は日本では結構ウケたのに本国アメリカでは売れなかったらしくて…。こんなにノリのいい音を出しているのになんともったいない。当時はRed
Hot Chili Peppersもミクスチャーで売れていたけど、とんでもなくファンキーでゴリゴリにエッジのきいたイイ音を出してたのはこの人の方。Stevie君の方が元気がよかったと思う。その後レッチリはスーパー・スターになったのにね。
日本ではウケたので最初の頃から来日もしてくれていた。私は初期は逃してしまったんだけれど、この『Back
From The Living』のライブは渋谷公会堂に見に行った…そのことも以前書いた。
もちろん踊り始めたら止まらない。ああ懐かしい。学生の頃にはディスコで「Hungry Like the Wolf」や「The Reflex」で踊っていた。今バンドを目の前に見ながらバンドと一緒に歌って踊っている。変だ。変な感覚。夢かも…。
フロアの前の方の席にいたので、会場全体の客の反応がどうだったのかしばらく把握できなかったんだけれど、「Save a Prayer」では会場中の観客がライトを揺らしながらサビを歌っているのが聞えてきた。歌うことの好きな陽気なこの土地の人々もライブを楽しんでいる。MCへの反応もいい。バンドのメンバーも間違いなく喜んでいる。
Duran Duranの曲はスタジオVer.で聴くと甘過ぎてぴんとこない曲も多い。それなのにライブになると名曲に変わるものも多いことを今回知った。「Save
a Prayer」は決して好きな曲ではなかったのに、ライブで聴くといい。会場で一緒に歌うとまたいい。「Come Undone」もすごくいい曲だった。
長年バンドを続けてきただけあって、Duran
Duranはライブバンドとして超一流。Duran
Duran公式のサイトで、過去のライブの全記録(DURAN DURAN Complete Tour List)を見て驚いた。彼等は1979年からとてつもない数のライブをこなしてきている。驚愕。こんなに働き者のバンドだとは知らなかった。音を出せばきっちりとタイト。ベース、キーボード、ギター、ドラムもバンドとしてこれ以上ない程こなれていて、楽々と正確に強力なビートのノリのいい楽曲を演奏し続ける。皆さん50代後半なのが信じられない。
●SetlistJuly. 16 2017 1. Paper
Gods (Paper Gods) 2. The Wild
Boys (Arena) 3. Hungry
Like the Wolf(Rio) 4. A View to
a Kill (A View to a Kill soundtrack) 5. Come
Undone (Duran Duran (The Wedding Album)) 6. Last
Night in the City (Paper Gods) 7. What Are
the Chances? (Paper Gods) 8. Notorious
(Notorious) 9. Pressure
Off (Paper Gods) 10. Hold
Back the Rain (Rio) 11. Ordinary
World (Duran Duran (The Wedding Album)) 12. I Don't
Want Your Love (Big Thing) 13. (Reach
Up for the) Sunrise (Astronaut) 14. White
Lines (Don't Don't Do It) (Thank You) (Grandmaster Melle Mel cover) 15. Girls on
Film (Duran Duran) Encore
--------------------- 16. Save a
Prayer (Rio) 17. The
Reflex (Seven and the Ragged Tiger) 18. Rio
(Rio)