モントゥ―ノ/Montunoのパートは、リーダーのBang Chanさんの歌う「A-B-C-D-E-F-G-I Wanna send my code to you」のラテン系のメロディのパート。クロマティック・メロディーとモントゥーノが同じシンコペーションのリズムの上に乗って自然に繋がっている。巧みなのだそう。
motivic development という言葉も出てきて最初のパターンから展開していく意味らしいのだけれど、バラバラに聞こえるパーツが実はどこか似ていたり同じメロディがあったりと、展開のバリエーションのようにも聞こえて完全にバラバラではないらしい。彼らの解説が面白い。
マイケルの『スリラー/Thriller』関連のドキュメンタリー映像は今までにも何度か目にしている。特に楽曲「Thriller」のMVのメイキングオブは当時もどこかで放送されていたと思う。髭面の監督ジョン・ランディスが出てきてMVの製作を語るのは前にも見た。それ以外にもTOTOのスティーブ・ルカサーが「Beat It」でギターを弾いているとか、「Billie Jean」の裏話。あの「…But the kid is not my son 🎶」の女性は誰よ?…そのような様々な話はどこかで見たり聞いたりしていたと思う。
だからあまり期待もせず気軽に見たのだけれど、それでもいくつか見たことのない映像が出てきた。「The Girl Is Mine」でのデュエットのポール・マッカートニーのレコーディングのシーンは私は初めて見た。それから(たぶんファンの間では有名なのだろうと思うが)「Beat It」のギターソロがエディ・ヴァンヘイレンだったというのも今回初めて知った。あれもTOTOのスティーブ・ルカサーだとばかり思っていた。そして「Thriller」のイントロがほぼ全て打ち込みで演奏されているのも初めて知った。機械のボタンをどんどん押してレイヤーを重ねてリズムパターンを作り、その上にキーボードでコードを弾けば「スリラー」イントロの出来上がり。すごく面白い。
このような過去を語るドキュメンタリーは、当時を知る人々や、誰か有名人を連れてきて語らせることが常。当時を知る人の話は面白い。当時の評論家やアレンジャーなどが何人も出てくる。ブルック・シールズも出てくる。そうそう…そういえば当時ブルック・シールズがマイケルと公の場所に出てきたことがあって、彼女はマイケルのガールフレンドか?などとも噂されていた。前述の「…But the kid is not my son 🎶」の相手はブルックではないかとの噂もあったと思うが、その件についての彼女のコメントが全くないのは面白い。おそらく当時二人はただ友人だっただけで、ブルックさんからのコメントは拒否されたのかも笑。
1983年当時を知る人々は… -------------------------------------------------- Michael Jackson(映像) Brooke Shields(当時親しかった) John Landis(スリラーMVの監督) Nelson George(音楽評論家) Robert Hilburn(音楽評論家) Paul Jackson Jr.(ギター/ベース) Jimmy Jam and Terry Lewis(ソングライティングチーム) Deborah Nadoolman Landis(スリラーの衣装デザイン) Steve Lukather(ギタリスト) Anthony Marinelli(シンセプログラマー) Greg Phillinganes(キーボーディスト、アレンジャー) Raphael Saadiq(アーティスト) Oren Waters(コーラス) Julia Waters Tillman(コーラス) Maxine Waters Willard(コーラス)
そして思い出を語る今のスター -------------------------------------------------- Mary J. Blige(アーティスト) Mark Ronson(アーティスト) Misty Copeland(バレリーナ) Maxwell(アーティスト) Polo G(アーティスト) Myles Frost(ステージアクター、シンガー) Usher(アーティスト) Will.i.am(アーティスト) --------------------------------------------------
少し思い出話 マイケルが日本に来たのは1987年の「Bad World Tour」。関東の公演は後楽園球場(ドームの前)と横浜スタジアム。9月に1回目を後楽園球場に見に行ったと思うがチケットの半券が出てこなかった。スタンドの上の方の席だったと思う。2回目は10月4日(日)横浜スタジアム(S席21ゲート20列286番)。開始時間は夕暮れ時の午後6時30分。1回目の後楽園球場から見た空はまだ明るかったのを覚えている。途中でマイケルが左にひっこんで突然右から出てきた(いや反対方向だったか?)時は狂ったように大騒ぎした。
もう一度マイケルを見たのは1992年の「Dangerous World Tour」。12月19日(土)6時30分開演。東京ドーム(S席 21ゲート 1階 17通路 5列 186番)。この公演はあまりよく覚えていない。