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『Project Hail Mary』(2026)
/米/カラー
/2h 36m/監督:Phil Lord, Christopher Miller』
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数週間前に鑑賞。Netflix。これはなぜ見ようと思ったのかな?…少し前に『ディスクロージャー・デイ/Disclosure Day』を見て、もう少しSF映画を見たいねぇと旦那Aと話をしていたらNetflixでオススメされていたので見たのでした。
面白かったです。いい映画だと思う。1回だけ寝そうになったけれどほぼ大丈夫…飽きずに見れた。世間での評判も大変なもので、Rotten Tomatoesで95点、IMDBでは10点満点の8.2点。すごいやん。ものすごい高評価です。
ワタクシにも十分に面白かったです。ロッキー/岩君の宇宙船のデザインがかっこよかった。…ま~SF映画として面白いパーツは沢山。大変エンタテイニングな映画であることは間違いない。
じゃあなぜワタクシはこんなに煮え切らない文を書いているのか?
★ネタバレ注意
あのね…これはね、私が期待していた映画と全く違っていました。驚くほど違っていたのよ。私のような人、結構多いのではないかと思ったけれど、皆様どう?
というのもうちの二人はこの映画の情報を全く調べなかったのです。前知識が全くゼロ。トレイラーも見なかった。どこかで評判がいいというのだけ聞いていて、それならいいだろうと思いついてNetflixで見始めた。
タイトルの「ヘイル・メアリー(Hail Mary)」の意味が「イチかバチかの賭け」「神頼み」「絶望的な状況での最後の手段」なので、この映画も…私はライアン・ゴスリングが決死の覚悟で苦境に立ち向かうサバイバル大作戦…そのようなテクニカル満載のハードSF映画だと思っていたのです。
確かに「決死の覚悟で苦境に立ち向かうサバイバル大作戦」というのは間違ってはいないけれど、映画の印象はもっとマイルドで明るい。
この映画を簡単にまとめれば…ETと僕の友情物語…だと思ったのよ。映画を見ながらず~っと思っていた。これは宇宙でお友達ができるお話です。
「ロッキー/岩君」とお友達になる話なのですよ。…岩君、かわいいじゃん。かわいすぎ。リアクションもなんだか人間っぽい。いや彼の動きや反応は、むしろチンパンジー系とかゴリラ系ですね。昔の映画で『愛は霧のかなたに/Gorillas in the Mist (1988)』というのがあった。 それからSF作家のマイケル・クライトンの小説で後に映画にもなった『コンゴ/Congo (1995)』というのがあって、ゴリラに翻訳機をつけて会話をする場面もあったことを思い出した。
だってあの岩君のリアクションはほぼ地球の哺乳類のものでしょう。身体を震わせて笑うとか、悲しんだり喜んだり…人から見てとても親しみのある宇宙人にデザインされている。それが…なんだかちょっと興覚めしてしまった。ディズニーかと思ったわ。いやスターウォーズか。
私は宇宙人は得体のしれない存在のほうがいいです。ここにも何度か書いているけれど『コンタクト/Contact (1997)』や『メッセ―ジ/Arrival (2016)』、『未知との遭遇/Close Encounters of the Third Kind (1977)』もいいな。あ、『エイリアン/Alien』シリーズとか最悪ですね笑…あれは虫かエビだ…得体が知れず怖くていいですね~。 私は、宇宙人は人間から見てよくわからない存在、理解不可能、もしかしたら邪悪な存在かもしれないくらいの方が納得する。なんだか親しみやすいチンパンジーみたいな岩君を見てちょっと醒めました。
岩君といえば、そういえば1972年のカルト映画『サイレント・ランニング/Silent Running』のロボットにも似ていますね。かわいい系。親しみやすい。
この映画は、崖っぷちライアン・ゴスリング演じる主人公グレースの宇宙サバイバル物語というよりも(マット・デーモンの『火星人』は十分サバイバル映画だった…あれがなぜ日本版タイトルが『オデッセイ』なのかわからん)、グレースが新しくできたお友達の宇宙人・岩君と友情を育み、二人で協力しあって問題が解決してよかったね…という話でした。ちょっと印象が違っていた。まぁいいのですけど。
ところで鑑賞後にネット上をうろうろしたのだけれど、アメリカのリベラルの批評家の間で評判がいい理由は…どうやら「異質の文化のものと友情を育む、共に協力しあってプロジェクトを成し遂げることがいい」という意見もあるらしいです。ポリコレ的なものもあるらしい。
それからSFがお好きで原作も読んだ方々にも評判がいいのは…原作の作家アンディ・ウィアー氏がこの映画にも深く関わっていて、原作の良さを活かすように作られた映画だというのもあるらしい。科学に踏み込んだ話としては原作の本の方が面白いそうだ。
ところであのドイツ人の女…グレースに無理矢理任務を押し付けるあの女に我慢が出来ん!なんて嫌な女だろう。歌も歌っちゃうし。むかつきましたねぇ~。
ところで私がこの映画を見ていて…いくつかの設定でよく理解できなかったことがあったので、物理を知る旦那Aに質問してみた。
質問
●(太陽エネルギーを食べるアストロファージの被害を免れていた唯一の星)タウ・セチへ星の距離が地球から11.9光年だが、なぜ主人公のグレース(ライアンゴスリング)は4年間人工冬眠で眠るだけでタウ・セチに到着できたのか?そして後からタウ・セチで得た情報を持ち帰る小型宇宙船(ビートルズの名前)は地球に到着するのに13年かかるとあるが、同じ距離なのに何故それぞれ違う時間がかかるのか?
答え
● これは相対性理論により(グレースの乗る)宇宙船と地球での時間が違うスピードで流れるから。
● 相対性理論とは簡単に言えば…「宇宙船が光(に近い)のスピードで飛べば、地球よりも時間がゆっくりと流れる」というもの。
● まずタウ・セチ星への実際の距離が地球から11.9光年。
● グレースの宇宙船がタウ・セチ星に到着するまでの時間は地球の時間で13年+
● しかしグレースの宇宙船は光の速度に近いスピードまで加速できるため、それでグレースの宇宙船内での時間はタウ・セチ星まで4年間(=約 3年10ヶ月 )。
● またビートルズの名前の小型宇宙船が地球に到達するのにかかる13年間は…地球から見た時間。
● つまり…地球の時間で言うなら、グレースが地球を出発してタウ・セチ星に到達するまで13年以上。
● グレースがタウ・セチ星で目的の作業をするのに…どれくらいかかったのだろう(覚えていない)。
● そしてグレースが送り出した小型宇宙船がタウ・セチ星から地球に到達するまで13年間+。
● つまり、このヘイルメアリーのプロジェクトが始まってから、地球上の時間では26年ぐらい過ぎていることになる。
● しかし映画が終わった時点でグレースが宇宙で過ごした体感時間は8年ぐらい
(↑数字はあとで検索した)。
…このような時間のギャップがあるらしい。相対性理論というのは、宇宙船が光のスピードに近づけば近づくほど、宇宙船内での時間は地球上の時間よりもゆっくりと流れる(浦島太郎もそうかも笑 海亀は宇宙船という話もありますね)…そのことは知っていたが。映画を前情報なしに見ていたら少し混乱したのでまとめてみた。
ところで物理を齧った旦那Aが、この映画を見て個人的に興味を持ち調べたことがあって、ちょっと面白いのでここに記しておこう。
人類は現実的にいつの日か宇宙船を光のスピードまで加速できるのだろうか? それで旦那Aは、現実に光の速度への達成に現実味があるのかを調べたらしい。
ところで私がこの映画を見ていて…いくつかの設定でよく理解できなかったことがあったので、物理を知る旦那Aに質問してみた。
質問
●(太陽エネルギーを食べるアストロファージの被害を免れていた唯一の星)タウ・セチへ星の距離が地球から11.9光年だが、なぜ主人公のグレース(ライアンゴスリング)は4年間人工冬眠で眠るだけでタウ・セチに到着できたのか?そして後からタウ・セチで得た情報を持ち帰る小型宇宙船(ビートルズの名前)は地球に到着するのに13年かかるとあるが、同じ距離なのに何故それぞれ違う時間がかかるのか?
答え
● これは相対性理論により(グレースの乗る)宇宙船と地球での時間が違うスピードで流れるから。
● 相対性理論とは簡単に言えば…「宇宙船が光(に近い)のスピードで飛べば、地球よりも時間がゆっくりと流れる」というもの。
● まずタウ・セチ星への実際の距離が地球から11.9光年。
● グレースの宇宙船がタウ・セチ星に到着するまでの時間は地球の時間で13年+
● しかしグレースの宇宙船は光の速度に近いスピードまで加速できるため、それでグレースの宇宙船内での時間はタウ・セチ星まで4年間(=約 3年10ヶ月 )。
● またビートルズの名前の小型宇宙船が地球に到達するのにかかる13年間は…地球から見た時間。
● つまり…地球の時間で言うなら、グレースが地球を出発してタウ・セチ星に到達するまで13年以上。
● グレースがタウ・セチ星で目的の作業をするのに…どれくらいかかったのだろう(覚えていない)。
● そしてグレースが送り出した小型宇宙船がタウ・セチ星から地球に到達するまで13年間+。
● つまり、このヘイルメアリーのプロジェクトが始まってから、地球上の時間では26年ぐらい過ぎていることになる。
● しかし映画が終わった時点でグレースが宇宙で過ごした体感時間は8年ぐらい
(↑数字はあとで検索した)。
…このような時間のギャップがあるらしい。相対性理論というのは、宇宙船が光のスピードに近づけば近づくほど、宇宙船内での時間は地球上の時間よりもゆっくりと流れる(浦島太郎もそうかも笑 海亀は宇宙船という話もありますね)…そのことは知っていたが。映画を前情報なしに見ていたら少し混乱したのでまとめてみた。
ところで物理を齧った旦那Aが、この映画を見て個人的に興味を持ち調べたことがあって、ちょっと面白いのでここに記しておこう。
人類は現実的にいつの日か宇宙船を光のスピードまで加速できるのだろうか? それで旦那Aは、現実に光の速度への達成に現実味があるのかを調べたらしい。
● Aの物理例え話
地球上の物体を光速を目指して加速するのには、どれ程のエネルギーが必要なのか?
答え
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Accelerating a 1 kg object to half the speed of light (0.5 c) requires approximately 1.3904 ×10¹⁶ Joules of kinetic energy. This is equivalent to a nuclear blast yielding 3.32 Megatons of TNT, or the detonation of roughly 222 Hiroshima atomic bombs.
質量1 kgの物体を光速の半分(0.5 c)まで加速させるには、約1.3904 × 10¹⁶ジュールの運動エネルギーを要する。これはTNT換算で3.32メガトンの核爆発、すなわち広島型原子爆弾およそ222発分の爆発に相当します。
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↑ 旦那Aがこのようなものを調べて驚いていた(上の文はGoogle AIの文の訳)。
…つまり、たった1キログラムの物体を光速の半分に加速するだけでさえとんでもないエネルギーが必要だということ。
もし実際に人の乗った宇宙船を光速の半分まで加速するとしたら…、人の体重にアルミやチタンの船の重み…などと考えれば、まぁ人と宇宙船を光速の半分に飛ばすのもほぼ無理でしょうという話です。
おまけに話はそこでは終わらない。
宇宙船を加速するのに、まずとてつもなく大きなエネルギーが必要。その後加速した後で数年間、宇宙をその速度で飛ばすのに燃料はいらないらしいけれど、目的地に着いたら今度は宇宙船を減速して停止するためのエネルギーも必要。つまり宇宙船を停止させるのには加速するのと同じ量のエネルギーが必要なのだそう。飛んで行って到着するだけでもとてつもない燃料がいる。
この映画では(太陽エネルギーを食べる)アストロファージが、超高密度で大変効率的な「生体燃料」として使えるという話になってました。なるほど架空の存在を使って辻褄をあわせたのだな。
この文を書くためにネット上でこのストーリーの情報を少し集めたのだけれど、原作はかなり科学にも踏み込んだ話のようです。もっと面白いのかも(私には理解できないかな)。
この映画では(太陽エネルギーを食べる)アストロファージが、超高密度で大変効率的な「生体燃料」として使えるという話になってました。なるほど架空の存在を使って辻褄をあわせたのだな。
この文を書くためにネット上でこのストーリーの情報を少し集めたのだけれど、原作はかなり科学にも踏み込んだ話のようです。もっと面白いのかも(私には理解できないかな)。
しかしこの映画ではあまり科学的なことはわからなかったです。映画は人と宇宙人の友情物語に見えた。