能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

この度の能登半島地震で 被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。 一日も早い復興をお祈りいたします。 ★NHK による様々な支援情報 能登半島地震 義援金・支援金の受け付け始まる 窓口まとめ 【随時更新】 https://www.nhk.or.jp/shutoken/ne...

2022年8月4日木曜日

PCの環境色々★そろそろ新しくしなければ



このブログをやるのに、今使っているラップトップはSonyのVAIO。中身はWindows 7 Home。古い。2011年に買ったもの。すごく古い。そうか11年も経っているのか。知らなかった笑。

流石にガタが出始めてる。今年に入って「w」のキーが反応しなくなった。「c」も不調。それで外付けのキーボードをUSBで繋いで「w」だけそのキーボードで打っている。すごく不便。「w」って意外によく使う。「を」とか「私」とか。

そんなわけで1ヶ月程前にDELLのラップトップを買いました! タッチスクリーン上等!


ところが、それがまだ使えていない。

今のPCは、マイクロソフトのWordやExcelなどの「OFFICE」の基本ソフトが入っていない。お店でそのDELL機を買った時に「今はこれですよ」と「Microsoft OFFICE」のサブスクを勧められたのだけれど、Power Pointだとかクラウドのストレージだとか…使う予定の無い物まで入っていたので無駄だと思い断った。

ソフトのサブスクって嫌じゃないですか。使っていても使っていなくても自動的に金を巻き上げられるのは納得できない。そんなわけで新しいDELL機にはまだワープロのソフトが入っていない。Excelもない。

調べたらサブスクならぬ単体買い切り型の「OFFICE 2021」が売っているみたいなのだけれど、まだ買っていない。いや買わずに、できればネット上でフリーソフトをみつけるのもいいかな…などと思いながら、未だにそのPCにはほとんど触っていない。どうするよ。


新しいDELL機でやることの夢はある。タッチスクリーンなので、Surface ペンでお絵かきしたい。ちょっといい安価なお絵かきソフトも見つけた。そのうちできればいいなと思っている。


しかし現在はまだ11年ものの愛しいSONY・VAIOを日々使用中。

大河ドラマの似顔絵は、「Microsoft Paint」をケーブル付きマウスでシャカシャカ動かして描く。単純なソフトなので難しいことを覚えなくていいから気楽でいい。ローレゾで気楽なお絵かきのつもりでやっている。

いつか新しいPCでSurface ペンを使いたいが、上手くいくかどうか今は不明。それに今描く絵の30%ぐらいは、キーボードの←↑↓→を使って画像を動かして描いているので、果たしてペンがうまく使えるのかどうかも不明。ハイレゾの絵ソフトは私には合わない可能性もある。


ところで、ちょっと前にその古いSONYのVAIOが重くなったなと思った。近年はネット上で検索すれば、どんな疑問にも様々な回答が出てくる。そこで重くなったPCの解決方法を検索したら「使っていないRAMをクリアしろ」と出て来た。とりあえず書かれている通り、掃除用のショートカットを作ってやってみた。少しはましになった気がする。よくわからないけど。

同時に「ちょっといい機会だから中身を整理しようか」とカチカチと様々な場所をクリックした。ソフトのアップグレードを勧められたり、色々と言ってきたので「OK」ボタンを何度か押した。何の問題もなさそうに見えた。


それが2週間くらい前だったろうか。

さきほど、猫の写真を編集しようと長年使っているフリーの画像編集ソフト「GIMP」を立ち上げた。ややっ、スタートアップの様子が違うではないか。

立ち上がったソフトは、見たことのないもの。ややややっこれは、知らぬうちにソフトがアップグレードされている!

というわけで先日機械をいじったときに、いつの間にかソフトをアップグレードしてしまったらしい。「GIMP」は違うバージョン…前とは違うソフトになっていた。そういえばデスクトップのショートカットのアイコンが消えていたのはそのせいだろう。


ブログなどという、毎日淡々と同じことをやる…そのための環境が突然変わるととても困る。今日は20分ほどで猫の写真の編集をするつもりだったのに、そのソフトをいじるだけで3時間もかかってしまった。新しいバージョンの使い方…Preferenceの設定…画面の見え方や、ツールの置き方、JPEG保存のやり方などを調べていたらどんどん時間が過ぎた。

それなのよ。再度書くが…ブログのように毎日毎日同じ事をやる…その環境が突然変わるとすごくめんどくさい。去年の今頃もGoogleのBlogger/ブログのプラットフォームが変わったと文句を言っていたのだけれど(もう慣れた)、今年は新しいDELL機の環境を新しく整えなければならない。それがまだスタートもできていない。DELL機が使えるようになるのはいつのことだろうかと日々思う。

いつかSurface ペンで絵を描きたいな。がんばろ~。



お猫様H:一応ポーズするけどめんどくさいから緩む

 

きりりっ


カメラが嫌いなのね。カメラを向けると一応きりっとしたポーズをすることもある。それ以外は目を瞑ってシカトかふてくされる。今回は一度はキリッとしたのに、すぐにふてくされて緩んだ。「うざいな~なぜこんなことをしなくちゃいけないのよ」と文句が聞えてきそうだ。結局彼女はシャイ+エエッカコシイだと思いますね。


2022年8月3日水曜日

MLB:マーシュ君のいないエンゼルスなんて…




突然の出来事
君は急に行ってしまったんだね
サヨナラも言えないなんて…涙涙涙

好きだったのになぁ~。大谷さんの次に好きだった。出てくるといつも嬉しくなったのに。なんだ~つまんないなぁ。急にいなくなるんだもんね。脱力。やる気がでない…。

シンダーガードとイグレシアス兄さんもいなくなったの???えええええぇ。
なんかエンゼルス、つまんなくなっちゃったな。

もう ミナシアンを首にしろよ だわ。あいつは本当にわかってない。マドンさんを首にして、今度はマーシュ君を出すなんて馬鹿じゃねぇの。ツマンナイッ。マーシュ君はね、エンゼルスのキティちゃんだったの。キティちゃんのいないサンリオみたいじゃん。つまんないわ。可愛かったんだよね。走るたびに髪をなびかせて、かっこよかった。


マーシュ君は1997年生まれの24歳。身長193cmで97kgだって。ひゃ~デカイな~。そうなの。今はまだ若いから可愛いけれどこれから超ごっっっっっっっつい巨大なオッサンになりそう。だから今が可愛かったんですよ。もう少し見たかったな~。せめて今年一杯はいて欲しかった。ウォルシュとの「ホームラン喜びの舞」がもっと見たかったです。マーシュ君はなんだか無邪気で子供みたいでハッピーで、いい雰囲気作りができる人だったんじゃないかなぁ。彼がいなくなるとベンチが寂しいね。

嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼…つまんない。

フィラデルフィアのフィリーズ(Philadelphia Phillies)に行ったんだって。遠い。東海岸か。フィリーズはね、今ナショナル・リーグのイーストで、メッツとブレーブズの次に3位です。エンゼルスより強いチームなのね。そうか、フィリーズの方が彼にとってもいいのだろうな。そうかそうか。マーシュ君の幸運を祈りましょう。


今のエンゼルスで好きなのは、大谷さん、(おかえり)フレッチ、ウォルシュ君、ウォード君、ヒーホー、スズキ兄さん、スタッシ君、スアレス君、イカちゃん。アデル君はかわいいんだけれどミスが多いのよね。ロレンゼン、デトマーズ、なんだか…人がどんどん変わって知らない人が増えた。マッキノンはどこいった?

なんか新しく来た人達はみんな若くて、使い物になるのかしら…。ぶーが多い笑。ロン毛のかっこいい奴を入れて欲しい。



2022年8月2日火曜日

NHK 土曜ドラマ『空白を満たしなさい』全5話・感想



難しかったです。難しいテーマ。解釈が難しいドラマだった。内容を理解できたのかどうかを確認するため、録画を残していた3話から見直した。

このテーマは迂闊にに文を書くこともためらわれる。怖いテーマ。今もこの文をタイプしながら心臓がドキドキする。自分でもおかしいと思う。

このテーマの作品は、個人が感想を書いて何らかの意見を言えば、もしかしたらそれが誰かを傷つけることになるかもしれない。嫌な思いをさせるかもしれない。だから言葉を選ぶ。もちろんドラマを見て何も感じなかったわけではない。様々な思いが心を巡る。

今までにこのテーマのことを考えなかったわけではない。しかし個人の行動の理由は人それぞれ。決して一般論が語れるような話ではない。皆それぞれの理由があるだろう。だから難しい。


例えば12歳の中学生が「テストの成績が悪かった。また叱られる。もうこの苦しみは終わりにしたい」と思えば、それはその12歳の中学生にとっては深刻な危機。真剣な悩みだ。しかしその悩みは、70歳を過ぎた大人には問題のうちにも入らないようなことに思えるかもしれない。同じ物事に対する感じ方は皆それぞれ違う。だからこのテーマを論じるのは私には難しい。

このドラマは、人の「行動」の理由をわかる範囲で探る話だと受け取った。


小説が原作だそうだが、ドラマの意図は(おそらくは)行動の抑止のためのメッセージだろうと思う。しかしこのドラマが、現在悩んでいる人の次の行動の抑止として機能するのかは私にはわからなかった。

私は見ていて辛かった。苦しくなる。気が滅入る。尖った演出に、ただでさえ重いテーマが私にはますます苦しく感じられた。見ている他の人々は大丈夫なのかと心配にもなった。



★ネタバレ注意

最初は番宣で見てシリーズを録画予約。早速1話を見たら気が滅入った。翌週も自動的に録画されていたので2話も見た。その2話目でほんの少し哲学を感じた。それで続けて見ようと思った。

3話、主人公・徹生(柄本佑)の行動の原因の探求 
  そして佐伯(阿部サダヲ)の「生きることへの疑問」
4話、徹生の行動の原因が少し明らかになる 
  佐伯の「自分が自分を追い詰める理由」
5話、徹生の再度の別れの前の…残る人々のための歪みの修復、
  彼が去った後の空白を、残された人々のために満たそうとする


主人公・徹生のその行動の理由(外因)
追いつめられていた。仕事が多すぎた。自分を責めた。前向きだった。しかし疲労は疲労。疲労が溜まっていた。極限の疲労が生きる実感にもなっていた。幸せさえ感じていた。苦しかった。しかし止められなかった。追われていると思った。

佐伯の生きる辛さ(内因)
私は皆を不快にさせる。愛されない。幸せでなくてはならないとか、前向きでなくてはならないだとか、そういった欺瞞に満ちた正しさが人間を苦しめる。ちゃんと幸せに生きねばと頑張る自分が、出来ていない(現実の)自分を苦しめる。ちゃんと生きたい。まっとうにみんなと同じように生きたい。生きる意味を教えて。


NPO法人の池端(滝籐賢一)の分析
空白の30分。原因は単純ではない。ビル火災の熱さから逃れるために窓から飛び降りる行動に例える。他に暑さから逃れる術がない。逃げ場を失った。

つきあう人の数だけ自分がある。人が生きていくには自分を肯定しなければ。自分を丸ごと愛するのはなかなかできない。まず好きな自分を見つける。

個人の問題だけじゃない。自分を押し殺して生きなきゃいけない社会にも問題がある。


そして5話で雰囲気が変わる。1話~4話までは徹生の行動の分析と原因究明だったが、5話で徹生のフォーカスが外に移る。5話で復生者達がまた消えてしまうということによる。徹生は、残る人々のために関係の歪みの修復、また身近な人々に感謝の言葉を伝える。佐伯には「自分の心の中の暗いものを消そうとせずに見守っていこうと思う」と手紙で告げる。


佐伯は内面の苦しみを抱え、徹生は疲労とプレッシャーに追い詰められた。人により経済的、物質的、肉体的な苦労、精神的な苦悩の場合もあるだろう。原因は皆それぞれでデータにして解析することも難しいのだろうと思う。

ただその行動の抑制になるのは、自分を肯定すること。以前からよく耳にする「自分を愛しなさい」の言葉がまた聞こえてくる。自分自身を条件付きで評価しない。どんな自分でも受け入れて愛する。自分を大切にする。どうやったらその強さを自分の中に常に保てるのか。 メディアや教育(親への教育)など、人が生きるための哲学をやる時期にきているのではないだろうかとも思った。


このドラマを見ていて、ちょっと前に見たNHKのドラマ 『今度生まれたら』 を思い出した。団塊の世代夫婦の30代の次男・ギター職人の健が言った言葉 「たいして取り柄のない人がいて、ただ生きてるだけじゃダメなのかな?」 このドラマを見ていてそれを何度も思い出した。



追記:
一旦上の文を書いて、後から違和感を感じた。
この話、女の私にとってはすごく気になることがある

徹生の奥さんの千佳さんの扱いのバランスがおかしい。

この話は徹生が主人公。彼につきまとう佐伯の存在が大きいのは、彼も徹生の行動の原因を説明するための存在だから。要はこの話は徹生の内面を深く掘り下げる話

ということは千佳さんの毒親の話も、徹生が「彼女の暗さを抱えながらも明るく振舞うところに惹かれた」という設定のために必要だっただけなのだろうか。結局彼女も「徹生の話」の「飾り」の扱いしかされていない。

しかしそれなら作者は(フィクションとして)なぜ千佳さんにあれだけの苦役を背負わせたのか。女性が愛する夫を亡くすのはこれ以上辛いことはないほどのこと。その後、佐伯が関わってきて苦しめられたこともある。その上に彼女には子供時代から続く母親からの精神的虐待がある。そしてまた千佳さんは二度目に夫を亡くすことになる。これからはシングルマザーとして子供を育てていくことになる。千佳さんの辛い人生。それなのにこの話での彼女の扱いはあまりにも雑。

彼女の人生にはありえないほどの大問題が連続して起こっているのに、彼女がそのことをどう思っているのかは描かれていない。「徹生の人生が辛い」という話なのに、実際には千佳さんの人生の苦労の方がずっと大きい。この設定なら、むしろ私が心配するのは千佳さんの方。千佳さんは大丈夫だろうか。それが気になった。


映画『勝手にふるえてろ』(2017):氷を溶かす「好き」のパワー





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『勝手にふるえてろ(2017年)/日/カラー
/117分/監督:大九明子/原作:綿矢りさ』
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随分前にTV Japanで放送されたものを録画していた。やっと見た。


こじらせ女子あるある。わかる。わかるから爆笑。リアルです。かなりリアルで驚いた。すごいぞ。いい映画。わかる人にはわかる主人公ヨシカの生きづらさ。 主演の松岡茉優さんが素晴らしい。大きな拍手。最後に心が温かくなるいい話。…これ、これです。どうやって人は人に出会うのか? うまいね。いい映画。



★ネタバレ注意

それにしてもこのヨシカさんはどうしてこんなにこじらせてしまったのだろう。なぜ彼女は24歳になるまで14歳の頃の思い出の男の子「いち」をひきずったのだろうか。まさか過去10年間、全く他の誰にも惹かれなかったということはないだろう。もしかしたら中学以降の高校や大学生の頃に、人との関係で傷ついたり…なにか辛いことがあったのだろうか。だから13、14歳の頃に好きだった男の子を神格化してしまったのだろうか?

ヨシカは彼とクラスメートだった10年前の中学の頃でさえ「いち」とろくに話をしていない。彼女はその「いち」のことが一方的に好きなだけで、彼とはその後の10年間一度も交流することなく、それなのに24歳になっても未だにその「いち」を強く想い続けている。

これ、彼女にとっての「いち」は実体のある人ではないのですよね。「いち」は彼女が自ら作り上げたイマジナリーボーイフレンド/想像上の理想の人。彼女は現実の「いち」がどういう人なのかを全く知らない。それでもいいと思っているのは彼女が自己完結型だからだろうか。


ヨシカは臆病。異常なくらい傷つくことを怖がっている。だから自分の繭の中に篭ってしまう。そして彼女は心の自給自足型、自己完結型の人。元々内気なのだろうが、一人っ子だというのもその大きな理由。彼女は独りでも自分だけの楽しみを見つけられる人。そして楽しみに没頭している時には寂しさも感じていない。彼女は劣等感に苛まれているようにも見えない。心の自給自足、自己完結でそこそこ人生を楽しめている人なのだろう。

金曜深夜の「タモリ倶楽部」を楽しみにする…普段から金曜の夜にも外出せず一人で過ごしているヨシカ。誰にも理解されなくても大好きな古代生物を愛でるヨシカ。彼女のおひとりさま充実人生のサインは様々なところに散りばめられている。うまい。


彼女は一般的に言えば「変わり者」…しかし彼女は、世間が自分を「変わり者」だと呼ぶことは嫌なのだろうと思う。彼女は世間的にまっとうなイケてる女でいたい。人に「変」だと言われて傷つきたくないから正直に自分をさらけ出せない。それは彼女のプライド。

しかし彼女はそもそも他人にあまり興味がなさそうだ(人の名前も覚えない)。あまり人と深く関わらないから、他人から見れば彼女はどういう人なのかも分かりづらいだろう。おとなしい人。不思議ちゃん。そんな風だから彼女は人の記憶にも残らない。しかし彼女自身も普段はそのことをあまり気にしているようにも見えない。


そんな彼女の「おひとり様人生」に突然インベーダー/侵入者が現れた。同じ会社の同期の「に」。この人がまぁうざい。彼は一方的に彼の「好き」な気持ちを押し付けてくる。それは確かに「好意」ではあるのだけれど、そもそも人との密な関係が苦手なヨシカには、彼はただただ迷惑。そしてその「わけのわからないうざい人」がデートしたいと積極的に迫ってくる。そのうざい人「に」は初デートで醜態をさらす。ロマンも何もない。そして告白される。寒い冬の川釣りデートにも連れて行かれる。彼女はただただ戸惑うばかり。

しかし「に」がヨシカに投げた小石は、彼女の心にさざなみを起こす。少し自信がついたのだろうか。ぼやを出して死を意識したヨシカは、ダメもとであの「いち」への接触を試みる。「いち」を想い始めてから10年後、彼女がやっと動き始める。いつもの彼女からは考えられないほどの勇気と行動力。しかしヨシカのせいいっぱいの試みは、撃沈に終わる。

「いち」は彼女の名前さえ知らなかった。

そのことが彼女を現実に引き戻す。(彼女の自己完結型の生き方のために)世間がヨシカをどう見ているのかを彼女はあらためて実感する(まさかそのことを初めて知ったわけではないだろう)。誰にも見えていない透明な自分。「いち」にも彼女は見えていなかった。ヨシカは孤独のどん底に落ちる。

奈落の底に落ちたヨシカに「に」が温かく微笑みかけてくる。「この人は私を見てくれている。興味を示してくれている。つきあいたいと言ってくれている」。ヨシカは「に」の温かさに癒される。二人は卓球をしたり動物園デートに出かけて楽しそうだ。次第に私にも「に」がかわいく見えてくる。 

それまでの過去10年間、誰にも心を開く事なく、そのために自分の周りに氷のバリアを張ってコチコチに身の回りをガードしていたヨシカ。その氷は氷山くらいに育っていたのかもしれぬ。その氷山が少しずつ溶け始める。拍手。

その後もいろいろとあって、最後には雨降って地固まる。めでたしめでたし。



いい話。二回見たけどいい映画。

私はこのブログで、以前から様々な日本のドラマの感想で、女性に向けて…「好きだ」と言ってきてくれる男性も悪くないぞ…と何度も書いている。 相手を好きになって追いかけるのも楽しいが、はっきりと自分に「好意」を示してくれる人も悪くない。

この映画はそういう話だと思う。

自分からの「好き」はもちろん大切。最初から「100%タイプじゃない」人を受け入れるのは確かに難しい。しかし人は…特に女性は、必ずしも全ての男性に対して「好き」か「嫌い」かの白黒を、出会って一瞬で決定するものでもないだろうとも思う。

女性が出会う人々の中で、すごく好きなタイプの人が上20%ぐらい、絶対にダメなタイプが下20%ぐらいだとしたら、残りの60%ぐらいはグレーエリア。伸びしろのある60%。もし「好きだ」と言ってくれる人が60%の範囲内にいるとしたら、その人と上手くいく可能性はある。人とはそういうもの。

特にこの映画のヨシカのように臆病な女性ならなおさらのこと。もし「好き」だと言ってくれる60%範囲内の人がまっとうな温かい好意を示してくれるのなら、その臆病な女性も相手を知ることでその人のよさが見えてくることもあるだろう。その人を好きになることもあるかもしれない。


この映画はそんな話。 ヨシカにとって最初の頃の「に」はたぶん60%の下の方の人。しかし傷ついたヨシカが彼に心を開いたあたりから「に」がだんだんいい人に見えてくる。演出も演技も脚本も見事。

色々あった後で、最後に「に」が雨の日に訪ねてきてくれた場面…隣人に喧嘩を見られて「に」が玄関に押し入ってくる。その足元の靴を映した映像で、「あ…かっこいいかも」と私も思ってしまった。「に」君いいじゃん…。 そしてその後の二人の会話では、二人とも正直に、特にあの頑ななヨシカがすごく正直に自分をさらけ出している。それでも「に」はヨシカのことを「好き」だと言う。彼女のそのままを受け入れてくれている。いい場面。ほ~んと。よかったよかった。嬉しいわ。ヨシカちゃんの心がやっと溶けた。いい映画。


上手い脚本。テンポも速く流れも自然で、コミカルで時にシリアスで、沢山の情報が描かれていて画面から目が離せない。演出も役者さん達も皆素晴らしい。ヨシカ=松岡茉優さんのあの「こじらせ女の独り相撲」の演技のリアルさ、上手さ、おかしさ、表情の巧みさ。本当にすごい。 そして渡辺大知さんの「に」のあの最初のうざさ。うっぜ~男から…次第にちょっといい男じゃん…と思えてくる変化の巧みさ。 最後に玄関で抱き合うシーンで「に」のヨシカの背中に回した手がすごく綺麗だったのも印象的。な~んだ渡辺大知さんて、背は高いし手足が長くてスーツ姿も素敵だし、実際すごくかっこいい男の子ですよねぇ。あの最初の頃のうざさはなんだったのだろう…不思議だ。

詩的な映像の場面がいくつかあった。会社の休憩室の暗闇で眠る女の子達のスマホがひとつひとつ明るくなるのが綺麗だった。

面白かった。ヨシカちゃんが現実の恋に一歩踏み出した。よかった。ハッピーエンド。前向きであたたかい。いい話。



2022年7月28日木曜日

Alok x Ella Eyre x Kenny Dope feat. Never Dull - Deep Down (2022)



癖になる


Alok x Ella Eyre x Kenny Dope feat. Never Dull - Deep Down (2022)
Deep Down (feat. Never Dull) – Single
Alok, Ella Eyre and Kenny Dope
Released: June 17, 2022
℗ 2022 Alok Music/B1 Recordings,
a Sony Music Entertainment company,
in conjunction with High Fashion Music B.V.


英国のダンスチャートで流行っていて「あ~きもちいいなぁ」などと聴いていた。ホーンセクションも入っていいねぇなどと言っていたら、間奏にあのCrystal Watersの「Gypsy Woman」のサビのキーボードが出てきた。びっくり。あ~またあの曲か…もうあの曲は名曲中の名曲だな。

ちょっと前に取り上げた曲でもCrystal Watersの「Gypsy Woman」が使われていた。いい曲です。癖になる。昔よく聴いたわ。

あのクセになるキーボードのコード進行がこの曲にも効果的に使われてます。よく聴けば曲の最初から使われている。最初は気がつかなかった。それにその上に乗っているメロディが元曲と全然違うから、まさかあの曲が使われているとは気付かなかった。

この曲のサビの…Deep down, wishing you were mine…の後ろにもあのキーボードが鳴っている。全然違う曲。このサビのメインのメロディは…私は思いつかないメロディ。あの「Gypsy Woman」に載せるメロディとして、まず思いつかないです。面白い。

全体にすっっっごい気持ちいい曲。いい曲にはいい土台がある。すごいね。

この曲もいろんな国の方々が参加。ブラジル人のDJ、ロンドンのシンガー・ソングライター、ニューヨークのDJ、サンフランシスコのDJが、1991年の米国のヒット曲を使って新しく曲を作ってる。


★Alok
Alok Achkar Peres Petrilloさん。1991年生まれ30歳。ブラジルのmusician、DJ、record producer。2022年の1月のDJ Magazineのランキングでは世界で4位だそうです。欧州ではこれからなのかな。しかし南米で大物みたいですね。

★Ella Eyre
Ella McMahonさん。1994年生まれの28歳。英国ロンドンのシンガーソングライター。様々なDJとのコラボで知られる。デビューは2012年。元は水泳の選手だったそう。

★Kenny "Dope" Gonzalez
Kenny "Dope" Gonzalez さん。1970年生まれ。米国・ニューヨークのrecord producer 、DJ。1985年からDJとしてブルックリンで活動開始。

★Never Dull
Alberto de Santiagoさん。米国・サンフランシスコのDJ.。2017年から活動開始。世界各国でライブをやっているそうだ。



Deep Down
Alok x Ella Eyre x Kenny Dope feat. Never Dull
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心の奥深く 私の心に渦巻いて
心の奥深く 私の心を駆け巡る


落ち込んで 寂しくもなる
ハイだった頃を思うたびに
Yeah, あなたは色々とふざけて 今度は私に電話し続ける
あなたってちゃんとできるのかなって疑問に思ってる

もうあなたと私はおしまいだって言ったよね
私達今度こそはちゃんとできるって でも嘘だった
あなたが私の名前を呼ぶとき, yeah, ooh
すごくいい感じ いい感じ いい感じ


心の奥底では あなたに私のものでいて欲しい
心の奥底では あなたをいつも恋しがってる
もし努力していたら 私達どうだったかなって 夢を見て, oh
でも心の奥底では あなたに私のものだったらいいな 私のものなら

心の奥深く あなたに捕らえられた
心の奥底で 私は逃げたい
心の奥深く あなたに捕まった
Yeah
心の奥深く あなたに捕まった
心の奥底で 私は逃げたい
心の奥深く あなたに捕まった
Yeah


Yeah, 私は強くならなければ あなたを見つけたらすぐに (see ya)
あなたは簡単に私の立場を逆転させる 簡単に
あなたがコントロールして (control),  あなたの言葉を聞くだけ, yes
私をなんだかクレージーにする、なんだか馬鹿みたいに、馬鹿みたい

もうあなたと私はおしまいだって言ったよね
私達今度こそはちゃんとできるって でも嘘だった
あなたが私の名前を呼ぶとき, yeah, ooh
すごくいい感じ いい感じ いい感じ


心の奥底では あなたに私のものでいて欲しい
心の奥底では いつもあなたを恋しがってる
もし努力していたら 私達どうだったかなって 夢を見て, oh
でも心の奥底では あなたが私のものだったらいいな 私のものなら

心の奥底では いつもあなたを恋しがってる
もし努力していたら 私達どうだったかなって 夢を見て, oh
だって心の奥底では、あなたが私のものだったらいいのに 私のものなら

心の奥深く あなたに捕まった

心の奥深く あなたが私のものならいいのに
心の奥底では いつもあなたを恋しがってる
もし努力してたら私達どんな風だったかなって 夢を見て, oh
でも心の奥底で、あなたが私のものだったらいいな 私のものなら

心の奥深く 私の心に渦巻いて (you got me so)
心の奥底で 私の心を駆け巡る (I wanna go)
心の奥深く 私の心に渦巻いて (you got me so)
心の奥底で 私の心を駆け巡る
Deep

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Songwriters: Alok Achkar Peres Petrillo / Crystal Waters / Daniel Seraphine / David Wolinski / Edward James Drewett / Ella Mary McMahon / Kenneth Gonzalez / Neal Brian Conway / Neave Applebaum / Ohyes
Deep Down lyrics © Sony/ATV Music Publishing LLC, Universal Music Publishing Group, Warner Chappell Music, Inc





NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第28回「名刀の主」7月24日放送



梶原景時の失脚。三浦義村のたくらみ。

今回は難しかった。それにしても話の展開が速いですね。頼朝が1199年1月に亡くなってから、4月に13人の合議制が決まり、その翌年1200年の1月には梶原景時が失脚。討ち取られて梶原一族は滅亡。速い速い。


梶原景時の変
正治元年10月25日から翌正治2年1月20日(1199年11月15日 - 1200年2月6日)にかけて鎌倉幕府内部で起こった政争。今回はそのドラマ化。

『吾妻鏡』に記録されている説に、三谷さんが脚色したものですが、最後に梶原景時の失脚は三浦義村の陰謀であった…ということかな?

今回はWikipediaに頼って実際に何があったのかを書き、そこに脚色の内容を加えてみようと思う。


梶原景時の変
正治元年(1199年)秋 
鎌倉での13人による合議制成立の半年後、将軍御所の侍所で、結城朝光が頼朝の時代を懐かしみ「忠臣二君に仕えずというが、あの時出家すべきだった。今の世はなにやら薄氷を踏むような思いがする」と述べた。


結城朝光

Drama -----------------------------------------------------------------------
 結城朝光(高橋侃)は弓の練習中に、仁田忠常 (高岸 宏行)や善児(梶原善)の前で愚痴をこぼす=それが現鎌倉殿・源頼家(金子大地)への批判と受け止められる

 その頼家への批判の言葉は善児から梶原景時(中村獅童)に伝えられ、結城朝光は謹慎の身となる。

 結城朝光は実衣/阿波局(宮澤エマ)の琵琶のレッスンの先生。以前から実衣と親しくしていた結城は、謹慎のことを実衣に伝え助けを求める。←この時の実衣の表情が乙女でかわいい。表情豊か。

 頼家の女性問題による…鎌倉殿への御家人達の不信感を正すため、梶原がみせしめに結城を死罪と決める。大江広元(栗原英雄)がそれに異を唱える。

 実衣が義時(小栗旬)、三浦義村(山本耕史)、和田義盛(横田栄司)、畠山重忠(中川大志)に助けを求める。
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実衣/阿波局

翌々日、御所に勤める女官である阿波局(実衣)が朝光に「あなたの発言が謀反の証拠であるとして梶原景時が将軍に讒言し、あなたは殺されることになっている」と告げた。

驚いた朝光は三浦義村に相談し、和田義盛ら他の御家人たちに呼びかけて鶴岡八幡宮に集まると、景時に恨みを抱いていた公事奉行人の中原仲業に糾弾状の作成を依頼した。

10月28日、御家人66名による景時糾弾の連判状が一夜のうちに作成され、将軍側近官僚大江広元に提出された。景時を惜しむ広元は躊躇して連判状をしばらく留めていたが、和田義盛に強く迫られて将軍頼家に言上した。



Drama -----------------------------------------------------------------------
 実衣から相談を受けて、義村、和田、畠山が発起人となり梶原弾劾の署名を集め始める。以前から梶原に不満を持ち、その署名に名前を連ねた御家人達は66人となった。

 侍所に集る御家人達。土肥実平 (阿南 健治)が「内輪もめはよくない」と止めに入り、皆が騒ぎ始めたところで梶原がその場に現れる。書状は大江に預けられる。大江が連判状を留めていたが、和田が怒る。
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11月12日、将軍頼家は連判状を景時に見せて弁明を求めたが、景時は何の抗弁もせず、一族を引き連れて所領の相模国一宮(神奈川県寒川町)に下向した、

謹慎によって御家人たちの支持を得たので景時は12月9日に一端鎌倉へ戻ったが、頼家は景時を庇うことができず、18日、景時は鎌倉追放を申し渡され、和田義盛、三浦義村が景時追放の奉行となって鎌倉の邸は取り壊された。29日、結城朝光の兄小山朝政が景時に代わって播磨国守護となり、同じく景時の所有であった美作国の守護は和田義盛に与えられた。



Drama -----------------------------------------------------------------------
 頼家に提示された二つの書状。
 ① 梶原景時による、結城の謀反の疑い。…謀反の疑いは晴れる
 ② 御家人66名による梶原景時糾弾の連判状
結果梶原景時は役目を解かれ謹慎。

 ここまでの流れが、実は三浦義村の計画…「結城が実衣に相談すること」が義村のアイデアだったという設定。梶原排斥のために義村が結城にその指示を出したことになっている。「全てうまくいった。梶原にいられると物事が進まない」
 これ。ストーリー的にはここでびっくりの種明かしなのだけれど、しかし計画としては無理がある。実衣が義時らに相談することで66人の署名が集まった流れなのだが、それは「結果」であって始めからそれを謀ることは難しいのでは。だからと言って4,5人の署名では梶原の失脚につながるのかも疑問。
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翌正治2年(1200年)正月20日、景時は一族とともに京都へ上る道中で東海道の駿河国清見関(静岡市清水区)近くで偶然居合わせた吉川氏ら在地武士たち、相模国の飯田家義らに発見されて襲撃を受け、狐崎[注釈 1]において合戦となる。子の三郎景茂(年34)・六郎景国・七郎景宗・八郎景則・九郎景連が討たれ、景時と嫡子景季(年39)、次男景高(年36)は山へ引いて戦ったのち討ち死にし[注釈 2]、その首は隠されていたが翌日探し出され、一族33名の首が路上に懸けられた。頼朝の死から1年後のことであった。


Drama -----------------------------------------------------------------------
 後鳥羽上皇(尾上松也)が梶原を京に呼び寄せようと思いつく。梶原もその気になる。それを義時が止める。

 そのことが頼家に伝わり、梶原は奥州に流罪となる。

 翌正治2年(1200年)1月 梶原が頼家の嫡男・一幡を人質に比企家に立て篭もる。一幡を連れて上洛したあとで一幡を鎌倉に送り返すと言う。止める義時に、梶原は彼の上洛の意向をなぜ頼家にチクッたのかと聞く。義時「朝廷との争いの火種になるから」

 梶原は一幡を比企に返し、これから流罪先に出発すると言う。善児を義時に託す。梶原が義時へ「源氏は飾りにすぎぬと。忘れておらぬな。己を貫きとおせ」

 義時、頼時(坂口 健太郎)へ京へ向かうであろう梶原を追って討ち取るよう指示。「梶原殿は、武士らしく戦で死ぬおつもりだ。」

 結局景時を討ち取るのですね。助けるつもりなんか最初からないのだな。
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その他

頼家は今も13人の合議制が気に入らない。自分のチーム6人衆には鎌倉の風紀取締りを言いつける。

頼朝の次女・三幡が死去。享年14。正治元年6月30日(1199年7月24日)。その乳母夫・宿老の一人であった中原親能(川島潤哉)が出家し鎌倉を去る。

この頃、つつじがご懐妊。

頼家のわがままが止まらない。父・頼朝の忠臣・安達盛長(野添義弘)の息子・安達景盛(新名 基浩)の妻・ゆう(大部恵理子)と浮気。頼家はまだ17歳。…頼家が安達盛長・安達景盛にゆうを譲るようにと言う。安達盛長が頼家を叱る。反発する頼家。梶原の介入。政子の介入。義時も頼家を叱る。 ←あの穏やかな安達さんの怒鳴り声がす~ごくかっこよかった 💕


今回13人から抜けた人…中原親能、梶原景時

1199年夏
1200年11月