能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2017年2月13日月曜日

59th Annual GRAMMY Awards/第59回グラミー賞!面白かったMoment



米国に住んで8年にもなるのに、今年グラミー賞を初めてTVで見たわ。数週間前から深夜のトークショーのホスト、ジェイムス・コーデン君が司会をやると言っていたので見ようと思っていたのだけれど、昨日晩御飯を食べてうだうだしていたら、番組が始まってから1時間半以上も過ぎてしまっていた。最初の方を見逃してしまった。早速後半を見ながら録画。見始めたのはアデルがジョージ・マイケルのトリビュート歌でやりなおしをした辺り。

後で見逃した分も動画サイト等でチラホラ見た。全部は見ていない。アデルとかビヨンセとか…いろいろと話題みたいですが、見たもので心に残ったものを書きとめておこう。


1.BRUNO MARS Princeトリビュート+THE TIME


 やっぱこれよ。我らがブルーノ君がやってくれました。流石です。プリンス先生の「Let’s Go Crazy」の完コピ。完コピ以上ですこれは。すごいよ。メイクも紫のキラキラスーツも、小さいカラダも肌の色もギターのリフも雄叫びも…嗚呼…ブルーノ君ありがとうね。切ないよ。おばちゃんは思わず涙。やっぱり我らがブルーノ君はやってくれる。流石ね。世界一の完コピ大王。途中のコーラスのみブルーノ君風味。それ以外は雄叫びも最後のギターリフもカラダのくねらせ方も素晴らしい素晴らしい素晴らしい❤❤❤❤涙涙涙。

おばちゃんはね、30年程前に映画『Purple Rain』をオールナイト上映で一晩に連続5回見たのだ。Prince先生のライブも初来日を含め何度か見た。だから「Let’s Go Crazy」にはうるさい。当時から耳が腐るほど聴いたからブルーノ君の完コピの出来もよくわかる。もう惚れるわ やっぱり彼は最高やね。さすが子供の頃からエルビスの物まねをプロでやっていただけある。今でこそ自作の音楽をやるスーパースターのブルーノ君だけれど、このお方のルーツは既存のスターの完コピ・エンターテイナー。かっこいいよっ! さすがやねぇ。おばちゃんは嬉しい。ありがとうねブルーノ君。大好きだ。できればWendy & Lisaをスペシャルゲストで呼んで欲しかった。

そしてそしてその前座で出てきたTHE TIME。おおおおおおおおモーリス・デイ。まだやってたの? ほおお嬉しい嬉しい嬉しい。「Jungle Love」「The Bird」嬉しいねぇ。彼らもかっこよかったのよ。例の『Purple Rain』ではプリンス先生のレボルーションのライバルバンドでした。あの「う おおおお あ ああああっ」も健在。嬉しいな。あのダンスももちろん真似した。昔はこの辺りの曲で踊ってました。「Jungle Love」は延々と聴ける。そういえば以前ミネアポリスに行ったときに、あの『Purple Rain』の舞台になったクラブの前に行ったのよ。小さい子連れの親戚と一緒だったので中には入れなかったけど、記念に写真ぐらい撮ってくればよかった。

しかしグラミーの会場の若い観客はみんなキョトンとしてましたね。彼らはTHE TIMEなんて知らないんやろうねぇ。みんなボーっと突っ立って「誰?」見たいな顔をしている。その横でアラフィフのオジチャンオバチャンがわいわい踊っている。笑。時間が長い間経ったことを実感しますね30年。THE TIMEはかっこよかったんだぞおまいら。ちっと昔の音楽の勉強もしろっ!😄😄😄😄😄


2.METALLICA先生とガガ姐さん「Moth Into The Flame

 
最初ジェームスさんのマイクが入ってませんでしたね。しかしこの共演は見もの。ガガ姐さんはいいとこのお嬢さんなのに昔からメタルが好きなんだそうだ。彼女は面白い。ここのところガガ姐さんを見直してるんだけど、彼女は好きな事を思い切り全力でやるのがいい。気持ちいい。この共演ももしかしたらBABYMETALちゃんに影響を受けてたりして…「あたしにだってできるわっ」と言わんばかり。気合が入ってます。ノリノリです。楽しそうだ。
 
途中ガガちゃんがカークさんの隣に寄って胸に手を置いた時は「カークさんは照れてるのかなぁ」と思ってしまった(勝手な想像)。ジェームスさんは後でガガさんと同じマイクで歌ってましたね。いい感じ。この二人は一緒に画面に納まると絵になる。大きなジェームスさんの隣で小さなガガちゃんが負けてないのね。肉食ってるな。みんなノリノリ。ロバートさんはいつも重心が低い。ガガちゃんを下から抱えるようにベースを弾くのがいい。ガガちゃんがラーズさんの背中にもたれかかる。
 
ガガちゃんが思い切りカラダをぐねぐねくねらせてガチのメタル女をやっているのがとてもいい。彼女はいつも真剣なのね。迷いが無い。他の女性フロントのメタルバンドを蹴散らしましたね。全然いい。迫力が違う。大人よ。ガガちゃんは声にパワーがある。彼女のガナリ声はとてもいい。あっガガちゃんがスーパースターなのにステージ前のメタリカファンの群集にダイブっ!おおおっすごいーっ!

れはいい。すごくいい。ゴツイ男と若い女性はやっぱり絵になる。メタリカもいつも以上にとても素敵でかっこよく見えた。いい化学反応。ガガちゃんのカリスマと声はメタリカの音に負けていないのね。すごいなぁ。この共演は私はとても楽しみました。またやってほしい。…この競演のアイデアはやっぱりBABYMETALちゃんに影響されたんじゃないのかなぁ。こちらは両者とも現役の世界的なスーパースターですからね、ちょっと桁外れの迫力でした。かっこいい。ガガちゃん好き。


3.BRUNO MARSThat’s What I Like ItLIVE

これはテレビでは見れなかったもの。後で動画サイトで発見。ああこれもまたいい。ブルーノ君いいわ。これは後で映像を取り上げましょう。


3.ADELEさんいろいろ

なんと故ジョージ・マイケルさんへのトリビュートでアレンジを変えた「Fastlove」の音程を間違えてしまいF言葉を発して歌うのを止めてやりなおし「これは去年みたいにしくじれないのよ。ごめんなさい。やりなおしさせて。」そして無事歌い終えて拍手喝采を浴びてましたね。テレビをつけたら直ぐこれが始まったのでちょっとびっくりした。このトリビュートのアレンジはちょっと神妙で、私はジョージ・マイケルさんのトリビュートならもっと明るく騒がしいほうがいいかな。

実は今回のグラミーは暫く見て途中で他にやる事が出来てしまって、最後まで見ずに録画をして、後から残りを見たんだけど、賞の最後が録画されていなくてアデルさんの受賞スピーチが話題になっていたこともさっきまで知らなかった。彼女は今年Album of the Year,  Best Pop Vocal Album,  Record of the Year,  Song of the Year,  Best Pop Solo Performanceと、5つのカテゴリーで受賞したらしいのだけど、自ら「ビヨンセのレモネードがいいと思う、ビヨンセさんあなたが好き好き」と受賞スピーチでF言葉を交えて喋り、なんとグラミーのトロフィーを壊したり…なんだかいろいろとお騒がせだったらしい。

特に彼女のファンというわけではないけれど、彼女の声は好き。それにグラミーの大会場で思わずF言葉を言ってしまうような正直で飾り気の無い人柄も人気の理由なのかなとも思う。大スターなのに普通の人。飾らない人ですよね。すぐ友達になれそう。いかにもイギリスの普通の人。地に足がついていて舞い上がったところがないのね。なんだか見ていて安心する。
 
それになによりもこういうキチンと歌える人が大衆に受け入れられているのはいいこと。どうもここのところ近年、また「歌の上手い歌手」が注目を集め始めているのかな…と感じる。10年ぐらい前に世界を席巻したオートチューンのEDMももう終わり。近年は人の声、オーガニックな人の声の力がまた注目され始めているのではないか。ブルーノ君も、ガガさんの去年のアルバムも、アデルさんの大ヒットも、そのあたりの空気を感じる。それはとてもいいことだと思う。


2017年2月12日日曜日

NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」第6回「初恋の別れ道」2月12日放送



今年はもう2月になるのに、未だ大河ドラマの感想を書いていない。しょうがないのだ。だって今のところあまり面白くない。

去年までは毎年最初から意気込んで、ドラマの流れを書いたり感想を一々書いたりしていたけれど今年はやらないと思う。というのも、またまたまたまた今年は「おんな大河」ですもん。まずそれだけで萎えた。無名のおんなをとり上げるくらいなら、もっと取り上げるべき歴史上のおとこがいるだろうに。おんなはつまらん。

だから今年の大河ドラマには最初からあまり期待していない。案の定、今のところあまり面白くない。どうも主役が冴えない。柴咲さんに違和感を感じる。何がまずいのかもよくわからない。彼女が悪いのか脚本や演出の指示が悪いのか、どうも現代人がコスプレしているだけに見えてしまう。演技がモダン過ぎる。彼女は時代劇に向いていないのか…辛口ですまぬ。…でも今はまだ2月。12月までには役に馴染んで中世のかっこいいおんな城主になるのかも。

最初数回の子役は可愛かったけれど、歴史ドラマとして心を惹かれることも無かった。脚本の意図やスタイルもあるだろうから、これから面白くなるのかどうかもよくわからない。

いっそのこと今年は感想を休むかとも思ったのだけれど、ちょっと光る俳優さんを見かけると書き留めておきたくなる。今年はたぶん俳優さんウォッチを時々書く…ということになると思います。


というわけで、

★三浦春馬
 
春の馬…いい名前だ。この俳優さんはね…このブログを始めた頃(2012年)にNHKの「あさイチ」にご出演になったのを見てその感想をここに書いたのよ。番組内で佐藤浩市さんが彼に愛あるアドバイスをなさっていて、その言葉を書き止めておきたかったんだけれど、結果若い三浦さんのことを「若いねまだまだやね」という風に(私が)言っているような内容になってしまって悪かったなとちと気になっていたのでした。あれから三浦さんのことは一度も拝見していない。その彼の「あさイチ」出演からもう5年も経った。

三浦さんはいい男。

あれから5年。あの時21歳だった彼も今年の4月で27歳だそうだ。ずいぶん男臭くなりましたね。雰囲気が全然違う。5年前は色も白くてひょろひょろした印象だったのに、ずいぶん逞しいではないか。
 
演技に力が入ってるんですよ。でもこの演技の力の入り方はたぶん時代劇に向いている…大河ドラマに合ってる。いい感じです。力が入った演技…真面目な演技?…それが大河ドラマっぽい。なんとなく昭和の役者さんみたいな雰囲気がある。なんか妙におとこおとこしている。彼が喋ると場面が昔の大河ドラマっぽくなるのが面白い。
 
時代劇はね、声の小さな柳腰のモダンな優男はどうもしっくりこないのよ。こちらが大河ドラマの役者に期待するのが昔の男のイメージだからなんだろうと思います。大河ドラマの役者には、丼飯を5杯食べて馬に乗って一日中山野を駆け回り、ふんどし一丁で川に飛び込んで魚を口に咥えて上がってくるような男気が欲しい…たとえそれが嘘であっても。
 
今の三浦さんはちょっといい感じじゃないかなぁ…まだわからないですけど。ルックスは申し分なし。首が太い。顎も割れてる。5年前のひょろひょろした感じとは全然違う26歳の男。いいと思うぞ。ちょっと楽しみ。
 
この亀ちゃんは、鶴ちゃんに「おとわはそなたのものにはならんぞ」と釘を刺すほど負けず嫌いで一直線な性格。鶴ちゃんもそんな宣言されても困りますよね。きっと彼も複雑な気持ちだよなぁ。幼馴染とはいっても、ずーっといなかったのに急に帰ってきて偉そうにされてもさ…。なんだろう…亀ちゃんは一直線で大雑把で周りを傷つけても自分で気がつかないワンマンタイプなのかしら?…亀ちゃんは子供の頃はひ弱な男の子だったのに、ずいぶん性格が変わったわね。
 
というわけで今週、三浦さんに興味が湧いた。貫地谷しほりさんが出てきたのも期待できる。しかしせっかくいい雰囲気の俳優さんなんだから、女の子キャラとのくだらない恋話ばかりじゃなくて、きちんと歴史の激動の中の男を演じさせてあげて欲しい。


★阿部サダヲ

配役最高。おもしろい。この頃の竹千代君は何歳の設定?あまり違和感が無いのがすごいと思います。楽しみだわ。雀めずる心優しい男の子?…この人が家康になると思うと楽しみだわ。

猫が可愛い。
温泉饅頭が美味そうだ。

 

2017年2月6日月曜日

Lady Gaga - Million Reasons (2016)



いい歌です。いい声。ちょっと泣ける。



Lady Gaga - Million Reasons (2016)

Released: Dec 14, 2016
℗ 2016 Interscope Records


早速レディ・ガガさん。いいものを見て聴いたら記憶しておきましょう。昨日のスーパーボウルのハーフタイムショーの真ん中あたりで歌っていたバラード「ミリオン・リーズンズ/Million Reasons」。この曲で一瞬ぐっときたのでとりあげた。ちょっと琴線に触れる。

これはいい歌だ。

ガガ姐さんがこんなにいいボーカリストだったとは。彼女にはほとんど興味がなかったのでロクに知らなかったんですよ。彼女は本当にいい声の持ち主なのね。だって以前は「らぁらぁあっああーろまぁろままぁ」なんて歌ってるんだもの…あまり興味が湧かなかった。

こんなに素晴らしい歌手だとは知らなかった。

女性の力強い歌声は気持ちいい。このお方の声はパワーがあってすごく気持ちいい。低音もいい。女性でガナリ声が気持ちいい人の声は大体全ていい。ガガさんもガナリ声がかっこいいです。この曲はガナってないですけど朗々と歌い上げてますね。まぁ聴きほれますわ。これはいい。

内容は恋人に対して「あなたを嫌になる理由なんて100万もあるけれど、でも一つだけでいいから一緒にいたくなる素敵な理由が欲しいのよ」。お…辛い恋やね。

カントリー風味?演歌だな。お歌の上手な方は、歌をじっくりと聴ける曲がいい。しかし上手いな。どのライブを見ても完璧に歌っている。すごいわ。これだけ上手いと、むしろどんな曲を歌ってもよく聴こえてしまいますね。


Lady Gaga - Million Reasons
(Live From The Bud Light x Lady Gaga Dive Bar Tour Nashville)



彼女の事が知れてよかったです。スーパーボウルのハーフタイムでは、以前ブルーノ・マーズ君のことも知ったんでした。現時点でトップのスター達のステージをコンパクトに見れるのは便利でいい。

昨日も書いたけれど、ステージの上の彼女は堂々としていて、なりふり構わず全て投げ出して全力投球なのがとてもかっこいいと思う。

ガガさんのお名前はStefani Joanne Angelina Germanottaだという事も今日知った。だから去年出たアルバムは『Joanne』なのね。

ちょっと拾って聴いてみたけどアルバム『Joanne』はいいアルバムっぽい。もう少し聴いてみます。

 

 

2017年2月5日日曜日

レディ・ガガ姐さんのスーパーボウル(2017)ハーフタイムショー!





毎年恒例でございます。ショーがさっき終わった。本日アメリカは25日・日曜日。アメフトには全く興味が無いのでゲームは見ていないのですが、毎年ハーフタイムショーだけは見る。

今年はガガ姐さんです。

ワタクシはね…ガガさんにはどうも気持ちが入らないのよ。嫌いじゃないんです。ニューヨークの生まれのお嬢様が、強い意志でぶっとんだアートポップスターをやってるのもいい。ご本人も気さくでとてもいい人らしいです。多くの社会貢献活動もやっているらしい。インタビューなどで話す声の感じもお嬢さんっぽいし、このお方を嫌いになる理由は無い。キャラとしてはたぶんかなり好き。

なのに彼女は彼女のスター性ばかりが記憶に残って、音楽・曲が記憶に残らない。それは問題。歌は上手い。ドスの効いた声もいい。だけど曲が記憶に残らない。「Born This Way」がマドンナの曲にそっくりなのも印象がよくなかった。

衣装や、MVやステージでのぶっとんだスーパースターぶりが現代の若い女の子達の憧れの対象になっているのは、おそらく30年前にマドンナが若い女の子の間で大変な人気だったのに似ているんだろうと思う。


Lady Gaga - Lady Gaga's Pepsi Zero Sugar Super Bowl LI Halftime Show



 しかしカリスマは流石です。今回のショーも派手派手。まー本当に派手。最初にガガさんはスタジアムのトップで歌う。いい声。空には星?星の色が…形が変わる。それからガガさんはケーブルに釣られて地上に降りてきた。ステージ上には大勢のダンサー。小さめのステージを囲むファンにはライトを持たせてそれも演出の一環。これはどうやってリハーサルしたんだろう。

曲は有名どころ…私はよくは知らない。一番良かったのは、冒頭の歌いあげ。それから真ん中あたりでピアノを弾きながら歌ったバラード。ガガさんのような声は、この曲のように昔ながらのスタンダードな曲の方が向いてますよね。歌声を聴かせるタイプのバラード。彼女にはわらわら踊りながら歌うよりも、こういうタイプの曲の方が似合ってると思う。思わず聴きほれました。ファンの持つライトの演出も綺麗でしたね。

彼女はとにかく必死。一生懸命、持てる力を全て投げ出してなりふり構わず真剣全力投球で歌って踊っているのが大変素晴らしい。カリスマのスーパースター。やっぱり特別なお方ですね。

最後にクレジットが…
DRONES POWERED BY INTEL

おおおおおおおっおいっ
冒頭のあの空の動く星はドローンだったのかよっ!?
すげぇええええっっっ!!!
 ↓
 
 

2017年2月1日水曜日

NHK スーパープレミアム『漱石悶々』・感想



★完全ネタバレおおいに注意

日本では去年の1210日に放送されたもの。こちらでの放送はお正月明けだったと思うが、昨日もう一度録画を見直した。

夏目漱石が悶々とするドラマ…ふふふ。

夏目漱石さんが亡くなったのは49歳だったそうだ…おお。彼の『吾輩は猫である』が出たのが39歳だったそうなので、彼の作家人生はわずか10年。ほぉーなんと短い…。そんなことも今まで知りませんでした。ちょっとびっくり。

漱石さんは作家になる前、ロンドン滞在中に神経症にかかったらしい…そのあたりの気持ちがわからないわけではないので親しみを覚えたこともある。漱石さんの本にはそのロンドンにいた時にハマって、ワタクシも彼の有名な本を何冊か読んだ。


このドラマはそんな夏目さんの48歳の時の恋だそうだ。片思いですね。漱石先生が美女への妄想で悶々とするお話。妄想が膨らみすぎてほとんど独り相撲。オジサン不器用だわ。ほほほ。


お相手は宮沢りえちゃん…京の祇園のお茶屋「大友」の女将・磯田多佳さん。綺麗です。宮沢りえさんはいい女。本当にいい。小さな口の上にすっと通った細い人中が色っぽくていい。皮膚が薄くて大人顔。いい女。

その綺麗なお多佳さんに豊川悦司/漱石先生がデレデレする。最初から最後までお多佳さんを想って悶々とする。


最初の出会いから夏目先生の緊張がおかしい。コチコチに緊張してる。不器用なのね。お多佳さんが「吾輩は下戸である」と言えば、漱石先生が早速ニヤニヤし始める。スケベオヤジの顔だ。

2日後、漱石先生は自ら多佳さんに電話をかける。「お多佳さんかい?夏目です。どうも先日は。その…。よかったら今夜、遊びに来てくれませんか?では待っています。」ふふふふふ漱石ウキウキ。「咲かぬなら咲かせてみましょう紫陽花の花…」とつぶやく。

お多佳さんがやってきた。一緒に食事。漱石ニヤニヤ。うん。うん。嬉しそう。ところがお多佳さんは邪魔者(加賀正太郎を)を呼びたいと言う。そこで漱石先生は目を伏せる…「お多佳さん、…しかし今日は、私は誰に催促されるでもなく自らの意志で電話をかけた。なぜだと思います。…話したかったから。」おおっ。「もっとあなたと話したかったからです」いいぞっ先生GO!「二人っきりで、あなたと話しをし、もっとあなたを知りたいと思ったからです」おおっいいぞっ勇気あるな…お多佳さんが怯えている。…お多佳さんの「先生?」で現実に引き戻される。笑

邪魔者の登場に先生は大変機嫌が悪い。加賀君は胃も丈夫。その加賀君が先生にお願いごとを言い出す。それに答えて不機嫌な先生「チンチラデンキ 皿持てこ 汁のましょ」(←笑)イジメ、パワハラだ…これも妄想…漱石先生の悪い顔。

その帰り際、多佳さんからデートのお誘い「先生、晴れて暖かかったら、うちと北野さんへ梅見に行っておくれやすやろか?」漱石嬉しい。漱石ウキウキ。

「晴れたらお多佳さんと梅、晴れたらお多佳さんと梅、晴れたらお多佳さんと梅…」と呟きながら梅の絵を大量に描く。←爆笑

当日は快晴。お多佳さんを待つ先生。来ない。なぜだ…なぜだ…なぜだ? 人力車で京都観光に一人出かけ、オムライスを食べて「まずいっ!」
…東京に帰ると言う。

「春の川を 隔てて おとこ おんなかな」

面白かったのはここまで。妄想がおかしくて、漱石先生がおかしくて何度も膝を叩いて笑った。ははははははは。豊川さんも楽しんで演じていらっしゃいますね。おかしい。


胃痛で苦しんでいる時に訪ねてきたお多佳さんに,(妄想で文句を言ったように)実際に文句を言えればよかったのよね。でも漱石さんは言えないのだね。まぁ不器用「あなたのせいですよ。あなたが二日も訪ねてくれないから寂しくてこんなに悪くなってしまった。」おお、それが言えるなら文句だって言えるじゃないか…。

先生、若いきんちゃんにキャア… ステキヤワァ…と言われてまんざらでもないのも面白い。漱石デレデレ。嬉しそう。

その後の、多佳さんのお店や、岡本橘仙さんあたりの話で中だるみ。漱石先生から話がそれると面白くなくなる。お多佳さんの「黒髪」は漱石先生への想いなのか。橘仙さんとお多佳さんが親しいのはわかるけれど、橘仙さんは嫉妬してるの? それに漱石先生が病気のためにお多佳さんの「大友」で一晩過ごす場面も、まさか襖一枚を挟んで男女が隣同士で眠ることはないだろう。襖一枚で分けた隣の部屋ってほとんど同じ部屋にいるのと同じですからね。ものすごく無防備。あの場面は不自然なのではないのかなぁ。もっと遠くの部屋が空いてなかったんだろうか。

お多佳さんの「風流ぬす人」を読む場面では、内容から漱石先生がお多佳さんと橘仙さんの仲を知るということなんだろうけれど、なんだか残念だわ。橘仙さんが全然魅力的じゃないのも困りましたね。邪魔者。漱石先生もかわいそうだけれど、やってきた奥さんに八つ当たりはいかがなものか(笑)。


漱石先生が東京に帰ってきた後で、お多佳さんにうだうだくどくどくどと説教手紙を書くのもいただけない。口で言えなかった本音を、文章にしてくどくどと文句+説教。なんだなんだなんだなんだなんだ? んまーしちめんどくさい男やね。んまー本当にめんどくさいわ。この手紙って実話なのかしら? 知りたいですねぇ。漱石先生はめんどくさい男ですわ。そんなきつい手紙を書くぐらいなら、直接文句を言った方がいいのになぁ。しかし文豪ならそれも愛嬌。お多佳さんも涙涙で説教手紙を受け入れているんだろうけど、もともと先生が嫌いじゃなかったのね。だってこのお手紙、とてもまわりくどいけれど、

愛の告白

だもの。しかしこのタイプは私はダメだわ。先生くどいわ。(^_^;)\


漱石先生は困った男ですねまったく。この説教手紙を書いた頃の漱石先生は、もう今の私より年下ですもん。びっくりです。このお方は色々と最後までこだわりを捨てられなかったのかな。面白い本も書いているからユーモアのセンスはあるんだろうに。55歳ぐらいまでお元気なら達観して(生きることも)もう少し楽になったかもしれないのに。

それにしても真面目不器用な消極的堅物中年オヤジの、女性への妄想デレデレは見ていてとても面白いのだはははは。このドラマも前半がとても面白かった。豊川さんのニヤニヤデレデレだけでドラマ全編やってほしい。


漱石先生が黒猫を飼っていたことを最近知ったので私は嬉しい。やっぱり親しみがわく。

ところで若い頃の漱石先生のドラマ『夏目漱石の妻』は見逃してしまった。見たいですねぇ。


つい思いついて岩波文庫の夏目漱石作品集のセットをアマゾンで購入! 以前から未読分の文庫を買い足そうと思っていたところ。これでコンプリートできる。ひゃ~~~っ!\(^o^)/