文章は書く事を習慣にしないと書けなくなるものです。最初はオリンピックの感想もいちいち書いていくつもりだったのだけれど、ここのところ2週間ほど頭痛にめまいが続いて文が全く書けなかった。もう8月も終わりだぞ。
さてオリンピックが終わってしまって悲しい。今回はオリンピックばかり1日中見ていたら2週間があっという間に過ぎた。早かったです。オリンピックを真面目に見たのなんてたぶん20年以上ぶり。毎朝起きてTVをつけて、iPadのアプリのライブ中継で何をやってるのかをチェックするのが習慣になってしまっていたので、終わってしまって悲しい。
それにしても今回は日本人の活躍が凄かった。以前「アメリカのTVはアメリカの選手ばかり映すのでつまらん」と文句を書いたのですが、今回はアメリカのTVでも日本人選手が結構見れたんですよ。というのも日本人選手が大いに活躍したので、アメリカの選手を映すと自然に日本人の選手も映ってしまう。おおぉ (^o^)
先日ここにも書いたとおり、体操個人総合の内村選手は大スター扱いでしたが、その後も日本の水泳の選手が何人もメダルを取ったり、陸上の男子100m×4リレーが銀だったり、レスリングの女の子達が本当に強かったり…、日本人イケイケでしたね。みんな強いから自然にアメリカのテレビにも映ってしまうという。大変嬉しい。(^o^)
もちろんアメリカのテレビですから日本人選手へのインタビューは無いし、彼らの競技以外の様子をとらえることもほとんど無いわけですが、それでも戦ってる姿が見れれば嬉しい。水泳はかなり燃えました。毎回興奮。
しかし日本人はいつの間にこんなに強くなったのだ? すごいですよ。過去20年間、殆どまともにオリンピックを見ていなかったので、水泳と陸上短距離がこんなに強いなんて知らなかったです。もちろん水泳の北島選手や、北京での男子陸上100m×4のリレーの結果も知ってはいましたが、そもそも「水泳や陸上短距離などの王道の競技は、外国の身体の大きな選手達に比べると、比較的小さな日本人には不利なんだろう」とばかり思ってました。身体のサイズの違いのために絶対的な壁があるのだろうと思い込んでいた。
ところが今の日本の若い選手達は競泳が強い強い。そして陸上の100m×4のリレーなんて超王道。凄いよぉ。
日本の選手の身体は今でも決して大きくはないんですよ。アメリカの水泳の選手なんて2m近い巨人ばかり。陸上のボルトさんも大きい。ところがそんな選手達に立ち向かって日本人が2位や3位、水泳は1位を取れてしまうという…。
もう日本人は体操と柔道とマラソンだけじゃないのね。時代は変わったんだな。みんなかっこいい。レスリングの女子選手達があんなに強いのも全く知らなかったです。ほんとに強い。はー…目から鱗。
というわけで、年寄りは久しぶりに見たオリンピックで時代の変化に感動する。本当に面白かった。
~○~
ところで、今回のオリンピックは数名の王者の最後の舞台だったのも感慨深い。陸上のボルトさんも、水泳のフェルプスさんも共に「怪物」と言われた選手。体操の内村選手は「KING」。そんな「怪物」の方々が、今回は最後のオリンピック出場だということも聞こえてきた。内村選手はまた個人競技で出るかもしれないとおっしゃってますが「チームを率いることはないだろう」ということらしいし、フェルプスさんとボルトさんはこれで引退らしい。え~~~もうフェルプスさんもボルトさんも見れないの?
そうか…、4年後のオリンピックには彼等はもう出ないんですね。ええええええぇそうなのか…。あたりまえのことなのになぜかびっくり。ちょっと寂しい。
表彰式で見ていて思ったんですけど、この「絶対王者」の彼らは皆いい人っぽいのね。気さくに握手にも応じてくれている。日本の若い選手達もフェルプスさんやボルトさんと握手が出来て嬉しそうにしている。同じように内村君の周りにも各国の選手達がハグをしにやってくる…。
それを見て思った。「本当に努力をして頂点を極めた人達は、同じように頑張ってる後輩たちにも皆優しく接してくれる」…なんだかいい場面。ちょっといい。ボルトさん、ちょっとコワモテなんだけどいい人なのかも。
それから、フェルプスさんがあれだけ金・金・金と取ってきているのに、表彰式の台に立つたびに涙ぐんでいたのも印象的。最後のメダルでは本当に泣いてましたね。そうか…これが彼の最後のオリンピックなんですね。ちょっと貰い泣きしそうになった。
女子体操では次の「怪物」が出てきた模様。アメリカのシモーン・バイルスちゃんが圧倒的に強い。なんというパワー。床運動で着地するたびにドーン、ドーンと大きな音。アメリカの体操はパワーで圧していくスタイルなので、私は日本の男子体操の綺麗な体操スタイルのほうが好きなんだけど、彼女ほど圧倒的に強いとそれはそれでやっぱり感動する。
そして常に彼女の側にいるアリ・レイズマンさん。最高を目指し、床運動を完璧に決めて感極まって涙。その後シモーンちゃんが完璧な演技を決める。結果はやっぱりシモーンちゃんが高得点で勝つわけですが、そのシモーンちゃんをしっかりとハグしながら、ちょっと寂しそうな表情をしたアリさんがとても綺麗だった。本当に色んな心の葛藤があるんだろうと思います。心を動かされる。
女子レスリングの吉田選手の涙。…どうしても欲しかった金、なんとしてでも勝ちたかった…悔しい…無念…様々な思いであふれる涙。本当に努力をして頑張ってきた方の正直な涙。その気概にはっとさせられる。その隣では若いアメリカのマルーリス選手も泣いている。また心を動かされる。
オリンピックではこういう風な「人のドラマ」を見て感動するんですよ。いろんな場面があっていろんなストーリーが生まれる。それを画面から垣間見ながらドキドキしたりびっくりしたり感動させられたり…何度も心を動かされる。
今回オリンピックが見れて本当に良かったです。
世界中の選手の皆様おつかれさまでした。
ありがとうございました。