今回も北イタリアです。
先日北イタリアのピエモンテ州のクラフト系ワイン、Tintero Elvio 社 の Moscato d'Asti(アスティ地方のモスカート)のことを書いた時に触れたもう一つのワイン…Risata 社 のモスカート・ダスティ。これもついでだから飲んで感想を書いておこうと思った。
しかし今回はたぶんペアリングを間違えた。
もちろんワインは美味しい。とても美味しい。そして合わせたパスタも美味しかった。しかし…ん~…後から気付いた…なんかこれ合わせるものじゃないよね…。ニンニクゴリゴリの緑のソース ペスト/Pesto(ジェノベーゼ) ですけど、この甘いワインはニンニクに合わない…。
調べたらPestoソースに合うのは、辛口の白ワインだそうだ。Sauvignon Blanc や Pinot Grigio あたりがいいのだそうだ。なんだ…間違ったわ。
しかしまぁいい。このワインはもう何度も飲んでいて(小さいプロセッコと共に)小さいボトルを常備しているのでもちろん嫌いなわけではない。おいしいです。だから一応記録しておきます。そうか、ニンニクはだめなのだな~学んだわ。
というわけで
Risata, Moscato d'Asti, D.O.C.G. 2022
美味しい。いかにもモスカート・ダスティ。最初に飲んだ時は感動しました。しかしモスカート・ダスティって皆こんな味なのでしょうね。皆美味しいし VIVINO.com の評価も高い。ほぼ皆4点以上。このワインも平均4.2点。
アメリカで一番売れているモスカート・ダスティだそうだ。たぶん大きな会社なのかな。マーケティングで成功してる。印象が La Marca社のプロセッコの売り方に似ている。誰が飲んでも美味しい飲み物で値段も安いし、それでアメリカで大量に売っているのだろうと思います。ここのスーパーでも750 mlのボトルと共に187 mlの一人分(?)のボトルが売っていて、まるで缶ソーダのようなノリで売ってる。だからうちも買ってる。全く気負わないカジュアル・ドリンク。
お味は…
これは今回たぶん組み合わせを間違ったのでRisata社に申し訳ない。というのも先日の Tintero Elvio 社のワインに比べると少し薄い(軽い)ような感じがしたから。たぶんニンニクの香りと合わなかっただけだと思います。ワインそのものは間違いなく美味しい。
ただ Tintero Elvio 社のような家族経営のストーリーが無いので、 Tintero Elvio 社のワインのような「宝物を見つけた」ような有難みは薄い。
Risata社は大きな会社のせいなのかストーリーも少ない。公式のYouTube映像で言っていたのは、
「このワインは、イタリアのピエモンテ/Piemonte 州、アスティ/Asti 地方の、カネッリ/Canelli というエリアで育つモスカート・ビアンコで作られるD.O.C.G.のワイン。アスティ地方で800年以上ワイン造りが行われているのは、石灰質の土地がブドウの栽培に向いているため。このワインは、1500エーカーの畑から500家族の農家が手作業でブドウを収穫し、その収穫量は1400万房になる。そのブドウで Risata 社により造られたのがこのワイン」
…Risata 社がローカルの小規模の沢山の農家からモスカート・ビアンコのブドウを集めて、モスカートダスティを造っているようですね。これも La Marca 社のプロセッコと同じ生産体制。インダストリー的というのか。大きな規模だからこそ味が安定しているというのもあるのだろうと思います。
これも甘すぎず、ほんの少しの泡で香り高くおいしい飲み物。このワインはまた La Marca の プロセッコと共に常時ストックしておくと思います。
さてそれではちょっと組み合わせを失敗したのだろうけれど食べたものも記録
土曜日にKaimukiの町をうろうろして、雑誌で見たイタリア料理店を下見にいったら、小さなイタリアの食材店があった。そこで手作りのパスタとペスト・ソース(ジェノベーゼ)を売っていたので買ってきた。
というのも、以前からうちでもペスト・ソースをよく作るのだけれど、ちょっと前に「イタリア人はペストソースをどんな風に食べるのだろう」と調べたら、こういうビデオが見つかった。
https://www.youtube.com/watch?v=I3PX9V2D-hE
お姉さんが手作りの Mandilli de saea(シルクのハンカチの意味)というパスタを作ってペスト・ソースと合わせている。どうやらそれがイタリアの伝統的な食べ方らしいです。
自分で作ってもいいのだけど手間がかかるのでどうしようかな…と思っていたものだから、お店で生パスタ、パッパルデッレ/Pappardelle(豪快に食べる、食いしん坊の意味)が売っていたので、これならドライ・パスタより近いだろう…と思った。生パスタなら柔らかいから質感も近いかも…。
1パッケージは二人分 茹で時間は3分 |
手作りのペスト(ナッツ抜き)も購入。このナッツ抜きのソースに、うちで松の実をごりごりすり鉢ですって合わせてソースは完成(普段は全材料をフードプロセッサーで)。簡単パスタの出来上がり。まぁこれも美味しかったです。すごく簡単。
それにしてもパスタの形状でこんなにおいしさが違うとは。いつもはペストをスパゲティやフジッリ(Fusilli)に合わせるのだけれど、このゆるい柔らかなパスタに合わせると、名前のとおり Pappardelle(豪快に食べる、食いしん坊の意味)な感じで、いかにも口一杯にパスタがある感じですごく美味しい。 新しい発見。今度 Mandilli de saea (シルクのハンカチ)も作ってみようと思う。
こういういかにも濃いイタリア味は 辛口白ワインでピリッと締めるのがいいのだろう 今度やってみます |
ペスト・ソースが沢山で余ったので、翌日のランチにミネストローネを作って乗せた。おいしかった。
ワインメモ
Risata, Moscato d'Asti, D.O.C.G. 2022
Vivino.com Score: 4.2 (平均)
Winery:Risata
Grapes:Moscato Bianco
Region:Italy / Northern Italy / Piemonte / Moscato d'Asti
Wine style:Italian Moscato d'Asti
Alcohol content:5.5%
Wine description
Bright, fresh, fragrant and frizzante with vibrant flavors. Aromas of ripe stone fruit, tangerines and honey. The wine is concentrated and flavorful; sweet, yet balanced.
Grapes:Moscato Bianco
Region:Italy / Northern Italy / Piemonte / Moscato d'Asti
Wine style:Italian Moscato d'Asti
Alcohol content:5.5%
Wine description
Bright, fresh, fragrant and frizzante with vibrant flavors. Aromas of ripe stone fruit, tangerines and honey. The wine is concentrated and flavorful; sweet, yet balanced.