能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

この度の能登半島地震で 被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。 一日も早い復興をお祈りいたします。 ★NHK による様々な支援情報 能登半島地震 義援金・支援金の受け付け始まる 窓口まとめ 【随時更新】 https://www.nhk.or.jp/shutoken/ne...

2024年1月30日火曜日

Shab & Fat Joe – Voodoo (2023)



中近東風



Shab & Fat Joe – Voodoo (2023)
VooDoo – Single
Shab, Fat Joe
Released: August 11, 2023
℗ 2023 Shabnam Music



ストリート系をもう1曲。これは数週間前に英国のCommercial pop club chartに入っていた曲。メロディが中近東風でくせになる。頭の中で何度もループしていた。リリースは去年の8月で米国では9月頃によく売れていたそうだ。

この曲は2020年にヒットした「Spell On Me」のリメイク。彼女のパートはメロディも歌詞もそのままでアレンジを少し変えて Fat Joeさんのラップを加えて再リリースしたもの。


★Shab
Shabnam Kamoiiさん。アメリカのシンガーソングライター。イランの首都テヘランの裕福な家庭に生まれる。彼女が6カ月の時に父親が亡くなる。8歳の時にイランに財産を残したまま家族でドイツに移住。14歳までドイツの寄宿学校で学び、その頃に家族で米国・ボルチモア州に移住し定住。ペルシャ語と英語、ドイツ語を話す。兄Shahab Kamoueiがポップシンガーになり、彼女もペルシャ語で歌うようになる。2020年に「Spell On Me」を出して知られるようになる。2021年にデビュー・アルバム『INFINITE LOVE』をリリース。1993年にデビュー・アルバム『Represent』をリリース。

★Fat Joe
Joseph Antonio Cartagenaさん。米国ニューヨーク・ブロンクス出身のラッパー。1970年生まれ。1992年にhip hop グループDiggin' in the Crates Crew (D.I.T.C.)で活動開始。後にソロに転向。長いキャリアの中でヒット曲多数。



① Up and down like the top of a Lambo
ランボルギーニ
② Turned Greece to the new Tulum (Lean back)
メキシコのリゾート
③ Real tight, real tight, Lemon LuLu
Lululemon Athletica。アメリカのスポーツ衣料ブランド。ピチピチの服で有名



Voodoo
Shab & Fat Joe
---------------------------------------------------------------------


It's Crack
 Shab

ヤングな娘 彼女の太腿は超大きいね
彼女は言う…

* これに沢山お金使ってよ

* OK…
今日俺暇だし
彼女が欲しがるから 俺はお金を使おうと思う

俺 プラダもバレンシアガも
グッチも レディーガガもある

彼女もその気ノリノリ 手も使わずに簡単だね
上に下に ランボルギーニの上にいるよう 
トルコ風 帰るの早過ぎたね
ギリシャを新しくトゥルムにしようか(もたれて)
すごくきついきつい レモンルールー 
そして彼女はブードゥーのように鍵をかけた


* Oh あなたはすごくビューティフル
私が知る限り
鎖が切れて 私はやっと自由
すぐに逃げ出したい

だってあなたは私にライフをくれる
あなたの目の輝きに
私は高く跳ぶ
どこであれ あなたがいる空へ

Boy, 私喋れない
催眠術にかかったみたい 息ができない
あなたが私に魔法をかけたみたい
あなたが私に 私に魔法をかけたみたい


この私にかけられたヴ―ドゥーはなに?
私にオワオワと言わせる(あなたの目の中)
私達 お互いのために生まれてこなかったのなら
私知りたくないわ oh(私に魔法をかけた 私に)

この私にかけられたヴ―ドゥーはなに?
私にオワオワと言わせる(あなたの目の)
私達 お互いのために生まれてこなかったのなら
私知りたくないわ oh(私に魔法をかけた 私に)


あなたは全てのボタンを押してる
体温が上がって 上がって

* 俺 プラダ バレンシアガ
グッチに レディーガガもあるよ

* この私にかけられたヴ―ドゥーはなに?
私をオワオワと言わせる

* 俺 プラダ バレンシアガ(私をオ~と言わせる)
グッチに レディーガガもあるよ(ファットジョー 好きよ)


* この私にかけられたヴ―ドゥーはなに?
私にオワオワと言わせる(あなたの目の中に)
私達 お互いのために生まれてこなかったのなら
私知りたくないわ oh(私に魔法をかけた 私に)

この私にかけられたヴ―ドゥーはなに?
私にオワオワと言わせる(あなたの目の中に)
私達 お互いのために生まれてこなかったのなら
私知りたくないわ oh(私に魔法をかけた 私に)

---------------------------------------------------------------------
Written by Shabnam Kamoii, Damon Sharpe, Eric Sanicola & Joseph Cartagena


DAVID MAY feat. SNOOP DOGG - Gettin Jiggy Wit It (2023)



訳が大変だった



DAVID MAY feat. SNOOP DOGG - Gettin Jiggy Wit It (2023)
Gettin' Jiggy Wit It – Single
David May, Snoop Dogg
Released: November 17, 2023
℗ 2023 DAVID MAY MUSIC

元歌
Will Smith - Gettin' Jiggy Wit It (1998)
Gettin' Jiggy Wit It - Single
Will Smith
Released:  February 10, 1998
℗ 1997 Sony Music Entertainment 



今英国のcommercial pop club chartに入っている曲。この曲は元々1998年のウィル・スミスの曲だったのですね。私は知らなかった。ご存じの方も多いのだろう。それもあっての今回のリミックスのヒットなのかな。

面白そうなので訳したがラップの歌詞は長い長い長い長い。今日ちょっとやろうと思って始めたら5時間ぐらいかかった。でもスラングが色々とあって面白かった。


★DAVID MAY
リミックスしたDJの方。スイス在住のDJ。2009年の「Superstar」の大ヒットで知られるようになる。クラシック・ピアノとオーディオ・エンジニアリングを南ドイツで学んだ。25年のキャリアの間Pop/Danceのジャンルでスターとのコラボが多数。多くのヒット曲をプロデュース。

★Snoop Dogg
Calvin Cordozar Broadus Jr.さん。別の名をSnoop Doggy Dogg。よく知られる超大物ラッパーですが今回彼の本名を初めて知った。1971年生まれの現在52歳。あら私より年下だったとは知らなかった。

★Will Smith
歌っている俳優さん。歌詞も書いたのかな。歌も上手いものだ。元曲の冒頭でSister Sledgeの「He's the Greatest Dancer」をサンプリング。1998年にこの曲はビルボード・シングル・チャートで3週間1位になり、グラミー賞のBest Rap Solo Performanceを受賞。


ウィル・スミスさんのインタビューによると、この歌の「jiggy」の意味はアフリカ系アメリカ人への軽蔑的な呼称「jigaboo」が元になっているそうで、「Gettin Jiggy Wit It」の意味は「getting African-American with it」…彼ららしいリズム感がよくかっこいい様子を示しているとのこと…だそうだ。。


歌詞の固有名詞やスラングの意味など

● 全編で自分のことを kid と呼んでいる

① When my new joint hit,
マリワナ それとも 曲?
 Gotta get jiggy wit it,
上記のようにアフリカ系らしくという意味
③ Right from Cuba-Cuba
キューバ産の葉巻は有名
④ Illway the an-may on the ance-day oor-flay (Haha)
?これはわからない…どうやら Pig Latin という文字の入れ替え言葉らしい。元は「Will the man on the dance floor=ダンスフロアの男ウィル」
⑤ Big Willie style's all in it
『Big Willie Style』1997年リリースの彼のソロアルバム
⑥ You wanna ball with the kid?
ダンスかバスケットか または男女がねんごろになるの意
⑦ In the middle of the club with the rub-a-dub, uh
身体を密着させるレゲエのダンス お尻を押し付けたりする
⑧ Mad 'cause I got floor seats at the Lakers
バスケットのチーム、ロサンゼルス・レイカーズ
⑨ See me on the fifty-yard line with the Raiders
アメフトのチーム 現ラスベガス・レイダーズ
1998年当時はカリフォルニアのオークランド所属
⑩ Met Ali
モハメド・アリでしょうかね
⑪  only mad chicks ride in my whips
高級スポーツカー 車
⑫ 850is
車です BMW 850is コンパーティブル
⑬ Who's the kid in the drop?
高級車/コンパーティブル(オープンカー)
⑭ Rock from South Street to one-two-fifth
South Streetはフィラデルフィアから125thニューヨークへ
…ウィル・スミスはフィラデルフィア出身
⑮ Since I moved up like George and Weezie
米国のドラマ『The Jeffersons (1975-1985)』の裕福なアフリカ系カップルの主人公の名前
⑯ C.R.E.A.M. to the maximum I be asking 'em
“Cash Rules Everything Around Me (俺の周りは金が全て)” の頭文字、荒れた生活を送る若者の苦悩を歌った Wu-Tang Clan の1994年の曲
⑰ Rather play ball with Shaq and 'em, flatten 'em 
米国のバスケットボールプレイヤー シャキール・オニール/Shaquille O'Neal
⑱ Hit her with a drop top with the ribbon
「屋根が落ちる」からオープンカー 車です
⑲ Crib for my mom on the outskirts of Philly
お家
⑳ You trying to flex on me? 
相手にマウントするために「すごいだろ」と何かを見せつけること


Gettin’ Jiggy wit It
Will Smith/DAVID MAY feat. SNOOP DOGG
-----------------------------------------------------------------

[Intro]
(Bring it)
Wooooo
Uh, uh, uh, uh
Haha, haha
What, what, what, what,
Uh


[Verse 1]
位置について
さあ
いくぜ 
ダンスフロアのプロ
お前もわかってるだろ
俺はサイコになる
俺の新しいジョイントがヒットしたら (Woo) 
座ってられねぇよ
いくぜジギらなきゃ ooh, 
そうだ

ほらハニーハニー
ノッてよ
DKNYが
俺の目の前に沢山
君のプラダの
バッグの中は
モノで一杯だ (Ugh, ugh, ugh)
それ君の友達に渡して 
くるくるまわろうぜ
 
皆俺を見てる
Kid をチラ見しながら 
皆ジグを踊りたがってる
ほらこのハンサムな Kidと一緒に
シガシガー葉巻
キュバキューバ産の 
俺はただ噛むだけ
ルックのため
火はつけないよ

Illway the an-may on the ance-day oor-flay (Haha) 
ジギにギブアップして  
前戯みたいに感じてよ (Woo)
Yo, 俺の有酸素運動は永遠だぜ
Ha-ha
『Big Willie style』に全部入ってるよ 
いくぜジギるぜ


[Chorus]
(Na na na na na na na)
(Na na na na na na)
Gettin' jiggy wit it


[Verse 2]
なに? 
その Kid とイイことしたいの? 
ステップに気をつけろよ (Woo),
俺みたいにやると転ぶぜ
ママ (Ugh) ママ (Ugh) ママ 
こっちに来てよ
クラブの真ん中で 
お互い rub-a-dub しよう, Uh 

ヘイター達に愛はないよ 
ヘイターの奴ら
マッドだね 
だって俺はレイカーズのフロアシートを手に入れたから 
50ヤードのライン上で
レイダーズと一緒の俺を見て 
アリに会ったら 
俺がグレイテストだって言ったよ

俺にはフィーバーがあるの
フレイバーだよ
観客を喜ばせるための
DJよ 他の演ってよ
プリンスのから
陛下 
ワルい女だけ
俺の車に乗れるのよ 

南から西へ
東から北へ
俺のヒットを打ち出して 
爆売れ
爆売れするのを見てる
Yes-yes, おまえら (Woo),
止まらない
冬でも(夏でも)
俺は熱くするぜ
ゲティン ジギ ウィデ


[Chorus]
(Na na na na na na na)
(Na na na na na na)
Gettin' jiggy wit it


[Verse 3]
850is. 
乗せて欲しいのなら
あのオープンカーの Kid は誰よ? 
誰よ? ウィル・スミス
あんな人生を生きるなんて
作り話だと言うやつもいる
サウスストリートからロックして 
125thストリートへ

女たちは俺を焦らせたものさ
今俺にくれよ
ナイスでイージーに
俺は羽振りがよくなったから
ジョージとウィージーみたいに 
C.R.E.A.M./金が全て」から最頂点に 
俺は尋ねる
「ブラザーとバウンスしたい?
 プラチナムのやつと?」

ウィルが喧嘩してるのは見たことないね (uh-uh) 
それより Shaqとバスケットしたいよ 
打ちのめすのさ
サイキ
冗談だよ
落ちたかと思ったんだよ
でも違った

信じるよ
俺の人生一番の女を
彼女もその気
オープンカーで彼女を攻略 
リボン付きで
お母さんには家を買うよ 
フィラデルフィアの郊外に
お前 俺に対して見せつけたいの? 
ふざけんなよ
ジギろうぜ


[Outro]
(Na na na na na na na)
(Na na na na na na)
Gettin' jiggy wit it


[Snoop Dogg]
Yes, Sir.
Get jiggy with it
Yes, Sir.
俺の大好きなDJに愛の声援を
デビッド・メイに
こっちにやってきた
hello
ビッグ スヌープド~ッグ
Get jiggy with it
誰かあのベタベタキモいキモいのを巻き巻きしてよ
yeah
お前は今何を吸ってんの?
nananana
ワールドワイド
インターナショナル
ダンスフロアーでこの野郎…

-----------------------------------------------------------------
Songwriters: Ben Cauley / Bernard Edwards / David Porter / Harvey J. Henderson / James Alexander / Joseph Roy Jr. Robinson / Larry Charles Dodson / Nile Gregory Rodgers / Samuel J. Barnes / Willard C. Smith / Willie Hall / Winston A. Stewart


2024年1月25日木曜日

映画『いつも2人で/Two for the Road』(1967):古い時代のわがままなおとこ






-----------------------------------------------------------------------------
『いつも2人で/Two for the Road (1967)/英/カラー
/1h 51m/監督:Stanley Donen/脚本:Frederic Raphael』
-----------------------------------------------------------------------------



年末に見た映画。Amazon Primeでレンタルした。

この映画はずいぶん昔、私が学生の頃に深夜のテレビでやっていたのを見た。日本語の吹き替えだったかもしれぬ。オードリー・ヘップバーンなら見ておこうと真夜中に見た。面白かったと記憶している。

マークとジョアナの夫婦が様々な時代を、喧嘩をしながら車でフランスを旅する話で、細かいことは忘れていたが「よくできた映画」の印象だったと思う。Amazon Primeの映画のリストを見ていたら出てきたので、もう1回見ておこうと鑑賞。旦那Aは初めて。


面白かったです。昔の映画なので、いまどきの映画を見るような感じではないけれど十分面白い。夫婦の出会いから中年に差し掛かった夫婦の危機までの長い年月の間を、彼らの旅の様子のみで描く



★ネタバレ注意



二人が車で旅するのは毎回フランス国内。6つに分けた時代はおおまかに次のとおり

1, 1954年(結婚0年)学生時代ヒッチハイク旅 出会い
2, 1957年(2年目)アメリカ人家族と共に
3, 1959年(5年目?)二人旅 奥さん妊娠
4, 1961年(7年目?)夫は仕事で一人旅 奥さんは家で子供の世話
5, 1962年(8年目?)子供との3人旅
6, 1966年(12年目)夫婦の危機
(日本版Wikipediaによる)

これら6つの時代が編集により入れ代わり立ち代わり描かれるので少し混乱する。しかしそのリズムに乗れば人物達の衣装や髪型でそれぞれの年代が理解できる。お洒落な映画。

毎回夫婦が出てくるたびに、お互いの関係性が変わっていくのが面白い。最初は若い二人が無邪気にはしゃいでいるが、結婚12年目になると二人ともまるで別人のように冷たい関係に変わっている。…7年目ぐらいから12年目…その頃は確かに難しい頃かも(笑)

ところで今ふと思ったけれど、この話って最後どうなったんだっけ?覚えていないぞ。

旦那Aに聞いてみたら「大丈夫だったんじゃない」と言う。どうやら結婚7、8年~12年あたりまでかなり深刻な夫婦の危機があるにもかかわらず、結局この二人は「ま、いいか、そんなもんか」と離婚しない…という話だったみたいで。そうかそうか。

結局その結末の簡単さが1967年制作の映画…ということかもしれないネ。


1967年製作…かなり古い時代の映画なのですよこれ。こんな古い時代に、英国人夫婦がフランスでヒッチハイクをして出会い(冒険的)、時代を超えてフランスを車で旅して回り(自由)、アメリカ人やイタリア人の友人を持ち(国際的で小金持ち)、お互いに冷めてきたら浮気もして(スキャンダラス)…。

などなど、この夫婦は1967年のスタンダードから言えば、とんでもない翔んだ夫婦だったわけで。特にお互いに浮気するなんて、当時ならあまりにもスキャンダラス。一般の人々が共感できる話ではないだろう。この映画は60年代半ばの仕事で成功したセレブで進歩的モダンな夫婦の話…だったのだろうと思った。

それでも彼らは離婚しないのね。結局「まあいいか」と丸く収まるわけだ。そこのところがやはり1967年なのだろう。

だってこの夫婦、この映画の10年後ぐらい(1977年頃)…西洋で「ウーマンリブ/Women's liberation movement」が盛んだったころの話だったら、間違いなく離婚している。

(こんなに仲が悪いのに)この二人が離婚しないのは、やっぱり1967年の映画だからでしょう。それはそれで面白い。まぁ昔の夫婦は日本もこのようなものだった。


それから(アルバート・フィニー演じる)夫の性格の酷さも古い時代だからかとも思った。今なら私も英国英語のニュアンスがわかるのだけれど、とにかくこの夫・マークの性格が酷い酷い。彼も昔の男なのですよね。古い時代の強がりで荒々しい自分勝手な男のキャラそのまんま。そのあたりは当時の男あるあるリアルなのだろう。

私の知るいまどきの英国の男性は皆優しい人が多かったと思う。しかし昔の時代は英国の男もずいぶん自分勝手だったのかなと思う。ぶっちゃけこの夫・マークのどこがいいのかさっぱりわからないですもん。もうジョアナさん、そんな男、別れちゃえと思うほど酷い笑。威勢がいいばっかりで自分勝手で見栄っ張りで強がりで乱暴で威張っていて本当に嫌な男だもの。ガミガミうるさいし。

そのようなニュアンスは日本で40年ぐらい前にテレビで最初に見た時は全くわからなかった。それも新しい発見。面白いなと思う。


旦那Aもこの夫・マークのことは酷いと言っている。「あの奥さんはなぜあの男と一緒にいるんだろうね…二人はケミストリーも全然ないよねぇ」などと言う。亀が「それが1967年の時代の夫婦の普通だったのかもよ。それに当時は簡単に離婚できなかっただろうし、奥さん泣き寝入りなのかもね」と言えば「へ~」…などなど平和的なアメリカンにはちょっと不思議な映画なのかも。最後の結末も「へ~」と言っていた。


映画としては実験的。頭のいい人が頭を使って凝って描いた映画…という感じ。車の中のシーンが多いので難しいだろうが、この脚本なら舞台劇でもいけると思う。

若い頃のジャクリーン・ビセットが出てくる。綺麗。

結婚2年目の旅で一緒のアメリカ人の夫婦がギャグのようでおかしい。脚本はフレデリック・ラファエル(米国生まれのユダヤ系アメリカ人で父親が英国人であったことから7歳で英国に移住。英国育ち)なのだが、あのアメリカの「正しい夫婦」を笑いものにして馬鹿にする目線はとてもおかしい。英国ならではか?監督のスタンリー・ドーネンは米国人なのに…。


2024年1月24日水曜日

英ドラマ Netflix 『ザ・クラウン/The Crown』(2016 - 2023) 全シーズン:感無量 お疲れ様でした 大きな拍手






-----------------------------------------------------------------------------
『The Crown』(2016-2023) TV Series
/英・米/Netflix/カラー/39–72 分
Creators: Peter Morgan
No. of seasons: 6シーズン
No. of episodes: 60話
Release: 4 November 2016 – 14 December 2023
---------------------------------------------------------------------------



怠け癖がついてなかなか文が書けない。風邪はなんとかおさまった。もう咳はほぼ出ない。どういうわけか体温が午後に37度になることもあるが風邪によるものでもないかもしれぬ。PCに向かって文章を書かなければ、普段からやり残していた家の仕事がいくらでも目に入る。これもやらなきゃあれもやらなきゃ、あ、でも熱があるから今日は休もう…などと言っている間に1月ももうすぐ終わりだ。そろそろ趣味の感想文を書きを始めなければ。



さて去年の年末に見終わったNetflixによる英国のドラマ『The Crown』。とうとう終わってしまった。英国王室を描いたこのドラマ・シリーズのスタートは2016年。ワンシーズン10話を数年毎に続けて、去年の年末に6シーズン目、全60話で完了した。とうとう終わってしまった。感無量。


ドラマの開始は1947年…英国王女エリザベスがフィリップ・マウントバッテン/エディンバラ公と結婚した頃からドラマはスタート。父・ジョージ6世の後を継いで王女は、1952年にエリザベス2世として戴冠し英国の女王となる。そしてそれから6シーズン60話を経て時代は2005年頃、女王が80歳になる頃を描き完結する。

なんと大きなプロジェクトであったことか。

この製作チームはこのとてつもない大河ドラマをとうとう完成させた。一度も力を抜くことなく、王室へ敬意を払いながら、様々な歴史的エピソードを再構築、実在する人物達の個々のエピソードを取り上げて再現し、(フィクションではありながらも)それらの人物達の心の中を覗くような脚本で多くの観客が納得するストーリーを描き上げた。お見事。これほどの作品が現実に制作されたことにまず驚く。ものすごい大作。ものすごい力技。このような大掛かりなドラマはもう2度と見ることはないだろうと思う。


人物たちが全て実在する王室の方々であることから、このドラマがゴシップ的な再現ドラマであることは事実。しかしまた同時に、この英国王室の50年以上を描いたドラマは、英国の20世紀の現代史のドラマでもあった。エリザベス2世の一生は英国が歩んだ歴史でもあった。

「国を描くのであれば、まず国民を納得させる」

このプロジェクトは最初からNetflixにより全世界に配信されることが前提で製作されたのだろうが、まず製作が心を砕いたのは英国国民にこのドラマをどう納得させられるかということだったのではないかと思う。ドラマのテーマは英国の現代史。今でもロイヤリストの多い英国国民をまず納得させなければ、彼らの愛する王室とエリザベス女王を描くこのドラマ・シリーズはおそらく成り立たなかっただろうと思われる。

結果は成功だったのだろうと思う。シーズン6のダイアナ妃をめぐるエピソードは賛否両論だったらしいが、それでも6シーズンに及んだこのシリーズ全体を悪く言う人はあまりいないのではないか。


視聴者の記憶に残る過去50余年の時代を再構築し実在の人物達を描くドラマが、製作にとっていかに難しいチャレンジであったのかは想像を絶する。視聴者それぞれに思い入れや記憶のある現代を描くドラマだからこそ視聴者はドラマに魅了される。その内容にゴシップ的な意味もあれば、人々はますますドラマに夢中になる。

例えば現在80歳の英国人がこのドラマを見れば、ほぼ全編が彼らの記憶に残る馴染みのあるストーリーだろうし、また1980年生まれの人であれば、シーズン6の時代は彼らのティーンから20代半ばの時代の再現になる。そのようなドラマに人々が魅了されないわけがない。しかしそれだけ視聴者を惹きつけるのであれば、もちろん批判や批評も多くなるだろうことは予想される。製作は心を砕いて「いい作品」を目指したのだろうと思う。

そして堂々60話の大河ドラマが完成した。もうそれだけで大きな拍手。とにかくものすごい力技。



まずシーズン1と2が特に素晴らしかった。主演のクレア・フォイさんがエリザベス女王に見えた。小柄。白い肌。濃い色の髪。大きな青い目。歯切れのいい口調。ユーモアを湛えた眼差し。エリザベス女王の若い頃の映像は今も残っていて私達も見ることができるが、このクレア・フォイさんは若いエリザベス女王として納得の配役だった。美しい若い女王の佇まいが完璧だった。

印象にのこっているのは戴冠式の回/第5話。夫のエジンバラ公が戴冠式で、妻/女王の前に跪くのを嫌だと言う「ただ妻の側に立っているだけではいけないのか?」 (自らがアイデアを出した)テレビ放送で全世界にその姿(夫の自分が妻に跪く姿)が放映されるのを恥ずかしいと思ったのだろうか。しかし女王は夫のわがままを許さない。戴冠式は予定通り厳かに行われ、全世界の見守る中、エジンバラ公は女王に跪き忠誠を誓う。

小柄な若い女性の肩に、ほぼ千年に及ぶ王家の歴史とそれを守る責任がのしかかる。その姿にエジンバラ公も圧倒されたのだろう。その場面に私は言いようもないほど感動した。今回そのシーンを見直したがまた涙が出そうになった。そのシーンだけでもこのドラマが作られた意味があると思うほどだ。名場面。クレア・フォイさんが女王を演じたのはシーズン2まで。


女王が中年になったシーズン3と4で女王を演じたのはオリビア・コールマンさん。このキャスティングは大きな間違いだとすぐに私は思った。あまりにも女王御本人と違い過ぎるルックスと声、佇まい。このオリビア・コールマンさんは最悪のミスキャストだと思った。

なぜ茶色い目の女優さんを女王にキャスティングしたのだろう。せめて青いコンタクトレンズはできなかったのか。声が特にいけない。早口過ぎるし響きも悪い。姿勢も悪い。高貴な印象がない。あまりにも雰囲気が違い過ぎる。オリビア・コールマンさんのイメージは親しみのあるユーモラスな下町のおばさん風。女優さんに問題があるわけではない。完全にキャスティングのミス。威厳に満ちて高貴で硬質でいながらウィットに富み歯切れのいい口調のエリザベス女王とは似ても似つかない。全く許しがたい。オリビア・コールマンさんは撮影当時非常によく売れていたので、その人気からキャスティングされたのではないかと思うが、どう見てもミスキャスト。

それでもエピソードが進むにつれて コールマンさんもそれらしく化けていたのですごいものだとも思った。他のキャスティングは相変わらず素晴らしい。アン王女もダイアナ妃も似ている。さずがにサッチャー総理をジリアン・アンダーソンさん、マーガレット王女をヘレナ・ボナム・カーターさんが演っているのは妙だと思った。


そしてシーズン5と6。女王を演じるのはイメルダ・スタウントンさん。威厳に満ちてお堅い女王の雰囲気はいい感じだ。多少重苦しくユーモアに欠ける感じなのは、彼女の演じた時代が王家にとっての危機の時代だったからだろうか。

ダイアナ妃を演じたエリザベス・デビッキさんは驚くほど似ている。ドディ・アルファイドのカーリッド・アブダラさんもよく似ている。ジョン・メイジャー首相もカミラ王妃もよく似ているが、プリンス・チャールズ/チャールズ3世はあまり似ていなかった(いい役者さんだけれど)。

そのように、ついついゴシップ的に誰が誰に似ている、似ていないというのもこのドラマの楽しみでもあった。特に私にとって英国に暮らした頃のシーズン5と6の頃は、当時の記憶をたどりながら見るのもとても楽しかった。


(女王の老年を描いた)シーズン6の最終エピソードは、2022年の女王の崩御の後に脚本が書き換えられたらしいということを後で聞いた。女王が80歳の誕生日を前に、彼女の国葬の計画を立てる話が描かれ、実際の葬儀の最後にバグパイプで奏でられた曲「Sleep, Dearie, Sleep」が選ばれた様子も描かれる。

ドラマはもちろんフィクションで脚本も創作であることはわかっているが、エディンバラ公が王室についてのシビアな現実を「このシステムは外の人々にとっても我々内にとっても意味をなさなくなった。人間に関するものは全て朽ちるものだ。その運命が来たら君主も従わなければならないだろう。We're a dying breed, you and I. 」と女王に話していたのが印象的だった。

いやいや…、私は古からの歴史との繋がりを今も守り続けるその「システム」をこれからも大切に残していって欲しいと思います。心から願います。

本当にいいドラマでした。
またシーズン1を見直そうかと思う。


(以前から度々ここにも書いてきた)私がエリザベス2世を尊敬しているという話。それはなぜか? 「文化的な遺産」という意味で、誰が君主であっても王室は大切なものだと私は思うけれど、しかしなぜ私はエリザベス女王を特に尊敬しているのか‽ 

それは彼女が先祖から与えられたとてつもなく大きな「義務」を、一生をかけて文句を言わずに完璧に成し遂げたからだ。祖先から与えられた「義務/責任/役目/務め」を一生をかけて律儀に守り続けたからだと思う。

人間とは誰でも何らかの「義務」と共に生きなければならないもの。それならば常に文句を言いながら「義務」を行うのか、それとも自らの置かれた立場や状況を受け入れて「義務」を全うするのか…人の生き方としてどちらが正しいのか? …女王の長い人生を考えるたびにそのようなことを私は思う。それが私が彼女を尊敬する理由なのだろうと思う。



2024年1月17日水曜日

お猫様H:年末の冬の日々



去年の年末の様子

猫パパAに「遊んでよ」と訴えかける猫
たま~に下に降りてくる
お日様いい気持ち
まったり
一歩踏み出す
年末のある日、やっとソファーにやってきた。
人間が猫のお尻に敷かれる冬の定番
魚のおやつ



2024年1月16日火曜日

Terry Dexter, Sweet Georgie – Come Find Me (Eric Kupper Mix)(2023)



Houseの基本



Terry Dexter, Sweet Georgie - Come Find Me (Eric Kupper Mix)(2023)
Come Find Me – EP
Terry Dexter, Sweet Georgie
Released: November 17, 2023
℗ 2023 Category 1 Music

オリジナルミックスもいい
Terry Dexter, Sweet Georgie - Come Find Me (Original Mix)(2023)
Come Find Me – EP
Terry Dexter, Sweet Georgie
Released: November 17, 2023
℗ 2023 Category 1 Music


現在英国のクラブチャートに入っている曲。

この曲に関わっている3名の方々のプロフィールを調べて驚いた。シンガーのテリー・デクスターさんは1998年のデビュー。そしてアレンジのDJ/Remixのお二人は1980年代半ばから初期の米国ハウス・ミュージックのジャンルの確立に関わった方々。気持ちいいです。Houseの基本。


★Terry Dexter
米国のコンテンポラリーR &Bシンガー+俳優。ミシガン州生まれ。父親の影響でR &Bを聞いて育つ。6歳で作曲を始め、同じころに叔父の教会のゴスペルコーラスで歌い始める。叔母もゴスペルシンガーで彼女からゴスペルを習う。9歳から14歳頃までシンガーとしてデトロイト近辺でバンド活動。11歳でプロのバックシンガーとして歌い始める。13歳でプロとして契約。1998年にデビュー。2枚のアルバムをリリースし、また多くのアーティストに曲を提供し作曲家として高く評価されている。

★Sweet Georgie
George Jackson/George G-Spot Jacksonさん。米国ミシガン州シカゴのDJ/プロデューサー。1986年から活動。初期の米国Houseの立役者。リミックス多数。ミシガン州、クリーブランド州で活躍中。

★Eric Kupper
リミックスはこのお方。米国の仏系keyboardist, arranger, songwriter, remix artist, DJ, and record producer。1980年代からキーボードやギター、作曲で多くのアーティストと活動。1986年からリミックスやプロデュースをした曲の数は2000曲以上。多くの大物アーティストを手がけ、特にDef Mix Productionsの仕事で知られる。1980年代から初期のHouse musicに関わりそのジャンルの基礎を築いたメンバーの一人。

2024年1月15日月曜日

2023年~2024年 年末年始 冬休み日記 🍷Albert Bichot, Bourgogne Vieilles Vignes de Pinot Noir, 2020



年末年始の冬休みに何をやったのか記録する。冬休みは自転車に乗ると以前書いていたがあまり乗れなかった。やはり年末はバタバタする。忙しすぎる。ストレスが多いように感じるのは、実は自分の中に「こうあるべき」と(その必要もないのに)勝手に決まり事を作って勝手にテンパっているからなのだろうと思った。反省も含めて記録。


12月の2週目
旦那Aが米国の親戚向けクリスマスプレゼントのオンライン送付を完了。昔はショッピングモールを走り回ってハワイのお土産品をかき集め、郵便局発行の送料定額のボックスに入れて郵便局に並んで送り出していたが、コロナ以降はオンラインのギフト送付にしているのでずいぶん楽になった。ハワイ産のコーヒーやチョコやクッキー、受け取る人の現地の花屋でテーブルフラワーを送ったりする。結構喜ばれているようだ。あまり真心がこもっているとは言えないが。

12月13日(水)
ブログの感想文を書いた後で、米国向け、遅れ遅れのクリスマスカードを書く。毎年このプレッシャーが大きすぎる。もし住所を書き間違えたらどうする?もし封筒と中身を間違えたらどうする?多分クリスマスまでには届かないかも。どうしようどうしよう。暗い部屋で夜遅くまで老眼の目をシバシバさせながら細かい字を書き続ける苦行。しかしこれが年一の挨拶の人もいるのでやめるわけにはいかぬ。旦那Aの伯父とは毎年3Dの飛び出すカードを送りあっている。お互いに楽しみになっている。

12月14日(木)
日本向けのクリスマスカード書き。これもスケジュール遅れ。スケジュール伸ばし伸ばし。今年もたぶんまたまたクリスマスまでには日本に届かないだろう。それなのにやっぱり今日もついついPCに向かって感想文ブログを書いてしまう。

12月15日(金)
ずいぶん遅れたクリスマスツリー設置。やっと出した。少し前に納戸の上のマスターバスルームが水漏れしたので(2024年のいつか修理予定)なんだかあまり納戸を開けたくなかった。それで遅れた。…と言い訳。

12月16日(土)
昨日完成できなかったクリスマスツリーを完成。

12月17日(日)~22日(金)
プレッシャーの大きいクリスマスのプレゼントやカードを終わらせて少しリラックス。数日間ブログの文を書く。ダイニング・テーブルには赤いクロスを広げて気分を盛り上げる。

12月23日(土)
昨日から旦那Aがクリスマスホリデー開始。今日は遠くのペット用品店に猫のおやつを買いに行く。今まで近所のショップで見かけなかったロイヤルカナンの7歳以上向けのカリカリを見つけて購入。しかし獣医さんには「そろそろウェットの缶詰フード100%を目指してくださいね」と言われている。夕方自転車に乗る。

12月24日(日)
明日のクリスマス当日は店が全部閉まるので今日ディナーの材料を買う。買い物は旦那Aにお願いした。今年はビーフ。

12月25日(月)
クリスマス当日。ツリーの下の旦那Aからのいただきモノの一つはドジャースの帽子。オオオオゥ。え~嬉しいけどしばらくかぶれないよー。いかにも日本人のおばちゃんがドジャースの帽子って…いかにもじゃん笑 。

午前中に旦那Aの親戚と電話。今日は俺達の「イベント飯」日。近所に家族がいないのであれば、せめてご飯くらいはそれらしくしよう。旦那Aがシルバーウェアを磨き始める。私は午後3時頃からキッチンで作業開始。ところで実は私はさきほどの電話で少しカチンときていた。怒りを静かにおさえて料理を開始。

今年はブフ・ボギニョン/Boeuf Bourguignon …妙な響きの料理だが意味はブルゴーニュ風ビーフ・シチュー。うちには(絶対失敗しない)フランス料理の本がある。Carole Clements氏による『The French RECIPE Cook Book』。1995年に出版された米国の料理本だが、当時英国ロンドンで手に入れた。この本のフレンチはほぼ間違いがない。全部美味しい。ブフ・ボギニョンも過去に何度も作って成功している(煮込むだけで難しい料理ではない)。

ところで米国のクリスマスのメニューには決まり事がないらしい。英国のクリスマスは七面鳥が多いが、米国は七面鳥は11月のThanksgivingのメニューなので、クリスマスはハムやラムをローストしたりする。なんでもいいと聞く。

それなら好きなものにしようと今年はボギニョンになった。昨日旦那Aがブルゴーニュ・ワインを買ってきた。全て鍋に入ってあとは3時間煮込むだけ。暫く2階で猫と昼寝をして3時間が過ぎた夜7時半ごろ。…キッチンの旦那Aが「これ~…火が消えてるよ」「…え?…さっき弱火にして蓋をしたけど」…ルクルーゼの鍋はまだ温かいが、確かに電気クックトップの火が消えている…。フォークで肉を突き刺したら、まだホロホロまで柔らかくなっていない。 あ…終わった。


どこか遠くに行きたい…。 


午前の電話でも折れた。もういろいろと折れた。旦那Aごめん。また今年もダメだった。今年も私ハッピーな笑顔になれなかったわ。ごめんよ。

すぐに決断。「今日はこれは食べません。明日火を入れなおして明日食べましょう。今日はどうする。ツナマヨにしよう。もう夜8時だし」どこまでも人のいい優しい旦那Aは「だね。そうしよう」と同意。「それにしてもクリスマスはプレッシャーが多いんだよな…」と言いながら磨いたシルバーウェアを箱にしまう旦那A。私の様子を見て自分に言い聞かせているのだろう。旦那Aよ、すまない。

簡単なツナマヨサンドを食べたら「ちょっと外に出ようか」と、車で出かけて高級住宅地のクリスマスデコレーションを見にいく。私は気持ちを取り直したが、旦那Aには大変悪いことをした。

やっぱり毎年クリスマスはどうもいけない。私は暗くなる。去年も泣いた。あらためて考えたら、そういえばコロナ前は友人のパーティーや観劇や、やたらと増えるジャズクラブのライブなどなどと…クリスマスの憂鬱をほとんど感じないほどクリスマス・シーズンは大変忙しくしていたのだった。もっと前は親戚が訪ねてきて一緒に過ごしていた。そうだったな…。

親戚や友人などとメールやテキストでやりとり。

来年は教会に行こうか…などと話す。

12月26日(火)
遠方の友人からのメールで「自転車の写真が見たい」と言われたので、サンディビーチに自転車の撮影に行く。二人でポーズをして沢山の写真を撮った後、近所の住宅地で自転車に乗る。夕食は十分に火の入ったブフ・ボギニョンとマッシュポテト。副菜はなし。もうイベント感がすっかりなくなって赤のテーブルクロスもきちんとセットせず汚れ防止の普段のクロスをかけたまま。ワインはコップ酒。シチューにも使ったワインは薄いと感じるほど軽いワインだった。ワインのことはさっぱりわからないのだが値段のせいだろうか。22ドルだからか?それでもボギニョンは絶品。お肉はホロホロ。本当にあのレシピ本は素晴らしい。

小玉ねぎがなかったけど
遠くフランスから来たワイン 軽いよ

12月27日(水)

昨日撮った自転車とポーズの写真を遠方の友人にメールする。その後画材屋に行き、アラモアナの日本食のスーパーで春菊などを買う。まだまだ「イベント飯」シーズンは終わっていない。

12月28日(木)
お昼の回で映画『ゴジラ-1.0』を鑑賞。大変素晴らしい。泣く。感想文を書く。

12月29日(金)
夕方、久しぶりにワイキキビーチに行って日没を見る。ヨットが沢山出ていた。綺麗だった。

金曜ロードショー
1日で一番好きな時間

12月30日(土)
そろそろまた正月のイベント飯の準備。近所のスーパーで豚肉の塊を買う。午後に焼豚を焼く。ネット上のレシピだがこれも上手くいく。少し鼻の奥が痛い。

12月31日(日)
今日は心をキメて正月イベント飯の準備。午後から始めてず~っと台所に立つ。きんぴらや煮物、田作りなどを作る。旦那Aは家中の掃除機をかけてくれた。やっぱり鼻の奥が痛い。風邪かな。どこかでもらってきたか? 夜7時頃に昨日買った年越しそば。エビ天のエビの解凍は無理…疲れていてできない。人参のかき揚げでごまかす。その後録画した紅白を見て年を超える。外では花火がバチバチと大きな音を立てている。

麺がのびのび

1月1日(月)

朝から発熱37.2度。正月早々風邪をひいた。昼ご飯はとりあえずなんちゃってお節。白いテーブルクロスに重箱を出してお屠蘇を出して…と見かけだけ揃えて新年を迎える。その後午後は休む。熱は37.7度まで上がった。あ~疲れが出たか。夜はスープご飯にお節が副菜。日本の地震と羽田の事故のことを知る。

1月2日(火)
今日も熱37.4度。のどが痛い。夜旦那Aが雑炊を作ってくれた。お節は副菜になるので料理をしなくていいのは助かった。夜、鼻水がとまらない。やっぱり風邪だ。ビタミンCとDを飲む。

1月3日(水)からその後

外出をせずに家の中で過ごす。結局予定していた自転車での遠出もしばらく出来なくなった。熱は1日中36.9度や37.2度などと37度前後が延々と2週間も続くので身体がだるい日が続く。ちなみに風邪は旦那Aにはうつらなかった。よかった。

2日と3日に、去年の秋に注文していた冷蔵庫とソファーが来週届くとの連絡がそれぞれの店から入った。これから冷蔵庫を1週間で空にするのは無理。3日に小型のフリーザー・ボックスをオンラインで購入。4日に配達してもらう。これで冷凍肉は大丈夫。1月6日に旦那Aの冬休み終了。

1月10日(水)
冷蔵庫の冷凍肉とその他冷凍保存の食材をフリーザー・ボックスに移す。明日冷蔵庫を入れ替えるために周囲の水管の通った戸棚やシンクの下の棚などをことごとく掃除掃除掃除。微熱に文句を言っていられない。

1月11日(木)
朝から冷蔵庫を全て空にする。クーラーボックス3個に冷蔵庫の食材を全て移す。午前9時半頃に冷蔵庫の設置技術者がやってきた。まず今の冷蔵庫を外す作業。製氷機能や水クーラー用の配管を取り外すようにお願いする。新しい冷蔵庫が到着。旧冷蔵庫の取り外しと新冷蔵庫の設置でほぼ3時間かかった。偶然だがキッチンのアイランドの電源コンセントがショートする。サーキットのブレーカーを落としたら、隣の部屋の電気も使えなくなった。また電気工事の技術者に頼むことになった。その後、夜まで棚や床の掃除掃除掃除掃除掃除…。それでもすごく綺麗な冷蔵庫に嬉しくなる。

1月12日(金)
お昼過ぎ、業者に頼んでほぼ30年使った古いソファーの搬出。午後3時過ぎに新しいソファーとアームチェアが届いた。去年の9月に街の家具屋のネット上のカタログを見て目星を付け、店に現物を見に行って決めたのだが思った以上に巨大。前のソファーは長さ70インチだったがこの新ソファーは長さ88インチ。そろいのアームチェアも巨大。大きいことはわかっていたが、お店で見て惚れてしまったのでしょうがない。慣れるしかない。色は白で余計に大きく見えるので青のビーチタオルを掛けたらすこし部屋に馴染んだ。座り心地は最高にいい。

昨日から人の出入りが多いのでクローゼットに閉じこもって震えていた猫さんが、夜リビングに降りてきた。なんとアームチェアに自ら上り真ん中に1匹で座って眠り始めたので驚いた…さすがお姫様。さっきは新しい冷蔵庫の扉を見てびびっていたのに、見慣れない椅子は平気なのだろうか?不思議だ。


今日1月15日(月) 
風邪はほぼ治ったと思う。
咳はしばらく続きそうだ。


※追記
ワインメモ
🍷Albert Bichot, Bourgogne Vieilles Vignes de Pinot Noir 2020
Vivino.com Score:  3.9
Winery:  Albert Bichot
Grapes:  Pinot Noir
Region:  France / Bourgogne
Wine style:  Burgundy Red
Alcohol content:  12.5%
Wine description
It has a very pretty dress with a beautiful deep red color. Equally généreux nose with an attractive range of fruity aromas with notes of cassis, currant and plum. Enhanced with a subtle oak on the palate, this wine is fleshy and well balanced leaving a finish.