兄と弟。映像がかっこいい。
★あらすじ
1571年2月 四方を敵に囲まれ窮地に立たされる信長(染谷将太)。朝倉(ユースケ・サンタマリア)+浅井は比叡山に陣を構え降りてこない。光秀(長谷川博己)が和議の交渉に。延暦寺の覚恕(春風亭小朝)を紹介される。覚恕の身の上話…金や土地を奪う信長を許さないという。尾張では信長の弟・信興が一向宗に討たえる。信長は比叡山との和睦に帝/正親町天皇(坂東玉三郎)を頼ることにする。和睦が成立。都にしばらく平安が訪れる。1571年秋 信長は伊勢、近江の一向一揆軍と戦った後、比叡山の勢力を討つため山の麓に兵を結集させた。比叡山への攻撃開始。
ひゃ~ずいぶん遅れてしまった。なんとか追いつかなければ。今回は帝と比叡山の覚恕の話がメイン。兄/帝と弟/覚恕。比叡山を相手に苦戦する信長が帝に和睦の勅令を請う。
その前に光秀が比叡山を訪ねる。比叡山の覚恕は子供の頃から美しい兄に比べられ、恨みを抱いて生きてきた。幼少時に仏門に入り比叡山で天台座主となり権力を手に入れ富を蓄える。
一方帝は、富を蓄え権力と金で酒と女色に溺れる弟・覚恕をよく思っていない。覚恕は壊れた御所を直すこともしなかった。帝は信長と比叡山の和睦の勅令を出し信長を救う。
●朝倉義景
比叡山に陣を構える朝倉。この義景のユースケさんはかっこいいの。威厳のあるお声。何を考えているのかわからない怖い雰囲気の戦国武将。交渉にやってきた光秀に「お経を唱える者との戦に勝ち目はない。踏み潰しても地の底からいくらでも湧いてくる虫のようなもの。叡山も同じ。手ごわいぞ。この戦をとめたいなら覚恕様に跪けと信長に言え」と告げる。←これは本当ですね。宗教がらみの戦いに終わりがないのはいつの時代も同じ。
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覚恕さん |
●覚恕
この覚恕の登場のシーンもカメラがかっこいい。そして女性数名をはべらせ、暗い部屋の中の覚恕。赤い袈裟が綺麗。小朝さんは以前光秀をなさってましたね。今回は比叡山の高僧。小朝さんもいい雰囲気。今回の映像と演出は特に俳優さん達がかっこよく見えます。光と表情を捉える顔のアップが巧み。
この覚恕さんは美しい玉三郎様/帝の弟で「私は醜いから…」と光秀に身の上話。その苦しみをバネに励み権力と金と土地を手に入れたと言う。その土地を奪う織田信長が憎い。また覚恕は幕府の摂津(片岡鶴太郎)とも繋がっていて、二人とも織田の排除で同意している。また彼は武田とも繋がっている。
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玉様・帝 |
●帝
帝も弟覚恕のことをわかっているのね。富を蓄えながら御所の修理さえしなかった覚恕を批判。兄と弟の戦い。信長の和睦のリクエストを受け勅命を。ところで町医者の東庵となぜ碁を打てるのかは…東庵が、帝の子ども時代からの医者だったからなのですね。
●信長
またまた彼は、帝に褒められた、皆褒めてくれる…と自分に言い聞かせるのだけれど…しかし彼はやっぱり自信が無い人なのね。そこで比叡山との和睦で帝を頼る事を思いつく。その後比叡山を攻撃。
●筒井順慶と松永久秀
筒井順慶(駿河太郎)が足利義昭(滝藤賢一)の養女を娶ることになった。その前祝いに呼ばれた松永久秀(吉田剛太郎)が怒る。幕府を離れ大和で順慶と戦うという。
●薬売りの子ども
以前、駒ちゃんの丸薬を勝手に売って理屈を捏ねていた子どもが再度登場。彼は今回丸薬を駒ちゃんから買って売りたいと言う。比叡山で売るのだそうだ。売られた妹を買い戻すつもりらしい。妹を買ったのは比叡山の僧。比叡山への攻撃で信長の兵に討たれる。