能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2020年11月28日土曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第28回「新しき幕府」10月18日放送



義昭上洛後、15代将軍へ。摂津晴門登場。三好勢の襲撃。二条城着工。


あらすじ
1568年9月 ついに足利義昭(滝藤賢一)が上洛。織田軍は三好勢を京から追い払う。摂津の14代将軍義栄が病死。光秀(長谷川博己)は将軍奉公衆に取り立てられる。大和で三好勢と戦った松永久秀(吉田鋼太郎)も織田に仕えることに。一方義昭は摂津晴門(片岡鶴太郎)を今までどおり幕府の政所に任命。義昭15代将軍に。信長は岐阜へ。1569年正月、将軍御座所本圀寺を三好勢が襲う。2日後三好勢は退却。信長再び上洛。幕府には任せておけんと二条城の建設着工。


一見地味ですが、色々なことが動いてます。丁寧に歴史の内訳を説明されてる感じ。私はこの辺りの歴史にも詳しくないのであまり馴染みがなく面白いです。

義昭が信長と上洛して、15代将軍になり本圀寺を御座所としていたが、三好勢に襲われ、なんとか撃退したものの、そのままでは危ないと…信長がやってきて二条城を建設するお話。信長の財力とパワーを見せ付けました。義昭は信長に頼りっぱなし。

ところがそこに、以前からの幕府の政所…摂津晴門がやってくる。どうやらこのお方は信長が大きな顔をするのが面白くない。昔ながらの幕府の腐敗をそのまま持ち込む人物らしいです。

襲ってきた三好勢の件も…どうやら幕府内に三好勢と通じている者がいた。幕府内に三好勢に京に戻ってきて欲しい者達がいる。幕府は以前から腐敗…役人が不正に寺や公家の領地を横取りするなどしていたが、三好も幕府と共に横領をやっていたらしい。

三好勢の騒ぎがおさまってから信長がやってくる。幕府には任せられんと…二条城築城に着工。

その頃、越前の朝倉義景は三好勢と繋がろうとしている。

✻ ✻ ✻ 

今回は少しでしたが戦闘シーンがかっこよかった。光秀が塀の屋根の上にはためく三好の旗印を見て仰天し、京の町の間を馬や兵が駆け抜ける様子、寺の中で慌てる人々、そして三好勢を寺の中から迎え撃つ様子。そして義昭を守りながら床下に逃げ込む光秀。戦闘シーンはコロナのせいで撮影も難しかったと想うのですが、この一連の映像のつながりは緊迫感があってよかったです。とても短いのに篭城の戦いの慌しい様子がよかった。それにしても光秀は戦わないのね。隠れながら和んでますけど。隠れる義昭さんがいかにも弱々しくて頼りない。

そしてその場面と平行して駒ちゃん薬屋の様子。これも、たとえ同じ町で戦闘が起こっていても市民の日常はいつものように続いている様子がわかって面白い。戦いと言っても町全体に広がる戦ではないのですね。実際そういうものなのだろうなと思う。

戦が終わり、寺に駒ちゃん達が医療チームとして出向くわけですが、また光秀が駒ちゃんに出会ってニヤニヤしてます。駒ちゃんもニヤニヤ。こういう描写を何度も重ねると、なんだか運命の二人みたいに見えてしまってますよねぇ。

それからまた駒ちゃんは、以前大和で出会った覚慶/義昭と寺の中でばったり出くわす。将軍がとてもうれしそうだ。またまた駒ちゃんはモテる子。早速伊呂波太夫が将軍のコネを欲しがる…失脚した関白の近衛さんを救いたいらしい。それなら将軍の奉公衆になった光秀のコネの方がいい。 

のぶちゃん

この回あたりから、急に信長が強く見えるようになった。お髭ですね。ずいぶん印象が変わりました。いい雰囲気になってきた。威厳が出て来た。そんなわけで信長は即物的、現実的な人で、仏像を割って石材にしても平気らしい。不吉ですね。



2020年11月25日水曜日

日本テレビ 水曜ドラマ『#リモラブ 〜普通の恋は邪道〜』第6話 おいっおばちゃんは感激したぜ❤



いや~これは…びっくりしましたねぇ。これはこれは…素晴らしい素晴らしいっ。面白いわこのドラマ。興奮したわ。鼻息を荒くしたわっ。
おもしろいわ~このやろーっつんつん

第6話。 
★ネタバレ注意

まだ感想を書くつもりはなかったんですけど、いゃ~~~っこの回、ちょっと感激しちゃったので似顔絵を描かねばっ!


波瑠ちゃんっ、美々先生っ、よぉ~がんばったで、すごいやないですか~。感激したわ。あなたにそんな勇気があったとは。や…やるなぁ。よくやった。まーっほんとによくやったよくやった。大きな拍手。 

まず美々先生は、はっきりと言葉で青林君に想いを伝えたのですよ。「私とお付き合いしてください、おねがいします」と。おおおおお…えらい…えらいな。

そしたら青林くんが、どうしようどうしようどうしようとうにゃうにゃ言い始めて…、その青林君の肩を波瑠ちゃんがいきなりぐわっしと摑み、壁に投げ飛ばし 、押さえつけ

ぐっちゃぐちゃ言ってないで、
どうなのっ?!
はっきり…言ってよっ!




ぉっおおおおおおおおおおおっ!!!

すごいぜっ!すごいよ波瑠ちゃんっ笑 勇気あるな。急にどうしたんだよっ笑 

怖いぜっ。その、その強さはどこから出て来た????笑笑笑 

ひゃ~びっくりしたわ。いいっ!いいぞっ!思わず大きな拍手!パチパチパチパチ すんご~い。おもしろ~い。びっくりびっくりびっくりだわ。わはははははは

もうそのアップになった真っ赤に染まったお顔。怖い怖い怖い…笑 
これは名場面ですよ。モリアガル

そして追いつめられた青林君 
「すきです」 

そしていきなり場所を変わって今度は青林君が波瑠ちゃんを壁に押さえつける 。小さな声で「すきに決まってるじゃないですか」 


ほおおおおおおおおおおおおおお… 

いいですねぇ。おばちゃん嬉しくなっちゃったわ笑 もー。
だって最近のドラマで、ワタクシ何度も何度も

「いまどきのドラマは煮え切らねーからつまらねーっ」

などと文句を言っていたのです。とうとう。とうとう決着をつけてくれるドラマが現れたのね。面白いわ。嬉しいねぇ。波瑠ちゃんほんとうによく頑張ったわ。それにしても、あの内気な美々先生が…、よくあそこまで気合をいれられるものだ…と大変驚いた。 決死の覚悟ですね。えらいぞ。

そうやで。恋は盲目なんやで。ぶつかっていくんやぞ。うんうん
恋の恥はかき捨てだな。いいですね。面白い~❤❤❤



2020年11月23日月曜日

亀のフルーツ話:パパイヤの木



窓の外のお隣の庭にパパイヤの木がある。長い間貧弱な木だったのだけれど、今年はたくさん肥料をもらったのだろうか、とても元気がいい。そして数ヶ月前からフルーツをつけるようになった。最初は5個ぐらいだった。時々お隣さんが収穫しているのも見た。 

それからおそらく3、4ヶ月(だと思う)フルーツは実り続けている。最初5個ぐらいだったものが、10個になり20個になり…、現在おそらく80個ぐらいだろうか?もしかしたら全部で100個ぐらいになっているのかもしれない。

ぼこぼこに実がなってるんですけど。すごいぞ。たっくさん。実を間引いてないからだろうか、 それぞれの実は小さい。それにしてもたくさん生るんですね。まるでおっぱいが沢山のアルテミス像のようだ。

パパイヤってそんなに実がたくさん生る木なのか?気になったのでよく見てみたら、沢山の実の重なりの頂上に白っぽい花が咲いているのが見えた。どうやらパパイヤとは、花を次々に咲かせて下にどんどん実をつけていくものらしい。エンドレスだろうか?いつシーズンが終わるのだろう。

それにしてもパパイヤ100個か…それはなかなか大変だろう。もっと増えるかもしれないし。どうするんだろうなぁ。あれはそのままにしていたらオレンジ色に変わるんだろうか? 南国の不思議。 



映画『劇場版 ビーバス&バットヘッド DO AMERICA/Beavis and Butt-Head Do America』(1996):薄ら笑いの81分





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『Beavis and Butt-Head Do America(1996年)/米/カラー 
/81分/監督:Mike Judge』 
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数日前、たまたまテレビのチャンネルをコロコロ変えていたらぶつかった。丁度始まったばかり。すぐに録画。そして今日、さっき見終わった。

あああ~やっと見た。これリリースが1996年で、ずーっと見ようと思ってたんですけど、今まで見れなかった。やっと見れた。

まぁお気楽な米のギャグアニメなので、内容を書くのはよそう。面白かったです。アホでいい。やっぱりね。Mike Judge監督はセンスがいい。しかし久しぶりだな。 


『ビーバス・アンド・バットヘッド』はテレビのシリーズで好きでした。まだ東京に住んでいたころの1990年代半ば、新しい賃貸に引っ越したらケーブルチャンネルが入ってた。MTVも入ってた。それでMTVばかり見ていた。当時Radioheadの「High And Dry」なんかのビデオが流れてた。そして『ビーバス・アンド・バットヘッド』もやってた。すぐにはまった。

ああいうおバカなものが好きなのだ。MTVのシリーズでは、ビーバスとバットヘッドの二人がアーティストのミュージック・ビデオを批評するのが最高に面白かった。ドラマのパートとミュージックビデオ批評のパートが半々なのだけれど、二人のビデオ批評が最高。ドラマはそれほど面白くなかったです。

まぁそれでも二人が可愛くて、何をやってもおかしい。Tシャツも買ったり…すっかりファンになってました。 


そしてその1年後、旦那Aと英国に引越すことになった。外国に移住したわけで右も左も…それにまず言葉がろくにできなかった。映画を見てももちろん日本語字幕はない。だからその頃に見た映画は、何を見てもわからなかった。『Apollo 13』(1995)なんて思いっきり寝ました。全然わからなかった。

この映画もリリースが1996年。当時は忙しくて見逃したのだけれど、もし劇場で見たとしてもあまりよくわからなかったかもしれない。見よう見ようと思っていたのに、その後レンタル店BlockbusterにVHSがおりてきても、結局見なかった。それで今日初めて見た。

ああ…なんか…懐かしい…というよりも、…あれ…?あれからもう25年も経っちゃったんだっけ? え…そうだっけ?そんなに時間が経った???…という感じです。不思議。ほんとに。

だって『ビーバス・アンド・バットヘッド』なんて昨日のことのようだわ。不思議。感覚的には「あ~…そうだ、ちょっと前に見逃したあの映画だ。じゃあ録画しようか」…とか…そんな感じですもん。えええええ? つい数年前の感覚だもの。もう25年も経ったの? ええええええ? その間私なにやってたんだろう????

そんな感じ。不思議だ。なぜだ? 

しかしそれでも25年前…。だからビーバスもバットヘッドもスマホを持ってないのだね。映画の中のテレビもブラウン管ですもん。いろいろと古い。あれから世の中もいろいろと変わったのだね。不思議だな。やっぱり。ええええ~変な感じ。


ところで、この作品で「テロリスト」がジョークのネタとして出てくるのだけれど、当時と今とでは言葉から感じるイメージが全然違うことにも気がついた。ちょっとびっくりした。1996年当時での「テロリスト」の言葉の意味と、2001年の後の「テロリスト」の言葉の意味は全然違う。「バイオテロ」なんてのはもう冗談じゃないぜ…と今は全く笑えない。1996年はまだ「知らぬが仏」というのか…知らないから幸せだった時代だったのだなと思った。ちょっと考えさせられた。 


全体にギャグは薄く…笑いも薄い。バットヘッドが「ひひひふふふひひひ…」と常に薄ら笑いしてますが、見ている私も同じようにニヤニヤ…ひひひうふふふと笑う。全体にあまり大きく盛り上がることもなく、おなじみのおバカなノリにふふふひひひひ…とにやにやし続ける80分。

ただ1度だけ、大爆笑のシーンがあった。

二人にそっくりのお父さん達との運命の出会いのシーンです。お父さんが焚き火の前で「すごいクールなもん見たい?」と立ち上がりお尻を向けた後の大爆発の直後の暗闇で…ふふふひひひうふふふひひひ…「Fire! ほぉおおほほほ」とビーバスが笑う。皆で笑う。ははははははは…あれは……大爆笑。結構ひきずって大笑いしたわ。 はははははは涙が出るほど笑ったハハハハゴメンヨ ホホホホホホ



2020年11月19日木曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第27回「宗久の約束」10月11日放送



光秀が京で上洛前の根回し。駒ちゃん大活躍。


★あらすじ
1568年 義昭(滝藤賢一)一行が美濃に到着。信長(染谷将太)の歓迎を受ける。 信長は上洛の前に状況を探ってこいと光秀(長谷川博己)を京に送る。 京の(門脇 麦)と伊呂波太夫(尾野真千子)を頼り、光秀は三好の軍事力を支える堺の豪商・今井宗久(陣内孝則)と交渉。宗久が三好をサポートしないよう交渉成功。 信長はまず近江の六角を攻め落とし、軍事力を削がれた三好も京を追われる。足利義昭と信長は武装せず上洛。


信長が義昭を奉じて(平和的に)武装せず上洛するために、光秀が根回しをする…という回。そのために、駒ちゃんの人脈を使う。それにしてもまたまた駒ちゃん大活躍です。

この駒ちゃんという存在は、NHKさんが女性視聴者を考えて、ストーリー内に女性視聴者が応援できる…活躍する女性キャラを据えた…ということなのでしょうかね。いや~それは…程度によりますよねぇ。ちょっと駒ちゃん活躍しすぎに見えてしまってます。


今回も、光秀が義昭+信長の上洛のための情報集めと根回しを京でやっているのですが、全て駒ちゃんのコネ頼り。駒ちゃんが今井宗久と知り合いだった。

信長が武装せずに上洛するというのも元は駒ちゃんのアイデア。今井宗久を「三好をサポートしないように」と説得するのも駒ちゃん。そして駒ちゃんが光秀を宗久に紹介。

ちょっと待て、光秀君は駒ちゃんがいなかったら何もできないのか?

戦国の時代に薬屋の女性がそれほど力を持ち、コネをつくれるものだろうか?豪商が街娘を相手にするだろうか? 


そんなちょっとくどい駒ちゃんの活躍が'気になった以外は、静かながら面白かったです。
今井宗久は特に三好をサポートしたいわけではなく織田でもいいのだが…京を焼くのはやめてほしい、堺を守れ、上洛時に信長軍が武装しないこと…を条件に、三好に武器を売らないことを約束。

光秀の京でのそんな根回しの後、信長は(三好側の)近江の六角(+斎籐竜興が潜伏中)を攻め落とし、そして(宗久のサポートを失って)軍事力を失った三好も京から敗退。…というわけで信長は無事義昭と上洛できた…というお話でした。


それ以外のこと

浅井長政にお市さんがすでに嫁いでいて、長政は信長と共に上洛したいと言ったらしい。

後の秀吉=木下藤吉郎(佐々木蔵之介)は魚屋の変装も器用で上手い。でくのぼーっぽく変装も下手な光秀に比べると、この秀吉はほんとに頭が良さそうだ。表情が明るくなったり暗くなったりコロコロ変わるのが、ちょっと読めない感じなのもいい。結構黒い秀吉じゃないですかね。いいですね。面白い。でかいけど。

光秀くんは不器用そうですけど彼はそれでいいんですよ。融通もきかない真面目すぎる無骨者。今回も「わしの家来になる?」と言う信長に「将軍に仕えます」とにべもなく。女性の扱いも下手っぽい。しかし妙なことに駒ちゃんにだけ表情が柔らかくなるような気がする。ちょっと煕子さんより嬉しそうなんだよな。いかんよねぇ笑

伊呂波太夫は遊郭で生まれて捨てられたのかな?今回の伊呂波太夫は朝廷の意向と、堺の豪商の三好への軍事支援状況を光秀に伝える。彼女の近衛さんつながりでの情報なのですけど、彼女は朝廷関連で便利な存在なのですね。

駒ちゃんと伊呂波太夫は人と人を繋ぐのにストーリー上便利な存在なのだな。



2020年11月18日水曜日

Official髭男dism – HELLO (2020)



名曲。傑作でしょう。



Official HIGE DANdism – Hello (2020) 
Hello EP 
Released: August 5, 2020 
℗2020 PONYCANYON/IRORI RECORDS. 


やっとこの曲をとりあげる。この曲をとりあげようとりあげよう…と思ってもう3ヶ月が過ぎた。名曲中の名曲。おそらく何十年にひとつの名曲だと思います。私には。好きです。 

最初に聴いたのは8月に見たNHKの『SONGS』。音楽番組はいつもそうであるように、その回も流れてくる音楽を聞いて他の事をやりながら録画を流し見していた。そしてこの曲が流れ始め…。 

あ…これ…いい曲。最初から聴こう…と録画を巻き戻す。スタジオライブです。全部通しで聴いてみる。ああ…これはいい曲。キャッチー。なんと気持ちのいい。もう一回聴こうか。

そうやって3、4回ほど巻き戻して聴く。動画サイトも見て確認する。リリース日は8月5日。ああ当時はリリースされたばかり。 

ブログにあげて感想文を書こうと思った。しかし今年の8月…海亀は元気がなかった。8月の中ごろには微熱だが熱まで出た。ベッドルームを隔離して寝てばかりいた。文章もうまく書けなかった。だから調子が戻ってからこの曲のことも書こうと思っていた。


今日はブログを休むつもりでいた。それなのになぜか今日は朝からこの曲が頭の中を回っている。ずーっとこの曲が頭の中を流れている。ああ…そうか、そろそろこの曲を取り上げようか。 


名曲だと思います。なんだろう…心が溶けるようにいい気持ちになる。元気が出るわ。ほんと。ほんとにほんと。傑作じゃないかな。すごくいい曲。

ステディなリズムといい、前向きの歌詞といい…元気が出ます。そして美しいね。ぱーっと気持ちが空に解き放たれるような。最初の「ハッロー!」でうわああああっ…いい!と思う。最初の一音から音に全身の感覚が吸いつけられるように心が洗われる。 気持ちがあがる。


まずは音。アレンジ、声、しっかりしとした歩くようなドラムとベースのリズム、キャキャキャーンウィーーンカロレロレロケケケケケンと後ろで鳴り続けるギターの音。この冒頭からウヤルヤルヤルヤ上下する音はキーボードか?そして気持ちのいい藤原聡さんボーカル。なんと全てが気持ちいい。

音だけでもかなりな名曲。

最初は音の質感ばかりに惹きつけられて歌詞を聞いてなかった。落ち着いて歌詞を聴いたら…まぁなんといい歌詞。


  思わず忘れたよ 無傷で生きるバリアを張ってたってことを
  笑い合えただけで どうにもならないほど溢れるありがとう

  それぞれの迷路の見取り図を 僕ら互いの掌に委ねあってさ
  人生に迷うたびに 不安や幸せの位置を見失わないよう 確認しようよ

  インスタントの友情 ほころぶ
  迫りくる本性 狂ってく感情
  傷を 癒そう 孤独に飲まれてしまう前に

  窓から差し込む太陽 そんな風に君をあたためるよ
  後ろ指をさされ 正気の沙汰でないと 揶揄されたとしても
  疑心暗鬼で凍てつく心を 溶かしきったら続きを話すよ
  ありふれた言葉じゃ もう表せないほどに猛る思いを


この歌詞の後の「あー」のコーラスは山下達郎さんを最初に聴いた時の感動を思い出す。そこから広がる広がる際限なく広がる…。そうだこれは傑作だ。

これは…すごいです。ものすごく前向きで…そしてかなり激しい。暴力的に激しい。音の洪水とともに強い歌詞が襲いかかるような迫力。強引に迫るような激しさ。夏の頃いろいろと混乱してもやもやとしていた時にガーンと思い切り殴り飛ばされたようだった。ふらふらしているところをがっしり両肩を摑まれて現実に連れ戻されるような。前向きで力強いエネルギー。力が前面に迫ってくる。日本語が生で理解できることを感謝します。 

  何度でも言うよ HELLO…


まず音で惹きつけられて、まだこの曲しかしっかりと聴いていないのですけど、このバンドは他の曲の歌詞もいい。曲も…このバンドの曲はかなりドラマチックな印象が多いですね。

今ちょっと調べたらボーカルの藤原聡さんが全て作詞/作曲をなさっているのだそうだ。すごいな。藤原さんは1991年生まれの29歳。バンドは2012年から活動開始だそうなのだけれど、メジャーのデビューが2018年だそう。私が最初に彼らの事を知ったのは去年の紅白。いい印象だった。

今すごく売れているバンドだそう。実力派のいいバンド。メンバーは30歳前後。これからどんどん脂がのってすごいバンドになりますね。もうすでに大物かな。すごいな。



2020年11月17日火曜日

日本テレビ 『東京タラレバ娘2020』・感想



日本での放送は2020年10月7日


見ましたよ東京タラレバ娘2020年版

『東京タラレバ娘』と言えばワタクシ、2017年のオリジナルのドラマシリーズの感想で、散々文句を書いたのでした。今読み直したら…馬鹿女のよろめき…などと書いてますねぇ。ひどいなぁ。

日本テレビ 水曜ドラマ『東京タラレバ娘』全10回・感想      ---2017/3/30


それから3年後の2020年。タラレバ娘はどうなった?どう成長したのだ?興味津々。



私はこのドラマがこういう風にシリーズ化されるとは思っていなかったのですが、3年後の同じキャラクターを描くのであれば、もしかしたらこれは…東京版の『Sex and the City』みたいになるのかな…とも思ったんですよ。なるほどな。

確かにそれは面白い企画。東京の3人の女性達がこれからどのように人生を歩んでいくのか?…を描いてシリーズ化するならすごく面白いかも。

アメリカのドラマ『Sex and the City』は素晴らしかったのですよ。ふらふらしていた30代の女性達が様々な現実にぶつかって成長していく。最初は軽いドラマだったのに、いつの間にかリアルでシリアスな女性の成長を描くドラマに変化していった。面白かった。すごくいいドラマだったのです。それの東京版をやるのなら、きっと面白いものができるはず。


さて3年後、タラレバ娘はどうなった?

う~ん。踏み込みが足りないね。このドラマは元々漫画のシリーズなのだそう。そのせいですかね、3人の女の子達のキャラが、かなりしっかりと決まっていて、そのキャラの枠からストーリーが発展しにくいのかな…と思ってしまった。

人と人…男女の関係って、例えば25歳の時と33歳では違ってくるものじゃないですか。25でモテて人生楽しくて街を闊歩していた女性も、33歳になれば少し…現実を考え始めてしまう。30代半ばも近づいた女性達の日々には、楽しいばかりではないシリアスな場面も出てくるものではないか。

しかしながら、この漫画っぽい3人の女の子たちは、3年経って33歳になってもあまり変わっていないのですね。状況は確かに変わった。年も取った。しかしながら、彼女達の中身はあまり変化していない。

特に倫子ちゃん(吉高由里子)。全然変わってないな。


小雪(大島優子)は店を出した。環境と仕事を変えましたね。大きな変化。しかし…中身はどうか。33歳で、いい男性に出会えないからとデートアプリで出会いを求めたはいいが、いいかげんな振る舞い(初日に寝てしまう)で、いい出会いにはならずじまい。あれは男性の方がひきますね。相手と普通にデートを重ねて、まず友情と信頼を築いてから…という風にはできなかったのか?ただ寂しかっただけなのか?

香〈榮倉奈々〉は一番変化がありました。彼女はバンド君と別れて、再会した同級生と結婚。そして最後は妊娠。彼女も義理の母や旦那さんとの関係などいろいろとありましたが、彼女の前に進む姿には納得できる。これからまたいろいろでしょう。すごく自然な進歩。

さて倫子ちゃん(吉高由里子)。彼女が一番変わらなかった。もう全く進歩していない。3年前のドラマでも彼女が一番ふらふらしているように見えたのですが…やっぱり変わってないのかなぁ。確かに結婚式の当日に相手に逃げられるのはひどい話なのだけれど…。まぁ漫画ですね。あれは。



一番気になったのは3人とも女の子達の中身があまり変わっている描写がなかったこと。年齢に対する焦りもない。彼女達は今でも20代のように気持ちがお若い。

その上で見ていて特に違和感があったのは、彼女達3人とも男性との関係のあり方が、33歳になっても常に「相手に何かを求めるだけ」に見えてしまったこと。彼女達は、男性に対して要求ばかりしているように見えた。

彼女達は現代のプリンセスなのか。

それがオリジナルの漫画に描かれた今の東京(日本)の女性達の姿なのかもしれませんね。夢を求めて要求ばかりする女性が基本のキャラ設定のストーリーなのかも。

…ところで、3年前のドラマでは、小雪さんはちょっと違うかと思ったの。不倫ではあったけれど、彼女は相手の事を思いやる女性に見えた。しかし今回は…うーん…たぶん男性よりも自分のお店のほうに一生懸命だったのかもしれませんね。彼女はあまり恋人が欲しいようにも見えないです。


そんな「東京タラレバちょうだい娘」の要のキャラは倫子ちゃん。 倫子ちゃんは、今回は大変不運だったけれど(決めた結婚がだめになった)、そもそも彼女自身があまり変っていなかった…。

彼女が今までとりあえずデートした相手は…3年前の早坂さんも、もこみち君も、今回の図書館朝倉くんも、みーんな倫子ちゃんにかしずいてくれる男達。彼らは、倫子ちゃんが好きで、誠実で、親切で、彼女を助けてくれたり。彼らは倫子ちゃんに「いろいろなものをくれる男」。倫子ちゃんを大切にしてくれる男たち。しかしどうも倫子ちゃんは、そんな「与えてくれる男」は物足りないらしいのだね(図書館朝倉くんはちょっと番狂わせでしたけど)。

不思議ですね。彼女は男性に対して要求ばかりしているのに。


そして…、どうやら3年間ほったらかしにされた金髪KEYくん(坂口健太郎)が、まだ気になるらしい。なぜだ? そしてまた、3年間海外にいて全く連絡をしてこなかった金髪KEYくんも、まだ倫子ちゃんのことが気になるらしい。う~~~~ん…悩むね。

この二人、おそらく…こう…なんだろう…動物的にひかれるとか…そういうものなのだろうか?どうなの?そもそもこのお二人、一度は付き合ったんでしたっけ?

なぜこの二人はこんなに惹かれるのか?わからない。KEYくんが全く魅力的に描かれていないのですよこの脚本では。…顔を合わせれば喧嘩。いつもすかしてて口を開けば嫌味と失礼なことしか言わない。表情に愛情のかけらも見えない。二人には甘い化学反応もゼロ。 

倫子ちゃんが3年間も会っていないのにこの失礼でぶしつけな男に惹かれる理由は何?リアリティがゼロなんですよね。どうも納得できない。

しかしそういう…ただ外見が超絶対的に好みというだけで、女性がどうしようもなく男性に惹かれてしまうのは…せいぜい25歳ぐらいまでじゃないか? そこなのですよ。女性が33歳にもなって、まともな会話さえろくに出来ない男にそれほど惹かれる?


そしてこの2020年版の最後も、どうしようもないくらい煮え切らなかった。

今回倫子ちゃんの結婚がダメになったことで、二人に何かが始まるのかと思ったら、結局何も始まらなかったですね(また何も始まらないドラマ)。戸外で二人立ち尽くしたまんまで、うす~く最後にハグしただけで何の進展もなく、金髪くんはまた海外に行ってしまう。「待っててね」とも言わず、何の約束もせず、さようなら。 …「あんたに会いに帰ってくるよ、いってきます」…でまた3年間ほったらかし? 倫子ちゃんそれでいいのかよっ! 3年後は36歳だ。どうするのだ? リアリティ、ゼロ。もうそんな男忘れろっ。

金髪KEYくんは人として不誠実ではないか?「倫子ちゃんが好きだからこれから一緒に前を向いて歩いていこうよ」ではなく、「あんたに会いに帰ってくる、いってきます」…で、倫子ちゃんに何を期待しているのかな? それで倫子ちゃんが金髪くんのことを一生待っていると思っているのだろうか?  好きなら好き。付き合う気がないのならけじめをつけてくれないと女性は困る。こんな宙ぶらりんのままで33歳の女性を置き去りにするなんてかなり酷いと思いますよ。


結局、30代女性の成長を描くのではなく、3人の「キャピキャピ女子会キャラ」ありきで、漫画っぽくこのままずーっといくのだろう。せめて香さんがママになって、小雪さんがカフェのオーナーになったことで…よしとする。 倫子ちゃんは何も決められず、金髪くんにふりまわされて年だけ取りそうだ。

もうちょっと…東京の今の女性達はどう生きているのか…?を踏み込んで描いてくれれば、かなり面白いシリーズになると思うんですけどね。もったいない企画。

それでも3人の女の子達の元気な姿がまた見れてよかったです。
結構楽しめました。おばちゃんは心配だけど。みんながんばれよー。