能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2015年9月15日火曜日

Van Halen – You Really Got Me (1978)



やっぱこれなんだよな。


Van Halen – You Really Got Me (1978)


Album:  Van Halen
Released: Feb 10, 1978 ℗ 1978 Warner Bros.
Marketed by Rhino Entertainment Company,
a Warner Music Group Company.


この曲が一番好き。それが問題。だってこの曲、元々キンクスの曲ですもん。一番好きな曲がヴァン・ヘイレンのオリジナルではないという…。

元曲のリリースは1964年。ひゃ~古いな。もちろん私も最初に聴いたのはヴァン・ヘイレンの方。実はそんなに古い曲なのに元曲もまたいい。曲がいい。

ヴァン・ヘイレンのファンにならなかった理由はたぶんそのあたり。バンドのイメージも音も最高にかっこいいのに何故か曲が頭に残らない

1984年のアルバム『1984』は本当によく売れたんですよ。シングル "Jump""Panama""Hot for Teacher"も音楽番組でよくかかってました。デーブさんは派手派手で面白いし、エディさんは可愛いし、MVに出てくる女の子達も綺麗だし、とにかく派手派手で楽しくて華やか…なのに曲がぐっとこない。

…それがとても不思議。"Jump"はキーボード過多、"Panama"はサビだけ、"I'll Wait"はいじりすぎ、"Hot for Teacher"はデーブさんが曲の半分をむにゃむにゃ喋っていてギターはすごいけどまとまりがない。なんでなんですかねーあんなに派手なのに印象が薄い。むしろあのアルバムはシングルカットされなかった曲の方が好き。

リフだけでかっこいい曲なんてこの世にごまんとあるのに、ヴァン・ヘイレンだけはファンになるほど惹かれなかった。不思議不思議。あまりちゃんと聴いてないのが一番大きな問題だけど。

この曲が一番好きなのも曲そのものが好きだから。キンクスの曲が轟音で復活。かっこいいですねーこの音。最高。
-ダダダダッ(カッカッカッ)
-ダダダダッ(カッカッカッ)←これがいい
リフも音圧もかっこいいわー

デーブさんも派手派手。結局このバンドのパッケージがよかったのかなぁ。そんなわけで派手派手なデーブさんが抜けてから全く聴かなくなってしまった。あのお下品で能天気で楽しくて馬鹿馬鹿しいぐらいの派手さが好きだったのねきっと…(^_^;)\ バンドは化学反応。

近年デーブさんが復活したそうな。



2015年9月14日月曜日

Whitesnake - Still Of The Night (1987)



たまにはいいな。


Whitesnake - Still Of The Night (1987)

Album:  Whitesnake
Released: Mar 23, 1987
℗ 1987 UMG Recordings, Inc.



年寄りにとってのBABYMETALちゃんの一番の効能は、彼女達の騒がしいメタル音に刺激されて、ついつい昔を懐かしがってしまうことです。彼女達の夏のツアーが終わってから、どうも昔聴いたHR/HMが懐かしくなって曲を掘り起こしてまた聴き始めてしまった。ちょっとマイブームかも。

もともとHR/HMばかり聴くコアなファンじゃないのであまりよく知らないのだけど、それでも30年ぐらい前は流行の洋楽の中に普通にHR/HMが存在したので何曲かは知ってる。アルバムを買ったバンドもあったな。

しかし久しぶりに聴くこういう重い楽器の音もいいものですね。2、3年前はPerfume姐さんがらみでヨーロッパのEDMなんかを聴き漁ってたんで、今さらHR/HMを聴けるようになるなんてオドロキ。たぶん短い期間の楽しみかな。

思い出して掘り起こしていくと結構出てくるんだけど、特にHR/HM関連は中古で売り払ったLPCDが多いのでまた聴けて嬉しい。ちょっと温故知新してここに記録しておこう。


さてWhitesnake。この曲は流行りました。出たのは1987年。最初に聴いたのは当時のTVの洋楽音楽番組。最初の印象は「なんだこれレッド・ツェッペリンのパクリじゃん」。

だって最初の歌い出しが「Black Dog」でしょ…で真ん中のもやもやしてるとこは「胸いっぱいの愛を/Whole Lotta Love」風でしょ。聴きようによっては最初のリフも「移民の歌」を別のリズムで弾いたような…と誰かが言っていた。それに実際ジミー・ペイジが文句を言ったとかなんとか噂も…。確かに似ている。「影響を受けてない」とは言えないレベル。

ところがこの曲売れたんですよね。アルバム「Whitesnake」もすごく売れました。この曲「Still of the Night」は今に至るまでWhitesnakeで一番人気らしいし、なんと米の音楽ケーブルチャンネルVH1は、2009年にこの曲を「ベスト・ハードロック・ソング」の27に認定。もう誰もが認めるWhitesnakeの代表曲なんですね。

だってかっこいいもんね。かっこいいならいいのよ。オマージュとかパクリとか似ているとかどうでもいいや…いやこっちの方がいいぞたぶん。曲がよけりゃいいんです。まったりと重い音が今聴くとますますいい。何度聴いても飽きません。


ところで私はこの曲を25年ぶりぐらいに聴いたんだけど、Whitesnakeが今も存在するとは全く知らなかった。それで調べてみたら今年はDeep Purpleのリメイクのフルアルバムをリリースしてツアーをしているんだそうな。日本にも今年10月から11月に来日するらしい。ほー…デビカバさんお元気ですね。

…んで現在のギタリストはレブ・ビーチさん。なんとこのお方は昔Wingerのギタリストでしたね。まーびっくり。その昔ウィンガーのメンバーとしてメタルアイドル雑誌に載っていた頃は本当に可愛かったんだけど、今はずいぶんおじさんになりましたな (^_^;)。今も一人ソロを長々とやってるのかな。

これがWhitesnakeの昔のライブのビデオ。1990年・英ドニントンでの「モンスターズ・オブ・ロック」の時のものだそうですが、この時はギターがスティーヴ・ヴァイさんですね。まーかっこいいな。ファンじゃないけどこの頃の彼はかっこいかったなぁ(*´ェ`*)❤❤❤


Whitesnake - Still of the night - Live 1990 Donington

 
 
 
 

2015年9月8日火曜日

BABYMETAL - Ijime,Dame,Zettai - Live at Sonisphere 2014,UK★全てはここから始まった



BABYMETAL - Ijime,Dame,Zettai - Live at Sonisphere 2014,UK

(Official Video)


涙無しには見れません。この映像は公式で出て本当によかった。これ、このソニスフィアが海外関連の事柄の全ての始まりなんですよ…実質的な。このブログでは今までBABYMETALの海外関連のニュースをずーっと追ってきているのですが、実際に全てが始まったのがこのフェスでのライブ。それを思うと今見ても涙が出そうになる。


ちょっとその歴史をふりかえりたい。

まずBABYMETALが海外のメディアの目にとまったのは、去年の2月末に出た『ギミチョコ』のMV。このブログの去年の3月あたりの記録を見ると、不思議なことに最初に食いついたのはアメリカの一般メディアでした。どれも「ジャパニーズがまた変なものを出してきたあははははは…」みたいなリアクション。殆どは『ギミチョコ』のインパクトで面白がっている記事で、真面目に音楽の事をとりあげているわけではなかった。

その中で唯一BABYMETALの音楽について語ってくれたのが、313付英国『The Guardian/ガーディアン』紙のメタル評論家ドム・ローソンさんによる記事。たぶん当時音楽の事を書いてくれたのはこのお方だけ。

そしてその次に出たのが、43のアメリカのユーチューバー・TheFineBrosによるYoutubers React To Babymetalのビデオ。これがたしか数日で100万回のビューカウントを記録。若い人たちがBABYMETALの存在に気付き始めた。

それでもまだまだ「日本の変なモノ」への疑惑は晴れない。410Timemagazineなど、あからさまに「へ~一見面白いけどどうなのかしらね。英国でフェスに出るの?お手並み拝見だわね」と皮肉な調子の記事もあった。

「とにかく得体が知れない…」それが当時の海外メディアの反応。BABYMETALに興味は持ってくれてもその内容はリスペクトではなかったように思う。ただ「摩訶不思議なアジアのもの」に対する好奇心ばかりが先行していた。


そして始まった欧州ツアー。72の仏・パリを皮切りに各地でショーは大盛況。それでもソニスフィアの前日には、私もこのブログで「まーBABYMETALちゃんはランチタイムの時間なのであまり人が来ないかもなぁ」などと心配していた。

そして迎えた当日75
この映像はその日の記録です。

ランチタイムで人が来ないどころか会場は見渡す限り人の海。限りなく続く人人人の頭頭頭。ステージ上の7人にとって最初はどんなに緊張するものだっただろうか…。この日のフェスの感想は去年の76日と13のエントリーで書いたのでここでは割愛するけれど、とにかくこんなに大勢の客の前で演奏するのはBABYMETALにとっても初めてのことだったのではないかと思う。場は得体の知れない外国。観客の反応もどのようなものか予測できない。それにチームBABYMETALの大人の方々には、この日多くの海外メディアが、世間で評判の「アジアの変なモノ」を見定めにやってきていることもわかっていたはず。これで怖くないわけが無い。

これを失敗すれば後は無いかもしれない…。

この「イジメ、ダメ、ゼッタイ」は、このフェス出演での最後の曲。ここにはステージ上の7人が最後まで一切 手を抜かず全力で観衆に立ち向かっている様子が記録されています。本当に凛々しいです。
 
特にゆいちゃんともあちゃんの真剣な表情が印象的。今はこのフェスから1年以上経って、BABYMETALは日本で数万人のライブも経験し、海外のフェスでも女の子達に笑顔が見えるようになりましたが、このライブは2人とも本当に真剣。それまで過去に何十回とやってきたであろう「イジメ、ダメ、ゼッタイ」のダンスを、真剣に真剣に真面目な顔で踊っている。そして最後の曲を天に叫ぶように歌いきるすぅさん。彼女はこの日この瞬間にその並外れたカリスマと美しい歌声で世界中をあっと言わせた。

この映像は
BABYMETALがたった7人で全世界に立ち向かい勝利した記録。
奇跡が起きた瞬間…BABYMETALの桶狭間の勝利。伝説のライブと言っていい。…最後の観客からの大歓声に泣く。


このライブの後、海外メディアの風向きが変わった。これ以降は一般メディアの「面白がり」的な記事は消え、英国でもアメリカでもメタルの専門誌や音楽関連メディアがBABYMETALのことを真面目に論評するようになる。

前述のドム・ローソンさんに至っては、わざわざ映像を出して再度アルバム『BABYMETAL』を絶賛。その後彼はMetal Hammer』誌9月号の誌面で長文の記事を書いてくれてます。彼が「ソニスフィアでのBABYMETALは、うだうだうるさい批評家達をその力技で黙らせた」と書いている…「Joyful, triumphant, and utterly bizarre, Babymetal have arrived and the UK is plainly digging it.  - 素晴らしく楽しく、勝ち誇って、超珍妙で…BABYMETALはやってきた。英国はやられちまったのだ。」。

ソニスフィアでの成功が海外のメディアをねじ伏せた。

そしてその数ヵ月後、海外での基礎固めをもう一度確実なものにするためにBABYMETALは再度英国のステージに立つ。11O2 Brixton Academy5000人をSold Out。その後のストーリーは先日このブログにも書いたとおり。そして来年の戦の会場は英ウェンブリー・アリーナ。


以前からこの海亀のブログは、後で読むと自分でもこっ恥ずかしくなるくらい大袈裟な文が多いことは自覚しておりますが、とにかくこのソニスフィアのビデオは素晴らしい。

4人の神バンドの方々…そして3人の女の子達…もちろんステージの影に控えたスタッフの方々も…関わったすべての方々の意気込みが伝わってきます。このフェスの後のBABYMETALの活躍を思うと胸が一杯になりますね。どんなドラマよりも感動する。

ところでこのビデオが出た日が今年のレディング・フェス直前の826日。そして来年ウェンブリー・アリーナでのライブ決定のニュースが最初に出たのも826日…同じ日です。実はこのタイミングの上手さを見て、先日のイベント・プロモーターの話「そしてスターは創られる」のエントリーを書こうと思ついた。それにしても映像の出るタイミングが、プロモーションとしてあまりにも上手いのでどうしたのかと思ったら、なんとこのソニスフィア・フェスは、来年のウェンブリー・アリーナ公演のプロモーターと同じ「Kilimanjaro LiveKililive.com」が開催していたんですね。だからこそ、来年のライブのプロモーションにも最高のタイミングでこの映像が出せたんでしょう。素晴らしい関係。

BABYMETALに幸あれ。綺麗な公式の映像が見れて感謝してます。


~これでしばらくBABYMETALちゃん関連のエントリーはお休みです(だと思う)。