能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

この度の能登半島地震で 被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。 一日も早い復興をお祈りいたします。 ★NHK による様々な支援情報 能登半島地震 義援金・支援金の受け付け始まる 窓口まとめ 【随時更新】 https://www.nhk.or.jp/shutoken/ne...

2025年3月12日水曜日

バスルーム改装のアイデアと実行の記録 ①はじめに



はじめに

去年の11月に主バスルームの改装工事が終わった。遅れて注文していたシャワー室のガラスドアと洗面所の大鏡が届いてやっとバスルームを使用できるようになったのは12月の終わりだった。あれから2か月以上が過ぎた。

最初から恋に落ちるように新しいバスルームにわくわくした。毎日バスルームに足を踏み入れるたびに嬉しくなる。思わず笑顔になる。

このような改装工事は、出来上がった後で「ああすればよかった、こうすればよかった、ここはもう少し上の方が、もう少し右がよかった…」などなどほんの少しの後悔があってもおかしくないのだが、この新しいバスルームは全てが完璧。満足している。

このバスルームは私の「作品だ」。細部に至るまでひとつひとつなにからなにまで自分で決めた。以前一度は英国でもバスルームの改装をしているのである程度の経験はあったつもりだが、それでも出来上がるまでは心配が多かった。どうなるか最後までわからなかった。その心配でのストレスもかなりあった。

しかし時間をかけて素材やパーツをひとつひとつ選んだこと、そして工事が始まればコントラクターとお二人の職人さんとの毎日の密なやり取りがうまくできたことが全てを可能にした。彼らには心から感謝している。


バスルームを使用し始めてから2か月を経て、改装が大成功だったと実感している。何の後悔もない。毎日のシャワー・タイムが楽しい。部屋の白い美しさが心地よい。それは旦那Aも同じ。大好きなバスルームだからこの状態をできるだけ長く保てるように、毎日綺麗に使おうと二人とも気をつけるようにもなった。本当によかった。

このバスルームをデザインするに当たってこだわったことを記録しようと思った。様々なこだわりがあった。学んだことも多かった。それを記録しておこうと思う。それを公開する。
 

 

2024年 Primary Bathroom 改装
------------------------------------------------------------------
------------------------------------------------------------------
2025/3/12, 13
------------------------------------------------------------------
------------------------------------------------------------------


新バスルームの風景2・ウェット・ルーム



去年改装したバスルームの写真です。
ドライな洗面エリアからドアを開けてウェット・ルームへ。


バスタブの側から
現在使用中 
このような感じで使ってます





2024年 Primary Bathroom 改装
------------------------------------------------------------------
------------------------------------------------------------------
2025/3/12, 13
------------------------------------------------------------------
------------------------------------------------------------------


新バスルームの風景1・シンク・エリア



去年改装したバスルームの写真です。新しいバスルームが完成して使い始めたのは 12月の半ば。今まで毎日使って2か月以上が過ぎた(もうすぐ3か月)。以前からこの改装にあたって様々なことを考えたので、そのことを書き留めておこうと思っていた。3カ月近く使用しても今のところ何の問題も無いようなので、そろそろ考えをまとめておこう。その文を始める前にそのお題の新バスルームの写真をまず公開。


ドライな洗面エリア
奥の扉がトイレ
洗面エリアに入る前のクローゼット

次はシャワー室へ…





2024年 Primary Bathroom 改装
------------------------------------------------------------------
------------------------------------------------------------------
2025/3/12, 13
------------------------------------------------------------------
------------------------------------------------------------------


2025年3月10日月曜日

Table – Cosmo (2025)



お洒落



Table – Cosmo (2025)
Cosmo – Single
Table
Released: January 22, 2025
℗ 2025 01 Records


ま~お洒落ですね。UK upfront club chart と commercial pop club chartにひっそりと上がってます。アシッド・ジャズかな。海亀は70年代後期のジャズ、フュージョン系の音が今のダンスミュージックで再現されるとすぐにお洒落だと言う。これもハービー・ハンコックとかがやってそうな音。大人ね。

このグループ(?)はスウェーデンの方々だそうですが、情報がほとんど出てこない。とりあえずYouTubeの情報欄に作曲の方々らしい名前が出てきた。

Valter Jonsson
Andreas Teodor
Alexander Fredman Forsberg
Benjamin Sällström


彼らの曲は今までにも他の曲がUK upfront club chart と commercial pop club chartに上がってます。気になるので記録しよう。


2025年3月9日日曜日

伊ピエモンテ州/Piemonte北イタリアのモスカートダスティ/Risata Moscato d'Asti DOCG 2022 とPappardelle with Basil Pesto



今回も北イタリアです。

先日北イタリアのピエモンテ州のクラフト系ワイン、Tintero Elvio 社 の Moscato d'Asti(アスティ地方のモスカート)のことを書いた時に触れたもう一つのワイン…Risata 社 のモスカート・ダスティこれもついでだから飲んで感想を書いておこうと思った。


しかし今回はたぶんペアリングを間違えた。


もちろんワインは美味しい。とても美味しい。そして合わせたパスタも美味しかった。しかし…ん~…後から気付いた…なんかこれ合わせるものじゃないよね…。ニンニクゴリゴリの緑のソース ペスト/Pesto(ジェノベーゼ) ですけど、この甘いワインはニンニクに合わない…。

調べたらPestoソースに合うのは、辛口の白ワインだそうだ。Sauvignon Blanc や Pinot Grigio あたりがいいのだそうだ。なんだ…間違ったわ。

しかしまぁいい。このワインはもう何度も飲んでいて(小さいプロセッコと共に)小さいボトルを常備しているのでもちろん嫌いなわけではない。おいしいです。だから一応記録しておきます。そうか、ニンニクはだめなのだな~学んだわ。


というわけで

Risata, Moscato d'Asti, D.O.C.G. 2022




美味しい。いかにもモスカート・ダスティ。最初に飲んだ時は感動しました。しかしモスカート・ダスティって皆こんな味なのでしょうね。皆美味しいし VIVINO.com の評価も高い。ほぼ皆4点以上。このワインも平均4.2点。

アメリカで一番売れているモスカート・ダスティだそうだ。たぶん大きな会社なのかな。マーケティングで成功してる。印象が La Marca社のプロセッコの売り方に似ている。誰が飲んでも美味しい飲み物で値段も安いし、それでアメリカで大量に売っているのだろうと思います。ここのスーパーでも750 mlのボトルと共に187 mlの一人分(?)のボトルが売っていて、まるで缶ソーダのようなノリで売ってる。だからうちも買ってる。全く気負わないカジュアル・ドリンク。



お味は…

これは今回たぶん組み合わせを間違ったのでRisata社に申し訳ない。というのも先日の Tintero Elvio 社のワインに比べると少し薄い(軽い)ような感じがしたから。たぶんニンニクの香りと合わなかっただけだと思います。ワインそのものは間違いなく美味しい。

ただ Tintero Elvio 社のような家族経営のストーリーが無いので、 Tintero Elvio 社のワインのような「宝物を見つけた」ような有難みは薄い。

Risata社は大きな会社のせいなのかストーリーも少ない。公式のYouTube映像で言っていたのは、

「このワインは、イタリアのピエモンテ/Piemonte 州、アスティ/Asti 地方の、カネッリ/Canelli というエリアで育つモスカート・ビアンコで作られるD.O.C.G.のワイン。アスティ地方で800年以上ワイン造りが行われているのは、石灰質の土地がブドウの栽培に向いているため。このワインは、1500エーカーの畑から500家族の農家が手作業でブドウを収穫し、その収穫量は1400万房になる。そのブドウで Risata 社により造られたのがこのワイン」

Risata 社がローカルの小規模の沢山の農家からモスカート・ビアンコのブドウを集めて、モスカートダスティを造っているようですね。これも La Marca 社のプロセッコと同じ生産体制。インダストリー的というのか。大きな規模だからこそ味が安定しているというのもあるのだろうと思います。

これも甘すぎず、ほんの少しの泡で香り高くおいしい飲み物。このワインはまた La Marca の プロセッコと共に常時ストックしておくと思います。



さてそれではちょっと組み合わせを失敗したのだろうけれど食べたものも記録

土曜日にKaimukiの町をうろうろして、雑誌で見たイタリア料理店を下見にいったら、小さなイタリアの食材店があった。そこで手作りのパスタとペスト・ソース(ジェノベーゼ)を売っていたので買ってきた。

というのも、以前からうちでもペスト・ソースをよく作るのだけれど、ちょっと前に「イタリア人はペストソースをどんな風に食べるのだろう」と調べたら、こういうビデオが見つかった。

https://www.youtube.com/watch?v=I3PX9V2D-hE



お姉さんが手作りの Mandilli de saea(シルクのハンカチの意味)というパスタを作ってペスト・ソースと合わせている。どうやらそれがイタリアの伝統的な食べ方らしいです。

自分で作ってもいいのだけど手間がかかるのでどうしようかな…と思っていたものだから、お店で生パスタ、パッパルデッレ/Pappardelle(豪快に食べる、食いしん坊の意味)が売っていたので、これならドライ・パスタより近いだろう…と思った。生パスタなら柔らかいから質感も近いかも…。

1パッケージは二人分  茹で時間は3分

手作りのペスト(ナッツ抜き)も購入。このナッツ抜きのソースに、うちで松の実をごりごりすり鉢ですって合わせてソースは完成(普段は全材料をフードプロセッサーで)。簡単パスタの出来上がり。まぁこれも美味しかったです。すごく簡単。

それにしてもパスタの形状でこんなにおいしさが違うとは。いつもはペストをスパゲティやフジッリ(Fusilli)に合わせるのだけれど、このゆるい柔らかなパスタに合わせると、名前のとおり Pappardelle(豪快に食べる、食いしん坊の意味)な感じで、いかにも口一杯にパスタがある感じですごく美味しい。 新しい発見。今度 Mandilli de saea (シルクのハンカチ)も作ってみようと思う。

こういういかにも濃いイタリア味は
辛口白ワインでピリッと締めるのがいいのだろう
今度やってみます


ペスト・ソースが沢山で余ったので、翌日のランチにミネストローネを作って乗せた。おいしかった。



ワインメモ
Risata, Moscato d'Asti, D.O.C.G. 2022
Vivino.com Score: 4.2 (平均)
Winery:Risata
Grapes:Moscato Bianco
Region:Italy / Northern Italy / Piemonte / Moscato d'Asti
Wine style:Italian Moscato d'Asti
Alcohol content:5.5%
Wine description
Bright, fresh, fragrant and frizzante with vibrant flavors. Aromas of ripe stone fruit, tangerines and honey. The wine is concentrated and flavorful; sweet, yet balanced.


2025年3月6日木曜日

Castle Trancelott - Indoctrinate (Patrick Prins & Scott Mac Remix)(2024)



硬派



Castle Trancelott - Indoctrinate (Patrick Prins & Scott Mac Remix)(2024)
Extended Mix
Indoctrinate (Patrick Prins & Scott Mac Remix) – Single
Castle Trancelott, Patrick Prins
Released: November 22, 2024
℗ 2024 Maelstrom Records


UK upfront club chart に上がってきてます。まぁなんと硬派なProgressive house。これはただただダンス好きのため。音に溺れたい人用のBGM。こういうのを聞くと私の中の太古の血が踊る。Progressive houseとは同じリズムばかりが続くのだけれどこれがまた気持ちいい。こんなに同じリズムが続くのになぜか延々と聴ける。なぜなのかはわからない。しかし聴き続けられるということはProgressive houseの中でも優秀なのだろう。

おっとこの曲のオリジナルは元々1995年にリリースされた曲らしい。新しいリミックスは音が聴きやすくなってます。


★Castle Trancelott
Patrick Prinsさん。クレジットに乗っている二人の名前は実は同じ人。オランダの有名なProgressive Trance/TechnoのDJ/プロデューサー。現在はスペイン在住。子供の頃からテープ・デッキで遊び始め一度はドラマ―となる。父親がドラム好きで有名ドラマーのレコード・コレクションを持っておりそれらを聴いて育つ。彼の音楽でリズムが大きな比率を占めるのはその影響が大きい。その後 Conservatory in Amsterdam でピアノとサウンド・エンジニアリングを学んだ。1990年代から様々なクラブやイベントでライブを行いその活動は20年以上続いている。多くのDJやアーティストに影響を与えた。多くの曲をリリースし Best Dance Producer を受賞、BBCのリスナーからは彼の曲「Le Voie Le Soleil」がBest Dance Recordに選ばれた。

★Scott Mac

英国のDJ。1990年代からありとあらゆるクラブでライブを行ってきた。90年代にオランダ・アムステルダムへ移住。有名クラブのレジデントを務め、また世界中の国々でライブを行う。近年はロンドンのクラブでクラシック・ハウスのショーを行っている。


伊ピエモンテ州/Piemonte北イタリアのモスカートダスティ/Tintero Elvio, Sorì Gramella, Moscato d'Asti d'Asti 2022と軽食と洋梨のタルト



ワインで訪ねる旅シリーズ。
今回はちょっと北イタリアに寄り道します。

先日Netflixの独ドラマ『皇妃エリザベート/Die Kaiserin/The Empress』を見ていたら北イタリアのピエモンテ地方/Piemonte/Piedmontが話に出てきて…そういえばピエモンテのワインを買ってたよねぇと思い出し、じゃあそれ飲もうか。これアルコール分5.5%だしお気楽に開けよう開けよう…と思い付きで開けることにした。そうだ、たまたまだけどタルトも買ってあった。丁度いい。


というわけで開けました
Tintero Elvio, Sorì Gramella, Moscato d'Asti, D.O.C.G. 2022


このワインを買った理由はワインの評価サイトVIVINOでの点数が高かったから。なんと平均4.3点!それはすごい。それにこのワインは20ドル以下。ハワイは17ドルぐらいだったと思うが本土なら14ドル。いいですねぇ。アルコール分も5.5%だから軽い(私にはちょうどよい)。近所のスーパーで見つけたので買っておいた。

ラタトゥイユにハムに簡単パスタ
La Palme D'or さんのペアタルト、ペアリングとしてはこういうのがいいのかな。お菓子にワインは合わせなくてもいいと個人的には思うけれど。


さてお味は…
あ~~~~おいしい。これはこういうタイプの軽くて甘いワイン…プロセッコもイタリア産だった。イタリアにはかる~い白ワインを作る伝統があるのか。

まぁ~~~~美味しいですねぇ。ありがとうございます。感謝。フルーティ…これはなんだろう。もうただただ美味しい。ジュースみたい。でもジュースにはないほんの少しのアルコールがまたのどに気持ちいい。ほんの少しのエレガントな優しい泡。これは優しいエレガントな飲み物。甘いです。でも甘すぎない。後味はちょっと口に残ると思う。

香りはネットの情報によると…桃、オレンジの花、ハチミツ、夏の花、苺、アプリコット、リンゴ、草、ライチ、ジャスミン、薔薇の花、南国のフルーツ、…なんだかもう色々と皆さん言ってますね。面白い。


こういうアルコール度の低いワインは、お酒にあまり強くない者にはちょうどいい。度数が5%ぐらいならビールと同じぐらい。私はビールよりこちらがいい。だって美味しいもの。何の文句もなし。これはいい。気に入ったわ。

しかしこれはほぼお酒じゃないですね。私のようなお酒に弱い者がグラスに3杯もいける。あまり酔っぱらわない不思議。たぶんビールのほうが酔う。なぜでしょう。

ワインを普通に飲める人(アルコールに強い人)が、食事をしながら何杯飲んでも酔わずに「美味しいね」と楽しめる(羨ましい~)感覚は、私がこのようなアルコール5%のワインを飲むのと同じ感覚なのだろう。14%ぐらいのワインを数杯飲んでも酔わずに「美味しいね」と楽しめるのは私には出来ないのですよ。でも5%ならほぼ大丈夫だ。

ハワイは常に暖かくて冬でも夏みたいなものなので、結局このような軽いワインが一番合うのかもしれません。モスカートダスティにプロセッコ。気に入ったわ。モスカートダスティの方がプロセッコよりも甘いかな。たぶん。


モスカートダスティといえば、少し前にもこれを開けていた。小さいボトル。


これもすごく美味しかった。さらっと考えずに飲んだのでレビューはしていないのだけれど、そのうちきちんと飲んでここに感想を書こうと思う。


それではワインの情報

Tintero Elvio, Sorì Gramella, Moscato d'Asti, D.O.C.G.

生産者

1900年にフランス人 ピエール・ティンテロ/Pierre Tinteroが仕事を求めてイタリアのピエモンテにやってきた。そこで未亡人の女領主ロジーナ・コルテーゼ/Rosina Cortese の元で働くようになる。ピエールは土地の皆にも親しみを持って受け入れられ、また未亡人と恋に落ちて2年後に彼女と結婚する。二人はロジーナの持つブドウ畑から採れるブドウで最初のDolcettoワインを1914年に生産。その年は戦争の始まった年でもあった。そのビンテージは後に地下室の壁の中から発見される。壁に埋め込まれて略奪を逃れたものであった。

ピエールとロジーナの2人の息子達ジョバンニとカルロがワインの生産を引継ぎ、彼らは更に周りの土地を購入して農地を広げた。彼らが最初に生産したワインの中でのモスカートの生産は少量だった。しかし第二次世界大戦の後、企業が(Cinzano、Martini )ワインの生産を始めると、兄弟はそれらとは違うブドウを栽培するようになる。1980年の頃にカルロの息子エルビオ(Tintero Elvioの社名)がスパークリング・ワインを手がけるようになる。家族の持つ土地はそれらのブドウの栽培に適したものだった。現在エルビオは次の世代…息子のマルコと嫁のシンチアに事業を譲ったが今でも彼らをサポートし続けている。

マンゴ/Mangoの町はモスカートの産地の中心地。ティンテロ家の葡萄畑、30ヘクタールのうち20ヘクタールでモスカートが栽培されている。彼らの最大の区画はソリ・グラメラ/Sorì Gramellaのブドウ畑。傾斜が20% を超える南向きの土地のため、ブドウが1日のうちの長時間日光を浴びることができる。そのブドウからできるワインは心地よい発泡性とほのかな甘さが特徴。

こういう話は本当に面白いです。なんだかロマンチック。ワインひとつひとつに歴史あり。

Google Earthで会社の住所を見てみたら、この会社も田舎の農園。土地が南に向かった急な斜面で日当たりがいいのがよくわかる。これもクラフト・ワインなのかな。こういう小さな町からワインがやってきてると思うとなんだか楽しい。


産地

Italy / Northern Italy / Piemonte ピエモンテ州

アルプスの麓に位置しフランスとスイスに国境を接するピエモンテは、イタリアを代表する銘醸地。原産地呼称制度であるDOPの銘柄数はイタリア全20州の中で第1位。Nebbiolo, Barbera, Dolcetto, Barolo, Barbaresco, Cortese, Dolcetto d'alba, and Erbaluceなどのワインが造られる。土着品種のブドウ Nebbioloから造られるバローロやバルバレルコは有名な高級ワイン。

バローロと言えば有名な赤ワインでしたね。同じエリアで軽いモスカートダスティも造られるのは面白い。

このピエモンテはローマ時代からブドウの産地として有名。最初にピエモンテのワインが記録されたのは14世紀。19世紀のイタリア独立戦争の頃は、ピエモンテのワインメーカー達は歴史の立役者であった。革命者のジュゼッペ・ガリバルディもピエモンテのワイン生産者。彼らはフランス・ボルドーのワイン・メーカーとも繋がりながら土地のワインの改善に努めていた。

19世紀のイタリア統一運動の時代、オーストリア帝国に対しての抵抗運動の初期はこのピエモンテから始まった。オーストリア支配のロンバルディア州のエミリアが、ピエモンテからのワインに2倍の関税をかけたため、ピエモンテのワインメーカーは困窮。1846年には(ピエモンテとサヴォイを治める)サルディニア王カルロ・アルベルトがオーストリアの圧制を激しく非難。その後1848年3月23日に王カルロ・アルベルトがオーストリアに宣戦布告、第一次イタリア独立戦争が始まっている。


葡萄

🍇モスカート・ビアンコ
Moscato Bianco/Muscat Blanc à Petits Grains

イタリア全土で栽培されている香り高いブドウ。特にピエモンテ州が産地として有名。このブドウから作られるワインはフレッシュで飲みやすく、甘いスパークリングワインや、熟成させたデザート・ワインなどに使われる。白いモスカートで作られるワインは香り高く軽くエレガント。フレッシュでその香りはフローラル…白い薔薇を思い起こさせ、白桃、パイナップル、ハチミツ、アプリコットなど香りも持ち、セージやタイムのヒントが感じられる。このブドウからは辛口、甘口、スティル、スパークリング、様々なワインが生産されている。


D.O.C.G./Denominazione di Origine Controllata e Garantitaは、イタリアワインの格付けのひとつで、最上位の等級


組み合わせ

ペアリングに向いているのはイタリアの菓子パネトーネ。デザートのパンナコッタもよし。また食前酒としてもよく、チーズやコールドカット(ハムなど)とも合う。エビ・カニ、貝類などにも合う。

そういえば英国式のアフタヌーン・ティーを食べに行くと、オプションでシャンパンが頼めたりするのだけれど、アフタヌーン・ティーならサンドイッチにケーキが多いので、このワインも合いますね。


そういえば…近年のモスカート・ワインのマーケティングでは、軽いワインを「日曜日のモーニング・ワイン」となどと言って売ったりするらしい。そのことが少し前に見つけた英国人のワイン・ブログ『SEDIMENT』から出た本『I Bought It, So I'll Drink It 』に書いてあった。去年の旦那Aからのクリスマスプレゼントはこの本でございました笑。面白い本。よく笑える。いかにも英国人の書いた本。好き。英国のローカル情報が多いので英国ライフを知る人には面白いと思う。
 


ワインメモ
🍷Tintero Elvio, Sorì Gramella, Moscato d'Asti, D.O.C.G. 2022
Vivino.com Score: 4.3 (平均)
Winery:Tintero Elvio
Grapes:Moscato Bianco
Region:Italy / Northern Italy / Piemonte / Moscato d'Asti
Wine style:Italian Moscato d'Asti
Alcohol content:5.5%
Wine description:
Everything you could want in a Moscato, from micro-terroir perfectly suited to the Moscato grape.  Simply delicious!  Who could resist such a heavenly ambrosia, with its scent of kaleidoscopic spring wildflowers, fragrant citrus blossoms, and succulently ripe grapes?