能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2025年5月26日月曜日

Calvin Harris & Clementine Douglas – Blessings (2025)



これは音ものだと思う




Calvin Harris & Clementine Douglas – Blessings (2025)
Blessings - Single
Calvin Harris, Clementine Douglas
Released: May 9, 2025
℗ 2025 Sony Music Entertainment UK Limited



先週からUK Commercial Pop Club ChartやShazamのダンスチャートに入ってきた曲。コーラスの辺りに入るキーボードで打ち込んだようなギターの音。これがリズムを刻む。ボーカルはClementine Douglas さん。最近彼女の曲がよくチャートに上がってくる。大変技巧的な歌い方をしていますね。

★Calvin Harris
Adam Richard Wilesさん。英国スコットランド出身のプロデューサー・トラックメイカー(ビートメイカー)・作曲家・編曲家、ボーカリストの音楽アーティスト・シンガーソングライター、DJ。1984年生まれ。大物ですね。大物中の大物。2002年活動開始。2007年から数年ごとにリリースし続けるアルバムは全てヒット。多くのアーティストのリミックスを手がけ、音楽賞各賞を多数受賞。

★Clementine Douglas
英国バーミンガム出身のシンガー・ソングライター。1991年または1992年生まれ。Riton、Galantis、David Guettaなどダンスシーンの大物とのコラボ多数。これから伸びる方でしょう。2010年代はバンド Kudu Blue のメンバー。2022年の BBC Radio 1 Dance Awardsで「Dance Vocalist of the Year」を受賞。


Blessings
Calvin Harris, Clementine Douglas
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あなたへのこのレターを書き終えようとしてる
たぶんこれが切り抜けるための唯一の方法
私は誰のためにも自分を失うことはない
悪いとも思ってない, yeah

辛いけど、あなたに幸あれ
直感が告げる時には 耳を傾けなければ
私は誰のためにも自分を失わない
悪いとも思ってないわ, yeah


なぜなら あなたは傷つけるために私との関係を築くから
あなたは見つけた愛を大切にしない
そして私の心の裏側から声が聞こえた
私にはいつもわかってた 奥深くで

あなたは私に相応しくない babe 嘘は言わない
もう泣く涙も残っていない
Oh-oh, もう振り返らないから


[Chorus]
もう振り返らない 今度は…


真実から逃げることが 無謀になってきた
あなたの腕の中にいる時 私は守られてると感じたことがない

あなたは私に相応しくない babe, 嘘は言わない
もう泣く涙も残っていない
Oh-oh, もう振り返らないから


Oh-oh, oh-oh…
No looking back this time (Oh-oh, oh-oh)


[Chorus]
No looking back this time
もう振り返らない 今度は

No looking back this time
もう振り返らない 今度は

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Songwriters: Calvin Harris & Clementine Douglas



Calvin Harris

Clementine Douglas


お猫様H:もう大丈夫


▲昨日の猫

先週の水曜日 5月21日に猫のことを書いたその後、猫の症状はどうやら落ち着いたようだ。先週の火曜日、水曜日頃から特別療法食・ヒルズ 猫 腸内バイオーム/Gastrointestinal Biomeを2、3時間毎に食べてくれるようになり、その食事のスケジュールも穏やかなルーティンになって今に続いている。毎日健康的なうんちがあるのにもほっとしている。もう薬も飲まなくていい。食事だけで落ち着いた。

猫さんは毎日よく眠っていることが多くてダラダラしているけれど機嫌はいいみたいでたぶん大丈夫じゃないかと思う。

先週の金曜日23日には、往診して下さるお医者様に来てもらって見ていただいた。もう症状は治まっていたので、お医者様と旦那Aと私と猫でゲスト用ベッドルーム(猫部屋)の床に座ってほぼお話のみ。今の特別療法食で調子がいいようなので、これからもこの療法食フードを続けるようにとのこと。猫は毛つやもいいしお腹を触ってもなんの異常もない。先日の血液検査のデータを確認したいとのことで先生に送るようにと言われた。いつも怖がりの猫は小さな部屋に初めてのお医者様と一緒で少しびくびくしていたがパニックになるようなこともなく、これなら車で病院にいくよりも彼女への負担が少なくていいと思った。まずはお医者様の患者のリストに入れてもらう。


その後もう少し調べたら、この IBD=炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease)という病気はシャム猫に多いというデータがあるらしいことがわかった。以前からうちの猫さんがシャム猫の特徴が多い(骨が繊細で細く、身体に比べて頭が小さく首と胴が長い、全身が筋肉質で運動能力が優れている。とても頭がよく愛情深いが性格は気難しくて神経質。言葉が多くよく喋る…等々)と思っていたので、それを読んで納得。おそらくたまたま祖先のシャム猫の血が濃く生まれてしまったのだろう、それでIBDにもなりやすかったのだろうと思った。これからも気をつけなければならない。

食事療法で治ってくれるのなら有難い。彼女は(私達家族以外の)人間嫌いでとても神経質なため、薬も注射もお医者様も車での移動も全て難しい猫さんなので、もしおいしいご飯を食べるだけで健康でいてくれるのなら彼女への負担も少ない。

IBDは原因がわかりにくい…環境の変化やストレス、食べ物のアレルギー等々…とあったので、去年からの改装工事もストレスだったのだろうし、もしかしたらここのところ試していた様々な缶フードのどれかにアレルギー反応があったのかもしれないとも思った。もしアレルギーなら今の特別療法食でその問題は無くなる。私達人間がついつい忙しくて十分に構ってあげられなければ それで愛情不足だった可能性もあるので、これから2時間毎にご飯をあげる時には話しかけたりマッサージしたり、もっと気を配って構ってあげようと思う。


猫が元気になったと思うので、これからまたいつものように感想駄文と音楽のことを書こうと思う。ワインも飲もう。


2025年5月21日水曜日

お猫様H:猫が病気になった



ここ10日ほど猫が病気になって看病していた。炎症性腸疾患 (IBD)と診断された。この病気は完治しない病気だそうだ。今は食事療法でなんとか回復している。先週、一時は何も食べられなくなりとても心配した。今は元気になりつつあると思う。特別療法食のフードもよく食べる。このまま健康になってくれればいいと思う。

原因は、彼女が高齢の11歳であること、そしておそらく去年のバスルームの工事のあたりから続いて年末年始にかけてストレスが溜まったのがいけなかったのではないかと思う。1月の頃から時々うんちが柔らかくなることがあったし、ここのところフードを食べる量も少し減っていたのだが、年齢によるものだろうとばかり思っていた。彼女は元々大変神経質で怖がりで、また全てに反発をしがちな(自らストレスを生み出す)頑固な子なので、何事もイージーゴーイングにできない性格も問題なのだろうとも思う。ともかく病気炎症性腸疾患 (IBD)になってしまったら、これから食事に気をつけてできるだけストレスを溜めないように日々ケアしていくしかないのだろう。


今回、いかにうちの夫婦にとって彼女が大切な存在なのかを実感した。彼女は大切な家族。一時、危ない状態だと思ったときは、さまざまな後悔「もっとこうしてあげればよかった」と思い何度も泣き、そして猫がいかに短い時間で危ない状態になるのかを知って狼狽えた。もう11歳なのだからと理屈で理解していても、たった5日で危ない状態になったそのスピードに感情が追いつかず狼狽え何も手につかなくなった。

危機を救ってくれたのはおやつだった。何も食べられない時に唯一舐めてくれたのはいなばのちゅ~る(買っていてよかった)。そして缶フードやカリカリが食べられなかった時に欲しがって食べたのはフリスキーのパーティーミックス/Friskies Party mix。いかにもジャンクフードのおやつ。しかし状態が危なかった時にこれでなんとか生きるためのエネルギーのカロリーが摂れたのだろうと思う。

今は特別療法食のフードの食事療法で様子を見ている。今日は気分がいいらしく、もしかしたら治ったかなと思える状態になっている。彼女がただ健康でいてくれればいい。


学びも多かった。猫が病気になった時の病院のかかり方も学んだ。今回かかりつけの医師が不在だったため緊急診療クリニックを訪ね、また緊急医療の総合病院も初めて訪ねた。彼女は今まで一度も病気になったことがなかったので、全ては新しい学びだった。

それから今回(すでに具合が悪いのに加えて)彼女が車での移動に異常なほどにストレスを感じているのを見て、これからのことを考え、自宅訪問の医師を探して連絡を取った。これからは車での移動をできるだけ少なく、自宅で診てもらえるように変えていこうと思っている。


★経過
12日 月曜日 早朝の発病
13日 火曜日 病院での血液検査
14日 水曜日 食べない 水も飲まない
15日 木曜日 病院で超音波検査 IBDと診断される
16日 金曜日 何も食べない 覚悟する 投薬開始
17日 土曜日 水を飲んだ
18日 日曜日 
特別療法食の缶フードを食べ始めた
19日 月曜日 回復しはじめたと思う 薬をやめた
20日 火曜日 順調に回復中
21日 水曜日 回復中




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12日 月曜日 早朝の発病
早朝(日曜の深夜)午前3時頃、遊んで欲しいというので暫く撫でた。私も眠かったので「そろそろおやすみね」と踊り場に猫を残して上の階に上がった。歯を磨いていたら猫がカリカリを食べる音が聞こえてきた。そしてその10分後ぐらいに猫が嘔吐し始めた。

そしてその直ぐ後にトイレで下痢をした。これはその15時間ほど前に食べた缶フードが悪かったのだろうと思った。その時は食あたりだと思った。

慌てる私を見て猫はびっくりしたように階下に降りた。私がカーペットの掃除をしている間の10分後、猫は下の踊り場でまた嘔吐した。そうやって30分毎に嘔吐を繰り返し、朝の6時までに4回吐いた。最後は胃液しか出ていなかった。吐いた液体の上に白い泡が浮いていた。その後猫は疲れたらしく椅子の上で眠り始めた。人間は全てを片づけた後ベッドに潜り込んだ。

午前中に目を覚ますと猫がまた2回吐いた後が見つかった。朝方にご飯を食べようとして胃が受け付けなかったのだろう。昨夜の深夜から何も飲みこめていないらしい。

その日猫は1日中休んでいた。夕方5時頃にお腹が空いている様子だったので老猫用の缶フードを与えた。美味しそうに沢山食べた。もう大丈夫だと思った。ところがその5時間後、夜の10時頃に猫はそれを全く消化せずに吐いた。この日、猫は何も食べていない。夜中から緊急医療の病院に連絡をした。


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13日 火曜日 病院での血液検査
朝の11時にオープンする予約なしの緊急診療クリニックに猫を連れて行った。血液検査で異常は見つからないとのこと。急性嘔吐の抑制・予防の薬セレニア/Cereniaを注射してもらう。そして猫の特別療法食 ヒルズ 猫 腸内バイオーム/Gastrointestinal Biome Stress with Chicken Cat Foodの缶フードとカリカリを処方された。これで治るかもしれないとのこと。また具合が悪くなったら今度は緊急の総合病院に行って超音波検査/Ultrasoundをしてもらうよう言われた。その日、帰宅した後、猫はおなかがすいていたのだろう、買ってきたバイオームのカリカリを食べた。


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14日 水曜日 食べない 水も飲まない
猫が何も口にしなくなった。柔らかい缶フードもカリカリも一旦は興味を示すが顔を背けてしまう。水を与えても顔を背けて飲まない。いなばのちゅ~るだけは舐めてくれた。この日私はまだ彼女は大丈夫だと思っていたのだろう。午後までこのブログに文を書いていた。夜になってまだ何も食べないことから緊急医療の総合病院に電話をした。


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15日 木曜日 病院で超音波検査 IBDと診断される
朝7時に緊急医療の総合病院につれていった。超音波検査の技師に午前10時頃に見てもらえるとのこと。その後医師がそのデータを元に診断する。医師に会ったのは午後2時過ぎ。検査の結果、猫の内臓…胃と腸の壁が腫れて普通よりも厚くなっているとのこと。膵臓も少し腫れているらしい。おそらく炎症性腸疾患 (IBD)/Feline inflammatory bowel disease (IBD) ではないかとのこと。

この病気は原因も特定されにくく遺伝的な素因、食物アレルギーや不耐性、腸内細菌叢の乱れ、免疫系の異常などが関与しているという。IBDを完治させる方法はなく、食事療法や薬などで病気と共に生きていくしかない。医師の指導で 同じく特別療法食ヒルズ 猫 腸内バイオーム/Gastrointestinal Biomeを与えてこれから様子を見ようということになった。またこの日も嘔吐の抑制・予防の薬セレニア/Cereniaの注射をされた。それから水を飲まなくなっていたので水分の注射も受けた。

家での薬は
● 嘔吐の抑制の薬 セレニア/Cereniaの錠剤
● 食欲刺激剤 ミルタザピン/ミラタズ軟膏/Mirtazapine
を処方された。

家に帰ってからも猫はしばらく神経をとがらせていた。落ち着かずに長い間起きていた。それから猫は鼻と口周りを怪我していた。病院へのドライブで(毎回のことだが)猫はキャリアの中でパニックを起こし、キャリアの外に出ようとして枠に鼻を押し付け擦りむいて怪我をしていた。白いプラスチックのキャリアの内側に血が付いていた。後で鼻先や口の周りにかさぶたが出来た。

その日も猫は水を飲まない。フードも食べない。チキンのフリーズドライを水に浸して柔らかくしたものを一口、いなばのちゅ~るはよく舐めてくれたがフードはほとんど食べていない。注射で受けた水分のせいか大量におしっこをした。腎臓に問題はないらしい。

真夜中には少し気分がよくなったらしい。おやつのいなばのちゅ~るばかり欲しがる。水はまだ飲まない。午前1時頃に小さめの硬いうんちが出た。


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16日 金曜日 何も食べない 覚悟する 投薬開始
やっぱりこの日も何も食べない。もう4日間まともなフードを食べていない。気分は悪くなさそうだったが午後になってもフードを食べようとしない。とにかく何かを口に入れなければと、水に浸したチキンやいなばのちゅ~る(これで救われたと思う)、茹でたツナの切り身のおやつなど食べられるものをとにかく与える。しかし栄養としては全く足りていない。

● 食欲刺激剤 ミルタザピン
● 嘔吐の抑制の薬セレニア
を午後に与えた。セレニアは錠剤なので捉まえて口を開け喉の中に落とし込むのだが、猫はとても嫌がった。

薬を与えられたことでストレスを感じたのか、猫はまた内に閉じこもった。ツナもチキンもちゅ~るを溶かした水も飲まない。午後5時の時点で水も飲まずぐったりとしている様子を見て危ないと思った。また病院に電話をかけ始める。「猫が全く食べず飲まずの状態でどれくらい生きていけるのか…これから何が起こるのか…」

しかしどこにも電話がつながらなかった。この日は金曜日の午後で、普段のかかりつけの医師は先週から休暇中、火曜日に訪ねた緊急診療クリニックの医師も週末で土曜日まで休み。緊急医療の総合病院の医師は手が空いてから電話をくれるとのことだったがその日電話はこなかった。

猫は夜中に起き上がって少し気分がいいらしい。 食欲刺激剤が効いてきたのかお腹は空いているようだが、まだ水は飲まない。特別療法食バイオームは慣れない味のせいか嫌がって食べない。普段食べている缶フードを大さじ半分くらい食べた。しかしおやつをもっと欲しがる…いつものようにおやつの入った籠に頬を摺り寄せる。とにかくジャンクフードを食べさせろと言う。(彼女の身体に悪いことはわかっていたが)意を決してもう彼女が食べたいものを食べさせようと思った。もうあまり生きられないかもしれないのだ。ツナの切り身、いなばのちゅーる。水でふやかしたチキン、そしてフリスキーのパーティー・ミックスを欲しがるだけ20粒も食べさせた。せめてこれでカロリーが摂れればいい。そして猫は眠った。

もうだめなのだろうと思った。胃腸が悪くてフードが一切食べられない、水さえも飲めなければ、あまり時間はないだろう。本当にもうだめなのだと思った。こんなに簡単にさよならなのかと思った。「もっとこうしてあげれば良かった…」彼女の見ていないところで何度も泣いた。


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17日 土曜日 水を飲んだ
午前に2時頃、猫は水を少し飲んだ。 昨日の午後に耳に塗った食欲刺激剤の軟膏が効いているのだろう、おそるおそるフードを与えてみたら食べた。いつものロイアル・カナンの缶フードを小さじ1杯、バイオームの缶フードも小さじ1杯、そしてまたロイアル・カナンの缶フードを小さじ3杯。少し食べてくれた。

朝、猫は小さめ4センチほどの硬いうんちをした。

午前8時、猫がご飯を欲しがった。少しカリカリを与える。食べる。ロイアル・カナンの缶フードを大さじ1杯食べた。水を普通の量を飲んだ。そしてまた眠る。

午後1時過ぎ、ロイアル・カナン缶フードとカリカリをもう少し食べた。水を普通の量飲んだ。もしかしたら回復し始めているのかも。

午後3時 特別療法食バイオームの缶フードを小さじ2杯ほど食べた!
そしてまた嘔吐抑制剤セレニアと食欲刺激剤ミルタザピンを与える。

夜の7時にツナの切り身とバイオーム缶フードを混ぜたものを大さじ1杯食べた。そして水も沢山飲んだ。夜の10時にもまた大さじ1杯のバイオームとツナの切り身のミックスを食べた。


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18日 日曜日 特別療法食の缶フードを食べ始めた
午前の真夜中過ぎにもバイオームとツナのミックス小さじ1杯を食べた。お水も飲む。夜の間にバイオームとツナのミックス、そしてロイアルカナンのダイジェスティブ・ケアとバイオームのカリカリを少し加えたものを1/4カップ、朝までに全て食べつくしていた。

朝8時にバイオームの缶フードを大さじ1杯食べた。どうやらバイオームの味に慣れたようだ。午前10時までに猫はお腹が空いていて1時間毎にご飯を要求するようになった。バイオームを1時間毎に大さじ1杯与える。カリカリも常に置いていて、カリカリを食べそうになったら缶フードを与えるようにした。

そしてまた午後3時ごろに嘔吐抑制剤セレニアと食欲刺激剤ミルタザピンを与えた。

順調に食べて飲んで回復しつつあるようだ。食欲刺激剤のせいなのだろう、バイオーム缶フードを1、2時間毎に欲しがるのでその度に与える。沢山食べている。

緊急診療クリニックの医師から電話があり、回復していることを告げると、嘔吐抑制剤と食欲刺激剤を一旦やめて様子を見てみたらどうかとのこと。

この日の夜10時頃、大量の健康なうんちをした!!!


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19日 月曜日 回復しはじめたと思う 薬をやめた
午後の嘔吐抑制剤と食欲刺激剤を与えるのをやめた。その後も食欲が落ちることはなくよく食べている。午後に自宅訪問の医師と連絡をし、訪問初診の予約をした。

そして夜の10時頃に猫がまた大きく健康なうんちをした!!!消化器が回復しているのではないか。


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20日 火曜日 順調に回復中
順調に沢山のバイオーム缶フードを食べて過ごしている。ほぼ2時間毎に大さじ1杯半の缶フードを食べる。午後に普段のかかりつけの医師から電話。このまま様子を見るように。そしてもしまた悪化したら、また超音波検査/Ultrasoundで腸壁を確認して、場合によってはステロイド剤を与えることになると言われた。それはできれば避けたい。


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21日 水曜日 回復中
今日も朝からよく食べた。バイオーム缶フードの一度に与える量が増えている。大さじ2杯で3時間ほどは満足しているらしい。もう大丈夫じゃないかな。たぶん落ち着いた。そんなわけで私はこの文を書いている。


発病してから、猫の食べたもの全て、そしてトイレの内容と量、日々の猫の様子などなどを全て記録し続けた。確かに少しずつ猫の食べる量が増えている。このまま治まってくれればいい。



2025年5月14日水曜日

映画『新幹線大爆破/Bullet Train Explosion』(2025):アクション最高!複雑プロットとエモはいらない






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『新幹線大爆破 (2025)/日/カラー
/2h 15m/監督:樋口真嗣』
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話題になっているのでNetflixで見た。


面白かったです。特にアクション・シーンは楽しい。すごくかっこいい。おそらく現実には不可能であろうシーン(新幹線が横並びで物を渡す)も…映画ですもの。面白いわ。アクションとしてなら爆発もガツンと新幹線がぶつかるシーンも全部いい。新幹線のシーンはどれもいい。それをもっと見るために見続けた。

日本の風景の中を走る新幹線も素敵。かっこいい。私は日本を離れて長いけれど、今の新幹線の姿を全く知らなかった。昔の新幹線は白いボディーに2つの目と丸い鼻のあのかわいい顔(あのデザインは2008年まで使われていたことを今知った)を思い出す。今の新幹線は印象がずいぶん違ってスマートなのですね。緑色の田んぼもすごく綺麗で「いいなぁ~日本の風景」と思った。




★ネタバレ注意





そしてここからは個人的な感想。辛口。

私は複雑なプロットやエモなシーンはほとんどいらないと思った。正直に書く。

1975年版の映画『新幹線大爆破』での事件を今回の2025年版に繋げているのは、なるほど感慨深いし、よく考えたと思うのだけれど…いかんせん複雑すぎる。そして昔の話から繋がった3人の人物達の裏話は説明が雑…それは2時間の映画で多くを語る時間がないからだろう。 …劇中、新幹線の危機的状況でハラハラしている(私もハラハラしたい)のに、だらだらと裏話を語られても人物達に感情移入が出来ずイライラするだけ。もし女の子の動機に(脚本が巧みに)説得力を持たせて、見ているものが彼女に心を寄せられれば、この複雑なプロットも効果的だっただろうと思うが、それをやるには時間が足りなかったのだろう。とても雑に思えた。設定に現実味もない。

女の子に感情移入や共感もできないので、正直このキャラにとても腹がった。「さっさと終わらせましょう」と思った。 …昔米国ハーバード大のマイケル・サンデル教授の『JUSTICE/これからの「正義」の話をしよう』という本で「一人を救うか、それとも皆を救うために一人を犠牲にするか?」というお題があったのだけれど、この映画を見ていたらそれを思い出した…「そりゃあ皆を救うに決まってるじゃないか」と思った。もし脚本で十分な説明ができていて、女の子が不憫だと思えたらそうは思わなかったと思う。 …そしてまた映画を見ながら少し考えた。アメリカならこの状況をどうするだろう??? きっと誰かが拳銃を持ってますよね。


それから日本のパニック映画ではよくあるシーン…人物達が熱くなり過ぎ。この映画ではJR東日本新幹線総合指令所のシーン。新幹線が大変な状況で今も走っている…秒を争う状況にもかかわらず、総合指令所で人々が喧嘩したり熱くなったりエモになったり…「感動的シーン」風の演技をしているのに萎える。無駄が多い。皆肩に力が入りすぎ。

こういうの、日本のドラマや映画で今までに何度も見た。何年か前の戦国時代を扱った大河ドラマでの「本能寺の変」のシーン…燃え上る建物の中で信長と帰蝶さんが熱く「愛しているわ」とか…延々とやってる。「もうはやく逃げなさいよっ!」と思わず画面に向かって叫んだ。 2021年のドラマの『日本沈没』も、東京の半分が壊滅しているのに、人物達がやたらと熱いシーンをやっていて鼻白んだ。日本のパニック作品はこういう熱いシーンを入れがちなのでしょう。

この映画では総理補佐官が大声を出して騒いでいたけれど「おいおい騒ぐよりも人を救うことを考えなさいよ」と思った。無駄なエネルギー。もちろん脚本がそのように書いているからそれが問題。


私はJRや政府の方々のプロの姿が見たい。最悪の状況で手際よく最善を尽くすかっこいいプロの姿が見たいと思う。それ以外のゴタゴタはいらない。人々が過剰に熱くなる必要もない。乗客には色々とお騒がせな人々もいたけれどいらないですね。大変な状況で無駄に騒いで問題を起こす人を見るとただイライラさせられるだけ。

新幹線の中で必死に働いてる草彅剛さんとのんさんはよかった。緊張してドキドキするパニック映画では、感情を抑えてやるべきことをテキパキとやる人がかっこいい。そういうのが見たい。


大昔、1971年にスピルバーグ監督の『激突!/Duel』という映画がありまして…。あの映画は何の説明も無い。ただアクションのみ。しかしアクションが面白くて引き込まれる。緊張感がずーっと続くのがたまらない。すごく面白かった。


…この新幹線の映画もアクションをメインで見たいと思った。新幹線のシーンが素晴らしかったのでもっと見たかった。主役は走る新幹線。ドキドキなアクションシーンとかっこいいプロの仕事が見れればそれでいい。正直な感想。


でも面白かったです。草薙さんの実直な男の佇まいがとてもいい。のんさんも淡々と感情を抑えて仕事をする若い女性がとてもよかった。淡々と真面目に仕事をするプロ。それが見たい。だって彼らの心の中が死ぬほど緊張しているのは想像すればわかるから。辛いのに感情を抑えて仕事をしているからこそプロ。拍手。


高倉健さんのオリジナルも見たいと思った。



2025年5月11日日曜日

Jazzy & Ankhoï - Closer To The Floor (2025)



まったり



Jazzy & Ankhoï - Closer To The Floor (2025)
Closer To The Floor - Single
Jazzy, Ankhoï
Released: April 18, 2025
A Chaos / Polydor Records Release; 
℗ 2025 Universal Music Operations Limited



Jazzyさんの曲。Shazam のダンスチャートに入っていた。まったりといい気持ち。彼女が曲を書いているのかな。ダンス曲なので展開は少ないのだけれど、彼女はいつもまったりと気持ちのいい曲をリリースしてますね。


★Jazzy
Yasmine Byrneさん。アイルランド、ダブリン出身のシンガー・ソングライター。1996年生まれ。このお方は今売れてますね。近年沢山の曲がダンスチャートに入ってきている。英国では今までに9曲がチャートイン。このお方はダンス界隈で今よく売れてます。

★Ankhoï
モロッコ出身、現在フランス、パリ在住のDJ、音楽プロデューサー。12歳の時に両親からギターとジェンベ(djembe=西アフリカ発祥の民族打楽器)を贈られ音楽に目覚める。15歳でプログレを発見しシンセサイザー+電子楽器を使い始める。その後プロのDJになることを決定。Progressive House、Afro、Melodic Technoなどを組み合わせた曲で知られる。


Closer to the Floor
Jazzy, Ankhoï
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[Intro]
何をする?
ふたりで何をしようか?


[Chorus]
何をする?
まず 私達の身体をフロアに近く移動して
リズムが私達を フィジカルなどこかへ導くように
何をしようか?
もし私達のフィーリングがエモーショナルになったら?
(私はあなたに 愛してると伝えたいだけ)

何をする?
まず 私達の身体をフロアに近く移動して
リズムが私達を フィジカルなどこかへ導くように
何をしようか?
もし私達のフィーリングがエモーショナルになったとしたら?
(私はあなたに 愛してると伝えたいだけ)


[Verse]
二人それぞれ歩み寄って
部屋を横切って
あなたに 愛してると伝えるため
一晩中あなたと共に
yeah, なんて最高の気分
あなたよりいい人なんていない
私にあなたの心を解放させて
私にあなたをハイにさせて
私があなたのことを感じてるとわかって
何をする?
チャンスにかけて
oh, 今夜は私達の手の中
ふたりで何をする?

[Chorus]
何をする?
まず 私達の身体をフロアに近く移動して
リズムが私達を フィジカルなどこかへ導くように
何をしようか?
もし私達のフィーリングがエモーショナルになったら?
(私はあなたに 愛してると伝えたいだけ)


[Bridge]
(Oh)
(What would we do?)

何をする?
まず 私達の身体をフロアに近く移動して
リズムが私達を フィジカルなどこかへ導くように
何をしようか?
もし私達のフィーリングがエモーショナルになったら?
(私はあなたに 愛してると伝えたいだけ)


[Chorus]
何をする?
まず 私達の身体をフロアに近く移動して
リズムが私達を フィジカルなどこかへ導くように
何をしようか?
もし私達のフィーリングがエモーショナルになったら?
(私はあなたに 愛してると伝えたいだけ)


[Post-Chorus]
What would we— what would we— what would we—
What would we— what would we— what would we do? (Oh)
What would we— what would we— what would we—
All I want to do is tell you I love you


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Songwriters:  Jazzy (IRL), Taet, Sam Harper, Mark Ralph, John Morgan, Will Lansley, Larry Davis, Joseph Louis Stone & Paul Klein (DSK)


2025年5月8日木曜日

Mau P - The Less I Know The Better (2025)



そこにストーリーがある




Mau P - The Less I Know The Better (2025)
The Less I Know The Better – Single
Mau P
Released: February 28, 2025
℗ 2025 Nervous Records



Upfront Club Chartに入っていたと思う。完全に音モノの曲だと思っていたのだけれど、歌詞を訳したらストーリーがあった。短い話だけど、なんだか面白いね。

…と思ったらこの歌、  オーストラリアのサイケデリック音楽プロジェクト「Tame Impala」=ミュージシャン Kevin Parker さんの 2015 年の曲のリミックスでした。うわ~またまたカバー曲だった。最近ダンスチャートにカバー曲が多いんですよ。


★Mau P
Maurits Jan Westveenさん。別名 Maurice West。オランダのDJ、音楽プロデューサー。 Maurice Westとして2014年から2022年まで活動し、2022年以降はMau Pと名乗っている。主にHouseとTechnoのジャンルで活躍。2023年にKevin de Vriesと共にリリースした曲「Metro」がBillboard誌のBest Dance Tracks Of 2023に選ばれた。




The Less I Know The Better
Mau P
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[Verse]
彼らが一緒に出てったよと誰かが言った
僕はドアを飛び出して 彼女を捕まえようとした
彼女はトレバーの手を握っていた
Oh, 知らない方がよかった


[Drop]
Better
Oh, the—
ベター
Oh, 知らない方がよかった


[Chorus]
Oh, 愛する人、僕の側にいる方がよくない?
驚かないよね 彼の肩にもたれてるんでしょ 毎晩 みたいに
Oh, 愛する人、僕がこんなに思ってることわからない?
期待できないよね 君が彼の心を変えられるなんて
だから goodbye


[Drop]
彼女は言った—
Oh, the—
ベター
Oh, the—
Better
Oh, the—
Better
Oh, 知らない方がよかった


[Verse]
彼らが一緒に出て行ったって 誰かが言った
僕はドアを飛び出して 彼女を捕まえようとした
彼女はトレバーの手を握っていた
あまりいい気分じゃない


[Build]

言い聞かせた「しっかりしろよ
ヘザーちゃんとの幸運にトライした方がいいよ」
そうしたら 彼らが一緒に寝てたって聞いたんだ
Oh, 知らない方がよかった


[Drop]


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Songwriters: Kevin Parker


米国のテレビ『NewsNation』:熱い男クリス・クオモならやってくれるかも



3月いっぱいでBBCの『HARDtalk』がなくなった後、ここのところ米国のニュース・チャンネル『NewsNation/ニュースネイション』の番組「CUOMO/クオモ」を録画して毎晩見ている。

番組を率いるのは、元CNNのニュースアンカー Chris Cuomo/クリス・クオモ氏。彼は元ニューヨーク州知事・アンドリュー・クオモ氏の実弟。このクリス氏は2022年にお兄さんのアンドリュー氏のセクハラ疑惑でお兄さんを擁護したことからCNNでの職を失った。

その後、2022年から『NewsNation/ニュースネイション』でプライムタイムの番組「CUOMO/クオモ」を率いるようになった。



この番組の意図は、

右派と左派を歩み寄らせる


現在米国の国民は、右と左に別れて両側とも戦闘態勢で会話がほぼ不可能な状態。既存のニュースメディアも、CNN、MSNBC を始めとする左/リベラル派と、FOX が支持する右/保守派が、反対側を激しく批判する論調のみになっていることから、国民がバランスのとれた情報を知ることが難しくなっている。クオモ氏と NewsNation はそこに目を付けた。

左と右が同時に出演し議論できる場を提供する




彼の番組は2022年から始まったらしいのだが、私は全く知らなかった。今年になって旦那Aが「クオモが面白い番組をやってるよ」と言うので見たのが番組を知ったきっかけ。なるほど『NewsNation/ニュースネイション』の CNN とも FOX とも違う語り口に私も興味を持った。

なぜかは知らぬが、今年になってからこのチャンネルは世間でも注目を集め始めたらしい。1月に私が見始めたときにはまだ TV コマーシャルが少なかったのに、今5月には CM がかなり多く見られるようになった(つまりは視聴者が増えたということ)。CM の内容を見る限り、製薬会社の薬の CM が多いことから、熟年世代や高齢者に視聴者が多いのではないかと思われる。それはいいことだ。

50代以上の熟年から上の人々…特に高齢者には頑固な人が多い。彼らが政治を考え迷ったのは若い頃の遠い昔。誰でも50や60歳を過ぎていればどの政党を支持するかもほぼすでに決定しているのだろう。彼らは自ら新しい情報を調べることもせず「私はこの政党の支持者だから」と心を決めていて頑なな者も多いのだろう。

それらの意固地な高齢者は「自分が見て気持ちのいいニュースチャンネル」だけを見る。ニュースは娯楽なのである。リベラルであれば CNN や MSNBC。古き良き時代を求める保守派は FOX。…そして「我が意を得たり」とそれぞれのTVチャンネルを見て彼らは喜ぶ。なぜなら右派と左派のメディアは視聴者を喜ばせるためそれぞれの偏った情報しか流さないからだ。

チャンネルが(視聴者を喜ばせるために)意図的に偏った報道で視聴率を上げようとするのなら、それを受け取る視聴者も偏った情報で洗脳される。それがまた米国の国民の分断を煽っている。メジャーなメディアがそれぞれ偏った報道をする限り、国が一つにまとまることはない。



そこに危機感をもった人々がいた。それがクオモ氏及び『NewsNation/ニュースネイション』。…そのとおりですね。私も同意する。そのことは今までにもここに度々書いてきた。リベラルは保守派を毛嫌いするし、保守派はトランプ氏を始めとしてリベラルを拒絶し日々攻撃している。そしてその様子を国民が見てまた影響を受ける。国の分断はますます広がるばかり。



米国の国民はまず冷静にならなければ

事の本質は…リベラルも保守派もそれぞれが確かに正しいことを言っている。そしてまたリベラルも保守派も同時に間違ったことも言っている。今の米国の国民は、政党やメディアの言うことに洗脳されて「どちらの側につくか」だけで単純に「こちら側かあちら側か」で物事を判断するようになっているが、


物事の正しい方向は…

中庸に存在する


クオモ氏は彼の番組で毎日そのことをマントラのように唱えている。


彼はNewsNationを

左派と右派が会話を出来る場にする



なぜなら、政治家は右も左も…共和党も民主党もそれぞれが極左、極右の極端なお題を唱えているように見えるが、国民の大半/majority はその中間にいて戸惑っているからだ。政治上のバトルで国民が忘れられている。



両派の問題は様々…

例えば「左派」の、トランスジェンダーの性別適合手術に税金を使うアイデアは?子供への性別適合手術は当然の権利?トランス女性(元男性)の女性スポーツへの参加が当然の権利?国境を開放して不法移民をむやみに呼び込むやり方は?警察を国民の敵とみなして力を奪うやり方は?西の州では 950 ドル以下の万引きは軽犯罪?…それらが正しいと言えるだろうか?

例えば「右派」の、(米国内の労働力を移民に頼っているのにも関わらず)まっとうなプロセスも通さず不法移民は全て追い出す動きが本当に正しいのか?どう見ても古い時代の考えを押し通すやり方(地球温暖化、環境問題はないと言い切る、石油燃料に頼ることをよしとする)ことが良いことだと言えるのか?大学が政府の意向に従わないからと助成金を凍結し、また実質的に言論の自由を奪っていることが良いと言えるのか?



先日4月30日、クオモ氏が「Town Hall」の番組名で、保守派とリベラル派を代表する論客をスタジオに招き、またスタジオ内に左派と右派のオーディエンスを迎え、そして番組の目玉としてトランプ大統領が電話で参加する…という番組をホストした。この番組は NewsNation 史上、最大の視聴者数だったそうだ。なるほど、元CNNのクオモ氏も、トランプ氏や(右派の政治評論家)ビル・オライリー氏を招けば、多くの保守層に訴えかけることもできることが証明されたのだろう。右と左が会話の機会を持つ。それは今の米国にとってなによりも大切なことだ。

同番組でのトランプ大統領は、いつもの選挙キャンペーン・モードで「俺はすごい。バイデンは最悪だ」としか言っていなかったように私は受け取ったが(なにも新しいことは言っていなかった)、それでもトランプ大統領が番組に参加してくれたことの意味は大きい。彼の言葉が聞きたくてチャンネルを合わせた保守派の人々も、同時に番組内でリベラル派の意見を聞くことになったからだ。まず今の米国で、右と左の視聴者が同じテレビ番組を見ていることが今どれほど貴重なことか。


クリスさんは頭がいい。「Town Hall」の番組内でトランプ大統領に対し「歴史に残る素晴らしい大統領は、国を統合し団結させる大統領(unifier)だと言われるが、この国を一つにまとめる人物として人々の記憶に残るには何をする必要がありますか」という質問をしていた。トランプ氏は「私は素晴らしい unifier になると思うよ、そうなりたいね、それはとても大切なことだ…」と軽く答えていたけれど笑笑笑。クリスさんが質問で答えを誘導しているのは明らか。彼はとにかく頭がいい。


クリス氏は毎日番組内で「右派と左派が共に政治を考える」と繰り返し唱えている。何よりも大切なのは、彼が…米国に住む人々が(私も含めて)基本的に無知でアホであること…もよくわかっているらしいこと。

…彼は番組内で視聴者に向けて、出来る限りわかりやすい言葉で「今現在、アメリカで何が起こっているのか」を訴える。右派と左派のそれぞれの間違った極論やおかしな曲論をきっぱりと否定し、国が間違った方向に進んでいないのか…おかしなことになっていないのかと、国民の「常識」「良識」に訴えかける。資料として数字を画面に示し、過去の例を振り返り、ゆっくりと言葉を区切って確認するように「OK?」と視聴者に話しかけ、視聴者がついてこれるように注意しながら内容をわかりやすい言葉で説明する。右派と左派の両サイドの論客を招いて話を聞き、両者の意見を…「正しいこと」に対しては同意し、「間違っていると思うこと」に関してははっきりと否定、疑問を呈する。決して相手を攻撃しない。まず話を聞く。そして問いかける。そうしながら視聴者に伝わる内容を巧みにコントロールしているようにも見える。これは相当頭がいい人でなければできないことで…本当にすごいねぇと日々感心している。


彼がやりたいことは、国民の右側と左側を歩み寄らせて現実を提示し、正しい判断に導くことだろう。それを日々行うことの積み重ねが、2026年の中間選挙や将来の大統領選にも大きな影響を与えることになるだろう。

…まず国民を、「右派と左派の戦闘態勢」から離脱させ「良識」に目覚めさせる。国内で国民同士が戦っていてもなにもいいものは生まれない。とにかく戦いをやめさせる。そして国民が「常識」「良識」に沿って、相手の意見も聞きながら議論をすることができるようにする。これさえ出来るようになれば米国はきっといい方向に向かい始めるだろう。

国民がアメリカをGREATにしたいのは、右派も左派も同じだからだ。



クオモ氏はいかにも大柄で体育会系で熱く少し押しつけがましいきらいもあるが、大きな男が畳みかけるように熱く訴える様子はアメリカの人々にはウケる。それならいい。米国国民の真ん中にいる(マジョリティの)平均的な普通の人々に訴えかけるクリスさんに私は期待したいと思う。


本当は私は BBC の『HARDtalk』のような番組が見たいのですよ。英国式の落ち着いた論調の(内容はチクチクと厳しい)インタビュー番組が見たい。もっと世界の様子が知りたい。しかし今のアメリカはいまだかつてないほど大変な(恐ろしい)状況になっているので、しばらく米国のTV番組「CUOMO」を見てこの国の様子を見ていこうと思う。