能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2025年3月12日水曜日

バスルーム改装のアイデアと実行の記録 ③選択しなかったもの 1



薦められたが選択しなかったもの


掃除のしやすさが一番の優先順位。
その基本の考えを元に…


薦められたが選択しなかったもの
いきなりネガティブな言葉だがこれがデザイン上の重要な作業。数えきれないほどのデザインの素材の中から自分に合うものを見つける作業…そのために多くのモノを却下する作業が必要になってくる。実はこれがデザイン・プロセスの要でもあった。

コントラクター/デザイナーに薦められたが却下したもののリスト
コントラクターにとってのプロジェクトは、新しいデザインやスタイルを試みる場でもある。綺麗に出来上がったプロジェクトは彼らにとって新しいポートフォリオとなり会社の宣伝にもなる。また市場にはありとあらゆる「魅力的なもの」「かっこいいもの」が溢れている。そのためデザイナーは最新のデザインのものを薦めてくる事も多い(もちろんそれが素晴らしいアイデアの場合もあるだろう)。しかしそれらの最新のデザインは必ずしも使いやすい物ではないかもしれない。ライフスタイルに合わないかもしれない。そこでこちらが意志をもって却下しなければならない場合もある。


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● シャワー+バス室/ウェットルーム
①床に据え置き型の丸いバスタブ
②頭上のレインシャワー
③切り替えの多いシャワーシステムや他の機能
④バスタブ専用のシャワー・システム
⑤シャワー室の床の長い排水
⑥シャワー室内のLEDライトの追加
⑦同レベルのウェット・ルームの床とドライな洗面エリアの床

● ドライな洗面エリア
①シンク上…流行りの額入りの小さなミラー二つ
②洗面所のヴァニティの下に空間をつくらない
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● シャワー+バス室/ウェットルーム

① 床に据え置き型の丸いバスタブ Freestanding Tub
広い部屋ならかっこいい据え置き型の丸いバスタブ。しかしうちのバスタブのスペースは小さい。シャワー・エリアの部屋の横幅は62インチしかない。置けないことはないが、タブを置いたら後ろのスペースの掃除が難しい。だから却下。

② 頭上のレインシャワー Rain Shower
かっこいい頭上の大きなレインシャワー。しかしこれもいずれ掃除が必要になる。英国で住んだ家のバスルームに付いていたが頭上のレインシャワーに石灰質がゴワゴワについて詰まっていたのでクルクルと回して取り外して酢に漬けて溶かす…などなど掃除が大変だった。だから却下。

③ 切り替えの多いシャワーシステムや他の機能
それ以外にも(今の時代は)壁から噴き出すスプレーやデザインの凝ったシャワーヘッドなどなど…お洒落な凝ったデザインものはいくらでもあるが、少しでも掃除が大変そうなモノは全て却下。また水の切り替えが多いということは、壁の後ろの仕組みが複雑で不具合が出るケースも増えるということだ。同じ理由で、タブから直接飛び出すハンドシャワーも、タブの下、または壁の向こうで水漏れしたら大変なので却下。

④バスタブ専用のハンド・シャワー
Tub Faucet with Handheld Shower

バスタブ専用のシャワーが最初は欲しかった。しかし狭い空間に複雑なデザインのシャワーヘッドがあると掃除が大変。それで却下。バスタブの中で髪を染める時や、バスタブの掃除にはハンド・シャワーがあった方がいいので、タブの隣のメインのシャワーのホースを長いものにした。バスタブの中でもメインのシャワーを伸ばせば使えるようにしたので、タブにはシャワーがなくてもOKとした。デザイン上もシンプルでいい。

⑤ シャワー室の床の長い排水…Linear Drains
今どきの流行りだそうだ…床のタイルを大きなサイズにして敷き詰め、床を一方向に傾斜させ、床の端の一番低い場所に長い雨どいのようなものを床に埋めて水を受ける。それにメッシュの蓋をする。その雨どいの中央に排水口があって水が流れる仕組み。一旦水を雨どいに集めて流すような仕組みだが、この蓋の下を掃除するのが大変だろうと思い却下。このリネア・ドレインのメッシュ蓋の下はおそらくカビが生えやすい。毎日蓋を開けて蓋の裏と水受けの雨どいを掃除するのも大変だと思った。排水口は水が直接排水口に流れる丸か四角の蓋の簡単なものがいい。

⑥ シャワー室内のモダンな埋め込み型LEDライトの追加
ケーブルを新しく天井に入れる話も出たが却下。今あるライトを二つに増やせば十分明るいはず。

⑦同レベルのウェット・ルームの床とドライな洗面エリアの床
A Barrier-free wet room/Curbless shower

今どきの流行りなのだろうか。ウェットとドライなエリアを同レベルにすることを薦められたが却下。シャワー室の床は掃除のため端から水を流せるようにしておきたいのでドライなエリアからはしっかりと区別したい。そこでシャワー室の床とドライな洗面エリアの間にはシャワー室の床から3インチほどのバリア(少し高くなった敷居)を作った。




● ドライな洗面エリア

① 洗面所のシンクの上の額入りの小さなミラー
今のトレンドなのだろうと思う。どのインテリアの情報を見ても今どきのシンク上のミラーは、絵画のようにフレームで囲ったミラーをシンクの上にひとつひとつ置くデザインが多い。しかしデザイン上いいものが見つからなかった。そのことは後で詳しく書く。

② 洗面所のヴァニティ(洗面台家具)の下に空間をつくらない
床掃除が大変なのでヴァニティは床に隙間を作らず直接設置。




2024年 Primary Bathroom 改装
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2025/3/12, 13
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バスルーム改装のアイデアと実行の記録 ②基本の考え



基本の考え

まずこのバスルーム改装で目指したもの
最も優先したこと=Priority



掃除がしやすい。掃除が楽
これが一番。なによりも一番大事。全てのデザインはまずこれが前提。基本的に掃除は面倒なのでできるだけ簡単に掃除ができるように全てをシンプルに。掃除がしやすいことを考えて素材も選択した。

● 全ては白をテーマに
これは最初から決めていた。バスルームに色はいらない。白は清潔。白は部屋を明るくする。白は汚れがわかりやすいのもいい。すぐに汚れに気付いて掃除ができる。清潔なら気持ちよく使える。色で汚れをごまかさない(このことは現在、これからいつまでこのバスルームが綺麗に保てるのかの実験中でもある)。特にシンクのある部屋は北向きで窓が小さいので、部屋を明るくするために最初からテーマは白にしようと思っていた。

● シンプルな部屋のデザイン
改装にあたってレイアウトはほぼ変えない。変えるのはシャワーと排水溝の位置のみ。凝ったデザインのものを導入しない。様々な意味でデザインを優先しない…掃除がしやすいことを最優先にする。

● 機能を考えて素材、部品を選ぶ
まず掃除のしやすいセラミック・タイル。それから錆びない、剝がれない、カビにくい、傷みにくい質のいいパーツを選ぶ。掃除が大変そうな家具は導入しない…例えばミラー付きのメディスン・キャビネットは掃除が大変だからと却下。ほこりが溜まりがちな棚も壁に作らない。どうしても棚が必要なら後から追加すればいい。まずは余計なものが何もないところから始める。タオル掛けやフックも同様。最初は最低限必要なものだけを取り付けることにした。


バスルームの一番の大きな問題は「水を使う場所/湿気の多い場所」であること。水を使うからモノが傷む、汚れがつく、汚れが増える、ひび割れる、カビが生える。水があるから…湿気が多い場所だからいつか綺麗ではなくなってしまう。長い間綺麗に保つためには、水や湿気、掃除に強い素材を選ぶこと。シンプルなデザインで掃除が楽であることが大切。まずは掃除のしやすさが一番の優先順位。




2024年 Primary Bathroom 改装
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2025/3/12, 13
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バスルーム改装のアイデアと実行の記録 ①はじめに



はじめに

去年の11月に主バスルームの改装工事が終わった。遅れて注文していたシャワー室のガラスドアと洗面所の大鏡が届いてやっとバスルームを使用できるようになったのは12月の終わりだった。あれから2か月以上が過ぎた。

最初から恋に落ちるように新しいバスルームにわくわくした。毎日バスルームに足を踏み入れるたびに嬉しくなる。思わず笑顔になる。

このような改装工事は、出来上がった後で「ああすればよかった、こうすればよかった、ここはもう少し上の方が、もう少し右がよかった…」などなどほんの少しの後悔があってもおかしくないのだが、この新しいバスルームは全てが完璧。満足している。

このバスルームは私の「作品だ」。細部に至るまでひとつひとつなにからなにまで自分で決めた。以前一度は英国でもバスルームの改装をしているのである程度の経験はあったつもりだが、それでも出来上がるまでは心配が多かった。どうなるか最後までわからなかった。その心配でのストレスもかなりあった。

しかし時間をかけて素材やパーツをひとつひとつ選んだこと、そして工事が始まればコントラクターとお二人の職人さんとの毎日の密なやり取りがうまくできたことが全てを可能にした。彼らには心から感謝している。


バスルームを使用し始めてから2か月を経て、改装が大成功だったと実感している。何の後悔もない。毎日のシャワー・タイムが楽しい。部屋の白い美しさが心地よい。それは旦那Aも同じ。大好きなバスルームだからこの状態をできるだけ長く保てるように、毎日綺麗に使おうと二人とも気をつけるようにもなった。本当によかった。

このバスルームをデザインするに当たってこだわったことを記録しようと思った。様々なこだわりがあった。学んだことも多かった。それを記録しておこうと思う。それを公開する。
 

 

2024年 Primary Bathroom 改装
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2025/3/12, 13
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新バスルームの風景2・ウェット・ルーム



去年改装したバスルームの写真です。
ドライな洗面エリアからドアを開けてウェット・ルームへ。


バスタブの側から
現在使用中 
このような感じで使ってます





2024年 Primary Bathroom 改装
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2025/3/12, 13
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新バスルームの風景1・シンク・エリア



去年改装したバスルームの写真です。新しいバスルームが完成して使い始めたのは 12月の半ば。今まで毎日使って2か月以上が過ぎた(もうすぐ3か月)。以前からこの改装にあたって様々なことを考えたので、そのことを書き留めておこうと思っていた。3カ月近く使用しても今のところ何の問題も無いようなので、そろそろ考えをまとめておこう。その文を始める前にそのお題の新バスルームの写真をまず公開。


ドライな洗面エリア
奥の扉がトイレ
洗面エリアに入る前のクローゼット

次はシャワー室へ…





2024年 Primary Bathroom 改装
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2025/3/12, 13
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2025年3月10日月曜日

Table – Cosmo (2025)



お洒落



Table – Cosmo (2025)
Cosmo – Single
Table
Released: January 22, 2025
℗ 2025 01 Records


ま~お洒落ですね。UK upfront club chart と commercial pop club chartにひっそりと上がってます。アシッド・ジャズかな。海亀は70年代後期のジャズ、フュージョン系の音が今のダンスミュージックで再現されるとすぐにお洒落だと言う。これもハービー・ハンコックとかがやってそうな音。大人ね。

このグループ(?)はスウェーデンの方々だそうですが、情報がほとんど出てこない。とりあえずYouTubeの情報欄に作曲の方々らしい名前が出てきた。

Valter Jonsson
Andreas Teodor
Alexander Fredman Forsberg
Benjamin Sällström


彼らの曲は今までにも他の曲がUK upfront club chart と commercial pop club chartに上がってます。気になるので記録しよう。


2025年3月9日日曜日

伊ピエモンテ州/Piemonte北イタリアのモスカートダスティ/Risata Moscato d'Asti DOCG 2022 とPappardelle with Basil Pesto



今回も北イタリアです。

先日北イタリアのピエモンテ州のクラフト系ワイン、Tintero Elvio 社 の Moscato d'Asti(アスティ地方のモスカート)のことを書いた時に触れたもう一つのワイン…Risata 社 のモスカート・ダスティこれもついでだから飲んで感想を書いておこうと思った。


しかし今回はたぶんペアリングを間違えた。


もちろんワインは美味しい。とても美味しい。そして合わせたパスタも美味しかった。しかし…ん~…後から気付いた…なんかこれ合わせるものじゃないよね…。ニンニクゴリゴリの緑のソース ペスト/Pesto(ジェノベーゼ) ですけど、この甘いワインはニンニクに合わない…。

調べたらPestoソースに合うのは、辛口の白ワインだそうだ。Sauvignon Blanc や Pinot Grigio あたりがいいのだそうだ。なんだ…間違ったわ。

しかしまぁいい。このワインはもう何度も飲んでいて(小さいプロセッコと共に)小さいボトルを常備しているのでもちろん嫌いなわけではない。おいしいです。だから一応記録しておきます。そうか、ニンニクはだめなのだな~学んだわ。


というわけで

Risata, Moscato d'Asti, D.O.C.G. 2022




美味しい。いかにもモスカート・ダスティ。最初に飲んだ時は感動しました。しかしモスカート・ダスティって皆こんな味なのでしょうね。皆美味しいし VIVINO.com の評価も高い。ほぼ皆4点以上。このワインも平均4.2点。

アメリカで一番売れているモスカート・ダスティだそうだ。たぶん大きな会社なのかな。マーケティングで成功してる。印象が La Marca社のプロセッコの売り方に似ている。誰が飲んでも美味しい飲み物で値段も安いし、それでアメリカで大量に売っているのだろうと思います。ここのスーパーでも750 mlのボトルと共に187 mlの一人分(?)のボトルが売っていて、まるで缶ソーダのようなノリで売ってる。だからうちも買ってる。全く気負わないカジュアル・ドリンク。



お味は…

これは今回たぶん組み合わせを間違ったのでRisata社に申し訳ない。というのも先日の Tintero Elvio 社のワインに比べると少し薄い(軽い)ような感じがしたから。たぶんニンニクの香りと合わなかっただけだと思います。ワインそのものは間違いなく美味しい。

ただ Tintero Elvio 社のような家族経営のストーリーが無いので、 Tintero Elvio 社のワインのような「宝物を見つけた」ような有難みは薄い。

Risata社は大きな会社のせいなのかストーリーも少ない。公式のYouTube映像で言っていたのは、

「このワインは、イタリアのピエモンテ/Piemonte 州、アスティ/Asti 地方の、カネッリ/Canelli というエリアで育つモスカート・ビアンコで作られるD.O.C.G.のワイン。アスティ地方で800年以上ワイン造りが行われているのは、石灰質の土地がブドウの栽培に向いているため。このワインは、1500エーカーの畑から500家族の農家が手作業でブドウを収穫し、その収穫量は1400万房になる。そのブドウで Risata 社により造られたのがこのワイン」

Risata 社がローカルの小規模の沢山の農家からモスカート・ビアンコのブドウを集めて、モスカートダスティを造っているようですね。これも La Marca 社のプロセッコと同じ生産体制。インダストリー的というのか。大きな規模だからこそ味が安定しているというのもあるのだろうと思います。

これも甘すぎず、ほんの少しの泡で香り高くおいしい飲み物。このワインはまた La Marca の プロセッコと共に常時ストックしておくと思います。



さてそれではちょっと組み合わせを失敗したのだろうけれど食べたものも記録

土曜日にKaimukiの町をうろうろして、雑誌で見たイタリア料理店を下見にいったら、小さなイタリアの食材店があった。そこで手作りのパスタとペスト・ソース(ジェノベーゼ)を売っていたので買ってきた。

というのも、以前からうちでもペスト・ソースをよく作るのだけれど、ちょっと前に「イタリア人はペストソースをどんな風に食べるのだろう」と調べたら、こういうビデオが見つかった。

https://www.youtube.com/watch?v=I3PX9V2D-hE



お姉さんが手作りの Mandilli de saea(シルクのハンカチの意味)というパスタを作ってペスト・ソースと合わせている。どうやらそれがイタリアの伝統的な食べ方らしいです。

自分で作ってもいいのだけど手間がかかるのでどうしようかな…と思っていたものだから、お店で生パスタ、パッパルデッレ/Pappardelle(豪快に食べる、食いしん坊の意味)が売っていたので、これならドライ・パスタより近いだろう…と思った。生パスタなら柔らかいから質感も近いかも…。

1パッケージは二人分  茹で時間は3分

手作りのペスト(ナッツ抜き)も購入。このナッツ抜きのソースに、うちで松の実をごりごりすり鉢ですって合わせてソースは完成(普段は全材料をフードプロセッサーで)。簡単パスタの出来上がり。まぁこれも美味しかったです。すごく簡単。

それにしてもパスタの形状でこんなにおいしさが違うとは。いつもはペストをスパゲティやフジッリ(Fusilli)に合わせるのだけれど、このゆるい柔らかなパスタに合わせると、名前のとおり Pappardelle(豪快に食べる、食いしん坊の意味)な感じで、いかにも口一杯にパスタがある感じですごく美味しい。 新しい発見。今度 Mandilli de saea (シルクのハンカチ)も作ってみようと思う。

こういういかにも濃いイタリア味は
辛口白ワインでピリッと締めるのがいいのだろう
今度やってみます


ペスト・ソースが沢山で余ったので、翌日のランチにミネストローネを作って乗せた。おいしかった。



ワインメモ
Risata, Moscato d'Asti, D.O.C.G. 2022
Vivino.com Score: 4.2 (平均)
Winery:Risata
Grapes:Moscato Bianco
Region:Italy / Northern Italy / Piemonte / Moscato d'Asti
Wine style:Italian Moscato d'Asti
Alcohol content:5.5%
Wine description
Bright, fresh, fragrant and frizzante with vibrant flavors. Aromas of ripe stone fruit, tangerines and honey. The wine is concentrated and flavorful; sweet, yet balanced.