去年は沢山花をつけたので今年はあまり咲かないだろうと思っていたら、二鉢の株が花芽を伸ばした。白い花はやっぱり去年よりも少し小さい。今年も猫が花の下で眠る。
能登半島地震 ─ 寄付・支援情報
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2022年2月27日日曜日
SHINee – Juliette (2009)
K-POPアイドル
SHINee – Juliette (2009)
Dance Ver.
Romeo – EP
SHINee
Released: May 18, 2009
℗ 2009 SM Entertainment
▼Japanese Ver. 2011 なんとキラキラ美しい
前回2月17日の音楽エントリーに、アメリカのアイドルWhy Don't Weを取り上げて男性アイドル/ボーイ・バンドについて少し書いた
「アイドルソングを舐めてはいけない。本当に心から気持ちのいい曲を可愛い男の子達に歌わせて売る。そのために様々な人々が関わっている。インダストリーですけれど…いい曲」
それであらためて思った…男性アイドルなら今はK-POPが最高なんだろうと。
今までK-POPには興味がなくてほとんど知らなかったのですけど、去年の夏にSHINeeのバック・カタログにはまった。な~んと本当にすごいグループ。全ての曲がいい。歌もうまい。ダンスもうまい。ルックスもいい。とにかくすごいな…と驚いたのです。数曲聴き続けて夏が終わるまでにはすっかりSHINeeファンになってしまった。これがK-POPなんだ。すごいな。
だってこの曲のリリースは2009年の13年前。それなのにもう全てが揃っている。なんと高度な。なんとキャッチーな。なんと華やかな。
それに個々のメンバーの能力がすごいだけじゃない。曲が素晴らしい。作曲とアレンジは、デンマーク人のRemee Sigvardt Jackmanさん、Mich Hedin Hansenさん、Joe Belmaatiさん、英国人のJay Seanさん。曲は欧州のダンス・ミュージックなのですね。作詞はSHINeeメンバーのJonghyunさんとMinhoさん。
このブログではここ3年ほど英国の若者向けダンスミュージック界隈を追っていて、いくつか欧米の男性アイドルも取り上げたのですけど、それらと比べても、今は音楽的にもアイドルは欧米よりK-POPの方が上。以前NCT 127の曲をとりあげた時にも書いた…「K-POPは世界中から才能のある作曲家を連れてきて曲を書かせている。もしかしたらK-POP界隈に世界中から才能が集まってきてるのではないか」と。韓国はそういう高品質なアイドル産業の仕組みを作り上げている。だから今BTSをはじめK-POPが世界中で売れているのだろう。本当にすごいことです。
みんなかっこいいね。もうすっかりSHINeeファンになった。まだ全曲聴いていないのだけれどこれからもっと聴きたい。このビデオの頃はみんな高校生ぐらい?一番若いテミンちゃんは16歳ぐらいかな。みんなキラキラ。このビデオを見ると自然に笑顔になる。ありがとう。
「アイドルソングを舐めてはいけない。本当に心から気持ちのいい曲を可愛い男の子達に歌わせて売る。そのために様々な人々が関わっている。インダストリーですけれど…いい曲」
それであらためて思った…男性アイドルなら今はK-POPが最高なんだろうと。
今までK-POPには興味がなくてほとんど知らなかったのですけど、去年の夏にSHINeeのバック・カタログにはまった。な~んと本当にすごいグループ。全ての曲がいい。歌もうまい。ダンスもうまい。ルックスもいい。とにかくすごいな…と驚いたのです。数曲聴き続けて夏が終わるまでにはすっかりSHINeeファンになってしまった。これがK-POPなんだ。すごいな。
だってこの曲のリリースは2009年の13年前。それなのにもう全てが揃っている。なんと高度な。なんとキャッチーな。なんと華やかな。
それに個々のメンバーの能力がすごいだけじゃない。曲が素晴らしい。作曲とアレンジは、デンマーク人のRemee Sigvardt Jackmanさん、Mich Hedin Hansenさん、Joe Belmaatiさん、英国人のJay Seanさん。曲は欧州のダンス・ミュージックなのですね。作詞はSHINeeメンバーのJonghyunさんとMinhoさん。
このブログではここ3年ほど英国の若者向けダンスミュージック界隈を追っていて、いくつか欧米の男性アイドルも取り上げたのですけど、それらと比べても、今は音楽的にもアイドルは欧米よりK-POPの方が上。以前NCT 127の曲をとりあげた時にも書いた…「K-POPは世界中から才能のある作曲家を連れてきて曲を書かせている。もしかしたらK-POP界隈に世界中から才能が集まってきてるのではないか」と。韓国はそういう高品質なアイドル産業の仕組みを作り上げている。だから今BTSをはじめK-POPが世界中で売れているのだろう。本当にすごいことです。
みんなかっこいいね。もうすっかりSHINeeファンになった。まだ全曲聴いていないのだけれどこれからもっと聴きたい。このビデオの頃はみんな高校生ぐらい?一番若いテミンちゃんは16歳ぐらいかな。みんなキラキラ。このビデオを見ると自然に笑顔になる。ありがとう。
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第5回「兄との約束」2月6日放送
本格大河
前回の4話で、人物達が面白いから似顔絵を描こうと思ったと書いたのですが、今回冒頭の戦闘シーンには驚きました。すごいわ。もうバリバリにリアルで怖い戦闘場面。生々しい。いや~びっくりした。
というのもワタクシ、三谷さん脚本の2016年の大河『真田丸』の最終回/第50話・大坂夏の陣の感想で「今の人は喧嘩の仕方を知らんのだね」と文句を言っていたのですよ。演出がダメダメじゃ…あんな物静かでゆるい戦争の描写があるものかと怒ったの。
だからびっくりです。NHKさん三谷さんすごいです今回。真田丸の時は文句を言ってごめんなさい。2022年にこ~んな素晴らしい戦闘場面が見れるなんて…感動しました。大きな拍手。
怖い。すごい迫力。冒頭の宗時の「かかれ~」の後の戦闘場面のスピード感。あぁこの戦闘って…源氏はまだ24人とか…でしたっけ?そして場面が変わって…上がった火の手を北条の館から見る頼朝「もう後には引けぬ…」。後ろから近づいた政子が不安そうに頼朝の手をそっと握る。そしてまた戦闘場面へ。鎧を着た人が刀を持って戦う音も生々しい。そして堤信遠(吉見一豊)を北条のパパと義時が討ち取ったシーンでは息を飲んだ。なんか…刀の切れが痛そうだ。グロはいかんよグロは。でもギリギリOK。本当に驚きました。怖い。
あのいつもニコニコ・ハッピーなパパ時政も、元気なポジティブ宗時も、土肥さんもガンガン人を斬ってる。すごいな~やっぱり武者なんだ…この方々、戦闘民なのね。そしてへっぴり腰の義時。彼はまだ戦に慣れてないらしい。怖がって震えているのもリアル。ドキドキした所でオープニングの曲。最初っからやるなぁ…気合が入ってます。
というわけで源平合戦の開始です。
私この辺りの詳しい出来事を知らないのですけど、このドラマはすごく情報が細かい。だからすごく面白い。丁寧に状況の解説。そして男達をしっかり描く。そして史実の間に盛り込まれる細かな情報。例えば少し前に回で、頼朝が「鯵を好まぬ」=魚の小骨がイヤ=頼朝はお坊ちゃん。今回の冒頭で政子が頼朝の手を握る様子も細やかな心理描写。
もしかして本格大河?。ですよね。この感想文は放送より遅れているので今の時点ではもう7話まで見ているのですけど面白いです。三谷さんだからコメディかと思ったら、いやそんなことはないと思います。重厚大河。俳優のオジサマ方が本当にかっこいい。男のドラマ。本格歴史時代劇。
★あらすじ
・1180年8月17日深夜(午前3時)源頼朝(大泉洋)の軍挙兵。北条時政(坂東彌十郎)、宗時(片岡愛之助)義時(小栗旬)らが、山木 兼隆(木原 勝利)堤信遠(吉見一豊)を討ち取る「山木館襲撃」。戦闘場面では土肥さん(阿南健治)が強いぞ。
・頼朝は坂東での政を開始。土地の分配を始めたら平家方が激怒。
・相模の大庭景親(國村隼)、梶原景時(中村獅童)、山内首藤経俊(山口馬木也)らが3000の兵を率いて出陣。怖い。大庭さん怒ってますね。平家軍は強そう。
・8月20日頼朝軍が出陣。それまでに集まった兵は300。ずいぶん増えた。
・北条家の女性達は伊豆山権現へ避難。
・頼朝の陣は石橋山の山中。大庭景親の陣は石橋山のふもと
・三浦からは三浦真澄(佐藤B作)義村(山本 耕史)の援軍1000が迫るが大雨のため酒匂川を渡れない。
・頼朝軍と大庭軍が戦闘開始「石橋山の戦い」←300と3000では勝てるわけがない。
・頼朝軍敗退。山中に隠れる。
・宗時が頼朝の観音像を取りに北条館を目指す。
・宗時が義時に語る
「俺はな、平家とか源氏とかそんなことどうでもいいんだ。俺はこの坂東を俺たちだけのものにしたい。坂東武者の世をつくる。そのてっぺんに北条が立つ。そのためには源氏の力がいるんだ。頼朝の力が。どうしてもな」
↑これこれ。これが義時の野心の元になる。なるほど~
・宗時討ち取られる。←びっくりしました。怖い場面。
2022年2月22日火曜日
米ドラマHBO 『The Gilded Age』(2022) ~Episode 4:己の中のスノビズムを刺激される
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『The Gilded Age』 (2022)
TV Series/米/カラー
/約50分・全9話/
制作:Julian Fellowes』
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製作・脚本は、英国 ITV のヒット作 『ダウントン・アビー/Downton Abbey』 のジュリアン・フェロウズ/Julian Fellowes氏。彼が今回はアメリカ・ニューヨーク市の1880年代の物語を手がける。
現在視聴中。毎週月曜日に放送されるのだが、週末に録画を視聴するので今うちでは4話まで見ている。
時代は1880年代。ニューヨーク・マンハッタンの一等地。その地には、家族の歴史を200年以上遡れるオランダ系の旧家、戦争の英雄を生み出した英国系の名家など、(アメリカでの)旧い家柄を誇る人々が裕福な暮らしを送っている。彼らは数世代続く世襲制の財産「Old Money」を持つ人々。彼らは自らの社交サークル/ハイ・ソサエティーの枠の中で、富と名誉をベースに貴族のように振舞う。
アメリカでは南北戦争(1861年~1865年)の後、急速に経済が発展した。時代の波に乗って新しく成功し「New Money」を持つ大富豪が、その閉じた堅苦しい「Old Money」のソサエティーに金の力で切り込んでくる。
ペンシルバニア州で育った箱入り娘・マリアン・ブルック/Marian Brook が両親を亡くし、父方の(オランダ系旧家に嫁いだ)未亡人の叔母・アグネス・ヴァン・ライン/Agnes van Rhijn を訪ねてニューヨークにやってくるところから話は始まる。最初はマリアンが主人公かと思わされるが、実際の話のメインは1880年代のニューヨークのハイ・ソサエティーの様子を描く事だろう。
第4話まで見た印象は、旧家と新興成金の戦い。それが面白い。ドロドロしてます。(あまりにも偏見がなさ過ぎて現代っ子がそのまま19世紀に迷い込んできたような)マリアンはあくまでもサイド・ストーリー。話の中心ではない。
見所は、新興の成金・鉄道王/railroad tycoon のジョージ・ラッセル/George Russell が、いかに旧家+名家ばかりで排他的なニューヨークのビジネス界に切り込むのか、そして彼の妻 Bertha Russell がいかに排他的で堅苦しいアッパーな女性達の奥様社交サークルに切り込んでいくのか。
1880年代のニューヨークを様々な角度から描く力作。今のところ私にはニューヨークの歴史の学びにもなっていて面白いです。第4話まで見た感想は「面白い」とだけ書いておこう。その印象がこれから変わることもないだろうと思う。基本的に描いているのはゴシップ系の人間ドラマだけれど、レベルは高い。面白いです。これからも期待。
★ネタバレ注意
最初は狭い世界の中の人々の下世話などんぐりの背比べ話かなと思いながら、このドラマが面白いのかどうか探っていたのだけれど、第3話で成金の鉄道王ラッセルが、意地悪な旧家+名家の排他的カタブツたちを札束で殴り始めた辺りからドラマとして面白くなってきた。旧家+名家か?それとも鉄道王成金か?…どちらにも肩入れすることはない。しかしどちらの心も理解できる。どちらも結構下衆なのですよ。だから面白い。さてこれからどうなるか。
ところでこのドラマの最初の数話を見ていてとても違和感を感じたことがある。それは、このドラマの名家+旧家の方々が…ニューヨークだかニューアムステルダムだか知らないが…ずいぶん偉そうに振舞っていること。
もしそんな彼らが新しく自由な社会を作ったのならそれは素晴らしいこと。しかし現実には、そのような(数世代続く)アメリカの成り上がり者達は、また(自分達が逃げ出してきたはずの)旧世界ヨーロッパの階級社会と全く同じサークルを作り、偏見に満ちた狭い世界で格付けをし合っている。なんだか…おかしいよね。1880年当時のアメリカ人って結局全員が成り上がり者 ㊟2 なのに(個人的な意見です)。
…なぜそのようなことを私が思ったのか。なぜなら(日本人をはじめ)旧世界の人間は誰でも皆過去との長い繋がりを持つわけで、それはアメリカ以外の旧世界ならどこでも同じ。(家系図を持ち出すまでもなく)旧世界の国の人間は、誰にでも国や土地に根ざした何百年~1000年を超えるルーツがあり、その文化や伝統、しきたり、社会のルールやしがらみを受け継いでいるのがあたりまえ。旧世界の人間は現在と過去に折り合いをつけながら生きている。
しかしそれがないのがアメリカ…彼らは皆なんらかの理由で旧世界を捨てた人々で、人の土地を奪って定住し、いつしか旧世界に反抗、独自の社会を発展させ富を成した人々。新しい世界をつくるはずだった人々。それなのにそんな希望に溢れた成り上がり者達が、また(新しい世界で)旧世界と全く同じ階級社会を作り上げ、自分達よりも少し後からやって来た新しい成り上がり者を排除するという皮肉。 このドラマを見ていてそんな馬鹿馬鹿しさを感じたし、もちろんだからこそ面白いとも思った。人間とはそもそもそういう生き物。
このドラマの脚本家は英国人のジュリアン・フェロウズ氏。もしかしたら彼もちょっとそんなことを考えているのではないかと思った場面が第4話で出て来た。オランダ系旧家に嫁いだ(マリアンの)叔母アグネス・ヴァン・ラインの家で働く英国人のバトラーが、通りの向かいの豪邸に住む新興成金のラッセル家にやってくる。そしてその家のテーブルセッティングを見て「うちは、こういう風には並べませんね」と違いを指摘する。正式な英国式とは違うとダメ出しをする。そうするとラッセル家のアメリカ人のバトラーはちょっと不安そうな顔をする。どんなに成金の大富豪がアメリカ人のバトラーを雇っても、近所の旧家の英国人のバトラーには敵わない。そんな格付けを必死に探っている人々。しかしそんな成金のラッセル家はフランス人のシェフを雇っていたりして…。
それを書いたのは英国人の脚本家。う~む…面白いね。こういうものも当時のアメリカでは結構リアルだったのかもしれませんよね。
2010年から英国 ITVで放送された『ダウントン・アビー/Downton Abbey』は、衣装やセットをものすごく凝っていたと聞いている。このドラマもその辺りのクオリティーを下げないようにしているだろうと期待できる。実際にセットや内装、衣装、家具…街の様子、諸々…ゴージャスです。
俳優さん達も素晴らしい。とにかく今楽しんで見てます。途中経過を記録しておく。
大まかなニューヨークの歴史
ヨーロッパ人の入植は、オランダ人が1614年にマンハッタンの南端に毛皮貿易のために建てた植民地が始まり。後にニューアムステルダムと呼ばれる。1664年イギリス人が街を征服、ニューヨークと名付けた。ニューヨークはイギリス帝国の支配の下で貿易港としての重要性を増す。独立戦争の間は大きな戦闘が繰り返され1783年の終戦までイギリス軍の占領が続いた。1790年にはアメリカ合衆国最大の都市へと成長。以降発展し続ける。1873年にセントラル・パークが開園。1898年にいくつかの郡を合わせて現在のニューヨーク市が形成される。(wikipediaより)
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余談ですがCNNやCBSの仕事で有名なジャーナリストのアンダーソン・クーパー氏の母親は、ヴァンダービルト/Vanderbilt 家の出身。彼の5世代前の祖父コーネリアス・ヴァンダービルト(1794年 - 1877年)は19世紀に海運業から始めて鉄道王となり、世界一の大富豪の一人…ヴァンダービルト家は歴史上7番目に裕福な一族となったらしい。その祖先はオランダのユトレヒト州の農民。1650年にオランダからアメリカのオランダ植民地 New Netherland に年季奉公人としてやってきた移民だったそう。このドラマで言うところのオランダ系の旧家か…と思ったらそうではないらしい。1880年の時点では、このコーネリアスが1830年代から彼一代で築いた富は成金の「New Money」とみなされたらしい。「Old Money」とは1880年以前に何世代も受け継がれてきた富を持つ一族=資産家だそうだ。(上に書いた追記を参照)
ペンシルバニア州で育った箱入り娘・マリアン・ブルック/Marian Brook が両親を亡くし、父方の(オランダ系旧家に嫁いだ)未亡人の叔母・アグネス・ヴァン・ライン/Agnes van Rhijn を訪ねてニューヨークにやってくるところから話は始まる。最初はマリアンが主人公かと思わされるが、実際の話のメインは1880年代のニューヨークのハイ・ソサエティーの様子を描く事だろう。
第4話まで見た印象は、旧家と新興成金の戦い。それが面白い。ドロドロしてます。(あまりにも偏見がなさ過ぎて現代っ子がそのまま19世紀に迷い込んできたような)マリアンはあくまでもサイド・ストーリー。話の中心ではない。
見所は、新興の成金・鉄道王/railroad tycoon のジョージ・ラッセル/George Russell が、いかに旧家+名家ばかりで排他的なニューヨークのビジネス界に切り込むのか、そして彼の妻 Bertha Russell がいかに排他的で堅苦しいアッパーな女性達の奥様社交サークルに切り込んでいくのか。
1880年代のニューヨークを様々な角度から描く力作。今のところ私にはニューヨークの歴史の学びにもなっていて面白いです。第4話まで見た感想は「面白い」とだけ書いておこう。その印象がこれから変わることもないだろうと思う。基本的に描いているのはゴシップ系の人間ドラマだけれど、レベルは高い。面白いです。これからも期待。
★ネタバレ注意
最初は狭い世界の中の人々の下世話などんぐりの背比べ話かなと思いながら、このドラマが面白いのかどうか探っていたのだけれど、第3話で成金の鉄道王ラッセルが、意地悪な旧家+名家の排他的カタブツたちを札束で殴り始めた辺りからドラマとして面白くなってきた。旧家+名家か?それとも鉄道王成金か?…どちらにも肩入れすることはない。しかしどちらの心も理解できる。どちらも結構下衆なのですよ。だから面白い。さてこれからどうなるか。
ところでこのドラマの最初の数話を見ていてとても違和感を感じたことがある。それは、このドラマの名家+旧家の方々が…ニューヨークだかニューアムステルダムだか知らないが…ずいぶん偉そうに振舞っていること。
というのも彼らもルーツをたどれば、元々はたった250年~200年ほど前に、ヨーロッパの堅苦しい封建制下での階級社会や宗教弾圧から逃げ出してアメリカ大陸に渡った無一文の人々。貴族なんてとんでもない ㊟1。彼らのほとんどは欧州の貴族とは血縁的な繋がりがない。そんな人々がアメリカで何らかの形で成功し大富豪になった。
もしそんな彼らが新しく自由な社会を作ったのならそれは素晴らしいこと。しかし現実には、そのような(数世代続く)アメリカの成り上がり者達は、また(自分達が逃げ出してきたはずの)旧世界ヨーロッパの階級社会と全く同じサークルを作り、偏見に満ちた狭い世界で格付けをし合っている。なんだか…おかしいよね。1880年当時のアメリカ人って結局全員が成り上がり者 ㊟2 なのに(個人的な意見です)。
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追記 ㊟1, ㊟2:訂正、少し調べたら、私の無知でした。「Old Money」の人々とは、例えばアメリカがまだ英の植民地だった時代に、英国から事業主としてやってきた裕福な英国人で、独立戦争(1775~1783)以前に本国との取引で富を成した人々。その子孫が自らを「Old Money」と呼び、南北戦争(1861~1865)以降に財を成した「New Money」の新興成金と区別していたらしい。彼らは旧世界の貴族ではないかもしれないが無一文ではなかった。その「Old Money」の人々が初期のアメリカで政治家や社会のリーダーとして国を牽引したのだそう。
アメリカの人々には大変失礼な嘘(私の思い込み)を書いて申し訳なかった。このアメリカの歴史は面白いので、もう少し調べようと思う。
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…なぜそのようなことを私が思ったのか。なぜなら(日本人をはじめ)旧世界の人間は誰でも皆過去との長い繋がりを持つわけで、それはアメリカ以外の旧世界ならどこでも同じ。(家系図を持ち出すまでもなく)旧世界の国の人間は、誰にでも国や土地に根ざした何百年~1000年を超えるルーツがあり、その文化や伝統、しきたり、社会のルールやしがらみを受け継いでいるのがあたりまえ。旧世界の人間は現在と過去に折り合いをつけながら生きている。
しかしそれがないのがアメリカ…彼らは皆なんらかの理由で旧世界を捨てた人々で、人の土地を奪って定住し、いつしか旧世界に反抗、独自の社会を発展させ富を成した人々。新しい世界をつくるはずだった人々。それなのにそんな希望に溢れた成り上がり者達が、また(新しい世界で)旧世界と全く同じ階級社会を作り上げ、自分達よりも少し後からやって来た新しい成り上がり者を排除するという皮肉。 このドラマを見ていてそんな馬鹿馬鹿しさを感じたし、もちろんだからこそ面白いとも思った。人間とはそもそもそういう生き物。
このドラマの脚本家は英国人のジュリアン・フェロウズ氏。もしかしたら彼もちょっとそんなことを考えているのではないかと思った場面が第4話で出て来た。オランダ系旧家に嫁いだ(マリアンの)叔母アグネス・ヴァン・ラインの家で働く英国人のバトラーが、通りの向かいの豪邸に住む新興成金のラッセル家にやってくる。そしてその家のテーブルセッティングを見て「うちは、こういう風には並べませんね」と違いを指摘する。正式な英国式とは違うとダメ出しをする。そうするとラッセル家のアメリカ人のバトラーはちょっと不安そうな顔をする。どんなに成金の大富豪がアメリカ人のバトラーを雇っても、近所の旧家の英国人のバトラーには敵わない。そんな格付けを必死に探っている人々。しかしそんな成金のラッセル家はフランス人のシェフを雇っていたりして…。
それを書いたのは英国人の脚本家。う~む…面白いね。こういうものも当時のアメリカでは結構リアルだったのかもしれませんよね。
2010年から英国 ITVで放送された『ダウントン・アビー/Downton Abbey』は、衣装やセットをものすごく凝っていたと聞いている。このドラマもその辺りのクオリティーを下げないようにしているだろうと期待できる。実際にセットや内装、衣装、家具…街の様子、諸々…ゴージャスです。
俳優さん達も素晴らしい。とにかく今楽しんで見てます。途中経過を記録しておく。
大まかなニューヨークの歴史
ヨーロッパ人の入植は、オランダ人が1614年にマンハッタンの南端に毛皮貿易のために建てた植民地が始まり。後にニューアムステルダムと呼ばれる。1664年イギリス人が街を征服、ニューヨークと名付けた。ニューヨークはイギリス帝国の支配の下で貿易港としての重要性を増す。独立戦争の間は大きな戦闘が繰り返され1783年の終戦までイギリス軍の占領が続いた。1790年にはアメリカ合衆国最大の都市へと成長。以降発展し続ける。1873年にセントラル・パークが開園。1898年にいくつかの郡を合わせて現在のニューヨーク市が形成される。(wikipediaより)
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余談ですがCNNやCBSの仕事で有名なジャーナリストのアンダーソン・クーパー氏の母親は、ヴァンダービルト/Vanderbilt 家の出身。彼の5世代前の祖父コーネリアス・ヴァンダービルト(1794年 - 1877年)は19世紀に海運業から始めて鉄道王となり、世界一の大富豪の一人…ヴァンダービルト家は歴史上7番目に裕福な一族となったらしい。その祖先はオランダのユトレヒト州の農民。1650年にオランダからアメリカのオランダ植民地 New Netherland に年季奉公人としてやってきた移民だったそう。このドラマで言うところのオランダ系の旧家か…と思ったらそうではないらしい。1880年の時点では、このコーネリアスが1830年代から彼一代で築いた富は成金の「New Money」とみなされたらしい。「Old Money」とは1880年以前に何世代も受け継がれてきた富を持つ一族=資産家だそうだ。(上に書いた追記を参照)
2022年2月21日月曜日
日本テレビ 水曜ドラマ『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』第6話
このドラマは日本では2022年1月12日スタート。現在第6話まで放送。
★ネタバレ注意
こういう若い人向けのドラマはいつも軽~い気持ちで見始める。私が東京を離れてからもう随分長い時間が経ったのだけれど、今の東京はどんな感じなのかな~とか、いまどきの東京の若者はどんな感じなのかな~などと気楽に見る。大抵は見てそのままなことが多いのですけど、時々すごく面白くなる。今回もそう。
今回は最後にとうとう…「ぇぇぇぇぇ? ヤダ~❤」と思わず声が出た。ですよね。びっくりしたわも~。泣いてる女の子を キュッ…と。キャ~~~…ありがたや…
まずこのドラマは高梨雛子の高畑充希さんがかわいい。彼女は面白い。本当に表情が豊か。彼女を見てるだけで引き込まれる。カワイイ。面白い。愛嬌だな。すごく愛嬌のある女優さん。すごく面白いです。楽しい。演技が自然。すごくうまい女優さんなのだろうと思います。彼女に惹き付けられる。これから彼女=雛子がどうなっていくのか? 楽しみ。応援したくなる。ショートのヘアもかわいい。
しかしこのドラマの魅力は他にある。恋愛もの+浅海社長の謎ですね。
浅海社長(松田翔太)はどういう人なのだろう? ミステリー。もうこの謎…浅海社長の中身がわかるまで、このドラマはやめられない。知りたいもんね。どうしてあんなに篭ってしまったのだろう?自分の気持ちが外に出せない人?これが知りたいです。興味津々。さて雛子ちゃんは彼が心を開くきっかけになるのか???
そして大牙君(志尊淳)とはどうなるのだろう?これも知りたい。今回第6話でとうとうハグしてましたけど、ぃゃ~ん…どうなるの?これ。見逃せません。
でもじゃあどうなるの?浅海社長はどうなる?これは難しい選択。ストーリーがどちらにころぶのか今のところさっぱりわからない。今は雛子ちゃんは浅海社長が好きなのですよね。
そしてライバル・野上フーズ・ホールディングスの野上さん(笠松将)が言うところの浅海社長の過去とは何だろう?彼は何かを明かしてくれるのか?
まぁ私が興味のあるのはそこです。今回最後の大牙君とのシーンはキューンとしました。いいですねぇ…。
さぁ、雛子ちゃんどうする?大牙君とステップフォワードか?それとも浅海社長の心を溶かすのか?さぁさぁさぁ…どうする???? ドキドキ
そしてライバル・野上フーズ・ホールディングスの野上さん(笠松将)が言うところの浅海社長の過去とは何だろう?彼は何かを明かしてくれるのか?
まぁ私が興味のあるのはそこです。今回最後の大牙君とのシーンはキューンとしました。いいですねぇ…。
さぁ、雛子ちゃんどうする?大牙君とステップフォワードか?それとも浅海社長の心を溶かすのか?さぁさぁさぁ…どうする???? ドキドキ
2022年2月17日木曜日
Jonas Blue, Why Don't We - Don’t Wake Me Up (2022)
キャッチーですね
Jonas Blue, Why Don't We - Don’t Wake Me Up (2022)
Lyric Video
Don’t Wake Me Up – Single
Jonas Blue & Why Don't We
Released: January 7, 2022
A Positiva / EMI release; ℗ 2022 Universal Music Operations Limited
良曲。ま~これはキャッチーだ。やっぱりアイドルソングを舐めてはいけない。本当に心から気持ちのいい曲を可愛い男の子達に歌わせて売る。そのために様々な人々が関わっている。インダストリーですけれど…いい曲です。
★Jonas Blue
Guy James Robinさんは英国ロンドンのDJ、record producerそしてsongwriter。1989年生まれ。彼の名前はよく見かける。よく売れている方ですね。
★Why Don't We
2016年に結成されたアメリカのボーイバンド。2000年前後に生まれた今20代前半の方々らしいです。メンバーは5人。
Jonah Marais
Corbyn Besson
Daniel Seavey
Jack Avery
Zach Herro
Don’t Wake Me Up
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太陽が僕の顔にキスした
本物だったらいいのに
僕は孤独で場違い
君が側にいない時は
君の心も同じように言ってる?
こんなに幾晩も一人ぼっちで Yeah
それとも僕だけ?
君に帰って来て欲しいと思ってるのは
僕が君を幸せにできるのかどうかわからないから
どんな成功の確率でも 僕はトライしたい
百万マイルも離れていても 君が僕の側にいるみたいに感じる
今は 僕らの愛は僕の心の中に存在してる
だから 真夜中に僕を起こさないで
だって僕はやっと君をみつけたから
君の愛を感じるよ 目を閉じるたびに
僕はやっと君をみつけたから
一番苦しい時 僕は暗闇の中に君を見つける
君は夢 それで十分 (that is enough), yeah
真夜中に僕を起こさないで
だって僕はやっと君をみつけたんだから
Ooh-ooh-ooh, ooh-ooh-ooh
やっと君をみつけた
Ooh-ooh-ooh, ooh-ooh-ooh
やっと君をみつけた (found you)
夏の日々は遠のいた
バックミラーの中だけにそんな日々が見えるね (rearview, yeah)
どうやったらもう一度君を抱き締められるだろう?
君を安心させるために
僕が君を幸せにできるのかどうかわからないから
どんな成功の確率でも 僕はトライしたい
遠く離れていても 君が僕の側にいるみたい (I feel you with me)
今 僕らの愛は僕の心の中に存在してる
だから 真夜中に僕を起こさないで
だって僕はやっと君をみつけたから (found you)
君の愛を感じるよ 目を閉じるたびに
僕はやっと君をみつけたから
一番苦しい時 僕は君を暗闇の中に見つける
君は夢 それで十分 (that is enough), yeah
真夜中に僕を起こさないで
だって僕はやっと君をみつけたんだから
Ooh-ooh-ooh, ooh-ooh-ooh
やっと君をみつけた (yeah, I finally found)
Ooh-ooh-ooh, ooh-ooh-ooh
やっと君をみつけた (yeah, I finally found)
真夜中に僕を起こさないで
だって僕はやっと君をみつけたんだから
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Songwriters: Guy James Robin / Zach Herron / Jonah Marais / Daniel Seavey / Corbyn Besson / Jack Avery / Lukas Costas / Rebecca Krueger
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第4回「矢のゆくえ」1月30日放送
1180年(治承4年)。8月17日・頼朝挙兵まで。
★あらすじ
挙兵は17日と決まった。頼朝の軍が戦支度。まず狙うのは目代・山木兼隆(木原勝利)と目代の後見人・いじわるな堤信遠(吉見一豊)。
前日の8月16日。集まる兵が少なくて焦る。北条宗時(片岡愛之助)と義時(小栗旬)は兵を集めに出る。北条家の慌しい様子に気付いた伊東の娘・八重(新垣結衣)が、訪ねてきた義時を探る。それに答えて義時は戦があるかもと答える。それを八重は父・伊東祐親(浅野和之)に伝える。伊東はそれを大庭景親(國村隼)に伝える。
17日当日。八重は夫・江間次郎(芹澤 興人)から「山木兼隆が足を痛めて館にいること」を知る。八重は川向こうの北条家に白い布を結んだ矢を射て「出陣の好機」とメッセージを送る。その夜、源氏挙兵。
やる気満々元気一杯。いつもポジティブマンの北条宗時。
しかしなかなか兵が集まりません。挙兵を迷う頼朝。
8月16日。北条の館には、湯河原の土肥実平(阿南健治)。参戦に迷う土肥を頼朝が自ら口説く。
また同じく訪ねてきていた岡崎義実(たかお鷹)も口説く。
佐々木秀義(康すおん)もやってきた。
この佐々木爺が最高。すごい面白い。表情がすご~い。最高。あの演技。あの声。台詞の間。最高。あの下がり眉!俳優さんの康すおんさんがすご~い❤ もう見ていて笑顔笑顔笑顔。すごいカワイイお爺ちゃん。ムスコガヨニンッ!笑笑笑爆笑だわ。
その後もなんだか凸凹多様な兵が集まってきて面白い。史実だけれどちょっとコメディ風味。三谷さんの脚本は細々と脇役が面白いのですよね。みんないい。脇役がみんないい。それがよくわかった回。実は佐々木爺があまりにも面白いので、いつもは面白枠の大泉さんの頼朝が普通の人に見える。佐々木爺おそるべし。頼朝が上品で高慢ちきでスノッブなお坊ちゃんキャラに見えるのもこれまた意外で面白い。そして主役の義時の小栗旬さんはうまい!安心できる。このお方がどのように変わっていくのかも楽しみです。私はこの4話を見て今年は似顔絵を書こうと思った。
そして不安な頼朝の夢枕にまた後白河法皇(西田敏行)が立つ。またバシバシ殴られる笑。
そして17日。はにかみながら八重を三島明神の祭りデートに誘う江間次郎。かわいいよね。
彼の情報で山木が館にいること知った八重が北条にメッセージを送る。
その夜8月17日深夜、皆ドキドキ…源氏の軍は北条の館を出発!かっこいいです。頼朝は出かけないの?
堤信遠の館を取り囲む。火の矢を放つ。源平合戦開始!!!く~かっこいい!
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