本格大河
前回の4話で、人物達が面白いから似顔絵を描こうと思ったと書いたのですが、今回冒頭の戦闘シーンには驚きました。すごいわ。もうバリバリにリアルで怖い戦闘場面。生々しい。いや~びっくりした。
というのもワタクシ、三谷さん脚本の2016年の大河『真田丸』の最終回/第50話・大坂夏の陣の感想で「今の人は喧嘩の仕方を知らんのだね」と文句を言っていたのですよ。演出がダメダメじゃ…あんな物静かでゆるい戦争の描写があるものかと怒ったの。
だからびっくりです。NHKさん三谷さんすごいです今回。真田丸の時は文句を言ってごめんなさい。2022年にこ~んな素晴らしい戦闘場面が見れるなんて…感動しました。大きな拍手。
怖い。すごい迫力。冒頭の宗時の「かかれ~」の後の戦闘場面のスピード感。あぁこの戦闘って…源氏はまだ24人とか…でしたっけ?そして場面が変わって…上がった火の手を北条の館から見る頼朝「もう後には引けぬ…」。後ろから近づいた政子が不安そうに頼朝の手をそっと握る。そしてまた戦闘場面へ。鎧を着た人が刀を持って戦う音も生々しい。そして堤信遠(吉見一豊)を北条のパパと義時が討ち取ったシーンでは息を飲んだ。なんか…刀の切れが痛そうだ。グロはいかんよグロは。でもギリギリOK。本当に驚きました。怖い。
あのいつもニコニコ・ハッピーなパパ時政も、元気なポジティブ宗時も、土肥さんもガンガン人を斬ってる。すごいな~やっぱり武者なんだ…この方々、戦闘民なのね。そしてへっぴり腰の義時。彼はまだ戦に慣れてないらしい。怖がって震えているのもリアル。ドキドキした所でオープニングの曲。最初っからやるなぁ…気合が入ってます。
というわけで源平合戦の開始です。
私この辺りの詳しい出来事を知らないのですけど、このドラマはすごく情報が細かい。だからすごく面白い。丁寧に状況の解説。そして男達をしっかり描く。そして史実の間に盛り込まれる細かな情報。例えば少し前に回で、頼朝が「鯵を好まぬ」=魚の小骨がイヤ=頼朝はお坊ちゃん。今回の冒頭で政子が頼朝の手を握る様子も細やかな心理描写。
もしかして本格大河?。ですよね。この感想文は放送より遅れているので今の時点ではもう7話まで見ているのですけど面白いです。三谷さんだからコメディかと思ったら、いやそんなことはないと思います。重厚大河。俳優のオジサマ方が本当にかっこいい。男のドラマ。本格歴史時代劇。
★あらすじ
・1180年8月17日深夜(午前3時)源頼朝(大泉洋)の軍挙兵。北条時政(坂東彌十郎)、宗時(片岡愛之助)義時(小栗旬)らが、山木 兼隆(木原 勝利)堤信遠(吉見一豊)を討ち取る「山木館襲撃」。戦闘場面では土肥さん(阿南健治)が強いぞ。
・頼朝は坂東での政を開始。土地の分配を始めたら平家方が激怒。
・相模の大庭景親(國村隼)、梶原景時(中村獅童)、山内首藤経俊(山口馬木也)らが3000の兵を率いて出陣。怖い。大庭さん怒ってますね。平家軍は強そう。
・8月20日頼朝軍が出陣。それまでに集まった兵は300。ずいぶん増えた。
・北条家の女性達は伊豆山権現へ避難。
・頼朝の陣は石橋山の山中。大庭景親の陣は石橋山のふもと
・三浦からは三浦真澄(佐藤B作)義村(山本 耕史)の援軍1000が迫るが大雨のため酒匂川を渡れない。
・頼朝軍と大庭軍が戦闘開始「石橋山の戦い」←300と3000では勝てるわけがない。
・頼朝軍敗退。山中に隠れる。
・宗時が頼朝の観音像を取りに北条館を目指す。
・宗時が義時に語る
「俺はな、平家とか源氏とかそんなことどうでもいいんだ。俺はこの坂東を俺たちだけのものにしたい。坂東武者の世をつくる。そのてっぺんに北条が立つ。そのためには源氏の力がいるんだ。頼朝の力が。どうしてもな」
↑これこれ。これが義時の野心の元になる。なるほど~
・宗時討ち取られる。←びっくりしました。怖い場面。