2020年3月12日木曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第8回「同盟のゆくえ」3月8日放送



ざわざわしてます。

 
★あらすじ
1548年 光秀(長谷川博己)が尾張で織田信長(染谷将太)を見る。帰って来て帰蝶(川口春奈)に結婚を勧める。帰蝶承諾。道三(本木雅弘)喜ぶ。土岐頼芸(尾野としのり)と斎籐高政(伊藤英明)は面白くない…帰蝶を止めなかった光秀を咎めるが、光秀は「美濃は海のある尾張と結んだ方がいい」と説く。高政怒る…ママ深芳野(南果歩)に泣きつく。(門脇麦)が京に立つ。15492月…帰蝶の嫁入り。今川義元(片岡愛之助)は機嫌が悪い。松平広忠(浅利陽介)を戦に焚きつける。

 
今回もいろいろとありましたが大きな事件はなく、繋ぎの回という感じでしょうか。


尾張で信長を見てきて「さてどうしようか」と悩む光秀に、母牧の方がアドバイス

「人はいくら良い人でいくらお慕いしても、一緒に消えてしまうことはできぬ…人は消えてもあの山や畑は変わらずそこにある。変わらずあるものを守っていくのが残された者の務めかもしれぬ。十兵衛、大事なのはこの国ぞ」

おおおおおぉ…こういう言葉は戦国時代で聞くと納得ですね。当時はテリトリーを確保するために戦っていたわけですもんね。…しかしこれは(どんな分野であれ)昔ながらの伝統を未来に繋いでいくために必要な考え方でもありますね。現代でも。

 
さて帰蝶さんの織田家への結婚が決まりました。
 
光秀を両手でバシバシ叩いて喜ぶ道三

それで帰蝶さんのお兄さんの高政君が機嫌が悪い。おっと土岐頼芸氏も機嫌が悪い。このお方は斎籐道三がお伺いを立てずに勝手なことをするのが面白くない。それなのに光秀がまた「いや尾張と手を結ぶのはいいと思う」とはっきり言う。光秀は何でもはっきりと言う。

面子を潰された高政は面白くない。ぶつぶつ言ってる。

そしてママの部屋に来てまた文句を言ってる。うわ~この二人面白いねぇ。なんだ高政君はマザコンなのか。
それにしても高政の伊藤英明さんはお顔が整ってます。まぁー端整。綺麗過ぎてニヤニヤしてしまうお顔。整いすぎて軽く見えてしまうタイプだな。いるんですよ昔から、こういう印象の俳優さん。昔のアラン・ドロンとかロブ・ロウとか。びっくりするぐらい綺麗なお顔なのに整いすぎて印象が軽い。若い頃のジェームズ・マースデンもアメコミみたいな顔。左右対称。 でも綺麗で軽そうだからこそ合う役柄もありますよね。この高政もすごくいい。端整なお顔の息子をママがかわいがってそうだもの。ふふ

というわけで道三が勝手に色々とやっているので、土岐さんは怒ってます。そして織田家が美濃の斎籐と結んだことで今川も怒ってます。家康君のパパ・松平広忠を焚きつけてます。
 
 
帰蝶さんは嫁入りをすれば、さすがに胆が据わってますね。最後に行方不明の信長を待ちながらニヤリとしてましたよ。
 
 
今週の駒ちゃんはうざいぞ。帰蝶さんに「光秀様が今も好き?」と確認し、光秀には「やっぱり帰蝶様が好き?」と訊ねる。そして勝手に泣く。うざいなー笑笑 君はそれを聞いてどうするのだ? 15歳ぐらいだからしょうがないか。
 
しかし駒ちゃんは若い女の子なのに一人で山道を帰るのは危ないですよねー襲われそう。夜は大丈夫なの?光秀君もっと考えてあげなさいよ。


2020年3月8日日曜日

新型コロナウィルス1:田舎ライフ



まだ新型コロナウィルスの事がよくわかっていなかった3月頃の不安な気持ちを書いてます。


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世の中がそわそわしている。私もどうも落ち着かない。世の中で起こっている様々なことはメディアで知るだけなのだけれど勝手に心が影響を受けている。

ここのところ暫く篭っている。まるで田舎暮らしのようだ。

繁華街には行かない。先日オペラには行ったけれど暫く人の賑わう辺りには行っていない。観光地やショッピング・モールにも行かない。お買い物は近所で日用品を買うだけ。

それでも殆ど困らない。洋服や靴も買う必要がない。クローゼットに十分ある。洗濯機が回れば何の不自由もない。

スーパーには週1回行って一週間分の食料を買い込む。旦那Aが自宅勤務なので毎日料理をするのは普段と変わらない。ただ週末に外食をしなくなったので、いつもより料理に気合をいれる時間が出来た。週末はローストチキンを丸ごと買ってきて、肉を骨から外してからとりがらを鍋に入れてスープを取った。今日は美味しいスープが出来た。

先週の33日には(なんちゃって)ちらし寿司も作った。昨日はちょっと前に作ったアイスボックス・クッキーの冷凍生地を出してきて12個クッキーを焼いた。ちょっと前にはパウンドケーキを焼いた。普段やらないことをやってみようかと思うようになった。

庭に穴を掘ってちょっと前に買っていた木の苗を植えた。地面にまた芝の種を蒔く。古い鉢にそのままになっている古い羊歯を植え替えなければ。

2月から出していたお雛様の収納場所を確保するために、先日は思い切って(引っ越してきて以来そのままになっていた)棚の片付けと整理。大昔のPCゲームの箱をいくつか捨てた。なぜあんなものをとっておいたのだろう。そのままになっている2つの古いPCもデータを消して捨てなければ(Best Buyに持っていく)。たぶん35年前の学生時代の画材も箱に入っているはずだ。今度こそ捨てよう。


週末に出かけなければやることはいくらでも出てくる。風が強くなければ気晴らしに海岸を散歩。雨の降る肌寒い日は猫さんを乗せてソファーで昼寝。


様々なニュースで心がそわそわするせいか、どうも落ち着いて映画やドラマの感想も書けない。書きたいお題がいくつか溜まっていて困ったな…どうして今年は文を書く時間がとれないのだろう…と思ったのだけれど、単純に自分で勝手にそわそわしているだけなのだろうと思う。


新型コロナウィルス4:素材別ウィルスはどれほど長く生きているのか?+消毒するべきもの ---2020/4/20
新型コロナウィルス3:スーパー買出し後の食料品の消毒ビデオに学ぶ  ---2020/4/20
新型コロナウィルス2:今やっていること・考えていること ---2020/4/5追加4/19
新型コロナウィルス1:田舎ライフ  ---2020/3/8


Keith Urban - God Whispered Your Name (2020)



懐かしいアメリカンロック



Keith Urban - God Whispered Your Name (2020)


God Whispered Your Name - Single
Released: 27 Feb 2020
A Hit Red Records/Capitol Records Nashville Release;
℗ 2020 Hit Red Records, under exclusive license to UMG Recordings, Inc.



数日前の『The Late Show with Stephen Colbert』に出てきたKeith Urbanさんの曲。キースさんと言えば私はニコール・キッドマンさんの旦那さん…という事ぐらいしか知らない。いやもちろんカントリー系のシンガーだというのは聞いていたけれど、曲は一度も聴いたことがなかった。

スタジオでのトークの後、番組の最後にこの曲を演奏なさったのだけれど、まーなんと穏やかな気持ちのいい曲だろうかと思った。こういう曲、普段聴かないから妙に新鮮。

出だしは…ああカントリーね…と思ったら、サビで急に綺麗な響き。いい曲だ。それにとてもいい声。


このサビのアレンジの響きは、1980年初期のアメリカのポップロックの響きですよね。西海岸あたりから流行った音…デビッド・フォスターとか…シカゴ、マイケル・マクドナルド、ボズ・スキャッグス、エア・サプライ、イーグルス、REOスピードワゴン…ものすご~く久しぶりに聴く音の響き。ものすごく懐かしい。なんだか涙が出るほど懐かしい。


昔こういう響きの曲がラジオから流れていた頃、高校生だったワタクシはアメリカという国にこれといった理由もなくただ憧れておりました。英国のパンクやニューロマンティックはエッジが効いていてお洒落でしたけれど、アメリカから聞こえてくるAdult Contemporary(日本ではAORと言ってましたね)の曲は、なんだか大人で穏やかで優しい響き。

「アメリカっていい所なのかな…」と思っていた。

実際にはアメリカは白人の中流階級の人々にとってのいい国だったわけですが。今でもこういう曲を聴く人達はやっぱり保守的なのかなぁ…。「神様が君の名前を囁いた」なんていかにもですもんね。でもいい曲。懐かしい昔のアメリカの音楽。気持ちのいい曲なので記録しておこう。


2020年3月4日水曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第7回「帰蝶の願い」3月1日放送



今回は戦国の女性がテーマです。


★あらすじ
1548年 秋。美濃。尾張の織田信秀(高橋克典)は、美濃の斎籐道三(本木雅弘)と和議を結ぶことを決める。道三の娘・帰蝶(川口春奈)を息子の妻に迎え入れたいと伝えてきた。帰蝶は光秀(長谷川博己)に「尾張への輿入れを止めてほしい」と頼む。道三は織田家との和議の理由を光秀に話す。帰蝶は光秀に尾張へ行って織田信長(染谷将太)を見てきてほしいと頼む。


海亀ちょっと泣きました。今週はじんときましたね~びっくりした。戦国の女性の人生を思い大河ドラマで泣く。

川口春菜さんは本当にいい女優さんだ。品がいい。声がいい。繊細な表情も素晴らしい。もちろん脚本も素晴らしいのだけれど、今回私は川口さんの演技で泣いたのだろうと思います。


帰蝶さんは光秀が好きなのね。好きだから光秀の姿を見ると一瞬嬉しそうな顔をする…それなのに直接話し始めるとコチコチに上から目線のお姫様。本当は光秀のことが好きなのに、それが伝わらないようにちょっと冷たく振舞う。若い娘さんはこういう感じですよね。プライドの高いお姫様。

そんな勝気なお姫様の彼女が、父親から敵国への輿入れを申し付けられて、光秀/十兵衛の元に助けを求めてやってきた。

「(光秀のことを)一番親しい身内と思うている…。今度は私を守ってほしい。尾張などへ嫁には出してはならぬ。皆にそう申してほしい。」と泣きそうな顔。

そして後半、「旅か…旅をしてみたい…。十兵衛、供をせよ」とはしゃぐ。しかし光秀の表情を見て顔を曇らせる。

 光秀に「織田の嫡男はうつけ…」と話し「十兵衛、見てきてくれぬか。そなたの目はこの帰蝶の目ぞ。しかと見てきてほしい」
 
…帰蝶さんは、精一杯光秀に「好き」を伝えている。切ない。

遠い国に行きたくない。今まで敵だった国など行きたくない。好きな人に「助けてほしい」と訴える。帰蝶さんはこの頃14歳ぐらいだそうだ。


「信長を見てきてほしい」と帰蝶に頼まれ、光秀が「(私が信長を)見て、もしよきお方なら嫁がれますか?」…その問いに帰蝶は答えない。片思いの好きな人に「(よその男)に嫁ぐのか」と聞かれて何も言えない。振り向かず、無言で目に涙をためて下を向く。私も泣く。切ない。

駒ちゃんがその二人の様子を見て下を向く。彼女の恋も叶わない。二人とも辛い。戦国の女性の心を描いた繊細な脚本。いいドラマ。心に触れました。


今週は戦国の女性の生き方が大きなテーマでしたね。光秀の母・牧の方(石川さゆり)が武家の女の心得を説く場面もありました。
駒ちゃんが「帰蝶様のお輿入れは…」と聞けば、「そのようなこと国の大事ゆえ軽々しう口の端に載せることは控えねばなりません。よろしいか」とそれをたしなめる。さすがです。
 
駒ちゃんはその厳しさにうろたえてます。すると牧の方は穏やかに(その時代の)女の生き方を説く
「女子はいずれ然るべき方へ嫁ぎ、子を産み育てねばなりませぬ。それは誰にでも言えること。帰蝶様も駒さんも。皆等しうそういう時を迎える。それが今日か明日かはわかりませぬが」

すると駒ちゃんが訊ねる「それが出来ぬものは、どうすればよいのでしょうか。思うても思いが遂げられぬ者もありましょう。身分のこと。暮らし向きのこと。さまざまなわけがあり、嫁ぐことが叶わぬ者は…」これも哀しい。

そこへ光秀登場。すぐに駒ちゃんが立ち上がる。彼女は光秀への好きを隠さない。素直に好き好き光線を出している。その素直さがかわいい。もう牧の方は駒ちゃんの気持ちに気付いてますよね。


戦国の時代に武家の女性が政治の駆け引きの道具になるのは珍しいことではない。しかしどんな時代であっても女性はモノではない。戦国の女性達にもそれぞれの想いはあったはず。若い女の子なら身近な誰かに恋をすることもあっただろう。しかし彼女達の生まれはそれを許さない。彼女達は気持ちを押し殺し、家のために運命を受け入れて嫁いでいく。

また自由な恋愛が出来るはずの町娘も、好きになった人が違う身分であればその願いが叶うことはない。駒ちゃんもそれをわかっている。それもまた哀しい。

男性の脚本家の方が描いた「女性の心」の話しなのに、どうしてこんなに心に響くのだろう。近年の大河で女性が書いた脚本よりもずっと細やかで心に沁みますね。

さてそんな帰蝶さんの辛さの元は…勝手なオジサン達なのですよ。まず両家の縁談を思いついたのは織田信秀。彼は先日の戦で毒矢に当たって具合が悪いらしい。駿河の今川、美濃の斎籐、西側には親戚の織田と、三つの敵に囲まれて苦しい。それで斎籐と手を結ぼうと思いついた。


それにのった帰蝶さんのパパ斎籐道三/利政。彼はなぜ尾張と手を結びたいのか。
「海のある国は食うに困らぬ…。この美濃には海がない。国を豊かにするためには海を手にいれることじゃ。あの尾張の向こうには海がある。その尾張が手を差し出してきた…」なるほど…。
 
その頃、帰蝶さんのお兄さん達は道三パパのアイデアに反対している模様。土岐氏を担ぎ出そうと言っている。
 

帰蝶さんと駒ちゃんがお化粧で遊ぶ場面が無邪気でかわいかった。


2020年3月3日火曜日

お猫様H:威風堂々

 
 
漂う大物感。
いつの間にこんなに大きくなったのだろう。
誰よりもキミを愛す。
 
 
 
 
 

2020年2月27日木曜日

Izzy Escobar - No Boys (DJ Strobe remix)(2019)

 

リミックス最高。


Izzy Escobar - No Boys (DJ Strobe remix)(2019)

No Boys (Remixes) - Single
Released: Dec 13, 2019
℗ 2019 Inspiros Music
 
 
近年英国のダンスチャートでどうやら鍵盤の音が流行っているらしい。前回のTony Allenさんの曲もそうなんだけれど、これも同じく鍵盤の音のいい曲なので記録しておこう。英国で1ヶ月ぐらい前にUpfront Club Chartに入っていた曲。
 
元曲はIzzy Escobarさんの曲。それをリミックスしたものがこれ。元曲は若い女の子らしくハッピーでのんびりした曲なのに、リミックスでがんがんに踊れる攻撃的な曲になりました。傑作かも。すごいわ。
 
ボーカルは全く同じなのにリミックスでほぼ180度印象が違う。全然違う曲激しいリミックス最高。

元曲ののんびりしたラップや「Hey, Ladies」も超攻撃的に変わっている。歌っている人のキャラも完全に違う人。こんなに変わってしまうなんて…音楽って面白いなと思う。ほんとに。
 
よく踊れるリズム。この叩きつけるような鍵盤の音はほんとに気持ちいい。思わず踊り出す。
 
Izzy Escobarさんとは
シンガーソングライターの19歳。2018年にデビューしたばかりであまり情報がないのだけれどアメリカの方なのかな?今カリフォルニアで大学生みたいですね。
 
DJ Strobeさん
米国ピッツバーグのDJ80年代から活躍中。ビルボードのクラブチャートで20曲以上を1位に送り込み、数々の大物の作品のリミックスを手がけた有名な方らしいです。


Tony Allen - Naughty Girls (2019)



記号としてのK-POPガールズ

 
 
Tony Allen - Naughty Girls (2019)

 Naughty Girls - Single
Released: 6 Dec 2019
℗ 2019 Tony Allen


これはね…文化的に面白いと思った。これ見るからにK-POPなんですよ。おそらく西洋でも売れているらしいBLACK PINKみたいな女の子達を、普通の英国のDJの作った音楽に合わせてそれらしく踊らせたビデオ。なるほどねーと思った。

外見もそうだしダンスの振りもK-POPそのまんま。そしてタイトルが「Naughty Girls。あららら。もちろん女の子達に罪はない。みんな可愛いしね。

おそらくTony Allenさんはただ若者向けの普通の歌を書いただけ。歌詞もビデオには全く関係ない。K-POP風に捻りを加えたのはMVのディレクターでしょう。

要するにK-POPを始めとするアジア発のポップアイドルの姿は、英国でも(特に若者の間では)十分認識されるほどシンボル化している。記号化しているということでしょう。

映画の『シング/Sing』で日本のレッサーパンダの女の子達がでてきたじゃないですか。あれと同じような感じ。この女の子達は露骨にK-POP風ですけど、意味としてはあまり変わらないですよね。アジアのアイドル文化が西洋でもよく知られるようになってきていて既に記号化されている…のではないか。普通の英国の若者がこれを見てすぐに「あああれだね」とわかるレベル。とても面白いなと思う。


う~ん…これよく見ると、この女の子達は別の音楽で踊っているようにも見えますね。元々全然違う歌で踊った映像を、後で曲と合成しただけのようにも見える。リズムの取り方がおかしいところがある…ああいうリズムの取り方はしないだろう普通。そうだとしたらこの女の子達はまさに素材


曲は割に普通。しかし今流行りらしい鍵盤の音が気持ちいい。リピートが多いですがリズムのノリもいい。なにより音と合わせて女の子達のダンスを見ていると楽しい。

「音楽に合わせて踊る踊るアジアのアイドル」の記号。面白いなと思ったのでとりあげる。


Tony Allenさんとは
英国・西ロンドン出身のTech HouseTechnoDJ。オーストラリアやイビサに住んでいたこともあるそう。様々な音楽から影響を受けているそうな。