能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2019年2月4日月曜日

映画『女王陛下のお気に入り/The Favourite』(2018):醜い女の戦いに笑う






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The Favourite2018年)/アイルランド・英・米/カラー
119分/監督:Yorgos Lanthimos
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力強い映画です。

ダークな喜劇。豪華な宮殿に優雅な衣装。しかし中身は生々しい女の戦い。実は下品な話。しかし不思議なことにかなり楽しめるハッハッハ…。これは映画のパワーでしょう。


★あらすじ

18世紀初頭。英国のアン女王。女王の側には「お気に入り」のレディ・サラ。サラは常に女王の側にいて、女王の寵愛を受けると共に権力をも手に入れ国の政治まで動かす。そこへやってきた彼女の若い従姉妹アビゲイル。アビゲイルはサラと女王の間に割って入り、女王の寵愛を受けるべくサラに戦いを挑む。さて女王の「お気に入り」になるのはどちらか?
 
一見ゴージャスな歴史もの。3人の女性達…アン女王、サラ、アビゲイルは歴史上実在の人物達。しかしストーリーの中心はサラとアビゲイルの女の戦い。内容はほぼフィクション。この映画は、歴史映画ではなくて実在の人物の設定を借りて描いた意地悪なエンタメ娯楽作品でしょう。
 
 
●いけずなエマ・ストーン/アビゲイル

エマ・ストーンちゃん。彼女は実は性格がキツイのかも。彼女の悪女ぶりを見てほぉ~へぇ~と感心する。
 
個人的にこの女優さんはあまり好きではない。実は昔、米国のコメディ番組サタデーナイトライブを見ていたら彼女が出てきたんですけど、「あれ?彼女はもしかしたら嫌な女かも…」と思った瞬間があってですね…実際はどうなのかな。
 
そんな彼女は現在ハリウッドで一番人気の若い女優さんなんですけど、
この映画のアビゲイルは、まー嫌な女なのだわ。

だからいい。

だから面白いんですねぇ。エマちゃんがアビゲイル=悪い女になりきっている。たいしたものだ。真面目な女優さんなんだろうな。こんな役を思い切り演じきったのを見てちょっと彼女を見直しました。あの嫌な感じは女優として演じたものなのか。それとも御本人の中身から滲み出たものなのか…?


●ドSなお姉様レイチェル・ワイズ/レディ・サラ

レイチェル・ワイズ演じるレディ・サラがまたキッツイお姉さんで、

素敵

超ドSな姐さん。怖い先生。普段は上品な英国の女優さんがここまで激しいキャラを演じられるとは。あっぱれ。ちょっと惚れた。

かっこいいもの。

女優さんてすごいもんだなと思います。綺麗な女優さんのキッツイ姿を見るのはとても楽しいほほほほ すごいねぇ。
 
 
●感想
(ネタバレ注意)
 
女同士が戦う話。教科書に出てくるような史実に沿った真面目でお堅い歴史物を期待してはいけない。あまり気持ちのいい話でもないです。この映画はダークなエンタメ。18世紀の英国王室を舞台に王室の腐敗と、権力、富をめぐっての女同士の醜い戦い。それを見てひゃ~と驚きげげっとショックを受けふははと笑って楽しむ。
 
(話の舞台になった)18世紀初期の英国の王室の様子を、気合を入れて再現してくれているのも嬉しい。歴史好きには大変楽しい18世紀英国宮廷ライフの再現。色々とToo Muchで滑稽なのは狙っているのだろう。
 
そして3人の女優さん達の力技。3人とも本気です。
 
この映画は、最高の俳優さん達、最高の衣装、最高のロケーションで、効果的な音楽、巧みなカメラワークに上手い脚本で、18世紀の王宮の日々を再構築しながら、描いたのは

下品な女の戦い

だから面白い。エンタメ/娯楽として面白い。大変贅沢な映画。
 
ダメダメなアン女王を演じた女優のオリビア・コールマンさんもあっぱれ。無能なのに己の権力だけは自覚している(周りにとっては大変迷惑な)わがままな女王様を熱演。しかしあのキャラもほとんどフィクションですよね。本当にひどいよなぁ。
 
ちなみにネット上をつつくと、この映画で描かれた女王と女性二人との関係もああいう親密なものではなかったらしい。そりゃーそうだろう。そもそもこの映画で描かれた時代にはアン女王は未亡人ではなかったそうで。アン女王は天国で「あれは私じゃないわ」と文句を言ってますよねぇきっと。
 
それにしても国の歴史上の実在の君主をデタラメに脚色して娯楽にしてしまうのもすごいものだと思う。娯楽は娯楽として割り切ってるんでしょうか。ドライですね。歴史との距離のとり方が冷めてますよね。
 
とても面白かった。

女優さん達が大変素晴らしい。女優さん達の力技にほーっと感心する。個人的にドSのレイチェル・ワイズ最高…冷たく厳しい口調も気持ちいい。気性の激しい美人を見るのは楽しい(現実には会いたくない)。
 
一見ゴージャスなのに中身は意地悪で趣味も悪いし、あまり気持ちのいい映画でもないはずなのに、上手い女優さん達の頑張りと、映画全体の熱量に圧倒された。パワフルな映画です。歴史とはほぼ関係ないですけど。


2019年2月3日日曜日

マルーン5のスーパーボウル(2019)ハーフタイム・ショー!



おっともう2月。またまたやってまいりましたスーパーボウル・ハーフタイムショー。本日アメリカは23日・日曜日。今年もまたご近所さんはパーティー。

今年のハーフタイムショーの出演者がマルーン5Maroon 5だということは1週間前ぐらいに知った。ほーそうかそうか…彼等はそんなに大きいの?そうだっけ? マルーン5といえば私は2曲ぐらいしか知らない。2004年のシングル「This Love」は当時の英国でもよく流行ってました。そして「She Will Be Loved」。そうだわ。このバンドのデビューアルバム『Songs About Jane』は買ったんですよ。結構いいアルバムでした。しかしその後は興味が続かなかった。

最近のMaroon 5といえば、ボーカルのアダムさんを色んなところで見かける。ちょっと前の映画『はじまりのうた/Begin Again』には俳優として出演。近年は米国のオーディション番組『The Voice』で審査員をやっている。その他にもTVコマーシャルで見かけた気がする。そんな風にアダムさんはよく見かけるんですけど、バンドってどうだっけ?

十分安定して売れているバンドなのだろうとは思うのだけれど、スーパーボウルをやるほど大きかったとは知らなかった。海亀までバンドの噂が聞えてこないのは、きっとバンドの業界全体に元気がないからではないのか。今はポップスターの時代ですからね。どうなのかな。


というわけで始まったMaroon 5ショー。

うわー地味。地味よ。その衣装は地味だわ。黒にピンクのラインのジャージだもの。こういう場ではもっと派手派手にしたほうがいいですよ。思い切って全身スパンコールのスーツに金髪ロン毛ウィグとか被っちゃえばいいのにね。バンドも普段着だわ。地味よ。

2曲目は『This Life』いい曲です。しかしなんだか元気が無い。アダム君がんばれ。ギターが上手い。しかしその衣装のジャージはいけない。

それからスポンジボブにラッパーTravis Scottさん登場。火が燃えて、ああ…なんか少し温まってきたかな?やっぱりHip Hop系の方がこういう場所には向いているのかな。スタジアムのスタンドのバルコニーの前面をスクリーンにして電飾にする演出は派手でいい。

鼓笛隊登場。シンバルの女の子が可愛い。しかしアダム君のジャージはいけない。ゴスペルグループ登場。「She Will Be Loved」でアダム君が客席を歩く間、提灯を乗せたドローンが飛ぶ。これは綺麗だ。とても綺麗だ。スタジアム系の出し物ではドローンを使う演出は定番になりますね。

毛皮を着て(フェイクでしょう)Big Boiさん登場。アダム君コーラス。ジャージを着替えましたね。おっとジャケットを脱ぎ捨てた。腕はTatooで青い。うわーこれは痛かったやろうねぇ。Maroon 5は曲はいいんですよねたぶん。あまり汗臭くないバンドの音とダンス・ミュージックの中間みたいなセンスのいい曲をやってる。しかしなんだか記憶に残らない。どうしてかなぁ。

おっと上半身裸になった。脱いだらすごいんです。胴も長いし胸囲が大きい。鍛えてますね。ほー。おっとハダカになったらやっと会場が温まってきた?やっとハーフタイムショーらしくなってきたかも。…と思ったら終わっちゃった。あらららら。


Maroon 5は全体に地味。ボーカルのアダム君は元気が無い。表情が暗い。ラッパーとのやりとりもほとんどない。アダム君が掛け合おうとしてもラッパーが無視してませんでした?なんだか仲が悪いんじゃないかと思っちゃった。最後にアダム君が裸になって元気が出てきたと思ったら終わっちゃった。

ちょっとこれは印象に残らないショーだったかも。今時バンドは難しいのかもしれませんね。未だに年寄り世代の6070代のバンドのほうが元気がいいですもんね。困りましたね。こういう場ではバンドよりも、アリアナ・グランデとかCardi Bの方がもっと盛り上がりますよね。


6時間後の追記(後で内容を訂正、追加)

その後メディアをつついていたら、今回のMaroon 5の出演は最初から論争の的になっていた…という情報が出てきた。上に書いたCardi Bや、リアーナも今年NFL側からオファーをもらっていたらしいのだけれど出演は断ったそう。Maroon 5のファンも、彼らにショーへ出演しないように希望したらしいです。それをMaroon 5聞かずに押し切って出演したらしい。

もちろんMaroon 5が人種差別的なバンドであるはずはなく、また問題に関して彼らがNFL側に立つつもりもないのは明白なこと。ただ彼等はバンドとしてショーに政治を持ち込まず、音楽は音楽として政治と切り離してショーをやるという意志でオファーを受けたらしいです。

ところが周りが政治的に受け取って騒いだ。

(理由はここには書かないけれど)現在スーパーボウルのハーフタイムショーへの出演は、多くのアーティスト達から避けられているらしい2016年の問題の発端は知っていたけれど、今も抗議が続いていたとは知らなかった(私はアメフトを一切見ない)。それにしても、今後も多くのアーティスト達がショーへ出たがらないのなら、もうハーフタイムショーはやめてしまえばいいのにとも思う。このままでは誰も出ないだろうし、もし誰かが出演したとしてもそのアーティストの評判に傷かつきますよね。

ショーはそもそもゲームの余興で、政治的な含みは無いはずなのに困った状況になりましたね。今日のアダムさんの表情が暗かったのもそういうことなんでしょうか。ちょっと気の毒だよなぁ。

 

お猫様H:草を食む



麦のストックが無くなったので、珍しく猫草の鉢を買ってきた。
うちで植木鉢にケチケチと麦を蒔いて育てる草と違い、お店の草はみっちりと豪勢に生えている。猫さんは大興奮。がしがしとかじりつく。

 
 

2019年1月30日水曜日

Perfume:2019年・海外ツアー・トレーラー解禁



トレーラーが出てました。おおっ




ワタシノワタシノワタシノフュージョン


今年のワールド・ツアーは223日からの上海、台湾の後、330日から米国の各都市をツアー。海外のツアーではかなり長い期間です。すごいぞ。

414日と21日には米国のコーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバルにも出演。コーチェラと言えば、暫く前にかしゆかさんが出たいと言ってましたね。夢がかないましたね。Perfumeさんと同じ日にアリアナ・グランデがヘッドライナーで出演だそう。この日はダンス系のアーティストが多いのかな?


このブログは2011年の年末に「Perfumeは海外に行け行け」というテーマで書いたPerfumeを海外へ」で始まったのですが、あれからもう7年。その間に世界の音楽の状況も大きく変わってしまってしまいましたが、Perfumeは今も相変わらず元気に踊っている。


やっぱりダンスがすごいね

脚は出した方がいいと思うぞ

のっちがいい女…彼女はネコさんと暮らしてるそうだ


Perfumeさんも7年の間に本当に大きくなりました。7年前は無邪気でかわいかった女の子達も今はエレガントでかっこいい大人の女性に。日本では押しも押されもせぬ大スター。ダンスの技もますます磨き上げられ、3人とも職人のような熟練の技を見せてくれる。ダンスポップグループでは世界的にも間違いなく唯一無二の存在でしょう。

ここのところ海亀はPerfumeさんのライブの様子などを逐一追っていないのですが、トレイラーではあいかわらずかっこいいですね。そういえば海外のライブは2016年以来久しぶりでちょっとびっくりしました。

皆様おからだに気をつけてがんばってください!


Perfume WORLD TOUR 4thFUTUREPOP」アジア・北米ツアー
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2019/02/23 ()
National Exhibition and Convention Center(上海)虹館EH・上海, 中国
2019/03/02 ()
National Taiwan University Sports Center・台北, 台湾
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2019/03/30 () HAMMERSTEIN BALLROOMNew York, NY
2019/04/02 () QUEEN ELIZABETH THEATREToronto, ON, Canada
2019/04/05 () CHICAGO THEATREChicago, IL 
2019/04/07 () THE BOMB FACTORYDallas, TX
2019/04/10 () PARAMOUNT THEATRESeattle, WA 
2019/4/14 () Empire Polo ClubIndio, CA
 ★Coachella Valley Music and Arts Festival
2019/04/17 () CITY NATIONAL CIVICSan Jose, CA  
2019/04/19 () ACE THEATRELos Angeles, CA  
2019/4/21 () Empire Polo ClubIndio, CA
 ★Coachella Valley Music and Arts Festival
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2019年1月28日月曜日

Dermot Kennedy - For Island Fires and Family (2019)



力強い声



Dermot Kennedy - For Island Fires and Family (2019)

Album:  Dermot Kennedy
Released: Jan 4, 2019
℗ 2019 Riggins Recording Limited


数日前の深夜のトークショー『The Late Show with Stephen Colbert』に出てきたアーティスト。番組で歌った曲はPower Over Meだったのだけれど、曲よりも声に惹かれた。力強い声。

動画サイトをつついたらもっといい曲が出てきたFor Island Fires and Family

Dermot Kennedyさんは25歳のアイルランドのシンガーソングライターだそうですが、ネット上にはまだあまり情報がない。

4月からカナダ、米国、そして英国、アイルランド、ヨーロッパの各地をツアーするそうです。ロンドンではO2 Academy Brixtonで演るそうなので、英国では既によく知られているのかもしれない。

いい声ですね。この声。声に惹かれる。詩もいい。恋の歌。

この頃いいシンガーに出会うことが多い。この方もこれから大きくなっていくのだろうと思う。メモしておきましょう。



2019年1月26日土曜日

大坂なおみさん優勝!全豪オープン/Australian Open


 
おめでとうございます!
やったー!
すごいわっすごいっ!

2セット目で苦戦していて、ああっこれは大丈夫かっ…と思っていたら、3セット目には何事も無かったように黙々と勝ち進む。

すごいわ
なおみさんっ!
本当にすごいわ
 
あの鋼の精神力には驚きです。
本物の女王様誕生。
 
 この大会で優勝したことで彼女は世界ランキング1位。前回のUS OPENで彼女の事を「新しいの世代のプレーヤー…」と書いたのですが本当に新しい世代の女王様誕生ですね。そしてまたテニスの4大大会/Grand Slamで、初優勝から2大会を連続で勝つのは女性ではなおみさんが史上6人目なんだそう。記録に残る偉業を達成。すごいわー。テニスはしばらく見ていなかったんだけどまた見たくなりました。なおみさんがもっと見たい。

大坂なおみさん、
優勝おめでとうございます!


US Open 優勝!大坂なおみさんおめでとうございます!      ---2018/9/9