能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2013年6月6日木曜日

Perfume:在英国日本大使館のインタビュー



お…きましたね。コレCOOL JAPANの一環なんでしょうかね。日本大使館がこういうものに関わるなんて珍しいですよね。やっぱりPerfumeの欧州行きって国が関わってるの? リンクは大使館のもので英語ですが、ネット界隈では既に日本語訳もされてるみたいです。


さて、このインタビューですが、これは英国のファンに向けて日本人が日本語で彼女達に質問したものを英訳してるんでしょうか。まさか英国人のジャーナリストがインタビューしたんじゃないでしょう。どうかな。でも内容はあちら向けなんですよね。やっぱりCOOL JAPANの広告としてなのかな。

さあこのインタビューが実際にPerfumeを知らない現地の一般の人々に読まれることがあるんでしょうか。たぶんないです。8年前まで10年間ロンドンに住んで、日本から来た演劇なんかもアチラで見たことがあるけど、(日本人の私でさえ)日本大使館にそういう日本からの文化の情報を求めたことなんて一度もなかったです。日本からやってくる文化(ライブや演劇、アート)を知るのは、アチラの新聞とか雑誌などの一般メディアからでした。特にポップカルチャーなんて日本大使館は全く関係なかったです。そもそもこういう日本のポップスターの紹介を日本大使館がやってることが驚きです。やっぱりCOOL JAPANってやってるんだ…。

だけどこれにも、もちろん利点はあります。まず既存の現地のPerfumeファンにはすごく嬉しい記事だと思う。ただでさえ情報の少ない現地のファンなら、大使館であれなんであれ、Perfumeが自分達英国のファンに向けて話をしてくれているだけで、超うれしいはずです。おそらくアチラのPerfumeファン同士のコミュニティでこのインタビューを知らせあってみんな読んでくれるはず。とにかく英語の記事はあればあるだけいい。出来れば現地の一般メディアが来てくれるといいんだけどな…。
 
 
内容は、あ~ちゃんは「うれしいうれしいありがとう…英語ムズカシイ…3人でバスに乗ってチーズ買って帰りたい…ライブもがんばりまーす応援してね❤」のような調子だし、のっちはいつものとおりサクっと自然体ですかね。

注目はかしゆかさん。すごく具体的なお話をしてるんですよ。好きな英国の音楽を聞かれて数え切れないほどの名前(←凄いねー!ちょっと私も学ばせてもらおう…)を挙げてるし、Perfumeの音楽が中田さんだってことにも言及。 歌うときに英語の発音が難しいけど(私達の)カタカナ発音の英語が海外の人にどう聞こえるのか。それに海外の人はPerfumeの音楽をどこのジャンルに入れるんだろう。今回のツアーではヨーロッパの人達が喜んでくれるだろうと思う選曲をした。それから今回は舞台のセットも技術的に芸術的に凝ってる予定。現地ではあまり時間的な余裕が無いけど、観光とショッピングはしたかったな。でも図書館とフリーメイソンの博物館(←なんじゃそら?)それにノッティング・ヒルにも行きたい。Perfumeのよさは音楽とダンスの組み合わせ。たぶん私達の黒髪もいいのかも。もちろん需要があったらもっと大きい会場でやりたい。海外の人達には私達を通して日本の音楽を知ってもらいたいし、同時に日本のファンにも私達を通して海外を知って欲しい。そしてどんな国の人にも受け入れられるような音楽をやって皆が楽しめるようなショーをやりたいです…だそうです。(←ざっと意訳です)
 
 
素晴らしい素晴らしい素晴らしい。かしゆかさんに100点満点!

海外のインタビューはかしゆかさんにまかせた! かしゆかちゃんが理路整然と質問の内容に真摯に答えてるのが素晴らしい。ちょっと以前、私、Perfumeに現地メディアのインタビューが来たらどうするんだ…というエントリーをこのブログで書いてたんですけど、このかしゆかちゃんなら満点です。あちらのメディアがきてもこれなら大丈夫。以前から言葉が達者な人なんでしょうね。いいですね。あ~ちゃんが感情・情熱派、のっちがぶっきらぼう・自然体とするなら、かしゆかさんはPerfumeの知性・論理派・PR担当でしょう。グループ内にこういう人は一人いたほうがいい。もう海外に出たら可愛いばかりのアイドルじゃないですからね。かしゆかさんがいれば大丈夫だと思う。安心しました。

しっかしすげー雑多な音楽の趣味やな…(笑)。いや素晴らしいぞ。

ところでロンドンのライブ・ビューイングもまたやるって。すげー!これはDVDも期待できるな
 
それからPerfumeはカンヌで何をするの? なんだか目出度そうですけど…。


2013年6月5日水曜日

Perfume:World Tour 1st, DVD 感想



見ました。ヘッドフォンでがっつり3度見ました。

あー…すごいね…本当にPerfumeは芸術。このDVDは傑作です。

それにしてもなんと綺麗な大人の女性になったことか…。Bitterの頃からのDVDを持ってまして…そりゃー昔は可愛いかったんですよ。GAMEツアーは小中箱ライブの傑作。武道館もよかったですが、たぶん横浜⊿ツアーがセットも規模も最高。あの頃まではまだ勢いで突っ走ってる若い女の子達という感じで、あの瑞々しさが良かった。東京ドームで洗練され大掛かりになって、JPNではちょっと歌謡ショーっぽく甘くなったかなと思ったけれど、それも彼女達が進みたい方向ならいいのかと思ったりもした。

さて、JPNツアーから半年後の初の海外ライブ。万単位のキャパの会場をやってきた人達が、また1000人レベルの箱でやる。一体どうなるんだろうと思った。機材の運送費のかかる海外。おまけに小さい箱なら凝ったセットも出来ないだろうし、そもそもレーザーだって使えるのか。大きな箱でライブをしてきたアノPerfumeが、なんにも無い小さな箱でバックのスクリーン1枚で本当にいいショーが出来るのか…。実はちょっとだけ心配してたんです。

その心配もDVDを見始めて23曲が終わる頃にはすっかり消えました。シンプルなステージ上のPerfumeが素晴らしいんです。びっくりした。
 
 ★
とにかく彼女達が綺麗。彼女達そのものがあまりにも綺麗なの。鳥肌が立つほど美しい。神々しいとさえ思った。ほんとにすごいです。まさかここまですごいとは。Perfumeってこんなに良かったっけ…?

白の最初の衣装で「グローバルサイトのダンス」を踊り始めたとたんにアッと思う。これいい…。見慣れたグロバサイトのあのダンス。ライブなんですよねコレ。すごいじゃないか…。そこからすぐに「Night Flight」「コンピュータ・シティ」「エレクトロ・ワールド」。うわーベタだけどPerfumeの定番じゃん。これアジアで長年待っててくれたファンが超うれしいはず。なんとファン想いなスタート。「Laser Beam」のレーザーも綺麗。Perfumeはやっぱりレーザーと相性がいい。

Spending All My Time」では白い衣装を脱ぎ捨てて赤の衣装に。ここでね…まぁーこの人達は、なんと綺麗なんだろうと、なんと迫力のある美しさなんだろうとただただ見とれる。のっちの長い腕と脚は見る暴力。すんごい迫力。それに可憐なかしゆかさんのあの腰の高さは何? ほんとに人なの? お人形でしょ? あのスタイルはありえない。それにあ~ちゃんの柔らかな色気は?あの首筋から脇、胸にかけての曲線は…?

うわー…すごいよこのビデオ。たぶん最高傑作。カメラ数が少なくて、正面からの映像が多いのが何よりも嬉しい。特に足元正面の観客席から見上げるようなカメラが最高。こんな迫力のあるPerfumeの映像って今まであったっけ?下から見上げるカメラが近くて近くて、まさに肉迫するカメラ。Perfumeに肉迫してるんです。ステージの目の前でかぶりつきで見ているような映像。だから3人が生身の女、ギラギラムッチムチのオンナに見える。どこを見ても女女女オンナ脚脚脚脚アシ…。ものすごく綺麗でものすごくエロい。とにかくかっこいい。びっくりした。なんと素晴らしい。

ほんとに綺麗になったんだな…Perfume。昔の曲をやると特にすごいですね。前に比べて成長したのがイチイチ気になって、うあ~っと感嘆。キレイダナ…Perfume。彼女達があまりにも大人のオンナなんで、あの「Love The World」も「シークレット・シークレット」も、以前とはほとんど別物に見える。

Love The World」の最初のサビ「あきらめないで…」の直前に、中央で前進したのっちがグリっと身体をひねる。ギャーかっこいい。「シークレット…」のピョコピョコダンスも妙にエロい迫力。特にあ~様がイイ。3人とも不思議なくらい昔と全然違う。同じ動きでも今は迫力が違う。

みんな大きいのね。背が高くて手足が長い人達があれだけ動くのがものすごい迫力。もう脚ばっかりに目がいって…大変結構。眼福。私女なのにハァハァ言ってしまいそうだ。ただただほぉ~と無言で見つめる。真ん中で堂々と仁王立ちするのっちのかっこよさ。髪を振り乱して踊るかしゆかさんは、なんといいオンナなんだろう。かしゆかちゃんの細いウエストからお尻、脚へのラインは絶品。国宝にしたい。ほんとにすげーよ。

え…? 言葉がお下品だって…? いいのよ私はオンナなんだから。イインデス! もっと言わせろ! とにかくワタクシは綺麗な女の子が大好きでゴザイマス。もうあのふわふわむちむちのあ~様を見るとギュっと抱きしめたくなる。ほんとにたまらなく可愛い。

極めつけはEdge。あの小さなステージで、よくぞあの横浜の「Edge」を再現してくれました。それだけでまず感動。映像が主なので照明が暗くてご本人達が多少見づらいですが、実際のステージではよく見えたんでしょうか。それでもやっぱりこの演出はいい。のっちのあの一瞬のソロダンスはヤバイでしょー…。この曲こそ間違いなくPerfumeにしかできない芸術。これは是非ヨーロッパに持っていってほしい。

シンプルで1色だけの衣装もいい。身体の線にぴったりとして彼女達の魅力が最高に引き出されてる。本当に信じられないぐらい美しい。彼女達の動く肉体がこれだけ美しいのなら、衣装なんてシンプルなのが一番。白と黒のバックの「Fake It」では赤1色の衣装が映えて凄く綺麗です。こんな演出もまたいい。

「チョコレイト・ディスコ」はやっぱり名曲。ノリノリだもの。Perfumeの定番。曲調は甘めなのにライブだとビートがゴンゴンでノリノリ。ガンガン踊る曲。2012-MIXの間奏でお尻を振る3人が可愛い。みんな楽しそうだ。のっち先生がノリノリ。やっぱいいな…これ。そして幸せの「ポリリズム」ノリノリの「Spring of Life」。
 
 ★
ま…いつまで書いてもキリが無いですが、とにかくこのDVDでは、成長しきった大人の女・プロのダンスグループPerfume姐さん達を、下から舐めるように見てほぉ~~~っと感嘆するのがヨロシイ。いやーすごいもんですね。

以前から何度も書いてますが、とにかく今のPerfumeは綺麗です。それぞれが絶妙のバランスで違う魅力なのが素晴らしい。あ~様の抱きしめたくなるような柔らかな曲線の女らしさと愛らしさ。かしゆかさんの精巧に作られた人形のような完璧なスタイル。のっちさんの長い手足のゴージャスでパワフルな迫力。それぞれが別々の魅力でほんっとに魅力的。ファンもそれぞれのバラバラな魅力に惹かれるんだろうと思う。3人とも違うからこそ、それぞれ別々のファン層を惹き付けることができる。

こんなに綺麗な大人のPerfume。そんな魅力的な彼女達が、信じられないぐらい踊る踊る…。

やっぱり彼女達は世界クラス。間違いないです。人間というものは、人種、文化に関係なく誰でも健康的で綺麗な人間が好きなものなんです。ダンスで鍛えた美しいPerfumeの身体、このPerfumeの美しさならどこにだって行ける。世界中のどこに行っても、この美しさと迫力ならみんな圧倒されますよ。ほんとにすごいです。

すごいセットやレーザーとか、今までPerfumeのライブはギミックがあってこそだと思ってました。でももうギミック無しでもいけるレベルにまでなってたんですね。彼女達本人だけでも十分迫力のあるステージが出来る。そこまで彼女達は成長したのね。今彼女達は24歳。大人のプロのダンスパフォーマーとして今が最高地点かもしれせん。

(視点を変えれば)そんなパフォーマーとして完成された今の彼女達だからこそ、実験的な映像やレーザーと組み合わせると、信じれないほどハイレベルの芸術作品になるんです。こんな人達、世界中を探したってどこにもいません。

横浜⊿ツアーの頃は、セットがどんなに凄くても、彼女達本人はまだ子供でした。もちろんあの頃にはあの頃の魅力があります。あの頃のほうがいいというファンの方もいらっしゃると思う。でも世界に行けるのは今のPerfumeです。西洋が好むのは大人の美しさ、大人のプロです。今の彼女達には世界中のどんな人をもひきつける圧倒的な華、圧倒的なスターのオーラがある。

以前から「海外早くいけばいいのに…」などと言ってましたが、前言撤回。Perfumeは今が一番。今のレベルに完成されるまで時期を待っていたんだろうと思う。まさに満を持しての世界でのライブ。もう安心して彼女達に任せておけばいい。この人達なら、今まで誰も出来なかった事を楽々とやってくれるはず。本当にファンでいてよかった。

Perfumeがステージの原点に戻ったWorld Tour 1stBitterから6年を経てライブハウスに戻ってきたPerfumeは、狭いシンプルなステージ上で以前の10倍も20倍も大きく輝いて見える。やっぱりPerfumeはライブ。汗を飛ばしながらアスリートのように踊る彼女達の表情を見ながら何度か泣きそうになった。
 
このDVDは元々出す予定ではなかったそうですが、出て本当によかったです。ライブこそがPerfumeの最大の魅力。こういうPerfumeの映像こそ永遠に後世に残すべき。今の彼女達は国宝です。
 
どうかお願いだから、欧州ツアーも映像に残して欲しい。
 
 
 

2013年6月4日火曜日

Perfume:Magic of Loveの初回盤衣装について


よしっ書きます!

今日は真面目に。TVでの「Magic of Love」のお披露目を見ました。今回のTVでのプロモーションも一段落したみたいなので書きます。

まず本題に入る前に

Perfumeさん達のダンスは
いつものように素晴らしい。
いつものように揃ってて綺麗。
明るいメロディーの曲もすごくいい。

私にとってのPerfumeさんとは、アルバムアーティストでありパフォーマンスアーティストであり、全体のレベルの高さが魅力なので、彼女達に対する文句はもうほとんどないです。個々の作品の違いはあっても、多少の好き嫌いなだけで全体的には全てを安心して受け入れて見ています。
 
ただ今回ちょっと気になったこと、
 
衣装!
 
最近いろいろと文句ばっかり言ってるみたいなんですけど、ここのサイトはどんなものにも辛口で正直にありたいと思うので、直球に感想を言います。褒めるばかりがファンでもないでしょう。そのような内容です。もちろん一個人の意見です。
 
 
今回の衣装、写真用には派手で面白いですが、ダンスにはあってないです。今のPerfumeがいろいろとビジュアル的に実験をしているのならいいと思います。好きな人も多いでしょう。確かにPerfumeの衣装としては異質で面白いです。ただあの衣装はダンスユニットの新曲お披露目としては、あまり効果的ではないように見えたのでそのことを書きます。
 
(まず最初に「MJ」でこの衣装の照明との相性が気になってこれを書いたのですが、後の出演番組「ドラゴン」と「MS」「CDTV」では全面に明るいライトを当てていたので、見栄えは改善されていたと思います。ただ根本的な問題は同じなので書いておこうと思う。)


★★★
 
あの美しいPerfumeのダンスが綺麗に見えない3人のデザインがそれぞれ違うので、バラバラの衣装に気をとられてせっかく揃った動きが綺麗に見えない=効果的に見えない。
 
それぞれの色を変えるのなら、せめてデザインをシンプルにしないと洗練されて見えない。3人それぞれが色もデザインも違うので、それで気が散ってしょうがない。
 
派手な衣装のデザインが、後ろのスクリーンに映る映像や派手なセットと喧嘩している。
 
3人の中でステキに見えるのはのっちだけ。彼女の衣装の白のジグザグとオレンジの脚が派手で目立つので一人だけ浮き立って見える。他の二人の青と緑は、照明の色によって(MJ時)くすんで綺麗に見えない。のっちが主で他の2人は引き立て役に見える。一人飛び出して見えるのでフォーメーションが効果的に見えない。
 
好みだとは思いますが、ドレスのカットが凡庸なせいで基本的に3人が美しく見えない。丸首に中途半端な丈は誰が着ても難しいです。緩いウエストのせいで、ねじる動きや腕を振って上下する動きの時に衣装に皺ができるのも綺麗じゃない。
 
今さらのように言うのは大変申し訳ないが、やっぱりPerfumeは脚です。胸を開けない分、細いウエストと綺麗な生脚で清潔な色気を出す。それが人形みたいに見えるから魅力的なんです。今回のドレスはたぶん「方向性を変えたい」というアイデアでの新しい試みだとは思うけど、まずカラータイツでの脚はセクシーじゃない。「ねえ」の時も同じような型のドレスでタイツでしたが、あの時の衣装は3人とも同じ色・柄だったのでダンスは揃って効果的に見えてました。今回のドレスは丈も中途半端、カラータイツの脚も綺麗に見えないです。カラータイツをやりたいのなら衣装をシンプルにして3人とも短いドレス/パンツで腿から全部出すとか思い切ったほうがいいと思う。
 
 
そんなわけで衣装についての感想まとめ
 
●衣装のカットが凡庸で、Perfumeの最大の財産(脚、スタイル)がよく見えないので本人達が魅力的に見えない。
 
●色もデザインもうるさいので、それに気をとられてダンスが綺麗に見えない。バックのスクリーンの映像やセットと派手な衣装が喧嘩している。
 
●バラバラなデザインなので、グループとしてのまとまりもフォーメーションも綺麗に見えない。のっち一人が飛び出して見える。照明によって青と緑がくすむ場合も。
 
●ウエストマークが無いためか、動きによって衣装に皺が入るのが綺麗じゃない。写真では面白くてもダンスには向かないデザインだろうと思う。
 
●タイツにするならドレスの丈は慎重に。

★★★

正直な印象です。とにかくこの衣装ではヨーロッパには行かないほうがいいと思う。海外ツアーでは、一生に一度だけしかPerfumeを見れない現地の客が多いので、Perfumeの魅力を最大限に引き出す衣装にしたほうがいい。第一印象は大切。Perfumeは脚を出して衣装のウエストをマーク、色も揃えた方がいい。そのほうが綺麗です。
 
Perfumeはとにかく日本では人気があるので、TVなどではこういう実験をしても全くかまわないと思うけど、アチラに行くときはPerfumeを一番綺麗に見せる基本を守ったほうがいいと思う。
 
ところで近年、毎回シングルのジャケットとPVTV出演時の衣装を全て揃えてるみたいですが、あれは必要なんでしょうか。ジャケット写真、PV用とダンス用は衣装の目的が違うと思うんだけどどうなんでしょう…。例えばPVが面白かった「Spending All My Time」の衣装ではTVで踊れないですもんね。シングルキャンペーンで衣装を揃えることってそんなに必要なのかな…。
 
いろいろと書きましたけど、全体的にPerfumeのパフォーマーとしてのレベルはとんでもなく高いです。特に最近は非の打ち所が無いほど完成されています。ほとんど問題がなくレベルが高いからこそ気になる部分も出てくるんです。実際にはこの衣装も特に大きな問題ではないと思います。ほんとに凄いグループになったもんだと思う。
 
ところでワールドツアー1stDVDがちょっと前に届いたぞ。
 
 
 

2013年6月3日月曜日

NHK大河ドラマ「八重の桜」第22回「弟のかたき」



嗚呼…権八さん(松重豊)…、今回は貴方様に泣かされました。そんなにかしこまって尚之助さん(長谷川博己)にお礼を言わないで。一人隠れてかまどの前で嗚咽しないで…。もう貴方様を見ているだけで涙腺崩壊でございます。貴方様の大きな目からツーっと涙が流れたとたんにこちらも急に涙が出ました。今回のMVP決定。嗚呼…権八さん(泣)。

覚馬の消息を聞いたうらさん(長谷川京子)も、廊下の向こう側まで走っていって一人泣く。そこに佐久ママ(風吹ジュン)が駆け寄る様子を遠くから捉えた構図も素晴らしい。ほんとに山本家の女中になってその場面を見ているような気分になった。悲しいですよ、ほんとに。

今回も神回だと思います。こんなに気持ちを入れて大河ドラマを見るのは初めてかも(そもそも今まであまり見ていない)。こんなに気持ちを入れてしまうと、コレがいいアレが悪いと批評・批判をするよりも、登場人物達といっしょになって泣いたり怒ったりしてしまう。

八重ちゃん(綾瀬はるか)が銃の練習をしていた男の子に「おれは三郎様ではねえがし」と言われ、はっとして鉄砲をもったまま外に飛び出し、尚之助さんに抱えられながら絶叫する場面でもまた涙。本当に「ぎゃーっ」と叫んでいるんです。そこにある感情は「悲しい悲しい悔しい悔しい悔しい…三郎を返せ、なんで三郎を殺したんだ、私が仇を討つ。私が敵を殺す!絶対にゆるさねえ!ゆるさねえぞ…」という激しい感情。震えがくるほど心を揺さぶられます。それを悲しそうに見つめる大蔵さん(玉山鉄二)は三郎君の最後を看取った人。もうたまらんね。見てるこちらもやりきれない(泣)。

ドラマの楽しみってこういうもんだと思う。登場人物の喜怒哀楽に気持ちを揺さぶられること。登場人物達と一緒になって話にどっぷりつかって一緒に泣いたり怒ったりすること。今年はこれを大河ドラマでやれるのが本当に嬉しい。感謝してます。

前回にひきつづき、今回も人物達全員がそれぞれ崖っぷちの状態で必死に生きています。それにぐいぐい惹きつけられていくんです。本当に目が離せません。

江戸をひっそりと去る容保公(綾野剛)。帰ってきた会津での家臣達との会話で、基本は官軍に恭順すると言いながらも攻められたら徹底抗戦を宣言。あ…分かっているけどこれが悲劇の始まり。息子が犠牲になった神保内蔵助(津嘉山正種)も黙っていられない。「敗れたままで武士の一分が立つのか。言われなき朝敵の汚名を蒙り、恭順したままで会津の面目が立つのか…」そうなんですよ。悔しいんです。会津にとってはあまりにも理不尽。たとえ頼母さん(西田敏行)が反対を唱えても神保さんの苦しみは決して否定できない。でも後の歴史が分かっているからこそ悲しい。そういえば雪さんはどうしているんだろうか…。

そして戦に備えて会津は年齢別の戦闘部隊を編成。ここで初めて「白虎隊」の名前が出るとリアクションのように涙が出る。それに玄武隊には権八さんの姿も…嗚呼。

そして会津の次の場面では尚之助さんが部隊の軍事訓練を指揮しています。この俳優さんはこの大河で飛躍しましたね。号令をかける声もいい。あまりの悲しみに我を忘れて絶叫する八重ちゃんをだまって抱きかかえる大きな夫の姿もいい。三郎君の死を家族に伝えるシーンもいい。この俳優さんの育ちの良さそうな上品さのおかげでほぼ無名の川崎尚之助という人物が、非常に魅力的な人物になってます。以前家政婦さんのドラマでちらっと見た時はなんとも思わなかったのに、この尚之助さんは10倍ぐらいいい。はまり役でしょう。

さて今回のもう一つの目玉は、西郷どん(吉川晃司)と勝さん(生瀬勝久)の会合。びっくりするぐらい短い場面だったのは意図的な演出だったそう。短くても台詞が素晴らしくて緊迫感溢れる素晴らしいシーンでした。江戸城総攻めは目前。勝さんは決死の覚悟で薩摩藩邸に一人乗り込み西郷どんに掛け合います。「あんたが作ろうとしている新国家は、そんな(市井の)人達から家や命を奪うのか。それがあんたの目指す国づくりか…」」勝さん無茶苦茶かっこいい。そして男・勝先生の熱意が西郷どんを動かします「明日の江戸城総攻めはとりやめる…。」=江戸城無血開城ところがその後に続く言葉が怖い。「さてそげんなれば、振り上げたこぶしをどげん降ろすかじゃな…」

一方、京では捉えられた覚馬君(西島秀俊)の声が変わってしまっています。今までの牢内での厳しい環境から身体をいため、また要求を叫び続けたために声を潰したんだろうと思います。細かい演出。短い場面ながらも心に残ります。この人も崖っぷちで一人戦ってます。

薩摩長州軍の侵攻の様子。西郷どんを中心とした官軍の余裕。それに対する会津側の焦り。八重ちゃん家族の哀しみ。それらが非常に上手く組み合わされた回でした。

これからだんだん辛くなりますね。