能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2022年5月6日金曜日

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第16回「伝説の幕開け」4月24日放送



木曽義仲散る。義経+範頼の源氏軍、平家を追撃。一の谷の合戦。

義経の菅田将暉さん最高。この義経は面白い。強ければよし。悪くてもよし。しかし敵に回したらたまらんな。そして実直な木曽義仲の最期無念。巴御前が美しかった。


あらすじ
鎌倉を出た源氏本軍が義経と合流。1184年1月 宇治川の戦いで義仲軍敗北。その後源氏軍は西に進み、福原の平家軍に襲い掛かる。一ノ谷の戦いで義経の活躍。



義経+範頼の軍の動き
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本軍 鎌倉を出発
後白河法皇(西田敏行)の「頼朝追討」の院宣が出された。法皇の背後に木曽義仲(青木崇高)がいる…ということで、源頼朝(大泉洋)は計画通り先発の義経(菅田将暉)を追って本軍を派兵。総大将は源範頼(迫田孝也)。軍奉行は梶原景時(中村獅童)。


本軍は、
和田義盛(横田栄司)土肥実平(土肥実平)畠山重忠(中川大志)千葉常胤(岡本信人)岡崎義実(たかお鷹)他。
頼朝が「平家の所領を分け与える」と御家人達を奮い立たせる。

鎌倉に残るのは、
源頼朝(大泉洋)と北条時政(坂東彌十郎)比企能員(佐藤二朗)。


寿永3年(1184年) 年が開けて本軍が鎌倉を出発。
墨俣で義経の軍と合流。

義仲と義経
京の義仲義経に「共に平家を討とう」と文を送るが、義経は使者を殺して返す。

義経の策「我らの兵を1000人だと噂を流せ」
義仲「(義経の軍)恐るに足りず」 ←義経の策に騙される。

宇治川の戦い
1月15日 義仲軍が宇治川で対峙した義経の軍は大軍だった。

この時の
義仲の軍 約400騎 +今井兼平(町田 悠宇)の500余騎(瀬田の唐橋)
義経の軍 25000騎 +範頼軍 30000騎

義経、宇治川を突破。京に入る。激戦。
義経 後白河法皇を確保

義仲、京から退却「北陸に戻り再起を図る」

義経 土肥実平(阿南健治)を連れて御所へ。
後白河法皇のねぎらいの言葉に、義経は休まないと言う。
「これより義仲の首をとり、西に向かって平家を討つ。休んでいる暇はない!」 
後白河法皇が喜ぶ。

巴御前との別れ 義仲の最期
義仲 京を出て近江に向かう

木曽義仲
勇猛 今井兼平

義経が追う

1月16日 義仲の向かう先に範頼の軍が待つ 激戦。
義仲 巴御前(秋元才加)に別れを告げる。意図的に「捕らえられて鎌倉へ行き嫡男・義高へ文を届ける」ことを指示。

別れ 巴御前

巴御前 和田義盛に捕えられる
1月20日 義仲 討ち取られる(粟津の戦い)

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武将達から鎌倉への戦果の報告
 土肥=乱筆 殴り書き
 和田=イラスト付き
 義時=細かすぎ 冗長
 梶原=簡潔で読みやすい
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平家討伐の軍議

平家の本陣は福原

義経の策「福原の北・三草山の平家軍に夜討。東西の平家の軍を散らす。そこで敵の予想外の方向から責める。また法皇に平家への和議の文を書いてもらう=平家軍を油断させる。義経の軍は法皇の指図を知らなかったとして平家に攻め込む。騙まし討ちの何が悪い」

法皇が「平家への偽の和議の申し入れ」の話に乗る…福原の平宗盛(小泉孝太郎)に源氏との戦を止めるよう文を送る。

戸惑う宗盛

平宗盛

三草山の戦い
寿永3年2月5日(1184年3月18日)
義経軍、三草山で平家軍に夜討ちをかける。義経勝利。

義経軍早朝、次の攻撃のため三草山から福原に向かって現地の下見。鵯越は敵も予測しやすい。鉢伏山から降りる。まず馬を行かせる。その後で人が降りる…と計画。

2月6日(福原の平家一門へ、後白河法皇から源氏との和議を命じる文の使者)

一ノ谷の戦い
治承8年2月7日(1184年3月20日)
義経軍の70騎が鉢伏山の断崖の上。一ノ谷の平家陣営の裏手に向かって進軍。

(塩屋口の西城戸 熊谷直実・直家父子平山季重らの5騎で開戦+土肥実平率いる7000余騎が駆けつけて激戦)

午前6時 福原の東・生田口 範頼軍布陣。
範頼軍と平知盛(岩男海史)軍が激突
平家軍2万騎 × 範頼軍 梶原景時、畠山重忠以下の大手軍5万騎)

(生田口、塩屋口、夢野口で激戦)

義経軍の70騎 突然崖から義経軍の兵が降りてきた!一ノ谷の平家陣営の裏手から義経軍が襲いかかる(一ノ谷の合戦)。義経奮戦。

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戦地では
和田を始め御家人達が梶原景時に反発。まだ上総介の件がしこりを残している。
義経のルール違反(偽の情報を流し、後白河法皇を巻き込んだ偽の和議の申し出)
義経のルール違反に眉をひそめながらも義経の戦の才に感服する梶原景時「戦神・八幡大菩薩の化身のようだ」
木曽義仲のいい人ぶり。法皇には頼朝が平家を討ってくれると告げて京を去る。
和田巴御前が捕らえられる。

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鎌倉

・義時の嫡男 頼朝命名=「金剛」。ストロング金剛か。

北条時政が鎌倉に帰ってきた。前回の上総介の件で「頼朝に逆らうと滅ぼされ、所領は御家人達に分け与えられる」ことが明らかに。御家人同士の馴れ合いは終わり。源氏に取り入るのが北条の生きる道」

政子(小池栄子)は御家人達の駆け込み寺になると意思をもつ。また義仲が討たれたことを知り、義高(市川染五郎)を守ろうとする。

・関東に残る三浦義村(山本耕史)が八重(新垣結衣)を訪ねて母を亡くした赤子を託す。

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松尾芭蕉義仲LOVE。彼はお墓を隣にしたぐらい義仲のことが好き。このドラマの義仲はすごくいい人。芥川龍之介も義仲LOVEだそうだ。私もこのドラマで好きになった。実直な義仲。もっと義仲のことを調べようと思った。

巴御前が綺麗だった。義仲との別れの場面の一瞬の涙の表情が忘れられない泣。彼女は和田さんに捕まったけれど、敵に捕まるのは屈辱だろう。私達は和田さんがいい人だとわかっているけれど、巴さんには辛いですね。

武者達の鎧姿が美しいなと思う。大変美しい美術工芸品。それを着る人々も美しい。惚れ惚れ。

前回の上総介も今回の義仲も…いい人達が頼朝にやられていく。そういう流れのドラマなのだろう。頼朝側がどんどん邪魔者を粛清して自分が突然死。その後北条が乗っ取るということだ。今の北条義時はまだおとなしい。前回も今回も頼朝や義経の言う事をおとなしく聞いていて彼らに反抗しない。彼はまだ21歳とか22歳ぐらいかな。後半とのコントラストでしょう。



2022年4月27日水曜日

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第15回「足固めの儀式」4月17日放送



2回見た。

1回目…
結構ショックで考えがまとまらず…。海亀がパニクッた時のよくある行動…頭の中を整理するために理屈を捏ねて辻褄を合わせようとする。ウィキを見に行って情報を仕入れ、事柄をなんとか納得しようとする…ことを致しました。ショックでうろたえてウンウン唸って色々考えた。その調べた内容は後から書く。


2回目…

むなくそ わるすぎっ 

ひっで~っ!すっげ~あたまにきたっ!よりともぉ!やっぱあったまにきた。もうさぁ…坂東武者達よ、あの最後の頼朝が偉そうに喋ってるところでざくっとやっちまえ。簡単じゃん。全員刀持ってるし。

だって彼らは数日前まで頼朝に対してクーデターを起こすつもりだったんだし。簡単簡単。ぼんぼん頼朝はろくに刀も使えないだろう(←想像です)。 クズ野郎頼朝がうだうだ演説を始めたところで和田っち君、奴をざっくりお願いします。それですっきり笑。

だってね、この時の頼朝の直属の兵って鎌倉に何人いたのでしょう?義経はいないし(この回の冒頭のシーンではどうやら義経も少人数みたいですけど)。鎌倉には頼朝の兵があまりいないのでは? ということは頼朝は坂東武者に頼らなければ何も出来ない。

それなら上総介を斬ったその場で、武者達の誰かが頼朝をざくっとやっても何の問題も起きないですよね笑。ひゃ~ウミガメ乱暴。そうですよーだ。いーの。ドラマだから。
違うんだよ…辻褄が合うかどうかというお話…

このドラマの頼朝は、んもおお腹が立つ。坂東武者達、あそこで頼朝をさっさと始末して、ついでに大江もやっちまえば頼朝の天下は終わり。それは彼らにとっても都合がいいと思うぞ。

なぜならこの時点で、清盛は既にいないし、京の清盛の息子達も義仲が追い払ったからもう平家に力はないわけだ。都から平家軍が坂東制圧にやってくることもない。

だから頼朝がいなくなったら義高君を守って、その後義仲パパを迎える。義仲はきっと武者達をよく扱ってくれる。頼朝がいなくなってもな~んの問題もなし。義仲の方が頼朝よりいい上司。それは間違いなし。まぁ後で武者同士で勢力争いになるかもしれんが、それはまた別の話…。

なんだかね…あの最後の場面、上総介が斬られてから勇ましい坂東武者達が急にしゅんとおとなしくなったのがどうも納得がいかない。だって彼ら、普段から穏やかな人達じゃないじゃん。上総介も皆に好かれていたわけだし。変だよね。

ともかく頼朝…あんな傲慢な男はさっさと成敗したほうがいいけれど、それが出来ないのはやっぱり源氏ブランドに逆らうタブーがあるからだろうか? まぁいいや。

ところで義時くん。大江と頼朝が上総介を罠にかけたことがわかったなら、さっさと皆に知らせに行きなさいよ。元々反頼朝の血気盛んな千葉爺と岡崎爺に話をすれば…上総介2万と千葉+岡崎で数千?…それで何の問題もなく優位に立てると思う。他の坂東武者達も頼朝にはつかない(そもそも彼らはクーデターを計画していた)。 義時はなぜ上総介を救わなかったのだろう。あ…お姉ちゃんの政子が頼朝の奥さんだから?しらんですわそんな個人の都合。だって上総介を助けない時点で義時あなたも同罪。上総介を救える状況で救わないのは同罪。いくら泣いてもダメ。薄情ですね。

な~んてね。2回めは随分頭に血が上った。上総介がすごくいい人なんだもん。頼朝は酷い。頼朝+大江は許すまじ!

*****

というわけで1184年・2月 鎌倉の御所内で(頼朝の命により)梶原景時に暗殺された上総広常のお話の回。双六の最中に斬られた様子は『愚管抄』に書かれているそう。嫡男・上総能常も討たれ、上総氏の所領は千葉氏や三浦氏などに分配されたらしい。『吾妻鏡』には、広常の鎧から見つかった願文のことも書かれているそう。

実際には上総広常が粗暴で頼朝とそりが合わず、大軍を持っていた上総広常を頼朝が警戒したこと + 広常が関東の自立を望み頼朝の権力確立の妨害者になりつつあったということらしいです。ざっとWikipediaを見ただけの情報ですが。『吾妻鏡』によると、上総広常はまた力があるせいか普段から無礼な振る舞いが多く、頼朝のみならず他の御家人に対しても横暴な態度だったらしい。

そういうことなら、広常が頼朝に殺されても他の坂東武者達が頼朝に反抗しなかったことが納得できる。それから広常の土地と2万の軍も、何の問題もなく千葉氏や三浦氏に分配されたのも納得できる。実は上総広常はあまり人望がなかったのかもしれませんね。

このドラマでは広常が「とてもいい人」に描かれていたので、武者達がなぜ頼朝に反抗しないのかが妙に見えてしまった。それで上に文句を書いた。

それでも坂東武者達のクーデター未遂の話は面白かったです。広常の死以外はオリジナルらしいです。三谷さんすごい。すっかり心揺さぶられたわ。
 

いい人 上総広常


★あらすじ
坂東武者達のクーデター未遂事件
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1183年・年末 三浦館にあつまる武者達。その場には、北条義時(小栗旬)から参加を頼まれた上総広常(佐藤浩市)もいる。

文覚 出世したわね

文覚(市川猿之助)が源頼朝(大泉洋)の嫡男・万寿の「500日の足固め」の儀式をでっち上げ、同じ日に武者達が鹿狩りをすることで…武装した武者達でクーデター実行の計画…儀式中に万寿を捕らえ、木曽義高(市川 染五郎)を奉じ、頼朝を鎌倉から追い出すのが目的。

武者達の会合に頼朝側のスパイとして参加していた梶原景時(中村獅童)は捉えられて幽閉される。様子を見に来た比企能員(佐藤二朗)は武者達に丸め込まれる。


そのクーデター計画は、鹿狩りを休んだ土肥実平(阿南健治)から義時に漏れる。

鶴岡八幡宮での儀式の日、和田義盛(横田栄司)や畠山重忠(中川大志)が万寿政子(小池栄子)達を武装して囲む。そこへ義時がやってきて彼らを説得。事なきを得る。

頼朝はその夜、広常を招き酒を酌み交わす。二人打ち解ける。
この場面が大きな問題。ドラマで頼朝は広常に「これからもよろしく頼む」と言って喜ばせているのに、その後誅殺したから必要以上に頼朝が悪く見える。+それを黙って見逃す義時も悪く見える。この場面がなければ酷い騙まし討ちの印象はなかったと思う)

大江広元 わるだくみ

翌日、御所での事件の裁き。大江広元(栗原英雄)が見せしめに上総広常を死罪にすると言う…元々それは頼朝のアイデアだった。

1184年・2月 御所に集まった武者達の前で梶原景時上総広常を惨殺。頼朝が武者達の上に立つ。

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その頃…

1183年11月 近江 源義経(菅田将暉)は源義仲(青木崇高)の討伐に向かっている。

義仲後白河法皇(西田敏行)を拘束し京に篭る(法住寺合戦)(11月19日)

政子が、武者達の頼朝に対する反発の理由を知って武者達の不満を理解する「命をかけて戦った者達のおかげで今の鎌倉があることを忘れない」政子が力を持ち始める?

事件の後、伊豆では 義時の嫡男が誕生



2022年4月25日月曜日

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第14回「都の義仲」4月10日放送



ものすごい情報の量。このあたりの歴史を全く知らないのでドラマを見てネット上で軽く調べて学んでます。ついていけないほど複雑。しかし理解すれば面白い。三谷さんすごいと思う。感謝。


木曽義仲は無骨だが義を重んじる純粋な人。しかし彼はうかつにも源氏の血の繋がりを過信していた。源氏同士で争うことはないと思っていた義仲。しかし従兄弟の頼朝は義仲をライバル視し、義仲を出し抜いて後白河法皇を味方に付ける。そしてそんな頼朝を坂東武者達が嫌う


★あらすじ
木曽義仲(青木崇高)が倶利伽羅峠で平家軍を撃退。勢いに乗って上洛し平家を都から追い出す。しかし義仲は無骨者。貴族や法皇との交渉の仕方を知らない。京の町では連れてきた兵達が悪さをする。それで京での評判を落とす。義仲源頼朝(大泉洋)の上洛を待って平家追討に出陣するつもりでいるが、義仲を好まぬ後白河法皇(西田敏行)から強制的に平家追討に出陣させられる。備中で苦戦する。

一方頼朝は、京から招いた文官・大江広元(栗原英雄)の入れ知恵でうまく法皇をとりこむ。法皇に文を書き、義仲が京を離れれば法皇をプレゼント攻めにする。頼朝は冠位を取り戻し、東海道と東山道の軍事支配を許される。東山道には義仲の信濃も入っていた。

それを知った義仲が京に戻り法皇に抗議するが聞き入れられず。かえって謀反の疑いをかけられる。義仲平家追討の先発隊として義経が鎌倉を出発。

しかし関東の坂東武者達は「源氏同士の争いには加わらぬ」と頼朝に従わず。大江が根回しを始める。



木曽義仲の上洛 平家の都落ち 
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木曽義仲は北陸に兵を進める。平家の追討軍が迫る。
寿永2年 1883年5月 義仲の軍が倶利伽羅峠の戦い(5月11日)で平家軍を撃退。その勢いに乗って義仲は上洛。義仲軍を恐れた平家安徳天皇(相澤智咲)と三種の神器とともに都を落ち延びる(7月25日)。比叡山に逃れていた後白河法皇は都に戻る(7月27日)。

後白河法皇義仲に「平家を滅ぼせ。三種の神器を取り戻せ」

平家の都落ちから5日後
源氏一門に恩賞が下される
 勲功第一 頼朝
   第二 義仲
   第三 行家

実は頼朝法皇に根回しをしていた「西は平家、東は源氏が治めたらどうか」

義仲は全く意に介さない
「平家を滅ぼすことが出来ればそれでいい。褒美は頼朝にくれてやる」
しかし部下達は不満
「平家を追い出したのは殿。我らは命がけでここまでやってきた」

後白河法皇義仲+源行家(杉本哲太)
京の作法を知らぬ義仲。公家達に嘲笑される。
 行家「私が頼朝より下は解せぬ」
 義仲「血を流し戦ってきた家人どものために相応しい恩賞を」
 法皇「頼朝への恩賞は一旦キャンセル」

鎌倉 怒り狂う頼朝

木曽義仲の失敗 後白河法皇の苛立ち 義仲の出陣 頼朝のライバル心 
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京では義仲の兵達の乱暴、狼藉が酷い。京の住人は皆怯えている。義仲の軍は上洛の道すがら兵を増やしてきたらしく、新しく加わった兵達の統制がとれていない。

法皇「義仲にも行家にもがっかり。あいつらはいつ出陣するのか?」「大事なのは三種の神器をとりもどすこと」

後白河法皇後鳥羽天皇4歳)を即位させる(8月20日)。

そして義仲には早く出陣するようプレッシャーをかける。
義仲「平家討伐は頼朝を待ってから。平家と互角に戦うには兵が足りない」
後白河法皇「今すぐ発て」

9月 義仲、兵を進めた備中国で苦戦。

頼朝 義仲が京を離れたことを聞いて後白河法皇に接近。盛大なギフト作戦。プレゼントを贈って上洛の遅れを詫びる。

後白河法皇 喜ぶ。頼朝の流罪を解き、従五位に復帰させる(10月9日)。頼朝に東海道、東山道の軍事支配を認める(10月14日・寿永二年十月宣旨鎌倉政権が朝廷から公式に認められる)。頼朝上洛のお膳立ては整った。

義仲謀反人に
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義仲がそのことを知る「東山道を与えたということは信濃が頼朝の手に渡ったと同じ」激怒。

京に戻って法皇に抗議するが受け入れられず(10月15日/20日)。

行家「お前は法皇様の信頼を失った。信頼を取り戻すには戦に勝つしかない。謀反の疑いがある。平家と密かに和睦を結んだのか?」 義仲激怒。公家に粗暴な振る舞い。ますます嫌われる。

後白河法皇「謀反じゃ」

頼朝に義仲+平家追討の命 義経先発隊が出陣 御家人達の反乱
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鎌倉 頼朝「法皇様が救いを求めてきた。義仲は平家と通じているらしい。出陣する」

しかし御家人達は源氏同士の争いを嫌がる。北の奥州の動きも気になる。藤原秀衛(田中泯)の呪詛に呼んだ文覚(市川猿之助)は役立たずでクビ。

御家人達頼朝に反発。「なぜ義仲と?源氏の身内争いじゃないか。噂だけの理由で戦はできん。わしらは頼朝の駒じゃない」頼朝には人望がない。

頼朝「御家人達は頼りにならぬ」わしらだけで戦えば…兵は1000人。それでは足りぬ。それならまず先陣を向かわせ、本軍は後でゆっくり。その間に御家人を説き伏せろ。先陣の大将は義経(菅田将暉)。

義経「一ヶ月のうちに平家を滅ぼす」やる気満々
頼朝「まずは義仲を討ち取れ」

御家人達 三浦館に集合「わしらは鎌倉殿についていくつもりはない。わしらの手で坂東をおさめる。三浦も加わってくれ。北条も仲間に」

義経先発隊の出立 閏10月8日

反頼朝の御家人達の会合。

反頼朝のメンバー:千葉常胤(岡本信人)、岡崎義実(たかお鷹)、和田義盛(横田栄司)、土肥実平(阿南健治)、文覚(市川猿之助)、三浦義澄(佐藤B作)、三浦義村(山本耕史)。 そこに梶原景時(中村獅童)が加わる。彼は頼朝側のスパイ。

頼朝側のメンバー:源頼朝源範頼(迫田孝也)、全成(新納慎也)、安達盛長(野添義弘)、大江広元(栗原英雄)、比企能員(佐藤二朗)、北条義時(小栗旬)、梶原景時(中村獅童)。

梶原景時御家人達の様子を御所にリポート…反頼朝で名だたる御家人達が集合している。彼らをまとめる者がいれば頼朝側に勝ち目はない。…その力があるのは上総広常(佐藤浩市)。

大江の企み。義時を通して、それまでニュートラルの立場だった上総介御家人達に加わるよう進める。

上総介 反頼朝・坂東武者達の会合に参加。
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人質 義仲の嫡男・義高
政子(小池栄子)にも気に入られ、頼朝の娘・大姫(落井実結子)も義高(市川染五郎)に恋をする。この二人の挨拶のシーンがとても可愛い。大姫が嬉しそうで、義高も優しいお兄ちゃんの表情。微笑ましい。


義高御家人達にも受け入れられる。特に24歳の義経義高を弟のように可愛がる。義高はセミの抜け殻を集めている。

義経義仲平家討伐に出陣することになる。セミの抜け殻入った箱を義高にプレゼント。

↑この義経義高に蝉の抜け殻をプレゼントする場面…14話の放送の後にネット上で見つけた情報。この場面での蝉の抜け殻の意味は…孫氏『孫子兵法』の中の「金蝉脱殻(きんせんだっかく)」ではないかとのこと。

意味は「蝉が抜け殻を残して飛び去るように、あたかも現在地に留まっているように見せかけ、その隙に撤退する策略」…義経義高に対する「逃げろ」とのメッセージではないか…。もしこれが三谷さんの意図ならすごい。それを見つけたお方もすごい。義経君は義高君に優しかったもんね。そう思えば、この蝉の殻を手渡す場面の義経の表情もそれらしい。

ところが義高はそれを知らないのかも。
義高 静かにポーカー・フェイスで義時に話す。
「残念です。九郎殿が不憫。父に戦で敵うわけがない。もはや再びお会いすることもないでしょう」と抜け殻を握りつぶす。義経それぞれの運命に動揺しているのか、それとも己の運を恐れているのか。若者の複雑な心。義高はこの時10歳ぐらいだったそう。

…それにしても義高君はそもそも人質で、義仲頼朝の敵だと認定された時点で彼の命はないものでは…とも思った。戦で義経が勝っても義仲が勝っても、いずれにしても義高君は頼朝に命を奪われるのではないか。彼にもそのことがわかっているのかも。苦しいな。

義仲頼朝の不仲から義高を心配する政子大姫義高が好き。

今までろくに会話もしなかった頼朝義経兄弟
義経出陣の別れの場面で「戦から戻ったら語りつくそう…いかに義仲を倒したか、いかに平家を滅ぼしたか。京でお待ちしてます」涙

元気一杯

頼朝に不満を表す坂東武者達
頼朝の勝手な戦には加わらぬと反発する。次回への流れですね。

伊豆に隠遁中の北条時政(坂東彌十郎)
「結局は所領よ。奪った土地を分け与えると言えば皆喜んで戦う。場所はどこでもいい。要は米の取れ高」

義時八重(新垣結衣)は仲睦まじく
八重懐妊。

2022年4月20日水曜日

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第13回「幼なじみの絆、」4月3日放送



木曽義仲がいい人っぽい。

★あらすじ
寿永2年(1183年)源頼朝(大泉洋)が信濃の木曽義仲(青木崇高)に軍を送ることを計画。御家人達の強い反対にあう。結果少人数の使者を信濃に送る。義仲は嫡男の義高(市川染五郎)を鎌倉へ人質に差し出す。



木曽義仲 関連
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ことのはじまり
源行家(杉本哲太)が鎌倉にやってきた「所領をくれ」頼朝は「義円も死なせただろ。二度と来るな」行家「木曽義仲につくぞ」頼朝「ぜんぜん平気」

鎌倉側の考え
行家は公家とも繋がりがあり、義仲と組めば何かするかも。義仲は北陸の食料を押さえて京の平家を干上がらせる。義仲に手柄を取られるかもしれぬ。 頼朝の軍は京に上っても兵糧が足りず(攻めのぼる分しかない)。また奥州平泉の藤原秀衡(田中泯)が南下してくるかも。全成(新納慎也)は何してる。呪いが足らん。京の(清盛を呪い殺したと評判の)坊主を呼べ。文覚(市川猿之助)がやってきた。←文覚は清盛を調伏したとの評判で出世したのね


甲斐の武田も鎌倉にやって来た
武田信義(八嶋智人)「行家が信濃へ行った。行家の入れ知恵で義仲が平家に近づくかも。義仲をなんとかして。私は平家の残党で忙しい」

鎌倉側の考え・軍を送ろう
大江広元(栗原英雄)「信濃の義仲に軍を送る。平家との噂が偽りなら人質を出させる。断れば噂はまこと。そのまま攻め入ればいい」

御家人達の反対
三浦の館に集まった御家人達「なぜ源氏同士で争うのだ。鎌倉殿のためになんでもするわけじゃねぇ」御家人達の心は頼朝から離れつつある

鎌倉・御所
大江「じゃあ使者を送ることにしよう」
交渉メンバーは源範頼(迫田孝也)北条義時(小栗旬)三浦義村(山本耕史)。

信濃にて
木曽義仲「源氏が一つになり平家を滅ぼすのが俺の望み」
義時「平家と繋がっていない証に人質を出せ」
義仲、息子の義高を差し出す
「何も引き換えはいらん。俺の誠」←義仲、いい人過ぎ。
巴御前(秋元才加)がりりしい

美しい

ま~なんと美しい義高君。なんだか久しぶりにこんな綺麗な人を見たと思った。八代目・市川 染五郎さん。17歳だそう。なんと美しい人。こんなに美しいお方が梨園にお生まれになる。すごいね。歌舞伎座が女性ファンで満杯になりそう。

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北条時政(坂東彌十郎)は御所で頼朝(大泉洋)にキレて伊豆に帰ることに。時政はいいオヤジだ。奥さんのりく(宮沢りえ)を庇ってキレてましたもんね。ちょっとウィル・スミスをオモイダシ…いやボーリョクはいかんよボーリョクは。しかし大切な奥さんのためにキレるオヤジもいいではないか。りくさんが嬉しそうだ。

頼朝が愛妾・(江口のりこ)の隠れ家を訪ねれば、政子(小池栄子)が訪ねてきている。頼朝すぐに逃げ出す。 その後の政子と亀の会話…驚くほど教養のある亀が政子に「坂東中の憧れの女。御台所として恥ずかしくない女になれ、」と説教。←政子のことを「伊豆のちぃ~さな豪族の家で育ったいき遅れがさぁ…」と言いました?ひどーい。頼朝と結婚したの20歳だったのに…当時は遅いのね

亀と仲良く出来なかったので、伊豆の八重を訪ねてきた頼朝
ダメ男ですねぇ頼朝。そして八重に拒否される笑。
ところで亀が何処にいたのか知らぬが、もし鎌倉だとしたら江間までの距離は85kmぐらい。車でも1時間48分。頼朝と安達さんて徒歩でしたっけ。徒歩で18時間だそうだ。大変だな笑。

義時+上総介
頼朝は軍を持たない。強気でいこう。武士は度胸のある奴に従う。鎌倉は真っ二つに割れるかも。さてどちらにつくか

比企能員(佐藤二朗)の野望
頼朝の弟達に娘達をあてがおうと画策。範頼と義経が比企尼の孫娘達を紹介される。断る範頼。義経はさとに一目ぼれ。海辺の小屋での恋~翌朝寝坊して信濃行きの一行に置いていかれる義経。

義時+八重
とうとう義時の思いが通じました。これはいい話。義時君、よく頑張りました。ほんとによかったね~。ちょっと涙が出そうになった。 男性が好きだ好きだと言ってくれると女性は嬉しいものです。決して無理強いをせずに何度もプレゼントをくれて「八重さんの笑っている姿が好き。八重さんが幸せそうなら満足」な~んてま~素晴らしい素晴らしい素晴らしい。女性は…好きな男性を積極的に追いかけるのも楽しいが、誠実な男性が与えてくれる愛を受け止めるのもいいぞ。男性がスキスキと言ってくれれば女性は頑張らなくてもいい。 小栗さんはうまいね。自然。このお方は演技が本当に自然。



2022年4月13日水曜日

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第12回「亀の前事件」3月27日放送



亀の前事件の全貌。

★あらすじ
阿野全成と実衣の婚儀。鎌倉には京の三善康信(小林隆)の紹介で3人の文官がやってきた。政子は出産のため比企の館へ。万寿が生まれる。頼朝の浮気が発覚。亀の前事件。


亀の前事件の流れ

大変丁寧に物語が進みます。頼朝の愛妾の存在を知った政子の妹・実衣が、我慢できずに皆に言いふらし、そこからリレーのようにどんどん話が広がっていくのが面白い。そして最後は時政が伊豆に帰ると言い出す。すごい笑。これも義経以外はほぼ『吾妻鏡』に出ているとおりだそうです。面白いね。

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1182年.北条政子(小池栄子)が出産のため比企の館へ。

その頃頼朝(大泉洋)は愛妾の(江口のりこ)に家を与えて囲い、政子が留守の間その隠れ家に入り浸っている(←ありがちだな。妻の妊娠中の夫の浮気はよくある話)。

そのことをなぜか頼朝が義時(小栗旬)に言う。
頼朝は弟・阿野全成(新納慎也)にも言う。

8月 政子出産。男の子の名前は万寿。時々息が止まるらしい。

全成が妻の実衣(宮澤エマ)に「親の不徳が子に災いをもたらす」頼朝の妾の存在を話し、赤子の不調はそのせいではないかと言う。その事を誰にも言うなと告げる。

実衣が義時に告げる。
義時も実衣に誰にも言うなと告げる。

実衣が比企の館に政子を訪ね「御所に帰ってきたほうがいい」。

実衣、頼朝の弟・範頼(迫田孝也)にも頼朝の妾の話をする。
範頼「私がなんとかしましょう」

範頼、北条時政(坂東彌十郎)とりく(宮沢りえ)に告げて、
時政から頼朝に釘を刺してくれと頼む。
時政はりくに「政子には言うなよ」

りくが比企の館に政子を訪ね、頼朝の浮気を告げる。
政子が激怒「誰?」 義時、亀だと打ち明ける。
義時が政子に亀の居場所(頼朝の隠れ家)を教える。

りく、政子に「後妻打ち」をアドバイス

りくが兄・牧宗親(山崎一)に「後妻打ち」の話を持って行く。
りく「ちょっと壊すだけ」←りくさんが楽しそう

義時と三浦義村(山本耕史)が亀を隠れ家から移動させる。

義時、義経に隠れ家の前で見張りをするように頼む
「あなたがいればきっと何も起こらない」←それが間違い

夜 義経が隠れ家の外で見張りに立つ。

牧宗親が「後妻打ち」にやってくる。
宗親が義経に「鎌倉殿の側女の家だ」と告げる。
義経が家を派手に打ちこわし放火。

翌朝 頼朝が現場に。「まさか政子?」

目撃者がいた。放火したのは義経。
驚く頼朝。激怒。

詮議。義経「火をつけたのは私」。
義経は謹慎。宗親は髻を切られる。

宗親、りくと時政に泣きつく。

りく、頼朝へクレーム。時政も共に。

その場に政子も現れ二人で頼朝を問い詰める。


キレる頼朝「だまれっ!」。

キレるオヤジ
時政「源頼朝がなんだってんだぁ!わしの大事な身内によぅもそんな口を叩いてくれたな。たとえ鎌倉殿でもゆるせねぇ!」「わしゃ降りた。伊豆へ帰る!小四郎あとは任せた。」←拍手拍手拍手!あはははははははは好き・キレるおやじ面白い~

亀の前事件 完。

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それ以外の話

阿野全成と実衣が結婚。愛を育みましたね。
義時と八重(新垣結衣)
 伊東の父と兄のことを八重に告げる
 江間小四郎義時…江間の領主になった義時は八重を館に住まわせる。
 八重はなかなか心を開かない。
頼朝、比企尼(草笛光子)と再会。政子の子の乳母も比企家が担当。
戦がなくて退屈する義経、頼朝とは馬が合わない。
京から鎌倉にやって来た文官3人は…大江広元(栗原英雄)、中原親能(川島潤哉)、藤原行政(野仲イサオ)。
上総広常(佐藤浩市)は字の稽古中。
大江広元、頼朝に「小四郎を手放してはならぬ」



2022年4月6日水曜日

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第11回「許されざる嘘」3月20日放送



今回のビッグニュースは平清盛の死。


★あらすじ
1180年12月 鎌倉の御所が完成。執務開始。1181年2月 平清盛が死去。頼朝の弟・義円が平家側に討ち取られる。政子懐妊。伊東の親子が暗殺される。


京・平家

平清盛
(松平健)は以仁王を匿った円城寺や、平家に逆らった奈良の寺寺を焼き討ち。
治承5年(1181)閏2月4日 平清盛 死去。享年64。
平宗盛(小泉孝太郎)は後白河法皇(西田敏行)に政権を返上するが、清盛の遺言による源氏追討の院宣を求める。


鎌倉

北条義時(小栗旬)が八重(新垣結衣)にふられて泣く。この頃の義時はまだ17歳ぐらい。義時をからかう三浦義村(山本耕史)。彼はまだ13歳、子供なのですね。


義時、梶原景時(中村獅童)を鎌倉の御家人にリクルート。

治承4年(1180年)12月12日、鎌倉に御所が完成。執務を開始。御家人達には恩賞として平家側より奪った所領を分配。義時は江間の所領を与えられる。和田義盛(横田栄司)は侍所の別当(取りまとめ役)に。和田さんは33歳ぐらい。

わだっちはアイドル

りく(宮沢りえ)と北条時政(坂東彌十郎)に子供が生まれるが、りくは政子(小池栄子)が御台所として優遇されるのを嫉妬。

頼朝の弟・阿野全成(新納慎也)は実衣(宮澤エマ)が好き。

頼朝の弟・義円(成河)は文武両道の優等生。それを義経(菅田将暉)が激しく嫉妬。


頼朝の叔父・源行家(杉本哲太)が鎌倉に来て「平家を討ちに行く」と言う。それに応じる義円。そそのかしたのは義経…義円からの頼朝への文を受け取るが破り捨てる。それを見ていた梶原景時が頼朝に報告。義経は問い詰められる。


義円は墨俣川で平家側に討ち取られる(墨俣川の戦い)享年27。これ、義経は何も感じないのだろうか。だとしたら義経はかなり危ないやつ。

政子(小池栄子)が懐妊。男子が欲しい頼朝は阿野全成と義時の勧めにより、三浦館にいる伊東祐親(浅野和之)と伊東祐清(竹歳輝之助)の親子を恩赦。それでも全成は「千鶴丸が成仏していない」と言う。

畠山重忠(中川大志)が善児(梶原善)を捕らえる。


梶原景時が善児を雇い伊東の親子を暗殺。自害だったと告げる。疑う義時。頼朝を問い詰めるが頼朝は応じない。善児はもちろん怖いが、頼朝もかなり怖い。

善児はただ怖いなと最初は思ったのだけれど、似顔絵を描いていて思った…彼のような人生も辛いだろう。彼には表情がない。もう普通の生活に戻ることも出来ないのだろうし、今の状態から逃れるには出家だろうか。それも難しいのかな。

全成「千鶴丸を殺めた人間が生きているから成仏できない」



2022年3月30日水曜日

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第10回「根拠なき自信」3月13日放送



似顔絵がなかなか追いつけませんが、今現在ドラマの放送は第12話まで進んでます。出来るだけ出てくる人物達の似顔絵を描こうと思っているのですけど、登場人物達の数が多くてすごいです。丁寧な歴史ドラマですよね。すごく面白い。かっこいいオジサマも多くて似顔絵も楽しい。追いつけるようにがんばろー。


★あらすじ
平清盛(松平健)が都を福原から京へ戻す。 源頼朝(大泉洋)の弟・義経(菅田将暉)がやんちゃで問題児。大庭景親(國村隼)の最期。頼朝の女達それぞれ。政子(小池栄子)は京式作法のお稽古。頼朝の弟達が鎌倉に揃う。頼朝軍、常陸の佐竹義政(平田広明)を討伐。



今回も様々な場所で様々な事柄が進行して情報が沢山。

問題児義経(菅田将暉)。予測不可能。この頃の義経は21歳だそう。お若い。だからあんなに子供っぽくてやんちゃなのか。ぶしつけで承認欲求が強く負けず嫌いで気性が激しくコントロール不可能。彼のことは皆扱いに困るでしょう。気難しい子供。姉の政子にはべたべたと子供のように甘える。そして戦の天才。面白いね。

大庭景親(國村隼)の最期
今まで平家方で幅を利かせていた大庭氏が、頼朝に降伏し処刑される。山内首藤経俊(山口馬木也)は頼朝の乳兄弟であることから許される。 大庭氏は石橋山の戦いで圧倒的に強かったのに、その後頼朝軍に上総介の2万人が加わったことで劣勢に。石橋山の勝利から大庭氏の処刑までの間たったの2ヶ月。國村隼さんは美声。低音が素敵。山口馬木也さんの殺陣はこれから見れるのかな?

伊東祐親(浅野和之)伊東祐清(竹財輝之助)の親子は三浦家に幽閉。

八重(新垣結衣)の心
八重は御所で侍女として働き始めるが、頼朝と愛人・(江口のりこ)の閨の様子を見て病に伏せる。亀が意地悪。亀さんずいぶんすうすうしいな笑。

亀さん怖すぎ
あれは八重さんは病気になりますね。それからキメキメポーズ三浦義村(山本耕史)と純情北条義時(小栗旬)が八重に言い寄るが両者とも撃沈。その後頼朝も八重に会おうと忍んでやってくるが義時に見つかる。頼朝は義時に八重と一緒になれ言う。

政子(小池栄子)は作法のお稽古
政子は御台所と呼ばれて京式の作法のお稽古。先生はりく(宮沢りえ)とその兄・牧宗親(山崎一)。 足立遠元(大野泰広)は武蔵の豪族で、鎌倉御所内の差配を任される。

頼朝の弟達
源範頼(迫田孝也)、全成(新納慎也)、義円(成河)、義経が鎌倉に揃う。
さこっちは時代劇が似合う

頼朝軍、常陸の佐竹義政(平田広明)を討伐
1180年10月27日出陣。それまで千葉常胤(岡本信人)や上総広常(佐藤浩市)にとって脅威であった佐竹氏を討ち取る。
佐竹義政の「お前老けたなぁ」で上総広常がいきなりバッサリ。あっと驚く。「こいつぁつまんねぇこと言うからよぉ」って荒いわ笑。佐藤浩市さんは物静かな印象のお方なのに広常が乱暴者で驚く笑。北条時政(坂東彌十郎)のべらんめぇ調も好き。


2022年3月23日水曜日

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第9回「決戦前夜」3月6日放送



富士川の戦い


★あらすじ
京からの平家の源氏追討軍5万人と、鎌倉頼朝軍甲斐武田の連合軍が富士川のほとりで対峙。平家の勘違いで平家が戦わずに敗退(富士川の戦い)。


大まかなあらすじはそうなのですが、この回で描かれたのは源頼朝(大泉洋)と坂東武者達の関係でしょうか。頼朝は結局、(平家により押さえつけられた)坂東武者達の平家に対する不満に頼るしかない。それがはっきりしました。


時政
「坂東武者にとってなにより大事なのは自分達の所領と一族。それを守るためなら死に物狂いで戦う。清盛が憎いからじゃねえ。おのが所領がかかっているから戦うまで。戦で命を張るのはわしらなんだ。」


坂東武者達は、頼朝の私怨や親の敵討ちのために自分達の命を犠牲にするつもりはない。(後の世のように)主君に対する絶対的な忠誠心があるわけでもない。軍も兵糧が足りなくなれば無理はせず皆家に帰る。頼朝と武者達の関係はあくまでもギブアンドテイク。現実的でドライな関係でしょうか。なるほど面白いです。

そんなわけで頼朝は孤独。そんな時に奥州からはるばる血の繋がった弟・義経(菅田 将暉)がやってきて「あにうえ~」と泣きながらすがってきた。それで頼朝が嬉し泣きをする。うまい。


そして肝心の富士川の戦いですが、水鳥の飛び立った理由が、さんざん酔っ払った北条時政(坂東彌十郎)と三浦義澄(佐藤B作)の水辺のじゃれ合い。二人でバシャバシャやってたら勝手に鳥が驚いた笑。なんとラッキーな。


それ以外のこと細々

前回の終わり、…頼朝の陣に捕らわれていた伊東祐清(竹財輝之助)が、伊東家の様子を北条義時(小栗旬)と三浦義村(山本耕史)に話す。


それを聞いた義時義村が伊東の館に先回り。頼朝(大泉洋)が伊東祐親(浅野和之)討伐に送った和田義盛(横田栄司)と畠山重忠(中川大志)を止める。

キメキメ義村のポーズ

伊東の館では、祐親の娘・八重(新垣結衣)の目の前で、夫・江間次郎(芹澤 興人)が善児(梶原善)により殺害される。

江間さんはいい人でした

伊東祐親祐清は捕らえられて三浦家で幽閉。

八重に手を差し伸べるキメキメ義村のポーズ

八重は鎌倉御所で働きたいと言う。
政子(小池栄子)大変なご立腹。

政子さん、女は他にもいますよ

京からの平家の源氏追討軍は、平維盛(濱正悟)を総大将として5万~7万の大軍で駿河入り。
武田信義(八嶋智人)の軍は独自に駿河入り。
10月16日 頼朝軍は黄瀬川に。
10月20日 平家軍は富士川のほとりに。
武田頼朝「どちらが上か」と意地の張り合い。飲み会 時政も参加
酔った時政三浦義澄(佐藤B作)が水辺で遊ぶ。バシャバシャ音をたてる。

鳥の大群が驚いて飛び立つ
それを平家が勘違い。あっという間に散り散り。
頼朝平家を追いたいが、坂東武者達は家に帰りたがる。
時政「戦で命を張るのはわしらなんだ!」
頼朝 孤独
そこへ弟・義経(菅田 将暉)が泣きながらやってきた
熱い抱擁。兄弟の愛涙涙。


2022年3月17日木曜日

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第8回「いざ、鎌倉」2月27日放送



頼朝軍が鎌倉入り


あらすじ
1180年.頼朝軍は大軍になり鎌倉を目指す。軍は武蔵国に入った。
西の平清盛(松平健)は怒っている。京からの頼朝追討軍は1万。
その頃義経(菅田 将暉)は兄・頼朝(大泉洋)の陣を目指している。
頼朝軍に畠山重忠(中川大志)が降伏してくる。少し揉める。
北条義時(小栗旬)は父・時政(坂東彌十郎)を追って甲斐へ武田を説得に。
甲斐の武田信義(八嶋智人)が頼朝軍の味方になると言う。
頼朝の元に弟・阿野全成(新納慎也)がやってきた。
豪族たちは野外で酒盛り/親睦会。頼朝も参加。
10月6日。ついに頼朝軍が鎌倉入り
大庭景親(國村隼)は焦る。
梶原景時(中村獅童)は大庭から離れる。
伊東祐親(浅野和之)は決戦を覚悟。
北条の女達も鎌倉に到着。
頼朝の愛人・(江口のりこ)も同行してきた
和田義盛(横田 栄司)と畠山重忠伊東祐親を討ちに出発。


頼朝の大軍が武蔵国から鎌倉へ入る様子でしたが、昔の関東はあんなに緑が多かったのねと思った。1000年も前は東京も鎌倉も全ての道が山道。あの鎌倉にもまだ何もなかったのですね。

この岡崎義実(たかお鷹)さんは三浦義澄(佐藤B作)の叔父さんだそうだ。

さて頼朝軍は大軍になって鎌倉入り。その数3万。それにしても急に一箇所に3万の人が集まって…食べ物や寝る場所など皆どうしたのだろう? 

以前敵対していた畠山重忠が降伏して参陣。武田信義も合意。どうやら梶原景時も参加しそう。頼朝の軍はどんどん増える。

ところで畠山重忠は1ヶ月半前の  「衣笠城合戦」で三浦氏と戦い、それで三浦氏は本拠地の衣笠城を攻め落とされ、三浦義澄(佐藤B作)の父・三浦義明が討死しているのですよ。たった1ヶ月半で三浦氏が畠山氏を受け入れるのは辛いと思う。和田義盛もかなり反発してましたね。


北からは義経が頼朝を目指す。菅田将暉さんがいい感じ。荒っぽい。予測不可能。面白い。大昔に司馬遼太郎氏の「義経」を読んだら、義経はいつも草むらで女の子といちゃいちゃしてるようなキャラだった(それしか覚えていないけれど)。そのせいか義経には繊細とか品行方正などのイメージはなくて、型破りのやんちゃな腕白小僧と言う感じ。この義経も元気一杯。楽しみ。

さて大庭景親山内首藤経俊(山口馬木也)は頼朝軍が大きくなって帰ってきたので焦る。梶原景時は大庭から離れた。伊東祐親も焦る。

それにしても石橋山での大敗からたった1ヵ月半でよくぞここまで持ち直したものだ。やっぱり前回の上総広常(佐藤浩市)参陣から流れが変わりましたね。



2022年3月10日木曜日

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第7回「敵か、あるいは」2月20日放送



安房から北上する頼朝上総広常千葉常胤が参陣。源氏軍は2万を超える大軍に。


あらすじ
1180年.平清盛(松平健)。大庭軍の大勝利から頼朝の死の噂…が誤報であると知り激怒。追討を命じる。 安房の源頼朝(大泉洋)。上総広常(佐藤浩市)を味方につけるため北条義時(小栗旬)と和田義盛(横田栄司)が交渉に向かう。大庭サイドの梶原景時(中村獅童)も上総を訪ねて来ていた。なかなか交渉は進まず。しびれを切らした頼朝は安房より房総半島を北上。また頼朝は再度、武田信義との交渉に時政(坂東彌十郎)を甲斐へ送る。大庭サイドの長狭常伴頼朝の宿を襲うが頼朝は難を逃れる。その「頼朝の運のよさ」を聞いた上総広常が決心。ついに二万の兵を連れて頼朝の元に参陣。


面白いですね~。今回は上総広常が頼朝軍に参加するまでの話ですが、情報の多いドラマが面白い。

今回の主役・上総広常20000人の兵を連れて参戦したことで急に風向きが変わりました。広常の兵20000人は大軍。以前の石橋山の戦いでは大庭軍が3000人と言ってました。ということは…もしこの時、上総広常が大庭サイドについていたら、源氏が勝つことも平家が滅亡することもなかったのだろうか。どうなんだろう…しかし平清盛も長生きはしないし…。歴史のWhat if….を考えさせられる重要ポイントでしょうか。

上総広常が頼朝サイドについた最大の理由は

頼朝は天に守られている


それを梶原景時の目の前で義時が上総広常に話す。

梶原景時が頼朝を逃がしたことも「天に守られた」一件だったし、
石橋山の洞穴の中の頼朝を見逃した梶原景時も「味方が誰も頼朝に気付かないから、頼朝が天に守られていると思った。殺しては神罰を受けると思った」と言う。それに
北上した頼朝が宿で大庭サイドの刺客に襲われれば、また運よく難を逃れる

そんなわけでやっぱり頼朝は天に守られているのだろう…と納得。上総広常が頼朝軍についた


上総広常を迎えた頼朝の台詞にはびっくりした

「帰れ。遅い。無礼にも程がある。遅参する者など戦場では役に立たん。じらして己の値打ちを吊り上げようとした。笑わせるな。さっさと帰れ」

大泉さんに威厳がある。すごいじゃん。ちょっとかっこいい。…そしてそんな頼朝の大将らしい様子が上総介を納得させたというのも面白い。しかしヒヤヒヤしましたね~。やっぱり20000人の軍ですもの。怖いわ。 結果頼朝は運がいい。いつもこのお方は正しいボタンを押していくんだな。 …今ちょっと調べたら、この「頼朝が広常の遅参を咎めた。広常は頼朝の威厳に打たれて心服」した場面は史実だそうです。ぇえええええすごーいすごい拍手パチパチパチ。台詞も最高。

また下総国の千葉常胤(岡本 信人)が頼朝軍に参陣。元気爺だ。下総の目代の首をおみやげに持って来た。頼朝は常胤に「これよりそなたを父と思う」と喜ぶ。



平清盛
。マツケンがかっこいいです。絵になる男マツケン。横顔の美しいマツケン。清盛の福原遷都は評判が悪いらしい。


八重(新垣结衣)は父・伊東祐親(浅野和之)に千鶴丸のことを問い詰めるが、そのまま幽閉される。
伊豆山権現の北条家の女性達に、仁田 忠常(高岸宏行)が頼朝の無事を告げる。皆喜ぶ。
頼朝の弟・阿野全成(新納慎也)が京の醐醍寺からやってきた。
頼朝は北上中の宿で(江口のりこ)をナンパ。密会。
その夜、大庭側の長狭常伴に襲われる。常伴はこの日三浦義澄らに討たれた。
頼朝の弟・義経が奥州平泉の藤原秀衡(田中泯)に別れを告げ頼朝の元を目指す。