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『The Idol』 (2023)
TV Series/米/カラー
/54分・全6話/
作:Reza FahimSam, Levinson, The Weeknd』
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「若い綺麗な女の子を剥いて裸にして適当にポップスターを並べればそれでよし」みたいなドラマ。どうだエンタメの世界は悪いだろう、クールだろう、怖いだろう、かっこいいだろう、エロいだろう、ショッキングだろう…と制作が若いターゲットの視聴者を驚かそうと必死に頑張ってる感じ。もちろんターゲットの視聴者はアメリカの女子高校生。
Black Pinkのジェニー (Jennie Kim)ちゃんが出るというので見ようと思った。去年からTV CMが流れていたし、これは「鳴り物入りだな、期待できるかな、今どきのアイドルビジネスの話なら面白いだろう」と思っていた。
ま~しかし裸を見せればいいというものでもなかろう。ジョニー・デップの娘さんのリリーローズ (Lily-Rose Depp)さんはお母さんによく似ている。その娘さんがよく脱ぐ脱ぐ。バナナのたたき売りかと思うほどの裸の大安売り大会。それが見どころでしょう?苦笑 仕事選んだ方がいいと思いますね。
肝心のBlack Pinkのジェニーちゃんもダンサーに混ざってエロダンスを踊っただけ。台詞はほとんどなし。このドラマ、制作の男たちがリリーローズさんの裸が見たいだけで、ジェニーちゃんは添え物でしょう(とりあえずアジア人を入れればポリコレ的に良いということか)。酷いですね。ジェニーちゃんこそが本物のポップスターなのにもったいない。白人の作るドラマのアジア人の扱いは酷いと始めからわかっていてもやっぱり腹が立つ。
その上に、ポップスターのThe Weekend (Abel Makkonen Tesfaye)とTroye Sivan君(彼はいい歌を歌う)を投げ入れれば、アイドル好きの女子高校生がよく見てくれるだろう…とそんないい加減な企画に見える。
この感想を書いているのも、あまりにあからさまに安く女の子の裸を見せて、どうだどうだと言われているようで不快なので全部見ることもないかもしれぬと思い、とりあえず第1話の印象を書いておこうと思ったから。テーマは面白いものになる可能性のある素材なのに、この第1話でこれ以降に何を期待しろと言うのか?世間の評判も散々だそうですね。そりゃぁそうだろう。
裸が悪いわけじゃない。
若い女の子はかっこいいエロに憧れるもの。若い女性(高校生~20代前半)が実は綺麗な女性の裸がそれほど嫌いじゃないのは本当の話。若い女性が綺麗な女性(裸でも服を着ていても)を見て「かっこいい」とか「素敵だ」とか「ああ、ああいうオッパイが綺麗なのか、ああいうダンスがいいのか…参考にしよう」などと思うのは普通のこと。だからこのドラマが(マーケティング的に)若い女性視聴者を惹きつけるために、綺麗な女の子を剥いたりセクシーなダンスを躍らせているのは理解できないわけじゃない。現実にも多くのポップスター達はそういう見せ方をして若い女性ファンを惹きつけている。
しかし、その「綺麗な女性」が若過ぎるのはいけない。
リリーローズさんは24歳だそうだが、もっと若く見える。若い小柄な女の子が裸になるのは痛々しいのよ。もっと堂々とした大人の女じゃないと「この女優さんは無理してるのかな~」と心配になってしまう。裸になる女優さんは、若い女性視聴者がエロを忘れて圧倒されるぐらい「かっこいい」と憧れるようでなければ裸になるのはやめた方がいい
脱ぐ女優さんがあまりに小柄で細いと犠牲者とか被害者(Victim)に見えてしまう。これだけ女優さんを脱がせるのなら、もっと年齢が上で20代後半(そうなるとアイドルのドラマではなくなるが)、身長も170㎝ぐらいある人じゃないと、…なんだか160㎝のリリーローズ さんの裸は見ていて痛々しい。そしておそらく制作の男たちは、その小柄で細いリリーさんを裸にするのが嬉しいんだろうねと思ってしまう。男の妄想だらけ。それがすごく汚らしくて嫌。リリーローズ さんは表情はふてぶてしくていいのですけどね。しかし小柄な細い人がかっこよく裸になるのは難しいものだと思う。個人的な意見。
# MeTooの時代に?
それからThe Weekend(テドロス)とリリーローズ(ジョスリン) の役柄での関係も不安。テドロスはミステリアスなクラブのオーナーで、どうやらアイドルのジョスリンが危険な恋に落ちる相手らしい。現実のThe Weekendさんは33歳。ジョスリンは若いアイドル。要するに若い女の子と30過ぎのおっさんが危険な恋に落ちるって、もうその設定がすご~くだめだめ。そんな古臭い設定、いつの話よ。濃いおっさんと若い女なんて…# MeTooの時代に何やってんだと思う。The Weekendさんはあまりいい役者でもない。
とあるシーンで壁にPrinceのポスターが貼ってあって、あぁ、1980年代の「あのあたり」をクールだと思っているのか…と思ったけれど、80年代のPrinceはバリバリに色気のある人でしたからね。何を考えているのかわからないミステリアスな天才の魅力。The Weekendさんにそのような魔力は感じない。
そうそう、ヴァニティさんやアポロニアちゃんは大柄でかっこよかった。
過去のポップカルチャーや事件へのリファレンスもちらほら。Princeのポスターや楽曲の使用もそうだし、クラブにはマドンナの「Like a Prayer」が流れる。『氷の微笑/Basic Instinct』の映像も流れていた。白髪の女性(レーベルのエグゼクティブ)は「シャロン・テート」の名前を出す「精神を病むのはセクシー」などと言う(不快)。The Weekendはコカインすーすー。Live Nationの男はエゴの大きな最低野郎。そして最後にジョスリンとテドロスの湯気出るシーンの会話。…もうよしなよ。いいかげんにしなよと思う。制作が今の若いオーディエンスに向けて、ドラマをショッキングな内容にしようと必死になって頑張ってるのが見えて本当に恥ずかしい。
今の年寄りは若い頃にブライアン・デ・パルマとか『白いドレスの女』『ナインハーフ』『蘭の女』とか(他になにがあったかな…)エロな映画を見ているのでこのようなドラマを見てもびくともしない。昔は綺麗な女優さんが普通の映画でよく脱いでいた。みんな大柄な女性でしたね。
監督は1985年生まれのSam Levinson氏38歳。有名な監督Barry Levinson氏の息子さんだそうだ。近年ドラマ『Euphoria』がヒット。『Euphoria』はちょっと見ようと思ったら暗かったので見るのを10分で止めたドラマ。だから合わないのかも。今どきの若者向けドラマは無理なのかもしれん。
30点
ジョスリンの付き人の地味な女の子レイラ。
あの子がジョスリンに嫉妬してますよね。
その上に、ポップスターのThe Weekend (Abel Makkonen Tesfaye)とTroye Sivan君(彼はいい歌を歌う)を投げ入れれば、アイドル好きの女子高校生がよく見てくれるだろう…とそんないい加減な企画に見える。
この感想を書いているのも、あまりにあからさまに安く女の子の裸を見せて、どうだどうだと言われているようで不快なので全部見ることもないかもしれぬと思い、とりあえず第1話の印象を書いておこうと思ったから。テーマは面白いものになる可能性のある素材なのに、この第1話でこれ以降に何を期待しろと言うのか?世間の評判も散々だそうですね。そりゃぁそうだろう。
裸が悪いわけじゃない。
若い女の子はかっこいいエロに憧れるもの。若い女性(高校生~20代前半)が実は綺麗な女性の裸がそれほど嫌いじゃないのは本当の話。若い女性が綺麗な女性(裸でも服を着ていても)を見て「かっこいい」とか「素敵だ」とか「ああ、ああいうオッパイが綺麗なのか、ああいうダンスがいいのか…参考にしよう」などと思うのは普通のこと。だからこのドラマが(マーケティング的に)若い女性視聴者を惹きつけるために、綺麗な女の子を剥いたりセクシーなダンスを躍らせているのは理解できないわけじゃない。現実にも多くのポップスター達はそういう見せ方をして若い女性ファンを惹きつけている。
しかし、その「綺麗な女性」が若過ぎるのはいけない。
リリーローズさんは24歳だそうだが、もっと若く見える。若い小柄な女の子が裸になるのは痛々しいのよ。もっと堂々とした大人の女じゃないと「この女優さんは無理してるのかな~」と心配になってしまう。裸になる女優さんは、若い女性視聴者がエロを忘れて圧倒されるぐらい「かっこいい」と憧れるようでなければ裸になるのはやめた方がいい
脱ぐ女優さんがあまりに小柄で細いと犠牲者とか被害者(Victim)に見えてしまう。これだけ女優さんを脱がせるのなら、もっと年齢が上で20代後半(そうなるとアイドルのドラマではなくなるが)、身長も170㎝ぐらいある人じゃないと、…なんだか160㎝のリリーローズ さんの裸は見ていて痛々しい。そしておそらく制作の男たちは、その小柄で細いリリーさんを裸にするのが嬉しいんだろうねと思ってしまう。男の妄想だらけ。それがすごく汚らしくて嫌。リリーローズ さんは表情はふてぶてしくていいのですけどね。しかし小柄な細い人がかっこよく裸になるのは難しいものだと思う。個人的な意見。
# MeTooの時代に?
それからThe Weekend(テドロス)とリリーローズ(ジョスリン) の役柄での関係も不安。テドロスはミステリアスなクラブのオーナーで、どうやらアイドルのジョスリンが危険な恋に落ちる相手らしい。現実のThe Weekendさんは33歳。ジョスリンは若いアイドル。要するに若い女の子と30過ぎのおっさんが危険な恋に落ちるって、もうその設定がすご~くだめだめ。そんな古臭い設定、いつの話よ。濃いおっさんと若い女なんて…# MeTooの時代に何やってんだと思う。The Weekendさんはあまりいい役者でもない。
とあるシーンで壁にPrinceのポスターが貼ってあって、あぁ、1980年代の「あのあたり」をクールだと思っているのか…と思ったけれど、80年代のPrinceはバリバリに色気のある人でしたからね。何を考えているのかわからないミステリアスな天才の魅力。The Weekendさんにそのような魔力は感じない。
そうそう、ヴァニティさんやアポロニアちゃんは大柄でかっこよかった。
過去のポップカルチャーや事件へのリファレンスもちらほら。Princeのポスターや楽曲の使用もそうだし、クラブにはマドンナの「Like a Prayer」が流れる。『氷の微笑/Basic Instinct』の映像も流れていた。白髪の女性(レーベルのエグゼクティブ)は「シャロン・テート」の名前を出す「精神を病むのはセクシー」などと言う(不快)。The Weekendはコカインすーすー。Live Nationの男はエゴの大きな最低野郎。そして最後にジョスリンとテドロスの湯気出るシーンの会話。…もうよしなよ。いいかげんにしなよと思う。制作が今の若いオーディエンスに向けて、ドラマをショッキングな内容にしようと必死になって頑張ってるのが見えて本当に恥ずかしい。
今の年寄りは若い頃にブライアン・デ・パルマとか『白いドレスの女』『ナインハーフ』『蘭の女』とか(他になにがあったかな…)エロな映画を見ているのでこのようなドラマを見てもびくともしない。昔は綺麗な女優さんが普通の映画でよく脱いでいた。みんな大柄な女性でしたね。
監督は1985年生まれのSam Levinson氏38歳。有名な監督Barry Levinson氏の息子さんだそうだ。近年ドラマ『Euphoria』がヒット。『Euphoria』はちょっと見ようと思ったら暗かったので見るのを10分で止めたドラマ。だから合わないのかも。今どきの若者向けドラマは無理なのかもしれん。
30点
ジョスリンの付き人の地味な女の子レイラ。
あの子がジョスリンに嫉妬してますよね。