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2023年3月29日水曜日

NHK 夜ドラ『超人間要塞ヒロシ戦記』全20話・感想



TV Japan にて。1話15分。日本での初回放送は2023年2月13日から3月16日まで 全20回


このドラマはまぁなんつぅか荒唐無稽なファンタジーでしょうかね。面白かったです。荒唐無稽と言えば先日もNHKのドラマ『我らがパラダイス』のことも荒唐無稽だ、ありえない話だと感想を書いたばかりなのだけれど、この一見SF風ファンタジー系ドラマはむしろ「荒唐無稽さ」がその魅力。

SFと言えば…そういえば少し前(ここでも感想を書いた)NHK『趣味どきっ!』の番組内で、生物学者の福岡伸一さんが「SFの特徴は奇想天外なありえないことを物語として作る時、魔法を使ってはいけない。「科学技術というものをもとに物語を作る」という論理構造がある」と仰っていた。それを思えば、この『超人間要塞ヒロシ戦記』はおそらく正しいサイエンス・フィクションとは言えない…科学技術をもとに物語をつくられたものではなさそうだ。


珍妙な話なので、見ながらツッコミどころを数えてニヤニヤしながら見るドラマなのに、ドラマの内容そのものはコメディではない。意図的に笑わせるコント的な脚本でもない。大変真面目なドラマ。有名な俳優さん達がニコリともせずに「真面目なSF風ファンタジー」を神妙に演じていらっしゃる。それがおかしい。それを楽しむドラマ。たぶん一度もコメディ調の場面はなかったと思うけれど…どうだったかな。

しかしSFとしてのツッコミどころは満載。疑問を数え始めたらキリがない。

ヒロシは金属製なのか?電気エネルギーで動いてるんだっけ?お風呂に入るとエネルギーがチャージされるのはなぜ?恋心エネルギーでまたチャージされるのもなぜ?なぜ人間のご飯が食べられるの?その食べ物はどこに消えるのだろう?塩分で錆びないのか?要塞ヒロシの中の小さい人々(スカベリア姫国の国民)の人口は何人だっけ?百単位?千単位?(←最初は真面目に見ていなかったので聞いていなかった)そしてヒロシ内に時々出てくる空のある広場はどこ?街はどこ?頭の上?操縦席で見えている映像は左右の目のカメラがとらえた映像を合成しているものだろうか?操縦席の下ではクルーの二人が自転車を漕いでヒロシを動かしていたようだけれど笑それでヒロシの全身が動かせるのか?あの窓のある独房はヒロシの身体の中のどこにあるのだろう?時々ヒロシの目が紫色に変わっていたけれどあれは波動砲でも出てくるのか?最後の赤ちゃんはどうした?笑笑笑笑


そういえば私はたまたまこのドラマと同じ設定の米映画を去年の年末に見ていた。アメリカの映画『デイブは宇宙船/Meet Dave (2008)』。テレビでやっていたので録画して見た。すごく面白かった。笑いのツボに効く。デイブミンチャンで大笑い。設定はこの『ヒロシ』と同じ。やっぱり荒唐無稽。好きですねこういう話。


このドラマに興味を持ったきっかけは、テレビの録画機に出た英語タイトルが『War Records of Super Human Fortress HIROSHI』だったから。Super Human Fortress HIROSHI って何?SFゴコロをすごくそそる笑…というわけで録画機を予約。ドラマを見始めたら(前述のように)SFというよりゆるいSF風ファンタジーだとわかったのだけれど、結局1回15分でお気楽にちょこちょこっと毎日気負わずに見れて、見続けるうちにうまくノセられて最後まで見た。面白かったですよ。そうか…Super Human Fortress HIROSHI って「超人間要塞ヒロシ」なのか。直訳だ。英語名はもっと不思議。強そう。


いいっすね。ツッコミを入れながら見るのが楽しかった。お若い俳優さん達が多い中、近藤芳正さんや吹越満さん斎藤工さん大東駿介さんが出ていらして、おかしな設定の役を真剣に演じていらっしゃるのがまた楽しい。

そしてヒロシを演じた豆原一成さんが絶妙にサンダーバードの人形風でうまい。うまいうまい。人間とロボットの中間というのか…あのほんの少しだけカクカクする動きも絶妙。うまいもんだねぇ…と感心した。お肌もつるつるで人形っぽい。要塞ヒロシの観察も楽しかったです。


ヒロシの動きのうまさに感心し、ヒロシとしずかちゃん(山之内すず)のやりとりにほのぼのし、「この話は一体どうなっていくのだろう?」といちいち心配し、またヒロシの中の人々は実際どれぐらいの大きさなのだろう(1センチぐらい?)と考えながら、まぁ色々とハラハラドキドキして面白かったです。

病院に連れていかれてバレないはずがないぞ笑。心配したわ。そんなハラハラドキドキをどんな風につじつまを合わせ続けるのかを最後まで見届けたいと思いながら最後まで見て完走しました。楽しかったです。最後の子供はどうしたんだろうね笑?不思議ね。

…え…今知った。ヒロシの豆原一成さんは、美麗ボーイバンド/アイドル「JO1」のメンバーだったのですねほぉおおおおおおぉびっくりしたわ。だから身体の動きが上手なのか。才能あふれるお方なのね。今「JO1」のMVをYouTubeで見てきたわ。美麗。すごいねぇ

追記
今最終話をもう1回見てきた。スカベリア姫国の国民は6,000万人と言ってますね。へぇえ…1センチよりもっと小さいかな。