能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2022年7月25日月曜日

映画『シング:ネクストステージ/Sing 2』(2021):面白く楽しい良作しかし馬鹿っぽい悪ふざけユーモアは減った





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『Sing 2 (2021)/米・日/カラー
/1h 50min/監督:Garth Jennings, Christophe Lourdelet』
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前作『シング/Sing』(2016)でお馴染みのキャラクター達がさらなる高みを目指す。今度はラスベガスのステージ!

正確にはラスベガスではなくてレッド・ショア・シティ。そこのクリスタル・タワー・シアターで、あのお馴染みのメンバーがショーを成功させるというお話。

面白かったです。楽しい。期待を裏切らない。誰にとってもお勧め。王道のエンタメです。

こういう話は、最初から夢がかなう前提で話がスタートしているので気負うことなく、な~んにも考えずに楽しめる。実際楽しい。


★ネタバレ注意

Netflixにあったので何の前知識も無く見たのだけれど期待を裏切らず面白かった。さらさらっとすんなりと楽しめた。

今回は出演者が大物。それにびっくり。実は誰が出ているのか知らなかったので、後からクレジットを見て驚いた。まだ1回しか見ていないのだけれど…劇中、U2のBonoが「I Still Haven't Found What I'm Looking For」を歌っているのはわかったものの、彼があのライオンの喋る声もやっているとは全くわからなかった。今もまだよくわかっていない。Bonoってあんな声でしたっけ?

その他にもPharrell WilliamsやHalseyがいる。そういえばメインのキャラクター達も、マシュー・マコノヒーとかリース・ウィザースプーンとかスカーレット・ヨハンソンでしたね。みんな大物。主人公のムーンはマコノヒーがやっているだけで笑える。

監督のGarth Jenningsさんは英国人なのですね。あぁ音楽好きのお方なのだろう。音楽とショーとステージが好きだからこんな映画を撮るのだろう。前作の『シング/Sing』の時も、いかにも音楽とショーが好きな人が作った映画なのだろうと思ったのだけれど、もちろん今回も楽しい。音楽が好きならきっと楽しめる。


Cons

…悪いというわけではないのだけれど新鮮味はなくなった。ストーリーも成功する事が前提なのがわかっているので(わかりやすい子供向けのアニメーション)、驚くことや心配することはほとんど無い。途中で(メンバー達にとっての)多少の困難はあるものの、それほどの大きな問題には思えない。

レッド・ショア・シティの白狼オーナーがマフィア系なのかな。だからちょっと怖いのだけれど、それほどでもない。これも「全てきっとうまくいく」とわかっているので困難とは言ってもスパイス程度。思い起こせば前作『シング/Sing』では、主人公のムーンが破産したり(?)シアターが水に流されて破壊されたりたりして…かなりハラハラさせられたと思う。それに比べれば、今回のライオンの話も白狼のマフィアの話もあまり深刻な困難には思えなかった。

それから前作『シング/Sing』の…頭のネジが一本抜けたかと思うようなアホ場面…腹を抱えて大笑いして笑いが止まらなくなるほどの馬鹿馬鹿しい面白場面も今回はなかった。前回のムーンの平泳ぎとか最高だったもんね。そんなアホな面白さが今回は足りなかった。

前作のそんな面白さの一つが、日本人アイドルのレッサーパンダの女の子達。あれもすごく面白かったのに、今回彼女達は数秒しか出てこない。あの子達はあれからまだアメリカに留まって頑張っていたのね笑。今回彼女達はハリネズミ/アッシュのライブで観客として盛り上がるシーンだけ。もうすこしあの妙な日本語を喋って欲しかった。それから豚の子供達のシーンも前回の方がずっと面白かったです。


というわけで、映画としては間違いなく楽しめる。音楽が楽しく、見てゴージャスですごく楽しい映画。キャストに大物ミュージシャンを迎えてそれも楽しい。しかし前作『シング/Sing』のような馬鹿っぽい悪ふざけ風の面白味はなくなった。ストーリーにもハラハラさせられて驚くほどの刺激は少ない。個人的にはもう少し馬鹿馬鹿しくハジケて欲しかった。

でも迷うことなく良作。なんの心配もなく楽しめる。欧米のアニメーション映画はゴージャスで楽しい。

これシリーズ化するのかなぁ。いつかメタリカとか出るかな。


10点満点で…
音楽 9点
楽しさ 8点
親しみやすさ 10点
安心感 10点
ゴージャス 9点
かわいらしさ 8点
ストーリーの面白さ 5点
ユーモア 4点
ばかばかしさ 4点
驚き 3点
感動 6点
日本のアイドル味 1点
キャストの大物度 9点
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